私の関係先で、サンドイッチのG社が北海道から沖縄まで文字通りの全国へを展開した。
人の供給、材料等の補給など難問があったが、同社がこのナショナルチェーン展開で効率
よく成功したのは、飲食業界にあって、各地での仕様書発注による戦術が効を奏したからで
あった。
パンはその都市のパン屋へ、パティはその地区のハム屋へという具合にアメリカ式のカミ
サリー機能として各メーカーをうまく展開したからである。しかし、私のナンバーワンの考
え方は、このG社のトップの考え方とは戦略的に異なっていた。地域に自社の配送センター、
食品工場、管理本部等を置き、ドミナントエリアの確立が先決で、その上で限定市場で各店
舗展開をすることである。
小売業・飲食業の場合は、モノの供給よリコミュニケーションの差が大きい。情報・コミュ
ニケーションの断絶が起こらないためには、圧倒的なナンバーワンをつくる限定商圏がない
とだめだ。
地域的圧倒的なナンバーワンをつくらなければ、
①面が広くなるから、情報・コミュニケーションが悪くなる。商品品質にバラツキが出る。
コミュニケーションは、地域の広さに反比例し、遠くなればなるほど比例して悪くなる
ものだ
②顧客のストアロイヤリティー(顧客の店舗忠誠性向)が確立しない。
③経費効率が悪くなる。
ということがあげられる。
だから、圧倒的ナンバーワン商圏をつくれば、
①情報・コミュニケーションが良くなる。
②顧客のストアロイヤリティーができてくる。
③経費効率が良くなる。
という大きなメリットがある。
地域戦略。出店戦略の基本は、点から線、線から面への展開であり商圏から商勢圏へと拡
大していくことにある。こうしたナンバーワン商圏のほかにもう一つナンバーワン市場の確
立がある。
視野を変えて市場を見るとき、地域のマーケットと業界のマーケットとがある。
例えば、コーヒーカップでナンバーワン、業務用のコーヒーカップでナンバーワン、プラ
スチックの小児用カップでナンバーワンというように、カップの業界の中でもいろいろある。
品目の細分化によってナンバーワンを狙い、確立を図る。
限定市場という小さな分野でナンバーワンになり、価格を通しノウハウの提供、コンサル
ティング販売を実行していく強さを発揮することである。
ナンバーワンの地域とナンバーワンの市場を持うことは、
①その業界のブランドロイヤリティーが高くなる。
②商品開発が容易で、個性化が研ぎすまされ、ノウハウが蓄積できる。
③販売効率が上がる。
という絶対的な二つの強みを確保することにもなるのである。
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υ
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