MENU

土地は減価償却がきかない

企業経営では、つねに、予想売上高を考えたうえで、投資金額を考える必要がある。例え

ば、どこかで事業を興す、あるいは工場を建てる、支店を出すというときに、それによって

予想できる売上高を投資金額で割った数字(比率)に留意すべきである。この計算は次ページ

の図表411に示すような簡単な算式で求められる。この値がつねに丁五〜二以上になる、

つまり予想売上高が投資金額の一・五〜二回転以上になるかどうかで、支店拡張なり、工

場建設計画が妥当か否かを判断すべきだ。

例えば支店を出すときには、そこの保証金や敷金、内装費などを含めて、その支店の予想

売上高をいくらにするか、決めるのである。もし、土地を自分で購入し、

建物も自費で建て、さらに設備も現金で全部支払って売上げを計算するな

らば、よほどの売上げが期待できない限り、まず無理であろう。それだけ

に投資回転率(投資した金額が年間に何回転するか)がどれだけか、あらか

じめ計算しなければならない。これを怠って一店舗出せば、そのためにか

かった資金を回収するだけでも予想以上に時間がかかり、資金繰りを圧迫

することになる。

最近は、郊外で農家などから土地を借りて、しかも借り主の信用で建物

も建てていただくというリースバック方式のリースにするという賢い方法

が可能である。当然、固定資産を低く抑えることができる。そうではなく、

これを全部銀行から借金をして、土地・建物・機械を自分のところで手当

てしようとしたら、中小企業ではとても経営的にやっていけない。自分の

家を建てるときに全額借金、つまり自己資金が何もない場合は、家を建て

るのをやめたほうがいい。先々の返済などを考えれば、とても無理な話で

ある。

要は、無理なことはしないことである。本やテレビには、無理に借金をして、それが成功

の源になったというような話がたくさん出ているが、そんな例は、実は非常に低い確率で、

そのようなうまいことは本当に稀である。とくに小売り、サービス業は、土地を借金までし

て購入していたのでは、とてもやっていけない。このことは、皆さん、ぜひ肝に銘じてほしい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次