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8-14 経営の師匠は身近なところにいる

目次

先代は身近にいる誰にも代えがたい経営の師匠。

後継者を教えていて、気になることがあります。

照れ隠しかはわかりませんが、社長である自分の肉親への尊敬心をもっているように感じられないのです。中には露骨に酷評する後継者もいます。この傾向は、まったくいただけません。

確かに、家庭人としては社長は反面教師としたくなる部分もあるでしょう。

しかし、経営者としてみると、文字通り親身になって経営の道筋を教えてくれる誰にも代えがたい師匠なのです。

肉親である先代を「煙たい存在」から、見方を一転し、「経営の師匠」として学ぶ気持ちになれば、経営の表も裏も、儲けの嗅覚から窮地突破の心得まで、本や勉強では得られない経営のツボをつかみとることができるわけです。

「後継者の鉄則」より

あとがき

「紺屋の自袴」「医者の不養生」。他人様に能書きを垂れても、いざ自分はやっていないという諺ですが、自身を振り返り、果たして自分は我が自説を実行しているのであろうかと自問してみました。

私が創業したICOコンサルティングの業績はここ毎年、身に余る収益を実現。

創業以来、銀行借入もなく、売掛金。在庫・固定資産もゼロ。粗利益率100%の高回転率経営を続けています。

コンサルタントという業種は、顧客からの受注が難しく、40年前の開業時にはどうしたものかと悩みました。

そこで考え出したのが、ICO式受注サイクル方式です。

本を書き出版する←読んだ経営者がセミナーに参加する←セミナーで実際に会い、相談にのる←数多くの悩み、相談解決策を本にまとめる←本を出版する。このサイクルを回したのです。

また、私が塾長を務める後継社長塾は、令和7年4月に38期目を迎えます。年間12回、ただ話を聞くだけではなく、P/L、B/Sの分析を後継者と共に考え、各会社固有の問題を親身になって解決するセミナーです。

そんなセミナーは世にまたとなく、既に卒塾生は600人を超えています。

バブル景気の冷めやらぬ頃、日本経営合理化協会の会長牟田學氏、石井義隆氏(故人)と出版局の本間登美雄氏の後押しにより出版した『儲かるようにすべてを変える』はベストセラーになり、私を世に広く送り出すきっかけになりました。

コンサルタント業は有名コンサルタントを輩出しても後が続かず、事業とならず終わってしまうことがありますが、我が社の古山喜章・福岡雄吉郎の2名がICOグループの実カコンサルタントとして私の後を守り活躍してくれています。

業績の維持も大変ですが、人材育成も形になり、私以上に活躍してくれているのが実に嬉しい限りです。

書籍の出版は、今日まで40年間に亘り秘書を務める垣東淑子女史の協力があってのものです。多大な献身に厚く感謝いたします。

令和六年十月吉日

アイ・シー・オーコンサルティング会長

井上和弘

著者/井上和弘(いのうえかずひろ)氏について

「儲かる会社づくり」の指導歴50年、オーナー企業の経営に熟知した実カコンサルタント。これまで500余社を直接指導。オ

ーナー社長のクセを知り尽くし、次々と零細企業を中堅企業へと導き、 一部上場をはじめ株式公開させた企業も二桁を超える。

また、経営指導で奔走する中、日本経営合理化協会主催の「後継社長塾」の塾長を30年間つとめ、今までに600人を超える後継社長育成にも携わる。

1942年大阪生まれ。早稲田大学卒。イタリアフローレンス大学留学後、大手経営コンサルタント会社を経て、84年にICOコンサルティングを設立、代表取締役に就任。

現在会長。主な著書に『井上和弘の経営革新全集』(日本経営合理化協会出版局)、『儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい』(ダイヤモンド社)など多数。

【著者連絡先】

株式会社ICOコンサルティング

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