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2-10 借入の原理原則

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倒産するのは借金があるからではなく、借入の仕方の原理原則を守らないからである。

経営者にとって資金調達は、重要な仕事です。

資金調達には「運転資金」「設備資金」「投資資金」の3種類のやり方があり、それぞれとるべき対策が異なります。

このやり方を誤ると企業は最悪の場合、倒産に追い込まれます。

「運転資金」は、短期借入金でまかないますが、そもそも現金決済や30日以内の回収を徹底していれば、在庫資金だけで済むことになります。

買掛金を長くしたり、未払金や支払手形を発行していれば、少しの運転資金で済むか、もしくは運転資金がいらなくなるのです。

この理屈を十分に考えていただきたいのです。

その上で運転資金を調達する際は、すぐ借入金でまかなうのではなく、前受金でもらえないか、売掛金・手形の回収サイトを短縮できないかを考える。

そして、売れない・動かない在庫を減らせば、短期借入金などは生じないのです。

「設備資金」は、長期の借入で調達しなければなりません。

多額の設備資金は運転資金と異なり、購入する時は高いが、換金する時は価値が下がり、そう簡単に現金にもならず税法における償却期間も長い。だから、金利が安いなどといって、決して短期借入金でまかなってはならないのです。

そして、長期借入金の返済能力は、実際に使えるキャッシュの半分以下にとどめたいところです。

もし年間の減価償却の額が長期借入元金返済とほぼ同額であれば申し分ないのですが、そのような理想的な設備投資は難しいのが現実です。10年以上の返済期間でないと、たんまり儲かる企業以外は苦しくなります。

そして、「投資資金」ですが、私は企業が投資することは企業防衛のひとつの方法であり、投資による資金調達は悪だとは考えていません。

世の中デフレの時もあればインフレの時もあるから、それぞれの景況に合わせて有利なものに資産をシフトさせることは当然の防衛策です。

投資資金はあくまで自己資本の範囲内でまかなうことが鉄則です。

現預金が余っている会社が行なうのはまだしも、自己資本が3割にも達していない会社が身の程を知らずに、いくら借入金の利率が低いといっても、借金してまで投資を行なうのは、危険極まりないことです。

「カネ回りのよい経営」より

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