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約束された望ましい未来を見る

これまで、わたしたちは、付加価値配分目標計画からスタートして、とうとう財務計画を

作成するところまできた。

これだけの検証と実証のなかで社長の夢や野望を数字で裏づけ、最後に五年後のバランス

シートをつくるところまできたのである。これが要するに長期計画なのだ。

ここまで書いてきて、今わたしは、フランスの詩人、ジャック・プレヴェールの次のよう

な有名な詩を思い出す。

三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか

はじめのはきみの顔をいちどきに見るため

つぎのはきみの目をみるため

最後のはきみのくちびるを見るため

残りのくらやみは今のすべてを想い出すため

きみを抱きじめながら

(小笠原豊樹・訳)

無骨なわたしの柄には不釣り合いかもしれないが、なかなか素敵な詩だと思う。この詩の

表現にあやかっていえば、長期計画をつくるのに、われわれはこれまで何本のマッチを擦っ

たことになろうか。

まず将来への夢を抱きつつ、 一本目のマッチを擦って会社の過去を見た。二本目のマッチ

で会社の現在を見た。そして計画を立て、さらに何本かのマッチを擦って計画の細部を点検

した。今われわれは、マッチが消えた暗闇の中でも、会社の過去から将来にわたるすべてを

ある程度思い描くことができる。

本物の長期計画に近づいてきたのである。不確実な未来が確実性をしだいに増してくる。

社長の目に、計算された未来、約束された望ましい未来が、暗闇の中に見えてくるようにな

るのである。

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