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パート化を検討する

実際のところ、パートの人件費は正社員の三分の一以下に下がるのではないだろうか。

わたしの会社の例では、かつてピーク時に女子社員が二一二人いたものを、漸次パート化

していって、五年後に九六人にまで減らしていったことがある。その分、もののコストがぐ―

んと下がり、付加価値の増加分を人や設備に再配分して会社の勢いをさらに増した経験があ

る。

今わたしどもでは、経理部門でもパートの方に活躍してもらっている。「よく経理をパー

トに任せられますね」と驚く方もいるが、このごろでは経理部門そっくり外注化を検討する

大会社もある時代だ。要は、パート活用の仕組みづくりの問題ではなかろうか。今はパート

にも正社員ほどではないにしてもボーナスを支払っている。パートの人件費係数は一八は超

えているのではないかと思う。それでもパート切り替えによる、付加価値増の波及効果は、

業種業態にかかわらず、十分検討するに値するものだ。

ヨソでこういう話をすると、「それはおたくのような細かい商品だから女性パートでいけ

るんだ。うちみたいな何トンもの大きいものを作っているとパート化なんて、とてもとても」

とすぐに反論である。

今わたしのところでは、中国の大連に六九〇トンのインジェクションを動かしている工場

がある。そこの作業者は全員女性だ。これまでは危険で重くて男でもつらかった、五トンか

ら一〇トンもある金型の変更を女性がやっている。それは女性でもできるようにと、クレー

ンやテーブルを工夫して、機械の力で重くて大きいものでも操作できるようにしてあるから

だ。作業者はネジをしめるだけだ。もちろん日本ではなくて中国の話だが、よその国だから

男でもつらい仕事を女性にやらせているわけではない。仕事を単純化し、作業環境を変えて

いく。そうすることによって、これまでの常識ではパート化が考えられなかったものが、パー

トでできてしまうのだ。要するに社長の執念の問題なのである。

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