D社長の五年後の夢は、以上のように一応数値化できた。あとは、この五年後の数字を現実と結びつけていく作業が残っている。この場合、方法はいろいろあるだろうが、将来は過
去の延長上にあるという事実だけは無視できない。たとえば社員配分にしろ、現在の四〇・
二%を急激に初年度から二五%にすることは不可能だ。そこで四〇・三%を毎年少しずつ減
らして、五年後の二五%にもっていくc
こうしてすべての数字を書き入れて出来上がったのが、 一七二頁の第6表「付加価値配分
目標計画(社長方針)」である。
最初に一四九頁に掲げた空欄の第3表が、第6表のように数字ですべて埋められたという
ことは、年度ごとの付加価値配分率を徐々に改善しつつ、五年後の夢を実現していくという、
社長としてのポリシーがすべて表現されたということだ。
これがそのまま実現できるかどうかは、この段階ではまだ分からない。後でふれる実証作
業が必要である。
しかし、自分の会社をどのように改善していきたいかという社長のビジョン、社長のポリ
シーが、このように数字で表現されたということがこの段階では大事なのである。

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《ケーススタディ2》Jスポーツの付加価値配分目標計画
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