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四、日標

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繁栄目標の決め方

目標とは、思想や哲学から発した事業経営の目的を具体的な数値に置き換えたものである。売上目標とか利益目標とかが、その代表である。

目標は、単年度の目標もあれば、長期にわたる目標もあるが、できるだけ長期の目標を立てていく。多くの社長が書く経営計画書は単年度のもので、戦術レベルに終わっている。

数字には、過去の数字と未来の数字の二つがある。「いま」というのは、ほとんど過去である。税理士や公認会計士からもらう一年間の決算書、すなわち損益計算書と貸借対照表はすべて過去の数字だ。

数字に非常に弱い社長がいる。はっきり言って、数字に弱い社長は、もう少し本腰を入れて勉強しないとだめだ。

社長には、たった二つの数字しか必要ない。決算書にある貸借対照表と損益計算書の二つの数字をどのように展開していくかということだけで十分である。あとは何も必要ない。

経理マンがさまざまな仕訳けをしていくような簿記の知識は、ほとんど必要ない。要所を押さえるべき社長の数字は、損益計算書と貸借対照表の二つのなかにあるだけである。そこで、貸借対照表と損益計算書を以下でごく簡単に説明しておく。

自分の会社の財産の状態が、「いま」の時点でどのようになっているかをつかむのが貸借対照表だ。売上とか利益とかの状態ではなく、財産の状態である。

分かりやすく説明すれば、たとえば結婚して一家を構え、二十年たったとする。妻がいて、子供ができて、そして土地を買った。土地が何坪あって、借金が幾らあるというような、財産の「いま」の状態をかいつまんで知るためにあるのが貸借対照表である。

貸借対照表は、左側に資産の項目がある。右側に負債の項目がある。この負債は経営的に見ると、すべて資金調達をあらわしていると思えばいい。そうすると、どのような資金調達の状態をあらわしているかということを、そこから読み取る必要がある。

以下では、わかりやすいように、代表的なものだけを説明する。

まず、負債の一番上に流動負債がある。

流動負債とは、 一年以内の資金調達をあらわしている。流動負債の中で一番代表的なものは、 一年以内の短期借入金だ。ここに数字が記載されていれば、短期借入金で資金を調達したということになる。

流動負債のすぐ下に、固定負債がある。固定負債は、 一年以上の長期借入金が中心となる。ここに数字が記載されていれば、これも長期借入金で資金を調達したということだ。

次に、本来ならば引当金等があるが、それは省略して、社長にとって必要なものだけを説明していくと、固定負債の下に資本と利益の部がある。ここに数字が記載されていれば、資本金プラス毎期毎期の利益で資金を調達したということである。右側の負債項目は、これだけである。

そして、資本の部を自己資本という。資本の部の上は短期と長期の借入金であるから、ここの数字は借金を示している。つまり、他人資本である。

自己資本と借金を合わせて、資金調達した全体を総資本という。総資本の中で自己資本がどれぐらいあるかということが、自己資本比率である。

右側の負債は資金調達をあらわしたが、左側の資産は、調達した資金の使途をあらわしている。

一番上に流動資産がある。代表的な項目は、 一年以内で流動している現金。預金である。ここに数字が記載されていれば、負債の部で調達した資金を現金。預金に回した、つまり、それらに使ったということになる。

その次に、固定資産がある。固定資産の代表的なものは、負債の部で調達した資金で買った土地や機械。設備である。ここに数字が記載されていれば、土地を買って使った、あるいは長期にわたって償却しなければならないような機械。設備を買ったということだ。

一番下に、繰延資産がある。繰延資産の代表的なものは、会社の登記とかに使った金で、これは償却できない。会社を設立したときに使った金は、登記料をはじめいろいろなものがあるが、いずれも会社が潰れない限り、そのままずっと残っていく。したがって、これはわざわざ書いて覚えなくてもいい。

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