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【7ー17】先代との同行二人

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経営は、見通しのよい一本道ではない。後継者は、迷子にならぬよう先代の背中を常に追っていけばよい。

事業経営の現場では、右に行くべきか左に行くべきか、決断を迫られることが毎日のようにある。どちらに決めても、社長は最終責任を負わねばならないから、即断できずに迷うこともあるだろう。私とて同じだ。

そういうとき、私はいつも親父の背中を思い出す。

「あのとき、創業者はどう判断したか」「どんな原理原則に従っていたか」と自問自答を繰り返し、必死で決断を下しながら前進してきた。

四国遍路の笠に書かれる「同行二人」という語がある。「同行」は信仰を同じくするという意で、「二人」は巡礼者本人と弘法大師の二人を意味する。常に弘法大師と共にあるという思いが、旅の安心や心の支えにつながるのだろう。

後継者もまた、同行二人の心構えでいい。誰にも替えがたい経営の師に寄り添ってもらえることに感謝しながら、先代の後ろを常に追っていけばいいのだ。

佐藤肇「決断の定石」CDより

佐藤肇氏について

的確な経営のかじ取りで、変化に即応し、業績を上げ続ける名経営者。

1975年大学卒業後、父・誠一氏が創業したスター精密に入社。2009年の社長就任時には、リーマンショックの影響で739億の売上高が一気に3分の1に激減、85億円の大赤字となるも、自己資本比率8割を維持。社員(国内)700名の雇用を守り抜きながら、わずか一年で業績V字回復を果たす。2017年3月より代表取締役会長。

社長業の激務のかたわら、30年にわたり塾頭を務める社長勉強会「佐藤塾」を主宰。好不況に左右されず堅実に成長する経営ノウハウを学びたいと、全国から経営者が殺到。その経営手腕と魅力的な人柄に、多くの経営者が氏を信奉、私淑している。

1951年生まれ、学習院大学卒。主な著書に「先読み経営」「社長が絶対に守るべき経営の定石」「社員の給料は上げるが総人件費は増やさない経営」(すべて日本経営合理化協会刊)。

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