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【4ー9】一円を大切にする社風

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一円も無駄にしない社風をつくるために会社のお札に2色の色を塗る。

手元にムダな現金をおいて借金をするくらい、バカなことはない。しかし、手元の現金を一日でも普通預金に入れておけば、このカネがいくらかでも利息を稼いでくれる。

たとえば、皆さんの会社の回収口座はほぼ100%当座であろうが、これを手形決済以外の回収をすべて普通口座に切り替えるように、あるいは、手形の決済が終わったら次の決済日までの間も、こまめに当座から普通に移しておくようにと、社長が経理に指示するのだ。

手形や小切手の決済日は月に1回、多くても2回、それも決まった日に落ちるのだから、決済前日に必要なカネを入れておけばいい。

しかも、現在はインターネットで回座の振り替えが簡単にできるのだから、銀行に出向く必要もない。決して手間がかかることではないのだ。

ここで私が言いたいことは、「会社のお札に2色の色を塗れ」ということである。つまり、金利を稼がなくてもいいお札と、たとえ一日でも金利を稼ぐお札に、会社の現預金を色分けして管理してほしいのだ。

私は、会社のB/S科目にある「現金・預金」のなかで、金利を稼がなくてもいいものを「手元現預金」とわざわざ区別し、「現金は本社で50万円、国内各支社は15万円以上は置かない」とルール化のうえ管理している。

小売業やサービス業などいわゆる日銭商売を除き、ほとんどの会社は多額の現金をもつ必要はない。給料が日払いなんて会社はないだろうし、公共料金も事務消耗品も月末払いだ。会社で毎日現金を用意しておく必要があるものといえば、接待雑費と少額の交通費程度である。

よって、利息を稼がない手元現預金は、年商20億円以下の会社なら「日商分」、年商20億円以上の場合は「日商の半分の金額」を限度とするというように、社長として明確なルールを決めることである。

もちろん一日分の受取利息はわずかな金額ではあるが、大事なことは、こうしたきめ細かなルールを徹底させることで、「一円も無駄にしない」という社長の執念が、社風となることだ。

スター精密は、接待は数店の指定店でツケ払い。国内出張の新幹線はすべて回数券、ガソリン代は給油券を支給している。社員全員そうさせているし、もちろん会長の私もこれにしたがっている。

社長が「細かくて、バカバカしい」と思えば社員はそれに倣うし、社長が率先して「会社に一円でも多く残そう」と執念を燃やせば、全社員がそのような姿勢で各自の仕事に取り組むようになるのである。

佐藤肇著「佐藤式先読み経営」より

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