■社員に、お客様に実際に体感していただく
古田土会計では原則として毎年1月11日、午後1時11分より経営計画発表会を行います。1月11日が創立記念日だから、毎年この日に行なっています。1時11分は1月11日1時11分にしたほうが、始まる日時・時間が覚えやすくなるためです。
※毎年11月11日午後1時11分よりやればいいかも
古田土会計の社員全員が参加するのに加え、毎年600名以上のお客様が来られます。会場が750名しか入れないため、お客様は600名ぐらいを限度とさせていただいております。
この経営計画発表会も経営計画書に規定しています。
明文化しているのは、(1)お客様に古田土会計の経営計画書を見本として参考としてもらうため(百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず)、(2)私たちの発表会に参加していただき、現場を見ていただくことが経営計画書作成の一番の早道である(古田土会計では会費制で公開の経営計画は発表会を行う)、の2点です。


以下がテキストの書き出しです:
社員の未来を心を込めて発表する
心地よい会社を目指して
(社員が一生幸せに暮らせる会社を創りたい)
上場は目指さない。大きさは追求しない。幸せを追求する。
社員全員が「この会計事務所で働いて幸せです」と言ってもらえる会社を目指す。
目的と手段
企業の目的は、働いてくれている人を幸せにすること、社員の幸せを通して社会に貢献すること。
目標の売上、利益は手段です。会社の成長も手段です。目的ではありません。
利益とは、社員と家族を守るためのコストです。利益を蓄積することによって、災害、事故等から社員と家族を守ります。利益の蓄積は純資産と現預金です。一人当たり1,000万円の純資産と1年分の固定費を預金で持つ会社にします。
人件費とは、幸せを求めて働く社員たちの労働の対価です。
この支払いは古田田会計の経営理念であり、目的です。
私達は、社員の数が増え、人件費が大きくなることに喜びを感じ、社員とその家族のために働きます。約束します。
私達は、社会に貢献するためにも雇用を創出することに誇りを感じます。
会社は誰のものか
会社は、全社員のものです。一所懸命頑張ってくれている社員のものです。株主のものではありません。
社員の努力の結果は月次決算書に現れます。全社員に月次B/S。
こちらが画像から書き出したテキストです。

以下がテキストの書き出しです:
とPLを公開します。総勘定元帳は休憩室にて誰でも閲覧できるようにします。
会社は社員の労苦に報いるために発展し、利益を出さなければなりません。
お客様に喜ばれる会社、社員が幸せを感じられる会社にすることが存在理由です。心地よい会社を全社員で創りましょう。
中小企業経営を自転車に例えると、ハンドルを握る方向を決めているのは社長です。この方向が間違っていたり、社長が目の前ばかり見ていて遠く先(経営理念・使命感(志))を見ていないと、自転車が転ぶように会社は倒産してしまいます。
会社経営で一番大事なのは社長の戦略です。戦略とは、会社の進むべき方向を決めることです。そして社員が全力でダブルを漕ぐのは後輪です。後輪が動くことによって前輪が動きます。社員が社員を大事にすることにより社員が幸せになり、幸せな社員がお客様を幸せにするわけですから、後輪がES(社員満足)で、前輪がお客様満足(CS)です。
社長1人ではけっしてお客様満足は実現できません。しかし社長ただ一人で社員満足は実現できます。ESとCSがバランスしてこそ心地よい経営が実現し、社員が一生幸せに暮らせる会社になります。低成長時代では社員満足がより大事なのは、現場力こそ利益の源となるからです。
こちらが画像から書き出したテキストです。
■社員が聞きたいのは「自分の未来と自分のための会社の未来」
古田土会計の経営計画発表会を毎年開催することだけでなく、著者は多数の会社の経営計画発表会に参加しています。そこで気づくことがあります。
多くの会社の社長が経営計画書の個別方針に多くの時間を使っていることです。
私自身は基本方針に全体の6割、商品・サービスに関する方針に2割、個別方針に2割の割合で話をします。
この違いはなぜなのでしょうか。
経営方針を「聞くのは誰か」「実施するのは誰か」というと「社員」です。社員が動かないと会社の実績は伸びません。
では「社員が興味を持つのは何か」と考えると、それは決して環境整備や内部体制等に関する個別方針ではありません。
社員が聞きたいのは「自分の未来と自分のための会社の未来」です。これしかありません。自分に関することしか興味がありません。これが当たり前のことと考えたほうがよいです。
社員がワクワクドキドキしながら聞くのは、自分たちの未来に関することですから、長期事業構想は社員の未来像を強い思いを込めて発表するのです。これが経営計画発表会を実りあるものにするための重要なポイントです。
個別方針は、経営計画書に盛り込み、日々の朝礼や勉強会の中で触れていく機会を作ればいいのです。
語るべきポイントは、具体的には、(1)社員の処遇、(2)社員の将来への5つのコース、(3)組織の未来像、(4)事業の未来像、の順に発表します。
■次に事業の未来像を発表する
会社の未来は事業(商品・サービス)が時代の変化に対応していけるかどうかにかかっています。
すなわち、59ページの図に示したように、①で商売をしていたのでは、時代の変化や競争相手の出現により付加価値は減少していきます。

そこで、今後5年間〜10年間の間に新しい事業の柱を見つけなければなりません。
②のように新商品・新サービスを現市場に投入します。営業活動をしなくても売り込めます。また「新市場を開拓する」(③)必要があります。それは社長の仕事です。
社長が将来こういう事業の柱をつくっていく、我が社はこの事業で将来も発展するという方向性を示すわけです。
これを聞いて社員は納得し、「今年もこの社長について行こう」と思ってくれるのです。
著者が「長期事業構想の基本方針」と事業の柱である「商品・サービスに関する方針」を中心に発表する理由が理解していただけたと思います。
本来なら事業がいちばん大事ですから一番に発表すべきは、事業の未来像なのですが、聞いているのは社員ですから、社員がいちばん関心のある「社員の未来像」から発表するのが社員に協力を得るコツです。
■会費制の経営計画発表会を行う
理由古田土会計の経営計画発表会は1社1万円の会費を頂いています。古田土会計のお客様の他に、一般の会社の方々、同業の税理士の方々も参加しています。
経営計画書には、今期の売上目標・経常利益目標ならびに著者の役員報酬まで記載し、会社の戦略・戦術すべてをお客様ばかりでなく同業の税理士にまで公開しています。公開している理由は、経営計画書を日本中に広めたいためです。
同業の税理士先生にも、古田土会計の経営計画書を手に入れて真似をしてもらって、経営計画書を作り、お客様に経営計画の指導をしてほしいからです。
著者は多くの経営計画発表会に参加していますが、社員がワクワクドキドキしながら社長の発表を聞いていることはそんなに多くはありません。
多くの社長や税理士の先生に、著者がどこを中心に話し、どう表現をしているのか見て学んでほしいと思っています。
経営計画書の基本方針と商品に関する方針、数字については利益計画と商品別販売計画を作成していますが、11月と12月の中旬までの土曜日と日曜日はほとんど経営計画書作成に費やしています。
お客様の声④丁寧に生きるために絶対に必要な経営計画書。「」株式会社ダッドウェイ(ベビー用品卸売・小売業)代表取締役社長白鳥公彦
▼会社全体が強くなることを実感
弊社は1992年に「お父さんの子育てをもっとおもしろ楽しくしたい!」をモットーに誕生しました。元来いたずらっ子で、いつも野原や海で遊んでいた私は、結婚後2人の子どもに恵まれました。
子育てはとても大変でしたが、それでも子供の成長は、何物にも代えがたい喜びと充実感を与えてくれるものだと私自身、実感しました。
「こんな素晴らしい経験を母親だけのものにしておくのはもったいない!!」。そう思って会社を設立したのです。私たちは、生涯を通して「家族」こそが中心という考え方を貫き、事業を展開しています。
現在は世界中からおもしろそうな育児グッズや知育玩具を探し出して、仕入れ、販売するほか、オリジナル商品の開発やペット用品の販売なども行っています。
古田土先生との出会いは15年ほど前になるでしょうか。
当時は、月次決算報告書を作成する講座に通っていました。
経営計画書も月次決算書報告書もその重要性には気づいていたものの、作成するとなると腰が重く、なかなか着手できませんでした。
なんとか苦労して初めて作った経営計画書はたった20ページぐらいで、しかも完全に古田土会計事務所の真似でした。
ただ、ひとたび作成してみると、社員の方向性はひとつになるし、幹部だけでなく社員も数字に強くなるし、会社の体質が強固になったことを実感しています。現在の経営計画書は50ページを超えるまでになりました。
▼数字に対する自信もつく
月次決算書の毎月の打ち合わせでは、「なぜその数字になっているのか」の分析をしてくださって、数字に関しては余計な不安はなくなっています。「原因の解明ができれば打つ手は無限」との言葉も本当にその通りだと思います。
今では保険面でもご指導いただきありがたい限りです。担当の方のレスポンスが早く、とても助かっています。経営計画書は、全社員に公表しています。
財務の月次の数字もすべて公開するので、ある意味で経営者自身を「晒し」「縛る」ものですが、それでも書くからこそわかることはたくさんあります。
書いたことは、迷いなく動けるし、社員にも伝えられるのだと思っています。アタマだけで考えていてもごまかしてしまいます。
▼理念を固めて数字を公開
社員に会社の理念が浸透するにつれて、お客様への提案力もついてきました。弊社の営業は「コンサルタント営業」を基本としているのもお客様に選ばれている要因だと思います。
社長自らが理念を固めて、数字を公開して、その意味を社員に浸透させる──これこそが中小企業を伸ばす唯一の方法です。
古田土会計事務所が実践されていることなので、その指導には本当に説得力があるのです。
▼社員の生活を守ることが最優先
私は「丁寧に生きること」をふだんから大事にしていて、そのことを毎日書いているメルマガ「今日の一言」で社員に伝えています。
社員の生活を考えると、「利益は社員とその家族を守るためのコスト」という古田土会計事務所の教えを肝に銘じています。
今後も私自身が、永遠のいたずらっ子として、お客様に驚きと感動を与え続けていきたいと思っています。
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