■社長の「本当の仕事」をはき違えない
社長の仕事は、社員教育とか、人財の育成とかよく言われますが、それは社長の仕事の一部でしかありません。
本当の仕事は大きく分けて3つあると思っています。
重要な順に、
(1)時代の変化に合わせて事業の柱を移動させたり変えていくこと、
(2)組織作りと人財の育成、
(3)後継者の指名と育成です。
(1)「時代の変化に合わせて事業の柱を移動させたり変えていく」ことは最も重要な点で、これなくしては、企業の存続も成長もありえません。
今までお伝えしてきたことです。
(2)「組織作り」は、足し算の組織ではなく、掛け算の組織にすることです。
足し算の組織というのは、一人ひとりが優秀な技術のプロ集団の集まりということです。
そうではなく、全社員が同じ方向を向き、同じ価値観で仕事をする全社員一丸体制の組織になれば、一人ひとりの技術で劣っていても、仕事の情報の共有で全体では高収益の会社になります。
これを私は掛け算の組織と呼んでいて、常にこの組織づくりを目指しています。
中小企業は特に人財を豊富に確保できるわけではありません。
「優秀な人たちが入ってこないから」と嘆いている時間はなく、今いる人たちが一枚岩となれる体制づくりがもっとも大事なのです。
会計事務所でいえば、全社員が税理士の資格を持っているプロ集団が、必ずしも高収益になるとは限らず、古田土会計のように、「資格はないが、人様の役に立ちたい、世の中に貢献したい」という思いで社員が働いている会社のほうが、成長性と経常利益の額が優れていることがあるのです。
生産性は「粗利益÷人数」で決まります。
一人ひとりの技術が低くて売上高が少なくても、全体の粗利益が大きければ、一人ひとりの生産性は高くなります。
そのためには個人の力量に頼るのではなく、社員が何をしたらいいのか迷わず、お客様に気持ちを集中できるように、経営計画書を作成したり、社員に日々それを活用させたりするだけでなく、そんな気持ちをもった社員がお客様の前で提供できる商品・サービスを考えるのが社長の役割ということなのです。
古田土会計の経営は売上の拡大や利益の追求を会社経営の目的とするのではなく、社員とお客様が幸せになることを目的としています。
そのための手段として、お客様にお役に立てる商品やサービスを開発しているのです。
目的と手段が欧米式経営とはまったく違うところなのです。
(3)「後継者の指名」は、社長しかできない仕事です。
「俺はまだやれる!」という気持ちを抑え、自分が社長を辞める時期を決め、できるだけ早く後継者を指名し、準備をすることです。
一般的に、優秀な経営者ほど社長を長くやりすぎるため、後継者が育たなくなるのです。
あなたの会社では社長が辞める時期は明確になっていますでしょうか。
■後継者がいないと惨劇が訪れる
特にお客様が社長個人についている会社は危険です。
コンサルタント会社や美容業・会計事務所・弁護士等の士業は当てはまります。
社長にカリスマ性があって事業を拡大してきて、社長が事故等で亡くなれば急激に売上は落ちます。
労働集約的な士業は人件費などの固定費が多いのでトップが急に亡くなると事務所を解散せざるを得ません。
著者が通っていた耳鼻科の女性の先生は70歳を超えていましたが、急に亡くなり、病院も廃業しました。
社員の方々は困ったと思います。
後継者の不在が原因でM&Aで他の会計事務所に売却する先生もいます。
先生は社員の生活を守るために売却するのでしょうが、お金が入ってくるのは先生だけです。
社員は買い取った先生の社員になりますが、買収費を回収するために社員の待遇をよくするとは思いません。
本当に社員のことを考えているのであれば、自分が元気なうちに社員に税理士資格を取らせ、その者に事業を承継させるべきではないかと思っています。
お客様の声②ハワイ旅行に向けて日々奮闘中!教えを忠実に実行すれば会社は絶対に上向きになる株式会社スパックエキスプレス(システム業)代表取締役社長三宅勇雄
▼お客様に役に立つモノだけを売りたい
弊社はカギだけでなく、セキュリティシステムを販売しています。いろいろな商品を必ず使ってみて、良かったものだけ、納得したものだけをお客様にオススメしています。
社員のことばは、営業パーソンとしては十分でないと思うこともありますが、お客様に刺さるのだと思います。売らんがための仕事はやりません。
オススメするものには、すべて裏付けがあるのです。
今は、社員から提案してくるアイデアも増えてきて、実際に商品化もしています。
15年ぐらい前に古田土先生とお会いしました。
当時先生のところは50人ぐらいの社員数だったと思います。
第一印象ですごい先生だと思い、すぐにお願いすることを決めました。
▼理念を共有しベクトルが一致、業績好転
当時の経営はいい状況ではありませんでした。
鍵屋としてスタートして、いっときピッキングの被害が相次ぎ、仕事が増え出しました。
最初の決算は3000万円ぐらい。
その後、倍々で伸びていって、4年後には2億を超えました。
社員も4人から20人に増えました。
ところがピッキングの対策が進み、犯罪が減少し、仕事が減っていきました。
厳しいときには、自分の給与も減らし、店舗も減らしました。
そういうときに先生とお会いして、経営計画書を作り、月次決算書をみていただきました。
弊社がそんなときでも古田土先生は常にパワフルで励ましていただきました。
その担当の先生も何人も変わっているのですが、どの人も素晴らしくて、どの方も弊社の良さを引き出していただきました。
古田土会計事務所のそんなご尽力で、なんとか2014年(25期)3億円の壁を超えられたのです。
今年は4億円を超える見込で、来期5億が見えてきました。
社員は今26人、今年の春には新卒も採用しました。
好調のいちばんの要因は、経営計画書に書いた理念が共有できて、社員のベクトルが一致したことでした。
計画書を作るときは、幹部が合宿して作成するのですが、そのときにいろいろな意見が聞けるのがよかったのだと思います。
明文化して全員に配布するとなると、気の入れ方が変わります。
月次決算書の打ち合わせでは、毎回、高いハードルが課されるので、実行が大変です(苦笑)。
▼中小企業が取り組むと必ず成果がでる教え
私自身経営者としていろいろな研修を受けていますが、古田土会計事務所の教えは中小企業が取り組むと必ず成果がでると思いました。
経営計画書に明記するので、勝手なことはやれないことがいいのです。人間の気持ちはぶれます。
そして月次決算書の数字はすべて社員に公開し、古田土会計事務所が実施されている朝礼、挨拶、掃除は徹底し、弊社でも取り組んでいます。
すべてできることばかりではないのですが、そこに向かって努力することが、意味あることだと思います。
今では古田土会計事務所のグループにある社会保険サービスにもお世話になっています。
就業規則、勤務時間、給与体系などを整備し、それをもとに雇用契約を結び直したりもしました。
いろいろな問題点を指摘していただき、解決するための提案力が素晴らしいと思いました。
ホントに教えを忠実に実行できれば、長期的には絶対会社は上向きになります。
古田土先生は私がもっとも尊敬している指導者なのです。
最近の弊社の合言葉は「帯と言えばハワイ」です。
帯というのは帯締めのボーナス(100万円)のこと、それぐらいのボーナスをもらって、ハワイへ行こう!と言っています。それに向かって日々奮闘中です。
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