MENU

第 2章 きちんと見える姿勢・おじぎ・あいさつ

「できる人」ほどきちんとあいさつをしている あなたは、仕事へのやる気や意欲をどのように表現しますか? どんなにやる気があったとしても、それを相手に伝えなくてはだれも分かってはくれません。

それを伝えてくれるのが、まさに「あいさつ」なのです。

実際に、仕事が「できる人」ほど、社内の人や取引先だけでなく、清掃員や配達員にもあいさつをしています。

「できる人」はあいさつがあらゆるコミュニケーションの入口であること、その先に良い人間関係やビジネスチャンスがあることを知っているのです。

大切なあいさつ。

どうせやるなら姿勢を整えて、適切な言葉を使って、丁寧なおじぎでやりましょう。

本章では、姿勢の整え方、おじぎの方法、あいさつのポイントを詳しく紹介しています。

あなたのやる気を、耳から聞こえるあいさつで、目で見える姿勢とおじぎで伝えましょう。

印象をよくする重心位置と基本の立ち方 ◎姿勢は心の表れ 第一印象は 5 ~ 10秒で決まるといわれています。

この短い時間の中で、自分の熱意を相手に伝えるために、まず気をつけたいのは、姿勢です。

姿勢を正すことは、姿かたちを整えるだけではありません。

「熱心な姿勢で仕事に取り組む」というように、姿勢は心を表す手段でもあるのです。

背筋を伸ばし、外見を整えることで、だらしない動きや、いい加減な言葉づかいをしにくくなります。

おのずと仕事に取り組む気持ちになり、成果にもつながります。

物事がうまく進んでいるときには、自然と胸を張っていたり、落ち込んだ気分のときには、うつむきがちになっていたりと、姿勢は精神状態の影響を受けやすいポイントです。

背筋をピンと伸ばした人がいると、その緊張感が伝わり、触発されて、周りの人も正しい姿勢になっていきます。

姿勢は気持ちの入り口です。

しゃんとした背筋を意識して、仕事に取り組む真摯な気持ちを表現しましょう。

◎重心の位置で印象を変える 立ち方は印象を決定づける大きな要素です。

あいさつや話を聞く際も謙虚なイメージを持たれるか、横柄な印象を与えてしまうかは、重心の位置次第。

重心位置によって、体がどう傾くかを意識して立ちましょう。

基本の重心位置と姿勢 足の裏全体は土踏まずから拇指球にかけて重心を置きます。

姿勢は側面から見たときに、耳、肩、腰、ひざ、土踏まずのラインが一直線になるように立つのが基本です。

おじぎの仕方で気持ちが伝わる ◎おじぎは相手を大切に思う心 おじぎは、相手を思う心の表れです。

相手との関係を大切にしようという気持ちが、ていねいで美しいおじぎの動作を生み出します。

きちんとした言葉や、状況にあわせた表情・態度であいさつをすることは、コミュニケーションを円滑に進めるために大切なことです。

しかし、言葉や表情・態度にばかり気をとられて、おじぎがおろそかになってしまっている人も少なくありません。

あいさつに加えて、メリハリのあるおじぎをすることで、相手への敬意や感謝、お詫びの気持ちを的確に表現することができます。

基本の型をマスターして、礼にかなったおじぎを心がけましょう。

また、おじぎは表面的なものではありません。

心がこもっていなければ、1つひとつの所作がぞんざいになり、逆に不快な印象を与えてしまいます。

相手を大切に思う心をこめて、ていねいにおじぎをすることで、誠意を表現します。

◎ 3種類のおじぎを使い分けよう おじぎには「会釈」「敬礼」「最敬礼」の 3種類があり、あいさつを伴うのが基本です。

状況にあわせて、使い分けましょう。

[会釈] 廊下ですれ違うときなどに使います。

「失礼します」「失礼いたします」など。

[敬礼] 一般的なおじぎで、もっとも多くのシーンで使います。

「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「お待たせいたしました」「恐れ入ります」「ありがとうございます」「ありがとうございました」など。

[最敬礼] お詫びや深い感謝の気持ちを表すときなどに使います。

「申し訳ございません」「ありがとうございました」など。

◎同時礼と分離礼 3種類のおじぎのほかに、 2パターンのおじぎの仕方を覚えておきましょう。

言葉を発するのと同時におじぎをする「同時礼」と、あいさつをしたあとにおじぎをする「分離礼」です。

同時礼は、日常的なシーンでよく使われますが、頭を下げながらあいさつをするため、相手に声が届きにくく、表情がわかりにくいという面があります。

一方、分離礼は一連の動作にメリハリがあり、よりていねいな印象になります。

お客さまと接するときには、分離礼を基本にするとよいでしょう。

◎気をつけたいおじぎの注意点 ◆首だけを下げない。

◆歩きながらおじぎをしない。

首だけを下げたり、歩きながら頭を下げると、横柄な印象を与え、失礼になります。

いったん立ち止まって、動作を止めてから、おじぎに入るのが基本です。

◆体を起こして、相手に目線をあわせるまで気をぬかない。

腰を折った段階でおじぎを終えた気分になっていると、体を起こしたときに表情に緊張感がなく、せっかくのおじぎがだいなしになってしまいます。

体を起こし、目線を相手に戻すときにも笑顔を意識します。

一つひとつの所作に心をこめて、ていねいなおじぎを行ないましょう。

ワンランクアップアドバイス同時礼と分離礼の上手な使い方 相手から離れた距離にいるときは、分離礼を使い、まず声で自分に気づいていただいてからおじぎをします。

相手との距離が近づいたら、再度、同時礼であいさつをすると、敬意のあるあいさつとおじぎになります。

あいさつ一つで印象が変わる ◎心に届くあいさつを あいさつはコミュニケーションの第一歩です。

相手に届いたときに、心地よく感じてもらえるあいさつができると、その後の会話も円滑になります。

あいさつの目的は、自分の存在をアピールすることではありません。

「あなたの存在を確認しました」ということを相手に伝えるためにするのが、あいさつです。

相手の存在に気づいたのにもかかわらず、きちんとしたあいさつができていなかったり、あいさつをしたつもりでも、相手に届いていなかったりすると、コミュニケーションがなかなか始まりません。

あいさつは、相手の耳に届けるだけでなく、心に届けるものです。

笑顔や明るい声のトーンを意識し、相手の目を見て、気持ちのよいあいさつを心がけましょう。

◎感じのよいあいさつの仕方 相手に心地よく感じていただけるあいさつのポイントは、「明るく」「いつも」「先に」「続けて」の4つです。

[明るく] 明るいあいさつは、社内の雰囲気を明るくします。

また社外のお客さまをお迎えする際も気持ちが伝わり、さわやかな印象を与えてくれます。

[いつも] 暗い気持ちや体の不調は、表情をこわばらせたり、声が弱々しくなってしまったりと、あいさつにも影響します。

自分の感情や体調を上手にコントロールして、いつも笑顔であいさつをしましょう。

[先に] あいさつは“先手必勝”。

上手なコミュニケーションのコツは、自分から先にアプローチすることです。

お客さまに対してはもちろん、上司や同僚などに対しても、相手の言葉を待つのではなく、自分から先に声をかけることを心がけましょう。

[続けて] あいさつだけでなく、状況にあわせた会話を続けることによって、コミュニケーションが豊かになります。

また、気が向いたときだけあいさつをするというのではなく、毎日続けることが大切です。

◎ビジネスシーンの基本のあいさつ ◆おはようございます・こんにちは・こんばんは相手との出会い頭に使う基本のあいさつです。

その後のコミュニケーションのきっかけにもなる大切なあいさつ言葉。

印象アップのためにも爽やかさを意識しましょう。

◆ありがとうございます感謝の気持ちが伝わるように心を込めて口にしましょう。

◆いつもお世話になっておりますビジネスでの慣用句として日常的に使います。

ビジネスメールでも文頭に用います。

◆よろしくお願いしますお願いごとの場面で使います。

また相手とのお付き合いを望むあいさつとしても用います。

◆かしこまりました・承知しました目上の人から用件を承った時の返事として用います。

上司に「了解しました」「わかりました」は失礼にあたります。

◆失礼します部屋の入退室や椅子の離着席など、様々な場面で使うあいさつです。

◆お疲れさまです主に社内の人に対して、退社時などに使います。

宅配便などの業者の人にもお礼の気持ちとして伝えるとよいでしょう。

◆お先に失礼します退社時のあいさつとして周囲の方々に対して使います。

◆申し訳ございませんお詫びのあいさつです。

表情や声にも謝罪の気持ちを込めて伝えましょう。

◎多義語に注意「すみません」や「どうも」という言葉を、あいさつ感覚で使ってはいませんか? これらの言葉は、感謝や謝罪など、いくつかの意味を含む“多義語”です。

さまざまな場面で使うことができる便利な言葉ですが、気持ちが伝わりにくいという面もあります。

自分の気持ちを正確に、わかりやすく伝えるためには、「ありがとうございます」「申し訳ございません」などの言葉にいいかえたほうがよいでしょう。

また、気軽に使われるぶん、言葉の重みを感じにくいため、ぞんざいな印象や横柄なイメージを与えてしまいます。

相手に快く感じてもらえるためには、避けたほうがよい言葉だといえます。

ワンランクアップアドバイス状況に応じたあいさつを! 明るく声をかけることが、あいさつの基本ですが、必ずしも大きな声でするのがよいとはかぎりません。

たとえば、落ち着いた雰囲気で食事や会話をしているときに、突然、大きな声であいさつをしたら、静かなムードを壊してしまいます。

また、悲しみごとの席などではしめやかな態度が、お客さまからご意見をいただくときなどには真摯な態度が求められます。

TPOを的確に判断し、状況に応じた声かけをすることが、ていねいなあいさつのポイントです。

姿勢・おじぎ・あいさつのまとめ ●内面の感情が表れやすいのが姿勢。

背筋を伸ばして、真摯な気持ちを表現 ●ぞんざいなおじぎによって、相手に悪い印象を持たれないように ●あいさつは相手に伝えるためのもの。

積極的に声をかけることが基本 ●多義語よりも「申し訳ございません」「ありがとうございます」などの丁寧語を

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次