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第 9章 細心の注意を払いたいコンプライアンス

コンプライアンスは会社と自分のため コンプライアンスは、一般に「法令遵守」と訳されますが、日本国内や国際的な法令を守ることに加えて、広い意味での企業倫理の遵守もコンプライアンスに含みます。

「企業市民」という言葉があるように、企業は社会のよき一員として行動することが求められています。

そこに働く従業員も同様で、人間として後ろめたく思う行動は慎みましょう。

お客さまに商品やサービスを購入してもらうことが会社の利益になります。

そのために、契約の段階で多少背中を押してあげることは大切ですが、その過程で、もしコンプライアンスに反するような強引な行為があれば、お客さまは会社に不信感を抱き二度と取引を行なわないでしょう。

そのことが大きな社会問題になると、会社の存続さえ危うくなり、自分の生活にも影響を及ぼします。

コンプライアンスは、お客さまや社会のためであると同時に、実際は会社のためであり、自分自身のためでもあるのです。

自社(自店)や自分の行動が、倫理的に考えておかしくないかを絶えずチェックしましょう。

会社の信用とハラスメント ◎信用の重要性 企業は信用を失った時点で生き残ることはできません。

いつの時代も企業の不祥事が大きな社会問題として浮上してきます。

情報化の進んだ現在では、あらゆる情報が瞬時に広くいきわたり、企業が自社の目の前の利益のために、社会の不利益を隠したり、ごまかしたりすることはできない時代です。

自社商品を売りたいあまり、誇張した表現を使ったり、品質、原産地、素材、消費期限などを偽って表示することはコンプライアンス上問題があります。

企業にとって信用が何より重要なものであることを理解し、個人の行動の結果が会社の信用に関わることを知っておきましょう。

◎セクハラ・パワハラに対する注意 ◆セクハラ(セクシャル・ハラスメント) セクハラは相手が不快な性的言動と感じたかどうかで決まります。

「そんなつもりはなかった」と思う何気ない言動であったとしても、相手が不快だと感じたら、それは立派なセクハラです。

全ては相手の捉え方次第。

無神経な発言が相手を傷つけ、自分自身の評価も下げることになってしまいます。

知らないうちに加害者になってしまったということがないように注意しましょう。

また、どれだけ気をつけていても、自分が加害者になる可能性も否定できません。

◆パワハラ(パワー・ハラスメント) パワハラは、上司がその権限を盾に部下などに圧力をかけ、精神的に追い詰めることです。

達成不可能なノルマを課したり、不当な残業を押し付けたり。

また、人格を否定して仕事を与えない、仕事とは無関係な罰を与える、などがパワハラにあたります。

実際これによって健康を害する人も多くいます。

いずれも、一人で抱え込まず、早めに上司や先輩、家族や公共の電話相談窓口に相談してみましょう。

◆他にもある!! ハラスメントアルコール・ハラスメント 飲酒にまつわるハラスメントです。

飲酒の強要や酔ったうえでの暴言や、飲めないことをからかうなど。

カラオケ・ハラスメント カラオケで歌うことを強要すること。

接待の場で盛り上げるために強要されるケースなど。

マタニティ・ハラスメント 女性の妊娠・出産・育児に関する嫌がらせ。

現代の社会問題のひとつ。

ジェンダー・ハラスメント 男女の性に関する嫌がらせ。

「男はこうあるべき」「女性だから」という固定観念からの発言や非難・中傷など。

ソーシャル・ハラスメント SNS上で上司がコミュニケーションを求めてくることで、気遣いを強いられることなど、 SNSを通じた迷惑行為。

個人情報の取り扱いに対する注意点 ◎会社は個人情報の集積 2005年4月に個人情報保護法が施行され、個人情報の収集・保管・移送・管理について、その取り扱いが厳しくなりました。

お客さまも非常に敏感になっており、もし顧客情報が外部に漏洩した場合には、会社やお店の信用・信頼に大きく関わってきます。

特に最近は、メールアドレスや携帯電話の番号など、お客さまからさまざまな情報をお預かりする機会も多くなっています。

たとえば、 DMなどの案内のために、アンケートに答えてもらって、顧客情報を収集するとか、商品の発送や、修理日の連絡目的で、お客さまの氏名、住所、電話番号をいただくことがあります。

さらに顧客台帳には、企業名・住所・担当者などのほか、取引履歴、個人なら場合によっては、家族構成、資産なども記録されているかもしれません。

このように、個人情報に囲まれて仕事をする場合は、その取り扱いにいくら注意してもしすぎることはないのです。

◎個人情報を扱う際の注意ポイント 個人情報の入った資料を放置しない 顧客情報、個人情報などを机の上に放置しない。

席を離れるときは、これらに関わる資料は所定の保管場所に戻すか、パソコンを閉じるようにしましょう。

個人情報の入ったパソコンや USBメモリを持ち歩かない 個人情報の入ったパソコンや USBメモリを外部に持ち出すと、電車の網棚に置き忘れたり、車上荒らしに盗まれたりする危険があります。

悪意の第三者がそのデータをインターネット上に流すなど、悪用しないともかぎりません。

パソコンや USBメモリは社内に保管し、外部に持ち出さないことが、漏洩リスクを防ぐ鉄則です。

同様に、自宅で作業をするために、私物のパソコンにデータをコピーすることも許されません。

社外では管理が行き届かず、ウイルスやソフトによる流出の危険がそれだけ高くなるからです。

会社からの連絡が OKか、事前に了解を得る 預かった個人情報は、お客さまに断りなく、その本来の目的以外に使うことは認められていません。

あとで DMや Eメールを送るのであれば、最初にお客さまの了解を得るようにします。

社外でむやみに噂話をしない 会社のバッジをつけたスーツ姿や制服姿で同僚と飲食をする席や、新幹線など乗り物の中では、常に、周りから見られている、聞かれている意識を持ちましょう。

「壁に耳あり、障子に目あり」で、飲食店や車中でなにげなく話した社内の人事や業績、お客さま・取引先に関する情報が、第三者の耳に入り、どう悪用されるかわからないからです。

外出先や路上で、携帯電話を片手に大きな声で業務の話をするのも、同じように注意が必要です。

コンプライアンスのまとめ ●顧客情報、社外秘情報の取り扱いは慎重に。

社外での会話や振る舞いにも ●「気付かなかった」では済まされないのがセクハラ。

発言・行動に責任を

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