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第 4章 お金と幸せを結ぶ「実践的帝王学」の初歩

目次

「お金を増やした先」を見ているかが大事

多くの日本人は、お金を何か大きな存在に感じ過ぎているのではないでしょうか。

たとえば、さほど深くもない知り合いが、支払いのタイミングなどで長財布を開けたら帯封がしてある札束が入っていた。

それを見ただけで圧倒されて、その人をすごい人のように思ってしまう……。このように「お金を持っている人のほうが強くて偉い」みたいな感覚はやめたほうがいいでしょう。

お金は、モノやサービス、仕事などと交換ができるツールです。たしかに、お金があればさまざまなコトが体験できますし、モノも手に入ります。でも、それですべてが解決するわけでも、幸せになれるわけでもありません。

たとえば、ハイブランドの高級な腕時計を購入するとします。

近年、ハイブランドの腕時計は値上がりが顕著で、投資目的で購入するという人も増えていますし、単に自分を大きく見せる道具として購入する人もいるでしょう。

購入したときは優越感に包まれ、豊かな気持ちになると思いますが、腕時計を得たことで、その先の人生がどう豊かになるか――。購入時の高揚感よりも先、それを使っている自分の感情までイメージしてほしい。

これは、お金にも同じことが言えます。〝引き寄せの法則〟においても、多くの人が「お金が欲しい」と願うようですが、お金を得た後どんな生活をして、どんな感情で暮らせているか、そこまでをセットでイメージできていないと、お金の先にある本当の価値に気づくことはできないでしょう。単純に「お金が欲しい」というだけの〝お金視点〟は、不幸の始まりです。

お金を増やしたいと考え、実際に達成できる人もいますが、そういう人はお金を増やした〝その先〟を見ているからできたことなのです。

ただただ年収 1000万円を願うのではなく、その年収になってどんな生活をしたいのか、どんな目標を達成したいのかをイメージするべきです。

単に不安だから貯金したいというのも違いますし、増やすことだけが目的になってしまうと、倫理観や法令順守が欠如する場合もあります。

投資や投機で短期的に大金を稼ぐ人も出てきましたが、こういう〝あぶく銭〟も残るお金ではないでしょう。それどころか、トラブルのもとになりかねません。

お金に執着しすぎず、お金を持ってからの自分のイメージを持つ。持っているだけでも、稼ぐだけでもダメで、お金と幸せを結ぶことが帝王学なのです。

お金が増える使い方、知りたくないか?

オールドリッチと呼ばれる代々お金持ちの家に生まれ育った人ほど、意外とケチで、お金の使い方にシビアです。

彼らはもともと、お金は何かの価値と交換するものという考えがあって、その対価を熟考するので〝なんとなく〟お金を使うということがありません。

さらに、お金を使うときには、払ったと同時に「いい価値」と交換できたと考えるので、持ち金が減ったことではなく、価値が増えたことにフィーチャーできます。

これが、お金が増える使い方です。

たとえば、今お財布に 1万円しか入ってないけど、給料日までの 10日間をこの 1万円で暮らす、となったとします。

そこで、仮に 8000円の買い物をしたとすると、多くの人は「残りの日数をどうやって暮らそう……」と、持ち金が減った感覚に襲われてしまうでしょう。

でも「本当に持ち金は減った」のでしょうか? 私がおじいちゃん(永田雅一)に、幾度となく教えられてきたのは「払ったお金はいくらで、そのとき得たものは何?」ということです。

お金を使ったことで、いただいた価値は何か、どれだけ笑顔になれたか、幸せな気分になれたかをいつも聞かれていました。

第 2章でも書きましたが、私が子どものころ、おじいちゃんはお金があっても、欲しいおもちゃをなんでも買ってはくれませんでした。

「いつでも買えるもの」は買わないのです。ミニマリストとまではいかずとも、ムダなモノを持たないことで、持つべきモノがわかってくるからです。

ただ、目的がない買い物や衝動買いは基本的にしませんが、誰かへのプレゼントにはお金を惜しみません。

なぜなら、プレゼントを贈ると、贈られた相手は無条件に笑顔になってくれて「ありがとう」と言ってくれるからです。

これは、とてもプライスレスな価値がありますよね。

おじいちゃんは「笑顔になるお金の使い方が、お金が増える使い方だ」と言っていましたが、その教え通り、私はプライベートでも人を喜ばせるようにしています。

私は、これを「他喜力」と呼んでいて、お互い喜ぶ力という意味ですが、それを大切にしています。

「まわりのみなさんを笑顔に」と思って行動していると、自分が笑顔にした倍以上に、自分も笑顔にしてもらえると考えています。

断言しよう。あなたのお金は無限にある

多くの人が銀行や郵便局にお金を預けていますが、仮に私が 100万円を預けたとして、そのお金、銀行は「永田様」と私の名前を書いて、大切に保管してくれているのでしょうか? もちろん、そんなわけがありません。

銀行などの金融機関は、預貯金をほかの誰かに貸したり投資したりします。

ですから、私の預貯金は、仮に「鈴木さん」という人の車のローンに貸しつけられている可能性もあります。

となると、その時点で私の 100万円は 200万円になっていたりしますよね? 銀行には 100万円あるはずなのに、鈴木さんの車の代金が支払われているんですから。

さらに言えば、車の代金として自動車会社に 100万円払われますが、自動車会社は銀行からもっと大きな金額を借り入れて、新商品の開発をしているでしょう。

その多額の融資の中には、私の 100万円も含まれている可能性だってあります。

なぜなら、鈴木さんが支払った車の代金が、車の部品工場に支払われて、さらに部品工場も銀行から融資を受けているけれど、その返済もしているから……。

このように、お金は回っているのです。

さまざまな人たちのお金が銀行に集まりますが、銀行は数字の操作で貸し借りを繰り返しているだけですから、理論上、お金は無限となります。

日本は、日銀で印刷されているお金以上に預金額があるのです。

考えてみればおかしいですよね。

よく聞く話ですが、同じ会社で誰かの給料が上がったのを知ると、嫉妬するかもしれません。

でも、たとえその人の給料が上がったからといって、自分の給料が下がるわけでもないでしょう。

もちろん、その逆も然りです。

お給料の多寡で、一喜一憂するほうが間違っていると言えます。

帝王学を身につけ「お金は無限にある」ということを知れば、このようなつまらない嫉妬に悩むこともなくなります。

自営業やフリーランスになると、お金は無限に稼げるということに気づきます。

たとえば、 10億円くらいかかる大きな事業をやるという夢を描いたとき、手元の資金が 1円しかなくても、 10億円の融資を受けることは可能なのです。

コツコツ貯金する必要はありません。

日本でも、 IT系で起業する人が増えたおかげで、他人から投資されることが日常になってきたのはいいことです。

ただ個人的には、もっと「お金は無限にある」ことを知ってほしいと願っています。

罪悪感を持つな。「お金好き」を公言しよう

お金に執着することと同様に、お金に罪悪感を持つこともよくありません。

私は、飲食業界のコンサルタントなので、アドバイスしたりノウハウを提供したりするのが仕事です。

形のないものが商売道具ではありますが、定価はあり、自分の価値を自分で決めています。

そこに迷いはいっさいありません。

私と同じ職種でなくとも、自営業やフリーランスの人で、見積として提出した金額を「高いですね」と言われると、不安になったりすることもあるでしょう。

あるいは、 100万円で請け負った仕事に対して、終わってみたら「すごくよくやってくれたから」といって、先方が 200万円支払うと言ってきたとします。

そういうとき、お金に罪悪感があると、遠慮して「いえいえ、とんでもない」と言ってしまいがちですが、その必要はありません。出されて迷惑なものでなければ受け取ればいいだけです。お金に対する距離感を整えることも大切です。

お金に罪悪感があって、受け取り方がヘタだと、メンタルブロックがかかってしまい、お金が寄ってこなくなります。

お金はもらったら悪いものみたいに〝お金に力がある〟と思いがちになるからです。でも、お金自体に「いいお金」も「悪いお金」もありません。

仮に詐欺で得たお金だって、詐欺を働いた人が悪いだけで、お金自体に罪はないのです。

「お金に色はついていない」という言葉がありますが、お金自体を選別することはできません。

犯罪者の手に渡ったお金だって、めぐりめぐって私の財布の中にあるかもしれないのです。

そこまででなくとも、アプリ内のゲームや占いに課金したり、体験で行ったエステで数十万円のローンを組んだり……という経験は少なからずあるでしょう。

そんなお金が自分のもとへ来たとき、誰も「これは悪い金だ」なんて思いませんよね? お金自体に、善も悪もないということを前提にすると、お金に臆病になる必要もなくなります。

お金とは、豊かな時間と交換できる素晴らしいツールだと理解できれば、誰だって絶対お金が好きになるはずです。

それなのに、お金を好きと公言できないのは、どこか罪悪感があったり、がめついと思われるのがイヤだったり……。

結局のところ、お金の本質がわかっていないか、他人からどう見られるかを気にしているだけなのです。ですから、そんなことは気にせず、堂々と「お金が好き」と言ったほうがいい。

お金を好きになるだけで、人を笑顔にできて、自分も笑顔にできる何かにチャレンジすることができます。そうして、お金と幸せを結べるのです。

お金は「使うところまで」がセットだと心得よ

お金は紙切れであり硬貨なので、それを集めたとて意味はないですよね。

ボードゲームの「人生ゲーム」をするときは、紙のお金を取っておいても意味がないから、みなさん不動産を買いませんか? リアルな人生も同じことです。

ずっと働いて、お金を貯めるばかりではつまらないでしょう。

みなさん「老後のための貯金だ」などと言いますが、それでは人生がもったいない。

お金を楽しい経験に費やしてこそ、より稼ぐ力も磨かれていきます。

たとえば、何度もゴルフショップに通って新しいクラブを買い、実際にゴルフ場で初めて使うときはうれしいでしょう。

これはキャンプや釣り、旅行なども同じですし、また同じような嬉しさを味わいたいからこそ、また仕事をがんばろうと思えるはずです。

つまり「お金は使うところまでがセットだ」ということです。お金は、ただの交換ツールです。

そのツールを貯めるだけで満足しているのでは意味がありません。

たとえば、飲食店に置いてある袋に入った爪楊枝。

なぜかあれを数本、持ち帰る人がいますが、コレクションでもしているのでしょうか? 爪楊枝は、歯のあいだに詰まったものを取るための道具なので、使わないと意味がないですよね。

ほかにも、オシャレなアロマディフューザーをプレゼントされて「かわいいからもったいない」と言って使わないで置いておいたら、ただ邪魔になるだけです。いい香りを漂わせてこそ、初めて意味があるのです。パソコンやスマートフォンだって、買ったら飾っておく人なんていません。

お金だって同じで、しっかり使うことで初めて意味が出てきます。よく「お金があれば幸せになれる」と勘違いしている人がいます。でも、お金を貯めて幸せになった人はいません。お金は使ってこそ幸せになれるのです。

帝王学においては初歩中の初歩ですので、ここは絶対に忘れないでください。

帝王学では「モノ」ではなく「コト」にお金を使う

楽しむことは大切ですが、私は中毒性のあるギャンブルはいっさいしません。

豪華に暮らしていると思われるかもしれませんが、じつは自家用車もブランド物も持っていませんし、アルコールも飲みません。

ただ、新しい店や話題の店などへの食べ歩きは日常的にしています。

飲食業界コンサルタントとしての〝肥やし〟でもあるので、趣味と実益を兼ねたものです。

流行りのお店を知ったら、何か理由があると思うので食べに行ってみます。

じつは、そのお店の内実がわかっていることもありますが、どんなことも体験せずに評論すべきではないと考えていますし、理由をわからないままにしておきたくないのです。

ほかには、投資でも、仮想通貨などの新しい商品が出てきたら、わからなくても勉強がてらやってみます。

そうしないと、時代についていけなくなってしまうし、わからないものに手を出さないではなく、基本チャレンジしてみるという精神です。

趣味でも外食でも投資でも、私はモノ消費よりコト消費をおススメします。

とくに、これからはますます「変化」が速くなってくる激動の時代なので、経験・体験にお金を使うことは、とても大事です。

失敗してもいい。チャレンジしないほうが稼げない

新しいスタイルの飲食業界が次々と出てくるように、明らかに時代の変化は速くなっているので、なんでもチャレンジすることが大切です。

また、チャレンジによる失敗に関しても、より許容される社会になっていくと考えています。

おじいちゃんの教えにも「失敗を怖がるな」というのがありますが、アメリカでは起業して倒産を経験した経営者のほうが、投資家の信頼が高いことがあります。それは、知見の広さが評価されているからです。

飲食業界でも今、成功している人はかつて店を潰した経験がある人がかなりいます。会社は潰れていなくても、店を何店舗か閉店したというケースもよく聞きますが、これもある意味、失敗になるでしょう。でも、失敗は次なる原動力にもなります。

チャレンジにお金を払うということなので、一時的に支払いが苦しくなるとか、大変な経験をたくさんすることになりますが、意外となんとかなるものです。チャレンジした経験をするだけでも、人としてだいぶ違ってくるはずですから。

コロナ禍があり、飲食業界は大きく変わりました。

第 2章でも言いましたが、 2020年の4月ごろは、コロナに対する見解がみなさんバラバラで、楽観的な人になると 3か月くらいで収まるとか言っていました。

ちなみに私は、 2020年4月、最初の緊急事態宣言が発令されたころに配信した自分の YouTubeを見返すと、このコロナは 2年と話していました。

でも、実際には 2年を超えています。

ただ、 2年というのは意外と当たっていたなと考えています。

もちろん慣れてきただけで、コロナはなくなってはいませんが、欧米ではマスクを外した生活が普通になってきていますし、日本も徐々に自粛ムードはなくなってきています。

また当時を思い返すと、世界各国がロックダウンしている映像を見て、価値観もライフスタイルも変わると確信し、悲観的に見て、大げさに 2年と発信した記憶があります。

その際には「もう二度とコロナ前と同じ商売はできない」とも言っていました。

実際、デリバリーやテイクアウト、 ECがどんどん浸透していくのを肌で感じ、途中から変わることへのワクワク感が出てきて、それをおもしろいと思い始めたのです。

誰もやったことがない領域にチャレンジし出すと、如実に手ごたえを感じます。

もちろん、全部が全部うまくいったわけではありません。チャレンジしたけれど失敗した市場もあります。その市場が大きくなっていくと、自分だけが恩恵を受けていないと感じることもあります。

それでも、チャレンジしたこと自体は後悔していません。

さまざまな感情が揺れ動き、追い込まれ、でも途中からは「生き抜くならここだ!」と意図的に夢中になっていきました。

おじいちゃんの「失敗を怖がるな」という教えが、今この激動期、非常に役立っています。

一時的にお金を失うことはあるかもしれませんが、ここでチャレンジした経験は、いつかそれ以上の価値を伴って活きてくるはずです。

なぜ「使うイメージ」があるとお金が増えるのか?

「お金を増やしたい!」とか「お金が欲しい!」という人より「お金を得た後にどうするか?」というイメージを持っている人のほうが、結果的にお金は入ってきます。

ずっと恵まれている人は、にこやかで穏やかなイメージがありませんか? おじいちゃんは、よく「今の自分が 1秒後の自分だ」と言っていました。

そりゃそうです、今が楽しかったら 1秒後だって楽しいに決まっています。逆に、もし今、怒っていたら、 1秒後もつまらないということにもなります。

私は「人生は 1秒後の積み重ねだから、今を〝いい自分〟で過ごしなさい。明日だっていい自分でいなさい」と言われ続けてきました。今を〝いい自分〟で過ごせている人には、いい未来が来るということです。

お金においても、使うイメージがあることが大事というのは、この教えにつながります。将来お金を使うときにいいイメージがあるから、今お金が寄ってくるのです。

いいイメージを持っている人のところに、お金が寄ってくるのは間違いありません。

お金を使うときにいいイメージを持ち、仕事だっていいイメージで取り組めばいい。それだけのことです。

ちなみに、私はいつも電車の車内でワンチャン狙っています。

荷物が重たそうな人がいたら持ってあげますし、段差でベビーカーの移動が大変そうだったら手を貸します。

困っている人がいたら助けたいのです。もちろん、その人を思いやる気持ちもありますが、これは自分を思いやった行動です。だって、ほとんどの人が「ありがとう」と言ってくれます。

相手も、もちろんいい気持ちになりますが、発端は自分をいい状況にもっていきたいという考えが根底にあります。

私が人にやさしくする理由は、じつを言うと自分のためでもあるのです。

10年後の自分から見たら、現在の困難はギフト

飲食業界コンサルタントの業務では、クライアントの飲食店に対し、第三者であることが求められるので、他人目線を大切にしています。

飲食店を経営し、実際にお店を運営されている人たちは、目の前のことに集中して、狭い目線で日々暮らしています。

それを我々、飲食業界コンサルタントは俯瞰して客観的に見たり、ほかの事例と照らし合わせたりして、アドバイスさせていただきます。

これは、人生でも同じことです。

目の前のことに集中することも大事ですが、俯瞰して客観的に見ることも同じくらい、あるいはそれ以上に大切です。

私の人生の師の一人に、船井総研の創業者・船井幸雄さんがいます。若いころからかわいがってくださって、いつも「とにかく〝虫の目〟と〝鳥の目〟を持って、そのバランスを養いなさい」と言われてきました。

これは経済用語で言うと、ミクロとマクロのことで、ミクロ目線でありマクロ目線のことです。

つまり、仕事がノッているときは虫の目のような狭い視野で集中し、苦難のときは俯瞰して鳥の目線になるということなのです。

20代のころ、あるトラブルが起きて私が苦しんでいたとき、船井さんにこう言われたことがあります。

「永田くん、なぜ苦しいのかと空から眺めてごらん。相手への怒りはさておき、なぜトラブルが生まれたのか、自分に何が足りなかったのか、相手には何が足りなかったのか……それを鳥の目で、他人事のように眺めてみなさい」 当時は若かったので、彼の言っていることがよくわからなかったですし、何より、私は苦難の真っ只中です。

正直「ふざけんなよ」と思いました。

でも、船井さんは「 30代になったきみから見たら、この苦難はすごくいい学びで、いい経験になっている。ということは、この苦難はプレゼントだ。よかったな、プレゼントをもらって」と、そのテンションで押し切ろうとするのです。

私はたまらず「ふざけんなよ、こっちは苦しんでいるのに!」と、心の中で叫んでいました。そんな私の心の叫びを知ってか知らずか、船井さんは続けて、このように言いました。

「20代の苦難が、 30代の財産なんだ。人生はいいことばかりじゃないし、これからいろんなことが起こる。だから、この経験がいずれプラスになるんだ。世界一の金持ちになっても苦難は来るし、世界一の金持ちだからこそ苦難が来るのかもしれない。でも、すべて未来のための経験だし、未来へのギフトなんだ。楽しみなさい」 さらに「苦しかったら鏡を見て『すべてうまくいっている』と言って、鏡に映る自分に言い聞かせなさい。これは未来にとって宝物なんだよって。自分の顔を見ながら伝えなさい」と繰り返し教えてくれたのです。

「未来目線」を持ち、苦難のときも「楽しく」語れ

船井さんから言われた「 10年後の自分から見たら、現在の困難は感謝のできるギフト」という言葉は、当時は納得できませんでした。

しかし、 10年経ってみたら、本当にギフトだと思えたのです。船井さん、ウソつきじゃねえなって(笑)。

それからは、苦しいことがあったら 10年後の自分がどう思うかで判断しよう、 10年後から見て感謝できる今にしようと考えるようになりました。

薄々お気づきかもしれませんが、私はけっこう毒を吐く人です(笑)。

でも、おじいちゃんからは、よく「自分の言葉に気をつけなさい、自分の言葉のエネルギーに気をつけなさい」と言われてきたので、楽しい空気の中で毒を吐くようにしています。

おかげで、私の言葉が原因でトラブルになったことはありません。

おじいちゃんの教えに加えて、船井さんからもこのように言われました。

「自分の発した言葉の最初のリスナーは自分だ。だから、発した言葉をずっと聞いているのは自分なんだよ。耳をふさいでしゃべってみたら、自分の言葉が響き渡るように、自分の言葉は自分がいちばん聞いているから、いちばん影響を受けてしまう。だから言葉には気をつけなさい」

自分が誰かに発した言葉は、結局、自分に向かって話しているのと同じです。

苦難のときにも楽しめという背景には、落ち込むのもわかるけれど、どうプラスのエネルギーに転じていくかが大事ということなのです。

私は、未来から自分を見つめることを「未来目線」と名づけたのですが、どんなことにも未来目線を持つようにしています。

長年、飲食業界のコンサルタントをしていると、もらい事故のようなトラブルに巻き込まれることもあります。

でも、それだって経験なので、なかなかうまくいかないことはあるにせよ、とにかく楽しむことはいつも忘れることはないようにしています。

幸せ体質になって「たらいの水」を回そう

私が仕事上、深い関わりを持っている有名店のタルトは、たしかにコンビニのスイーツと比べると高いです。

でも、お店でお茶しながら「おいしいね」と言いながらいただくのは、やはりいい時間でしょう。

このタルトだから「かわいい!」と言ってくださるお客様がいて、このタルトを楽しみにお店にいらっしゃるお客様がいることは間違いありません。

でも私自身は、仮にクライアントの事務所で、リーズナブルなチェーン店のスイーツを出されたとしても楽しめます。

意識して楽しもう、笑おうとしているので、一つ一つ喜んでお礼が言えるのです。リアクションも大きいですが、それも幸せ体質でいるためには大事なことです。

私は、若いころはケンカっ早かったのですが、自分のためにプラスにならないから、今はほとんど怒りません。

それは、怒ったりイライラしたりした「気」を発することが、未来の自分の可能性を奪っていると考えているからです。実際には、イヤな気持ちにはなるし、イラっとすることもあるし、怒り心頭なことだってあります。でも、そういう負の感情を抱いた自分に対して「もったいない! もったいない!」と諫めて深呼吸をします。

ネガティブな感情を受け入れて、吸収しようというのではなく、そういう感情の自分に「もったいないよ!」と言うのです。

私は、幸せになるために生きています。だから、ネガティブな感情は追い払い、幸せ体質をキープしています。お金と幸せを結ぶためには、まず自分が幸せ体質でなくてはいけません。

そうでなければ「まわりの人を笑顔にする」なんて不可能でしょう。

また、お金を増やそう、稼ごう、欲しい……こう思っているだけでは、やはりお金は入ってきません。

おじいちゃんの教え通り「笑顔になるお金の使い方が、お金が増える使い方だ」を実践することで、めぐりめぐってお金が入ってくるのです。

たらいに入ったお水を想像してください。お水を、両手で手元から奥に押しやると、水は奥にぶつかって、自分で加えた力以上の勢いになって戻ってきます。

それが、お金の正体、本質です。ぜひ、みなさんも「他喜力」を心がけてください。

「まわりを笑顔に」と思って行動していると、自分が笑顔にした倍以上に、自分も笑顔にしてもらえます。それが、お金と幸せを結ぶということなのです。

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