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第一章人を見る際の基準を決める

はじめに人間関係について学校では「誰とでも分け隔てなく付き合いましょう」と教わるだけで、付き合う人を選別するのは良くない事のように扱われます。例えばフレンドリーに接してくる人から離れたら、冷たくて嫌な人間とされます。しかしこれは小学生の考え方で、社会人なら積極的に近づいてくる人を警戒するのが当然です。本書は学校的な綺麗ごとではなく、社会には他害的な人間がいる前提で書いています。大人になると自分の世界が固まり、普通は他人との距離を慎重にとるようになります。そんな大人の世界で距離を詰めてくるとしたら、何らかの思惑を持った人間の可能性が高いです。大人なのに子供のようなフレンドリーさを持っているのは、無邪気ではなく矛盾です。こういった矛盾している部分に、その人物の本性が隠れています。厳密にはフレンドリーの一点だけで否定的な判断をするわけではなく、その人物の様々な情報を組み合わせて人格を判断します。・人格を読み取る本書の人を見抜く方法は、簡単に言えば人格診断テストの応用です。通常のテストをいきなり他人に受けさせるのは不自然で警戒されるし、会社でやれば回答者は人事考課を気にして、自分を美化して答えるでしょう。皆さんが対象者の経歴・行動から人格を割り出せるようになれば、いつでも誰に対しても人格診断が行えます。行動はその場限りの芝居ができても、行動の積み重ねである経歴に人格があらわれます。もし経歴を詐称していたとしても、他のチェック項目と照らし合わせれば矛盾点として浮かび上がります。 ・誰でも再現できる方法人間の本心を読み取る方法はメンタリズムや、一瞬の顔の変化である微表情を読み取る方法などがあります。しかし、これらは理屈を知っていても動体視力のようなものが必要で、才能に左右される特殊技能の部類です。野球に例えるとバッティングの理屈を知っていても、ボールが見えなければ打てないのと一緒です。そういった目の前の動きを読み取る動的な方法と違い、本書の人を見抜く方法は目の前に本人がいなくても、履歴書など静的な情報から人格を読み取ることができます。この方法ならじっくりと考察する時間があるので、誰でも再現が可能です。

・実業の世界で生まれた知識本書の人を見抜く方法は、仕事の現場から生まれた知識です。だから実戦的で再現性が高く、キャリアアップにも繋がりやすい知識になっています。社会人が人格を読むのは採用業務のみならず、上司や部下のタイプを考えたり、信頼のおける取引先かを判別したりと多くの場面で必要です。その割に会社で誰も人を見抜く方法を教えてくれなかったため、自分で実践して試行錯誤を繰り返しました。研究室の実験とは異なり被験者を募集するのではなく、普通の社会人を長年観察して仮説と検証を繰り返して知識を体系化しました。わたしは人間関係に恵まれたおかげで平均より多くの報酬を得て、かなり早くリタイアすることができたため、自由な時間を使って本書を書くことにしました。本書は学術書ほど固くなく、仕事で情報を伝えるメールのように平易な書き方をしています。本を読む時間がない方は 1 ~ 4章までを読めば、とりあえず人を見抜く方法を試すことができます。それ以降の章では犯罪者や、 SNSにおいて説教でしか他人と関われない人などを題材に、人間に関する知識を深めます。・世の中には偏見があふれている実利を重んじる仕事の現場と違い、巷にあふれている基準は偏見に満ちています。例えばシングル家庭というだけで、『片親の家の子はダメ』という判定をする人がいます。しかし重要なのは親が離婚したという一点の情報ではなく、そこに至るまでの経緯をつないだ線の情報です。人を見抜くには対象人物の一点一点の情報に惑わされることなく、点をつなぎ合わせて人格の線を描き、それと矛盾する行動をウソと見抜きます。このように仕事で生まれる知識は実利を求めている分、感情ではなく論理で正確に人を見ることができます。・長く使える知識機械技術が進歩してからの仕事は、習熟度を上げるよりも新しい技術に対応する柔軟性が求められるため、長く続けた人が有利というわけではなくなりました。しかし人を見抜く方法は経験を積んで、人に関する知識を深めるほどに精度が上がっていきます。長年続けた方が有利になり、プライベートだけでなく仕事への応用の幅が広がります。・人生の転落は他人からもたらされる例えば女性が熱心に交際を求められて、その男と付き合うか迷っていたとします。そんなある日、女性がケガをすると交際を求めていた男が病院の送迎を買って出て、熱心に介助をしました。その献身的な姿に女性は『この人ならきっと大丈夫』

・実業の世界で生まれた知識本書の人を見抜く方法は、仕事の現場から生まれた知識です。だから実戦的で再現性が高く、キャリアアップにも繋がりやすい知識になっています。社会人が人格を読むのは採用業務のみならず、上司や部下のタイプを考えたり、信頼のおける取引先かを判別したりと多くの場面で必要です。その割に会社で誰も人を見抜く方法を教えてくれなかったため、自分で実践して試行錯誤を繰り返しました。研究室の実験とは異なり被験者を募集するのではなく、普通の社会人を長年観察して仮説と検証を繰り返して知識を体系化しました。わたしは人間関係に恵まれたおかげで平均より多くの報酬を得て、かなり早くリタイアすることができたため、自由な時間を使って本書を書くことにしました。本書は学術書ほど固くなく、仕事で情報を伝えるメールのように平易な書き方をしています。本を読む時間がない方は 1 ~ 4章までを読めば、とりあえず人を見抜く方法を試すことができます。それ以降の章では犯罪者や、 SNSにおいて説教でしか他人と関われない人などを題材に、人間に関する知識を深めます。・世の中には偏見があふれている実利を重んじる仕事の現場と違い、巷にあふれている基準は偏見に満ちています。例えばシングル家庭というだけで、『片親の家の子はダメ』という判定をする人がいます。しかし重要なのは親が離婚したという一点の情報ではなく、そこに至るまでの経緯をつないだ線の情報です。人を見抜くには対象人物の一点一点の情報に惑わされることなく、点をつなぎ合わせて人格の線を描き、それと矛盾する行動をウソと見抜きます。このように仕事で生まれる知識は実利を求めている分、感情ではなく論理で正確に人を見ることができます。・長く使える知識機械技術が進歩してからの仕事は、習熟度を上げるよりも新しい技術に対応する柔軟性が求められるため、長く続けた人が有利というわけではなくなりました。しかし人を見抜く方法は経験を積んで、人に関する知識を深めるほどに精度が上がっていきます。長年続けた方が有利になり、プライベートだけでなく仕事への応用の幅が広がります。・人生の転落は他人からもたらされる例えば女性が熱心に交際を求められて、その男と付き合うか迷っていたとします。そんなある日、女性がケガをすると交際を求めていた男が病院の送迎を買って出て、熱心に介助をしました。その献身的な姿に女性は『この人ならきっと大丈夫』

と思って交際し、短期間のうちに男からプロポーズされます。その時に女性はこんな事を思います。『彼のどこが好きなのかは分からないけど、昔から【女は愛されて結婚したほうが幸せになる】と言うし・・・』こうして明確な基準がないままに結婚をしてしまいます。しかし結婚をすると男は豹変し、 DV・モラハラの嵐が始まります。女性は男の変化に狼狽し、自分の男運の無さを嘆き離婚をします。ですがこれは運などではなく、最初から決まっていた事です。女性の目からは結婚後に男が変わったように見えますが、交際していた期間こそが、この男の本来の人格と矛盾する姿だったのです。男は女性を手に入れるために印象が良さそうな姿に擬態していたのが、結婚という目的を達成して元の姿に戻ったに過ぎません。もし離婚した時に子供がいたとしても、こういう男は養育費を払う『約束』を守らないでしょう。『約束』を守らない人格は、この男の経歴を見れば随所で確認できたはずですが、女性は人を見抜く基準を持っていなかったため、小手先の演出に騙されてしまいました。女性の親も同様に、結婚の許しを得に来た男がスーツを着て畳に手をついて『お嬢さんをください』と言う姿に、何となくドラマで観た光景と同じだと酔ってしまい「しっかりした男だ」などと思ってしまいます。今時スーツなどオレオレ詐欺の受け子が着るくらい、本性をごまかす際に使われる定番のアイテムです。姿を偽る衣装やその場しのぎのセリフなどは、どこかで観たものを真似れば誰でもそれなりの形になります。例えば薄っぺらい男は女性に「世界中を敵に回したとしても、僕だけは君の味方だよ」などと言ったりしますが、いったい何と戦っているのでしょうか?こんな大げさなセリフはヒトラーかペテン師しか言いません。・男性はもっと容易に騙される大抵の動物は繁殖においてオスの方が必死にアピールして、メスが品定めをして選択する立場です。だから少しでも女性が自分になびけば男性は舞い上がり、付き合えそうなその女性の事を美化して見てしまいます。例えば女の気性が荒い片鱗が見えても真っすぐな性格だと美化してしまい、結婚後にサンドバッグにされます。

問題のある女の1つのパターンとして、男性を家族や会社から孤立させ、自分と二人だけの人間関係に持ち込もうとする習性があります。そういう女と同居をすれば絶えずトラブルが起こり、男性が少しでも女に反抗すれば D V容疑者のレッテルを貼られ、社会的な制裁を受けるでしょう。疲れ果てた男性はやがて貯金も職も失いながら、ほうほうのていで逃げ出します。抜け殻になった男性をしり目に、女は周囲に『ひどい男だった』と言いふらしながら、次のサンドバッグを探します。これもまた感情ではなく、論理的に女の経歴・行動を観察すれば防げる被害です。・付き合うべき人危険を避けるのであれば疑わしい人を全て切るのが無難ですが、それでは補完関係を築ける相手さえも排除してしまいます。補完関係は基本的な価値観を共有できた上で、自分とは異なる特性を持った人と協力することで生まれます。例えばわたしは考えてばかりで行動が遅く、内向きな性格で小さな世界に閉じこもりやすい人間です。しかし、リーダーシップや行動力が優れた人たちと一緒に仕事をしたことで、本来わたしが得られる報酬以上のものを得ることができました。優秀な税理士や弁護士とのつながりや、新規案件の開拓も彼らの社交性・行動力のおかげでした。その代わりに彼らが不得意な事はわたしが請け負い、ギブ&テイクで互いの得意分野を交換する、全員にとってメリットのある関係が築けました。補完関係を築ける相手は皆さんの人格のタイプによって異なるので、本書ではこのタイプの相手が良いという提示はしていません。その代わりに皆さんが人格を見抜き、付き合うべき人がわかる方法を書いています。・応用的な使い方設定は面白そうな映画なのに、登場人物が物語に都合よく矛盾した行動をとる作品は、デク人形が動き回っているようでつまらないものです。登場人物の人格に沿った過去や行動があってこそ、生きた人間の物語として感情移入できます。本書は映画・小説・漫画などで創作活動をしている方が、生きた登場人物を作る際にも役立ちます。・本書について人を見抜く方法を応用し、エンタメ作品の人物を解説したところ、人の見抜き方に興味のある方から多くの反響を頂きました。その反面、人物の解説を自身への批判のように感じた方から、罵詈雑言の反応もありました。肯定と否定の両極端の反応があったのは、タブーとされる核心部分にまで踏み込んだからです。日頃から社会に疎外されていると憤っている方には、本書の内容は不快に感じる部分が多くあるので、返品されることをお勧めします。この本は冷静に人格の知識を深められる、知的好奇心の高い方に向けて書かれています。

本書では皆さんが社会人生活の中で遭遇するであろう人物を題材に、人を見抜く方法を解説していきます。忙しく働く方が簡単に読めて、実際に使えることを第一にした実用書です。文体に関しては端末で読みやすいよう一文を短くして、難解な専門用語を避けてリズムよく読めるよう心掛けています。第一章 ~四章は参考書のような内容なので、読み進めるのに疲れたら気分転換に第五章以降を読んでみてください。

目次はじめに目次第一章人を見る際の基準を決める 1- 1対象者の点の情報を拾い集める 1- 2人格を決める5つの要素 1- 3各要素の高低を考える第二章要素の組み合わせで人を見る 2- 1いくつの要素を読み取れば人格がわかるか? 2- 2全ての要素が高い人は、どんな特徴が出るのか? 2- 3二つの要素の組み合わせ例 2- 4二つより多い要素の組み合わせ 2- 5高くも低くもない要素第三章観察をして人格の断片を拾っていく 3- 1行動を観察して要素を判別する 3- 2要素が高い人・低い人から受ける印象の違い 3- 3観察しても特徴が出にくいパターン 3- 4自分と比較する 3- 5付き合う人を選別する事について 3- 6人を見抜く方法を会社に当てはめる第四章経歴によって人を見抜く 4- 1人格は人生の足跡にあらわれる

4- 2経歴は流れで見る 4- 3現住所から読み取れること 4- 4学歴を読み取る 4- 5職種と要素の関係 4- 6職歴の流れを読む 4- 7資格の見方 4- 8志望動機等の読み方 4- 9履歴書の写真から情報を読み取る第五章男女の人間学 5- 1男女に優劣の差はない 5- 2繁殖における男女の違い 5- 3結婚の人間学第六章年代の人間学 6- 1幼少期 6- 2思春期 6- 3十代後半 ~二十代前半 6- 4 26歳 ~ 30代半ば 6- 5中年 6- 6老年第七章事件の人間学 7- 1アニメ会社放火殺人事件 7- 2尼崎連続変死事件 7- 3福岡女性連続殺人 7- 4関西青酸連続死事件第八章性格の病

8- 1自己愛性パーソナリティ 8- 2演技性パーソナリティ 8- 3境界性パーソナリティ 8- 4反社会性パーソナリティ 8- 5回避性パーソナリティ 8- 6 SNSの病 8- 7日常で遭遇する困った人たち第九章裏社会の人間学 9- 1ヤクザになる 9- 2ヤクザの暮らし 9- 3ヤクザは伝統芸能 9- 4ヤクザの寿命 9- 5繁華街を見廻る元組長 9- 6山口組組長第十章不良少年の人間学 10- 1不良少年の生態 10- 2不良少年の家庭環境 10- 3地域性第十一章国家の人間学 11- 1アメリカの人格 11- 2中国の人格 11- 3西欧の人格 11- 4韓国の人格 11- 5日本の人格あとがき

第一章人を見る際の基準を決める人を見抜く方法では対象人物の経歴や行動の一つ一つを、人格を構成する要素に分類します。この分類に使用する基準は、主に性格診断テストを応用したものです。多くの人は相手から受ける印象で人柄を判断しますが、人を見抜く方法では印象によるバイアスを極力排除します。 1- 1対象者の点の情報を拾い集める世の中には人を判断するのに、雑過ぎる基準が沢山あります。例えばわが子の交際相手について『片親の家の子』という一点の情報だけで、人格を否定する親がいます。この単純すぎる基準では、両親が揃っていれば問題がないという事になってしまいます。確かに離婚の習性を引き継ぐ家系もありますが、両親が揃っていてもモンスターのような人間を生み出す家庭もあります。人を見抜く際に家庭環境も参考にしますが、あくまで点の情報の一つに過ぎません。点の情報を拾い集めて繋ぎ合わせて線にして、人格の形を浮かび上がらせるのが本書の人を見抜く方法です。連綿とした情報をつなぎ合わせないと、一つの印象的な行動を見て間違った判断をしてしまいます。例えば不良が少し良い事をしている場面を目にしたら感動して、『本当は心優しい子に違いない』と思ってしまいがちです。ですがやっぱり不良は不安定で激高しやすく、トータルで問題を起こす事が多かったりします。人を見抜く精度を上げるには感情に流されず、対象となる人物の経歴・行動を淡々とピックアップします。それらを人格を決める5つの要素に仕分けて、要素の優劣によって人格を浮かび上がらせます。『要素』とか小難しい言葉を使って申し訳ないですが、本書の人格の判断は複雑なものではないので安心してください。 1- 2人格を決める5つの要素

社会人は仕事で覚える事が沢山あるので、本書ではなるべく横文字や専門用語を使わないよう心掛けています。しかし5つだけ、人格の要素を表す専門用語を説明させてください。本書で何度も使う用語で、皆さんが人を見抜く際の基準になります。これから説明するのは、エゴグラムという診断テストに使われる5つの(気質)要素です。最初は要素の特徴を列挙するだけですが、後で記憶に定着しやすいよう実践的な例をだします。 ・CP(厳格な父性) CPの Pは Parent(親)の略と覚えると、理解しやすくなります。 CP(厳格な父性)とは、頑固なお父さんの気質です。ものの見方は父親のように、上から目線で抑圧的・否定的です。 CPの特徴を列挙すると、責任感・向上心・規律・自他に厳しい・指導的・正義感 ・NP(優しい母性) NPの Pも Parent(親)の略なので、 CPと合わせて親の気質と覚えてください。小さな子供と目線を合わせて、優しく接するお母さんをイメージしてください。見張るような目ではなく、見守るような目線で周囲に接します。 NPの特徴は、優しさ・共感力・面倒見のよさ ・A(大人の論理性) Aは Adult(大人)の略です。一人で思索を好む、独立した大人をイメージしてください。ものの見方は親子関係のような上や下ではなく、第三者として離れた位置から見ます。 Aの特徴は、論理性・情報収集・分析・計算高さ・客観的・利己的※客観的と利己的は相反するように見えて、客観的で独立した存在である事と、他人の利益を考えない利己的な事は両立します。 ・FC(自由な子供性) FCは Free Childの略です。自由に走り回る子供をイメージしてください。子供のように遊びながらも、常に親が自分を気に掛けることを望みます。子供の目線でものごとを捉えて、親にわがままを言うかのように会社に対して自分の要望を言います。 F Cの特徴は、好奇心・行動力・創造性・感情的・わがまま

・A C(場に合わせる子供) A Cは Adapted Childの略です。 Adaptedは順応するという意味で、人の顔色を伺う子供をイメージしてください。 Childが使われている通り、 FCと同じく子供の気質です。 A Cの子供の目線で下から親の顔色をジッと伺う姿は、会社では慎重で意見が少ない人になります。 A Cの特徴は、協調性・顔色を伺う・自信がない・我慢の末にひねくれる 1- 3各要素の高低を考える5つの要素の高低の組み合わせで人格は決まります。要素は高い場合だけでなく、低い場合にも特徴があらわれます。どういう特徴が出るのか、社会人に当てはめて解説します。普通の職場に、1つだけ要素が突出しているようなクセの強い人は少ないですが、ここではわかりやすくするために1つの要素に絞って解説します。 ・CP(厳格な父性)が高い場合 CPが高い人は欠勤・遅刻が少なく、あったとしても深く反省をしています。自分に厳しいだけでなく他人にも厳しいため、職場では『叱る』役を担っています。いわば帝国軍人がそこにいる、という感じで場の緊張を高めます。少し前まで有給休暇を取る事が悪とされていたのも、会社には CPばかり高い人が多かったからです。そんな時代でも親が倒れた時にはあまり反対されずに有給がとれたのは、 CPの義理堅い気質ゆえです。 CPが高い人は向上心があるため、会社でも出世を目指します。ただ、最近は会社にパワハラを禁止する風潮が出てきたため、 CPが高い人はやりにくさを感じています。昭和のお父さんのような頑固さや威圧感があったとしても、道理から外れないので理不尽ではありません。自分にも他人にも『権利を主張する前に義務を果たせ』ということを求めます。義理堅く約束も守ってくれるので信頼できますが、悪く言うと融通がききません。規則や伝統を重んじるため、新しい技術を使った若者の提案に拒否感を示します。 ・CPが低い場合

CPが低い人は困った大人です。遅刻はするし、任せた仕事は忘れたり手抜きをします。決まり事を守ると具合が悪くなるのかと思うくらい、期日やルールに拒否反応を示します。だから内勤の経理・管理に問題児扱いされています。彼らは職を転々とする度に、前職より入る会社のグレードが下がっていきます。 ・NP(優しい母性)が高い場合 NPが高い人は職場の癒しです。接するとふんわりと丸い印象で、角がありません。保育園の保母さんが泣いている子供に寄り添って同情するように、弱った人に共感を示してくれます。ただ優しすぎる事は、会社では無条件に素晴らしい事ではありません。会社の階級や指揮系統は軍隊に近いものがあり、運用には厳格さが必要です。 NPが高いと他人にも自分にも優しいので、他者との競争や利益の取り合いには向きません。優しすぎるために部下を甘やかし、リーダーシップがとれません。皆に親しまれるけど、仕事はぬるい人です。 ・NPが低い場合 NPが低い人と職場で接すると、なんだか心が寒々とします。職場とはいえ人間同士、共感性が潤滑油となって軋轢を防いでいますが、 NPが低い人は相手の感情に寄り添う回路がないのでギスギスします。 ・A(大人の論理性)が高い場合 Aが高い人は、学歴にわかりやすく反映されています。例え家庭の経済的事情で大学に行けなかったとしても、高校の偏差値を調べれば高いはずです。会社の中でエクセル(表計算ソフト)に、見たことがない数学の関数を使うのもこのタイプです。 Aばかり突出していると感情より論理に偏るので、抑揚のないトーンで理路整然と話します。その話の聞き手に同程度の Aがない場合、話のトーンが一定なのでどこが重要なポイントなのか理解がしにくいです。また、彼らは感情的で騒がしい人に不快感を覚えます。 ・Aが低い場合 Aが低い人は普通に考えたらわかるような事を、ことごとく外した行動をとります。失敗を一つしてもパターンで認識できないので、似たような失敗を繰り返します。

A(情報収集)が低いとニュースにも興味がなくて、時事問題を知りません。 ・FC(自由な子供性)が高い場合 FCが高い人はよく言えば感情表現が豊かですが、悪く言うと職場にそぐわないくらい感情をあらわにします。時には会社で泣いたり怒ったり、幼稚に見える行動を取ります。「うわぁーっ!」とか「なんだよーっ!」など、心の声がそのまま言葉で出ます。感嘆符(!)が多いのはメールにおいても見られ、『お疲れ様です!先日はわくわくしながら試してみました!』など、うるさい文章を書きます。それに子供なので義務を果たすよりも、自分が何かをしてもらう権利の主張に偏ります。 FCは人に対して、良く言うと社交的ですが、悪く言うと馴れ馴れしいです。 FCが極めて高いとデスクワークを苦痛に感じて、何かと理由をつけて席を立とうとします。チャット・メールのやり取りの途中で他に何かが起こると、そちらに意識を持っていかれるので返信のタスクを忘れてしまいます。幼児が勝手にどこかへ行ってしまうかのように、姿を消して途中で音信不通になります。 FCが高い人は C P(厳格な父性)が低い人に似ていて、規則より自由を優先するので、提出物の期限が遅れて管理に注意されがちです。 ・FCが低い場合 FCが低い人はよく言えば落ち着いていますが、悪く言うと覇気がなくて行動が遅いです。行動力がないのでやらずに終わることも多いです。社交性の低さから人と会うのが苦痛で、接待の多い営業の仕事をしても成果が上がりにくいです。会社のイベントごとを楽しむことができず、できれば参加したくないと思っています。 ・A C(場に合わせる子供)が高い場合 A Cが高い人が部下の場合は従順で、言うことをよく聞いてくれます。彼らは遠慮がちで反論はせず、理不尽に対しても我慢をしてため込みます。しかし我慢が一定量に達すると、ある日とつぜん会社を辞めたりひねくれた人間になります。仕事の面では人の顔色を伺う習性があるので、相手の視点に立つことができます。心配性なので細かい事によく気がつきますが、マイナス面ばかり目に入って行動に尻込みします。 A Cが高い人は時間を守るので、表面的には C P(厳格な父性)が高い人と似ていますが、違いは他人が時間に遅れても A Cの人は説教をしないところです。

A Cが高い人は一見すると N P(優しい母性)の共感性に似たような反応を見せますが、 A Cの場合は自我を無くして相手に合わせる協調性です。このあたりは人格を見抜く時に見誤りやすい部分なので、後の章でより多くの事例を使って解説します。職歴に関して A Cが高い人は受身で悩みを抱えやすいため、仕事に就いていない空白期間が生まれやすいです。 ・ACが低い A Cが低い人は他人に従わず、指示に対して先輩だろうと構わず拒否をします。この拒否は理由があってのことではなく、右と言われたら左と言わずにはいられない天邪鬼(あまのじゃく)だからです。そのため嫌われやすいですが、本人は自覚がないので周囲が意地悪なのだと感じます。結果、逆恨みの感情を抱いてますます関係が悪化します。

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