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瞑想の実践STEP2

目次

①思考を観察してみる

日常の思考を実際に観察してみましょう。予測したことはどれぐらい正確に起きているでしょうか?不安に感じたことは実際に起きたでしょうか?

例えば、「明日、会社の会議で面倒な企画を押し付けられるんだろうな」とか「あの人にこんなこと言うと、嫌な顔をされるだろうな」というように、思考は日々様々な予測を立てています。

しかし、実際その場所に行ってみたり、その人に伝えてみると、想定とは全く違う事が起きたり、違う反応をされたりすることがよくあります。

思考が想定したこと、そして起こったことの違いをよく観察してみましょう。

「思考がいろいろ想像しているけど、本当にそれが起きるかどうかは分からないぞ」という観点で客観的に思考を眺めてみることが大切です。

思考が作り出す予測が実際はそれほど正確ではないということが分かると、必要以上に考えるクセを手放しやすくなります。

②比べるクセをなくす

比較することは思考の特徴的な性質です。

思考は勝手に動いているという点についてはすでに考えてきましたが、この比較する性質についても注意深く観察してみましょう。

現代の私たちの思考の働きは非常に活発なので、何かを見た瞬間、心の中で比較が始まっているということがよくあります。

職業や年収、車の車種などから、「この人は美人、この人はブス」「この人はお金持ち、この人は貧乏」など、日常的に様々なものを比べています。

例えば、会社で他人の仕事を見て、自分がすでに終わらせた仕事をまだ続けていたり、普通よりも時間がかかっていたりすると、「この人仕事遅いな」とイライラすることがあります。

さらに、「同じ給料をもらっているのに」とか「私だけたくさん仕事している」というように考えて、怒りが湧いてくるかもしれません。

しかし、このように他人と比較したところであなたの本質的な利益にはなりません。

結局のところ、他人を気にせずに、自分の仕事に真摯に向き合うしかないのです。

ヨガをされている方は、ヨガスタジオなどでも思考が勝手に比べているという経験をされたことがあるのではないでしょうか?何人かで一緒にヨガをしていると、いつの間にか頭の中で比較が始まり、「あの人よりはポーズが取れるな」と優越感が起きたり、「あの人は自分より柔らかいぞ」と劣等感を持ったりします。

しかし、私たちがヨガを行うときは、他人と体の柔軟性を競うためにやっているわけではありません。

自分自身の体や心の健康のためです。

もちろん、他人と比較することが全て悪いと言っているわけではありませんが、「私の本質的な利益は何か」という観点から判断して、必要のない比較はできるだけやめるようにしましょう。

また、自分は家事をしているのに夫がソファでくつろいでいたりするのを見ると、「私は食事の片付けをしているのに、あの人はソファで横になってテレビを見ている」と腹を立ててしまうことがあります。

もちろん、このような批判に正当性がないわけではありませんが、これは思考の性質でもあるのです。

つまり、怒りは思考が比較したことから起きているので、あなたが旦那の姿を見て比べることをやめてしまえば、このようなイライラは起きてこなくなるからです。

同様に、人に頼み事をして嫌な顔をされたとき「あの人にはいろいろしてあげてるのに、私が頼むと嫌な顔をする」と考えたり、自分が遅刻して人から怒られたとき「あの人は私が遅刻したことを怒ったけど、あの人だって遅刻したことがある」というように、以前の出来事と比べて不満を感じたりします。

こういった比較も自分で行っているのではなく、思考が勝手に行っているのです。

このような場合も、比較が起こる瞬間に意識を変えて思考を黙らせてしまえば、怒りや不満は起こらなくなります。

③思考が反応しやすいものは見ない聞かない

瞑想の実践では、思考が悩み事を始めたらすぐ別の対象に集中するというトレーニングを行ってきました。

これは起きたことに対する対処法ですが、反対に思考そのものが起こらないようにするという対処法も考えられます。

それが、「見ない」あるいは「聞かない」という実践です。

これは、ラージャ・ヨガの八支則では、プラティヤーハーラ(感覚の制御)に当たります。

例えば、フェイスブックなどを見ていると、友達の楽しげな生活、高い買い物や新しい車の自慢、恋人と仲良くしている様子などを目にすることがあります。

そして、思考は勝手に自分と比較して、劣等感や不快感、妬みなどの感情を起こします。

このような場合、確かに思考は勝手に動くわけですが、フェイスブックを見なければ思考が動いて劣等感や不快感が生じることはないはずです。

ですから、日常生活の中でこれを見ると思考が良く動くという対象があれば、できるだけ見ないようにして意識から遠ざけてしまえば良いのです。

会社で毎日会う嫌な上司のように、場合によっては物理的には遠ざけることができない場合もあります。

その人を見ると、「何か怒られるんじゃないか、自分に対して不満があるんじゃないか」と思考が動きます。

このようなとき、近くにいたとしても視界に入れない、その人のことを考えないようにするなど、できるだけ意識から遠ざけるようにしてみましょう。

また、目の前の仕事などに集中して、その人に注意を向けないようにしましょう。

また、これは思考だけでなく欲望にも当てはまります。

私たちの感覚器官が欲望の対象を捕らえると、「これが欲しい」「あれが食べたい」という欲求が高まります。

例えば、街中を歩いていて、レストランから美味しそうな匂いがすると食欲がわいたり、バーゲンに行くと洋服が欲しくなったりします。

ですから、繁華街などに行かない、雑誌を見ないなど、意図的に欲望の対象を遠ざけることによって、心を穏やかに保つことができます。

④思考のエネルギーがもったいないという視点を持つ

日常生活の中で、思考は多くのエネルギーを消費しています。

また、一日は24時間しかなく、私たちの一生も限られた時間しかありません。

すから、思考を何に使うのかということはよく吟味しなければいけません。

他人からどう思われているのかということや、不安や悩みに思考のエネルギーを使うのではなく、自分の実現したい目標などに思考のエネルギーを使う方が、人生が豊かになるのは言うまでもありません。

これらの思考のエネルギーは違う種類のものではなく、同じ思考のエネルギーをどの対象に向けるかという問題なのです。

ですから、何か悩み事が起きたとき、「この事に長々と思考のエネルギーを割く必要はあるだろうか」という観点からその思考が必要かどうか判断してみましょう。

また、メールなどを受け取った際、すぐ返事を出さずにいると、そのことが何度も想起され、その度に同じことを考えているということがあります。

もちろん、すぐ返事ができない場合もありますが、できるだけ早く返事をしてそのことを頭から離してしまえば、その分考える時間や回数を減らすことができます。

同様に、何度も想起され考えてしまう用事があれば、「これを早く終えてしまえば、心配したり考える必要はなくなるな」という観点で早めに行動してみましょう。

用事を済ませてしまえば想起されることもなくなり、心配する時間を減らすことができます。

このように、日常の中で思考が働く原因を減らしていき、快適な一日を過ごせるよう心がけましょう。

⑤頭の中の声は自分の声ではない

私たちの頭の中では、いつも一人喋りが起きています。

この声は自分の声のように感じますが、実際は思考の声なのです。

ですから、こういった声に悩まされたり、落ち着かない時間を過ごすのであれば、瞑想によってこの声を止めてしまえばよいのです。例えば、友人3〜4人で話をしているとき、自分が全く会話に加われないと、「みんな楽しく話しているけど、何を話しているのか分からないな」と頭の中で声がします。

この声に耳を傾ければ、その声はどんどんエスカレートしていき、「つまんないな、早く会話終わらないかな、何で私が無視されているんだろう」と怒りが湧いてきます。

このように思考が喋り出したら、できるだけその声を聞かず、呼吸や音などに集中してみましょう。

頭の中の声を意識から離せばその声は自然と止まり、いらだちは静まるでしょう。

また、エレベーターなどであまり話さないような人と二人きりになって、気まずい空気になる事があります。

そして、「何か話しかけてくれないかな。何か話題ないかな」と思考が喋り出し、心が騒がしくなります。

このようなときも、思考のお喋りに耳を貸さずに、瞑想して思考を止めてみましょう。

頭の中の声は、とても自分らしい声です。

しかし、「これは私の声ではなく、思考の声である」ということが分かると、心は非常に穏やかになります。その声を聞かなくても良い、という選択肢が生まれるからです。思考の声を聞かなければ、あなたに不安や怒りが起きることはありません。

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