23「嫌われない話し方」は、「好かれる話し方」以上に重要
◆結局、人生を左右しているのはコミュニケーションである
人が集まる場では色んな話が交差します。今、こうしてあなたが本を読んでいる間も、日本全国で色んな人間模様が繰り広げられています。
そう考えると、私たちの人生において、コミュニケーションに費やしている時間は膨大なものになります。ですから、人生の大部分を占めるコミュニケーションが楽しいか不快かで、人生は大きく変わるといっても過言ではないのです。
そんな中、人と人とのコミュニケーションをつぶさに見ていると、「この人は人に好かれるだろうな」とか「この人、コミュニケーションがとっても上手だな」と思わせる人がいる一方で、「この人は話し方で損しているだろうな」とか「そんなこと、今ここで言わなくてもいいのになあ」と思う人も少なくありません。
人間関係は話し方が9割。
ここまで話してきた、相手の感情を良くする話し方は大切なのですが、それ以上に相手の感情を害さない話し方をすることが大切なのです。
◆まずは「好かれること」より「嫌われないこと」
ここでまた、1つ覚えておいてほしいことがあります。コミュニケーションにおいて、最も重要なことは、「好かれる前に、まず嫌われないこと」です。
人の感情は、快と不快の2つしかありません。プラス軸の感情とマイナス軸の感情を行ったり来たりしていると、想像してもらえるとわかりやすいと思います。
特に初対面においては、「この人は感じがいいな」「この人とは仲良くなりたいな」か、「この人、なんか嫌だな」「これ以上話したくないな」のどちらかで印象が決まります。
その時、相手のメモリが悪印象のほうに大きくふれてしまうと、ゼロに戻すために相当な努力をしなければならなくなります。
つまり、話し方の上手な人は、一度人から嫌われてしまうと、その後どんなにがんばってもリカバリーが難しいことを知っていて、好かれるよりも嫌われない話し方をすることに細心の注意を払っているのです。
そこでこの章では、「人に嫌われない話し方」の事例を見ていきましょう。
【100%好かれる話し方のコツ22】話のうまい人は、「嫌われない話し方」のコツを身につけている
24話し上手な人は、余計なひと言を言わない
◆なぜあの人は嫌われるのか?
周りの人の話を聞いていると時折、「なぜ今この人、こんなことを言うんだろう」と思わせる人がいます。「だからこの人は嫌われるんだよな」という言葉を使う人です。
例えば、話し手が、「私ね、すごく大事にしているワンちゃんがいるの」と楽しそうに話しているにもかかわらず、「俺、犬嫌いなんだよね」と、すぐに言ってしまうような人です。
相手の気持ちを考えず、余計なひと言を言ってしまう人です。意外にも、世の中には余計なひと言を言ってしまう人がとても多い。
仮に自分が犬が苦手だったとしても、「そんなに可愛いんだね。
いいね」とだけ言えばいいのです。
なにも相手は「犬を好きになってくれ」と強要しているわけではないのですから。
◆なんでも正直に言えばいいというものではない
うまくいく人は、例えば相手が、「私、犬が大好きなんだけど」と言えば、「そうなんだね。
好きなんだね」と答えます。
そこで、「あなたはどうですか?」と聞かれたとしても、「私は犬を飼っていないからよくわからないけど、あなたがそう言うんだから可愛いんだろうね」と答えます。
つまり自分が嫌いだとしても、相手の感情に寄り添う言葉を発するのです。
また、ある人が、「社長をすごく尊敬してるんだ」と言ったとします。
であれば「いいことね」と返せばいいだけです。
たとえ、その社長の評判が良くなかったとしても、「あなたのところの社長、評判悪いよ」とわざわざ言わなくていいのです。
◆「口は悪いけどいい人」なんていない
人間は関係性の中で生きています。思ったことをストレートに言っていい場合と、絶対に言ってはいけない場合があります。
こういうと中には、「世の中には、口は悪いけど本当はいい人っているんだよ」と言う人がいますが、私に言わせれば口の悪い人でいい人なんていません。
口から出るということは、その人が頭の中で考えているから出るのです。
オレンジをいくら絞ってもオレンジしか出ないように、心の中にない言葉は口からは出てこないのです。
愛ある人の口からは愛のある言葉が、意地の悪い人からは意地の悪い言葉が出てきます。
残念なことですが、否定的なことしか言えない迷惑な人は必ず存在します。
どんなに正しくても、どんなに本当のことでも、必要のない場面でむやみに相手を傷つけることを言うのはやめましょう。
そして、相手に共感する言葉、寄り添う言葉でコミュニケーションをつなげていけば、必ずあなたの魅力は上がります。
ぜひ心がけてみてください。
【100%好かれる話し方のコツ23】相手の気分を害する余計なひと言を言わない
25正論は「ストレート」ではなく「変化球」で伝える
◆「正論」だからこそ、伝える時に注意が必要
できれば相手に嫌われたくない。これは誰もが思っていることでしょう。
しかし、時には、どうしても相手の誤りを指摘しなければならない場面があります。
そうした時に、最も気をつけたいのが「正論」の伝え方です。
正論ほど伝え方が難しく、使い方によっては相手を傷つけてしまう恐れのあるものはありません。
時に正しすぎる「正論」が、相手の逃げ場を塞いで追い込んでしまうこともあります。
「正論」だからこそ、真正面から言わない配慮が必要なのです。
◆相手への愛が、嘘を方便にする
以前、私のところに、1人の後輩が相談にやってきました。
大学を出て大手企業に就職した彼は、職場でどんなに一生懸命働いても、周囲がそれを認めてくれず、浮いてしまうことに悩んでいました。
話を聞くと、彼は誰よりも早く出勤し、みんなが来る前にコピー機のスイッチを入れるなど様々な雑用をこなしています。
続いて、メールチェックなど自分の用事を済ませ、先輩たちが出社してきた頃には準備万端でスタンバイしています。
日中は頼まれた仕事を積極的に引き受け、自分のアイデアもどんどん出している。
聞く限りでは完璧です。
しかし、周囲になかなか認めてもらえない。
ただ、私は、話を聞いているだけで疲れてきました。
なぜなら、彼のピントのズレたがんばり、つまり空回りしてる様子が手に取るようにわかったからです。
こうしたことは、仕事を始めたばかりの人にはよくあることです。
彼がよしとしてやっていることも、周囲から見ると押しつけがましく迷惑になっていることがあるのです。
そこで、私は彼に言いました。
「俺にも、まったく同じような経験があるよ。その時、ある先輩が言ってくれたんだけどさ……」実際には、そんな先輩は存在しません。
しかし存在しなくても、架空の話でいいのです。大事なのは、相手を傷つけないように正論を伝えること。正論をストレートに言ってしまうと、彼ががんばっている分、深く傷つけてしまいます。
そこで、私の失敗談と先輩という架空の人物とのやり取りを話すことで、彼は自分への非難とは取らずに、素直に耳を傾けてくれました。
◆相手と自分を同じ目線に置いて話す
正論を正論のまま言うことは、「あなたは間違っていますよ」と真正面から相手を斬りつけるようなもの。相手も当然身構えて、臨戦態勢を取ってきます。
そうではなくて、「私も同じ間違いをしたことがあるのですが……」「私も昔上司から怒られたのですが……」と、相手と同じ目線に自分を置き、相手に寄り添いながら共感を得るような伝え方をしていく。
こうした繊細な配慮をできる人が、人間関係がスムーズにいく人です。
私自身、過ちの指摘を真正面から受けなかったことで、素直に話を聞けた経験が何度もあります。
そして後から「あの人は、僕を傷つけない言い方をしてくれていたんだ」と気づいたことがよくありました。
どんな人にもその人の立場があり、その人の気持ちがあり、言い分があります。そこを理解して相手の立場をできる限り守っていきながら、その人がわかるような伝え方をする。あなたの周りのコミュニケーション上手な人を参考にしながら、チャレンジしてみてください。
【100%好かれる話し方のコツ24】「正論」は、相手と自分を同じ目線に揃えて言う
26悩んでいる人の心を軽くして気持ちよく話してもらう方法
◆悩んでいる人にポジティブアドバイスはいらない
あなたは人から相談されることが多いほうでしょうか?それとも少ないほうでしょうか?いずれにしても人から相談を受けた時に、今から話すことを覚えておくと大変有効なので、ご紹介いたします。
相談に来る人というのは、結局のところ、「とにかく話を聞いてほしい」「自分のことをわかってほしい」「共感してほしい」という思いが強いのです。
実のところ、解決策を求めて相談に来ている人はほとんどいません。
また、相談事というのは、ポジティブ、ネガティブで分けると多くの場合ネガティブな要素が多い。
だからといって、「ダメだよ、そんなネガティブじゃ。ポジティブに考えようよ」と、ポジティブ論をすぐ持ち出すようなことはやめましょう。
その時点で、相談者はそれ以上あなたに話をしなくなります。
相手が求めていることは、「わかってほしい」「共感してほしい」であって、必ずしもプラス方向に転換したいと思っているわけではありません。
また、感情的にネガティブになっている時に、ポジティブ論を展開すると、「説教されているの?」と捉えてしまう人もいて、効果的ではありません。
つまり良かれと思って話をすればするほど、相手はあなたの思いとは逆方向に気持ちがいってしまうのです。
◆アドバイスする時は、意見を押しつけないよう慎重に
時には、相手があなたにアドバイスを求めてくることもあるでしょう。その時は、あくまで客観的、かつ謙虚に応えることがベストです。
例えば、「絶対にこうすべきだよ!」ではなく、「これはあくまで私の一意見だけど……」「こんな考え方もあるんだと思って聞いてね」というところから始めると、相手の心にスッと言葉が入ります。
あくまで、結論を決めるのは相手です。
どんなにあなたが「こうすればいいのに」と思ったとしても、そこはグッとこらえましょう。
あなたの意見を押しつけすぎると、相手はあなたに対して感情的になってしまい、結果的にあなた自身が後悔することになってしまいます。
「これが正しい」は、相手にとっては押しつけに感じてしまうことも多いということを覚えておくといいと思います。
◆悩んでいる人は、あなたが側にいてくれるだけでいい
悩んでいる人と向き合った時に一番相手に寄り添う言葉。それは、「一緒に考えよう」です。
解決策を提示するのではなく、共に悩み、共に考える。これだけで相手にとっては、大きな勇気になります。
「つらかったわね。大変だったね。どうすればいいか一緒に考えましょう」「お気持ち、わかるわ。しんどかったでしょう。どうしたら解決できるか一緒に考えますね」
こうした言葉がけによって心が落ち着いてくると、人は自然とポジティブな方向に話を運び始めます。
ポジティブな話が必要になるのはこのタイミングです。
谷を下り終えて、再び山を登り始める、この時に、あなたがそっと相手の背中を支えていく形が一番の応援になるのです。
【100%好かれる話し方のコツ25】悩んでいる人には「一緒に考えようね」でまず感情に寄り添う
27肩書き・立場によって話し方を変えない
◆周りの人が静かに引いていく人
「名刺を出すまでは横柄な態度を取っていたのに、役職がわかった途端、態度が変わった」「お客である自分には丁寧に接するが、部下や後輩にはぞんざいな話し方をする」このように相手によって言葉遣いや態度を変える人というのは、いい話し方を身につける以前の問題です。
タクシーの運転手さんやレストランやコンビニの店員さんに対してなど、自分がお客の立場になると急にえらそうになる人がいます。
誰に対しても感謝の念を込めて接していれば、自然と「お願いします」「ありがとうございます」のひと言が出るもの。
あなたはいかがですか?
◆人は、あなたの話し方を意外と見ている
言葉や態度は、自分の意識によって変わります。相手の立場や役職によって話し方を変えるような人は、絶対に好かれません。
相手によって言葉や態度を変える人は、とどのつまり「目下の人や自分より立場の低い人には横柄に接していい」という意識で生きているということ。
その意識が言葉や態度から透けて見えてしまうと、周りの人はすごく不快な気分になります。目上の人や大切な人には、誰しも言葉や態度に気を遣います。
しかし、日常で接する周りの人たちに対して、どういう言葉や態度で接するか。人の真価は、案外そういうところに表れます。
先日、東京の地下鉄で出口に迷い、駅員さんに出口を聞いたことがありました。
そして、周りの人たちはあなたのそういう姿勢を見ています。
駅員さんは私には敬語で答えてくれたのですが、次に質問した高齢の女性には、「だから、右に行ってって言ってるでしょう!」と吐き捨てるように言っていました。
それを聞いて私は、複雑な気分になりました。
たしかに、その女性は理解が遅かったので駅員さんはイライラしたかもしれません。
ところが、もし、いかつく恐そうなおじさんがやってきたら、その駅員さんはどう対応するのでしょうか?同じような態度を取るのでしょうか。
恐らくそうではないと思います。
そういう人は、得てして相手によって態度を変えるからです。もうひとつ、相手によって態度を変えることがどれほど格好悪いかを、深く心に刻むことになった事例がありました。
あるパーティでのお話です。
私の隣で立ち話をしていたちょっと威張り気味な男性が、話し相手と名刺交換をした途端、いきなり態度を変えました。
「すみません。そんな偉い人だとは知らずに……」急にぺこぺこ頭を下げ始めたのです。
どうやら、最初その人とタメ口で話していたものの、名刺交換をしてみたら自分よりはるかに大きな会社の、はるかに役職の高い人だとわかったから平身低頭したようでした。
◆話し方に一貫性を持たせることで人に信頼される
生意気に話すにも、人を大切に思って話すにも、私は一貫性が必要だと思います。
生意気に生きるなら誰に対しても生意気に話し、人を大切に生きるなら誰に対しても人当たりよく話をする。人によって態度や話し方を変えない。これが基本です。
「日本社会は縦社会だから、自分より目上の人には頭を下げざるを得ないんです」こんな反論をされた方がいますが、私は目上の人に丁寧に話すのは当然のことと思っています。
であれば、目上だけでなく、目下の人にも親切に話すと筋が通ります。
人に丁寧に対応していて、かつ、いつでも格好よく魅力的であるには、相手の立場に関係なく、どんな人も大事にしていればいいのです。
それが上手な話し方であり、人間関係の作り方です。
目上の人にも、目下の人にも丁寧に話す。
男性に対しても女性に対しても、相手の気持ちを大切にしながら話す。怖そうな人にも丁寧に接するし、引っ込み思案の人にも丁寧に接する。誰であれ、相手の感情を大切にしながら話をする。
このスタンスさえしっかりしていれば、その人の魅力が失われることはありません。かえって魅力が増します。いつもブレずに、すべての人と同じように話をできる人が、誰から見ても素敵な人ではないでしょうか。
【100%好かれる話し方のコツ26】相手の立場や肩書きで話し方を変えない
28嫌われる人の話し方、その共通点
◆嫌われる人の話し方にも共通点がある
話し方によって好かれる人もいれば、嫌われる人もいます。ここでは、嫌われる話し方をする人の共通点を、ざっと挙げていきましょう。
①「4Dワード」を連発する人「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」これら4Dワードを、よく口にする人は嫌われます。
特に気をつけたいのは「でも」。
「◯◯が好き」と言ったそばから、「でも、あれは、こういうところがダメだよね」などと言われて、いい気持ちになる人はいません。
もちろん流れで使わざるをえないことはありますが、あまりに「でも」で切り返してばかりいると、会話全体がネガティブトークになってしまいます。
そんな時は、「そうだよね。ただこういうのはどうだろう」と、まず相手を肯定してから自分の意見を話すと柔らかくなります。
「だって」「どうせ」も同様です。
「だって◯◯だもん」「どうせ◯◯だからダメ」など、「だって」「どうせ」はあきらめや言い訳と連動しやすい言葉なので、多用すると「ネガティブな人」という印象になってしまいます。
言葉のクセは、「人格のクセ」です。
知らないうちに「ネガティブな人」という印象を持たれないよう、日頃の言葉遣いに気をつけてください。
②つっこんだ男女関係や、下ネタを話す人ここでいう、つっこんだ男女関係とは、「自分がいかに遊んでいるか」という話のことです。
笑顔で「そうなんだー」と周りの人が聞いていたとしても、心の中で、「何、この人?あまり深入りするのはやめよう」と思われているのがオチです。
現実がどうであったとしても、異性関係にだらしがないということを、わざわざ公言する必要はないのです。特に下ネタは、最もひんしゅくを買いやすい危険をはらんだ話題です。
気の置けない女性同士、男性同士では盛り上がることがあるかもしれませんが、よく知らない間柄では基本的に控えたほうがいいでしょう。
下ネタを話す人はウケを狙っているのでしょうが、何を面白いと思うかは人それぞれです。
その中でも、下ネタはリスクが高いので、別の話題をしたほうが無難です。
もし下ネタが振られてきた時は、自分の話はできる限り避け、相手の話を笑いながら聞くというスタンスがいいと思います。
③お笑い芸人の真似事をする人「オチがない」と人を責める、いじる、勝手にボケてツッコミを求める……。
お笑い文化が浸透した影響なのか、芸人さんのような言動をする人がいます。
しかし、私たちが理解しておかなくてはいけないのは、「芸人さんたちはあくまで『笑いのプロ』である」ということ。
なかでも「いじる」というのは、「いじられる」側も含め、プロだけに許された高度なテクニックです。
芸人さんたちの間では、いじり役、いじられ役という暗黙の了解が成立しています。
これは、プロレスでいえば、ヒール役とヒーロー役がいるのと同じ。
素人が安易に真似をすれば、人を傷つける危険があります。
どんなに周りが面白がっても、言葉で相手を傷つけた時点で、100パーセント言った側に非があります。
「面白がっていただけで、悪気はなかった」という言い訳は通用しません。素人が玄人の真似事をすると、「ひどい人」という印象を抱かれかねないので、注意が必要です。
④話をまとめてしまう人コミュニケーションにも、洋服と同じく「TPO」があります。
会議ならば、最後に意見をまとめて議論を終わらせる必要もあるでしょう。
しかし、パーティや飲み会など、色々な人との他愛のないフリートークの場で、それは必要ありません。
「何を話したかあまり覚えていないけど、あの人との時間、なんか楽しかったー」と思ってもらえたら、それで成功なのです。
そこで会議の場と同じように、無理やり話をまとめようとしたり、結論を出そうとしたりするのは野暮というものです。
これまで何度か紹介してきましたが、話し方の基本は、相手の話を引き出し、広げ、気持ちよく話してもらえるような聞き上手になること。
話をまとめ、終わらせるという、正反対のことをしてしまわないよう気をつけておきましょう。
⑤相手の話を奪う人第2章19で共通点探しのメリットをお話ししました。
その時に気をつけたいのは、相手との共通点が見つかっても、相手から話を奪ってしまわないようにするということです。
例えば、互いに無類のコーヒー好きという共通点があったとしましょう。
あなたにも一家言ある話題ですから、たくさん話したくなるのも人情。
しかし、そんな時こそ、「そもそも共通点を探したのは、相手にもっと話してもらうため」という基本姿勢に立ち返りましょう。
せっかく共通点を発見したのに、相手から話を奪ってしまったら、相手は「コーヒー好き」と言ったきり、あなたの話を聞き続けるハメになってしまいます。
自分も話したい話題になった時には、第1章09で紹介した「拡張話法」で話を広げ、相手がひとしきり話し終えたところで、ゆっくりと自分の話を切り出していきましょう。
⑥すぐになれなれしい口をきく人知り合って間もないのに、急にあだ名で呼んだり、呼び捨てにしたり、タメ口をきいたりする人。
つまり「すぐになれなれしい口をきく人」です。人は、目上であれ、目下であれ、立場が上であれ、下であれ、知り合ってすぐになれなれしい口をきく人に不快の念を抱きます。
やはり最初は「さん」づけで呼び、敬語で話したほうが無難でしょう。
「さん」づけで敬語でも、いい話し方をしていれば、相性がいい人とは自然と仲良くなります。その流れの中で、あだ名やタメ口への変化は自然発生的に起こるものです。
わざと一方的に使っても、相手に違和感を与えるだけです。
⑦負け惜しみを言う人
人には生来、自分と他者を比べる習性があります。
例えば同僚や競合する同業者、自分の子どもと同い年の子どもが、何かで大きな結果を出した時、あなたはどんな心持ちになりますか?「すごいな」という気持ちを抱くのと同時に、多少嫉妬の念が入りませんか?それは人として自然な情であり、否定されるべきものではありません。
しかし、それを表に出すかどうかは別問題です。
嫉妬から、つい負け惜しみを言ってしまったら、周囲のあなたへの印象は残念なものになります。人を称賛すると、自分の価値が下がると思い込んでいる人がいます。しかし、そんなことはありません。下がるどころか、素直に人を称賛できる人は、同じく称賛されます。
「あの人は器が大きいなあ」と、より好印象になるのです。
【100%好かれる話し方のコツ27】嫌われる人の話し方を知って、自分はやらない
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