勉強の密度を上げるポイント〈その 1〉質を上げよう勉強量 =「時間」 ×「質」を意識する/ ①タイマーを使って勉強時間を区切る/ ②夜にしっかり寝る ③どうしても眠いときは時間を決めて昼寝をする/ ④自分を誘惑するものから物理的な距離を置く ⑤人目のある場所で勉強する勉強の密度を上げるポイント〈その 2〉時間をのばそう勉強時間はコツコツのばすのが前提/ ① 1日の勉強の総時間を記録する/ ②休憩をはさむ ③勉強場所を変えてみる/ ④ほかの時間を節約する 1人の時間を有意義に使おう後で楽をするために授業を能動的に受ける/宿題や小テストにも全力で取り組む細かい時間を有効に使う/布団の中で暗記物をする友達と勉強をするときのポイントと注意点を知ろうほかの人との勉強を有意義にする方法/人に勉強を教える勉強会をする/集まって「自習会」を開く Column 4 質問にお答えします 学生さん向け Q& A
勉強の密度を上げるポイント〈その 1〉質を上げよう勉強量 =「時間」 ×「質」を意識する ここまでは、勉強の内容として何をしたらいいか、そして勉強の方法としてどんな方法がいいかを述べてきました。
第 3章では、継続的に勉強し続けるための意識のもち方、環境のつくり方について触れていこうと思っています。
前提として、勉強量は勉強の「時間」と「質」に比例します。
まず勉強の時間というのは、何時間勉強したかという時間を指します。
たとえば、 1時間勉強したときと 2時間勉強したときを比較すると、後者の方が問題を解いたり何かを覚えたりする量が増えますよね。
対して勉強の質というのは、 1時間あたりどれぐらいの量のインプット・アウトプットができたかを指します。
なので、集中すればするほど勉強の質は上がります。
ですので、勉強量を確保するためには、「勉強量 =時間 ×質」であることを意識することが大事になります。
初めてきちんと勉強をする方や勉強につまずいている方にとって、続けやすい勉強量の確保の仕方は、質を高くして時間を短めにする方法だと思います。
時間を長くするとどうしても身体が疲れてきてしまいますよね。
慣れていない方にとって長時間の勉強は大きな負担になるでしょう。
そのため、短時間で質を高めに勉強する方が最初はやりやすいと思うからです。
ですので、まずは質を高めることを意識して勉強を始めてみましょう。
実は、勉強の質を上げる方が勉強時間をのばすことより簡単で一定の水準に達しやすいので、意識すれば案外すぐに効果が出ます。
しかしながら、「どうすれば勉強の『質』を上げられるのか分からない」という方も多いのではないでしょうか? そこで、ここからは私が日々取り入れている勉強の質を上げるための5つの工夫を紹介していきます。
①タイマーを使って勉強時間を区切る 勉強するとき、「これくらいなら自分が集中し続けられるだろう」と思う時間にタイマーを設定して机に向かうようにしましょう。
私の場合はだいたい 60分にすることが多いですが、もっと頑張れる方は 75分など長くしてみてください。
逆に「 60分でもつらい」という方は 45分、 30分などと短くしてみてください。
そして、タイマーが鳴ったら 15分くらい休憩し、また同じ方法で再開します。
ここでポイントになるのは、タイマーがかかっている間は、スマホや漫画を見ずに勉強だけを必ず行うことです。
そうすることで、机に座っているのに勉強が進まないという、勉強の質が低い状態を回避することができます。
タイマーをかけると、「 30分も勉強しているのに、ちょっとしか単語帳を進められていない!」という風に、どれぐらいの時間で、どれぐらい進めることができたかを意識できるようになります。
そうすると自分にプレッシャーをかけられるので、時間あたりのインプット・アウトプット量を増やしやすいこともメリットです。
休憩時間もタイマーであらかじめ決めておきましょう。
こまめな休憩をはさむことでリフレッシュができるとともに、だらだらと休むことを防止できます。
ストレッチやメールなど、勉強以外のことをやることで、すっきりとした気持ちでまた勉強に戻ることができ、勉強の質が上がりやすくなります。
②夜にしっかり寝る 私は、いつもだいたい 0時・ 1時頃から 7 ~ 8時間は睡眠時間を取るよう心がけています。
きちんと寝て、朝の授業で集中できるようにするためです。
試験直前期などでどうしても勉強する必要があり、かつ気分がのっているときは深夜 3時まで勉強していることもたまにあります。
しかし、基本的にそういったムリな習慣を長く続けると、身体を壊してしまいます。
また、睡眠不足により頭の切れが悪くなったり、授業中寝てしまったりしますよね。
そうすると、本来有効に使うことができた時間を棒に振ることになってしまいますので、基本的には夜にしっかり寝るようにしましょう。
ちなみに定期テストも入学試験も、基本は朝の 9時頃から始まるものが多いので、朝頭を働かせることに慣れておくという観点でもよい工夫だと思います。
③どうしても眠いときは時間を決めて昼寝をする 寝てしまうことは悪いように言われがちですが、個人的にはそんなことは全くないと思います。
うとうとしながら勉強するより、 30分か 1時間ほど昼寝をはさんだ方が集中できるので、かえって勉強の進み具合が良くなるでしょう。
もちろん、寝すぎは良くないと思います。
夜眠れなくなって翌日に疲れが出て効率が下がるという事態になりかねないからです。
ですが、眠くなってしまうのは自分の意思では管理しようがないですよね。
寝すぎを防止しつつ効率的にリフレッシュするために、どうしても眠いときは目覚まし時計などをセットしてから昼寝をしましょう。
④自分を誘惑するものから物理的な距離を置く スマホ・パソコン・ゲーム……。
勉強しなければならないときに、どうしてもやってしまうことはたくさんあるかと思います。
対策として、家で勉強するときに、スマホなどは勉強場所から遠いところに電源を切った状態で置いておきましょう。
また、自習室や図書館など家以外の場所で勉強するときには、勉強道具以外の誘惑になりそうなものを持っていかないようにするのがオススメです。
そのようにすることで、使おうと思ったときに「ものを取りに行く」「電源を入れる」というひと手間がかかります。
「遊びたい」と思ったときでも、すぐスマホなどを触ってしまうことを防止でき、「これで遊んでもよかったのだっけ」と思い留まることができます。
また、電源を切っていれば SNSの通知なども鳴らなくなるので、気が散りにくいというメリットもあります。
⑤人目のある場所で勉強する 私は大学受験のときは、家ではほとんど勉強せず、図書館やカフェ、塾の自習室など、とにかく人目のある場所で勉強することにしていました。
人目があると「監視」されているようで、いい意味で気が引き締まり勉強がはかどりました。
そうはいっても、今のご時世だとなかなか外に出られなかったりしますし、カフェに通うお金がもったいないと感じる方もいらっしゃると思います。
そういう方にオススメなのが、誰かに家で「監視」してもらう方法です。
私の場合、日曜日は自習室が閉まっていて自宅で勉強せざるを得なかったので、休日で家にいる父に頼んで同じ部屋にいてもらっていました。
家族であっても他者ではあるので、自分のやっていることをいつでも見られる状況をつくると、「きちんとしなければ」という気持ちが生まれます。
このように、勉強の質を上げるための5つの工夫を紹介しました。
集中するのが苦手だと感じる方であっても、環境の整え方や時間の使い方を工夫することで勉強に集中できると思います。
自分自身を変化させるのではなく、周りの環境を少し変えてみましょう。
そうすると、勉強の質は簡単に上げることができるので、これらの方法で気に入ったものがあれば、ぜひ取り入れて欲しいと思います。
まとめ ○「勉強量 =時間 ×質」という前提を意識する ○まずは勉強の「質」を上げる方法から始める ○5つの工夫を取り入れて、勉強する環境を整える
勉強の密度を上げるポイント〈その 2〉時間をのばそう勉強時間はコツコツのばすのが前提 勉強の質が十分に上げられたら、次に勉強の時間をのばしてみましょう。
ここからは、勉強時間をのばすための工夫を紹介していきますが、こちらに関しては、日頃の努力・体力づくりによるところが大きいので、テクニックを使ってすぐにのばすのは難しいというのが率直な感想です。
つまり、柔軟運動と一緒で、毎日コツコツと頑張ることで状況が少しずつ良くなる性質のものだということを前提として理解してもらえると嬉しいです。
といっても、すぐに取り入れることができるテクニックもいくつかあるので、それらをお話ししていこうと思います。
① 1日の勉強の総時間を記録する 私は、 99時間まで計ることができるストップウォッチを 100円ショップで購入して愛用しており、テスト前にはいつもそれを使って、 1日で勉強した合計の時間を記録していました。
時間を記録すると、今の自分がどれぐらい勉強できて、どれぐらいなら時間を増やせそうかがパッと見て明らかになります。
そのため、少しずつ目標を引き上げることができ、ゆるやかに勉強時間をのばすのに役立ちます。
②休憩をはさむ 勉強する中で、私が日々悩まされるのが目の疲労、肩こりと血行不良です。
運動したり、遠くを眺めたりする休憩時間をある程度設けた方が疲れが溜まりにくく長く勉強できると感じているので、休憩を 2 ~ 3時間に 1回はさんで、ストレッチなどをするようにしています。
これは「質」を上げる工夫の中にも出てきましたね。
③勉強場所を変えてみる 同じ場所で勉強することに飽きてしまったときは、図書館やカフェなどほかの場所に移動するようにしていました。
私は大学受験のとき、いつも行くカフェの候補を4つくらい持っていて、そのときの気分や都合によって使い分けました。
1つのお店で飲み物のお代わりも含め、だいたい 2時間くらい滞在していることが多かったです。
自宅以外の場所に行くことが金銭的に難しい、時間のロスが気になると感じる方は、自宅の中で場所を変える方法を取り入れてはいかがでしょうか。
たとえば、自分の部屋とリビングを行き来するという方法を取るのでもいいでしょう。
移動する度に気持ちがリセットされるので、より長く勉強できると思います。
④ほかの時間を節約する これは試験直前などの、本当に切羽詰まった状況のときだけやってみてください。
勉強以外にかける時間を減らすため、私は受験直前期に携帯電話の解約を家族に頼んだり、使用していた iPodをリサイクルに出してもらったりして、つい遊んでしまう時間を極力減らすようにしていました。
ただ、最初からこのような極端なやり方をしてしまうと、気付かないうちに自分を追い詰めすぎてしまいます。
また少なからず負担にはなるので、ピンチのときの最終手段として覚えておくくらいでいいと思います。
以上で勉強の質を上げるテクニック、勉強の時間をのばすテクニックの紹介は終わりです。
ここで紹介したものはすぐに使えるものが多いのですが、1つ注意点があります。
それは、個人によって合う、合わないの相性がかなりあるということです。
たとえば、私のように人目があった方が集中できるタイプがいる一方で、静かな自分 1人の空間の方が気持ちよく勉強できるという方もいらっしゃると思います。
ですので、これらはあくまで参考程度に試して、自分に合う方法を探していきましょう。
まとめ ○質を上げたら時間をのばしていく ○環境を変えると、勉強時間はある程度のばすことができる
○勉強の密度を上げる方法は、個人の合う、合わないがはっきり出るので自分に合う方法を探す
1人の時間を有意義に使おう後で楽をするために授業を能動的に受ける ここからは、日常生活のさまざまな状況で効率的に勉強を行うための方法を紹介していきます。
まずは、学生生活のすごく長い時間を占める、学校の授業時間の有意義な過ごし方について。
私がしていた工夫の1つは、授業中に教科書や資料集の重要だと思った部分に緑のマーカーを引いたり、問題部分やプリントの空欄部分に赤やオレンジのペンで答えを書き込んだりすることです(前にも紹介しましたがものすごくオススメなのであえてまた紹介します)。
こうしておけば、後で赤いシートをかぶせればその部分が見えなくなり、問題集として使うことができます。
また、この工夫をすると、能動的な姿勢で授業を受けられるようになります。
覚えなければならない重要な部分のみマーカーを引くので、どの点が重要で、どの点が重要でないのか、常に判別しながら先生の話を聞くことになります。
すると、今までは一方的に受け身になって聞いていた授業が、能動的に受けられるものに変わるので、集中力が高まり勉強の質が上がるのです。
さらに、これを普段からやっておけば、復習用の素材を作るために授業後に改めて勉強する必要がなくなるので、時間の有効活用ができます。
つまり、勉強の時間を余分に増やすことなく、後からまとめて効率良く振り返りができる状況を作ることが簡単にできるのです。
普段の授業だと眠くなってしまう、物足りないという方に取り入れて欲しいです。
宿題や小テストにも全力で取り組む もう1つの工夫は、学校で出される宿題や小テストなどもきちんとこなすようにすることです。
集中して授業を受け、出される課題にきちんと取り組んでいれば、定期テストや問題集を解くときの勉強がものすごく楽になります。
課題をきちんとこなしていれば、だいたいの問題を解くための手順は身につけることができます。
すなわち、教わった内容の理屈のところなど、理解しないといけない部分の一番根本的な骨格のところが一度頭に入った状態になるのです。
そのため、テストの直前期には単純に覚えるべき細かい知識を詰め込むだけでよくなります。
受験勉強に力を入れている方の中には、塾と自習を重視していて学校の授業は真面目に聞かないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、勉強のやり方はその人次第ですが、個人的には少しもったいないと思います。
塾と学校とを比べたときに、後者の方がカリキュラムに時間的な猶予があるように感じます。
なので、物事の裏にある背景を説明する時間や少し面白いエピソードを話す時間もあり、塾の勉強だけでは得られない豊かさがあります。
つまり、学校の授業には受験に縛られない真の学びの部分があるのです。
また、与えられた問題に対し、疑問に思ったことや知りたいと思ったことを、自分の好奇心のままに探求できたりします。
私の通っていた筑波大附属高校では受験のための授業をしませんでした。
当時は、塾のクラスメイト達が受験の勉強を高校の授業で済ませているのを見て、「私の学校もそうだったらもう少し楽だったのに」と思ったこともありました。
しかし、大学に入ってみると、高校で鍛えてもらった論文を書く力や自分で課題を見つける習慣が、私の学びの土台を作ってくれたことに気付きました。
受験の面から考えても、基礎を固めるという意味で、学校の勉強を復習として使うとよいと思います。
いろいろな話をしましたが、学生生活のかなりの割合を占める学校での勉強時間をぜひフル活用して、成績アップや真の学びにつなげて欲しいと思います。
細かい時間を有効に使う 机の前で問題を長時間解き続けることだけが勉強というわけではありません。
日常生活でのちょっとした時間に勉強をすることもできるのです。
ここでは、通勤・通学や寝る前のちょっとしたスキマ時間にできる工夫を紹介していきます。
私は中学・高校はずっと電車通学だったので、通学中でもたまに勉強することがありました。
電車に乗っている間は文字を書くことは基本的にはできないし、声を出すと迷惑になります。
なので、自然と取り組むことができるものが限られます。
私は、小さめのテキストで一問一答系の問題を解いたり、赤シートを教科書・プリントなどにかぶせて暗記物をしたりすることが多かったです。
小さめのテキストや単語帳を持ち歩いておくと、「やろうかな」と思ったときに気軽に勉強できるので、ぜひやってみてください。
布団の中で暗記物をする 眠れないなと感じるときには、よく布団に入りながら単語帳を読んでいます。
ものを覚えてから寝ると翌日に定着するので、寝る前は暗記をするのに一番適した時間帯だと感じているからです。
ちょっと落ち着いた照明の中で暗記物をすると、自然に眠くなってくるし、なかなか寝付けない時間を有効活用して勉強時間をのばすことができます。
まとめ ○学校の授業は能動的に受けて、後の振り返りを楽にする ○課題や宿題も手を抜かずにこなすことで基礎力アップ ○スキマ時間でも勉強できるように小さめのテキストを持ち歩く ○寝る前に暗記物を行うと定着が良くなる上に眠れるので一石二鳥
友達と勉強をするときのポイントと注意点を知ろうほかの人との勉強を有意義にする方法 みなさんは友達に「一緒に勉強をしない?」と誘われたり、「勉強を教えて」と頼まれたりすることがあるのではないでしょうか。
私は受験では身近な友人をライバル視するより、仲間として一緒に乗り切っていく方がいいと考えています。
受験生は全国に 50万人以上もいて、身近な人をライバル視してもなんの意味もないからです。
友達と一緒に協力しながら勉強すれば楽しいし、勉強に行き詰まって逃げ出したくなっても止めてくれたりします。
また、クラスメイトに質問されて教えることがありますが、これが本当に身になるのです。
このように得られることの方が多いので、友達と一緒にする勉強と 1人でする勉強を分けて、バランス良く取り入れると気分転換になってよいと思います。
イメージが湧かないと思うので、具体的な例を紹介していきましょう。
人に勉強を教える 人に教えると、思考や知識が整理されて効果的に勉強することができます。
私は友達から「勉強を教えて」と言われることが多く、自然とそのような機会を得ていたのですが、自分の勉強にもそれがとても役立っていたと思います。
理論的に正しくないと人は納得できません。
なので、「なんでこうなるの?」と友達に聞かれたときに、「こういう筋道で解いているからこうなるよ」「 ○ ○と × ×が分かっているから、この公式を使うよ」と、自分の中で論理と筋道を立てながら説明をすることになります。
答えに詰まってしまったとしたら、それは自分の中で論理を立てることができない、すなわち本当の意味で理解していない部分になります。
私の場合、そういう点が見つかったときには、改めて調べたり考え直したりして、理解に穴があった部分を埋めるようにしていました。
このように、人に勉強を教えることで、その内容を再確認したり整理したり、分かっていない部分の補強をするきっかけができます。
人にも喜ばれて自分のためにもなる、いいことづくしの勉強方法なので、もし質問されたら積極的に教えてあげてください。
勉強会をする 皆で集まって同じテーマでそれぞれ勉強をする、勉強会を開く方法があります。
たとえば、同じ学校の過去問を解いてみて答案を交換してみたり、英作文を同じテーマで書いてみて相互に添削したりするのです。
このような勉強会を行うメリットの1つは、同じ目標を目指している人の学習のレベルが分かることだと思います。
これが分かると、同じような大学や資格を目指している受験生と比べられます。
自分ができているところ、できていないところを把握でき、勉強をする上での目安にもなります。
もう1つのメリットは、情報交換ができる点にあるでしょう。
論述問題などでお互いの答案を交換し、良くない部分を指摘し合ったり解答のバリエーションを教え合ったりすることができるので、自分 1人でカバーしきれない部分を埋めることができ効率的です。
ただ、1つ注意点があります。
それは、基礎を完全にした上でさらに高いレベルに取り組んでいる段階でやった方がいいということです。
なぜかというと、基礎を習得する段階は 1人で集中した方が知識を身につけやすいからです。
基本的なことさえ分かっていないのに、他人の答案の良し悪しを指摘することはできないですし、みんなの意見交換や議論についていくこともできませんよね。
そうなると、人と一緒に勉強することによって得られるメリットを十分に得られなくなります。
なので、基礎は 1人で習得してから勉強会を開くようにしましょう。
集まって「自習会」を開く 勉強会とは異なり、「自習会」と私が勝手に呼んでいる勉強法があります。
それは、みんなで同じ場所(自習室)などに集まって 1人ずつ自習を行うという方法です。
勉強会とは、みんながそれぞれ違うことをするという点に違いがあります。
この方法のよいところは、友達と同じ場所で勉強するので、お互い励まし合いながら勉強ができるという点にあります。
たとえば私は、「司法試験予備試験」の対策として、 2 ~ 3人の友達と冬休みに同じ自習室に通って勉強していました。
朝から晩まで 10時間以上勉強する日々が続いたのですが、一緒に友達がいたので「つらいのは自分だけではない」と思えて、頑張ることができました。
話したり遊んだりするわけでは全くないのですが、同じ空間でひたすら勉強するだけでも、なんとなく気持ちが晴れたりしてつらさが解消されるように感じます。
ただ、この方法を取る上で注意点が2つあります。
1つ目は、勉強したいと本気で思っている人としかこの方法を取らないこと。
友達と一緒だと、おしゃべりなどをして勉強をしないというリスクがつきものです。
お互いに、意志を強くもっている人でなければ、この方法は成立しません。
2つ目は、自習室など私語が許されていない、勉強するための場所でやることです。
そうしないとやはり遊んでしまうリスクが高くなるので、勉強が結局進まないという事態に直結すると思います。
これらの注意事項を踏まえた上で、「自習会」を開いてみると気分転換になるかと思います。
このように、ここではいろんなシチュエーション、いろいろなやり方の勉強を紹介しました。
普段の勉強の中にこれらの方法を気分転換に取り入れてみると勉強が続けやすいのではないかと思うので、ぜひ試してみてください。
こうして実際にある程度の期間勉強を続けられたら、今度は勉強の結果を評価することが必要です。
第 4章からはそのお話をしていきます。
まとめ ○人に勉強を教えると復習や再確認になって効率的 ○「勉強会」や「自習会」で友達と勉強するという方法もある ○ほかの人と勉強するときには、強い意志がある人とだけ行うことと勉強に集中できる環境で行うことがポイント ○これらをうまく取り入れれば気分転換になり勉強を続けやすい
Q「勉強する気が起きず、ついサボってしまいます」 私にもそのようなときはあります。
このような場合はあえて勉強の密度を下げてしまうと取り組むハードルも下がるかもしれません。
好きな音楽でもかけてゆるい感じで勉強を始め、気分がのってきたら音楽を止めてみてはいかがでしょうか? 本気で走る前にジョギングをするイメージです。
危機感がなかなかもてないという場合には、受験だと目標が先すぎることもあるので、模試・定期テスト・小テストなど、ある程度目先にあるちょっとした目標を定めてみると「勉強する理由」ができます。
Q「目標と今の自分とに距離がありすぎて自己嫌悪に陥ってしまいます」 テストで思うような点が取れなかったり、模試の結果がふるわなかったりすると気持ちが落ち込みますよね。
私も現代文の成績が伸びず悲しくなったことがあります。
でも悲しんでいても何も変わらないと思い、「なぜこうなってしまったのか?」を冷静に考えるようにしていました。
基礎的な知識が身についていなかったのか、それとも演習が足りなかったのか。
冷静に見極めて、また勉強に活かすというやり方をしていました。
結局、現代文については最後まで得意と言えるまでにはならなかったので、その分ほかの科目でどうリカバリーするかを考えるようにしていました。
埋め合わせする方法はたくさんあるので、がっかりする必要はないと思います。
たとえ目標とする位置が今の自分から離れていても、本番までに縮めればいいだけです。
「明日が本番です」と言われたらさすがに大変だとは思いますが、何カ月、あるいは何年かあるのなら、ゆっくり自分のペースに合わせてアプローチしていけばよいのではないでしょうか? その過程でこの目標は自分には合わなかったと思う場合は、変えればいいのです。
中には、自分には合わない部分もあるけれども、目標は変えたくないと思うこともありますよね。
そのときは「伸びしろしかない!」と見方を変えて、本番までひたすら対策をし続けましょう。
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