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第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊

目次

■精神科医がお勧めする「ホームラン本」とは?

一読の価値ある、良書31冊

本書を最終章までお読みいただきありがとうございます。

ここまで読んだあなたは、「偉そうに読書術を語る樺沢は、一体どんな本を読んでいるんだ?」という疑問をお持ちかもしれません。

ということで、最後に私が今まで読んできた本の中から、特にお勧めしたい本を選び、紹介することにします。しかしながら、私が今まで読んだ何千冊もの本から、特にお勧めの本を選ぶというのは容易な作業ではありませんでした。

いろいろと迷った結果、自分にとってのホームラン本を紹介するしかない、という結論に達しました。

以下の 31冊は、いずれも自分に大きな影響を与えた本であり、これらの本によって、自分の考え方や行動が大きく変わり、現在の自分を作る血となり肉となった本です。

というわけで、私の興味の対象である、精神医学や脳科学、健康や心を扱った本が中心になっていますが、ご容赦ください。

これらの本が読者のみなさんのホームラン本になるかどうかはわかりませんが、どれも骨太で読み応えがある本、一読の価値のある本だと思います。

さらに、難易度別に3つに分類してお勧めしています。

○はわかりやすい、初心者向けの本、 ★は専門書、かなり骨太な本、 △はその中間、という分け方です。

読書量が少ない方や本を読み慣れていない方は、 ○印の本からお読みください。

なお、『グイン・サーガ』『ドグラ・マグラ』については、私の人生を変えた本として前の章で詳しく取り上げましたので、 31冊のリストからは除外しました。

脳と健康についての珠玉の 10冊

△『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』(ジョン J レイティ、エリック・ヘイガーマン著、野中香方子訳、 NHK出版)

運動がどれほど脳にいいのか、運動がどれほど健康にいいのかが、圧倒的なデータによって示されています。

これを読むと、猛烈に運動したくなります。

△『 GO WILD野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』(ジョン J レイティ、リチャード・マニング著、野中香方子訳、 NHK出版)

原始人に生活習慣病はなかった。

原始人のライフスタイルにこそ健康の秘訣が隠されていると、食、運動、睡眠など、原始人の生活習慣を浮彫りにしながら、健康な生活習慣とは何かを、多数の論文、最新の科学研究を提示しながら明らかにしています。

○『「親切」は驚くほど体にいい!〝幸せ物質〟オキシトシンで人生が変わる』(デイビッド・ハミルトン著、有田秀穂監訳、飛鳥新社)

親切のホルモン「オキシトシン」が分泌されると、ストレスが解消され、自然治癒力がアップし、私たちの体を健康に維持してくれます。

何をするとオキシトシンが出るのかも詳しく説明されている、オキシトシン本の決定版。

○『脳からストレスを消す技術』(有田秀穂著、サンマーク出版)

ストレスを消すのに絶大な効果がある脳内物質セロトニンを、どのように出すのかを具体的な方法とともに紹介しています。セロトニン本の決定版。うつ病の予防、治療にも役立つ 1冊。

○『脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」』(茂木健一郎著、PHP研究所)

ドーパミンという脳内物質がモチベーション(やる気)と深く関わっている。ドーパミンという言葉が私たちの日常会話の中に普通に登場するようになったのは、茂木氏の影響が大きいでしょう。

脳科学ブームの火付け人である茂木氏は専門書を含め数多くの本を出していますが、あえてドーパミンについてわかりやすく解説してあるこの本をお勧めの 1冊として選びました。

△『脳の力を 100%活用する ブレイン・ルール[ DVD付き]』(ジョン・メディナ著、小野木明恵訳、 NHK出版)

最新の脳科学研究を、運動、注意、記憶、睡眠、ストレスなどの分野ごとに、わかりやすく解説しています。この 1冊で脳科学の全体像を把握できます。ユーモアも交えたわかりやすい文体はとても読みやすく、脳科学の入門書としてお勧めの 1冊。

○『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(小林弘幸著、サンマーク出版)

日本の自律神経研究の第一人者が書いた自律神経本の決定版。「副交感神経」の重要性と、自律神経のバランスを整えて免疫力を高めるための具体的な方法が書かれています。

○『精神科医が教えるぐっすり眠れる 12の法則 日本で一番わかりやすい睡眠マニュアル』(樺沢紫苑著、シオン出版局、 Kindle電子書籍)

健康のために絶対に必要な「睡眠」。私の中で睡眠についての決定版といえる本がなかったため、自分で書きました。睡眠薬を使わずに、 12の生活習慣を改善するだけで不眠を治すことができるという画期的な本です。「眠れない」と悩んでいる人は、是非お読みください。

○『頑張らなければ、病気は治る』(樺沢紫苑著、あさ出版)

病院、医者、薬、治療法を変えずに、考え方を切り替えるだけで、自然治癒力がアップして病気が治るという内容。「なかなか病気が治らない」と悩んでいる患者さんやその家族、そして、医療関係者に読んでいただきたい 1冊。

○『「苦しい」が「楽しい」に変わる本 「つらい」を科学的になくす7つの方法』(樺沢紫苑著、あさ出版)

ストレス解消、ストレス発散の本はたくさん出ていますが、ストレスを自覚する頃には、もはや手遅れ。宵越しのストレスは持たない、その日の「苦しい」を「楽しい」に変えて、ストレスをためず、健康で楽しい人生を手に入れる。そんなストレス解消本です。読みやすい、わかりやすいとの評判をいただいています。

精神医学、心理学、心と癒しの珠玉の 11冊

○『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』(ショーン・エイカー著、高橋由紀子訳、徳間書店)

2014年、 300冊以上読んだ本のベストワンがこの本。

これを読んで「ポジティブ心理学」にはまり、日本で出ている「ポジティブ心理学」の本はほとんど読みましたが、結局この本がベストでした。

健康に、そして幸せに生きるためのエッセンスが科学的根拠と一緒に詰め込まれた珠玉の 1冊。

同じくショーン・エイカーの「ポジティブ」を実践するための具体的な方法をわかりやすくまとめた『成功が約束される選択の法則 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み』(高橋由紀子訳、徳間書店)もお勧めです。

○『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる 100の言葉』(小倉広解説、ダイヤモンド社)

アドラー心理学の入門書としては『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社)が有名ですが、私は『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる 100の言葉』のほうを先に読んで、アドラー心理学にはまりました。

わかりやすく、読みやすい。簡単とはいえないアドラー心理学のエッセンスが、無理なく体に染み込んできます。

★『死ぬ瞬間 死とその過程について』 (E・キューブラー・ロス著、鈴木晶訳、読売新聞社)

精神科医、心理カウンセラー、看護師にとっては、有名すぎる古典です。末期癌患者を対象に人が「悲しみ」を受け入れる過程について詳細に観察しまとめた本。「否認」と「受容」の心理について、これ以上の本はありません。現在では、中央公論新社から文庫版が出ています。

△『父性の復権』(林道義著、中央公論新社)

父性ブームの火付け人となった著者の、父性についての決定版ともいえる 1冊。父性不在に拍車がかかる昨今、今一度読み直したい 1冊です。『母性の復権』(林道義著、中央公論新社)も合わせて読んでいただきたい。

★『フロー体験 喜びの現象学』 (M チクセントミハイ著、今村浩明訳、世界思想社)

最近「フロー」や「ゾーン」という言葉がスポーツやビジネスでも普通に使われるようになりましたが、「フロー」概念の提唱者による元祖「フロー」本がこの本。

集中力を高めるための本質が書かれており、私はこの本を読んで自分なりのやり方を研究し、今ではほぼ意識的に「フロー」に入れるようになりました。

★『千の顔をもつ英雄』(ジョゼフ・キャンベル著、平田武靖、浅輪幸夫監訳、人文書院)

映画「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が、そのストーリー作りの際に多大な影響を受けたといわれる神話学者ジョゼフ・キャンベルの代表作。世界中に散らばる神話、伝承、民話などは、全て同じストーリーの骨格を持つという大胆な仮説を膨大な資料で裏付けています。

★『元型論(増補改訂版)』 (C G ユング著、林道義訳、紀伊國屋書店)

私は心理学の「 ○ ○学派」というものには属していませんが、最も大きな影響を受けた心理学者をあげるとすれば、ユングになるでしょう。特に「元型論」と「集合的無意識」という概念には、強く魅了されました。そんなわけで、多数あるユング本の中から 1冊あげるとすれば、この『元型論』ということになります。

★『天才と分裂病の進化論』(デイヴィッド・ホロビン著、金沢泰子訳、新潮社)

統合失調症(旧・精神分裂病)がなぜ存在するのか、という問題は多くの精神科医の強烈な関心を集め、長年さまざまな議論がされてきました。そうした精神病の根源を、進化、遺伝子、栄養、脂質といった意外なキーワードで解き明かします。あくまでも仮説でありますが、圧倒的な説得力を持って迫ってくる、超骨太なサイエンス・ミステリーともいえます。

★『〈正常〉を救え 精神医学を混乱させる DSM‐ 5への警告』(アレン・フランセス著、大野裕監修、青木創訳、講談社)

精神医療、精神医学への批判本はたくさんありますが、この本は「精神科における正常と異常の線引き」という問題にフォーカスしながら、精神医学が抱えるさまざまな問題をわかりやすく整理し、説得力のあるデータを示し、その処方箋までも提示しています。

万人向けではないものの、精神医療に関わる人は読んでおきたい 1冊といえます。

△『新版 精神医学事典』(加藤正明他編、弘文堂)

精神科医になってから最も手にとった回数が多い本がこの本。今のようにインターネットで言葉の意味を簡単に調べることができなかった時代、専門用語の意味を調べるために何度開いたかわからない、私にとっての「座右の書」。現在では同じく弘文堂から『現代精神医学事典』(加藤敏他編)が出ています。

○『ノルウェイの森』(村上春樹著、講談社)

言わずと知れた村上春樹の小説。なぜここで 1冊だけ小説なのかという違和感を持つ人も多いでしょう。これは「自殺」と「遺された人」の物語、そして心を病んだ人にどのように寄り添うのか、愛する人が心の病を患ったときに何ができるのかという問題を描いています。

間違いなく精神科医としての今の私の血肉になっている作品であり、そして作家としての方向性にも大きな影響を与えた本として、お勧めリストに加えざるを得ない 1冊。

ビジネス書、インターネット関連書、その他樺沢が影響を受けた珠玉の 10冊

△『書くことについて』(スティーヴン・キング著、田村義進訳、小学館) 現代アメリカを代表するベストセラー作家、スティーヴン・キングが明かす小説作法、そして、文章の書き方。

プロの物書きになりたいと真剣に考える人には、「気づき」と「ノウハウ」の宝庫です。

○『大局観 自分と闘って負けない心』(羽生善治著、角川書店)

将棋界の第一線で活躍し複数タイトルを保持し続ける羽生善治名人。彼の本はどれも読み応えがあり本質をとらえています。

その中でもこの本は、歳をとることで得られる能力がある、そうした能力を磨くことで、気力体力が充実した若手とも対等に戦うことができる、というメッセージが書かれており、大変勇気付けられました。

○『ウェブはグループで進化する ソーシャルウェブ時代の情報伝達の鍵を握るのは「親しい仲間」』(ポール・アダムス著、小林啓倫訳、日経BP社)

人間は全ての人と親しく付き合うことはできない。親密度が高くなるほど、付き合える人数に限りがある。この事実を知らないと、 SNSの「いいね!」や「コメント」返しで疲弊することになります。

ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションやコミュニティ、グループの本質についてわかりやすく伝える 1冊。

△『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』(佐々木俊尚著、筑摩書房)

先述しましたが、キュレーションとは、情報を整理、分類、意味付けする作業のこと。インターネットの膨大な情報の海から自分 1人で有益な情報を探すのは不可能で、キュレーションが重要になります。

そうした、キュレーションの重要性を指摘しながら、 SNSなどインターネットの世界で進行している情報革命の流れを、見事なほど正確に、そしてリアルに予測しています。

○『人生は手帳で変わる 第 4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす』(フランクリン・コヴィー・ジャパン編著、キングベアー出版)

30代後半となり、時間管理、スケジュール管理を真剣に考え出したときに読んだのがこの本。プライベートと仕事を合わせて優先順位をつけて処理していくという発想は目からウロコ。以後、私は 10年以上、フランクリン手帳を使い続けています。私が時間管理の基本を学んだ 1冊。

○『チャンスをつかむ男の服の習慣』(政近準子著、中経出版)

日本ではじめてパーソナルスタイリングを提唱したパーソナルスタイリストの政近準子さん。彼女との出会いによって、ファッションに全く無頓着だった私が、ファッションに覚醒しました。

「ファッションはギフト。服は自分のためではなく、人を喜ばせるために着る」という政近さんの思いが詰まった、メンズ向け、ビジネスマン向けファッション本の決定版。

○『逆説の日本史』シリーズ(井沢元彦著、小学館)

私たちの常識は、実は間違いだらけ。学者の言うことは信用ならない、ということを教えてくれた 1冊。今まで学校で習った歴史は何だったのか、と目からウロコの連続です。説得力があり、読みやすく、さらに読んでいてワクワクする。こんな本を書けるような作家になりたいと思いました。

○『旧約聖書を知っていますか』(阿刀田高著、新潮社)

聖書という本が、何を目的にどんなことが書かれているか、はじめて理解させてくれた本。わかりやすいだけでなく、「笑い」も随所に取り入れられていて一気に読ませます。聖書をこれだけわかりやすく解説した本は、他にはないでしょう。

○『日本人とユダヤ人』(イザヤ・ベンダサン著、山本書店)

発刊当時、大ブームになった 1冊。私はこの本がきっかけで、ユダヤ人に興味を持ち、ユダヤ人について調べるようになり、さらにはヘブライ語を勉強しました。イスラエルにも二度行っており、非常に大きな影響を受けた 1冊。現在では角川書店から文庫、山本七平名義で新書が出ています。

★『赤い楯 ロスチャイルドの謎』(広瀬隆著、集英社)

福島の大惨事を 30年近く前に予言した『東京に原発を!』(集英社)、『危険な話 チェルノブイリと日本の運命』(八月書館)。大学時代に読んだこれらの本に衝撃を受け、以後、広瀬隆の本はほとんど読んでいます。その中でも本として凄いのは『赤い楯』でしょう。

「よくこんな本を書けたな」と思います。

資料の調査だけで、これだけのことが明らかになるのかというノンフィクションの金字塔。

おわりに

あなたの人生には無限の可能性が開けている 自分の人生を切り開きたい! もっと給料を増やしたい! 将来幸せになりたい! あなたもこう思っているかもしれません。

でも、何をしていいかわからない、という人がほとんどです。少子高齢化、人口減少と経済縮小、貧困層の拡大、増税、年金破綻、経済破綻……。日本の将来も、自分の将来も、お先真っ暗。未来のことを考えるだけで気分は落ち込みます。

テレビを見るとネガティブな情報ばかりが大量に流れ込んできて、将来に対して悲観的な見方しかできなくなります。しかし、あなたが自己成長すれば、たいていの問題は解決するはずです。

少子高齢化が進み、日本経済が失速しても、自分が困らないように「準備」しておけばいいだけです。

というよりも、自分自身で「準備」しなければいけません。しかし、ほとんどの人は、何を「準備」していいかわからない。

それが「本」を読めば、どんな「準備」をすればいいかがわかります。あなたの人生はお先真っ暗、ではないのです。輝かしい未来が開けているのです。

あなたの未来を開いてくれるのは、 2000年以上の叡智の結晶である本から得られる知識です。あなたの人生は、いくらでも変えられます。

ただ、その方法を知らなければ変えようがありません。人生を変える方法を教えてくれるのが、「本」なのです。あなたの将来には、無限の可能性が開けています。

しかし、あらゆる可能性を実現するためには人生の選択肢を増やす必要があります。あなたの人生の選択肢を増やしてくれるのが、「本」です。

読書を習慣にして、本から得られた「気づき」をきちんと実践していけば、自己成長が加速します。あなたの「自己成長」は、もっともっと速くなります。今の何倍もの速さで「自己成長」できるようになります。

それによって、あなたの将来は、「希望なき未来」から、希望と可能性と輝きにあふれた「幸せな未来」へと変えることができるのです。

自分 1人の力で人生を変えようとするから、多くの困難に直面し、うまくいかなくて悲観し、絶望するのです。1人の人間の経験や知識はちっぽけなものです。

しかし、読書によって、先人、偉人たちの「 2000年以上の叡智の結晶」の力を借りれば、不可能なことなどなくなるでしょう。

少なくともほとんどの問題の対処法は本に書かれているわけですから、後は本を読んだあなたが、それを実行するのか、しないのか。それだけです。

読書は、「最後の切り札」です。あなたの人生を変える、最後の、そして「最強の切り札」。その切り札は、 1冊たった 1500円で手に入るわけですから、利用しない手はありません。

読書は習慣です。本を読む習慣を身につけてください。そうすれば、問題解決能力が格段に高まります。今まで悩んでいた問題が次々と解決し、ストレスからも解放されます。インプットとアウトプット、そして自己成長のスパイラルに入れば、毎日が楽しくてしようがなくなります。

是非、読書を習慣にして、無限の可能性を手に入れてください。

そのための方法論、自己成長を加速させ、本を読んだら忘れない、私が実践している全ての読書術をこの本に詰め込みました。

精神科医の私が読書術について書いた本当の理由 精神科医の読書術ということで、「読んだら忘れない」ということにフォーカスし、最新研究にもとづく脳科学的な根拠も盛り込んだ読書術を紹介してきました。

これは、私が日々行っている生活習慣そのものであり、私の生き方、生き様でもあります。

私は精神科医として、あるミッションを掲げています。それは、「日本人の自殺、うつ病を減らす」ということです。さらには、精神疾患に限らず、「病気で苦しむ人を 1人でも減らす」ことを、私の活動の基本に置いています。

「そんなだいそれたことをどうやってやるんだろう?」と思う人も多いでしょうが、戦略は簡単です。病気についての知識を広げ、病気になる前に「予防」する、ということです。

「自分が病気になるはずがない」と病気に関心がない人は、病気や健康についての本を読まないし、病気予防のための活動をしていません。

残念ながらそれが、日本人のほとんどです。

仮に日本人の全員が、運動や睡眠、食事に気を配り、病気にならない生活習慣を本気で実践すれば、日本人の病気を減らすこと、それも医療費レベルで半分くらいまで減らすことは可能でしょう。

病気の予防についての本は、書店に行けばたくさん並んでいます。そうした本を一般の人は読むのかというと、ほとんど読まないのです。

繰り返し述べたように、日本人の半分は本を読む習慣がなく、平均でも月 1冊しか読みません。その 1冊に健康本が入ってくる確率は、おそらく相当に低いはずです。

結局のところ「健康本」は、読書の習慣があって、「健康への意識が高い人」が読んでいるのです。

私は『頑張らなければ、病気は治る』『「苦しい」が「楽しい」に変わる本』など、病気にならない、病気を「予防」する生き方、考え方の本を出版してきましたが、病気になりそうな人、つまり一番読んで欲しい人に読まれていないという厳しい現実を痛感しています。

病気になった患者さんに病気についてわかりやすく書かれた小冊子を渡しても、患者さんは読みません。

そこには病気を治すために患者さんがすべきこと、できることが全て書かれていますから、それを読んで実行していただければ、病気を治すのに大いに役立つはずなのですが、そうした本を読まないのも、普段から本を読む習慣がないからです。

したがって、病気にならない知識、病気の予防につながる知識、病気を治す方法を 1人でも多くの人に知っていただくためには、読書を習慣にする人を増やし、日本人の読書量を増やすしかないのです。

これが、精神科医の私が「読書術」の本を書いた本当の理由です。

第 8章のリストに、健康の維持や病気の予防に役立つお勧め本もまとめましたので、是非お役立てください。日本人の読書量が増え、もっと健康についての本が読まれるようになること、病気になる人が 1人でも減ることにこの本が役立てるのなら、精神科医としてこれ以上の幸せはありません。

著 者

【著者】樺沢紫苑(かばさわ・しおん)精神科医、作家 1965年、札幌生まれ。

1991年、札幌医科大学医学部卒。

2004年からシカゴのイリノイ大学に 3年間留学。

帰国後、樺沢心理学研究所を設立。

メールマガジン「精神科医・樺沢紫苑 公式メルマガ」など 15万部以上を配信している。

その発行部数は国内でも屈指。

Facebookページの「いいね!」数は約 14万で、個人では最大規模の Facebookページ運営者として知られている。

Twitterフォロワーは約 12万人。

こうしたインターネット・メディアを駆使して、精神医学、心理学の知識や情報をわかりやすく発信している。

「日本で最もインターネットに詳しい精神科医」として雑誌、新聞などの取材も多い。

また、過去 20年間の読書数は 6000冊以上にものぼる。

その脳科学的な裏付けのある「記憶に残る読書術」により得た知識や情報を SNS上での紹介や執筆活動を通じて広くアウトプットしている。

著書に『メールの超プロが教える Gmail仕事術』『ツイッターの超プロが教える Facebook仕事術』『 SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術』(いずれも小社)、『もう時間をムダにしない! 毎日 90分でメール・ネット・ SNSをすべて終わらせる 99のシンプルな方法』(東洋経済新報社)、『頑張らなければ、病気は治る』(あさ出版)などがある。

■精神科医・樺沢紫苑 公式ブログ http:// kabasawa. biz (無料メルマガ登録はこちらから) ■ Twitter http:// twitter. com/ kabasawa ■ Facebookページ「精神科医 樺沢紫苑」 http:// www. facebook. com/ kabasawa 3

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