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第三章 レイキをもっと使いたい─レイキを本格的に学び、活用する─

目次

レイキのセミナーでは何を学ぶか

この章では、レイキを本格的に学び、実践するために、セミナーをどのように活用することができるかについて、みていくことにしましょう。第一章では、誰でもレイキは使えると説明し、簡単で効果的なヒーリングの手順を紹介しました。

これで、自分や身近な人への基本的なヒーリングはできるようになります。

ではセミナーは必要ないのか、必要だとすれば何のためなのかという疑問には、「ヒーリングの仕組みを理解し、レイキを活用して健康になり、さらに精神性向上をはかるという〈健康と幸福の道〉を学ぶのだ」と説明しました。

レイキというものが、ハンドヒーリング(手当て療法)だけで終わるのであれば、ことは簡単です。

手から出るエネルギーを活用することは誰にでもできるのですから、ネットで宣伝している遠隔アチューンメントや通信伝授でも、それが正当なものであれば、それなりに役立つでしょうし、もっといえば「どこで学んだのか、何を伝達するのか、正体不明のエネルギー」に、料金を払って遠隔アチューンメントなど受けなくても、自然に備わった能力を活用すればよいからです。

しかし、レイキはそのような単純なものではなく、手当て療法は学びの入り口に過ぎません。すでに説明したように、目的地は「レイキを活用して精神性を高め、価値ある人生を構築する」ことです。

それは創始者の臼井甕男先生が、病気の治療法として完成させたものではなく、安心立命の境地が達成されたとき、気づきとともに与えられた能力であったからです。

これを「生涯学習として実践し、向上し続けられるように、基本を身につけること」が、セミナーが必要な真の理由なのです。

ただし、レイキの系統によっては、どこに重点をおいて伝えるかに差がありますので、学ぶ前によく検討して、自分で納得できるものを選ぶのが賢明です。

新しく何かを始める場合はほとんどがそうであるように、最初から楽しくて仕方がないということはむしろ少なく、気軽に活用できるようになるまでには、いろいろと苦労がつきものです。

その段階では、困ったとき相談にのってくれる人が近くにいれば、とても心強いものです。

本書によってヒーリングのやり方を理解し、解説にしたがって淡々と実行していれば、実践が進むにつれて徐々に効果が感じられてきます。

そのとき、一緒に実践する人がいれば励みになりますが、それでもヒーリングの楽しさを実感できるまでには、ある程度の時間と努力が必要です。

ひとりで実践する場合はなおさらで、ときには今のやり方でよいのかと、迷ってしまうこともあるでしょう。これは独習のときだけでなく、セミナーを受講した場合でも同じことが言えます。

交流会に参加した人たちが、「セミナーを受けたものの、一緒に実践する仲間がいなかったこと、エネルギーを感じる力がなかったこと、指導者がフォローしてくれなかったことなどで、使わないままで終わってしまいました」と話すのを聞いていると、せっかくレイキの縁に触れながら、宝の持ち腐れに終わっているケースが多いことを実感します。

セミナーを受けることの利点は、学ぶ内容にあることは当然ですが、それ以外にも「必要に応じてフォローが受けられること」「認識を共有する仲間との交流が可能になること」などがあります。

この利点を生かすには、フォローを大切にする、いわゆる面倒見のよいスクールを選ぶことが大切です。

レイキのスクールを選ぶ基準

スクール(セミナーを行う個人マスターも含みます)は、どこを選ばなければいけない、あるいはどこを選んではいけないということはありません。

誰がどう言おうと、すべては学ぶ人の選択です。ただし、レイキを正しく学びたい場合は、自ずと選択の基準が生じます。

セミナー案内書やホームページなどで確認することも有効ですが、そこで学んだ人から感想を聞いたり、スクールに直接質問したりして、自分で判断することも大切です。

一番重要なのは、そのスクールが何を伝えようとしているのかを知り、それが自分の学びたいものと合致しているかを確かめることです。

判断の参考までに書いておきますと、私は「好ましくないスクール」として、次のようなイメージをもっています(これは、レイキを正しく学ぶという観点からなので、それに興味があるという場合は、この限りではありません)。

●遠隔伝授をするとうたっているスクール

●他より何倍もパワーがあると宣伝するスクール

●アチューンメントやシンボル(セミナーを受講して伝授される)を一般公開するスクール

●門外不出、一子相伝、秘伝、奇跡、神秘などの言葉を乱用するスクール

●病気が治る、治す、治したというスクール

●セミナー後のフォローをしないスクール

●どのようにフォローするのか明確でないスクール

●どこで学んだのか、何を伝えるのか明示しないスクール

●セミナー料金が非常識なスクール

●最初に全ステップのセミナー料を前納させるスクール

●納得できないシステムを取り入れているスクール

などなどですが、これらのほとんどは常識的な判断をすれば、おかしいなと感じられることばかりです。

たとえば、納得できないシステムの一例として、「他のセミナーと組み合わせて受講する」「高額な物品を購入する」「受講者を紹介する」などを義務づけているスクールがあります。また、そこで何年学んでも、独立させないスクールも存在します。

セミナー料金については、複数のスクールから案内書を入手すれば比較できますし、ホームページを検索して常識的な水準を把握することも可能です。

また、独自の考え方を取り入れて、多くの段階制度を採用しているために高額になっているスクールもあります。いずれにせよ、それらの内容を熟知した上で、純粋に本人の意思で選択するのであれば問題は生じないでしょう。

レイキの入り口は健康になること

何を学ぶにも「どこからスタートして、どこへ行くのか、どのように進むのか」を知ることが大切です。

レイキには「五戒」という教えがあり、この中にレイキ法の入り口(出発地点)と、目的地(到達点)、さらに目的地へ確実に近づくための心得(ノウハウ)が書かれています。

その意味から、五戒は「幸福への道を示す地図」ということができます。

最初に「招福の秘法」「万病の霊薬」という二つのタイトルにより、到達点と出発点が明確にされています。「招福の秘法」は、幸福になる方法で、「人としての幸福が、レイキ法の最終目的である」というのです。「万病の霊薬」は、健康になる方法で、「まず自分自身を整えることが、レイキ法の入り口である」といいます。

さらに「今日だけは」で始まる五戒の内容は、目的地に向かってどのように進めばよいかを示しています。

つまり「臼井レイキは、レイキを活用して幸福になることを目標とし、健康になるための手当て療法からスタートする。

そして健康で幸福な人生を実現する方法は、今日一日をこのように生きることである」と教えているのです。五戒の言葉は平易ですが、実行することの困難さは容易に予想できます。

誰でも、怒りや恐れから離れたいと願っていますが、それが難しいのは、潜在意識の深いところから湧きあがってくる感情だからです。

「朝夕合掌して心に念じ口に唱えよ」というのは、これを潜在意識にきちんと刻み込み、不調和な感情を自然な形で手放していこうというノウハウです。

レイキの目的は幸福になること

「人は本来、健康に幸福に創られている。健全な状態を取り戻すには、体内レイキと宇宙レイキとの響き合いができればよい。手当て療法による癒しの力は、明らかに両者の共鳴によって起こっている。安心立命の境地も、両者の究極の共鳴状態にほかならない。誰でもできる手当て療法を入り口として、安心立命への道を伝えていこう」というのが、レイキの原点でした。

この視点からみれば、レイキ法とは「健康で幸福な人生を実現するために、レイキという宇宙エネルギーと響き合う技法」ということになります。

そして五戒は、「健康と幸福への道」を迷いなく進むための道標であり、「小宇宙である私たちが、大宇宙と響き合う処方箋」なのです。

したがって、レイキ法というのは、最初から最後まで「レイキと響き合うための実践法」だと理解することができます。

それを証明するように、健康への道も幸福への道も、五戒には同じノウハウが示されています。

健康も幸福も、レイキと響き合うことによって達成されるものなので、これを私たちは「健康と幸福への道」と表現しています。

何度も言うようですが、臼井先生の気づきによれば、人として真の幸福は安心立命(心の平安)を得ることにあります。そのためには、五戒にしたがって今日一日を大切に生きること。

ストレスに満ちた日常の中で、不調和な波動との共鳴を避け、レイキの高い波動と響き合いながら、自己の役割を淡々と果たしていくことが大事です。

五戒は「このように生きなさい」という教えでもありますが、「レイキと響き合うことにより、自然にこのように生きられますよ」という教えでもあります。

そして、「不調和な思いが出たときは、レイキとの響き合いが薄れているときなので、心を安らかにして、レイキとの響き合いを取り戻しなさい」と教えてくれています。

これからレイキを深めていこうとする人は、ヒーリングから精神性向上にいたるすべての実践が、「レイキと響き合い、共鳴度を高めていくことにある」と認識することが有効だと思われます。

人は本来健康である

レイキ法が「健康への道」から始まることは理解できました。では、健康とは何を指すのでしょうか。病気でないことでしょうか。

仮に「病気であれば健康でない」として、では「病気でなければ健康である」といえるのでしょうか。「何をもって健康とするか」という健康の定義は、古くから議論されてきました。

そして、紀元前四世紀のプラトンの時代から、心(精神)と体(肉体)が相互に影響し合っていることが知られ、健康を保つには心と体のバランスが必要だといわれていました。

この段階では、健康はその人自身の問題であり、社会との関わりという視点はありませんでしたが、近年になって WHO(世界保健機関)が「健康とは、単に病気や虚弱でないというだけでなく、なにごとにも前向きで取り組めるような肉体と精神、そして社会的にも適応できるような良好な状態」と定義しました。

また、日本ホリスティック医学協会では、「健康や癒しは、身体、精神、霊性を含めた人間全体性の問題であり、社会、自然、宇宙と調和された状態が健康である」とし、「生命がもっている自然治癒力を癒しの原点におき増強する」「患者が自ら癒し、治療者はあくまでも補助者である」「病気、障害、老い、死の深い意味に気づき、自己実現をめざす」といいます。

古代ギリシャの医師で、医聖・医学の父と呼ばれているヒポクラテスは「人間には自然良能があり、病者は自らのうちに病を癒し健康を取り戻す力をもっている」といっています。

これらの表現を総合すると、人はもともと健康であるのが本来の姿であり、健康とは自分の内側(身体、精神、霊性)のバランスがとれていて、外に向かっては自分と関わりのあるすべて(人間関係や環境、大自然など)と調和していること。何かの原因で不調和な状態になったとしても、自ら回復する力を与えられていること。

したがって、癒す(健康を取り戻す)のは自分自身であり、治療者はそれを援助するに過ぎない、ということです。

また「病気、障害、老い、死」についても、人生において避けられない苦しみととらえるのでなく、そこから深い気づきを得て、自己実現(人として生まれた目的を実現すること)に結びつけることができるといっているのです。

以上のような理解から健康と病気、癒しの関係を読み取れば、「レイキヒーラーは何をすべきか」というヒーリングの本質も、自ずと明らかになります。

ヒーリングの本質は、病気を治すことのみではありません。もちろん病気を治すことを目的としたヒーリングやセラピーも存在し、それなりの意味をもっています。

しかし、レイキヒーリングは病気治しを目的とせず、病気という現象の奥にある根本原因に働きかけていきます(これを臼井先生は「底から治す」と表現しておられます)。

病気になるのは、多くの場合、その人の生き方によって無意識のうちに緊張やストレスが発生し、レイキとの響き合いが希薄になっているからだと考え、レイキを送り込むことによってリラックスをもたらし、緊張やストレスから解放して自己治癒力を呼び覚ましていけば、よい方向に向かうと考えます。

本人が癒しの力をもっているのですから、ヒーリングはヒーラーが押しつけるものではなく、結果はレイキの力と、ヒーリー(ヒーリングを受ける人)の内なる知性に委ねて、ヒーラーはエネルギーの通路になるだけでよいのです。

これについては第一章でもふれましたが、大切なことなので整理しておきましょう。

レイキヒーリングの特性

レイキヒーリングの特性の第一は、「結果をコントロールしようとしない」ことです。コントロールとは、病気を治すこと、痛みを軽くすることを目的にすることです。

この場合、コントロールの対象は、表面化している病気や症状になりますが、認識できるものがすべてではないため、不完全なヒーリングになってしまいます。

レイキヒーリングは「レイキとの響き合いによって、必要な気づきが起こり、あるべき完全な姿に戻る」のが目的なのです。

特性の第二は、「必要なとき、必要なことが起こる」ということです。たとえば、仕事熱心で肉体的に無理を続けている人がいるとしましょう。周囲が注意しても耳を貸しません。このまま無理を続ければ、いずれ限界がくることは誰の目にも明らかです。

この場合、体には知性がありますので、痛みを起こしたり、運動障害を起こしたりして、強制的に休ませることがあります。それをヒーラーが治してしまうと、本人はまた無理をし始めます。これでは、本人がダウンするのをヒーラーが早めたことになってしまいます。治すことが大事なのではなく、気づきが起きるようにすることが大切なのです。レイキの力に任せておけばよいのです。

特性の第三は、「ヒーラーとヒーリーが、同時に癒される」ことです。

ヒーラーの役割は、レイキとの響き合いが薄れているヒーリーにレイキを中継し、ヒーリーのもつ自己治癒力を強化することですが、レイキの力は中継者となるヒーラーにも恩恵をもたらします。

ヒーリングを実践しているうちに健康が増進し、精神的に向上して調和的になり、現実が好ましい方向に動き始めることは、多くのヒーラーが体験しています。レイキが「宇宙からの愛と調和と癒しのエネルギー」といわれるゆえんです。

ヒーリングに伴う危険を避ける

ヒーリングは、手を当てるか、かざすだけなのに、どのような危険があるのかと思われることでしょう。「病気を治してやろうと、不用意に手を当てると危険である」と、第一章で江口俊博氏の言葉を紹介しました。

彼は「カルマを受けることを覚悟せよ」といっていますが、カルマは本人の生き方の歪みで生じるものなので、他の人に転嫁することはできません。

しかし、他人の心身に影響を与えるヒーリングには、間違ったやり方をすると、危険が伴うことも事実です。危険の一つは、ヒーリーが不利益をこうむることです。

良識をもって正しく対処すれば問題は起こらないことですが、「ヒーラーの不適切な言動から、重大な病気の予兆を見すごし、医療機関での受診機会を失わせるケース」「治療効果を出そうとして強い力を加え、筋肉や内臓などを損傷するケース」なども報告されています。

また、ヒーラーが好転反応の説明をしなかったために、ヒーリングによって悪い症状が出たと勘違いして医師の診療を受けたり、中には霊能者に悪いエネルギーを抜いてもらったというナンセンスな例もあります。

さらに、ヒーラーの認識不足から、医師法や薬事法、あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)に違反する行為におよぶ例もあります。

もう一つは、ヒーラー自身の不利益につながる場合です。

それは「ヒーリングをすると、ひどく疲れる」「ヒーリーから良くないエネルギーをもらう」「ヒーリーに波動を引き下げられる」という現象です。

レイキヒーリングは「ヒーラーとヒーリーがともに癒される」ものなので、このような現象が起こるとすれば、正しいヒーリングをしていないことになります。

「ヒーリングで疲れる」のは、ほとんどの場合、自分のエネルギーを使っているということです。不自然な姿勢で、長時間のヒーリングをすると疲れますが、これは論外です。

「良くないエネルギーをもらう」というのは、ヒーリーから流れてきたネガティブな(怒りや恐れなどの感情が生み出した)エネルギーが、自分の体内に留まり続けて苦痛を感じるということです。

ヒーリングは、両者のエネルギー交流によって行われますので、浄化の過程でネガティブエネルギーが流れてきます。そのとき、エネルギーに敏感な人ほど痛みや不快感を覚え、無意識の緊張が生まれます。

その緊張がエネルギーの流れを止め、ヒーリングが終わった後もネガティブなものを抱え込んでしまうのです。これは、ヒーラーの側だけでなく、ヒーリーにも同じことが起こります。

「ヒーリーに波動を引き下げられる」というのは、波動の同調という現象です。波動の共鳴はよく知られていますが、たとえば四百四十ヘルツ(一秒間に四百四十回振動)の音叉を叩くと、別の場所にある同じ周波数の音叉が共鳴して鳴り始めます。

四百四十ヘルツという固有の波動が、同じ波長をもつ音叉にエネルギーを伝えるのです。一方、波動の同調は、同じ場の中にある、周波数の異なるものを同じ波長に揃えようとします。ヒーリングのときは同じ場を共有しますから、互いに相手の波動を自分の波長と同じレベルに引き寄せようとします。

自分のエネルギーでヒーリングをしている場合、ヒーリーが強力な怒りのエネルギーなどをもっていると、ヒーラーの波動が引き下げられる可能性もあるわけです。

引き下げられると、ヒーリーの怒りの波動と共鳴し始めます。世の中には、怒りのエネルギーをもった人は多数いますので、それらの人たちとも共鳴してしまいます。

本格的にヒーラーとして活動しようとする人は、自分やヒーリーの安全を確保するため、セミナーでその意味や対処法を理解することが重要です。

ヒーリングの 10の注意事項

本書でヒーリングを実践される場合も、これらの危険と無縁ではありませんので、次のような注意事項を厳守してください。

①ヒーリングは、レイキを信じない人にも有効です。人は、効果を実感してから信じるのが普通なので、最初は信じなくてもかまいませんが、強く否定する人は避けたほうが無難です。人は拒否する自由ももっています。ヒーリングは押しつけるものではなく、その人のサポートであることを思い出してください。

②エネルギーに敏感だと思われるヒーリーには、最初に好転反応について、簡単に説明しておきましょう。説明の必要はないと感じられたヒーリーには、念のため、何かの変化があれば相談するように伝えましょう。

③淡々とした態度で、普通に行いましょう。祈りの姿勢をとったり、何かを唱えたり、宗教的な表現をしたりすると、誤解を招きやすいので気をつけましょう。

④ヒーリングの際は、手を当てるか、かざすだけで、押したり叩いたり、揉んだりしないようにしましょう。

⑤ヒーリーに直接触れるときは、了解を得てから触れましょう。手を当てる部位に気をつけ、ヒーリーが異性の場合は、特に慎重な注意が必要です。

⑥現代医学(西洋医学)を否定したり、批判するような言動は慎みましょう。現代医学は、検査技術、救急医療、細菌性疾患、臓器移植など、優れたシステムをもっています。レイキは、病気の八〇パーセント以上を占めるストレス性の疾患に有効です。私たちは、現代医学を尊重しながら、レイキで免疫力や自己治癒力を高めていくという立場をとっています。

⑦ヒーリング中にどのような感覚があっても、それをただ感じるだけにしましょう。手を当てているとさまざまな変化が起こり、何かの体験をすることがあります。その意味を追求したくなりますが、新幹線の窓から外の景色を楽しむ心が大切です。私たちは、レイキによる変化の過程を追求する必要はありません。

その変化を通じて、目的地に向かって進んでいることだけを感じ取ってください。ヒーリーが体験することもありますので、質問があれば同じように説明してください。

⑧結果をコントロールしようとせず、念を使ったヒーリングをしないこと。これは何度も説明しているところですが、レイキヒーリングの基本であることを認識してください。

⑨レイキの力とヒーリーの生命力を信頼して、レイキの流れるパイプに徹しましょう。パイプは、消防ポンプのホースと同じです。ホース自身が、これでよいのかと不安を持ったり、エネルギーの流れを強めようとか、早く火を消したいとか、考えることはありません。すべて消防士のコントロールに任せることが大切です。

⑩第一章を読み返し、説明した手順にしたがって実行してください。手順の中に、危険を避けるノウハウが凝縮されています。

病気は内なる知性からの呼びかけ

ヒーラーとヒーリーの双方にとって安全なヒーリングは大切ですが、「安全だが効果がない」というのでは意味がありません。それでは何もしないのと同じです。問題は、何をもって効果的と考えるのかということです。病気を軽くすること、症状を緩和し苦痛を消すこと、もちろんそれは大きな効果です。

しかし、それだけで終わってしまったのでは、病気になった意味がありません。病気は、想像以上に大きな意味をもっています。それまで順風満帆だった人生が、病気によって一瞬のうちに崩壊することもあります。長年の努力が報いられ、大きな成功を目前にしながら、病に倒れることもあります。

重要な商談を、一方的にキャンセルすることは許されませんが、どのように大切な用件であれ、病に倒れた人を責めることはありません。

それほど人生における病気の意味は大きいといえます。それは足の痛み、首の痛みなど、生活に支障のない程度のものであっても、本質は変わりません。

それらのほとんどは内なる知性からの呼びかけであり、「今の生き方を見つめ直しなさい」というメッセージなのです。

このような意味に気づかず、痛みがとれた段階で安心して今まで通りの生活を続けたのでは、メッセージが何の役にも立たなかった(病気になった意味がなかった)ことになります。

効果的なヒーリングとは、内なる知性からのメッセージを生かすことにあります。

そのために、レイキヒーリングはヒーラーが何の思いも加えず、ただレイキエネルギーの通路になって、「宇宙からの愛と調和と癒しの波動を中継し続ける」というシステムが取り入れられています。

めざすのは健康と幸福

レイキ法は「健康と幸福の道」として「レイキとの響き合いを高めていくこと」でした。

入り口であるヒーリングは「意識的にレイキと響き合う」トレーニングであり、安心立命は「自然にレイキと響き合っている状態」です。

したがって、ヒーリングの実践は精神性の向上と切り離されたものではなく、ヒーリングそのものが自己向上に役立つものでなくてはなりません。

レイキ法のカリキュラムは、「常にレイキと響き合い、共鳴度を高めて、学びの完成をめざす」ことが重要なので、私たちは「レイキと自然に響き合う」ことを目標に、次の四項目を原点として構成しています。

●「心身の癒し」と「精神性向上」が最重点《人生を豊かに生きるための技法》

●独断・偏見・秘密性を避け、怪しさを排除《秘密・神秘・奇跡などを謳わない》

●レイキの特性を生かす、効果的な技法の採用《目的と、実行ポイントを明確化》

●技法をシンプル化・標準化し、気軽に活用《日常生活での活用を第一にする》

つまり「健康と幸福をめざす、怪しくない、おかしくない、難しくないレイキ」として実践できるようにシステム化したわけです。

マスターは目的地をめざす案内人

セミナーで学ぶ内容は、レイキの系統やスクールによって差がありますが、自由度の大きいフリーラインにおいてとくに顕著です。

テキストも、きちんと整備されているところから、中には A 4判のコピーが数枚だけというスクールもあります。

参考までに、私たち現代レイキ(現代霊気法)で使用しているテキストの内容を、項目だけ紹介しておきましょう。

セミナーでは、いきなり手当て療法を学ぶのではなく「臼井レイキの全体地図」を認識するところから始まります。

富士の頂上が目的地(安心立命の境地)とすれば、裾野がスタート地点(手当て療法)であり、スタートから五合目までは「健康への道」が続きます。

そして五合目に着くと、そこから「幸福への道」が始まります。それを理解した上で「私は健康への道を実践し続けたい」と選択する人がいても、問題ありません。その人は、将来必要になったときは、いつでも幸福への道を歩むことができるからです。

レイキマスターは、多くの人に富士山頂(目的地)を示す案内人として、重要な役割を担っています。富士以外の山を目的地と教えれば、明らかに誤りであり、五合目を目的地と教えれば認識不足です。レイキを学んだ人は、確信をもって富士山頂をめざしていただきたいと思います。

レイキセミナーの内容紹介

特別なカリキュラムを取り入れている系統を除き、一般的なレイキセミナーでは四段階制のスクールがほとんどで、現代レイキもレベル 1 ~ 4の四段階制を採用しています。

●レベル 1(系統により第一段階、ファーストディグリー、レイキ 1、初伝など)

レイキの回路を開いて、手当て療法の能力を獲得する段階です。回路が開かれたあとは、自分や身近な人への手当て療法を実践します。

●レベル 2(第二段階、セカンドディグリー、レイキ 2、奥伝など)

手当て療法の能力を向上させるとともに、遠隔ヒーリングが可能になる段階です。三つのシンボルを活用し、ヒーリングを通じて多くの人に奉仕します。

●レベル 3(第三段階、サードディグリー、レイキ 3、神秘伝など)

ヒーリングを継続しながら、自己向上(精神性向上)を重点的に学んで実践します。

生涯学習としての学びは「レベル 1 ~ 3で基本事項を習得」し、あとは交流会や実践会、フォローセミナーなどに繰り返し参加して、自己向上の実践を深めていきます。

通常はこの段階で十分ですが、「レイキの指導者として活動したい」「学びたい人にレイキの素晴らしさを伝えていきたい」と選択した人が第四段階を受講して、指導者(レイキマスター、レイキティーチャー、師範など)の資格を取得します。

中には、レイキのセミナーなどを行う予定はないが、自分の学びとして取得する人もあり、これも受講者の選択です。各レベルは、このような思想のもとに、次のカリキュラムで構成されています。紙数の関係で詳細は省きますが、スクールを選ぶ場合の参考に、学ぶ項目だけを紹介しておきます。

〈レベル 1〉・レイキ法を学ぶにあたって(レベル 1のガイド)・レイキ法の理解(目的と全体構成、特徴と魅力、基本認識など)・レイキ法の歴史(創始者臼井先生、発祥と継承、国内外への普及)・エネルギー伝授(アチューンメント)・ヒーリングの基本(予備知識、手の使い方、施療方法、オーラ浄化法、基本 12ポジション、セルフヒーリング、他者ヒーリング、物と場所の浄化、動植物へのヒーリングなど)・伝統霊気の各種技法(伝統霊気の概要、集団霊気、連続霊気、霊気回し、念達法)・自己浄化と自己成長の技法(乾浴法、光の呼吸法、合掌呼吸法、レイキシャワー、チャクラ活性呼吸法)・レベル 1修了後の実践法〈レベル 2〉・レイキをパワフルに、より多彩に(レベル 2のガイド)・レベル 2の目的と概要(シンボル活用で愛の実践)・シンボルとコトダマの理解(波動共鳴と波動変換、固有波動と意識波動、集団意識)・三つのシンボルの意味と使い方(パワー、調和、超越、進化のステップ)・時空超越のヒーリング(遠隔ヒーリング、過去と未来へのヒーリング)・海外の代表的技法(レイキボックス法、ディプログラミング法、グラウンディング法)・伝統霊気の各種技法(病腺と霊示、丹田治療法、呼気と凝視、へそ治療法、性癖治療法)・自己浄化と自己成長の技法(発霊法、自己浄化ヒーリング、細胞活性化技法)・レベル 2修了後の実践法〈レベル 3〉・レイキで意識を高め、自己実現を(レベル 3のガイド)・レベル 3の目的と概要(ヒーリングからアセンションへ)・レイキヒーリングの再認識(三つの本質の理解)・最高シンボルを学ぶ(シンボルの役割と真実、意味と使い方、現代レイキでの活用)・最高シンボルを活用(レイキを日常生活に生かす、光による自己浄化法、ハイヤーセルフの導きを受ける、先覚者の波動に触れる、ハイヤーセルフとの交流、レイキ瞑想法)・アファーメーションの技法(理論と実践法)・シンボルの活用から超越へ(シンボルの真実、超越へのステップ)・臼井先生のレイキ法の神髄(認識、教え)・幸福な人生への道標(考え方の基本、何をどう実践するか、効果的な実践法)・伝統霊気の各種技法(打手治療法、撫手治療法、押手治療法、半身交血法、全身交血法)・自己浄化と自己向上技法(脊髄浄化息吹法、波動呼吸法、波動瞑想法)〈レベル 4〉・レイキマスターの育成と認定(レベル 4のガイド)・マスターの心得(大宇宙の愛とは、資格と役割、自らの実践、ヒーリングの認識と理解、アチューンメントとシンボルの理解、レイキ法のまとめ、自己完成へのヒント)・アチューンメント技法(諸準備と心構え、レベル 1 ~ 3の全手順、霊授、統合技法)・臼井先生の真実とレイキ法の神髄(悟りへの軌跡、指導方針と教え)・伝統霊気の各種技法(三大治療法、各種技法のまとめ)・マスターのためのヒント(人生をいかに生きるか、健康と病気、ヒーリング、プラスマイナスのエネルギー、宇宙意識と宗教、レイキエネルギーの本質など)・マスターのための諸資料

安心立命への道程

最後に、安心立命に向かって何を学ぶのかについて触れておきましょう。

一挙に富士の頂上をめざすことは困難なので、レベル 3では「第一段階の平安の境地」への到達を目標にしています。第一段階の平安の境地といってもわかりにくいと思いますが、要するにマイナスレベルからの脱却です。

ストレス社会に生きている私たちの意識

意識状態は、泥濁りの水の中にいるようなものです。

そこでは、太陽の暖かさも明るさも、ぼんやりとしか感じられず、見えるのは目の前だけです。

目の前の出来事に反応して怒り、泣き、喜び、悲喜劇を繰り返しています。

これでは、いつまでたっても心の平安は得られず、安心立命にはほど遠い状態です。

これを一瞬でも、水面に浮き上がってみたとしたらどうでしょうか。

太陽の暖かさ明るさを体感し、広い世界が目の前に開けていることを知れば、再び泥濁りの水中に戻ろうとは思わないでしょう。

これは、マイナス地点からゼロ地点に上がったに過ぎませんが、マイナスとゼロとは大きく違う世界です。私たちは、このゼロ地点(水面)のことを「第一段階の平安の境地」と呼んでいます。

しかし、一瞬の体験だけでは価値が半減します。水面に船を浮かべてここに定住しようとしても、台風のときもあれば、集中豪雨にも見舞われます。そのとき、対応を誤れば再び泥濁りの中へ転落してしまいます。人生では、台風や集中豪雨に匹敵するさまざまな出来事が起こります。

そのとき、強い風雨に翻弄されながらも、水面に留まり続けることができれば、やがて台風は去り、雨はやんで、船上で晴れ晴れとした青空を眺めることができるでしょう。

このとき、本当の意味で水面に定住したことになりますので、この状態を私たちは「一瞬の浮上から水面への定着」と呼んで、レベル 3の到達目標にしています。

ここから、プラスを積み重ねていくのです。

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