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第四章 創造的な思考プロセスをつくりなさい

目次

一瞬で自分を変える「アファメーション」の法則〜新しい自己イメージの作り方〜

このステップを通して目標に意識を集中する方法を習得すると、創造的潜在意識が選択肢と可能性を見出すのを手助けしてくれるようになります。

子どものころ、私は自分がばかだと思っていました。親や教師の教育や刷り込みも原因となって、「自分には才能がない」と結論づけていたのです。大勢の人が私と同じように感じてきたのではないでしようか。

もう少し成長すると、ほかの人たちが優れたアイディアを思いついたり、正しい答えを見つけたりできるのは、彼らが私より優秀だからではなく、私とは異なる考え方をするように条件づけされているからだと気づきました。

私は心の準備ができていない情報にぶつかったときには、それを見ることをしませんでした。私はこう考え始めました。

「自分がどんなふうに条件づけされているか、もっと自覚するだけで、物事がよく見えるようになるということか。あれは何だろう? あれを見ろ。あっちもだ」。

私は今もこの方法で人生を追い求めています。

自分に知識がないと思うと、何かを得ようと渇望することはありません。どうしたら手に入るのか、その方法がわからないからです。あなたにはその方法が見えません。

何かの問題に身動きがとれなくなると、その問題には答えがない、あるいは答えに行きつくほど自分は頭がよくないと結論づけてしまいます。

第四章では、私たちの思考プロセスがどう働いているのかを説明しますc人間の思考プロセスは、意識的な思考、潜在意識、創造的潜在意識で成り立っています。

意識的に自分の思考プロセスをコントロールすることができれば、考え方を変えることができるはずです。思考プロセスを自分でコントロールすると、より良い決断を下し、決めたことを最後までやり通すことができるようになります。

第五章は、盲点を克服する方法を考えます。

私たちは特定のアイディアに縛られ、それ以外の選択肢を排除してしまう傾向があります。高パフォーマンスの人たちは、新しい選択肢を見ることも、成長を阻害する古い障壁を突き破ることもできます。

自分の信念を狭めるのではなく、その向こうまで見渡すことを学びましょう。コロンブスが世界は平らだという通念を打ち破ったように。

第六章では、セルフトークによってどう自己イメージが形成されるかを説明します。私たちは自分が信じるとおりの人間になります。

もし望まないことに気持ちを集中させていると、それを引き寄せることになります。他人の言葉も私たちに影響を与えます。

スーパースターのアファメーションを学び、過去の達成を基に思考を組み立てることで、 一日ごとにより良い自分に向上させていきましょう。

脳内に蓄積される知識や情報の質と人生の進み方は、直接の相関関係にあります。もし自分の人生がうまくいっていないと感じているのなら、問題はあなたの意識にあるのかもしれません。内側を変えると外側も変わります。

第四章 創造的な思考プロセスをつくりなさい

思考プロセスは、能力とパフォーマンスをコントロールします。思考プロセスを理解することで、あなたは力を得ることができます。

外からの何らかの力や刺激が自分を変えてくれるのを待つのではなく、自分の将来を自分で形づくる手段として思考プロセスを利用することができるからです。

◇思考プロセス思考プロセスは三つの種類に分かれます。

意識的な思考、潜在意識、創造的潜在意識です。

それぞれの機能を理解することで、なぜあなたが今のように考え、行動しているのかがわかるようになります。

〉一.意識的な思考〜五つの基本的機能〜

意識的な思考プロセスには、五つの基本的機能があります。認識、吸収、連想、評価、決断です。一つひとつみていきましよう。

・認識

人は感覚器官を通して、外部環境だけではなく、自分の印象、考え、感情も認識します。あなたの感覚器官が「世の中とはこういうものだ」と告げるのです。認識力はあなたが生まれる前からすでに備わっています。

子宮の中にいるときから、世界についての情報集めが始まっているということです。最初に認識するのは動き、バランス、音。それ以外の感覚は生まれてから身につきます。

世の中のあり方について徐々に取り入れていく情報は、あなたにとっての″真実″あるいは″現実″となっていきます。

しかし、それは本当の意味での現実ではありません。それは、″あなたにとっての現実″でしかありません。すべての情報は、あなたの潜在意識が継続的に更新している自分自身についての百科事典の一部なのです。

・吸収

あなたは良いモデルと悪いモデル、正しい情報と間違った情報の両方を取り入れます。成長とともに感覚器官を通して集めたすべての情報は記録・保存され、一種のデータバンクが形成されていきます。

赤ちゃんのころに最初に覚えた言葉、読んだ本、喧嘩したこと、泣いたこと、会った人、行った場所、聞いた秘密、勝利の喜び、失った痛み、そうしたものすべてです。

認識したものを保存し、それを脳に取り込みます。

生まれてから見聞きしてきたすべての情報― ‐ラジオやテレビ番組、会話、学校、遊び場、読んだ本や雑誌や物語で得てきた情報――が脳の神経細胞に保存され、それは失われることなく、忘れられることもありません。

記憶された情報には、保存したことさえ忘れているものもあります。そうした情報を引き出す方法には、さまざまなものがあります。

・連想

何かの情報を認識して取り込むと、「これと同じようなことを前にも経験しただろうか」と自分に問いかけ、″データバンク″の中に保存されている同様の記憶と結びつけます。

同じような経験をしたことがあれば、その出来事は意味をなします。連想とは、潜在意識のレベルに保存してきた″現実″に、新しく認識した情報を照らし合わせる行為です。

「前にもこれと同じようなものを見たことがあるだろうか」と自分に問いかけるのです。

o評価

認識した情報を連想づけたら、「これは私をどの方向に導くだろうか」と自間することによって、データバンクの中に保存されている情報に照らし合わせて評価を行います。何が起こりそうか、可能性を評価するのです。

「これは幸せ、喜び、楽しみに私を導くだろうか、それともストレス、不快、苦痛に私を導くだろうか」。つまり、「これは私にとって、良いことだろうか、悪いことだろうか」と考えるわけです。私たちは過去の経験に基づいて将来の可能性を判断します。

そして、「これは私を何に向けて進ませるだろうか」と評価を行います。

・決断

あなたは差し迫った必要と目標に基づいて、とるべき行動の方向性を決めます。自ら行動を起こすと決めるかもしれません。誰かに決断を任せるかもしれません。その件を完全に無視するか、押さえ込むことを選ぶかもしれません。

私たちの選択は何が可能であるかより、何が可能であったかを基に決められることが多いのです。

あなたが下す多くの決断は、現在あなたに起こっていることではなく、過去のあなたに起こったことに基づいています。

たとえば、 一〇歳の少年が学習発表会でクラスのみんなの前にはじめて立ったところを想像してみてください。

彼はとても真剣に話を始めます。ところが、ほかの生徒が笑い出しました。それで動揺した彼は何を言おうとしていたのかを忘れてしまい、急いで自分の席に戻ります。

友だちが彼のほうににじり寄ってきて、「とんま! ズボンのチャックが開いてるぞ―」とからかいます。

少年のこの出来事に対する反応、すなわち屈辱の感情が、強烈にネガティブな経験として彼のデータバンクに記録されます。さて、それから二五年が過ぎました。

二五歳になった彼は地元のボーイズクラブでのスピーチを頼まれました。彼はこう考えます。

「前にこれと同じようなことを経験しただろうか?」。そして、「これは私をどこに導くだろうか? 良いことではない!」と評価します。彼の決断は「忙しすぎてスピーチを引き受けることはできない」でした。

彼が三五歳のときにこの決断を下したのは、おそらくは一〇歳のときの発表会でズボンのチャックが開いていたからです。

)二.潜在意識

あなたの潜在意識は、あなたバージョンの″現実″を記録する高性能のテープレコーダーのようなものです。

それはあなたが考えること、言うこと、察すること、感じること、自分について想像すること、さらにはあなたが経験することへの感情的反応と態度のすべてを記録します。

潜在意識は、この世に生を授かったときには真っ白なキャンバスの状態です。成長するにつれて経験するあらゆる小さな出来事を、あなたはキャンバスの上に少しずつ描いていきます。自分自身についての″真実″―― ″本物の″あなた― を絵に描いていくのです。

人によって描く絵は異なります。指紋と同じで、 一つとして同じものはありません。

自分自身や世界についての見方や意見をキヤンバスに塗りつけると、それがどれほど有害なものであれ、その絵を意識的に描き直そうと決めるまでは、決して消えることはありません。

潜在意識は生活の中で習得した機能の制御も行います。靴ひもを結ぶ、歩く、運転する、スポーツをする、足し算をする、引き算をするといったことです。

これらの活動は、もともとは意識的なレベルで身につけたものです。しかし、何度も繰り返すことで、潜在意識のキヤンバス上には習慣として描かれています。

それについてもう意識的に考える必要がないので、自然な流れで容易にこなすことができます。靴ひもを結ぶこと、歩くこと、足し算や引き算を学ぶことは、ポジティブな習慣です。それを覚えることで効率的に機能することができます。

しかし、潜在意識下の習慣の中には―成長への障害となるものもあります。コンピューター時代の古いリボン式タイプライターのように、時代遅れになってしまうのです。

▼三.創造的潜在意識

創造的潜在意識はあなたに行動を強要します。あなたの自己イメージに見合う行動をさせることで、今の″現実″を維持させようとするのです。「これが自分だ」とあなたが受け入れている内的イメージを保つことで、秩序と健全さを維持するのです。

自分がどんな人間であるかについてある考えに至ると、毎朝起きるたびに自分がどうあるべきかを思い出す必要はありません。

その自己イメージが信念体系に組み込まれているかぎり、自動的に自分らしく振る舞います。それは悪いことではありません。毎日、状況が変わるたびに異なる行動をとることを防いでくれるからです。

あなたの内面の何かが、つねに自分であろうとさせているのです。

たとえば、「知らない場所に車で向かうと、いつも道に迷う」と考えている人がいます。その人は、朝起きるたびに「今日も道に迷うことを忘れてはいけない」と自分に思い出させる必要はありません。

創造的潜在意識が自動的にその面倒を見てくれるからです。

あるいは、人の名前をすぐに忘れてしまうと思っている人がいます。その人は、忘れることを自分に思い出させる必要はありません。創造的潜在意識がその仕事を引き受けてくれるからです。

「そうだ、私はすぐものを忘れるんだった」。心配しないで。物忘れがひどいことを覚えておく必要はありません。たとえ覚えておく能力を持っていたとしても、潜在意識が忘れさせてくれます。

「そうだ、私は怠け者なんだ」。

怠け者でいることを覚えておく必要はありません。潜在意識が怠け者のように行動させてくれます。

「そうだ、私はひどく短気なんだ」。怒りを爆発させることを覚えておく必要はありません。

潜在意識が、適切とみなす状況で怒りを爆発させてくれます。

★潜在意識は、現在の支配的な自己イメージをつねに維持する

潜在意識は、自分がどれほど優秀か、どれほど成功しているか、どれほど壮健か、どれほど頭が良いか、どれほど愛情豊かかという、現在のあなたの考えを守ろうとします。

以前はどうだったか、将来はどうなりたいか、どんな潜在能力があるかを考慮に入れることはありません。現在のあなたが十分だと決めたことを維持するのです。

創造的潜在意識は、現状の自己イメージを維持しようと、あまりに強く働きかけるため、周囲の人のあなたに対する行動にも影響を与えることがあります。

たとえば、ボディラングージや声の調子は、自己イメージと結びついています。

信頼できる人と意思の疎通をはかるときには、言葉が伝えるものはわずかでしかぁりません。

声の調子がもう少し多くを伝え、ボディランゲージが最も多くを伝えます。そのため、自分の話していることを、身ぶりや声の調子で否定することさえ可能です。

自分のことを内気だと思っている人が、誰も知っている人が来ないカクテルパーティーに招かれると、創造的潜在意識が人々を遠ざける方法を見つけ出そうとします。

部屋の隅に立ち、腕組みをし、足を組んで、日をそらせるかもしれません。

ボディランゲージは、「私は恥ずかしがりなんです。一人にしておいてください」と叫んでいます。人々が近づきすぎると、その群れから逃げ出します。

あとで家に帰って一人になってから、「ほら、私は恥ずかしがりなんだ」と再確認するわけです。

リーダーになりたいとは思うものの、内心で自分は誰かについていくタィプだと信じていれば、危機が発生したときには、自動的に自分がそう信じる自分として行動します。

自分には場違いだと感じていれば、緊張が声帯を締めつけて声の調子を変えます。

誰かが大勢の人の前に出て、びくびくしたょうなかすれ声で「この機会を楽しみにしていました」と言うと、その人が嘘を言っているのだとわかります。

創造的潜在意識にとって、現在のあなたにとっての〃現実″や、物事がどうあるべきかについての考えを維持することは、富や幸福や成功や、さらには健康よりも重要なことなのです。

あなたは自分が頭の中で信じていることと外の環境を一致させることで安心を得ています。

そうすることで、自分の信じていることは正しい、それを信じるのはクレイジーなことではないと自分を納得させるのです。

たとえば、あなたが一五キロほど太りすぎだとしましょう。

そして、ある日突然、少し体重を落として見かけをよくし、健康にもなろうと考え、朝食と昼食を抜いてダイエットすることにしました。しかし、創造的潜在意識はあなたが自分のことをやせているとは思っていないことを知っています。

そのため、やせて健康に感じる方向にではなく、自分は太っているという支配的な自己イメージを保つ方向に導こうとします。

あなたが朝食と昼食を省くと、「今日はまだ十分に食べていない」と考え、夕食でいつもの二倍食べさせることによって″誤りを正そう″とするのです。

あなたは「十分? 私は体重を減らしたいのに」と言いますが、潜在意識は反論しますc「そんなこと信じていないだろうフ・やせるなんて君らしくない。

本当は一五キロ太りすぎなのが自分だと思っているはずだ。やせると気が変になってしまうよ」体重が減ると、外的イメージ(体形)が、 一五キロ太りすぎの内的イメージと食い違います。

そこで創造的潜在意識は、「こら― やせようと思うな。それは君じゃないc本当の自分に戻るんだ!」と警告を発します。

それで結局、夕食で二倍の量を食べることになります。

創造的潜在意識は、二つのイメージが重なり合うまでプレツシヤーをかけるのをやめようとしません。そのため、夕食を食べたあとも、さらに強く間違いを正そうと働きかけるでしょう。夜十時になって、あなたはお腹が空いてたまらなくなります。

「ケーキを一切れだけ食べよう。ただし、クリームは控えめなのを―」。それがあなたの意識レベルの心の叫びです。

しかし、創造的潜在意識は言います。

「だめだめ。クリームたっぷりのケーキじゃなくちゃ。アイスクリームも付け足そう―」。これで元どおり。

あなたはクリームがたっぶり載ったケーキ一切れではなく、ホールのケーキを丸ごと食べ、おまけにアイスクリームまで添えました。

翌朝起きたあなたは、こう言うでしょう。

「どうしてケーキを丸ごと食べたりしたんだろう? 意味がわからない」そう、意識レベルでは意味をなしませんが、あなたの創造的潜在意識は、ケーキを丸ごと食べないと一五キロオーバーの体重を維持できないことを知っていました。

つまり、あなたが自己イメージを変えないかぎり、自動的に現在のイメージを維持しようとするのです。豊かな人がより豊かになり、貧しい人がより貧しくなるのも、それが理由です。

ギャンブルで三十万ドル勝ったのに、数週間でまた一文無しに戻つてしまう人を思い浮かべてください。

彼は気前よくお金をばらまき、浪費し、またギャンブルに使い、お酒を飲み、すべてのお金を使い果たしてしまいます。

これは、彼の自己イメージが「私は貧乏人だ。こんな大金を持つのはふさわしくない。私がリッチになるなんて間違いなんだ」というものだつたからです。

彼の創造的潜在意識が間違いを正したのだとは思いませんか?自分は金持ちでなければならないと知っている人たちを観察すると、何がわかるでしょう。

彼らが突然、全財産を失ったらフ・おそらくは間違いを正して、すぐにまた金持ちになります。「貧しさの自覚」という言葉は、お金以外にもあてはまります。

人生全般についての態度にもあてはまるのです。人は潜在意識の中で、人生の恵み――人間関係、友情、家族、精神、仕事、恋愛― に関して、自分が豊かになるべきか貧しくなるべきかわかっています。

自分は豊かな人生を送るはずなのに物事がうまくいっていないと思えば、間違いを正します。

しかし、自分は貧しくなるはずだと思っていれば、昇給のチヤンスがあつても、ビジネスを立ち上げても、住環境のいい場所に新しい家を手に入れても、創造的潜在意識が成功のチヤンスをつぶし、〃ふさわしい場所に″引き戻してしまうでしよう。

もう一度言いますが、私たちは本当の真実ではなく、自分が信じる″真実″に従って行動します。

ばかなことをしたと思うとき、意識レベルではその行動は意味をなさないかもしれませんが、潜在意識のレベルでは完全に意味をなしています。

創造的潜在意識が自己イメージから離れるのを阻止しようとしているからです。次のように問いかけて、自分のことをどう見ているかを確かめてみてください。

「私の″真実″の見方は、誰に影響されてきただろう?」「『変わるなんて不可能だ。老犬に新しい芸を仕込むことなんてできない』と自分に言い聞かせてはいないだろうか?」「『私はこういう人間に生まれついた。これは天性のものだ』と信じてはいないだろうか?」自分自身への見方を変えれば、周囲の人のあなたへの反応も変わります。

人は生まれながらにして幸運なのではありません。自分の信じる〃真実″に基づいて、自分で運勢を切り開くのです。〃現実″をつくり出すのは自分自身。

ネガティブな自己イメージを変えないかぎり、周囲の人もあなたを同じようにネガティブに扱います。そしてあなたは、自分は生まれながらにこうなのだと信じてしまいます。

POINT

考え方を変えれば、行動も変わる

★決断を下し、問題を解決する

私たちの決断は、必ずしも正しいとはかぎりません。たとえば、トラウマになるような恋愛の破局を経験した人がいるとします。

数年後、新しい恋愛のチャンスが訪れますが、「前にこねと同じような経験をしたことがあっただろうか」と連想し、「この関係が行きつく先は? ろくな結果にはならない!」と評価します。

そして、「もう十分。私はかかわりたくない」という決断を下します。

その決断は、″新しい″状況に対する感情ではなく、古い恋愛によって引き起こされたトラウマに基づいたものです。

私が州刑務所で会った何人かの女性は、なぜ自分の恋愛がいつも破局に終わるのかわかりませんでした。多くは子ども時代に虐待された経験を持ち、悪い手本に自分を重ね合わせてしまっていました。

すてきな相手にめぐり会うことがあっても、新しい関係を古い関係を基準に認識してしまうため、自ら破壊的な行動をとり、関係を壊してしまいます。

彼女たちは運が悪く間違った男性と出会っているわけではないのです。自分から間違った相手を探しているのです。

勤めに出たときには職場を混乱させます。上司とうまくやっていくことができません。

権威を持つ人に対して、彼女たちはどんな印象を持っているでしよう?もしこれまで殴られたり、乱暴に扱われたりしてきたのなら、権威者を否定的に認識することになります。したがつて、すべては上司が悪いのだと考えます。

一連の不運は自ら招いたものなのです。

もし彼女たちが結婚生活に失望し、さまざまな感情的な対立の末に離婚すると、その否定的な感情を自分の現実のイメージとして記録します。

すると、その後にすばらしい人と出会っても、新しい関係を古い関係を基準に評価してしまうため、深入りするのはやめようという決断を下してしまいます。

私たちの多くが、過去のつらい経験をしたときの感情という、誤つた情報に基づいて将来の選択をしています。何が起こりうるかではなく、すでに起こったことによって将来の成長と選択と目標を制限しています。

意識にインプツトする誤った情報の分だけ、正しい答えを導き出せなくなります。

私たちの将来に関する多くの決断は、過去に起こったことに基づいているため、将来の成功の可能性を高めるためには、潜在意識の″データバンク″に記録された″真実″を修正し、更新する必要があります。

日標設定、アファメーション、視覚化、刷り込みのプロセスを使って頭の中のイメージを変えると、現在の自分により適した決断を下すことができます。

心の動きの専門家であるイギリスの心理学者リチャード・グレゴリーがこう話してくれたことがありますc「知性とは正しく推量する技術だ。

推測力を高めるためにすることすべてが、私たちをより知的にする」成長し、より優れた人間になるプロセスは、この推測カーどの道を進むべきか、どの人と結婚すべきか、どの学校に行くべきか、誰に投資すべきか、どんなプレーの指示を出すべきか― ‐を高めることにほかなりません。

知性とは正しく推量する技術なのです。推測力を高める努力は、継続的なプロセスです。

競馬場に行くとしたら、どの馬に賭けるべきでしょう? 競馬ビジネスに参入するとしたら、どの馬を買うべきでしょう? どの調教師を雇うべきでしょう? 知性は単に正しく推量する技術です。

五歳の自分の子どもをどの学校に入れたらいいでしょう? ピアノのレツスンをしてもらう先生は誰が最適でしょう? 悪い選択をすれば、子どもが能力を伸ばすのを阻害し続けることになりかねません。

したがって、正しい情報が必要なのです。

世の中がどのように動いているかについて、これまで蓄えてきた情報の質は、正しい選択をできるかどうかに影響を与えます。

あなたの創造的潜在意識は、あなたが自分はそうあるべきだと思っている自己像にふさわしい行動や振る舞いをさせます。

つねにあなたの人格と行動をそうあるべき自己イメージに一致させるように働きかけます。

ビジネスについても、市場についても、人間関係についても、誤った情報だらけになっています。

残念ながら、私たちは潜在意識にたくさんの″誤った情報″を送っています。古い情報はコンフオートゾーンにとどまっているあいだは役立ってきたかもしれませんが、今はもう不要です。

たとえば、私が高教の教師とコーチでいるかぎりは、自分がすでに持つ知識で適切に機能できましたが、その保護された世界を離れてからの私は、会社を軌道に乗せるために死に物狂いでした。

友人や知人の助言も求めましたが、率直に言って、役に立たないがらくたの情報ばかりでした。企業経営に関しては、彼らもごく限られた知識と経験しか持っていなかったからです。

事業を立ち上げたばかりのころに周囲の人から得た情報のいくつかが、月五〇〇〇ドルレベルの利益を達成する助けになりました。

しかし、月五〇万ドルレベルに達するには、誤った情報に基づいて行動するのをやめ、古い考えや習慣のいくつかを変える必要がありました。

私たちは全部が真実とはいえない情報、あるいはまったくの偽りの情報に基づいて行動することがよくあります。それが真実だと確信しているわけではないのに、″真実″の情報として受け入れてしまうかもしれません。

コンピューターに誤った情報を入力すれば、正しい答えの出力を期待することはできません。あなたの決断の質についても同じことが言えます。決断の基になる情報が正しくなければ、決断そのものも正しさを欠きます。

以前に投資に失敗した経験があるとしましょう。今また新たな投資の機会が訪れました。

あなたは将来の投資に基づいて判断しますか? それとも過去の投資に基づいて判断しますか? 前回の記憶があるために、今回も投資はやめようという感情的な選択をしますか?

★知識と情報の質

頭の中に保存されている知識や情報の質と、人生の方向性には、直接の相関関係があります。もし人生がうまくいっていないのなら、問題はおそらくあなたの頭の中にあります。内側を変えれば、外側も変わります。

それなのに、ほとんどの人が環境の変化をただ待っているだけです。自分の得た情報が正しいかどうかを知るのは簡単ではありません。

いわゆる専門家たちがあなたに″良い情報″を与えます。

しかし、もっとよく調べてみると、「どうかな。私には正しくないように思える」と感じるかもしれません。

現代社会の情報の海にのまれ、私たちは知識を失ってきました。そして、あまりにも膨大な知識を詰め込むことで、知恵が失われました。

六歳のときには、家では両親が、学校では教師が、遊び場や近所では年上の子どもたちが専門家でした。あなたは彼らが教えてくれる″真実″を受け入れました。おそらくほかに情報源がなかったからでしょう。

新しい組織に参加したばかりのときには、誰に情報を求めてよいのかわかりません。

″真実″を求めて足を踏み出し、「ここでは物事はどうまわっているのだろう? 誰に報告するのだろう? 何が起こるだろう?」と自問していくしかありません。

もしかしたら、そこでまだ六週間しか働いていない人や、あと二〇日で会社を辞めようとしている不満だらけの人から″真実〃を聞くかもしれません。

ひとたび頭の中にその″真実″が刻み込まれると、それ以外の考えが見えなくなります。一つの意見が頭の中に定着すると、それを前提にして選択的に認識し、情報を集めるようになります。

  • あなたは誰の言葉に耳を傾けているでしょう?
  • あなたの子どもたちは誰の言うことを聞いているでしょう?
  • あなたはどこで情報を得ているでしょう?
  • どこで″真実″を見つけているでしょう?
  • 知識に関しては誰を信頼できるでしょう?
  • それをどのような基準に従って評価したらよいのでしょう?

これは、正しい情報を集め、必要に応じて古い情報を修正していくための継続的なプロセスです。

私がビデオ素材を使ったコーチングビジネスを始めたとき、ビデオ制作やマーケティングについては何も知りませんでした。

それでも、学び続けて最善の情報を手に入れようと努力しました。もっと良い情報を見つけたときには、それまでの考えを変えたり改善したりしました。

潜在能力を解き放つには、人生やビジネスについてこれまで蓄積してきた情報を修正する必要があります。

どの情報が間違っているかは、どうしたらわかるのでしょう?知恵と経験のある人にたずね、じっくり内省し、日記をつけてください。

成長するためには、不可欠なものがあります。毎日、五万もの考えがあなたの頭の中を通りすぎます。

その中から最善の考えをつかまえ、自分の決断や行動を振り返り、読んだり、学んだり、図書館に行ったり、電話をかけたり、質問したり、内なる声に耳を傾けたりして、誤った情報を正していくのです。

★まずは自分を信じなさい

ときには思考体系全体をひっくり返さなければならないと感じることもありますが、私はずっと以前に、正しいスキルと正しい情報を適切にプログラムし、あとはリラックスすることを学びました。

意識的に準備を整えたら、あとは潜在意識に行動を起こさせます。自然の流れに身を委ねているとき、人は最もクリエイティブになれるのです。

自分は賢いのだと信じてください。自分の才能を信じてください。

絶対に答えが見つかると信じてください。独創性を発揮できると信じてください。リラックスし、自分を信じてください。

あなたは意識レベルでより、潜在意識レベルでのほうがもっと賢いのです。私は自然な流れに任せているときに、最強のスーパースターになれます。

誰かに教えるときには、これから言うことも、何を言ったかも、まったく頭にないことがあります。私はただ自分の望む結末を知っているだけです。

結末をイメージし、それを潜在意識に送り込みます。

知識と情報をインプツトするために事前の勉強はしっかりするかもしれませんが、それが終われば、結末だけを思い浮かべて、あとは流れに任せます。

あるとき、シカゴで開かれる「ミリオンダラー・クラブ」の会議で基調講演を行うことになりました。

数千人の聴衆が集まり、フラッシュが光り、音楽が演奏されるなか、プログラムは進行し、私の講演に先立って、会議を盛り上げるために何人かのスピーチが続きました。

クラブの役員からは、前日に着いてリハーサルをしてほしいと言われていましたが、私は講演の予定開始時間の十五分前に会場に着きました。

彼らは殺気立っていました。私に進行手順を説明し、「スピーチ原稿はどこですか? ここにお持ちいただくはずでしたが」とたずねます。

「まだ話す内容を考えていないのです」と答えると、愕然としていました。自分が何をしているかはちゃんとわかっていました。

私なりに予習をしっかりこなしていましたから、あえて何を話すかは自紙の状態でステージに上がりたかったのです。講演は拍手喝采のもとに終わりました。

しかし、その場で頭に浮かぶことを言葉にしていっただけなので、あとから撮影したビデオを見るまで、自分が何を話したかさえ覚えていませんでした。

しっかりと予習をして準備を整え、あとは成り行きに任せるときに、最善のパフォーマンスが生まれます。流れるように物事がうまく進行します。

私が話しているのは、すでに成功内に終えたことをただ複製するということではありません。自分の可能性を広げ、未知の世界に自分を放りこむということです。

創造的潜在意識の有効な使い方がわかると、目標を設定し、自分の将来を自分で引き受け、自己でコントロールし、機会を創出し、問題を解決し、より良い決断を下すことに役立てることができます。

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