アトピーの私がすっぴんでもほめられる肌になった方法さやはな
目次はじめに第一章効果的だったアトピー対策あなたは何によって悪化する?食事編―砂糖と油にご用心スキンケア編―紫外線と汗への対処体をあたためる質の良い睡眠のために症状があるときはColumn1第二章もっと「ほめられ肌」を目指す!そのスキンケア、本当に必要?食事編―実は〇〇が大切砂糖をやめたら、肌がきれいになったColumn2おわりに―大丈夫。肌はきれいになる主な参考文献
はじめに本書を開いてくださり、ありがとうございます。これを読んでいるあなたには、「アトピーを改善させたい」「アトピー体質とうまく付き合っていきたい」「きれいな肌になりたい」といった願いがあることでしょう。アトピーの正式名称は、「アトピー性皮膚炎」。遺伝的にアトピーになりやすい体質の人が、色々なものに刺激されると、皮膚に湿疹ができます。湿疹は強いかゆみをともない、慢性的に悪化と回復をくり返しがちです。発症する原因は、まだ明らかになっていません。多くは乳幼児期に発症し、小学校高学年から中学生くらいまでに、症状がなくなります。しかし、思春期以降に再発、または新たに発症する、「成人型アトピー」も増えています。主な治療法は、外用薬の使用です。ステロイド、プロトピック軟膏、タクロリムスが一般的です。補助として、抗ヒスタミン薬を服用する場合もあります。私自身、3歳でアトピーを発症。その後20年以上にわたり、回復と再発をくり返しました。既往歴を、簡単に紹介します。12歳(小学6年生):両頬、両ひじ裏に発症。特にひじ裏には、赤みのあるブツブツができ、「たらこみたいだね」と、母と話していました。15歳(中学3年生):片頬、両ひじ裏に発症。特に頬は、滲出液(ジュクジュクした黄みの液体)が出てしまう状態。母が毎日、小さく切った絆創膏を貼ってくれていました。23~24歳:両頬に発症。最初は、口のななめ上あたりに「やけにかゆいニキビができた?」と思いました。しだいに広がりはじめ、みるみる頬全体へ。滲出液により、赤みというより黄みがかった顔になってしまった時期もあります。私の場合、アトピーでもっともつらかったのは、猛烈なかゆみと、見た目が汚い状態になってしまうことへのはずかしさでした。健康な人でも想像できるようにかゆみを表すと、蚊にさされたときの10倍はある感覚。症状が重い人は、より強いかもしれません。それでも、昔は「ステロイドは副作用や依存性がある」と言われており、なるべく薬は使いたくありませんでした。(注:現在、ステロイドは危険な薬ではなく、正しく使えば大きな効果を発揮するとされているので、ご注意ください。)そこで、アトピーやアレルギーに関する書籍に、計10冊以上は目をとおしました。症状への対処や食事など、できそうなことを実践する日々。その結果、自分に合う方法を見つけられました。出ていた症状は、薬なしで徐々に改善。25歳で社会人になり、それまでになく多忙でストレスも多い5年間を過ごしましたが、アトピーがひどくなることはなかったのです。何にかぶれるかわからないため、メイクもほとんどできない私でした。それでも、自分なりに健康に気づかう過程で、肌もきれいになっていったのを実感。ファンデーションなしでも、肌をほめられることが増えたのです。そのような経験から、学んだことをお伝えします。アトピーで苦しんでいる方、アトピーでなくてもさらに美肌を目指したい方にも、少しでもお役に立てれば幸いです。第一章では、効果のあったアトピー対策を紹介します。食事・スキンケア・睡眠といった基本的な習慣、そして症状の治りを早める方法も書いています。第二章では、アトピーを改善してからも、さらにきれいな肌をつくるための情報をお伝えします。
【注意】1.アトピーは、症状の段階により、「重症度」が分かれます。たとえば、赤みが出てカサカサする、粉をふく、皮がはがれ落ちる、といった症状のみであれば「軽症」。より強い炎症を伴う皮疹(皮膚が赤い・盛り上がる、ジュクジュクした湿疹、皮膚が厚く硬くなる)が、体の10%未満にあらわれると「中等症」。さらに広がると「重症」と判断されます。私は「軽症」~「中等症」であったこと、また体質や症状には個人差があることをご理解ください。2.私は薬を使わずに改善することができましたが、現在薬を使用中の場合、ご自身の判断でやめることは絶対に避けてください。急に症状が悪化する可能性があります。
第一章効果的だったアトピー対策あなたは何によって悪化する?アトピーの改善を目指すにあたり、大事なことを最初に伝えます。それは、「自分の症状が悪化する原因」がわかると望ましいということです。アトピーが悪化する要因は、数多く指摘されています。ストレスをはじめとし、塩素など有害物質、ダニ、衣服の刺激…。チョコレートや青魚などヒスタミンの多い食品や、私の友人では、「お肉」だと言う人も。私の場合、23歳で再発したときは、はじめて実家を出た年でした。食事が自由になり、ついつい毎日のように、甘いものを買って食べる生活。その結果、ストレスはとても少なかったのに発症。私の悪化要因は「砂糖」だったのです。そう知って気をつけることで、症状のコントロールができるようになりました。アトピーの症状が出た際は、それまでの生活をふり返ってみてください。強いストレスはあったか、環境の変化はなかったか、よく食べていたものは何だったか。それにより、自分の症状が悪化する原因を、突きとめられる可能性があります。私は砂糖に加え、油・紫外線・汗も悪化の要因でした。同じ方もいらっしゃると思うので、次項から説明していきます。食事編―砂糖と油にご用心【白砂糖は害が多い】砂糖、とくに白砂糖は、体に多くの悪影響をもたらします。たとえば、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の出すぎがくり返されると、糖尿病につながります。またエネルギー源として代謝するためにビタミンB群が多く使われ、これらの不足を引きおこしますアトピーに関しても、自律神経のバランスを崩してアレルギー体質をつくったり、腸内環境を乱し、かゆみを引きおこしたりといった影響があります。健康のためにも、控えたいところです。「それでも甘いもの食べたいんだよね…」という方。わかります、私もです。(笑)どう対処したら良いか、第二章でお伝えします。【油には気をつかおう】サラダ油、大豆油、ごま油、コーン油、ヒマワリ油…。よく使われるこういった油は、「リノール酸系」の脂質を多くふくみます。リノール酸は体には欠かせないものの、過剰に摂ると、アトピーや喘息、花粉症などアレルギー疾患を引きおこします。私は、中学校まで学校給食を食べていました。給食といえばどうしても、炒めものや揚げものは当たり前。何年も毎日のように油を摂取した結果、6年生や中学3年生という積み重なったタイミングで、発症したと推測しています。実際、中学卒業後にほとんど揚げものを食べなくなってからは、何年間も無症状でいられました。「、」。ですが、あの忌まわしい症状は二度とごめんだ!と思えば、案外平気。慣れたら、食べたいともあまり思わなくなりました。どうしても食べたいときや、外食で出てきたときは、衣をはずすと、油の摂取量をおさえられます。代わりに摂ると良い油は、「α‐リノレン酸」を含むもの。「オメガ3系脂肪酸」とも呼ばれます。「」、。これらの難点は、比較的高価な点と、酸化しやすく加熱に向かない点です。加熱調理に使いたいときは、オリーブオイル、こめ油、菜種油などがおすすめ。摂りすぎには注意ですが、リノール酸が比較的少なめです。そもそも、調理法を見直すのも良いですね。私のいちおしは、蒸し料理。フタがあればフライパンでもできますし、煮るよりは短時間。特にお肉やお魚は、しっとりやわらかく仕上がるので、やみつきになります。スキンケア編―紫外線と汗への対処【紫外線対策】アトピーにも紫外線照射治療は導入されており、ある程度の紫外線は体に必要です。しかし夏場など、症状のある箇所に強い紫外線を受けると、やはり刺激でかゆみが増します。紫外線対策をするにあたり、日焼け止めは、アトピー肌に合わない場合も。そもそも、日焼け止めや化粧品に含まれる「界面活性剤」という成分が、皮膚のバリアを壊し、アトピーの悪化や発症につながるという見解もあります。できるだけ、日傘や帽子、長そでの服で対策すべきかと思います。【汗対策】汗をかくこと自体は大切です。しかし症状があり、皮膚のバリアが弱いところについた汗を放置すると、刺激でかゆくなることも。汗をかいたら、ぬれたタオルで拭いたり、洗い流したりするのが効果的です。汗を流すときや入浴のとき、注意すべき点があります。ボディーソープは洗浄力が強く、皮膚のバリア機能である皮脂膜を洗い流してしまいます。またナイロンタオルで洗うと、摩擦によりなおさら炎症が起き、色素沈着にもつながります。ボディーソープは石けんに変え、1日1回まで。体は手で優しくなでるように洗ってください。体をあたためるここからは、もう少し根本的な話になります。コロナウイルスの流行により、「免疫力」が注目されるようになりました。同時に、「温活」「体温が上がると、免疫力が高まる」といった言葉を見聞きした人も、多いのではないでしょうか。「体温が上がると、~」の内容をもう少し説明すると、「体温を上げ血行を良くすることで、免疫のバランスが改善され、自然治癒力が引き出される」ということです。したがって体をあたためることは、アトピーをはじめ、あらゆる疾患の予防・改善につながります。そのための実践法を見ていきます。【具体的には?】・湯船につかる忙しかったり、面倒だったりでシャワーだけ。という人もいるかと思います。しかし、シャワーだけでは「深部体温」が上がらない。つまり、芯からあたたまることができません。短時間でも良いので、湯船に入る習慣をつけたいものです。私は、夏の暑い日はさすがにあきらめてしまいますが(笑)、それ以外は入るようにしています。(、、。)
【注意】1.アトピーは、症状の段階により、「重症度」が分かれます。たとえば、赤みが出てカサカサする、粉をふく、皮がはがれ落ちる、といった症状のみであれば「軽症」。より強い炎症を伴う皮疹(皮膚が赤い・盛り上がる、ジュクジュクした湿疹、皮膚が厚く硬くなる)が、体の10%未満にあらわれると「中等症」。さらに広がると「重症」と判断されます。私は「軽症」~「中等症」であったこと、また体質や症状には個人差があることをご理解ください。2.私は薬を使わずに改善することができましたが、現在薬を使用中の場合、ご自身の判断でやめることは絶対に避けてください。急に症状が悪化する可能性があります。
・体をあたためるものを口にする私は夏の暑い日以外、冷たい飲みものや食べものを極力摂りません。おなかを壊しやすいから、というのもありますが…。夏であっても、強い冷房の中にいる人は、常温または温かいものを、意識して摂るようにしてください。発酵食品や、生姜などのスパイスは、体をあたためてくれる食材。積極的に活用したいですね。・体を動かす当たり前、と思われるかもしれませんが、重要なのは筋肉をつくること。筋肉は、体温の40%以上を生み出しているからです。特に、体の筋肉の6~7割は、下半身に集中しています。歩くことも効果的ですし、スクワットなどのトレーニングをすると、効率よく鍛えることができます。質の良い睡眠のためにホルモンバランスを整え免疫力を上げるには、十分な睡眠も不可欠。そうは言っても、「忙しいんだよ…」となるのが、現代人ですね。ここでは、睡眠の「質を高める」方法に特化して説明します。昼間のパフォーマンス向上にもつながります。睡眠の質を上げるには、大きく分けて「体温」と「光」の調節がカギになります。まず、体温について。人間は、内臓など体の内部である「深部体温」が下がることで、眠くなります。深部体温をスムーズに下げるには、その前に上げておくと有効です。深部体温を上げる方法とは?そう、先述した、入浴です。より良い睡眠のためにも、シャワーだけでなく、湯船につかることが効果的。目安は、40℃のお湯に、15分間です。時間帯としては、寝る60~90分前にすませてください。こうすることで、体温が下がるタイミングに合わせて眠りにつけます。「そんなにゆっくりしてられない…」という慌ただしいときは、熱めの足湯がおすすめ。シャワーで済ますよりは体温が上がりやすく、下がるまでの時間も短くなります。この体温調節を助けるには、室温も重要。夏の冷房・冬の暖房は、本当は、入れたまま寝たほうが良いのです。とくに夏は、湿度が高すぎると汗をかけなくなり、眠りが阻害され途で起きてしまう原因に。冬も16~19度に保つと、手足からの放熱が良くなります。次に、光です。もっとも重要なのは、午前中、特に起きてから2時間以内に、太陽の光をよく浴びること。これにより、体内時計のズレをリセットできます。朝はカーテンを開け、窓ぎわにいるようにしたり、通勤時間を活用したりしてください。眠りを促すホルモン「メラトニン」は、朝の光によって分泌がおさえられ、夜になると分泌されます。しかしコンビニなどで、夜に強い光を長時間浴びると、メラトニンの分泌が阻害されてしまいます。夜にコンビニに行くなら、15分までの短時間で済ませるべきです。同じ理由で、家での照明も、寝る2時間前から切りかえるとベスト。明るい白い光よりも、あたたかい色の光や間接照明の方が、メラトニンがよく分泌されます。また寝る30分~1時間前からは、パソコンやスマホの使用を控えましょう。ブルーライトがメラトニンの分泌をおさえるという話は、聞いたことがある人も多いでしょう。加えて、操作によって脳を刺激してしまうことも、睡眠に悪影響となります。ここまで、アトピーの悪化を防ぐ対策や、体質改善についてお伝えしました。次項では、症状が出てしまったとき、少しでも早く治すにはどうしたら良いか、対処法を私の経験から説明します。症状があるときは【「熱で細胞を活性化させる」という方法】かゆみが出たとき、まず「冷やす」対処をしたことがある方は多いと思います。しかし、そのときは良くても、しばらくすると逆にほてりを感じて、かゆくなる…。そんな経験はないでしょうか。ならばその逆をやろう、という対処法も存在します。顔には40℃まで、それ以外の部位にはもう少し高い温度のお湯を、シャワーで6秒ほど当てる、という方法も試しました。しかし、蒸しタオルを使った方が、しっかりと熱を与えることができ、1回で効果を実感できました。やり方は、次のとおりです。1.タオルを水にひたし、したたらない程度にしぼる。2.電子レンジで温める(500W2分、600W1分半ほど)。3.患部に直接、冷めるまで当てつづける。やけどに注意。行った直後は当然かゆみが増しますが、時間がたつと落ちついていく感覚があります。熱による刺激で血行を良くし、毒素や老廃物を流すしくみです。ただし、すでに炎症がひどい場合は、刺激が強すぎるかもしれません。症状が軽い部分にのみ、慎重に行ってください。【保湿をやめてみるのも一手】お風呂あがりなど、患部に保湿剤をぬる。確かにしっとりはするけれども、ほてりや赤みが出て、かえってかゆい気がする…。そのような経験はないでしょうか。私もそうでした。実際、保湿剤や軟膏の油分にかぶれているケースもあるそうで、「何もしない」、脱保湿・脱軟膏を提唱している医師もいます。私自身は、保湿をせず乾燥したままでおいた方が、結果的には早く改善しています。もちろん、今肌が弱っている状態、ひどく炎症がある状態だと、「保湿しないなんて…」と抵抗があるかもしれません。ですが、もし保湿を続けても良くならない場合、選択肢のひとつにしていただけたらと思います。【掻くことをおそれすぎない】熱を当てる。保湿しない。こうしたことを実践すると、当然乾燥し、かゆみが増すことが考えられます。多少掻いてしまったとしても、自分を責めないようにしてください。(小さいお子さまの場合、かゆみをこらえるのが難しく、掻きむしってしまうことも考えられます。無理な実践は避けてください。)掻くこと自体が、ストレス解消行動になってしまっているケースもよくあります。好きなことをするなど、なるべく気をそらすよう心がけると効果的です。また、爪は常に短く切っておきましょう。裏ワザ的になりますが、爪を立てるのではなく、指の腹でこするように掻くと、肌を傷つけにくいです。滲出液が出ていた状態も、乾燥させていると、次第におさまります。次に、粉をふいたような状態になると思います。この状態で掻くと、皮がポロポロとはがれ落ちていくでしょう。しかし、はがれた皮膚の下に、新しくきれいな皮膚ができているのです。自然治癒力で生まれ変わった肌は、多少掻いても傷がつきにくくなっています。ここまで、アトピーをおさえる方法についてまとめました。次の章ではいよいよ、アトピーの症状が治まったあと、より肌に磨きをかけるにはどうしたら良いか、見ていきます。アトピーではない方も、必見の内容です!
Column1私が睡眠について学びはじめた理由。それは、「夜型なのに、朝が早い仕事に就いてしまったから」でした。実は朝型・夜型は、遺伝子でかなり決まっているそうです。就職後にそれを知り、絶望しました。どうにか少しでも早寝早起きが楽にできるようにと、睡眠の本を読み、情報を集め実践していました。遅刻ギリギリではありながら、体調をくずすことも少なく、無事やりきった日々。現在は退職し、夜に集中して仕事をしています。朝日だけでも浴びようと、カーテンを開けて寝ていますが、やはり遺伝子には勝てないようですね。
第二章もっと「ほめられ肌」を目指す!そのスキンケア、本当に必要?「はじめに」でも少しお伝えしましたが、私は、ほとんどの日をノーメイクで過ごしています。必要なときだけ日焼け止め、マスカラ、リップメイク。本当にそれくらいです。何にかぶれるかわからないという恐怖から、ファンデーションのみならず、化粧水すらもほぼ使うことなく、30歳をむかえました。「25歳はお肌の曲がり角」なんて言葉に、不安をおぼえることもありました。何もしなくて大丈夫だろうか。ところが実際は、アトピーの症状をのぞけば、ほぼ何の肌トラブルもなく、今日まで来ています。それどころかここ数年で、以前より肌がなめらかになった気もする。どういうことだろう。考えた結果、肌は内側からのケアの方が大事で、むしろ「何もつけないほうが良い」のでは?という仮説にたどりつきました。裏づけとなる書籍も、いくつも出ています。【肌は、何もつけなくても大丈夫!】皮膚は、天然の「皮脂膜」におおわれており、これが肌にうるおいを与えます。異物の侵入を防ぐはたらきもしているため、何かを塗っても、肌の内部に届くことはほとんどありません。むしろ、良かれと思ってするスキンケアが、実は肌には負担。理由は大きく2つに分けられます。【1.摩擦】しっかりメイクをし、夜はそれを落とし、またいろいろと塗り…。きっちりメイクやスキンケアをしようと思うと、どうしても、肌にさわったり、こすったりすることが増えます。その刺激によって毛穴が開き、乾燥してしまうのです。【2.化粧品の成分】ほぼすべての基礎化粧品やメイク用品には、「界面活性剤」という成分がふくまれています。スキンケア編紫外線対策の項でもお伝えしましたが、これが皮脂膜を洗い流す力が強く、新たな皮脂膜の生成も妨げてしまうのです。さらに、肌をつくっているたんぱく質を壊してしまう作用もあります。また「防腐剤」は、肌を守る常在菌のバランスを乱してしまいます。たとえ「低刺激」「無添加」とうたわれていても、防腐効果のある成分は、必ず入っています。結局のところ、化粧水であれ何であれ、ほぼすべての化粧品やケア用品は、肌への刺激になってしまうのです。ちなみに「乾燥肌」や「脂性肌」も、肌がもともとそうなのではなく、刺激物質にふれたあとの症状にすぎないのだそう。では、どうすればいいのでしょう?まずは、日々のメイクの見なおしです。クリーム系やリキッド系のファンデーションは、配合されている油分や合成界面活性剤が毛穴に入りこみ、炎症を起こしてしまいます。もっとも肌に負担をかけにくいのは、パウダーファンデーション。ポイントメイクも、お湯で落ちるのを選ぶと良いでしょう。こうすることで、刺激となるクレンジング剤を避け、水やお湯、石けんのみで洗顔ができます。いきなりすべてをやめることに抵抗はあっても、メイク・スキンケア用品を減らす努力や、「肌断食」は挑戦してみる価値があると思います。何もつけないと肌の乾燥を感じるのであれば、それは化粧品によるダメージが蓄積しているせい。肌本来の回復力・保湿力を、信じてみてほしいです。食事編―実は〇〇が大切「美肌に効く栄養素」と聞いて、何を思いうかべますか?おそらく、「ビタミン」と答える方が多いのではないかと思います。もちろん、ビタミンも本当に大切。ですが私は、美肌をつくる栄養素として、まだ見落とされがちなものがあると思います。それは、たんぱく質。たんぱく質というと、筋肉をつくるのでは?とイメージするかもしれません。確かにそうですが、それだけではありません。皮膚のハリやツヤ、弾力に関係するコラーゲン・エラスチン。髪の毛の主成分であるケラチン。すべてたんぱく質で構成されています。よってたんぱく質が不足すると、肌の弾力が弱くなったり、乾燥・くすみといったトラブルが起きやすくなったりします。髪が細くなる、パサつく可能性も。それにもかかわらず、日本人のたんぱく質摂取量は1995年をピークに下がりはじめ、現在十分とはいえないそうです。原因は諸説ありますが、朝食は飲みもののみ、またはパンやおにぎりだけ。昼食は手軽な、丼ものやめん類…。忙しい現代人が、手早く食事をすませようとすると、つい炭水化物にかたよりがちになるのも、うなずけます。またやせたいと思い、カロリーの高そうなお肉を避けてしまう。サラダやスープ、スムージーと主食だけ。そんな方も、まだいませんか?【どれくらいたんぱく質を摂れば良い?】大まかにいうと、1日に体重1㎏あたり1gは必要とされています。体重50㎏の方であれば、1日50g。運動習慣がある方は、さらにもう少し必要になります。ちなみに、バストアップセラピストのCOCIA(コキア)さんは、「毎食、手のひらひとつ分のたんぱく質が必要」と表現しています。身体や肌を育てるたんぱく質。これなら摂取量の目安がイメージしやすいですね。お肉やお魚をそんなに食べるには、調理も大変、と思いますか?最近では、糖質制限ブームもあり、サラダチキンや魚の缶づめなど、便利な商品がコンビニでも買えるようになりました。また、納豆、豆腐などの大豆製品、乳製品、ゆで卵…。こうした手軽な一品をつけ足すのもおすすめです。少食で量を食べられない人は、粉末プロテインの活用も手。昔は「トレーニングをする人が飲むもの」というイメージでしたが、現在では健康・美容のサポートを目的としたものなど、さまざま出ています。極力、砂糖や人工甘味料をふくまないものを選ぶとベターですね。砂糖をやめたら、肌がきれいになった第一章でもお伝えしたとおり、私にとっては砂糖がアトピーの悪化要因。甘いお菓子を週一回程度におさえたら、症状が出にくくなっただけでなく、肌の調子もととのいました。実際、糖質の過度な摂取は、肌トラブルのもとなのです。体の細胞をつくる、主な成分はたんぱく質。これに糖がくっつくと、「AGE」という老化物質が体内でつくられます。パンケーキがこんがりした焼き色になるように、細胞がコゲてしまうイメージです。血糖値が長時間高い状態にあると、AGEはどんどん蓄積されます。とくにブドウ糖、砂糖、果糖などの甘い糖質は、血糖値を急激に上げ、AGEを生み出しやすいのです。したがって、甘いデザートをしょっちゅう食べてしまうと…。想像がつきますね。AGEは肌のコラーゲン線維にダメージを与え、シワやたるみのもとに。また高血圧やがん、歯周病など、他のさまざまな病気も引きおこしやすくなります。【それでも甘いものを食べたいときは】とはいえ私も、揚げものは食べずにいられても、甘いもの自体はやっぱりガマンできません。(笑)
食べるものを選べば、うまいこと心も満たせます。すぐに手に入る体に良いおやつをピックアップし、おすすめ順に紹介します。・焼きいも、干しいも、甘栗いずれも食物繊維や、むくみを防ぐカリウムが豊富。満腹感があるのも魅力です。焼きいもと干しいもにはビタミンC、甘栗には葉酸もふくまれています。・プルーン、レーズン、ドライデーツドライフルーツは砂糖を使っているものも多いですが、この3つなら大丈夫。食物繊維、カリウム、鉄分…さまざまな栄養がぎゅっとつまっているのもうれしいですね。ちなみに、ドライフルーツをヨーグルトに半日ほど漬けると、ヨーグルトには甘みがとけだし、フルーツはみずみずしくなり、信じられないおいしさに。ぜひ試していただきたいです。・ダークチョコレートカカオが70%以上ふくまれるものを選びましょう。そのぶん砂糖も少なく、カカオポリフェノールが豊富。血圧を下げる効果や、AGEを減らす効果もあります。・黒糖白砂糖とちがい、からだをあたためる効果があります。ビタミンB群や、ミネラルも豊富。そのままつまんでも、やさしい甘さと、独特の風味を楽しめます。白砂糖には、中毒性があります。ここに挙げたものも食べすぎには注意ですが、積極的に置きかえていきましょう。
Column2私がプロテインと出会ったのは、2020年でした。コロナ禍がはじまる直前、私は突然ジムに入会。筋トレを普及しているTestosteroneさんが、「筋トレは最高のストレス解消法」と言うのを見て、興味をもちました。ジムが休業になってからも、自宅でトレーニングを継続。筋肉をつくるにはたんぱく質が欠かせないと知り、探して飲むようになりました。「九州アミノシェイクソフトプロテイン」と、「タンパクオトメ」がとてもおいしいです。日々のたんぱく質摂取量を意識するようになってから、肌のキメがより細かくなったのを実感しています。
おわりに―大丈夫。肌はきれいになる肌の状態は、気持ちに大きく影響します。顔にニキビが一つできるだけでも、少しどんよりしてしまうもの。それだけに、体じゅうに湿疹が広がるアトピーは、本当につらいものだと思います。私は周りの人にめぐまれ、症状が出ていたときも、いじめられることはありませんでした。それでも、小学生のときは軽く「いじられる」こともあったり、「どうしたの?」と聞かれるだけでも、なんだか逆にみじめに感じてしまったり。症状が重い方に、「堂々としていましょう」など、軽々しいことは言えません。ですが、何も言わずに変わらず接してくれる、親切な人は、必ずいます。あまりに暗い顔をしていては、そのような人たちも、かえって気にしてしまいます。アトピーを「良くする!」と、決めてしまいましょう。心のもち方は、意外と大切です。アトピーは、本当に難しい病気です。発症する原因も解明されておらず、現代の医療では、完治させられないと言われています。それでも、うまく付き合っていくことはできます。そのためには、できる範囲で生活習慣の見直しが必要。時間はかかりますが、根本から健康な肌になっていきます。また、「保湿をしない」「化粧品をやめてみる」など、一般的に正しいとされてきた常識をうたがい、逆を行ってみるのも、選択肢のひとつです。私はアトピーをおさえるため、油ものや甘いものを控える生活に。結果として、ひどく太ることもなく、肌も良い状態でいられています。自然と、健康的な生活、とくに食習慣を意識できるようになりました。アトピーはしんどい。でも悪いことだけでもないかもな、と今は思えます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも「良かった」と思ったら、ぜひ、Amazonレビューをお願いします。またTwitterなどSNSをご利用の方は、広めていただけるととてもうれしいです。執筆をこころよくサポートしてくださった、よしだ様(@YOSHIDAdadad_)にも、この場を借りてお礼を申しあげます。アトピーや肌トラブルで悩む、一人でも多くの人に届きますように。
主な参考文献『アトピー・かゆみ・じんましん皮膚とアレルギーの名医が教える最高の治し方大全』佐伯秀久、中原剛士、髙森建二、清益功浩、小林美咲著(文響社)『アトピー治療革命』藤沢重樹著(永岡書店)『スタンフォード式最高の睡眠』西野精治著(サンマーク出版)アトピーが100日で完治した方法!「宿便と悪血をとる蒸しタオル」https://atopy100days.com/?p=6799#i6『皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア法「何もつけない」美肌術』牛田専一郎著(主婦と生活社)『素肌がきれいになると人生が変わる!―何もつけない「肌断食」』黄聖琥著(三笠書房)『食べてやせる!若返る!病気を防ぐ!たんぱく質プロテイン医学部教授が教える最高のとり方大全』上月正博著(文響社)『老化をとめる本』牧田善二著(フォレスト出版)
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