我究とは何か。就職活動や人生にどう役に立つのか。どう進めていけばよいのか。それらをここで理解しよう。
「我究」とは、いったいどういうものなのか
我究とは、ただの自己分析ではない
我究とは、「過去、現在、未来の自分について、自分と向かい合い、等身大の自分と自分の本音を把握する。ちっぽけな自分も、同時に無限の可能性を持つ自分も、弱みも強みも価値観も実感として把握する。そしてどんな自分になっていきたいか、心から望んでいることを把握し、それを実現するために行動力をつけていく」ことなのだ。
きみが就職活動をしようと、しまいと、どんな業界を受けようと、変わらない自分の軸を明確にする。過去から現在においても。未来への思いについても。
例えば心理テストで、強みや弱みが正確に分かったとしても、分かつただけでは、ほとんど意味がない。分かつたとしてもそれで自信がつくものではない。それで何かが変わるわけではない。
分かる過程の自分や他人と向き合うことに意味がある。
また、強みや弱みを「実感として感じること」に意味がある。心の底から気づいてこそ意味がある。そうであれば、気づきながら必ず自信を持つことができる。
自分と真っすぐ向き合っている自分に。未来のビジョンも同じだ。
「あなたに適性がある職業はこれです」と心理テストで与えられても、ほとんど何の意味もない。
気づきのヒントとしての役目?・しかし気づくことと実現することはまったく違う。また重要なステツプを飛ばして安易に気づけば、成長の大きなチャンスを失うだろう。
美しいキャリアをデザインしても魂が込められていなければほとんど意味はない。そういうのを絵に描いた餅、あるいはたわごとという。
「これだ―」と確信を持ててこそ、初めて意味を持つ=実現できるものなのだ。
「我究」の目的
目的―自分のコア(追い求めたい喜び¨大切にしたい価値観)の把握
- 過去から現在まで、無意識に、どういう喜びを追い求めてきたのか。
- どういう価値観を大切にしてきたのか。
- これからは、どういう喜びを追い求めていきたいのか。
- どういう価値観を大切にしていきたいのか。
- 未来のコアを見出すために、過去から現在までのコアも把握する。
過去から現在までのコアと未来のコアは多くの場合共通するが、まったく同じとは限らない。あくまでも自分の本音を把握することに意味がある。
目的胆望む未来(ライフビジョンoキャリアビジョン)の把握一度しかない人生をどのように過ごしたいのか。
①どんな人でありたいか……口Φゴm
②手に入れたいものは何か……〓”二3m
③社会に(どんな人たちに)どのような影響を与えたいか……0ヨコm
④①〜③を実現すべく、どんなことをやってみたいのか……OOヨm
この4点について、自分の本音を明確にする。そしてその思いをもっともっと強いものにする。さらに、何歳の時にどうなっていたいのか、大まかに年代ごとに自分のイメージを明確にする。
目的3等身大の自分の把握=客観的視点を入れた自己分析・強み・弱み。
足りないもの超クールに客観的に自分を分析する。客観的にとは、他との比較や他人の分析、あるいは他人からの分析も含むということである。
目的4自分の向上
望む未来を実現するために、まず自分のあるべき姿を自覚し、自覚したその日から実践することだ。
等身大の自分と理想の自分を知ることで自覚はできていく。それを日常の行動の中で実践していくのである。
例えば家族や友人との接し方やゼミヘのコミットの仕方、授業への姿勢、ノートの取り方といったレベルで変えていくのである。
きみの人生の暫定的完成図=我究図をつくろう
我究とは要するに何なのか、文章だけの説明では少し複雑に感じる人もいるだろう。要するに、きみの本音の思いの絵を描き、その上でその実現のための道筋を明確にするということだ。
第8章に載らているワークシートを見て、その数の多さに引いている人もいるだろう。ここである人(―)の「我究の暫定的完成図」を紹介する。
字が汚くて恐縮だが、まずはこのような図を完成させることだ。
294ページの図は実在するT。Sさんが、30代半ばにして留学を決断した際の本物の我究の図である。
「何だ、こんなのでいいのか」という声が聞こえてきそうだが、そうなのだ。
魂が入つていれば、それでいいのだ。このように、一日で見て自分の気持ちが整理できる図を完成させることだ。
未来を見据えつつ、迷いなく目の前のことにまい進できるための図をつくり上げるのだ。
その手助けのためにワークシートは存在している。
本音に忠実な絵が描け、ある程度以上自分を客観視でき、さらにそれを1枚の図に描けるのなら、きみにとってワークシートは、ステップ6を除き不要なものなのだ。
我究の図は自分にとって分かりやすく、自分がすっきりできるものであればいい。何が抜けているとか、形式は気にする必要はない。気づいたときに修正・加筆すればいい。自分が心の底から静かに燃えてくるものであればいいのだ。
T・Sさんは30代半ばでこのレベルでの描きができている。言い方を換えれば、30代半ばなのにこのレベルの描き方しかできていない。
それでいいのだ。自分の人生をどうしたいのか、なのだから。あえて未来の具体的なステツプをフィツクスさせていないところにも注目してほしい。
思いを実現する「方法」は、それが数年も先のことであるならば、あえてきつちり決めてしまう必要はないのである。大学生のきみが、ここまで明確に未来を描くことは非常に難しい。
しかし、これから我究をしていくことで自分が何を目指して生きていくのか、方向性と最初のステップ、さらに途中のステップのイメージも描けるようになる。
きみが社会に出て経験を重ねることで、図は少しずつ修正され、また、詳細を明確にしていくものである。
思い切って自分がワクワクする未来を描くのだ。
「我究」は就職だけではなく、人生のあらゆる場面で役立つ
我究は、資格試験のための勉強や、仕事そのもの、ありとあらゆることに有効だ。自分の夢にとって、何のためにこの仕事をやっているのか、この勉強をすることで、どんないいことがあるのか。
仕事であれ勉強であれ、その先のビジョンや目的をはっきり自覚しながら取り組むことができる。それは精神的に落ち着けるだけでなく、取り組む姿勢に違いが出てくる。要するに「本気」で取り組めるのだ。
実際僕も、留学のためのTOEFL①の勉強時、我究が本当に力になってくれた。
当時使っていた文法用のノートやリーディングのテキストを開くと、端っこに、もっと簡単な1分で描ける我究の図がいくつも描かれている。
実力のなさに愕然としてあきらめかけるたび、自分のビジョンの図を描くことで、目的を再確認し本音を確信し、自分を奮い立たせたものだ。
我究は、そして我究図は、動機づけを明確にして、不安をエネルギーに変えてくれるのである。
誰が疑おうとも、自分が自分を信じる力を与えてくれるものなのである。また、我究は一度やつてしまえば二度とやらなくていいものでもない。
我究館に来ている学生の多くは、内定後、再我究を行っている。社会人も転職や進学などの進路が決定後、再我究を行っている。
僕も今でも年に2回はきっちりと腰を据えて我究している。
我究した上で行動していく中で、新しい情報を吸収したり、新しい人との出会いがあったりする。
新しい刺激を受け、何度も日からウロコが落ち、また自分で考えることを通じて、自分の考えや自分の価値は刻々と変化するものである。
したがって、我究の効果は、資格のように合格すればいつまでも保持できたり、勲章やお金のように金庫にしまっておけばなくならないものではなく、実力や自信や愛のように育み続けなければ色あせていくものなのである。
我究が「思いを実現していくため」に有効な手段であることは間違いないが、実はそれだけではない。
どうしたいのか、どうすべきなのか、どうありたいのか、どうあるべきなのか、自分の本音を感じながら、それに正直に生きていくこと。魂を注いだ生き方をすること、自分と自分以外のものに対して誠実に生きること。
生きることに一生懸命になることとは、新しい自分の能力や資格、自分の感情、そして仲間たち友人たち、他人への依存や社会そのものさえも、これまで感じていた以上により強くリアルに感じながら生きていくことでもある。
すなわち、自分や他人の言動や他人との関わり方に限らず、例えば社会で起きていることや季節の移り変わりや街路樹の葉のつき方の変化など、自分とは直接関係のないように思えていたことや日常のちょっとしたことにも、感動したり敏感になったりすることである。
本音で生きることとは、生きることによリリアリティを感じることである。強さを身につけると同時に、敏感な感性を持つことなのである。
ぜひ、就職などの進路の岐路に限らず、我究をしてほしいと思う。
今後も迷った時、「何か違うのでは?」と感じた時はもちろんのこと、順風満帆で進んでいると感じている時も、人生において何度も我究していってほしいと願う。
「自分の人生を自分で築きながら生きていること」を体中で感じながら、長いようで短く、短いようで長い一度しかない人生を、より深く味わいのあるものにしていってほしい。
人生のどのタイミングにおいても、常に今が、そして今自分がいる場所が、「自分らしい生き方」をスタートさせるための、最高の時であり最高の場所であるはずなのだから。
「我究」は過去を変える力がある。真実を見よ
例えば、両親の離婚など、幼いその日に経験したつらい思い出を、その時の認識のままで今も引きずっている人は少なくない。大人でも同様だ。
心が傷ついた経験を、それから何年たってもその時の認識のままでいるのである。その部分だけ子供の感情のままで。小6の秋、父親が愛人をつくって離婚したとしよう。母親から父親の悪口を聞かされたとしよう。幼いきみはそれをうのみにし、父親を恨んだだろう。
そして今もなお父親を憎んでしまっているとしよう。しかし、果たして真実はどうだったのだろうか。いったいどんな事情があって父親は愛人をつくったのだろうか。
父親だけでない、母親にも、いったいどんな事情があって、何が起きたのだろうか。幼かった当時、母親が教えてくれた情報だけを信じていては、真実は見えない。
今、大人の日で、客観的に、包み込む気持ちで過去を振り返るのだ。真実を少しでも想像するのだ。それぞれの事情、取り巻く状況を客観的に見て、それぞれの立場に立ち、慮り、想像するのだ。その過程で、父親を許すことができ、また母親をいっそう大切に思えるようになるかもしれない。
誰もが人間なのだ。理想どおりにはいかないのが人間なのだ。完壁な人などいない。親であっても。
きみの中の過去はきみの認識の中でのみ存在する。認識が正しい保証はどこにもない。過去の嫌な思い出も、憎んでしまった思い出も、我究を通じて今一度、真実を知るのである。本当の過去を初めて振り返ってみるのである。我究にはそういう力があるのだ。
「我究」は自分を根幹から強くする。柔軟に見つめよ
父親の家出など、過去の出来事を、きっとこうだったのだと断定的にとらえるのではなく、柔軟に、
- 母にはこういう事情があったのかもしれない
- 父にもこのような事情があったのかもしれない。
あの頃私は進学塾に通っていて、教育費がものすごく大変だったはずだと柔軟に見方を変えていくこと。徐々に真実が見えてくるだろう。
この柔軟なものの見方を身につけた時、我究は自分を根っこの奥から強くしてくれる。特に親子関係、および兄弟含めた家族関係を我究し直すことだ。
もしきみが、親に十分な愛情を持って育てられなかったと感じているなら。もしきみが、現在の親子関係に問題ありだと感じているなら。
前にも述べたが、人間とは不思議なもので、20歳を過ぎても、30歳を過ぎても、40歳を過ぎても、たとえ親が他界していたとしても、幼児期、親との関係が良好だったかどうか、現在良好かどうかが、その人の心の奥に大きな影響を与えるものなのだ。
そのことを僕はこれまで7000人以上のアセスメントを通じて確信している。仮に幼い頃に親の愛情を十分に感じられなかったとしても、我究をすることで、十分に感じられる。
気づくことができる。なぜあの時親は、自分のほうになかなか気を回せなかったのだろうか。どれだけの忙しさと、日に見えない事情を抱えていたのだろうか。
きみが幼い時に心に刻んだ思い込みに振り回されずに、当時世の中で何が起こったかといった年代史とともに、柔軟に振り返ってみるといい。
あの頃親は毎日どんな気持ちで仕事や子育てや家事を頑張っていたのか。親のことをもっともっと分かってあげるのだ。
親の事情が分かってくると、実は親は精いっぱい、きみに対しても相当の愛情を注いでくれていたことが想像できるようになるだろう。そうすると、情緒が安定する。
自信があるとかないとか、そういうレベルではなくて、自信がない時でも持っていられる自信、それを手に入れることができる。
根拠のない自信が根拠とともに持てるようになる。どっしりと落ち着いていられる。想像だけで足りないなら、親に会いに行くといい。
すぐ、久しぶりに親父やお袋と語ってくるといい。ただし注意も必要だ。
親も人間、欠点だらけで当然だ。
急速に最高の関係を築くことはできないものだ。ゆっくりゆっくり。まずは少し話ができただけでも素晴らしいことだ。今必要なのは、愛してもらうことではなく、自立した大人として親を包み込んであげることだ。
一我究ワークシートがなぜ効果的なのか
我究ワークシートが内定に効果的な理由
いよいよここからが我究の実践である。
我究は、「書く」「聞く」「話す」の3つのアプローチで構成されているが、その中でも基本中の基本は「書く」こと、すなわち「我究ワークシート」を進めていくことである。
なぜ我究が内定のために極めて効果的なのか。それは我究のメヵニズムを分析すれば明確なことである。
1.自信が持てる
自分ととことん向き合い、弱点や恥部も見つめることで、ごまかそうという気持ちがなくなる。等身大の自分を自覚し、無限の可能性も自覚することで、自分にも人にも虚勢を張らなくなり、自信が持てる。
また本音のビジョンを持つことで気持ちにブレがなくなる。さらに、ワークシートの意見交換を通じ、仲間と本音で語り合い、全面支援し合える絆を築くことができる。
この全力で取り組む姿勢と絆もまた、自信⌒自分の可能性を信じる力)を育むのである。
2.自分と向き合った上での本音を把握することができる
受ける会社に合わせるのではなく、あくまでも「自分がどうしたいのか」を中心に据えて就職活動をしていくことができる。
コア(大切にしたい価値観)もビジョンも、就職云々関係なく自分のウソ偽りのない本音を把握していくことで、相手に合わせたような薄っぺらい面接をすることは一切なくなる。
志望動機も自分の本音を中心に据えて述べることができるようになる。何度も考え、書き直すことで、揺るぎなき本音が出てくるのだ。
3.本気になれる
自信を持った状態で、心から望むビジョンがあれば、誰でも本気モードになれる。就職活動をするのではなく、心から望む未来への活動をすることが可能になる。
4.本質をとらえる力を養うことができる
紙に書き、また、他人と意見交換をしながら何度も書き直すことで、深く、多面的に見つめる力を、効率的に養うことができる。
5.「できる人材の本質30カ条」のうち、納得できるものについて、考え方や意識がいつの間にか身につく
そういう工夫がワークシートにされている。
6.面接で尋ねられることに対し、すべて「事前」に考えられるようになっている
質問に対するきみの考え方のエッセンスだけでなく、具体的な質問に対する考えも、事前に深く多面的になつていくように、ワークシートの「問いかけ」の切り回は作られている。
ワークシートを何度も繰り返すことで「迷い」がなくなる
我究とは、たかが就職だけのものではない。社会において、できる人になるために不可欠のものであるばかりか、「納得できる人生」を送るために必要なものでもあると思つている。
我究館の特別講師でもある尊敬する那珂通雅氏の言葉をそのまま借りれば、「人生は我究の連続である」読んだだけで十分とはもちろん言えない。
学生のきみにとっては、厳しいことばかり書いてあるかもしれないが、読み返しながら厳しさに慣れていつてほしい。
第8章については、ワークシートは自分で作り、自分で実際に書き込んで、さらに何度も書き直していってほしい。
このワークシートは就職活動に勝つために、そして社会に出てからもハッピーに活躍できるよう、極めて効率的に我究できるよう開発したものである。
多くの学生、社会人の実績からも自信を持っているものだ。考えて書き込む作業は自分一人でできるものだが、それを見直す際は、一人では限界がある。
別の視点や大人の意識で振り返ることは、大学生にとって、そう簡単なことではない。
ぜひ、友達と互いにチェックし合って、語り合いながら、また大人の先輩に見てもらい意見をもらいながら進めることをおすすめする。
自分のことはクールに振り返ることができなくても、人のものなら冷静に見ることができるものである。それができるようになれば、自分のものも自分で振り返り、別の視点で見られるようになるものである。効率的にやりたいのであれば、ぜひとも大人とも語り合いながらやることをおすすめする。
我究ワークシートに取り組もう
第1志望のトップ内定をゲツトしていつた我究館の先輩たちに続いて、今度はきみが我究ワークシートに取り組むのだ。
先輩の例も載せておくので、どのレベルまで考えるのか参考にしてほしい。
ワークシートをA4判サイズに拡大コピーしてもいいし、ワークシートの切り口でノートに書いてもいい。
ワードやテキストアプリを使う方法もある。
前述のとおり、実際に書いてみないと、いくら考えたとしてもほとんど意味はない。書けば間違いなく力がつく。さらに行動をすることで、数ヵ月後には必ず結果が出る。
勝負は面接の出来・不出来で決まるのではない。
今日からのがんばりの積み重ねで決まると思ってほしい。内定後、入社後までも含めた未来への頑張りの積み重ねて決まるのだ。本気になってやるしかない。ワークシートの目的と構造、進め方を理解したら、いざスタートだ。
ワークシートの構造はどうなっているのか
ワークシートは大きく2つのパーツで構成されている。
1つは我究編、もう1つは就職対策編だ。
そして、我究編はさらに次のステップで構成されている。
ワークシート我究編ステップひ「我究を始める前に」きみは何のために我究しようとするのか。その目的や今現在の未来に対する思いを整理してみる。
ステップー「一晩でできる我究」
ほんの数時間で、自分の長所やこだわり、そして弱みを把握する。
めんどうな我究が苦手な人でもこの数枚のワークシートはできるだろう。
我究は自分をポジティブにしていくことであることを感じてほしい。
ステップ証「過去を振り返る」
これまでの人生を、いったん詳細に振り返ってみる。
自分を過大評価しようというのではなく、自分の経験をあたかも他人のアルバムを見るように、客観的に振り返ってみてほしい。
あの時、いいと思って行動したことなどが、今振り返ると、そこに甘えた意識があったことなどに気づいていくだろう。
ステップ盛「現状を整理する」
現時点での自分の強み、弱み、自分らしさ、価値観などを整理する。我究を進めていく過程で、きみはどんどん成長していくだろう。
したがってステップ2の内容も、どんどん書き換えられていくはずである。時間をおいて繰り返しながら、自分の成長を感じ取っていってほしい。
ステップ4「社会と自分の未来を考える」
自分の望む生き方について、これからの社会、自分と社会の関わりについて自分の思いを描いてみる。
就職活動する人も、目の前の就職活動や志望業界などにとらわれることなく、自分の本音を吐き出してみる。
自分の望むものすべてを満たす業界も会社もあり得ない。
ほとんどの学生が、自分の受ける会社に合わせて、半ば自分をだまして表面的な思いを描きがちであるが、「自分の本音は自分が分かっている」という状態にもっていくことがポイントだ。
自分の本音と現実のギャップをしっかりと認識して志望していくことが大切なのである。
本音をごまかさずに就職活動を展開していかないと、あとで必ず、就職活動の途中で「自分の本音が分からない」という状況に陥り、悩むことになるだろう。
ステップデ「自分の向上」
ステップ2で振り返った自分のこれまでの人生を、客観的に見るだけでなく、さらに客観的に評価してみる。
自分を過大評価することは決して悪いことだとは思わないが、いつまでも過大評価するだけでは的外れになりかねない。いつまでも「甘ちゃん」であり続けることになりかねない。
夢は追いかけてはいるけれど、それがなかなかリアルなものになっていかなくなる。
中には気の進まないワークシートもあるだろうが、あえてここで、今後のさらなる飛躍のために、クールに自分を採点してみるのだ。
本当にどういうところが優れていて、どういうところが今一つなのか、しっかりと把握した上で、自分の価値を高めるための、さらにその延長として、自分の夢の実現のための行動を促す「現状突破のアクションプラン」で、このステップは締めくくられる。
もちろん、机上の空論を描いているだけでは何もリアルになっていかない。きみが本当に行動することを含めての「我究」なのだ。
ワークシート就職対策編
ステップ6「就職対策」
このステップは就職活動をする人のみが取り組めばいいものだ。一人で考えるだけでなく、調べることなど行動も促せるようにしてある。
306大人の視点でも自分について見ることができるように、そしてその上で大人である面接官に対して、自分を効果的に伝えることができるように工夫してあるつもりだ。
ステツプーから6まで進めていくことでエントリーシートが記入できるようにも工夫してある。
ワークシートの進め方はどうすればいいか
N9011から順番に着手しよう
1回目だけは、ワークシートをとばして次に進んでしまわないように。1つずつ順番にやることで、初めて深く我究できるようになっている。
自己PRと志望動機に着手したい気持ちはよく分かる。そこをぐつとこらえてNo・011から取り組もう。それが内定への近道なのだ。
自己PRや志望動機から考える学生は、なかなか我究できない。良く見せようとしたり、深く掘り下げないままの表面的な思いしか出てこないからだ。
それどころか確固たるやりたい仕事がいつまでたっても見つからなくなってしまう。無理やり見つけた第1志望は途中で必ずぐらついてしまう。
「どうやつたら本当にやりたい仕事が見つかるのですか」そういう学生の相談を手紙や電話で今まで何度受けたことか。
この本を買うのが遅くなり、1週間後に面接が迫っているとしても、必ずステップ0からやること。やりたいこと、志望企業が明確であっても同様だ。
また、ワークシートは、どんな面接も突破できるように網羅的につくられている。
360度、どこをどう見られてもいいように「抜け」をつくらないようにしたい。
ワークシートによる「我究」が万全であることを信じて取り組もう。
1ロロはざっと短時間でやろう
一つ一つにじっくり時間をかけていたら何年かかっても終わらない。短時間で、汚い字でもいいから、まずステップ4まで、ざっとやり通そう。
・各ワークシートの目的を考えながらやろう
ワークシートはドリルではない。一つ一つについて頭を使って、何のためにやるのか考えること。
櫻ステップごとに見直そう
ステツプを一通りやり終えたら、次のステップに進む前に、もう一度、問題意識を持ってサラッとでも見直そう。
きみの頭が前に考えた時より、より深く考えられるようになっているからだ。
途中でやめないようにしよう
最初のうちだけちょこっとやって、やめてしまう人が少なくないと推測する。
過去を振り返るよりも、未来を描くことにより大きな意味があるのだし、また何度も見直すことで初めて効果を発揮するものなのだから、途中でやめないでほしい。
自己分析というと過去のことばかり振り返る人が多いようだが、そもそも未来を描くためのものであり、これからの生き方のための我究であることを忘れないでほしい。
すべてやり終えたら、何度も見直そう。書き加えていこう
一通りやり終えたら終わりではない。それでは、その時点での自分の整理にすぎない。我究を深めていくためには、何度も繰り返してやらなければいけない。
ちなみに我究館の学生たちは、「数え切れないぐらいやり直した」と真顔で言っている。全部を数え切れないぐらい見直すというのではない。
自分が必要だと思ったものを繰り返し見直すのだ。
確かにそうだと思うところに蛍光ベンを引いたり、考えが深まったら、上から書き加えたりするのだ。本当に大切なことだ。
また、繰り返す時、自分の書いた自分の考えを一度疑ってみること。
安直に決めた思いや考えは、何度自分に思い込ませ言い聞かせたところで薄っぺらなものであることが多い。何度も自分に問いただし、少しずつ自分の考えを深めていくのだ。
そもそも自分である時期つくった、その時の自分の理想に縛られること自体ナンセンスである。
自分が成長するに従って、またよりいっそう社会を知るにつれ、理想も変わっていくものだ。進化していくものだ。自分の決めた自分の思いを、勇気を持って自分で壊し、新たに創造していくのだ。
そうすることで、自分の本音、社会の中で客観的にリアルたり得る思いを確立していくのだ。そして、その思いさえも、ある時期、自分の本音ではなくなっていくことであろう。
このようにして、自分の思いを壊し、自分でつくったオリを打ち破つていくことを体で覚えてほしい。
事実と自分の本音を記入しよう
ワークシートは面接官に見せるために書くものではない。自分を見つめ、我究し、人格と自価を高めるためのものだ。
面接官はきみの「しゃべったこと」ではなく「本質」を見るのだから、本当のことを書き込もう。
自分の過去について振り返る際、きれいごとを並べていても自価を高めることはできない。面接官に見透かされるのがオチだ。
ちなみに各ワークシートごとに載せている先輩の例は、あくまでもその人だけのもの。先輩と同じ考え方をしようという意味ではまったくない。
また、あえて素晴らしい例ばかりを載せてはいない。僕からの一ロコメントとともに、きみはどの程度の深さまで考えるべきなのか参考にしよう。
何度か自分で繰り返した上で、先輩例を見て、じっくり比較してみてほしい。特に1回目。赤裸々に自分の考えの実態を書くこと。
1回目を考えながら書いていくうちに、「理想の自分の考え方」が見えてくるだろう。
また、先に述べたように、自分の本音を書きながら繰り返しているうちに、人格と自価が高まっていくうちに、過去の自分や現在の自分に不甲斐なさを感じざるを得なくなることもあるだろう。
乱暴に言ってしまえば、それでいいのだ。
「もっとこうしておけば良かつた。今までの私はこう考えたけど、本当はこういうふうに考えるべきだったな」「私は思っていたほど大した人間じやない。まだまだないじやないか」「一生懸命だったつもりだが、中途半端だったな」
また逆に、「ああ私は、あのことからこんなことを学んでいたんだな」「今考えれば、あれで良かったんだな」そんなふうに思うこともあるだろう。
どっちにしても「新たなる気づき」である。自分で自分の目からウロコを落とすことができるのだ。自分の主観(認識)が少しずつ現実や実態(客観)に近づいている証拠である。
きみが自分を客観的に見つめ直すことで、まさに我究が進み、自価が向上しつつある証拠なのだ。自分のあるべき姿、できる人材としての考え方が見えてきたのだ。
そうなったら、照れることなく、「理想の自分」の考え方を書くのだ。さらに、理想を理想で終わらせないために、書いた時から、「理想の自分として行動する」ことが肝心だ。頭で理解したことを、本当に自分のモノにしていくために、描いた「理想の自分」として行動しよう。
等身大に認識できるようになることこそ、大人になることだともいえる。いわゆる「見えてきた」のだ。
それは、今まで守ってきた「個」を失うような厳しいことであったり、悔しいことでもあるだろう。だからこそ、その悔しさを今からの行動で爆発させていけばいいのだ。
現実に合わせて、現状の自分やそんな思いを抱く自分を卑下したり、あきらめたりするのではなく、実態すなわち現状の自分を理想に近づけるべく、日々行動していけばいいと僕は考える。
もちろん、それを長続きさせることが容易なことだとは思わない。しかし、それをやれるだけのパワーさえもが「夢を描く」「書く」「語り合う」という作業によって培われるとも思っている。「今日から理想の自分として行動する」我究して、気づいた時から実践しよう。
集中して考えよう
時間をかければいい考えが浮かぶというものではない。短時間に集中して深く考える癖をつけよう。
何日か時間をおいて、頭をクールダウンさせた上でもう一度考えてみると、さらに深く考えられたり、違った観点で考えられたりするものだ。
互いの成長を本気で應援し合える友逹と二緒に進めよう
ワークシートは一人でもできるが、ぜひ友達とも一緒にやってみよう。互いに自分の書いたことを発表し合い、鋭い質問、突っ込んだ質問をし合おう。
相手のために、できるだけ遠慮せずに意見を述べ合おう。我究館では5〜7人のグループで進め、みんなの前で発表する。さらに学生同士で質問攻めをし合う。
「なぜ、何のために、その時、そうしたの?」「なぜ、その時、そう感じたの?」「その時、○○のようにしなかったのはなぜ?」その上で、僕たちも質問する。
そうしていくことで自分の考えをより深め、よリシャープにしていくという方法をとっている。
質問や意見交換は自分とは違うモノの見方を発見したり、自分の考えをよリクリアにする絶好のチャンスなのだ。
自分のことは分からなくとも、イイトコロも甘えた部分も、人のことならよく見えるもの。互いにアドバイスし合おう。
友達同士で質問をし合う場合、自分が面接官になったつもりで、相手の本音や心の奥の考え方を引き出すことを心がけよう。
さらに、忘れてはいけないことは、「言いたいことが伝わったかどうか」である。一生懸命に何かを語っていても、言いたいことが伝わらない学生は本当に多い。
「言いたいことは何なのか。一言で言うと何なのか」いいことも悪いことも、気づいたことを相手のため、自分のために正直に言ってあげよう。
大人と意見交換しよう
できれば志望する業界などで活躍している先輩や面接官経験者とも意見交換したい。厳しさも、やさしさも、甘さも、世界によって全然違う。難関といわれる世界ほど厳しい。
求められているレベルの分かっている大人と意見交換することは本当に貴重なことだ。自己満足だけでは不十分。
独り善がりにならないために、日からウロコが落ちる発見があるように、ぜひとも彼らとも語り合ってほしい。
同様に、人を見抜くことのプロであり、たくさんの学生を実際に見て、選考してきた面接官経験者の意見も参考にしたい。
ワークシートが中途半端であっても、社会人訪間などはどんどんやっていく
「我究が中途半端なままでは社会人訪問するべきではない。エントリーシートを書くべきでない」などと勝手に思い込み、行動しない人がいるようだ。
それはもちろんナンセンス。行動しないと見えてこないことがあるばかりか、社会人訪問もエントリーシート提出もやるべき時にやっておかないと機を逸する。
「しまった。やっておけばよかった」と、後悔することは目に見えている。なお、我究には終わりがない。
「現時点でのベスト」は完成しても、完璧にすることなど永遠にできないのである。ワークシートは本当に意味があることだが、行動なき机上の我究では意味がないのだ。
ワークシートの注意点
なぜワークシートは繰り返しやる羹要があるのか
ワークシートを一通りやっただけでは、「自分の表面的な考え方の整理にすぎない」ことは先に述べたとおりである。
また、「できる人材の本質30カ条」でも述べたとおり、「モノゴトは『深く多面的な目』でとらえていかないと本質は見えてこない」。
だからワークシートのように、とらえるべき対象が自分の時も同じことなのだ。自分の未来についても同様であることは先に述べたとおりである。
安直に決めた理想に縛られることなく、自分の描く本音の理想像を見つけ出してほしい。いったん、自分が書いたワークシートを読んでみてほしい。
そして2、3日してから、もう一度冷静になって客観的に見つめ直してみるといい。もっと深く、あるいは別の考え方が湧き出てくるはずである。
毎年、多くの学生のワークシートを1回目のものから数十回目のもの(学生によって繰り返す回数には差があるが)までをいくつか見せてもらい、問題や意見を突っ込ませてもらっているが、繰り返せば繰り返すほど、同じ人物の書いたものとは思えないほど、書き手の考え方や考えるポイントそのものが成長していく。
深くなっていたり、幅広くなっていたり、前向きになっていたり、思いやりが深くなっていたり、自分しか見えていなかったのが周りが見えるようになる(周りの人の気持ちがわかるようになる。独り善がりではなくなる)など余裕を感じさせるようになっていたり、粘り強さ、落ち着きを感じさせるようになっていたり、熱くて勢いはいいが冷めやすいだろうな、すぐに気が変わっちやうんだろうなという薄っぺらな思いから、じつくりと腰の据わつた太くどっしりとした思いになったりして、書いている人物そのものが、いい意味での大入になっていっているのが、手に取るように伝わるほど変化していくものであることをいつも感じている。
そういう過程を経た上での自己PRは、最初に書いたものとは雲泥の差があるほど、できる大人の考え方に、一緒に仕事をしたい人間の考え方に、変化していっている。
文章とは、書き手の人物像、考え方、行動の仕方など、その人そのものが如実に表れるものなのだ。
ワークシートのどれか1つを読んだだけで、どういう人か、一緒に働きたい人か、どれぐらい仕事ができる人か、想像がついてしまうものなのだ。
だからこそ、テレビ局などマスコミに限らず、エントリーシート選考や論文などの文章選考があるのだ。面接をしなくても「その人」が分かってしまうのである。
ワークシートを繰り返して我究度を上げよう
やや脱線するが、文章についてもう少し触れよう。
僕は毎年、テレビ局のアナウンサーをはじめ出版・新聞・広告さらにコンサルテイングなどの一般企業のエントリーシートも、希望する学生については下書き段階で事前にチェックさせてもらっている。
学生が書いたものを見て、「これでいこう。これなら通るはずだ」と、僕が太鼓判を押したものは、まず間違いなく通る。
100パーセントとは言わないが、我究を十分した上でのものは通るのだ。
我究の進み具合を、僕は「我究度」という言葉で客観的に表しているが、僕がチェックして我究度90以上をつけたエントリーシート・論文で落ちたものは過去2件しかない。
もちろん我究度は、ワークシートを繰り返した回数と比例するものではない。最初から我究度が高いレベルにある学生もいる。著しく低い学生もいる。
これまでに経験してきたことも、生まれ育った環境も、一人一人違うのだから当然である。
しかし、現状のレベルが他人と比べてどうであれ、ワークシートを繰り返し、行動することで、我究度をアップさせていってほしい。
後述するように、より深く、より多面的な見方で、自分のしてきたこと、考え方、将来のビジョンを何度も見つめ直していってほしい。
「より深く、より多面的に自分を見つめること。そしてそうすることで、自分について、自分の未来について、自分の信念ともいえる確信を持った考え方(これを僕はコアと表現している)を持つに至ること」それがワークシートを繰り返すことの狙いである。
ちなみにコアは、次の3つに分けられる。
もうすっかり頭に入っていることだろう。
- ①どんな人でありたいか……口Φ一品
- ②手に入れたいものは何か……工●く¨ヨ”
- ③社会に⌒どんな人たちに)どのような影響を与えたいか……0三コm
ヮークシートで過去→現在→未来を見つめよう
ワークシートは、自分の過去→現在→未来、そして自分と社会の関わり方を、様々な切り日から効率的に見つめることができるようにつくられている。
その効果を証明するのが、単に内定することのみならず、その後も明らかに異彩を放って活躍している先輩たちの実績である。しかし、受験生さながらに黙々と取り組めばいいというものではない。
時に集中して取り組むことは必要だが、あくまでも経験=行動(アクション)に裏打ちされた考えでないと頭でっかちになったり、自己嫌悪に陥ってしまったりするだけである。
例えて言うならば、人を全身で愛したり、全身で愛されたりしたことがない人が恋愛について語っているようなものになってしまう。それで我究が進むというものでは決してない。
ワークシートを使った我究は、行動(アクション)と一対になって初めて機能していくものなのである。したがって、ある程度時間をかけて繰り返してやってほしいのだ。
すなわち、「私の長所」なり、「将来の夢」なり、「大学生活で得たもの」なり、「何のために働くのか」なり、ワークシートのすべての視点(問いかけ)について、頭のどこか片隅に残しておきながら、日常生活を前向きに目的を持って送つてほしいのだ。
そういつた日常を過ごしながら、もう一度ワークシートに立ち向かった時、きみは前回とは違ったモノの見方・考え方ができることだろう。
ワークシートで過去→現在→未来を蝶旋状に繰り返し考えていく。その過程においても、きみは日常を目的意識をもつてアグレツシブに過ごしていく。そうすることで、きみの我究度も飛躍的にアツプしていくだろう。
ワークシートを繰り返す際はどう考えればいいか
これまで何度も述べてきたように、「より深く、より多面的に」考えていってほしい。具体的に考えてみよう。
ヮークシートN92120「私が一生懸命だったことについて」の場合
明治学院大のU君の1回目のワークシートNO・2120はこうだつた。「一生懸命だったこと」の欄の1つに、まず「慶應大学の受験」を挙げた。
「その理由」として、「一浪後、この大学(明治学院大学)に入ったが、俺が求めたものは、この大学にはなかったため」と書いている。
「得られたもの」として、「しかし失敗した。努力はしたが、『楽しく努力すること』はなかった。これが原因だろう」と書いている。
正直言って、我究度はかなり低い。
このケースの場合、「より深く、より多面的に」考えるとしたら、どういうアプローチがあるだろうか。思いつくままに、ざつといくつか挙げてみよう。
- 俺が大学に求めたものは何だったのだろうか。
- どうしてそれを求めたのだろうか。
- 何のために求めたのだろうか。
- それがどうして明学にはないと思ってしまったのだろうか。
- 慶應には本当にそれがあるのだろうか
- 慶應を受験しようと思うまでに、明学で俺は何をしただろうか。
- 俺のモノゴトの見極め、判断は表層的ではなかったか。その後はどうか。今はどうか。
- あの時の俺の考え方は受け身だったのではないだろうか。
- なぜ明学に行こうと思ったのか(二浪を決意せずに入学したのか)
- 慶應の受験に失敗してから、明学で、あるいは明学の学生として、俺は何をやつてきたか。
- 明学のイイトコロ。イマイチなトコロはどんなところか。
- 慶應にあつて明学にないものが何か存在するのか。
- 存在するとすれば、それは何か。
- 明学にあって慶應にないものは何か存在するのか。
- 存在するとすれば、それは何か。
- 大学とはどういうところなのだろうか。
- 俺の大学観はどういうものなのだろうか
- 明学をより良くしていくためには何が必要か。
- それを明学が備えるためには具体的にどうすればいいのか
- 明学をより良くしていくために、俺は何かやったか。
- 明学の歴史の中に、俺という存在は何かを残すことができたのだろうか。
- 今では受験に失敗したことをどう思っているのか。
- 受験勉強における努力は、正直どの程度のものだったのか・受験に失敗した悔しさは、どういうカタチに表れたのか。
- それがバネとなって何をやったか。
- 受験している時、明学はなぜ辞退しなかったのか。
- 落ちた時のリスクヘッジだったのか・本当に受かるつもりで勉強していたのか。
- なぜ受験の時、「楽しく努力すること」ができなかったのか。
- どうすればできたのだろうか・その後、俺は「楽しく努力すること」をしただろうか。
- 「楽しく努力すること」を具体的にどんなことで経験しただろうか。
- そもそも「楽しく努力すること」とは、いったいどうぃうことなのか。
- 「楽しく努力すること」で、俺は具体的にどんな結果を出せただろうか・俺にとっての「楽しい」とは、どういうことなのだろうか・今、自分は楽しく努力することを実践しているだろうか。
受験に失敗する前と後では、自分自身何が変わっただろうかなどなど、ざっと挙げてみたが、まだまだ突つ込みたい切り回はたくさんある。
さらに、これらの観点で書いたことに対しても、突っ込みたい切り口が広がっていくはずだ。
このように、自分が書いたものを客観的に「より深く、より多面的に」見つめ直し、さらに書き進めていくことで、考えの奥行きも幅も、まるで変わってくるものなのだ。
その後、U君の「一生懸命だったこと」は「慶應大学受験」ではなくなっていた。あくまでも「受験失敗」はキッカケにすぎなかったことに気づいた。
それをキッカケとして、その後に始めたラグビーチームでの活動こそが、彼が一生懸命になったことであることに気がついたのだ。
ちなみに彼は、就職活動中もラグビーをやり続け、すり傷だらけになりながらも面接を受け、本命の商社を突破していった。
自己分析がうまくできない人の、よくある3つのパターン第0章の「絶対内定」するために知っておきたいことでも紹介したが、自己分析がうまくできない人がいる。
次の3つを確認し、本音。本気で自己分析をしようとしているのか、今一度自分自身に確かめるといい。
分析の目的を間違えている
自分の弱み。強み・価値観を客観的に把握するためではなく、「面接で何を言うか」「エントリーシートにどう書くか」ありきで分析してしまっている。
特に多いのが、「望む生き方や価値観」ではなく、「やりたいこと」を探そうとして見つからない人。
□自分の弱さを見つめ切れない
自分の弱さやつらかつた過去を見つめるだけのエネルギーがない状態のため、「人に言える表面的な自分」
だけを分析しようとしている。
その結果、その表面的な作業をやればやるほど、自信がなくなっていく。
「一生懸命だったこと」、「っらかったこと」など、点でしか過去を振り返っていない
これまでの人生を流れでとらえていないから、価値観が把握できない。したがって、末来が描けない。
時間がないときに、最低限アプローチしてほしいワークシート
ワークシートを見てすぐに分かるとおり、忍耐力、努力なしには取り組むことはできない。
しかも、そのいくつかを繰り返しやるには、相当な忍耐力を要する(とはいっても大学受験の時とは比較にならないくらい少ない作業量だが)。
感性を研ぎ澄ましながら集中して取り組んでほしい、というのが僕の本音である。
また、1週間後に面接が迫っているといった場合には、すべてを繰り返していれば、薄っぺらなものしかできないだろう。
そこで、これで十分だとは決して思わないけれど、まずとっかかりとして、我究へのゲートウェイとして、最低限やつてほしいワークシートのナンバーを列挙する。
それを何回か繰り返すことで、ワークシートを使った我究に慣れていつてほしい。
そして、気持ちに余裕ができたり、忍耐力がついてきたら、残りのワークシートも含めて繰り返しやっていってほしい。
oまずはST匡POと1これは全員できるはず。
さらに、・STEP2すべて。
3‐3「私の長所。短所」。
419「30歳の私、“歳の私」。
4‐15「私のコア…人生のテーマo野望」。
4116「死ぬまでに実現したいこと」。
4117「我究の整理『私のビジョン』」。
511「30カ条セルフチェックシート」。
611「○○パーソンに求められる資質・能力」。
6117「○○業界。
○○分野の課題と提案」。
6122「○○パーソンの仕事とは」。
6‐23「企画と提案」・6124「志望動機チェックシート」もう一度、繰り返すが、これで十分だとはとても思えない。
ましてや、これだけを1回やればいいということでもない。繰り返しやらなければ本当に意味がない。たとえ一度でも、やつたほうがよい。そして、ぜひ勢いをつけて、すべてのワークシートにチャレンジしていつてほしい。
まとめ
自分の願いを実現していくことで、ハツピーな人生を送る。そのために有効な手段が我究である。
我究の4つの目的。
①自分のコア(追い求めたい喜び¨大切にしたい価値観)の把握②望む未来(ライフビジョン・キャリアビジョン)の把握③等身大の自分の把握=客観的視点を入れた自己分析④自分の向上我究というワークは、就職や転職だけに有効なものではない。
あらゆる人生の場面で役立つ。ワークシートは、自分を知り、自分を高め、自分の未来を描くために書くのだ。
本音で書かなければ意味がない。ワークシートに取り組むのが苦手な人は、そのままでは内定は難しい。面倒くさいとか、嫌だとか、意味ないんじゃないかとか、甘えたことを言う前に、まず本腰を入れてやってみよう。
コメント