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第5章 就職活動で勝つためにすべき、たった4つのこと

自分を知る、人間性と能力を高める、自らを伝える、会社研究と会社選びまずはこの4つに取り組もう。

マインドと行動を変えれば、受ず成し遂げられる。

目次

就職活動に勝つためにしなければいけないことは

やるべきことは、たった4つ

就職活動は一般に数ヵ月以上の期間におよび、その間、仕事選びや会社選び、エントリーシート書き、社会人訪問や面接、筆記試験、デイスカツションなど、きみが今までに経験したことのない様々なことを、次から次へと体験していく。

これらを突破し、そして就職活動に勝つためにきみがすべきことは、単純化すると次の4つしかない。

  1. 自分を知る自己分析(過去、現在、そして未来の描き+強みと弱みの把握)
  2. 人間性と能力を高める選ばれるために自分の価値を高める
  3. 自分を伝える―‐大人のコミュニケーション能力を高める自価の高められた自分を会社に伝える。自分を選んでもらう
  4. 会社研究と会社選び

次に、そのためにしなければいけないことを挙げてみよう。

「自己分析」とは「自分のものさし」を持つこと

誰でもない、自分のために就職するのであるから、自分が最もハッピーになる仕事。会社、あるいは最も学べる会社を選び出す。

それには自分がどういう人間なのか、自分がどんなこだわりを持っているのか、自分がどういう人間になりたがっているのか、どんなことで自分はハッピーになれるのか、過去から現在に至るまでの自分を振り返り、また未来を描き、自分なりの価値観を見つけ出す。

まさに我究である。「自分の本当にやりたいことが分かりません」という学生が多い。

逆に、たくさんの大学生に接してきて、最初から自分なりの考え方や自分の価値観を、しっかり持っている人は非常に少ない。無理もないと思う。

受験にしても、試験にしても、自分の考え方ではなく、いかに正解を導けるかばかりが問われてきたのだから。

特にこの20年間は「勝ち組」になることが、さも大切であるかのように言われ(あおられ)ていた時代だったのだから。

特に最近は、効率的にとにかく楽に、早く成果を追い求める傾向もある。また、学生時代は、僕もそうだつたが、何事もついつい表面的な感覚で判断しがちだ。

音楽もファッションも遊び場所も店も、連れて歩く恋人や友人さえも、自分でカッコイイと感じているかというより、常に世間で言うカッコイイかダサイかのどちらかで、判断してきた傾向が強い。

したがって、「正解」や「流行」という客観的な、あるいは社会の評価という尺度でモノゴトを測ることはできても、「自分のものさし」で測ることや、深く考えること、いろんな角度から考えることがおろそかになってしまいがちなのである。

しかし、人生にも就職にも「正解」はない。

「自分のものさし」を持つための、自己分析、自己研究なしでは、やりたい仕事もへったくれもない。

本当の自分が分からなくて、自分に合う会社など分かりようがない。

ましてや「自己PR」や「志望動機」などあり得ない。

また、単に就職活動のみならず、社会に出てからは「自分のものさし」を持たずして、本当の幸せをつかむことなどできるはずがない。

「自分のものさし」づくり、さらには「自分だけの自己PR・志望動機」づくりなど、納得のいく志望企業への就職に必要なもののほとんどは、8章の我究ワークシートを進めながら行動していくことで、効率的に出来上がるようになっている。

誰のためでもなく「自分の夢」のために価値を高めよう

「会社がぜひとも欲しい人材」になることができれば、よほど見る目がない面接官に当たらない限り、絶対に内定できる。まさに、これが考え方の原点であり、当然のことである。

「会社がぜひとも欲しい人材」とは、「将来、その会社で大活躍してくれる人間」であり、すなわち「将来、その会社で仕事が抜群にできる人間=結果を出し、実績をあげる人間」である。

業界、会社ごとにカルチャーがあるのだから、業界、会社、職種ごとに活躍できる人材像には、傾向やタイプ、求められる能力に明確な違いがある。

実際、同じ業界内で、丸紅には落ちたが三井物産には内定した人や、博報堂に落ちて電通に通つた人、地方の新聞社に落ちて日経新聞に通った人など、業界下位に落ちて上位に通ることはまれではない。

業界を越えたら、当然ながら業界順位と合否状況は複雑に入り乱れている。

「業界上位に入つた人が、(上位に落ちて)下位に通った人より有能だ」という錯覚に陥りやすいが、一概にそうとは言い切れないのだ。

会社ごとに学生を見る方法も、重点的に見るポイント(求める人材像)も若干違うのだ。とはいえ、どうあがいても別人になり切ることなど、不可能だ。

一方で、型にはまった人間は企業には必要とされない。型にまったくはまらない人間も、企業には必要ない。

ということは、きみにできることは可能な範囲で自分を磨き、自分の持っている資質、能力を引き上げることだ。

そして相手とコミュニケーションすることで、「自分を相手に伝える」ことだ。いいモノを伸ばし、足りない部分を認識し、行動(アクション)を通じて補う。

まったく別の何かを身につけるのではなく、自分をそのままのカタチで磨き、価値を高めよう。

そして可能ならば、自分に足りないものを認識し、1つでも2つでも身につけていこう。会社のための自分ではなく、自分のための会社であり就職なのだ。

自分に合った会社で、将来大活躍できる人材になればいいのだ。忘れてほしくないからもう一度言っておくが、活躍するのに必要なものは能力だけではない。能力以上に人間性、人格が求められる。

多くの学生が、テンパツてくるとそのことをないがしろにするが、人間を磨くことを絶対におろそかにすべきではない。

特に、徹底して物事に取り組める自分に対する厳しさと、他人に対する誠実さ。これが一番大切なことだ。自分自身を大人にしていくことだ。

立っているだけで伝わってくる、存在のエネルギーを高めよう

ウソみたいな話だけど、業界によらず、人事採用担当の友人たちが皆、日を揃えて言うことがある。

「こいつはいいなと思う学生は黙っていても浮き上がって見える」(H堂人事部・Y氏など多数)「面接室に入った瞬間の第一印象が、そのまま結果に結びつくことが多い」(M物産・面接担当I氏)我究された学生は光つていて、そこにいるだけで存在感がある。エネルギーレベルが違う。

面接官と日と目が合つた瞬間、ビンとくるものがあるのだ。

我究された学生は必然的に自分に自信を持っているから、日の輝き、姿勢、雰囲気、態度が違うのである。

また、ある程度以上に大人であるから、場をもきちんと読めるのである。

これは就職活動の学生に限らず、医学的にも証明されていることであるが、自信を持ち、日的意識があり、イキイキとした人間は、日の輝き、声の張り、姿勢が変わってくるそうだ。

我究館の学生でも、このことは顕著だ。我究が進んでくると顔つきや雰囲気、態度が変わってくる。

模擬面接やデイスカツション・トレーニングをしている時に限らず、普段から顔つきや態度が変わってくる。

本番でも、面接会場に何百人もの学生がいても、彼らは、「正直言つて自分が負ける気がしなかった」「ほかの学生と一緒だと、みんな我究できてなくて、逆に安心してリラックスできた」と、日を揃えて言っている。

学生同士でも、光っている大人の学生は分かるのだ。

相手を理解し、自分を伝える。それが「大人とコミュニケートする力」だ。しかし、我究したことをビジュアルで訴えるだけで内定できるほど甘くはない。

当然、ビジュアル以外でも、会社に自分を伝えなければいけない。それが面接やディスカッションなどのコミュニケーションであり、また書類選考や論文などの筆記である。

論文についてはあとで詳しく説明するが、面接やディスカツションなど、人対人、面接官と向き合って自分を伝えるには、高めた自分に加えて、総合的なコミュニケーションカが必要である。

まず、自分に対し自分をさらけ出せるかどうかが最初のカベだ。自分を取り繕ったり、自分をごまかしていては、自分以外の人に「自分を伝える」ことはできない。

そして、相手を理解すること。相手の気持ち、考えていることを瞬時に汲み取った上で、相手が聞きたがっていることを的確に察知し、自分の言いたいことを分かりやすく伝えていくことが重要だ。

自分の頭の中を整理し、感覚でなく論理的に伝えていく。自分の考えの整理や論理的思考は、我究ワークシートをやることで自然と身につくようになつているが、間題はそれ以外のところにある。

まず、大人である面接官が聞きたがっていることは何なのか。それが分からないまま、自分の言いたいことを必死に伝えても、「大人とのコミュニケーション」が成り立たないということ。

多くの学生が学生同士でのコミュニケーションには慣れている。学生同士では相手が何を望んでいるのかを分かっている人が多い。

自分が伝えたいことも、さほど問題なく伝えられる人も少なくない。しかし、相手が大人の場合、学生とは様々な価値観も違うし、何よりもそれが面接やエントリーシートなど選考に関わることになると、ジャッジの目が非常にシビアになり、細かいところまで見えてくる。

実際、学生にとって、自分では「いい話だ」と思う話も、大人である面接官からすると、「さほど聞きたい話ではない」というケースが非常に多いのだ。

また、学生同士ではニュアンスでコミュニケーションを成立させていることが多いが、面接官はシビアに見ている。

「しゃべる内容」「書く内容」はもちろんのこと、「話の長さ」「状況の説明の十分さ」「場の読み方(その場に適切かどうか)」「相手との間の取り方」「話の展開の仕方」「表情や声の大きさ、声のトーン」「声の間き取りやすさ」などのすべてで、学生同士の文化の上ではなく、「大人の文化においてどうなのか」がシビアに問われてくるのである。

大人の文化を理解するためにも、きみ自身が大人になることが、大人の部分をしつかり持つことが、求められているのだ。

人間的にも魅力のある先輩と、どんどんコミュニケートしよう

さらに、素晴らしい先輩と、どんどんコミュニケートすることだ。「素晴らしい先輩」とは、会社が絶対放したくない、洞察力のある、仕事の抜群にできる人のこと。

脂がのった30〜35歳くらいの人がベストだ。抜群にできる人は、例外なく人間的にも魅力的で素晴らしい人だ。そういう人は皆、忙しい。

見つけ出すのも最初は大変だが、学生の熱意には必ず応えてくれる性格の持ち主であることが多い。

我究館の講師たちも、みんな無償で学生たちにアドバイスしてくれているのだ。つてをたどって見つけ出すしかない。

各会社には必ず1人や2人、スターがいる。その会社のスターであれば間違いない。「この人だ!」と思ったら本音でぶつかれ。きみの熱意を伝えるしかない。

また、そういう人は必ず横の人脈を持っている。スターが紹介する別の企業の人も、その会社のスターであることが多い。

最初のうちは、先輩ときみとでは、意識や考え方の深さや幅に雲泥の差がある。それは当然だ。

しかし、何回も接し、親しくなってくると、どんなに優秀でできる先輩も、自分と同じ趣味を持っていたり、意外と弱い面があったり、自分より知らないことがあったりといろいろ見えてくる。

さらに自分の意識も考え方も先輩につられて大人になり深くなっていく。自分の幼さ・甘さにも気づかされる。

遊び優先の大学生活で鈍り切っていた頭のキレも、先輩につられてシャープになっていく。緩んでいたハートも磨かれていく。

そうするうちに、憧れの企業で活躍している人であっても、普通の人間で(当たり前だが)、自分と分かり合える人であることを認識できるようになる。

そして、最初の緊張が少しずつなくなり、自然に自分の意見を言えるようになる。自分を作らずに話し合えるようになる。

無意識のうちに、きみは少しずつ「大人」を身につけていく。きみも、尊敬できる社会人の先輩を見つけて、仲良くなろう。

遊びに行ったり、飲みに行ったり、いろんなことを本音で語り合い、親しく付き合おう。

忙しい就職活動の中、無駄な時間に思えるかもしれないが、実は、このことも我究同様、内定に直結しているのだ。

・面接官とのコミュニケーションはどうすべきか

大人の価値観=面接官の価値観

人のせいにする、自分さえ良ければそれでいい、気分によって左右されやすい、相手の顔色を必要以上にうかがう、見られているところだけちゃんとしていればいい、自分さえちゃんとしていればいい、自分が正しければいい……など、学生生活では許されることも、社会人としては通用しないことが多い。

学生時代は、例えば大入と接する時は、大人である相手が、まだ学生であるきみに対して、「まだ学生なんだから」と学生の立場に降りてくれて、「できるだけ分かってあげよう。まだまだ子供のところがあっても仕方がない」と、学生の文化に無理して合わせてくれて、それで何とかコミュニヶlションを成立させてもらってきたということが少なくないだろう。

アルバイトでも、学生アルバイトということで甘えが許されてきたことも多くあるのではないか。

話が分かりにくくても、どう考えても甘えが強いなと感じても、ちょっと自分勝手な意見だなと思っても、それでもこれまでは、相手である大人は「この学生は何を言いたいのか」と粘り強く聞いてくれたことが多いだろう。

自分では気づいていなくても、じっくり思い出してみたらそうだつたということがきみにも少なくないはずだ。

大人である相手に、わざわざ自分のところまで降りてきてもらうコミュニケーションは、就職の面接においてはほとんどない。

分かりにくければ、「よく分からない」ということで却下。「ちょつと自分に都合よく考えすぎだ」と思えば、「甘えが強い」「自己中心的だ」で却下。

的外れなことを言えば、「人の話を理解できない。気持ちを汲めない」ということで却下。

大人とのコミュニケーションや面接そのものに慣れてなくて、頭の中が真っ白になってしまえば、「メンタリティが弱い」ということで却下……。

そういう具合に非常にシビアなものなのだ。要するに、きみ自身が大人になっていくこと、大人の部分を持っていくことが、何よりも重要なのだ。

面接官に、使える人材と感じさせよう

僕は毎年数多くの学生と接しているが、面接官のシビアな目線で見ると、学生の言いたいことが最初からそのまま、「なるほど素晴らしい」と感じることは、本当に少ない。

もちろん僕も一人の男として、学生に対しても採用云々でなく一人の若者として見れば「素晴らしいね」と感じることは少なくない。

しかし、いったん面接官の目線で見ると、「きみが頑張ったのはよく分かるけど、ほかの人と比べてみたことあるかい?」「自分が何もかも成し遂げたように語つてくれたけど、そうかなつ。みんなに支えられたからできたんじゃないのかな」

自分さえ良ければOKだと思っていないか?・その時、Aさんはどう感じたか考えたことあるかな」「その時はそれでよかつたかもしれないけど、長い日で考えてないな」

などと感じることが、ほとんど全員に当てはまるのだ。

あるいは、その話の中身そのものにはそれなりに納得できても、「この学生は、実はこういうところが甘いんじゃないかな」「本当はこういう弱さもあるんじゃないかな」と感じてしまうことがほとんどなのだ。

「就職における大人とのコミュニケーション」で目指すのはズバリ、「自分がいかにその会社で使える人かを、上手に相手に感じさせる(納得させる)こと」である。

ひたすら自分の言いたいことや伝えたいことをしゃべり続けても、相手が「なるほど、この学生はうちで活躍してくれそうだ」と感じてくれなければ意味がないのだ。

ということは……

  1. どういう話(その背景にある価値観や考え方)、どういう話し方、どういう態度なら面接官が「なるほど」「やるな!」と思うのか
  2. ほかの学生が、どういうことを言うのかを、ある程度把握しておかないと、面接で有効なコミュニケーションはできない。

これはまさに、きみが受けようとしている会社が常日頃から考えていることと同じである。

すなわち、

  1. どういう商品やサービスをお客様は喜んでくれるのか
  2. 他社はどういう商品やサービスを提供しようとしているのか

ということだ。

さらに面接では、その場その場で面接官が自分に感じていること、考えていることを見抜き、そして、それに基づいて面接官の日からウロコを落とすことを、言葉や態度で伝えていくことが必要なのだ。

面接官は、きみの「素の部分」を見ている

面接で求められるレベルは、難関企業になればなるほど「なるほどね、素晴らしいね」レベルを通り越して、「ほお―っ、やるなあ」「確かにそうだな。一つ勉強になつたな」と、言わしめるレベルであるのだ。

自分の価値観、学生で通用してきた価値観だけでなく、大人の価値観、その会社で活躍している人の価値観、面接官の価値観で自分の考えを吟味していく必要があるのだ。

話の内容だけをチェックすればいいということではない。人間の価値観や考え方は、その人の言動すべてに表れる。

エントリーシートのレイアウトや一つ一つの文字はもちろん、顔つき、表情、日つき、態度、声、服装、髪型、しゃべり方、間の取り方と、頭の先からつま先まですべてに表れるものだ。

したがって、表面だけ、例えば面接で話そうとすることだけを、チェックすればいいということではない。

きみの「素の自分」が問われると思っておいてはしい。より身近な人間。例えば、親や恋人に対する話し方、態度に、その人間の「素」が表れることが多い。

中には、友達やクラブやアルバイト先の先輩や後輩にはちゃんと接しているが、親や恋人には20歳を過ぎても、反抗期の延長のように子供のように接している学生や、その逆で単にイエスマン、尽くすだけのお利口さんになってしまっている学生は今どき少なくない。

単刀直入に言って、甘えているのだ。

ほとんどの場合、「それでも許されることで愛を感じたい」という甘えから、大人になり切れず、反発やいじめなど、相手を悲しませるような不誠実な態度をとつてしまっているのだ。

あるいは、「嫌われたくない」から、「もつと愛されたい」から、ひたすら甘いだけの態度、真に相手のために厳しく諭すことのできない態度をとつてしまっているのだ。

外づらが完璧であれば、バレないかもしれない。しかし、面接官は外づらでなく、本音はどういう人なのか、隠そうとしている「素のその人」を必死になって見抜こうとしていることを忘れないではしい。それが面接官のプロとしての仕事なのだ。

面接官の先入観を分析し、襄をかこう

自分を客観視することの重要性という意味から、「伝える」ということについて、もう少し述べておこう。

実は、きみは面接される前から、面接官にかなりの偏見、先入観を持たれていると思っていいだろう。

きみが面接室のドアを開ける前から、エントリーシートや履歴書に記載された様々なスペツクから、「次の学生はきっとこんな学生だろう」と思われているのだ。

面接官が先入観を持つスペックとは、おおむね次のようなものだ。。

  • 学校名、学部名。
  • 現役、浪人・留年経験の有無。
  • 大学の成績。
  • 大学時代のゼミ名(活動内容)、ゼミの役職名。
  • 大学時代のクラブ、サークル名(活動内容)、役職名。
  • 大学時代に一生懸命に取り組んだことの内容と程度・留学や海外在住経験の有無・転校経験の有無・趣味、趣味の幅・写真の顔つき、髪型、表情、日つき・語学。
  • その他のスキル・高校時代のクラブ名(内容)、役職名・¨人暮らしか家族と同居なのか別に悪い先入観とは限らない。

「東大」や「全国○位」という文字や「○○委員長」という肩書で、過大評価されているかもしれない。

僕がここで言いたいのは、「面接官の先入観の裏をかき、面接官を『ほお―っ』と唸らせよう」ということだ。

面接官に驚きや発見を味わつてもらうのだ。人は誰もが、驚いたり、発見したりした時に目が覚める。頭が冴え、感性が鋭くなる瞬間だ。面接官の目からウロコを落とさせるのだ。

そのためには、まずはきみ自身が、「自分のスペックは、面接官(特に活躍している人)に、どういつた先入観を与えるか」を把握する必要がある。

自分のスペックを大人の視点で客観的に分析する必要があるのだ。背伸びしても、取り繕っても意味がない。自分がどう評価しているかではなく、面接官がどう評価するのかを考えるのだ。そして、その先入観だけではない部分を伝えていくのだ。

面接官には予想できない一面を見せよう

例えば、こういうことだ。

仮に、高校時代は野球部、大学は体育会ソフトボール部のレギュラーで、全国大会で準優勝経験もある早稲田大の教育学部の学生A君がいたとしよう。

面接官の先入観は、きれいごとではなく、おおむね次のようなものと推測できる。

・何で教育学部なのか。やっぱり多くの学生がそうであるように、とにかく早稲田に行きたかったのかな。二浪して政経学部を狙うという目的意識や執着心はなかったのかな。それとも教育に強い興味があったのかな

・スポーツをしながら何とか早稲田には行きたかった学生なんだろうな。それなりに頑張り屋なんだろう。なぜ大学でソフトボールを選んだのだろう。野球は早稲田で通用しないと見切ってしまったのかな。執着心はそれほどでもないのかな。地味な種目だから、目立ちたがり屋ではないのだろうな。

しかし、ソフトボール部では結果を出している。きっとソフトボールはかなり一生懸命やってきたのだろう。ポジションはセカンドか。あまり我が強いほうではないのかな。地道な実力を大切にするタイプなのかな。

後輩指導係か。リーダーシップはそれほどでもないのかな。後輩を大切にする愛情の厚い人なのかな

・こつこつまじめにやるけれども要領のよさはどうかな。ソフトボール以外には特に打ち込んだものはなさそうだな。ソフトボールに打ち込んだけれど、体育会の学生にいがちな視野の狭い学生なのかな。勉強はそれほどしていないのかな。社会の動きにはうとい学生なのかな。問題意識はあまりない、言うことをよく聞くタイプの学生なのかな

・頑張り屋だけど発想力は乏しいのかもな。きつとソフトボールがウリで、面接でもその話ばかりするのだろうな

そういった先入観を面接官は無意識にせよ、持っているはずである。

実際には、そこまで辛口に見ないかもしれないが、シビアに見られると思っておくべきだろう。

そこで面接では、ソフトボールで勝つために頑張った的な根性話は、あえてサラッとしか話さない。

そんなことは面接でわざわざ詳しくしやべらなくても、面接官はもう十分に分かっているはずだ。

勝つために考えたユニークなトレーニング方法のアイデアなども悪くはないが、あえてソフトボールのことはそれだけ結果が出ているのだから、自分からは話さなくてもよいかもしれない。

ソフトボール以外のことで自分が興味を持って勉強してきたことや、社会の動きについての自分の考えなどを中心に話を展開していく。

先入観だけでは予想できなかった一面を見せてあげるのだ。

面接官に対して、サービス精神を発揮しよう

面接官の先入観の裏をかく―,そう言うと、何だかだまし合いをしているようだし、言葉の響きに意地悪な印象があるかもしれない。

「相手がどう感じているか」そればかり考えよ、ということでもない。

それで自分らしさを失ったり、自分で自分の本音が見えなくなったりするようでは元も子もない。媚びてしまってもいいわけがない。むしろ逆だ。

自分を効果的に伝えるための基礎的なクレバーな戦術であり、実はそれ以前に「サービス精神」でもある。

面接官が面接に飽きないように、予想の上をいく展開をしてあげることで、驚かせ、発見をさせてあげ、目を覚まさせてあげ、楽しませる。

その結果、自分にも好印象を持ってもらうのだ。このように、伝えるとは「すべてをぶっちゃける」ということではない。

すべてをぶっちゃけても当然選ばれるに足る実力をつけておくことはもちろんだが、5分や10分、せいぜい20分から30分程度の短時間で伝えるのだから、四角四面にセオリーどおり「一番一生懸命だったこと」をひたすらしゃべればいいということではない。

相手が自分を選ぶように、大人であり、面接官である相手が楽しむように、相手に驚きと発見を感じてもらえるように、その結果、自分にいい印象、すなわち使える人であり、一緒に働きたい人だという印象を持ってもらい、自分を必ず選ぶように伝えるものなのだ。

伝えるということについて、やや詳しく述べたが、今きみはそのことばかり考える必要はない。

マーケティングに執着する以前に、大人の価値観、活躍する人の価値観、自分の目指す大人の価値観を含め、自分自身の″実体″を磨くことに執着すべきだ。

見られ方ばかりに気をとられると、実体を磨くことが必ずおろそかになるものだ。

うまくかわすことにばかりに気をとられ、考え方がセコくなり、人間が小さくなり、自信も持てなくなるだろう。

まとめ

。就職活動に勝つためにすべきことは、たった4つ。

①自分を知る②人間性と能力を高める③自分を伝える④会社研究と会社選び。自己分析とは正解探しではなく、自分のものさしを持つこと。

oまず自分をさらけ出せるかどうかが最初の力べだ。

自分を取り繕ったり、ごまかしては「自分を伝える」ことはできない。

。「就職における大入とのコミュニケーション」で目指すのは、ズバリ「自分がいかにその会社で使える人材かを、上手に相手に感じさせること」である。

。人間の価値観や考え方は、その人の言動すべてに表れる。エントリーシートのレイアウトや一つ一つの文字はもちろん、顔つき、表情、日つき、態度、姿勢、声、服装、髪型、しゃべり方、間のとり方と、頭の先からつま先まですべてに表れるのだ。

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