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5章 おすすめ!しくじりから大逆転するための神社

リュウ博士: 大きなしくじりや失敗をしたら、人生崖っぷちですよね。たとえ自分が悪くなくとも、病や人間関係のトラブルで、追い詰められることはあります。そんな人生崖っぷちのときにピッタリの神社を、「崖っぷちから再生した神様」にご紹介いただきます。アヂスキタカヒコネ(阿遅鉏高日子根神)様、どうぞよろしくお願い致します!アヂスキタカヒコネ(以下アヂと表記): どうも ー! アヂスキタカヒコネです。名前が呼びにくい人は、僕のことアヂアヂとでも呼んでください!リュウ博士: あれ、こんな軽いノリの方でしたっけ? たしか友達のお葬式で暴れ回って、遺体と遺族が過ごす小屋を蹴り飛ばした神様ですよね。蹴りの力が強くて、小屋は出雲から岐阜まで飛んでいったとか。アヂ: わ ー言わんとって! 若気の至り、あのときはちょっとイライラしてたんや。リュウ博士: ご謙遜を。死者や遺族のケガレすら祓う強大な霊力をおもちですよね?アヂ: そう言ってくれてうれしいわ。僕、権力の中心から排除された過去があってね。権力の中心にいる人間たちから、 1300年以上ずっと低い評価をされてきたんや。リュウ博士: でもアヂアヂ様、本当は神様の中でも特別なお力がありますよね? 『古事記』で「大御神」とまで呼ばれた神様は、日本神道の最高神アマテラス様とイザナギ様、アヂスキタカヒコネこと迦毛大御神様だけですから。アヂ: だったんやけど、いつの間にか流罪になってもうた(苦笑)。リュウ博士: る、流罪? 神様がなぜ人間に罪を問われるのですか?アヂ: まあ、まずはおすすめ神社を紹介しようやないの。僕がおすすめしたい神社は高鴨神社。奈良県御所市にあるで。ご祭神は僕や。あと妹神のシタテルヒメ(下照姫)らも一緒に祀られているで。 高鴨神社だけやなく、御所市の神社は、おすすめやね。高天彦神社、葛城坐一言主神社、葛木御歳神社、鴨都波神社、神武天皇社など。 江戸時代初期までは、高天彦神社付近に、天上界「高天原」があるとされてたんや。で、神武天皇が即位した「橿原宮」も、神武天皇社のある御所市の柏原付近やと本居宣長は推測してたんやで。リュウ博士: 高天原と橿原宮があったとされたなんて、御所市は日本国の原点、日本神話の原点の地だったんですね! しかし、その割に御所市って有名じゃないですよね。観光地ではまったくないかと。アヂ: そうやね。だから本書で紹介してほしいんや。「すごいで!」って。リュウ博士: たしかに! それで、アヂアヂ様はどんな崖っぷちに立たれたのですか?アヂ: 流罪の話をしよか。『続日本紀』って歴史書にこんな記録があるんや。 ややこしい話やけど、かんたんに言うで? かつて高鴨神は第 21代・雄略天皇と狩猟して獲物を争い、怒った雄略天皇は高鴨神をいまの高知県に流罪にした。 764年 11月、淳仁天皇の許しを得て、高鴨神は再び奈良に迎え入れられ、御所市内に祀られた。さっきの高鴨神社やね。リュウ博士: はあ ~、その雄略天皇と争ったのがアヂスキタカヒコネ様なのですね?アヂ: いや、『古事記』『日本書紀』では、同じ御所市の神ヒトコトヌシ(一言主)さんが雄略天皇と狩猟をしたと書かれている。しかも雄略天皇の怒りは買ってない。流罪になった高知で高鴨神が祀られたのは土佐神社なんやけど、ご祭神はヒトコトヌシさんと僕アヂスキタカヒコネの両神。どうや、ややこしいやろ?リュウ博士: 理解するのに少し時間がかかりますね(苦笑)。高鴨神様 =アヂスキタカヒコネ様 =ヒトコトヌシ様ってことですか?アヂ: 違うって言う人はいるやろけど、本書ではそういうことにしといて! 要するに僕は、罪をでっち上げられ、別の名前に変えられ、高知に追放されたんや。リュウ博士: おつらかったですか?アヂ: 人間やったらつらいやろけど、神やから、どーでもいいな(笑)。高知に行けたのはよかったわ。新しい出会いもたくさんあったし、雄略天皇のときに土佐神社(高知県高知市/当時は土佐高賀茂大社)が建てられたんやけど、高知の人は僕に良くしてくれた。奈良や京都は、神様を看板にした人間同士の争いが激しくて大変やけど、高知の人は僕を一番に大事にしてくれたからな。高知で僕とヒトコトヌシさんを祀る土佐神社(高知県高知市)、鳴無神社(高知県須崎市)はホンマにおすすめや。リュウ博士: 崖っぷちから再生できますかね?アヂ: さっき、あなたが言うたやないの。アヂスキタカヒコネは死者や遺族のケガレすら祓う強大な霊力をもつ神やって。僕はもともと、 5世紀の日本で天皇と並ぶ最高権力者やった葛城氏の神や。でも葛城氏は 5世紀末から 6世紀に没落した。主に雄略天皇にしてやられたんや。葛城氏の子孫の蘇我馬子は僕やヒトコトヌシさんのいる地をほしがったけど、蘇我氏も大化の改新(乙巳の変)で没落してもうた。 葛城氏も蘇我氏も没落したことで、中央政府の僕への扱いも悪うなった。どういうことかわかるか? 天下を支配した葛城氏や蘇我氏がほしがるほど巨大な力のある神がいま、権力者から解放されて、みんなの力になれるってことや!リュウ博士: いいですね! ただ彼ら一族は没落したんですよね?

アヂ: その無念の思いがあるから、僕は神として進化したんや。没落した一族の思いが込められた神だからこそ、その逆がご利益になる。没落の逆は何や?リュウ博士: 大逆転。崖っぷちからの復活・再生ですね!アヂ: その通りや。僕やヒトコトヌシさんのいる神社は、その力になれると思うで!崖っぷちからの再生におすすめの神社 ▼高鴨神社(奈良県御所市) ▼葛城坐一言主神社(奈良県御所市) ▼一言主神社(茨城県常総市など各地) ▼土佐神社(高知県高知市) ▼鳴無神社(高知県須崎市)リュウ博士: この方をお呼びすること、多くの読者が期待していたのではないでしょうか。ドラ子: リュウ博士、ようやく私を呼んでくれたね。読者の皆様、私は龍神ですが、本書ではドラ子ちゃんとお呼びください。リュウ博士: ドラ子ちゃん、よろしくです。私は本名が八木龍平と〝龍〟が付いているので、龍神さんには子供のころから親しみを感じてたんです。ドラ子: 子供のころ、何で自分の名前がお社にあるのか不思議だったんでしょ?リュウ博士: そうそう、いまにして思うと「八大龍王」様なんですけどね。八木龍平と八大龍王、字がすごく似ているでしょ?ドラ子: だよねぇ。龍の数字が 8って聞いて、ますます親しみを感じたんじゃない?リュウ博士: 八木の姓もありますから。八が 8なのはもちろんですが、〝八木〟の漢字って、八 +八に分解できるんです。「木」 =「十と八」。だから八木も龍神なんですね。ドラ子: だねぇ。そうそう、おすすめ神社だ。テーマは夢をかなえる、か。奈良の石上神宮(奈良県天理市)なんてどうだろう?リュウ博士: 出た! 石上神宮のある天理から桜井まで続く「山辺の道」は、日本の歴史に登場する最古の道ですね。ドラ子: 「山辺の道」沿いに、石上神宮、大和神社、檜原神社、狭井神社、大神神社など素晴らしい神社がたくさん。この道自体が「日本最古の龍」なのよね。リュウ博士: 道が龍ですか?ドラ子: そう、龍っていうと伝説の姿を思い浮かべる人が多いよね。けど、じつは普通に目にすることもできるのよ。それが道とか川とか、流れのあるものは龍なの。

リュウ博士: 龍も流も〝りゅう〟と読みますものね。じゃ、試合やゲームや相場で、「いま、流れが来ている!」とか言いますけど、そういうのも龍ですか?ドラ子: もちろん。だから勝負事では流れを味方につける、つまり「龍を味方につけよう」と、龍神さんの神社に行く人たちがいる。定評あるところだと、まず宮崎県西臼杵郡の八大龍王水神。ここはプロ野球史上唯一の 9連覇を達成した巨人軍監督の川上哲治氏がお忍びで参拝していた。同じ巨人軍のスーパースターで国民栄誉賞を受賞した長嶋茂雄氏も参拝しているわよ。 長嶋氏は神社仏閣によく参拝する方で、関東なら神奈川県足柄下郡・芦ノ湖畔の箱根神社に参拝されている。箱根神社は政財界の有力者にも人気で、サンフランシスコ平和条約を結んだ吉田茂総理、西武グループ創業者の堤康次郎氏、作詞家の秋元康氏も参拝。鎌倉幕府を開いた将軍・源頼朝の天下取りを後押ししたのも有名ね。リュウ博士: 箱根神社といえば、境内に九頭龍神社(新宮)がありますよね。やはりおすすめですか?ドラ子: あそこは水がいいね。龍神水と呼ばれていて、持ち帰りも可能よ。リュウ博士: 芦ノ湖畔には、他にも九頭龍神社(本宮)がありますよね。そちらも行った方がいいですか?ドラ子: 九頭龍神社の本宮は最近有名になったなあ。龍神が好きなら、本宮にも来るといいわよ。箱根神社からだと徒歩で 1時間近くかかるから、箱根園までは車やバスで来るのがおすすめかな。毎月 13日の朝に、元箱根の港から遊覧船も出ている。リュウ博士: 13日は九頭龍神社(本宮)のお祭りの日ですね。ドラ子: 関東でお仕事する人は、箱根神社 +九頭龍神社(新宮)、九頭龍神社(本宮)、そして駒ヶ岳山頂の箱根元宮はおすすめね。芦ノ湖の龍神さんが後押ししてくれる。リュウ博士: 他にもおすすめの神社はありますか?ドラ子: そりゃたくさんあるけど(笑)、それより普段の心がけの方が大事ね。とくに何か夢や目標をかなえたい人は……。リュウ博士: 教えてください(目キラキラ)。ドラ子: こうしなきゃいけないって決めないこと。龍神という流れに乗るには、「偶然のご縁」を活かす姿勢が大事。これから新たな未来を創造するのだから、いまの自分にはない発想や知識・考え方を取り入れた方がいいんだよね。リュウ博士: なるほど、「計画された偶発性理論」ですね!ドラ子: な、何、それは?リュウ博士: スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授らの調査によると、ビジネスで成功を収めた人の 8割が、成功の要因は予期せぬ偶然だったと回答しているんです。そこから、計画を固定せず、偶然起こった出来事を受け入れて、さらに偶然の出来事を自ら積極的に起こそうとするのが、「計画された偶発性理論」です。ドラ子: それは運が良くなる考え方ね。偶然の幸運もあれば、偶然の不運もある。不運な出来事も、積極的に活かせば、幸運になることはある。たとえばスポーツ選手が、運悪くケガをした。次はケガをしないよう体の柔軟性や筋力を高めたら、あまりケガしない体になった。そうすると、あのときにケガをしてよかったとなるわよね。リュウ博士: 逆に、運よくものすごく優遇された人が、傲慢になって悪い結果につながったのなら、以前すごく優遇されたのがまずかったとなりますね。ドラ子: そう。幸運を不運にするのも、不運を幸運にするのも、その人次第。だから普段の心がけの方が大事なのよ。リュウ博士: 以前、群馬県甘楽郡の妙義山麓にある中之嶽神社の宮司さんから、「神社の階段は龍の背中だ」と言われたことがあります。「階段を一歩一歩上ることが龍の背に乗ること」だと。これって参拝する心構えに通じる話ですよね。ドラ子: そう、龍(流れ)に乗るには、起きていることに集中すること。中之嶽神社の階段ってめちゃくちゃ急だったでしょ? 階段の上り下りにだけ集中しないと危ないよね。偶然の出来事への対応も同じこと。起こったことにただ一生懸命に対応するだけ。そうしたら、たいていの出来事は、偶然の幸運になるのよ。リュウ博士: 心理学でいうフロー体験ですね。ゾーンに入るともいいますが、完全集中して心身のパフォーマンスが向上するとか。神社でもっとも多い階段数 2446段を誇る、山形県鶴岡市の出羽神社のある羽黒山に登る意欲も上がりますよね(ね?)。ドラ子: フロー体験はまさに龍の背に乗っている状態ね。流れに身を任せるとか、運を天に任せるというのは、けっしてだらっとしているのではなく、余計なことを考えず集中している状態。急な階段を上り下りするように物事に集中するとき、龍の力がやってくるよ。あなたの夢も、きっとかなう!夢や目標をかなえるのにおすすめの神社 ▼石上神宮(奈良県天理市) ▼八大龍王水神(宮崎県西臼杵郡) ▼箱根神社、箱根元宮、九頭龍神社本宮・新宮(神奈川県足柄下郡) ▼中之嶽神社(群馬県甘楽郡) ▼出羽神社(山形県鶴岡市)

リュウ博士: ドラ子ちゃんの話、楽しかったな。 次はどの神様に話を聞こうかな ~。さて、寝るか。(リュウ博士の夢の中でのお話) ?????: 次は我が答えるよ。リュウ博士: え! ありがたいですけど、どちら様でしょうか?オオモノヌシ: 我はオオモノヌシノカミ(大物主神)という。リュウ博士: 崇神天皇の夢に現れた〝日本史上最大の怨霊〟じゃないですか!オオモノヌシ: 何を言う! 我こそは〝日本史上最大の救世主〟じゃないか!リュウ博士: 国民の半分が死んだ疫病を退散させたのですから、もちろん史上最大の救世主ですが、疫病の元になった怨念でもあるのでは?オオモノヌシ: こらこら、もっと物事を深く見ろ! それは当時の日本は国の中が真っぷたつに割れるほど混乱していた表れだ。ただ、我は神の荒々しい部分ではないぞ? 我は出雲の王オオクニヌシ(大国主神)の和魂。国を治め、物事を収め、調和をもたらす魂だ。リュウ博士: はい。相棒に去られたオオクニヌシ様が深く悲しみ絶望していると、海の向こうから光り輝く神オオモノヌシ様が現れ、「東の山の上に我を祀れば国づくりはうまくいく」と仰せになられた。オオクニヌシ様は山上にオオモノヌシ様を祀り、国づくりを終えられた。オオモノヌシ: その通りだ。オオクニヌシは我を祀ることで国を完成させた。同じように、国民の半分が死んで絶望していた第 10代・崇神天皇は、東の山上に我を祀ることで日本国を完成させた。その東の山が奈良県桜井市の三輪山、祀っているのが大神神社だ。日本最古の神社といわれている。我オオモノヌシは「神社発祥の神」「神道発祥の神」なのだな。リュウ博士: オオモノヌシ様が現れるときには、共通点がありますね。それは深く絶望し、降参しているとき。オオクニヌシ様も崇神天皇も深く絶望し、自分の力では無理だと、お手上げ状態だった。オオモノヌシ: その通りだ。お手上げしてくれると、ようやく神の助けが入る。それまではいくら状態が悪くとも、神の助けを心から受け入れる者はなかなかいない。リュウ博士: 私の友人の築山知美さんは、大神神社の神様を厚く信仰しています。知美さんはお父様の会社が 8億円の負債をかかえ、家の差し押さえまであと 1か月。何も解決策が浮かばない中、ご家族で大神神社に参拝された。そうしたら奇跡的に手助けする人が現れ、家を手放さず、借金を返すことができたとうかがっています。オオモノヌシ: 築山家のピンチを助けた人は、かつて知美嬢の父が助けた人の子供だと聞く。築山家の積んだ徳がピンチを救ったんだ。そしてピンチを助けたのは、我ではなく、実際に助けた人だ。助けた人の徳のお蔭だよ。リュウ博士: あー、オオモノヌシ様は「和魂」のはたらきそのものなのですね。国を治め、物事を収め、調和をもたらす。出雲の王オオクニヌシ様との関係を図にしてみました。オオクニヌシ様のお子様の諏訪の神タケミナカタ(建御名方神)様との関係も入れています。

オオモノヌシ: ふふふ、出雲のオオクニヌシは子供のころから抑圧されてがまん強いからな。崇神天皇もそうだ。戦争だらけの激しい権力闘争の中で、自分を抑圧し、他を抑圧していた。だが、そうして無理矢理抑え込んだものは地下のマグマのように力をたくわえる。いつ暴発するかわからない、抑圧された強大な情念が諏訪のタケミナカタだな。 抑圧された情念は、本音の底の本音。つまり、根源的な欲求(リビドー)だ。しかし、その欲求を世の中でそのまま満たすことはできない。それができるなら、抑圧する必要もないからな。かといって、抑圧し続ければ、いつか暴発する。タケミナカタの暴発が始まる(苦笑)。他を殺すか、自分を殺すか、いずれにせよ終わりだ。そこで我の出番になる。根源的な欲求を、世の中に合う形に「調整」して満たす。まさに和魂のはたらきだな。リュウ博士: オオモノヌシ様の和魂のはたらきに触れて、大きなピンチを脱出することが三輪山をご神体とする大神神社のご利益ですね。オオモノヌシ: かんたんにいえば、悪縁切りだな。人生を詰ませかねない悪縁を断つ。もともと我の役目は国家安泰であるが、企業や個人の安泰も支援している。安泰に不要な悪縁を切るわけだが、安泰の意味は幅広い。安泰につながる厄除け・金運・財運・健康運に役立つと見られることもあるな。リュウ博士: オオモノヌシ様は、三輪山の他にどこにお祀りされていますか?オオモノヌシ: 香川県仲多度郡の金刀比羅宮は「こんぴらさん」の名で有名だな。北海道函館市・函館八幡宮のように主祭神と一緒に祀る神社もある。また、横浜を守る伊勢山皇大神宮の境内にも我を祀る大神神社があるぞ。(リュウ博士、夢から覚める)悪縁を切りピンチを脱出するのにおすすめの神社 ▼大神神社(奈良県桜井市) ▼金刀比羅宮(香川県仲多度郡) ▼函館八幡宮(北海道函館市) ▼伊勢山皇大神宮境内の大神神社(神奈川県横浜市)リュウ博士: オオモノヌシ様の霊夢、驚いたなあ。突然来るのだもの。ヤタ彦: 夢くらいい ーやん、うちのボスのお嬢なんて、トイレに行ったらオオモノヌシはんに襲われたんやから。リュウ博士: わ、ヤタガラスのヤタ彦まで!ヤタ彦: うちのボスは下鴨神社のご祭神・カモタケツヌミノミコト(賀茂建角身命)。神武天皇を先導した、あの有名なヤタガラスや。リュウ博士: ヤタ彦は何か先導してるんですか?ヤタ彦: いまのところ、リュウ博士くらいやな。は ー、こんな閑職、早よ辞めたい!

リュウ博士: 暇してるのだったら、プライベートを充実させたらよろしいかと。ヤタ彦: そういう意味ちゃうわ! うちも神武天皇のような立派な方を導く役になりたいいうことや!リュウ博士: 私がもっと出世するよう、ヤタ彦が導いたら万事解決じゃないですか。お ー、そうだ! 出世する神社とか紹介してください。「開運・運気上昇!」みたいなやつ。ヤタ彦: 運気上昇いうたら、定番はサルタヒコ(猿田彦神)はんの神社やな。リュウ博士: サルタヒコ様、好きなんですよー! 新しく何かを始めるときに最適な「道開き」の神様ですね。三重県鈴鹿市の椿大神社はパナソニック創業者の松下幸之助氏も厚く信仰したスケールが大きい神社。氏が寄進したお茶室で一服するのもおすすめです。伊勢観光の定番、二見興玉神社は、海風が気持ちよく、早朝に夫婦岩から昇る日はまさに運気上昇そのものです。関東だと、千葉県銚子市の猿田神社は本殿近くに奥宮・元宮があって、お水取り・お砂取りもできる。開運旅行好きにおすすめの神社ですね。ヤタ彦: どこも素晴らしい神社やな。ヤタ彦的には、東京都千代田区永田町の日枝神社境内にある猿田彦神社もおすすめや。本殿の右から出たらお社がひとつあるんやけど、その中に入って右側にあるわ。八坂神社と一緒に祀られてる。リュウ博士: あそこいいですよねー! 〝つながる〟感覚があるんですよ。ヤタ彦: 人間を導くには、その人間とつながりをつくる必要があるんよ。サルタヒコはんもうちらヤタガラス一族と同じく、先に立って導く神で、お役目も同じなんや。リュウ博士: 同じ役割だったら、ヤタ彦でなく、サルタヒコ様にご登場いただきたい……イテっ! 暴力反対! どこからハリセン出してきた!ヤタ彦: 定番やがな。うちらツッコミ一族やさかい。リュウ博士: なるほど先導するだけに、先につっこむんですね。リュウ博士: ヤタガラス一族の本拠地、下鴨神社や上賀茂神社はどうですか?ヤタ彦: もちろん素晴らしい神社やけど、運気上昇というとどうやろか? 何せ京の都を守ってきた神社やさかい、運気安定ならピッタリ。安定を導く家内安全や厄除け、良縁成就にも向いてるわ。そやけど、上昇というと……。あ! 京都府京都市八瀬の御蔭神社があったわ! 運気上昇にピッタリやで!リュウ博士: どんな神社でしたっけ?ヤタ彦: 下鴨神社の摂社やね。摂社って重要な支社とか支店みたいな意味やけど、なかでも御蔭神社は下鴨神社にとって、そして京の都にとっても重要な神社や。鬼が出入りするとされる方角を鬼門(北東)というと、京都の鬼門に位置する御蔭神社は、密かに京都を守っている神社なんや。普段は神職さんもおらん無人の神社で参拝客も少ないけど、何せ下鴨神社のご祭神カモタケツヌミノミコトとタマヨリヒメ(玉依媛)親娘が降臨した聖地やさかい。 京都三大祭り「葵祭」の数日前に、この御蔭神社で日本最古の神事「御蔭祭」をやるんやけど、この御蔭祭で降臨させた新鮮な神の霊力を、また下鴨神社に迎え入れて、神の力を復活させるんよ。で、葵祭のときに、下鴨と上賀茂の神が京都の街中をまわって、復活した神の力を分けて、京都の街の霊力も復活する。御蔭神社は、神の力の原材料地になっているわけや。リュウ博士: へぇ ー、上賀茂神社でも、御蔭祭のようなお祭りはあるんですか?ヤタ彦: 上賀茂は、御阿礼神事や。御蔭祭と同じ日に行うんやけど、「みあれ」は神の誕生とか神の降臨を意味するから、御蔭祭と同じ目的やね。上賀茂神社の北北西約 2キロにある神山という山が、上賀茂神社のご神体で、この神山から神霊を迎え入れるんや。あ、神山は立ち入り禁止やから、おすすめはしないで。リュウ博士: 「禁足地」ってやつですね。神秘的だ。ヤタ彦: 近隣をうろつくくらいでがまんしといて(笑)。リュウ博士: 山に向かって拝礼すればいいですよね。道を開く「開運・運気上昇」におすすめの神社・椿大神社(三重県鈴鹿市)・二見興玉神社(三重県伊勢市)・猿田神社(千葉県銚子市)・猿田彦神社(東京都千代田区の日枝神社境内)・御蔭神社(京都府京都市)リュウ博士: 次はどんな神社がいいかなあ。プラネット社の調査だと、お寺でも神社でも願掛けの 1位は安全(家内・交通など)だったな。神社では安全(家内・交通など)を願う人が約 61%。よし! 「人生の安全」におすすめの神社を紹介してもらおう!ヤタ彦: ほな、それこそ下鴨神社や上賀茂神社はピッタリやな。さっきも言うた通り、運気安定にはピッタリの神社やさかい。

リュウ博士: またヤタ彦……。ヤタ彦: 何不満そうな顔してるねん!リュウ博士: 話したいならどうぞ。ヤタ彦: オレの扱い悪くないか!? 危険な中、先頭に立って道案内するヤタガラスやから、交通安全や厄除けのご利益もいけるんやって。リュウ博士: お ー、たしかに!ヤタ彦: 読者のために適切な神様も呼んできてるがな。リュウ博士のためやないで!リュウ博士: (一言多い……)どちらの神様で?ヤタ彦: 火の神カグツチはんや!カグツチ: どうも ー! 生まれたときに母イザナミを死なせ、父イザナギに首を斬られたカグツチで ーす! 生まれてきてごめんなさい!リュウ博士: (どう返せばいいんだ)よ、よろしくお願いします。えーと、ヤタ彦とは何つながりで?カグツチ: 私の本拠地のひとつが京都の愛宕山なので、京都の霊界を仕切るヤタガラス一族ともつながりがあるのですよ。リュウ博士: 愛宕山は、京都人には「火迺要慎」のお札でおなじみですね。個人的には、小学生のときに愛宕山に登って何度もこけた記憶があります(苦笑)。カグツチ: 子供のころはよくこけてたよね。平坦な街中でもこけてたでしょ? 私のせいじゃないかと!ヤタ彦: カグツチはんは火事や火災を防ぐ「火伏せの神」や。京都では家の台所や料亭の厨房には欠かせへん。それにカグツチはんは、言いにくいけど……。カグツチ: はい、生まれたときに母イザナミを死なせ、父イザナギに首を斬られた、家庭の不幸を一身に背負った神です。だ・か・ら・こそ! 家内安全のご利益があります。リュウ博士: カグツチ様は火の神様だから、イザナミ様がひどい火傷をおってしまったのでしたね。イザナミ様が死んでショックを受けたイザナギ様は怒りのあまり、カグツチ様の首を剣で……。カグツチ: その話だけ聞くと残酷な悲劇ですが、母イザナミは火傷をおったことで、たくさんの神を生み、父イザナギも剣で私を斬ったことで、私の血から多くの神を生みました。リュウ博士: そんな家庭崩壊を経験されたからこそ、台所からご家庭の安全をずっと守られてきましたよね。どこの神社に祀られているのですか?カグツチ: まず愛宕神社にいます。総本社は京都府京都市の愛宕山山頂で、その若宮に鎮座しています。愛宕神社は全国に 900社近くあって、東京都港区の愛宕神社は「出世の石段」で知られていますね。火の神はホムスビ(火産霊神)という名前で祀られています。楽天市場でおなじみの楽天グループは創業当初、東京の愛宕神社の隣にオフィスを構えていました。いまでも創業者の三木谷浩史会長兼社長以下、楽天役員の皆さんが新年の第 1営業日にご参拝くださっていますよ。リュウ博士: 三木谷会長は、平成の世に「出世の石段」をかけ上られた代表的な人ですよね。やはり商売繁盛のご利益もあるということでしょうか?カグツチ: はい、火は「下から上に」上がるから、出世や売上・利益向上のはたらきもあります。上から下に下がる火は見たことないでしょ? 火は常に「上へ上へ」と働きます。リュウ博士: たしかに! 火は燃え上がりますものね。カグツチ: そうそう、炎上します。炎上といえば、最近はネットでの炎上の防止を願う人も増えてきましたね。リュウ博士: ネットの炎上と火事はだいぶ違う気もしますが(笑)。カグツチ: 私はネットや電子機器にも強いので。愛宕と並ぶ私の拠点は秋葉ですから。リュウ博士: 秋葉って、あの電気街で有名な秋葉原と関係ありますか?カグツチ: はい、秋葉原の秋葉は静岡県浜松市の秋葉山から来ています。秋葉山は火伏せ・防火の神様として私を祀っていて、江戸時代はかなり有名だったん

ですよ(どやっ)。 この秋葉山信仰の中心が静岡県浜松市・秋葉山本宮秋葉神社。山頂の秋葉神社上社と、気田川沿いにある秋葉神社下社の 2社を指します。リュウ博士: へー! 秋葉原の地名の由来、少し調べてみました。 1869年に東京で大火災があって、その翌年に明治天皇が「火災鎮護の祈願所」を、いまの秋葉原の地に創建。住民はその祈願所に「秋葉山の神様が祀られていると誤解」して、「秋葉さん」と親しまれたとか。祈願所周辺の焼け野原はしばらく空地になっていたため、「秋葉の原」「秋葉っ原」と呼んだことが、秋葉原の由来だそうです。カグツチ: はい、よくできました。その祈願所の秋葉さんは、 JR秋葉原駅が建設されるときに移転。現在は東京都台東区の松が谷に秋葉神社として建てられ、火の神、水の神、土の神の三柱が祀られています。リュウ博士: その火の神様、水の神様、土の神様は、何と皇居内の紅葉山なる丘に祀られていた三神で、かなり貴重な神社ですね。家内安全・交通安全・防火など「人生の安全」におすすめの神社 ▼下鴨神社(京都府京都市) ▼上賀茂神社(京都府京都市) ▼愛宕神社(京都府京都市) ▼愛宕神社(東京都港区) ▼秋葉山本宮秋葉神社・上社(静岡県浜松市) ▼秋葉山本宮秋葉神社・下社(静岡県浜松市) ▼秋葉神社(東京都台東区)リュウ博士: 安全(家内・交通など)の次に多い願掛けは、健康運だったよな。じゃ次は、健康祈願におすすめの神社を紹介しよう! どの神様にお出ましいただけるかなあ。イワナガヒメ: そろそろ私の出番ではないのですか?リュウ博士: ややっ! イワナガヒメ(石長比売)様! ご解説いただけるのでしょうか。イワナガヒメ: もちろん。私の名前は『古事記』だと「石長比売」と記されますが、岩のように長く久しく変わることのない女性という意味だとされています。ですから、皆様が健康に長生きするご利益あり、と思っていただければ。リュウ博士: 神話では、逆にどなたかの寿命を縮めてらっしゃったような……。イワナガヒメ: あれはあの忌まわしき男ニニギ(瓊瓊杵命)の自滅です(笑)。リュウ博士: やはり手厳しい。ニニギ様とのご結婚が成立せず、ニニギ様とその子孫の寿命を大きく縮め、そしてお姿が醜いとされたイワナガヒメ様。だからこそ、そのご利益も素晴らしいわけですね。イワナガヒメ: 左様です。縁結び、健康運、そして美容が私の守備範囲ですね。リュウ博士: どれも末長く、ということですか?イワナガヒメ: もちろんです。長続きする縁結び、健康に長生きすること、長く美しくいること。これがイワナガヒメのご利益になります。リュウ博士: 素晴らしいですね!イワナガヒメ: 私の妹のコノハナノサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)は、絶世の美女で、桜の女神で、富士山の神。とても目立つし、ニニギを始め多くの者が心ひかれるのも当然でしょう。ですが、花は咲くと散ります。富士山は遠くから見るときれいですが、近くで見るとゴツゴツした岩だらけです。リュウ博士: 岩というとイワナガヒメ様ですね。イワナガヒメ: そう、富士山は遠くで見るとコノハナノサクヤビメ、近くで見るとイワナガヒメ。私たち姉妹は、私が妹を恨んでいるとよくいわれますが、そんなことありません。だって、同じ存在なのですから。リュウ博士: なるほど、イワナガヒメ様とコノハナノサクヤビメ様は、じつは同じ存在で、ただ見る場所や見る角度が違うだけ、ということなのでしょうか?イワナガヒメ: はい。ニニギは男として、コノハナノサクヤビメの華やかさに目を奪われた。ただ、それはあくまで外見だけのこと。日本国を統治するお役目を授かって、天から降臨したニニギは、もっと視野を広げる必要があったのです。リュウ博士: と、いいますと?イワナガヒメ: 「麗しき美人」と記されたコノハナノサクヤビメに対して、私イワナガヒメの『古事記』での記述は「甚凶醜」。非常にブスだと記されたわけですが、この〝醜い〟という言葉には、隠れた意味があるのです。リュウ博士: 隠れた意味……。イワナガヒメ: はい。「醜い」は「見難い」の意味が隠れています。見えにくい、ということですね。私は、岩のように長く久しく変わることのないはたらき。物事を長続きさせるには、見た目のことだけでなく、見えにくい部分にも目を向けなさい。ニニギと私の結婚が成立しなかったことで、ニニギとその子孫の寿命が縮んだのには、このような教訓が隠れているのです。

リュウ博士: イワナガヒメ様の本質は「見えにくいものを見る力」なのですね。そしてニニギ様が失敗したのは、見えやすいところしか見なかったから。イワナガヒメ: そうですね。先ほど申し上げたように、日本国を統治するお役目を授かったニニギは、もっと視野を広げる必要がありました。「表だけでなく裏にも目を向けなさい」「目に付くところだけでなく目に付かないところにも目を向けなさい」「外見だけでなく内面にも目を向けなさい」。 国の統治において、目立つ役職に就く者の仕事はほんの一部。大半の仕事は、目立たない役職の者が処理しています。手柄とはとくに関係のない仕事、こなして当たり前とされる仕事です。しかし、そんな裏方なくして、国の運営は成り立ちません。縁結び、健康や美容においても同様で、目に付きにくいところに目を向けるほど、ご縁も長続きし、また長く健康に美しくいられるでしょう。リュウ博士: イワナガヒメ様を祀る神社は、どこがありますか?イワナガヒメ: 静岡県伊東市・伊豆高原の大室山浅間神社、伊豆半島南西部の雲見浅間神社、京都府京都市の貴船神社・結社ですね。あとは岐阜県岐阜市の伊豆神社など。私を単独で祀る神社の数は少ないですね。リュウ博士: では、福岡県糸島市の細石神社も紹介させてください。こちらはイワナガヒメ様とコノハナノサクヤビメ様の姉妹のみお祀りされています。イワナガヒメ: 私たち姉妹を両方一気に参拝できるのは良いですね。リュウ博士: 日本の国歌「君が代」と関係するとされる興味深い神社です。「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」の「さざれ石」が、この細石神社と関係あるというウワサです。イワナガヒメ: 「君が代」は私イワナガヒメの歌ともいわれますよ。さざれ石、巌、そして苔むすも私です。私にはコケムスメ(苔牟須売神)の別名もありますから。コケムスメとしては糸島市の若宮神社(桜谷神社)に、妹と祀られています。美しく長生きする縁結びにおすすめの神社 ▼大室山浅間神社(静岡県伊東市) ▼雲見浅間神社(静岡県賀茂郡) ▼貴船神社・結社(京都府京都市) ▼伊豆神社(岐阜県岐阜市) ▼細石神社(福岡県糸島市) ▼若宮神社(福岡県糸島市)リュウ博士: 次は願掛けで人気( 4位)の金運アップにおすすめの神社を教えてほしいなあ。 3位の開運・運気上昇はヤタ彦が紹介したし。お出ましいただける神様いるかな? ?????: 金運で有名な神社の神様といったら、ワシ「大山」じゃないか?リュウ博士: 大山さん? 阪神のバッター?オオヤマツミ: 違うわ! オオヤマツミ(大山祇)じゃ。大山津見、大山積とも書く。リュウ博士: イワナガヒメ様・コノハナノサクヤビメ様姉妹のお父上ですね! 山の神様の総元締めであられる。オオヤマツミ: オオヤマツミは、偉大なる山の神という意味らしいな。リュウ博士: らしい、ってご自身のお名前では。オオヤマツミ: 誰かが勝手に付けた名前よ。自分で自分を偉大とは言わん(笑)。リュウ博士: なるほど(苦笑)。しかし、金運でしたっけ? 私は国防のイメージでした。オオヤマツミ: ワシが祀られる大三島の大山祇神社(愛媛県今治市)は、日本全体を守護する日本総鎮守。海軍の山本五十六元帥とか、軍関係の参拝が多いからな。リュウ博士: 国宝・重要文化財に指定された「鎧兜」や武具類の約 8割が、大三島の大山祇神社にあるんですよね。源義経や源頼朝ら多くの武将たちが鎧を奉納しています。オオヤマツミ: そう、国の「お宝」がたくさん集まる神じゃ。ということは?リュウ博士: 財宝の神ってことですか?オオヤマツミ: その通り! ワシは山の神なのじゃよ。山からは、金銀銅を始めとする貴金属類や、石炭などの資源が得られる。もしワシが国防だけの神なら、戦時中に鎧兜を軍に差し出しとるわ(笑)。リュウ博士: 軍から、うまく隠したんでしたね(笑)。オオヤマツミ: 大もうけすることを「一山あてる」というじゃろ? 山の神は金運・財運の神なのじゃよ。リュウ博士: 金運・財運におすすめの神社となると、どこになりますか?オオヤマツミ: ワシが祀られる富士山周りの神社が良いな。北口本宮冨士浅間神社、新屋山神社の本宮と奥宮など。どちらも山梨県富士吉田市の神社じゃ。リュウ博士: 新屋山神社の奥宮は金運で有名ですよね。経営コンサルタントの故・舩井幸雄さんが、「お金に困りたくなかったらこの神社を訪れなさい」とおっしゃられたとか。 ただ 11月下旬ごろから5月上旬まで、奥宮に行く林道が閉鎖のため参拝できないのでご注意を。また、 11人乗り以上の車両は通行禁止です。そうそう、奥宮に行く前に、先に本宮を参拝してくださいね。全国の神社の中でも、新屋山神社・本宮は参拝客へのサービスがずば抜けています。無料でお祓いをしてくれますし、参拝録に記帳して住所と名前を書くと、お礼状が送られてくる。こんな神社は他にありませんよ。オオヤマツミ: 日本一の金運神社と人気になるのもうなずけるな。金運を願うのは経営者に多いそうじゃが、新屋山神社の本宮に参拝すれば、企業努力なくして商売繁盛なしと身をもってわかるじゃろう。リュウ博士: 新屋山神社・本宮から徒歩約 10分の場所に、北口本宮冨士浅間神社があります。何度参拝しても、そのスケールの大きさと清浄さにいつも驚かされ

ます。本当に素晴らしい神社ですよねぇ。オオヤマツミ: 北口本宮冨士浅間神社には、ワシと娘のコノハナノサクヤビメと娘婿のニニギが祀られておる。日本国の始めは、嫁入りでなく、婿入りじゃった。リュウ博士: 妻の実家の力で、日本神話の男は王になりますものねぇ。オオヤマツミ: ニニギが統治する国の実質的な権力はワシが握っとった。ニニギにとっての最大のスポンサー・後見役といったところか。何せ、金はある(笑)。リュウ博士: はい、北口本宮冨士浅間神社は、社殿などの建造物が、本当に豪華で大きい。莫大なお金が建造にかかっていますよね。それだけ多くの信仰があり、そして多くの経済的な意味でのご利益もあったのだろうと推察します。オオヤマツミ: うむ。やはり参拝客が元気になるほど、神社にお金も集まるからな。リュウ博士: 他におすすめの神社はありますか?オオヤマツミ: 先に紹介した大三島の大山祇神社と静岡の三嶋大社が、オオヤマツミ信仰の中心じゃな。東京都台東区下谷の三島神社も良いぞ。ワシとワシの娘姉妹らが祀られており、雷除けの井戸がある。リュウ博士: 大山祇神社は、何といっても日本最古の巨大な楠群が素晴らしいですね。樹齢約 2600年の巨木や、上部は枯れていますが樹齢約 3000年のものもあります。そして境内から徒歩 5分ほど外にある奥の院にぜひ足を伸ばしてほしい! 樹齢約 3000年の楠の根元が空洞で、その空洞が奥の院への参道になっています。まるで巨樹の門のようですので、ぜひくぐってください。生きている樹の門なので「生樹の御門」と呼ばれています。オオヤマツミ: 長生きの木たちは皆、生きている人間の大先輩。生き方の良いお手本になる。リュウ博士: 人間のお手本ですか?オオヤマツミ: そうじゃ。木と人間には大きな共通点がある。それは天と地との間に生きていること。「木」と「人」、漢字のつくりもどこか似ているじゃろう?リュウ博士: たしかに。違いは、木の漢字は横と下に広がっているところですか。オオヤマツミ: うむ。横と下への広がりは、木が人よりも優れておるのう。リュウ博士: 具体的に、どこが人より優れているのでしょう?オオヤマツミ: 横への広がりは、人間でいえば、手と手をつなぐこと。対等で水平的な人間関係を構築することじゃ。横のつながりってやつじゃな。下への広がりは、根っこを下ろすこと。人間でいえば、地に足つけて、ふらふらせずに生きることじゃ。木は、どっしり構えて安定しておるからな。リュウ博士: たしかに大きな木は、本当にしっかり根っこが地に張っていますよね。オオヤマツミ: 木はただ素直にそこにある。ただそこに居続ける。それが人間より、横にも下にも広がる理由じゃ。これ、金運・財運の広がりでもあるんじゃぞ。その淡々と素直なあり方が、金運・財運を呼ぶ。金に一喜一憂しない人間に、金は集まる性質があるのじゃ。リュウ博士: オオヤマツミ様のおっしゃること、現代ではノーベル経済学賞を受賞したプロスペクト理論で証明されています。お金の損得に対する感情の揺れ動きで、人間はお金の判断を間違うことが証明されています。間違う原因は、得をするよりも、損をしたくない気持ちが 2倍強いからだとか。だったら間違う原因を取り除けばいい。お金のマイルールを決め、状況に一喜一憂せず、そのルールを淡々と機械的に実行し続けるのが、お金を増やす知恵です。オオヤマツミ: そのプロスペクト理論とやらはようわからんが、人間は木から生き方の本質が学べると思うぞ。リュウ博士: どうやったら学べるでしょうか?オオヤマツミ: 何、ただ好きな木のそばに居続ければいいだけじゃ。言葉はなくとも、その存在で教えてくれる。リュウ博士: 三嶋大社の池の脇にある楠は好きですね!オオヤマツミ: 木のように、誰も何もコントロールしないし、逆に、誰にも何にもコントロールされない、そんな人間になれると、もっと人生が豊かになるぞ。金運・財運の向上におすすめの神社 ▼新屋山神社・本宮(山梨県富士吉田市) ▼新屋山神社・奥宮(山梨県富士吉田市) ▼北口本宮冨士浅間神社(山梨県富士吉田市) ▼大山祇神社(愛媛県今治市) ▼三嶋大社(静岡県三島市) ▼三島神社(東京都台東区)

リュウ博士: ここまで願掛け 1位から 4位のおすすめ神社を紹介しましたので、 5位も紹介しましょう。願掛けの 5位は平和。神社で平和を願う人は約 11%いるデータがあります。 2022年は、ロシアがウクライナに対して侵略戦争を行いました。改めて平和を意識する人も増えたのではないでしょうか。オオクニヌシ: 人類と戦争は切っても切り離せないね。じゃ平和祈願におすすめの神社を紹介すればいいのかな?リュウ博士: オオクニヌシ様! はい、ぜひお願い致します。平和の神様といえば、出雲大社のご祭神オオクニヌシ様ですから。日本に国家をつくった国づくりの神様ですが、オオクニヌシ様の真骨頂は「国譲り」の神話。ご自身がつくり統治した国を、「譲れ」と迫ってきたアマテラス様陣営に譲ってしまいます。この国譲りのとき、荒っぽい交渉はあれど、戦争をせずに譲ったのが特徴でした。オオクニヌシ: いつの時代でも国譲りなんて本当にやったら、おそろしく非難されるよ(笑)。戦うのが世界標準だろう。世界は戦わないとただ滅ぼされるだけの歴史が長いから。しかし、ここ日本では、譲歩した相手を滅ぼさないのが伝統になった。天皇家も徳川家も滅んでないよね。もちろん豊臣家のように滅んだ家もあるし、敗者を滅ぼしたい人たちはたくさんいたから、関係者の努力でギリギリ助かったのだけど。リュウ博士: 日本は国も企業も長続きしますよね。天皇家は 1500年以上も存続する世界最古の皇室・王室です(正確には皇室。王室ではない)。日経BPコンサルティング社が 2019年に行った調査によると、創業 200年以上の企業のうち 65%が日本にあるとか。聖徳太子の命でつくった世界最古の企業「金剛組」を始め、創業 1000年以上の企業の多くも日本にあります。オオクニヌシ: 日本には長続きする環境がある。その根底にあるのが、聖徳太子が唱えた和の精神であり、平和を尊ぶ精神なんだ。リュウ博士: 平和を祈ることは、意味があるんですね。オオクニヌシ: そうだよ。国の平和も、一人ひとりの意思で動く。もちろん国家の中枢にいるわけでもない個人にできることは、微々たるものだよね。それでも微力をつくせるのが、意思の表明なんだ。他人に言うというより、自分の意思を自分に宣言する。それで、少し社会も動くのさ。リュウ博士: お言葉ですが、オオクニヌシ様は、ご自身の王国を譲れと、アマテラス様の使者に迫られたとき、意思を表明されませんでしたよね。お子様のコトシロヌシ(事代主神)様に判断を丸投げされた。オオクニヌシ: 君、痛いところを突いてくるね(苦笑)。私は王として、私個人の意思よりも、国民の意思に従いたかった。国民全体は〝無意識では〟どう思っているのだろうかと。国王たる私は、自分の意思よりも国民の意思を優先する、という意思を明確にしたのだ。我が子コトシロヌシは、海釣りで占いができる。その占いで、国民の無意識が国を譲ることに賛成か反対か、その意思を問うてもらった。結果は賛成だった。リュウ博士: なぜ無意識なんです? 国民の〝意識〟に問うものでは?オオクニヌシ: 国民の意見を聞けばいいってことだよね。現代の民主主義国家なら、投票で確認するし。ただ、人は自分で自分をだますくせがある。表面的な思いと、心の奥底にある思いにギャップがある人が多いんだね。周りが言うからって流される人も多いし、かんたんにデマに乗せられる人も多い。だからこそ、本当は何を望んでいるのか、本人も自覚していない無意識レベルで確認するんだ。リュウ博士: それで、コトシロヌシ様の占いですか。オオクニヌシ: うん。普通にみんなの意見を聞いたら、国を譲るって選択はないよ。リュウ博士: それでも現代日本では、戦勝祈願より、平和を望む祈願が多数でしょう。日本国を一からつくり、その国を譲ったオオクニヌシ様は、もっとも日本を愛し、もっとも民を愛する神様に思います。そんなオオクニヌシ様だからこそ、平和祈願におすすめの神社をご紹介いただけますか。オオクニヌシ: では、私オオクニヌシを祀る神社を紹介しよう。島根の出雲大社を始め、出雲大社の分祠が各地にある。愛媛県松山市、大阪府堺市、神奈川県秦野市、東京都港区六本木などだ。 じつは明治の初期まで出雲大社の神職トップを務める家が2つあって、現在の宮司家で皇族の典子さんが結婚された相手の「千家家」と「北島家」だ。この北島家の施設である北島国造館も、忘れてはいけない。あと京都の亀岡にある出雲大神宮も、出雲大社の元になった説もあるほど歴史の古い神社だよ。リュウ博士: 出雲大社も出雲大神宮も、有名なご利益は縁結びですね。オオクニヌシ: 私のご利益の基本は、国づくり。国の破壊ではなく、国の建築だね。その国づくりの基本が、人の輪。国民が、より人を愛し、より人に親切になること。そうすれば良い国もつくれる。だから、愛したい・貢献したい人々の縁結びに私は積極的なんだ。愛と親切にあふれた人の輪が広がるほど、

平和な社会もつくれるよね。リュウ博士: 世界平和は、まず自分の周りからですね。オオクニヌシ: その通り。世界平和の基本は、愛と貢献が生まれる縁結びなんだ。平和祈願におすすめの神社 ▼出雲大社(島根県出雲市) ▼出雲大社松山分祠(愛媛県松山市) ▼出雲大社相模分祠(神奈川県秦野市) ▼出雲大社東京分祠(東京都港区) ▼北島国造館(島根県出雲市) ▼出雲大神宮(京都府亀岡市)リュウ博士: 私は何か悩み・迷いがあれば、すぐ相談に行く神様がいます。スサノオ様です。スサノオ様といえば周りに大迷惑をかけた神様界きっての不良。同時に大蛇ヤマタノオロチを退治した神様界きっての英雄です。そんな振り幅の大きいスサノオ様だからこそ、懐深く何でも受けとめてくれる気がするのです。スサノオ: 上げたり下げたり忙しいなっ!リュウ博士: だってそういう神様ですから。いつもお世話になっております。スサノオ: ふん。で、おすすめ神社を紹介するんだったな。俺を祀る神社でいいのか?リュウ博士: はい。スサノオ様の神社こそ、災いからみんなを守る「最後の砦」です。スサノオ: 大きな災害のあった場所によく祀られているからな。リュウ博士: 東日本大震災のときは驚きました。拙著『成功している人は、どこの神社に行くのか?』でもご紹介しましたが、スサノオ様をお祀りする神社は、津波被害をほぼ受けなかったと、学会で報告されていました。残った神社の多くは、津波浸水線のギリギリに位置し、まるでそこで津波を止めたかのようだったと。スサノオ: 俺の奇跡の力だな! ……と言いたいところだが、先人たちの知恵だな。無事だったのは 1000年以上の歴史がある古い神社が多いだろ? 869年に三陸海岸沖で、東日本大震災と同じような大きな地震「貞観地震」があった。貞観地震のときに、津波がどこまで来たかの目印に神社ができて、災害除けの神である俺が祀られたんだ。リュウ博士: スサノオ様のヤマタノオロチ退治も、治水の成功ですものね。大蛇ヤマタノオロチの正体は、島根・鳥取を流れる斐伊川。この斐伊川がしばしば大洪水を起こして住民に大きな被害を与えたのですが、この大洪水を治めたのが、スサノオ様です。スサノオ: 地震、津波、洪水、疫病など、もともと俺は災いをたくさん起こした神だった。だからこそ災いを治めるのが「スサノオのミコト」。俺の使命 =ご利益ってことだ。リュウ博士: 頼りにしています。それでおすすめの神社ですが……。スサノオ: お ー、そうだった。俺といえば、氷川神社、八坂神社、熊野神社だな。津島神社も挙げておこう。リュウ博士: どれも全国にたくさんある神社群ですね。個別の神社だと、いかがでしょう?スサノオ: 俺は立場上、どこそこの氷川神社がとくに良いとか言いにくい。お前の主観で言ってくれ。リュウ博士: 承知しました。代表的なのは、埼玉県さいたま市の氷川神社、京都府京都市・八坂神社、和歌山県の熊野三山でしょう。熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社です。あとは愛知県津島市の津島神社ですね。スサノオ: どこも総本社だな。リュウ博士: そうですね。氷川神社は全国の氷川神社の総本社、京都の八坂神社は全国の祇園社・八坂神社の総本社、熊野三山は全国の熊野神社の総本社、津島市の津島神社は全国の天王社・津島神社の総本社です。スサノオ: 解説ご苦労!リュウ博士: スサノオ様のご利益は、災害対策なのでしょうか?スサノオ: 災い、あるいは禍とも書くが、これは自然災害や疫病だけではない。もっと根本的には「自分を治める」ことがご利益だな。リュウ博士: なるほど、ご自身を治められずに暴れ回ったのがスサノオ様でしたものね。スサノオ: うるさい! と言いたいところだが、俺のしくじりは、古代から日本中に語り継がれてしまっている(苦笑)。もともと俺は、父イザナギから海原を治めよと命じられていた。海の支配だ。ところが母イザナミに会いたいと駄々をこねて泣き続け、仕事をまるでしなかった。あまりに泣くものだから、山は枯れ、海・川は乾き、世の中にあらゆる災いが起こった。父は激怒し、海原の統治から解任された。ま、当然だな。

リュウ博士: 感情のコントロールがまるでできてないですね。スサノオ: 不徳のいたすところだ。コントロールがきかないまま、姉アマテラスが統治する高天原に挨拶に行ったら、姉上は俺が攻撃しに来たと誤解した。俺は自分の潔白を証明するために、誓約という儀式を行い、自分の正しさを証明できた。それで調子に乗って、高天原の田んぼを破壊し、姉の家に大便をまきちらし、姉が服をつくる仕事場を破壊して皮をはいだ馬を放り込むなど、いろいろやらかしてしまった。リュウ博士: もう一度申し上げます。感情のコントロールがまるでできてないですね……。スサノオ: うむ。姉上に疑われて一丁前に傷ついたんだ。そんな災いそのものだった俺が、地上に追放されてから、魔物と戦い、女性を助け、災いを治めるようになったのだから、わからんものだよな。リュウ博士: 感情をコントロールできるようになられたわけですね。つまり、自分を治められるようになった。スサノオ: そうだな。災いの多くは、自分が招き寄せるという側面もあるからな。俺は神様界を二度追放され、二度目は手足の爪をはがされ、財産を没収されるなど、厳しい罰も受けた。だがすべて自分が招き寄せたことだ。リュウ博士: 自分を治められれば、そのような災いは避けられますものね。スサノオ: スサノオのご利益の核は、精神的に成長し成熟すること。成熟することで、多くの災いを回避したり、うまく対応したりもできるようになる。リュウ博士: 参拝者の心の成長をサポートされるわけですね。スサノオ: そうだ、ひとつ神社を追加してくれ。長崎県対馬市の那祖師神社だ。ここは島大國魂神社と若宮神社も一緒にあり、三社合同の神社になる。リュウ博士: 対馬って、韓国に近い島ですよね。またなぜ対馬の神社を?スサノオ: 俺と俺の息子のイソタケル(五十猛)が元いた場所なんだ、対馬は。『古事記』『日本書紀』では、津島と表記されている。津島神社の津島は、対馬が由来だ。リュウ博士: そういえばスサノオ様は、高天原から追放された後、新羅の国(古代の韓国東部に存在した国家)に降臨したのでしたね。が、ここにはいたくないと、舟に乗って対馬や出雲に渡られたと伝わっています。スサノオ: だから、対馬の神社は紹介したいんだ。リュウ博士: でしたら、出雲の神社も紹介させてください。妻神のクシナダヒメ(櫛名田比売)様とご一緒に祀られる島根県松江市の八重垣神社は、いかがでしょう。奥の院の佐久佐女の森がとくに素敵です。スサノオ: 縁結びの聖地になっているようだな。俺が災いを起こさず、自分を治められるようになったのは、妻のクシナダヒメの影響も大きい。守りたいものができて、俺もさらに責任感がわいたんだ。リュウ博士: スサノオ様が詠んだ日本初の和歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」を読むと、クシナダヒメ様を守りたいお気持ち、ヒシヒシと感じます。どれだけ垣根で囲えば気がすむんですか!スサノオ: 俺と比べれば、彼女はかなり体も小さいからな。リュウ博士: その守りたいお気持ちこそ、スサノオ様のお力の源泉ですね。災いから守るのにおすすめの神社 ▼氷川神社(埼玉県さいたま市) ▼八坂神社(京都府京都市) ▼熊野本宮大社(和歌山県田辺市) ▼熊野速玉大社(和歌山県新宮市) ▼熊野那智大社(和歌山県東牟婁郡) ▼津島神社(愛知県津島市) ▼那祖師神社・島大國魂神社・若宮神社(長崎県対馬市) ▼八重垣神社(島根県松江市)

 

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