僕たちの身体にもミクロな神社があります。身体の神社に気づくと、世界は、人は、こんなに繊細に精妙にできていたのかと驚かされます。
その身体の神社をチャクラといいます。もちろん目には見えないし、物理的な形もありません。ヨガをやっている方にはおなじみの言葉。ヨガの目的は、このチャクラの調子をよくすることだからです。
聖書のつぎに世界で読まれているインドの聖典『バガヴァッド・ギーター』でも、神様クリシュナが「ヨガやったらよろしいやん」(もしもクリシュナが関西人だったらのいい方)と強くおすすめしています。チャクラの活性化にかけては、インドの聖なる叡智に勝るものはありません。
第 1チャクラから第 7チャクラまで、基本は7つです。この7つのチャクラが、人と見えない世界を結ぶ通路です。つまり、僕たちの身体には7つの神社があるわけですね。
神社によってご利益が違うように、7つのチャクラにも違いがあります。
ざっくり言うと、胴体の下部にある第 1・ 2チャクラは大地からエネルギーが入ってくる通路です。物質主義な現実世界で生きるチャクラといってよいでしょう。
胴体の中心にある第 3・ 4チャクラは、人間からエネルギーが入ってくる通路です。第 3チャクラは自分を愛するチャクラ、第 4チャクラは他人から愛を受けとるチャクラ。どちらも愛と理解のチャクラですね。
のどの第 5チャクラはエネルギーをアウトプットするチャクラ。エネルギーが入ってくるのではなく逆に出します。
自分を表現する・他者に与えるチャクラで、コミュニケーションのチャクラともいわれています。額の第 6チャクラ、頭上の第 7チャクラは、天からのエネルギーを受けとる通路です。神秘的な能力と関係する、もっともスピリチュアルなチャクラでしょう。
第 4チャクラ以上のチャクラが活性化すると、見えない世界でのセンサーが発達します。感じる能力がレベルアップするわけですね。
以降、チャクラごとにレベルアップの方法をくわしく解説します。
第 1・ 2チャクラは物質主義な現実世界で生きるチャクラでしたね。大地のエネルギーを取り入れて、ほしいものを手に入れる願望実現のチャクラです。
第 1チャクラ:元気、タフ、生命力
第 1チャクラは、基本的な生命エネルギーです。車にたとえると燃料、ロールプレーイングゲームでいうヒットポイントです。ようするに「行動力」ですね。
第 1チャクラはモテる力の基本です。男女ともにモテる人は第 1チャクラがたいへんパワフルですよ。第 1チャクラが活性化するには、赤色の活用がわかりやすいです。
赤色は第 1チャクラをあらわす色です。
美輪明宏さんや奥田民生さんが「赤いパンツをはけ」とおすすめしていますが、第 1チャクラのパワーアップにつながります。奥田さんがチャクラという言葉をご存じかわかりませんが、元気になるからと習慣になったとか。
僕の知人 Aさんは、ほっそりとした体型のタフさとは無縁な感じの男性ですが、第 1チャクラがすこぶるパワフルです。
不思議に思っていたら、なんと奥田民生さんの影響で、 20年以上ほぼ毎日赤いパンツをはいているとのこと。
冗談抜きで、モテたい人は赤いパンツをはいてください。逆にモテる必要のない人は、赤いパンツはさけるとよいでしょう。
下半身の強化も第 1チャクラを活性化します。大地のエネルギーを取り入れる通路は、足裏から足の付け根にかけてなので、そこをほぐすとよいですね。
たとえばマラソンやウォーキングなど走る・歩くこと、ダンス、足もみ、足裏マッサージ、土の上を裸足で歩く、お相撲さんのように四股をふむなどです。
いろいろ方法があるので、試してみて、元気になることをやっていきましょう!
第 2チャクラ:本気、決断、勇気 第 2チャクラは、求めるエネルギーです。
中国や日本でも丹田という名で昔から注目されてきた場所です。へその指 2本分下にあるといわれます。
第 1チャクラが車の燃料なら、第 2チャクラは車のエンジンです。強力なエンジンを積んだ車は、すこぶる速いですよね。同様に、第 2チャクラが強力な人は、願望を実現するスピードが非常に速いです。
以前、あるトークイベントで講演者が「強く思うと、願いがかなうことありますよね」と投げかけると、聴衆の多くは「そうかな ~?」と首をひねっていました。
この講演者と聴衆の差は、第 2チャクラのパワーの差です。講演者は第 2チャクラのパワーが非常に強い情熱的な方でした。
とにかく「やる!」と決めたら、「やる!」。その決断力の強さが、第 2チャクラのパワーです。
「強く思うと、それは執着では?」と思う人もいるでしょう。執着になるのは、単に決断ができていないから。
もし第 2チャクラのパワーで思い切りよく決断できれば、第 1チャクラから取り入れた大地のエネルギーが、目標に向かって勢いよく流れていきます。しかし思い切りが悪いと、エネルギーが流れていかず停滞します。これが執着です。
第 2チャクラは、邪気ともよばれるネガティブなエネルギーをはねかえすパワーがあります。なので、ぐじぐじと迷いません。やるか・やらないか、ただそれだけ。やると決めたら、驚くほどの熱意で目標に向かって突進します。
誰もが知っているレベルで大きく成功した人は、例外なく、強く・強く・強く思っています。それだけ本気だということ。けた違いに真剣だということ。
第 2チャクラは、なにかに本気になればなるほどレベルアップします。夢や希望、あこがれを感じる場所に行くのもよいでしょう。
ニューヨークや東京のオシャレな街、商業都市・大阪など、地盤がゆるい都会のエネルギーは、第 2チャクラを活性化します。
夢やあこがれを刺激されて、「やるぞ!」という気になるからです。
確実に第 2チャクラをパワーアップするなら、腹式呼吸です。腹式呼吸を身につけるのによいのがボイストレーニング。腹から声を出すことを徹底指導されます。
腹式呼吸を覚えたら、あとはカラオケなどで歌いましょう! 変わったところでは、写真家「アラーキー」こと荒木経惟さんの写真は、第 2チャクラに熱い炎をぶちこんでくれます。
胴体の中心にある第 3・ 4チャクラは、人間からエネルギーが入ってくる通路です。ここから「心の世界」に入ります。
第 3チャクラは自分を愛し信じるチャクラ、第 4チャクラは他者を愛し受け入れるチャクラ。どちらも愛と理解のチャクラですね。
「人に助けを求められない」「人から受けとるのが下手」という方は、基本ここのチャクラがあまり活性化していません。第 3チャクラの自信に課題があるか、第 4チャクラの他者への信頼・理解に課題があるかです。
第 3チャクラ:自信、情緒の安定、分析的思考
第 3チャクラは自信と自愛のチャクラです。
自分を肯定する「アイムオーケー( I’ m OK.)」の自分になると、情緒が安定し、分析的に考えることにも抵抗がなくなります。自信がつき、メンタルが安定するための基本は「自分を知る」こと。
「知る」 →「愛する」 →「貢献する」 →「パフォーマンスが向上する」を思い出してください。心の世界は、すべては「自分を知ること」から出発します。とくに自分のよい部分、好きなことを知ること。
たとえば好きな本を読み、音楽を楽しみましょう。気持ちよく汗を流すレベルの運動もいいですね。好きなことをし、快適な気分になるのです。本や音楽、運動はストレスを軽くする効果があります。
引き寄せの法則で、「よい気分になることがもっとも大切」だといわれますが、それは第 3チャクラの回転がよくなることです。
ポジティブ思考も同じです。自分がポジティブな気分になれる「知る」を実行しましょう。そうすれば、ストレスも軽くなり、メンタルも安定します。
世の中には知るといやな気分になる情報もありますが、そういうのに自分からふれないこと。いやな気分になったら、前向きな気分に転換できるよう、すぐに他の情報で上書きしてしまいましょう。
「自分をポジティブに知る」には、神社参拝もいいですね。産土神社や鎮守様など、身近な神社に行くと、自分をポジティブに知ることにつながりますよ。
第 4チャクラ:心を開く、他者を理解する、受けとる ここは胸の中心「ハートチャクラ」とよばれる愛のチャクラです。
愛とは自己開示と他者理解です。心をオープンにし、他者を受け入れる態度ですね。神社仏閣で行なう「合掌」は、ハートチャクラの活性化につながります。どこの神社・お寺でもいいので、手を合わせてお参りするといいでしょう。
仏教は第 4チャクラを活性化します。仏教でいう悟りとは、第 4チャクラが開くことです。
「アイムオーケー、ユーアーオーケー( I’ m OK, you’ re OK)」の心境です。僧侶はことあるごとに合掌しますね。愛は仏教に学ぶべしです。合掌といえば食事です。
「いただきます」「ごちそうさま」のときにきちんと合掌すると、第 4チャクラが開いてきます。
食事といえば、 2011年 12月に福島県いわき市で料理勉強家・佐藤研一さん(通称・サトケンさん)のつくった、「重ね煮」のみそ汁をいただいたときのこと。
みそ汁が食道を通って胃に流れおちていくたびに、胸があったかくなったのです。
第 4チャクラが開いてしまったのですね。身体の内側から、あたたかいエネルギーが広がっていきました。
第 4チャクラは受けとるチャクラです。愛という漢字を見ればわかるように、愛は受けとるもの。受けとれば受けとるほど愛情豊かな自分になります。
感謝をもって受けとったとき、第 4チャクラは活性化します。
僕は大学院を卒業したとき、バスにひとり乗って、自分をひろってくれた母校に感謝をしました。本気の感謝です。
すると、胸の真ん中に熱いエネルギーが飛び込んできました! 感謝はハートチャクラを開くのです。
ハートチャクラを開くおすすめの場所は、浅草寺など観音さまのお寺。薬師如来もいいですね。神社じゃないぞ! というツッコミは甘んじて受けましょう(苦笑)。
仏教でいう悟りとは、自分の心を開き、他者を許し、理解し、受け入れるゆとりが生まれること。悟りの土台になるのが自分を信じる第 3チャクラです。
自信なくして、他者への愛は生まれません。
新しい現実を創造するアウトプット特化型のチャクラが第 5チャクラです。ちょうど「のど」の周辺にあります。だからって、声のでかさとは関係ないですよ。
第 5チャクラ:自己表現、コミュニケーション、創造 仕事のできる有能な人物の多くは、この第 5チャクラが発達しています。
自己裁量の大きい職種や、アーティスト・デザイナー・クリエイターなど創造的な職種の人たちは、第 5チャクラのパワーを大いに発揮しています。
「コミュニケーションチャクラ」という呼び名もあり、広告のような社会とのコミュニケーションから、チャネリングとよばれる霊的存在とのコミュニケーションまで、幅広いコミュニケーション能力と関係します。
第 5チャクラが発達している人は、「自力」で多くのことを成しとげます。人に頼らず、独力で物事を実現してしまうのです。
そんな自力の人だからこそ、自己裁量の大きい職場や、独自性が問われる創作活動に向いているといえるでしょう。
第 5チャクラをきたえるには、とにかく表現すること。
書くこと、描くこと、プログラミング、コンピュータグラフィックス、ファッションなど、自己を表現するものならなんでも OKです。
歌を歌うのもいいですね。腹式呼吸で歌えば、第 2チャクラと第 5チャクラが同時に発達します。第 2チャクラの情熱を、第 5チャクラの声で表現するわけですから、人にうったえかける歌声になります。
神社でおすすめなのは、芸術・芸能の神さまです。
自己表現のエネルギーは、水のエレメンツ(元素)を活用するので、海辺や湖畔の神社、弁天様・龍神を祭る神社がいいです。表現・創造のエネルギーは、流れていく水のごとしです。
湘南の江島神社、広島の嚴島神社、琵琶湖の竹生島神社、奈良県吉野郡の天河神社が、弁天様を祭るメジャーな神社です。
どこも「水」のエネルギーが気持ちよい神社ですよ。他に蒲郡竹島の八百富神社、伊豆半島の南端・石室神社、京都の貴船神社、箱根の九頭龍神社なども、「水」のエネルギーでいっぱいの神社です。
神社にちょっとくわしい人ならば、紹介したところは縁結び系の神社が多いと思うかもしれません。その直感は正しくて、第 5チャクラはモテるエネルギーと関係します。
モテるとは異性・同性問わずです。モテる力の公式は、第 1チャクラと第 5チャクラのかけ算。第 1チャクラの生命力を、第 5チャクラで表現するという関係です。第 5チャクラは「縁結びチャクラ」でもあるということですね。第 5チャクラは、これからますます需要の高まる場所です。
なにせ唯一のアウトプットするチャクラですからね。
他の6つは天・人・地のエネルギーを取り入れるチャクラですが、第 5チャクラだけはエネルギーを出す・与えるチャクラです。先進国のような物質的に豊かな社会では、たくさんのものにあふれて、ほしいものがあまりありません。増やす・勝ち取る必要がなくなってきたのです。
その代わりに「与える」ことが人生の幸せにおいて、より重要になってきました。
アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグは、人間が仕事に満足を感じる要因と不満足を感じる要因はまったく別物であると立証しました。
物理的条件をよくすれば不満は減るのですが、満足は増えません。満足を増やすには感謝され認められる経験が必要なのです。満足感を増すには、「与える」こと。誰かになにかを与えれば、喜ばれ感謝されるでしょう。そうすると、人生への満足感が増します。
先進国はいままさに第 5チャクラの時代に突入していますよ。ここからは、見えない世界らしい「天」からのエネルギーを受けとるチャクラです。本格的なスピリチュアルワールドの始まりで、霊的な目覚めもここから。
第 6チャクラ:先見性、インスピレーション、ここぞというときの集中力 第 3の目ともよばれる額のチャクラです。第 6チャクラが活性化している人は、さきを見通す力があります。
つぎにこの人はなにを言おうとしているのか、誰がつぎにどう動くのか、「あの人はそろそろ水がほしいだろう」「この人はトラブルを起こすだろう」という予感が働きます。
たとえば舞台演出の世界で、「ここはこうして」「あそこはああして」と的確に指示できる人も、第 6チャクラが発達しています。
鋭い観察眼のもち主で、人や物事の本質をズバリ見抜いてしまうのも、第 6チャクラが開いている人の特徴。もちろん専門性や経験はベースにありますが、それらを広く深く活用できる知恵が働きます。
第 6チャクラのパワーとはようするに頭のよさです。諸葛孔明や山本勘助、黒田官兵衛のような優秀な軍師をイメージしてください。実際の場面で使える頭のよさです。第 6チャクラを開くには、山岳修行系の神社がいいですね。はい、修行です(笑)。
三峯神社、榛名神社、戸隠神社など、修験道の人たちが好んで修行した場所がいいです。
京都市の愛宕山にある愛宕神社や、浜松市の秋葉山にある秋葉神社のような、山の頂上にある神社に行くのもいいでしょう。
山の神社がいいのは、第 6・ 7チャクラのような上位のチャクラは、地盤の固いところに行くと発達しやすいからです。
地盤が固いと上位のチャクラは放っておいても安定します。
土台がしっかりしていると高く跳び上がれるように、地盤がしっかりした場所では上位チャクラにエネルギーがまわりやすいのです。下位チャクラが、地盤のゆるい場所で発達しやすいのと逆ですね。
山岳修行系の神社は行くのがたいへんなので、もう少し行きやすいところを紹介すると、箱根の駒ヶ岳山頂にある箱根元宮、鹿島神宮・香取神宮の要石でしょう。
箱根元宮は箱根神社・九頭龍神社の近くにあり、ロープウェイで上がれます。3社をまわれば、第 5チャクラ・第 6チャクラの両方とも発達するのでおすすめです。
鹿島・香取両神宮は平地にありますが、要石付近は異様に地盤が固いです。なので第 6チャクラを開くのに効果的なのです。「滝行」もいいですね。
上からドーンとものすごい勢いの水が落ちてきますが、それをしっかり受けとめると、作用・反作用の法則が働いて、エネルギーが上昇します。
第 2チャクラのエネルギーが上昇して、第 6チャクラを活性化するという仕組みなのです。一見すると無茶なことですが、見えない世界の視点で見ると、かなりシステマティックな修行法ですよね。
僕はやりませんけど。寒いのいやだし(笑)。
第 7チャクラ:高次元の理性、霊的覚醒、無分別・無境界 頭頂の少し上にある、人体からちょっと離れた場所にあるのが第 7チャクラです。
第 7チャクラが活性化すると、常識とは違った価値観・時間の流れで生きるようになります。これまでとは周波数が変わって、いままで引っかからなかった情報をキャッチできるようになるわけです。
見えない世界のことが、リアルなものとして感じられるようになり、神さまのような霊的存在にも敏感になります。自分自身と他の人やものとの境界線があいまいになり、無分別・無境界とよばれる感覚になります。
あとでくわしくお話ししますが、最近スピリチュアル業界で注目のノン・デュアリティ(非二元性)とよばれる状態も、第 7チャクラが発達してくると、理屈ぬきでどういうものかわかるようになってきますよ。
第 7チャクラが活性化すると、いわゆる覚醒体験もします。
僕自身の体験でいうと、 2007年、臼井レイドウレイキというヒーリングのテクニックを習ったとき、身体の内側から光り輝いている感覚になりました。
『ドラゴンボール』(鳥山明著/集英社)の超サイヤ人や、手塚治虫の『火の鳥』のように光り輝いていたのです。
その光り輝く感覚は、研修が終わって帰りの電車に乗ったときも続き、周りの人に「あの人、身体が光っている!」と驚かれるのではないかと、思ったほどです。
でも誰も気づいていなかったようですから、普通は見えないのでしょう。「悟りを開いた!」と思う人もいるかもしれませんね。それくらい強烈な体験です。
第 7チャクラの活性化は、神社が得意とするところ。
たとえば石川県白山市の白山比咩神社。
白山の女神菊理姫をお祭りしていますが、次元の違いを感じる、あまりに静かで清浄な息をひそめる神社です。音のない世界とは、こんな感じなのかというくらいの場所。もちろん人がいれば、なにかしら物音は立つのですが、音の聞こえる感覚が普段と違うのです。
福岡県宗像市の宗像大社にある高宮祭場も霊的な目覚めを本格化させる聖域です。
こちらは国内で普通に参拝できる場所では、一、二を争うのではと思うような次元の違いを感じます。出雲大社や松江市の熊野大社など出雲の多くの神社にも独特の静かさと清浄さがありますね。
出雲のエネルギーは「高次元の理性」という名にふさわしい完璧に整ったエネルギーです。
「国ゆずり神話」で、出雲大社のご祭神オオクニヌシは、自分が苦労して築き上げた国を、「ゆずれ」と言われてゆずりました。
理不尽をのみこんで、高い視点から全体を調和に導いたエネルギーです。高い山の頂上にのぼると、人は感動します。
見渡す限り、ただのひとつも人工的なものがない世界にいると、人は自然と一体化する感覚を味わうからです。この一体化する感覚を、無分別とか無境界といいます。
山の頂上は、そんな霊的に覚醒した境地を、誰もが理屈ぬきで体感できる場所といえるでしょう。ただ霊的な覚醒は、あくまで山の頂上のようなもの。山は頂上だけでできているわけではありません。
悟りの境地とは、山の全体像を把握すること。頂上から下山して、他者を理解し受け入れていく中で到達するものです。
第 6・ 7チャクラの活性化はあくまでひとつの通過点にすぎません。ですが霊的に覚醒したがゆえに、自信をつけすぎて、頂上から下りられなくなる人もいます。
それなら、都会や山のふもとにいたままの方がずっと楽しく幸せな人生を送れるでしょう。
さて、これで7つのチャクラの解説はすべて完了したわけですが、もうひとつ、いや2つ、なじみの薄いチャクラも付け加えます。
ソウル・スターチャクラとアース・スターチャクラです。
ソウル&アース・スターチャクラ:宇宙との一体化、意識の拡大、無限大 アース・スターチャクラは、足の下 12センチくらいのところにあります。
逆にソウル・スターチャクラは、頭の上 12センチくらいのところにあります。
どちらも僕たちの見えない霊的な身体の一部ですが、ここが活性化すると、まるで地球や人類全体と自分がひとつにつながったような、意識の拡大を感じます。
自分と他との境界線がなくなるのではなくて、自分という意識が広がるのです。
これも僕の体験談を紹介しましょう。
椅子に座っていると、当たり前ですが、床に足をつけている感覚がありますよね。アース・スターチャクラが活性化すると、この床が消えます。足元から地面が消えて、宇宙空間のような場所に瞬時にワープしてしまうのです。
アース・スターチャクラが活性化することで地面感覚がなくなると、それと同時にソウル・スターチャクラも活性化して、宇宙のような場所に移動するわけですね。
つぎのような感覚でした。
「えーと、椅子に座っているよな。うん、お尻に椅子の感覚はある。でも靴から床の感覚が伝わってこないな。なんかワープしたような感覚があったけど、部屋にはいるよね。うん、なんとなく部屋にいるのはわかる。でも、なんかプラネタリウムにいるような、暗くてところどころ星が光っているようなところにもいるよね。
まるで宇宙空間みたい。あれ、これって宙に浮いているということ? 足裏の感覚は確かにそうなのだけど、でも本当に宙に浮いたら、重力を感じるよね。
宙づりになっていたら、あの頼りない浮き上がるような感覚が下半身からわきあがってくるものだけど、それはない。
胴体は平地にいるままの感覚。ただ足元の地面だけが消えて、周りが宇宙なだけだな。同時に部屋の形や色もぼんやりとわかる。不思議な感覚だ ⋯⋯」 ま、生きているとこういうこともあります(苦笑)。
なんでこんな羽目になったかというと、八芒星のエネルギーをあつかったからです。
数字で 8は無限大のエネルギー。八芒星のエネルギーを両の手のひらから放射すると、個の意識を超越した宇宙意識のような感覚を味わうのです。
キリスト教の宗教的伝統がある国の人たちの方が、この宇宙意識のような拡大感覚を知っているでしょう。
理由はよくわかりませんが、イエス・キリストの御名を思うと、この宇宙意識感覚を味わいやすいのです。キリスト教には、ソウル&アース・スターチャクラを活性化するエネルギーシステムがあるのでしょう。キリスト教国家が世界最強の勢力になったのは、これが原因だと推測しております。
日本人だと弘法大師・空海の存在が、宇宙意識になるゲートです。
「南無大師遍照金剛」という真言宗でもっとも短いお経は、アース・スターチャクラを活性化する魔法の言葉です。神社にも宇宙意識につながる場所があります。それは伊勢神宮です。
ソウル&アース・スターチャクラのエネルギーは、色にすると紅白のエネルギー。紅白と日本は縁が深いですね。日本の祝いごとで伝統的に使われるのは紅白 2色の組み合わせ。
紅白歌合戦、紅白まんじゅう、紅白のリボン、もちろん日本の国旗も紅白です。伊勢神宮は、紅白の国・日本を代表する神社です。伊勢神宮はとくに参道の玉砂利がいいです。ここを歩くと、足の下が浄化され、アース・スターチャクラが活性化します。
伊勢神宮の他に、宇宙意識につながる場所といえば、大分の宇佐神宮そして奈良の大神神社でしょう。どちらも日本を代表する神社です。
八幡総本宮の宇佐神宮は武士の神さまで、鎌倉時代から昭和初期まで日本を代表する神さまでした。八幡神の一柱である神功皇后は、 1円札の顔。
日本の紙幣の顔になった最初の存在が神功皇后すなわち八幡神です。
大神神社は日本最古の神社のひとつといわれます。
僕たちが知る限り、日本を代表する神さまといえば、皇室の祖をお祭りする伊勢神宮であり、伊勢神宮の神さま・アマテラスオオミカミでしょう。
しかし 6世紀はじめまでは、大神神社と、大神神社でお祭りしているオオモノヌシノカミが日本を代表する神社・神さまでした。
日本の神さまの世界で、 6世紀はじめに政権交代があったということですね。
しかし大神神社は、いまでも日本を代表する神社であることに変わりはありません。
時代は変わっても、神社には過去の意識・エネルギーが消えずに残っているからです。
僕たちの身体にも神社があるという話をしましたが、じつはあなたがいま手にしているこの ⋯⋯「本も神社です」。
紙の本は神社と同じなのです。
ご祭神は著者ですね。
本を両手に持つと、手から本のエネルギーが伝わってきます。
著者がこの本に込めた霊的なエネルギーが伝わってくるのです。
その本がどういうエネルギーかは、僕は自分のチャクラのどこがどの順番で反応するかで読み取っています。
精神世界の本で多いのは、第 3チャクラの力で第 4チャクラを活性化させる本です。
読みはじめると最初はみぞおちのあたりが反応します。
第 3チャクラですね。
第 3チャクラが活性化していると、そのうちエネルギーが上昇してきて第 4チャクラが反応するのです。
第 3 →第 4の順番で活性化していくわけですね。
ハートチャクラは愛のチャクラですから、愛をお伝えしたい著者の方が多いのでしょう。
僕は幼稚園に行く前から読書好きでしたが、精神世界の本は、ちょっと他の本と読み方が違います。
中身よりも、本が発するエネルギーに注目なのです。
です。
そのことにはっきり気づいたのは、ゲリー・ボーネルさんが書いた『アトランティスの叡智』(徳間書店)を読んだときのことです。
僕はこの本を神戸空港で読んでいました。
読んでいると、なんだか地響きのような振動を感じるのです。
ゴゴゴゴゴ ⋯⋯と、周りが振動するわけですね。
「あー、飛行機が空港に到着した音だなー」とばくぜんと思っていたのですが、ふと気づいたのです。
「飛行機なんて来とらんやんけ〜!」と。
「じゃいったいこの振動はなに?」。
そう本のエネルギーだったのです。
この本以外にも、レイキヒーリングの本を読むと、その著者のヒーリングエネルギーが伝わってきて、「は〜、こんなヒーリングしはるんや〜」というのは読み取れていました。
なので、この振動もゲリー・ボーネルさんの本のパワーだと気づいたのです。
ただ書店の精神世界コーナーに行かれた方ならおわかりのように、けっしてすべての精神世界の本が素敵なエネルギーを放っているとは限りません。
むしろ、限りなく怪しい・お近づきになりたくない雰囲気を放っている本が多いです。
僕だって子どものころは近づきませんでした。
ただ、神秘体験を重ねているうちに、「けっこういい本もあるな」「素敵なエネルギーをお伝えしてくれる本があるのだな」ということがわかってきました。
できれば、本書も感じのいいエネルギーをあなたにお伝えしたい。
神社のような気持ちのいいエネルギーを感じてもらえたらと思っています。
精神世界の名著をいくつかご紹介しましょう。
あ、普通の本紹介ではないですよ。
僕流に本の霊的エネルギーを読み取った紹介です。
まず弱っているとき、ちょっと元気がないときにおすすめしたい本。
『アミ 小さな宇宙人』(エンリケ・バリオス著/徳間文庫) チリの作家さんが書いた世界 11か国語に訳されたベストセラー。
さくらももこさんのカバーイラストで日本でもおなじみの本です。
この本を読んでいると、チャクラが 6 → 2・ 1の順に反応していきました。
「チャクラ 6 → 2・ 1」というのは、「奉仕」のエネルギーです。
上から下に降りてくるエネルギーなので、王が民に慈愛をもってほどこすような、マザー・テレサが貧しい人々のために生きたような、そんなエネルギーだと思ってください。
「人生とは幸福になることだし、それをじゅうぶんに楽しむことだ。
でも、最大の幸福は、ひとに奉仕することによって得られるんだよ」 アミの教えでもっとも印象に残っている一節です。
マイナスの状態から、一歩踏み出す「生きる力」をえられる本でした。
アミで第 1・ 2チャクラが元気になったら、おつぎは自信をつける第 3チャクラが活性化する本を 1冊紹介しましょう。
『ありがとうの神様』(小林正観著/ダイヤモンド社) 小林正観さんは、自己啓発の世界では著名な方で、 2011年にお亡くなりになるまでに、著書・講演を通して膨大なメッセージを残されました。
『ありがとうの神様』は、そこからよりすぐりのメッセージを選び出したベストアルバムのような 1冊です。
エネルギーの反応は、まず第 4チャクラが強く活性化し、そして第 3チャクラ、第 1チャクラが活性化してきました。
チャクラ 4 → 3 → 1の順番です。
正観さんの強いハート(第 4チャクラ)が、僕たち読者に現実世界での考え方・ルール(第 3チャクラ)を指し示してくれます。
そして生きる意欲(第 1チャクラ)がわいて元気になるという本ですね。
最近のスピリチュアル本は、「やりたいことはなんでもやれ」と、行動の選択肢を広げる方向性のものが多いです。
ルールをどんどん取っ払うわけですね。
一方、正観さんの本は、「トイレのふたをしめなさい」「ありがとうをたくさん言いなさい」「不平不満・グチ・泣き言・悪口・文句、この5つは言わないこと」など、あれをするな、これをしろと行動のルールを定めてしまいます。
ルールを定めるのが「チャクラ 4 → 3」のエネルギーです。
理屈ぬきに、もう従うしかないんです(苦笑)。
愚直に従って行動すると、面白いもので、自信がついてきます。
ルールを実行しつづけられること自体が、自信につながるからです。
第 3チャクラが活性化して自信がついたら、つぎに第 4チャクラが活性化するスピリチュアル入門本を読んでみましょう。
『人生は思い通り! マンガでわかる「引き寄せ」の法則』(奥平亜美衣著、祐木純作画/永岡書店) 奥平さんの引き寄せの法則とは、とにかくいい気分でいること。
それにつきます。
そのための方法として、本書では、その日のいいことだけ書き記す「いいことノート」や、ちょっと変わったところではチベット体操が紹介されています。
引き寄せの法則の本はたくさんありますが、本書はもっともわかりやすく親しみやすいです。
引き寄せの法則はけっしてややこしいものではないので、かんたんなものをさらっと読めば、それで十分でしょう。
本書を読めば、自分をオープンにし、他者を理解するゆとりが生まれてきますよ。
さあ、第 4チャクラが活性化してゆとりが出てきたら、今度は第 5チャクラの自己表現です。
世の中とコミュニケーションして、どんどん他人に与えられる自分になりましょう。
そのために最適なスピリチュアル本がこの 1冊。
『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ著/角川文庫) 世界中でベストセラーになった羊飼いの少年サンチャゴの旅の物語です。
チャクラ 4 → 5 → 6の順にエネルギーが活性化していきました。
いいかえると、自己受容 →自己表現 →自己実現のエネルギーです。
この本を読んだら、もうスピリチュアルな学びは終わりにしてもいいくらい。
それくらい素晴らしいです。
人生とはなにか理解し、勇気をもって生きるとはということが描かれています。
もし無人島で一生暮らすことになって、本を 1冊だけ持っていけるとしたら、本書を持っていく人がきっとたくさんいるだろうな、と思える 1冊です。
これまで、神社の仕組み、神社の神さまの話、そしてその神社の仕組みをビジネスや僕たちの身体に応用した話をしてきました。
なぜ、神社に行く人は成功するのかも、なんとなくわかっていただけたでしょうか? 成功するための神社一覧も冒頭でお伝えしていますね。
それぞれの神社ごとに、効果も違いますが、すべての神社は行くと「運がよくなる」といえます。
なぜなら、神社に行くと、〝筋トレ〟になるからです。
合掌するときに、両手を思いっ切り押し合うことで腕力がついてきます ⋯⋯というのはもちろん冗談で、肉体ではなく、霊体の話です。
人間は物理的な肉体だけの存在ではありません。
肉体をとりまく「気」が存在していて、この「気」が、霊的な身体「エネルギー体」です。
エネルギー体とは、肉体以外に、エーテル体・アストラル体・メンタル体など複数あります。
そして、それらエネルギー体が、バウムクーヘンのような層状になっているといわれています。
神社に行くと、このエネルギー体が自然と拡大します。
いわばエネルギー体の筋トレ。
神社に参拝すると、これまで参拝してきた人々の祈りの集合体とシンクロします。
神社の集合意識と、自分の意識が重なって、意識の拡大が起きるわけですね。
意識の拡大とは、「私」の範囲が、組織や社会、国、さらには地球や宇宙へと、広がっていくこと。
意識の拡大は、エネルギー体の拡大も意味します。
どこまで拡大するのかは、その神社に参拝した人たちの祈りの内容によって変わります。
たとえば伊勢神宮のような日本のシンボルともいえる神社に参拝すると、日本という国全体のレベルにまで意識が拡大しますし、海外から多数の観光客が訪れる明治神宮なら、世界の中の日本というグローバルな意識に変化していきます。
意識が大きければよいというものでもないのです。
地球全体の課題というのはあります。
でも、その解決に取り組む人たちは、先進諸国の国際部門や国際機関、国際 NGOなどに所属するごく一部の人たちでしょう。
ましてや宇宙の課題に取り組むことは、普通ないですよね。
僕たちが取り組むべきことは、もっと身近なことです。
その身近な取り組みが、より大きな流れの一部になると、力もわいてくるし、シンクロという波に乗って物事がスムーズに流れていきます。
たとえば、自分のやることがたまたま会社の経営方針と一致したり、たまたま国の方針と一致して予算がついたりということです。
そういうラッキーとしかいいようがないシンクロが、神社に参拝して、神社の集合意識の一部に加わることで、つぎつぎと起こるわけです。
神社に行くと運がよくなるのは、意識が拡大することで、大きな流れに乗っていけるからなのです。
神社に参拝して、「私」が拡大すると、より高い次元で物事を見るようになってきます。
意識の次元上昇です。
次元上昇は、意見の対立をのりこえたり、新しいなにかを創造したり、心安らかに日々をすごしたりすることにつながりますので、みんな一緒に楽しく次元上昇しましょう。
もう少しくわしく説明すると、次元上昇とは「主観の客観化」です。
具体例をあげますね。
イラストレーターでおしゃれコンサルタントの柴崎マイさんの著書『大人がもっとキレイになれるおしゃれの教科書』(サンマーク文庫)によると、女性のイラストを描くとき、キレイ系キャラは、ファッションもヘアメイクも直線を多くし、カワイイ系キャラは曲線を多くしたそうです。
そこから実際の人間のファッションでも、「直線が多ければキレイ系、曲線が多ければカワイイ系。
大人の女性がキレイに見えるシルエットは直線 8割、曲線 2割」という法則を提示されています。
私はキレイ、あのバッグはカワイイだと主観です。
しかしイラストレーターとして 3万点以上の女性を描く中で、柴崎マイさんは客観視できるようになりました。
それが「キレイは直線、カワイイは曲線」です。
キレイ系かカワイイ系かだと選択肢は2つだけ。
どっちもよい選択肢です(笑)。
しかし「キレイは直線、カワイイは曲線」と客観化すると、選択肢の数は直線と曲線の組み合わせの数だけ生まれます。
たとえば、柴崎マイさんの本では、 30代半ば以降の大人の女性がキレイに見えるには、「 8割直線、 2割曲線」のシルエットだとしています。
この直線の割合を、 7割、 7割 1分、 7割 1分 1厘、 7割 1分 1厘 1毛とどんどん細かくすると、組み合わせの数は無限に増えていきます。
次元上昇すると、無限の選択肢が手に入ります。
あなたの振る舞いは、どんどん自由自在になり、「加速する人生とは、こういうことか!」と実感するでしょう。
次元上昇した世界では、その無限の選択肢から、 TPOや年齢に応じて、もっとも適切な配分を追求します。
いわばアスリートや職人の世界。
宮崎駿監督作品『風立ちぬ』の主人公のような、ただひたすら美しさを求める「純粋な探求心」の世界です。
客観化が究極にすすむと、主観が消失します。
つまり、主観のもち主たる「私」がなくなります。
これを精神世界の用語では、ノン・デュアリティ(非二元性)とよび、究極の境地「悟り」だという人もいます。
言葉だけではわかりにくいので、つぎのページの図をご覧ください。
二元の世界とは、近代哲学の祖であるルネ・デカルトが 17世紀に説いたことで、観察する「私」と、観察される「それ」に世界を分割しました。
そして万人に共通する「それ」を発見するのが、近代科学の役割となったわけです。
20世紀後半になり、万人に共通する「それ」などないというポストモダン思想が広まりました。
「それ」は人の数だけ存在しており、「目の前の現実はすべて私が創っている」と世界をとらえます。
このポストモダン思想が、自己啓発業界では「ポジティブ思考」となり、スピリチュアル業界では「引き寄せの法則」となったわけです。
二元の世界では、「あの子カワイイ」「彼、ダサい」と、ある評価基準のもと、他人があなたの価値を評価します。
その他人の評価によって、「私」はポジティブな気分になったり、ネガティブな気分になったりしますよね。
そんな世界に不満をもった人たちの中から、「誰がなんと言おうと、私がカワイイと言ったらカワイイんです!」と、「私」がすべてを決める世界観が出てきました。
他人の評価に左右されず、自分の主観だけでポジティブな気分を選択しようとする人たちです。
そして、「私」はいないのがノン・デュアリティの世界。
「私」が存在しないということは、「それ」しかない。
そこには「カワイイ」とか「ダサい」といった主観はありません。
あるのは、「 8割直線、 2割曲線」という「それ」だけ(笑)。
「それ」という客観オンリーの世界には、もうポジティブもネガティブもないです。
残るのは、無限の選択肢の中から、目的に応じてベストな直線と曲線の配分を選ぼうとする「純粋な探求心」。
ただそれだけが残るのです。
ノン・デュアリティの世界は究極の境地「悟り」のようにも見えますが、僕はそうはとらえていません。
ここからさらに次元上昇できるからです。
本書でさらなる次元上昇にトライしてみましょう。
次元上昇とは、主観の客観化でしたね。
さきほどの図で、 3段階「主観と客観の二元性 →主観のみ →客観のみ」を紹介しました。
じつは、この 3段階よりさらに高い「究極の次元」は、たった 1枚の図で表現することができるのです。
なぜそう断言できるのか? 告白しましょう。
そう、みなさんにはこれまで黙っていたことです。
なんと僕は昨年ヒマラヤの奥地にて、お釈迦様もビックリの究極の次元に到達したのです!! すみません、一度ぼけないと気がすまなくて(汗)。
気を取り直しまして。
「究極の次元」をあらわした 1枚の図。
それは昔からよく知られたものです。
それは、古代中国の叡智「太極図」。
これが「究極の次元」をあらわした 1枚です。
太極とは宇宙の根源で、陰陽の二元が生じるとされます。
それをあらわした太極図は、いわば宇宙の生成をあらわしたもので、道教(タオイズム)や易学のシンボルになっています。
この太極図が 1枚あれば、先の 3段階「主観と客観の二元性 →主観のみ →客観のみ」から、さらに次元上昇した場所へご案内できます。
太極図の白に主観を、黒に客観を当てはめてください。
そうすると、キレイに2つの世界に分かれます。
・現実世界(物質主義):黒が基調で白い点がある・精神世界(スピリチュアル):白が基調で黒い点がある 現実世界も精神世界も、主観と客観の二元に分かれる世界です。
ただ、どちらが主流かが異なります。
現実世界は、黒の客観が主流です。
科学やお金、不動産、パートナーや子どもの有無といった目に見える物質が中心です。
しかし黒一色でぬりつぶされているわけではありません。
主観という白い点もあります。
ポジティブ思考や引き寄せの法則などは、「現実を変える手段としてのスピリチュアル」。
お金や健康、恋愛などを求める物質主義スピリチュアルです。
一方、精神世界は、白の主観が主流です。
意識の拡大、悟り、精神的な成長、死後の世界の探究など、目に見えない心や魂の世界を知ることそのものが目的です。
しかしやはり白 1色でぬりつぶされているわけではありません。
客観という黒い点もあります。
精神世界における客観が、ノン・デュアリティ(非二元性)です。
ノン・デュアリティについて補足すると、完全なる見本は、宮崎駿監督作品『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎です。
航空機設計技師として美しい飛行機をひたすら追い求める主人公の世界には、つきつめると飛行機の「数式」しかありません。
まさに客観モンスターです(笑)。
しかしノン・デュアリティは究極の境地ではありません。
究極の次元とは、すべての次元を選択する自由を手に入れること。
主観のみ、客観のみ、主観中心世界の客観、客観中心世界の主観。
そのどれを選んでもいいし、選ばなくてもいい。
太極図という高みに立てば、自由自在です。
既存の世界観は、すべてこの 1枚の太極図であらわせます。
太極図を描いた古代中国の人物(作者不明)は、はるか高みの次元に上昇して、この 1枚を描いたのではないでしょうか。
そんな究極の次元に達するために、最適の神社があります。
それは大阪市のサムハラ神社です。
太極図の世界観は、じつは日本神話の冒頭にも記されています。
造化三神とよばれる神々の登場です。
造化三神とは、アメノミナカヌシ、タカミムスヒ、カミムスヒ。
アメノミナカヌシが宇宙の根源、タカミムスヒとカミムスヒが陰陽の二元です。
サムハラ神社のご祭神は、この造化三神アメノミナカヌシ、タカミムスヒ、カミムスヒ。
小さな神社ですが、見た目以上にすごい、宇宙の中心とつながる神社ですよ。
もし気に入られたら、サムハラ神社の元となった場所が岡山県の津山市加茂町にあります。
いつかそちらにもおいでくださいね。
悟りを開くというと、大げさな話、自分とは関係ないことと思われるかもしれません。
ノン・デュアリティのような抽象的な話もしました。
悟りというのはシンプルなもの。
神社に参拝していれば、自然と悟っていくでしょう。
なぜそう思うのか。
それは、僕がはじめて聞いた悟りの話に関係があります。
それは文化人類学者の故・川喜田二郎先生がヒマラヤでフィールドワークをしていたときのものです。
川喜田二郎先生から直接うかがったわけではありません。
川喜田先生の愛弟子であった僕の大学院時代の恩師からうかがいました。
座って瞑想していたヨガ行者が、あるとき突然「ん、わかった」と言ってスタスタ歩き出しました。
川喜田先生いわく、これが悟りだと。
さきほどのチャクラの理論でいうと、額の第 6チャクラで直観し、そのエネルギーが第 2・第 1チャクラに瞬時に流れ込んで、即行動に移ったということです。
神社を題材に、本書でお伝えしたかったことも同じ。
「ん、わかった」と現実世界で迷いなく歩き出すこと。
神社を参拝して、鳥居の外に出たら、「さあ、やるぞ」とスッキリした気分で前を向けること。
神社参拝すれば、この現実世界への愛着が生まれます。
そうすれば、社会に貢献しようという意欲がわき、そしてパフォーマンスの向上につながるということが、統計学上の真実です。
神社の神さまに誠実に参拝する人が増えれば、愛をもって社会に貢献する人がたくさん増えるのです。
僕は、そんな世界に住みたい。
これはエゴかもしれません。
だって、自分の住みたい世界を創るために、この本を書いたのだから。
でも、あなたにとっても悪い話じゃないはずです。
現代社会はそれだけ「混迷の時代」だから。
とくに日本は、物質的には世界でももっとも豊かな社会なのに、多くの人々は将来に不安を感じ、希望を失い、目の前のことにきゅうきゅうと暮らしています。
自由な社会なのに、自ら手足をしばって、あれはできない、これはやっちゃダメと誰かが言うからやらないと、きゅうくつに生きています。
それだけ世の中には「不安をあおる情報」がたくさん流れているから。
だから、世の中の偉い人は信じられない、周りも信じられない、自分さえも信じ
られなくなっていくのでしょう。
「不安をあおる情報」を流している人は、表面上は善意のふりをして、ひとかわむけば悪意のある人たち。
親切な人の意見は、残念ながら、悪意ある人の意見に影響力では勝てません。
だから、世の中は不安や怒りのエネルギーに支配されるのです。
このままでは人間社会は、根っこがくさって、倒れていくのかもしれませんね。
ですが、本書でお伝えしたように神さまっています。
それもすごく優しい神さまが日本の神社にはいるのです。
日本の神さまは、「挫折」から生まれました。
挫折してさんざんな目にあい、そしてこう願うのでしたね。
「のちの人たちには自分と同じ目にあってほしくない!」と。
日本の最高神・アマテラスオオミカミだって、元は引きこもり。
弟神であるスサノオノミコトに嫌がらせをされて、洞窟の中に引きこもってしまいました。
そんなアマテラスオオミカミだからこそ、太陽の神、すべてを照らす存在になったのです。
そんな親切な存在が、僕たちを陰ながら見守っているのですよ。
これってすごく優しい世界に生きていると思いませんか。
挫折知らずのエリートたちではなく、日本の神さまは「これでもか!」というくらい徹底的に挫折した存在。
だから、人の弱さ・痛みをいちばんわかっている存在。
あなたのことだってきっと理解してくれる。
だから神さまになっているのです。
神社に行くと、そんな優しい存在たちとご縁ができます。
そのことに気づかないまま死んだら、たぶん後悔しますよ。
人間じゃないから言葉でコミュニケーションはできないけど、でも存在だけで、そばにいてくれるだけで、救われることってあります。
だから、そんな優しい存在たちに気づきましょう。
そうしたら、この社会はもっと生きやすくなるから。
「ん、わかった」と迷いなく歩き出せるようになりますから。
だから神社に行きましょう。
日本の神さまに会いに行きましょう。
有名な神社じゃなくていい。
近くの神社、行きやすいところにまず参拝しましょう。
あなたが日本人じゃなくても歓迎です。
つらいときはグチをこぼしに。
うれしいときはその報告に。
神社にはあなたの話を聞いてくれる神さまがいます。
悲しいことは 10分の 1になり、うれしいことは 10倍になります。
だから神社に行きましょう。
「ん、わかった」とこの世でスタスタと迷いなく歩き出すために。
混迷の時代を、悟りの時代に変えていくために。
[エピローグ] epilogue「神社のある日本」という人を幸せにするシステム ◉日本に隠された神さまの秘密 本書を最後までお読みくださってありがとうございます。
神社の秘密を知ったいま、どんなお気持ちでしょうか。
「神社のある日本」ってこんな国だったのです。
「虚空見つ日本の国」。
上空から見た日本の国と解釈されます。
飛行船に乗って、大空から日本の国土を見て「よい国だな〜」と思ったニギハヤヒノミコトの言葉でした。
「日本」という国名にした神さまでしたね。
しかしもうひとつの意味があったのです。
スキマの法則です。
「そら」はなにもない空間、「みつ」は満つ。
神さまが働くスキマに満ちた国。
それが「宇宙から見た日本」です。
スキマに入ってくるのは、「誰かの役に立ちたい」という神さまの願いです。
神社の神さまは、挫折した存在でしたね。
大きな挫折、悲しみを味わいました。
そして、「もうのちの世の人たちには、自分のような悲しい思いはさせまい」と誓願して、神さまになったのです。
日本神道の最高神・アマテラスオオミカミは「引きこもり」でした。
「引きこもり」で苦しんだからこそ、すべてを照らす太陽の神になったのです。
もし、あなたが引きこもりで苦しんだ経験があるなら、あるいはいまも苦しんでいるのなら、あなたはアマテラスオオミカミになる道を歩んでいます。
大きな挫折を味わい、その悲しみをのりこえて、人々を助けようとする純粋な意思。
それが神社の神さまです。
そんな存在に満ち満ちているのが日本なのです。
そんな神さまの願いと、僕たちの願いがシンクロしたとき、人は成功と幸福に満ちた道を歩むと確信しています。
「神社のある日本の国」は、目には見えませんが「システム」です。
システムなので、他の国や国以外の組織にも、神社の機能を移植することはできます。
たとえばパナソニックは「神社のある企業」でしたね。
世界中から神社に観光客が訪れるようになったいま、神社というシステムも世界中に広がっていくのかもしれませんね。
◉特別な成功者だけの秘密にしておく時代はおしまい! もし、人々が神社の神さまのようにおのれの神性に気づいたら、どんな社会になると想像しますか? 神性とは、自分が悲しい思いをしたら、他の人にそんな思いはさせまいと思うことです。
さあ、どんな社会に住んでいるでしょうか。
想像できましたか? いまあなたが想像した社会を創ること。
それが、僕がこの本を書いた目的であり、数十年先に視えるビジョンです。
神社は、人々が自分の神性に気づき、意識を宇宙のように広く拡大していく、もっともよい教育の場になりえます。
特別な成功者だけがそのことを知っているだなんて、もうそんな時代じゃないでしょう。
神社の秘密を知ったあなた。
人ごとじゃありませんよ。
この本を読んでしまったあなたは、もう「お役目」をさずかりました。
「世の中をよくしなさい」というお役目を神さまからさずかったのです。
神社に来て一緒にお役目をになっていきませんか。
神社の神さまは、けっしてエリートではありません。
エリートどころか僕たち以上に挫折の多い存在。
ただ、どんなに挫折しても、けっして優しさを忘れない存在なのです。
そんな優しい存在がそばにいると感じられたら、なんだか気持ちよく、すがすがしくなりませんか。
ひねくれ者だった僕も、相当まっすぐになりました(笑)。
もしも神社で、すがすがしさを感じられたら、今度は神社の外にも、すがすがしさを広げていきましょう。
なにも特別なことをする必要はありません。
ただ息を吐いていればいい。
息を吐いて「そらみつ私」であればいいのです。
もし「そらみつ私」になったら、そのときは、あなたに満ちた「そら」を、世界に広げていきましょう。
それが本書の著者としての「祈り」です。
最後に、本書を出版するにあたって、サンマーク出版の編集者・金子尚美さんにたいへんなご尽力をたまわりました。
金子さんだけでなく、サンマーク出版のみなさまにはさまざまな薫陶を受け、「言葉には人生を変える力がある」と教えていただきました。
本当にありがたく思っております。
神さまのことを書いた本ですが、人との出会いがなければ、この世ではなにもできません。
多くの人のご尽力・ご協力・はげましのもと本書はできあがりました。
関わってくださったすべての方々に感謝申し上げます。
2016年5月
リュウ博士こと八木龍平
■参考文献『祈る心は、治る力』(ラリー・ドッシー著/日本教文社)『大人がもっとキレイになれるおしゃれの教科書』(柴崎マイ著/サンマーク文庫)『会社における「聖なる空間」』(三井泉著/論叢松下幸之助 第 15号 34─48頁)『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著/角川書店)『知っておきたい日本の神様』(武光誠著/角川ソフィア文庫)『その科学があなたを変える』(リチャード・ワイズマン著/文藝春秋)『地域に対する愛着の形成機構─物理的環境と社会的環境影響─』(引地博之・青木俊明・大渕憲一著/土木学会論文集 D, 65( 2), pp. 101-110) 『「地域風土」への移動途上接触が「地域愛着」に及ぼす影響に関する研究』(鈴木春菜・藤井聡著/土木学会論文集 D, 64( 2), pp. 179-189)『統計学が最強の学問である』(西内啓著/ダイヤモンド社)『トヨタ式仕事カイゼン術』(若松義人監修/宝島社)『日産最強の販売店改革』(峰如之介著/日経ビジネス人文庫)『引き寄せの法則』(エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著/ SBクリエイティブ) 「THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?」(「雇用の未来:コンピュータ化で職業はどれほど影響をうけるのか?」)( Carl Benedikt Frey and Michael A. Osborne / 2013)
【著者】八木龍平(やぎ・りゅうへい)のプロフィール 1975年、京都市生まれ。
Doctor of Philosophy( Ph. D.)の学位をもつ科学者にして、触覚型の霊能者。
2006年 11月、博士論文の執筆で追い込まれていた深夜、寮の自室に仏様の映像があらわれ、メッセージを聴く神秘体験をする。
以来、見えない〝気〟に敏感になり、霊的な能力が開花する。
富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授を歴任したのち、現在は青山学院大学でインターネットマーケティングの教鞭をとる。
「リュウ博士」として、ブログやセミナーで見えない世界について、心理学・統計学の視点と、自身の霊能力の視点を合わせたいままでにない解説が好評をえている。
リュウ博士の自分で考えるスピリチュアル http:// ameblo. jp/ shoutokureiki
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