はじめに
本書を手に取ってくださったみなさん、はじめまして。
クイズ番組『東大王』などに出演させていただいている、鈴木光です。
現在は東大法学部の学生として、将来の夢である弁護士になるために、毎日勉強を続けています。
私の経歴を簡単にご紹介しておくと、筑波大学附属高等学校在学中にスタンフォード大学の通信教育プログラムで最優秀賞を受賞し、推薦入試で東京大学文科 Ⅰ類に現役合格しました。
私は 2年前からインスタグラムを始めたのですが、ありがたいことにたくさんの方からコメントをいただいています。
中でも一番多く寄せられるのが「勉強」に関するコメントです。
インスタグラムを更新する度に、いくつかの質問に答えるようにしてきましたが、気付くと寄せられたコメントの数は 7万件を超えてしまっていました。
またリアルタイムでなるべく平等にお返事するため、簡潔にしか答えられず、とても申し訳なく思っていました。
そこで、私なりに自分の勉強方法を整理し、まとめてみたのが本書です。
私は本書で「どこから手をつけていいか分からない」「暗記量が多くて覚えきれない」「よい勉強法を見つけたい」などと、みなさんが送ってくださった数々の質問に答えていきたいと思っています。
質問をくださる方の中には、家庭の事情で塾に通えない方や、親に進学を反対されている学生の方々も多いです。
そういった思い通りにならない状況の中でも、一生懸命勉強を頑張っているみなさんの役に立ちたいと考えたのが、本書を書こうと思ったきっかけです。
私達が生活している中では、あんなに頑張ったのにダメだったと思うことはよくあっても、目に見えて努力が報われたと実感できることは少ないです。
でも漢字や英語の小テストならどうでしょう? 少し努力すればすぐに点数に反映されませんか? 一見小さなことのように見える、テストの点数を 5点、 10点と上げることが「頑張れば努力が報われる」という経験の積み重ねになります。
その経験によって「努力すればできる自分」を信じられるようになり、勉強という分野を超えて、自分のこれからの人生を支えてくれるようになると私は思っています。
そうして、自分を信じることができるようになれば、「 ○ ○になりたい」「 ○ ○してみたい」という将来の夢に向かって頑張ることができるようになるはずです。
だから本書では、すぐに実現可能な「小目標」の設定から始まり、最後は 3年以上かけるような「大目標」の達成までを目標として、数々の勉強テクニックを紹介しています。
私は本書を、みなさんの家庭教師になったつもりで書かせていただこうと思います。
勉強を始めようと思っているみなさんへ 最初から長時間集中して勉強するのは、誰にとっても、また特にこれから本格的に勉強を始めようとする方にとっては簡単なことではありません。
そこで、勉強を始めるときのポイントを2つお伝えしておきます。
① ちょっとした楽しみを見つけること ② 短期的な目標から始めて達成できたら少しずつ引き上げること それぞれ、どういうことか簡単に説明します。
まずは、 ①ちょっとした楽しみを見つけることについて。
誰でもつまらないことより楽しいことの方が続けやすく、習慣付けしやすいです。
勉強も全く同じです。
一度でも「楽しいな」と思う瞬間にめぐり合うことができれば、その後も「また楽しいことがあるかもしれない」という前向きな気持ちをもてるようになります。
これから勉強を始める上で、「面白い!」「なるほど!」といった「ちょっとした楽しみ」を見つけることをまずは一番大事にして欲しいです。
次に、 ②短期的な目標から始めて達成できたら少しずつ引き上げることについて。
小さな目標であっても、何かを達成できたら嬉しいですし、次もまた挑戦してみたくなります。
そして、その経験が積み重なると、頑張れた自分に自信がついてきます。
充実した感覚をもつには、達成しやすい目標、つまり今の自分にとっては少し難しいけれど頑張れば達成できるかもしれない目標を設定することが大切なのです。
たとえば、体育の跳び箱も 1段ずつ高くしていきますよね。
3段が跳べたら 4段というように、ちょっとずつ目標を上げていけばいいのです。
何の努力もせずに勉強ができる人はいないと私は思っています。
天才アインシュタインでさえ「天才とは努力する凡才のことである」という名言を残しているのに、私達が努力もせずに何かを達成することは不可能であると思うのです。
私も、今でこそ 1日に 10時間程度は勉強できるようになりましたが、最初から長時間机に向かうことができたわけではありません。
小学校、中学校、高校と徐々に勉強時間を増やして慣れていったのです。
だから、今、長い時間集中できないからといって、悲観する必要は全くないと思います。
まずは 1時間やってみて、それができたら 2時間やってみましょう。
自分のペースで、少しずつ負荷を強めて着実に勉強する訓練をしていけば、必ず長い時間できるようになるはずです。
勉強を頑張っているけれど悩みを抱えている方へ「とても頑張っているのに状況が良くならない」「一生懸命やったのに結果がついてこない」と感じるときが、勉強を行っている中で一番つらい瞬間だと思います。
私もそういう思いを何度もしたことがあります。
しかし、私の経験上、勉強法のすべてに問題点があることは少なくて、勉強の方法のほんの一部に非効率的な点があるだけということが多いのです。
そのため、部分的にやり方を変えるだけで現状が大きく改善することがたくさんあります。
本書では、なるべく効率的に勉強を進めていくための方法をたくさんご紹介しています。
ですので、今うまくいかなくても大丈夫。
一緒に頑張っていきましょう。
本書の流れ 本書は、勉強をしたいという意志をもった多くの学生のみなさんが実践しやすいように、時間軸に沿って章の組み立てを行ってみました。
序章 探る──勉強目標・計画を立ててみよう 第 1章 知る──問題を解くための「考え方」を身につけて勉強を始めよう 第 2章 憶える──知識を自分のものにしよう
第 3章 整える──勉強を続けられる環境をつくろう
第 4章 正す──結果を振り返ってやり方を修正してみよう 順番に読み進めれば、勉強の大まかな流れを捉えられるような構成になっています。
ここまで読めば、勉強との付き合い方、環境の整え方など下準備ができあがり、
第 5章 突破する──科目別の攻略法 で個別の具体的なテクニックについて紹介しています。
また、 終章 さまざまな学ぶ場 では特別編として、いわゆる「勉強」以外で私が得た、たくさんの学びの経験についてご紹介しています。
最初から読み進めていただいても、自分が興味のある章から読み始めてもかまいません。
気楽な気持ちで読んでみてください。
本書が少しでもみなさんの参考になって、夢や目標を叶えるための一助となれば幸いです。
序章 探る勉強目標・計画を立ててみようまずは自分なりの目標を立てよう勉強の第一歩は目標を立てること〈ステップ 1〉ざっくりとした「大目標」を立てよう「大目標」は勉強の方向性を定める目安/「大目標」の立て方のヒント憧れの人を見つけて目標にしてもいい〈ステップ 2〉具体的な「中目標」を立てよう「中目標」は勉強の内容を定める指標〈ステップ 3〉現実的な「小目標」を立てよう「小目標」は今取り組むべき課題定期テストも目標を設定して対策しよう「中目標」から必要な「小目標」を逆算して実行する Column 1 まさか「東大王」になるなんて
第 1章 知る問題を解くための「考え方」を身につけて勉強を始めよう
問題を解くときの4つのプロセスを知ろうどんな問題でも解けるようになる近道とは必要なのは「ひらめき」ではなく「蓄積」だと知ろう問題を解くのにひらめきはいらない重要な3つのインプット法を身につけよう問題を解くために必要な 3種類のインプット/ 1.問題のパターンをつかむために共通点を探す 2.最初は完コピで解く手順を身につける/ 3.必要な知識は出合う度に覚える 2種類のアウトプットを実践しよう知識は実践できるようにする必要がある 1.例題と同じパターンの問題を短期間でたくさんの量こなす 2.時間を空けてから違ったパターンの問題をまとめて解くアウトプットを楽にする方法を知ろう「できる問題」は解かなくていい/解く過程を工夫することで時短早く解くための方法その 1:声に出して解く/早く解くための方法その 2:答案の骨子だけを書くインプットとアウトプットは交互に行おうそれぞれ高め合う相互作用を利用する Column 2 「東大王」になって良かったこと
〈数学〉徐々にレベルを上げていく数学は基礎が固まるとバーンと成績が跳ねる/解法パターンを地道にストックしていく共通テスト対策では時間配分が大事/引きの目線で「見直し」を必ず行う〈社会〉直前まで諦めない理屈と紐付けて暗記量をなるべく減らす/「大きな流れ」を把握してから「細かい部分」を理解する〈理科〉暗記と演習は同時進行で早めに問題に取り組む/理屈とゴロ合わせでどんどん暗記する〈特別編〉東大推薦入試対策私が推薦入試合格のために心がけたこと/私の東大受験体験記推薦入試を受験したい方へのメッセージ終章 さまざまな学ぶ場「勉強」以外にもたくさんの学びがある努力が報われるのは勉強に限らない/芸能界からの学び/東京大学での学び/『東大王』からの学び瀧本ゼミでの学び/弁護士になるための学びおわりに電子特典
まずは自分なりの目標を立てよう勉強の第一歩は目標を立てること 勉強を始めよう、といっても何から手をつけていいのか分からないですよね。
そこで、みなさんが「勉強を始めたい」と思ったきっかけを思い出してみましょう。
「○ ○大学に入りたいから成績を上げたい」「テストの点数を上げたい」「勉強ができるようになりたい」、さまざまなきっかけがあるでしょう。
勉強を始める理由は人それぞれ。
でも、今よりもよい状況を目指しているという点では共通しています。
「どんな状況を目指すか」は勉強の内容を決める上でとても重要になってきます。
たとえば、「英語ができるようになりたい」と思っているのに、数学の勉強しかしていなかったら、いつまでも英語ができるようにはなりませんよね。
「英語の定期テストで 80点を取りたい。
そのためには週に〇時間は勉強をする必要がある」というように、目標を明確にした上で勉強内容を決定していく必要があります。
そこで、勉強は次の3つのレベルの目標を決めることから始めましょう。
●「こんな大学に入りたい」「こんな職業に就きたい」という数年単位の「大目標」 ●その達成に必要な数カ月単位の「中目標」 ●細かな確認のための数日・数週間単位の「小目標」「大目標」が決まると、勉強の方向性が決まります。
「中目標」が決まると、勉強の内容が決まります。
「小目標」が決まると、勉強のペースが決まります。
このように目標を決めることで、いつまでに何をどのペースでやらないといけないかが見えてきます。
さらに自分が今どれぐらいの位置にいるか把握できて、これから、どういった方向で、どの程度頑張らなければいけないのかが分かります。
登山を例にしてみると、山の何合目に自分がいるのか分からない場合、先が見えないために不安を感じてしまいますが、自分のいる位置が分かっていれば、安心して体力や時間の配分ができますよね。
勉強も一緒です。
目標の何割を達成しているのか把握し正しい方向性で進めれば、安心して勉強に取り組めて、頑張り方のペース配分もつかめるようになります。
このように、勉強をする前に長期的・中期的・短期的な3つの目標を設定するとその後の勉強を進めやすくなります。
まずは目標を決めることから始めましょう。
まとめ ○勉強を始めるときは長期的な「大目標」、中期的な「中目標」、短期的な「小目標」という3つのレベルの目標を立てる
〈ステップ 1〉ざっくりとした「大目標」を立てよう「大目標」は勉強の方向性を定める目安 まずは、将来なりたい職業や学びたい大学などを考えてみて、長期的な目標である「大目標」を定めていきましょう。
「大目標」を立てると、どの方向に自分が変わっていきたいのかが見えてくるようになるので、勉強の方向性が正しく向きやすくなります。
たとえば、英語を話せるようになりたい高校生がいるとしましょう。
目標を定めずに漠然と勉強した場合、ほかの科目の勉強に追われてしまい、肝心な英会話の学習に多くの時間を割けないまま、英語を話せるようにならなかった、ということが起きてしまいます。
しかし、「 4年後に英語を話せるようになりたい」とざっくりとでも目標を立てている場合には、残り時間を考えながら勉強に取り組めるので、目標が達成しやすくなります。
このように大まかな「大目標」を定めることで、努力をどの方向で、いつすればいいのかという方向性が見えてきます。
そして、自分の日々の頑張りが目標に的確に近づいていく実感を得やすくなるので、結果としてモチベーションが高まります。
とはいえ、「なりたい職が分からない」「行きたい学校が見つからない」「数年後、自分が同じ目標をもっていると思わない」など、「大目標」を決めかねてしまう人も多いと思います。
ここでお伝えしたいのは、そんなに難しく考えなくても大丈夫だということです。
身近な人でも、テレビや雑誌で見かけた人でも、「素敵だな」と思った人はいませんか? その人を仮の目標にするなど、とりあえず気軽に定めて OKです。
「○ ○大学で ○ ○を学びたい」「医師になりたい」など、必ずしも具体的な目標をもつ必要はありません。
「3年以内にドイツ語を話せるようになりたい」とか、「ゲームが好きだからゲームに関係する何かをしたい」など、ざっくりした感じで考えれば大丈夫です。
「大目標」は、勉強の方向性を定める大まかな目安にすぎません。
なので、肩の力を抜いて「こうなりたいなあ」と、ぼんやり考えたことを目標として設定するだけでいいのです。
5年、 6年先のことを予測したとしても、その通りにならないことの方が多いですよね。
日々新しい出会いに触れるうちに「こういう風になりたいな」という像が変わるのもよくあることです。
だからこそ、具体的な目標を定める必要性は全くないのです。
今の自分がどうなったら素敵だと思うかを、目標としてざっくり設定することによって、中期的・短期的にどう変化しなければならないかというイメージをつかむのが「大目標」を定める目的です。
まずは気軽な気持ちで「大目標」を一緒に立てるところから始めてみましょうか?「大目標」の立て方のヒント それでも「目標が見つからない……」という場合もあると思います。
「制服が可愛いからこの学校に行ってみたい」とか「これができたらかっこいい」と思うことが、今は思い当たらない方がいらっしゃるかもしれません。
そもそも勉強があまり好きではなく、どうしたら関心をもてるようになるか、いまひとつイメージがつかめない方もいらっしゃるでしょう。
そんなときには、いったん机の上での勉強から離れてみてください。
そして、体験型のプログラムなど、勉強の延長線上にある実践的な活動に参加してみましょう。
実際にいろいろ体験してみると、どういうことをしてみたいかというイメージが膨らみ、目標が立てやすくなると思います。
たとえば私の場合なら、高校生のときにスタンフォード大学の通信教育プログラムやシンガポールで行われた高校生を対象とした国際サミットに参加してみました。
実際そういう経験をしてみると、海外の貧困問題・高齢化社会・男女差別・日米貿易など、教科書とは違う世界の認識を肌で感じることができました。
そして討論を通して平和的に物事を解決していく、外交官や渉外弁護士という仕事に興味が湧いたのです。
また、海外での授業の雰囲気をつかめて、海外の大学や大学院で学ぶイメージをもてるようになりました。
勉強っぽくない例でいうと、小学校の低学年 ~中学年ぐらいの夏休み、秋葉原で小さいロボットを作る体験教室に毎年参加していたこともあります。
年長の人がプログラミングでロボットの動きを制御しているのを見て「ああいうことができたらかっこいいな」と思ったことを覚えています。
探してみると、さまざまな年代を対象とする体験型のプログラムがあるようです。
小学生であれば、「小学生 体験教室」などとインターネットで検索すると、数日間のお手軽なプログラムが意外と簡単に見つけられると思います。
中・高校生であれば、「中高生 体験プログラム」と検索すると、少し長めの体験活動が見つかるでしょう。
18歳以上の大学生や大人であれば、「内閣府 国際交流」などと検索してみると、政府が行っている国際交流のプログラムなどの応募要項が見つかります。
無料のものも多いのでどんどんチャレンジして、「大目標」を決める 1要素にしてください。
憧れの人を見つけて目標にしてもいい
それでもまだ「大目標」が見つけられないなと思う場合には、周囲の人の話を聞いてみるということも有効な方法の1つだと思います。
私の場合は、高校 1年生の頃に渉外弁護士の先生方に会いに行きました。
そこで、私達の食卓に並ぶ食べ物も、実は先生方が交渉のお手伝いをされることで安定した価格で安全に食べることができていると知り、とても興味をもちました。
またそのお話をしてくださった先生方が、 1人の高校生でしかない私に対して、大人の方に対応するのと全く変わらず真摯に向き合ってくださったことに感銘を受けて弁護士になろうと決心しました。
ほかにも高校 2年生の頃、外交官として活躍されていらっしゃる卒業生の方が、筑波大学附属高等学校で講演をしてくださったこともよく覚えています。
外交官になってからのエピソードがあまりに衝撃的で、「こんなに波乱万丈な面白い仕事があるのだなあ」と感じました。
このように、「面白いな、素敵だな」と思う人を参考にして、自分がどうしていきたいのか考えるのも「大目標」を定めるヒントになると思います。
まとめ ○「大目標」はとりあえず、ざっくりと定める ○「大目標」が決まらないときは、実践的な活動に参加する ○周りの素敵な人に話を聞いて参考にしてもいい
〈ステップ 2〉具体的な「中目標」を立てよう「中目標」は勉強の内容を定める指標 次に数カ月単位の「中目標」の立て方について話していきます。
まずは、「大目標」を達成するために、中期的に何ができるようになっていなければならないかを考えましょう。
そして、それをやり遂げるためにどうしていくのかを、箇条書きのイメージで考えていくのです。
先ほどの、英語を上手に話せるようになりたいという「大目標」をもっている高校生を例に考えてみます。
英語で自分の意見を上手に表現するには、単語をたくさん覚えた方がいいでしょう。
知っている語彙を増やすには単語帳 1冊を覚えきるという手段があります。
したがって「 3カ月後に単語帳を 1冊全部覚えきる」という「中目標」を設定してみるといいかもしれません。
「中目標」を立てる目的は、長期的すぎる「大目標」をもう少し短い期間で区切って、現状やるべき課題を明確にすることにあります。
いわば勉強の内容を決定する役割をもつと言ってよいでしょう。
その際には ① いつまでにやるかという期限 ② 何をやる必要があるのかという対象 ③ どの程度できることを目指すのかというレベル感 という3つの要素を明確にすることを意識するといいでしょう。
この期限・対象・レベル感、は具体的であればあるほど望ましいです。
先ほどの例で見てみましょう。
「中目標」を「単語をたくさん覚える」と設定した場合と、「 3カ月後までに単語帳 1冊をすべて覚えて、英単語を見たときにすぐ日本語訳が思いつくようにする」と設定した場合を比較してみてください。
いつ、何を、どのぐらいやればいい、ということが明確になっていない前者だと、やるべきことを読み取るのは困難ですよね。
一方、 3カ月という期限、単語帳 1冊という対象、 100%覚えきるというレベル感、がはっきりした後者はどうでしょうか? この目標から取り組むべき課題を読み取るのは非常に簡単だと思います。
このように、3つの要素を明確にして「中目標」を定めてみてください。
まとめ ○「中目標」は「大目標」の達成に必要なことを箇条書きするイメージで考える ○いつまでに、何を、どの程度やるのか、の3つの要素を設定する
〈ステップ 3〉現実的な「小目標」を立てよう「小目標」は今取り組むべき課題 次は、「中目標」を達成するために、 1日後、 1週間後に目指していく「小目標」を立ててみましょう。
ここでも、 ①期限・ ②対象・ ③レベル感、を明確にして目標を定めてみてください。
例として、「 3カ月後までに単語帳 1冊をすべて覚えて、英単語を見たときにすぐ日本語訳が思いつくようにする」という「中目標」を目指すとします。
どんな「小目標」を立てたらいいか考えてみましょう。
ここでポイントとなるのは、スケジュールに余裕をもって目標を決めることです。
たとえば、毎日勉強すると事前に決めていたとしても、急な予定が入ってきたり病気になったりして、できないことはよくありますよね。
ほかにもどうしても気が進まなくて勉強できない日もあるのが現実でしょう。
「小目標」は、直近で実行する内容そのものです。
確実に達成していく必要があるので、現実的にできるように定める必要があります。
なので、理想の自分でなく現実の自分に合わせて目標を立てることが大切です。
実際この場合どうなるか、考えてみましょう。
単語帳 1冊を 100%覚えるには何周すればいいでしょうか? 1周するだけでは足りないと考えられるので、 3カ月で 3周回す必要があるとしましょう。
とすると、単語帳を約 1カ月で 1周しなければならないことが分かりますね。
ここでは、単語帳 1冊が 600ページあるとします。
1カ月で 600ページ進めるとすると、 1カ月を約 30日あると考えて、 1日あたり 20ページ進めればいいように思われます。
でも、本当に 1カ月の間、毎日毎日続けることができそうでしょうか? そう考えると、これは実現可能な目標ではなさそうですよね。
個人的には、予定より 1・ 5倍程度の時間がかかると想定して勉強の「小目標」を立てると、かなり実現可能性の高い目標ができあがると感じます。
先ほどの単語帳の例だと、 30日のうち 20日ぐらいしか勉強ができないと考えて割り振るとちょうどよいでしょう。
20日で終わらせる予定で進めておけば、勉強できない日があったとしても、 10日間の余裕がある状態にしておけるからです。
ですので、 600ページを 20日で 1周すると考えて「 1日あたり単語帳を 30ページ進めて日本語での意味がすぐに分かるようにする」という「小目標」を立てる方がいいと思います。
このように具体的で、かつ実現できる目標を立ててみましょう。
まとめ ○「小目標」も ①期限・ ②対象・ ③レベル感、を決める ○「小目標」は余裕をもって定めて、実現可能性が高いものにする
定期テストも目標を設定して対策しよう「中目標」から必要な「小目標」を逆算して実行する ここからは、「みなさんが特に知りたいのではないか?」と思う、定期テストに向けた目標設定の仕方を紹介していきたいと思います。
学校の定期テストは 2カ月から 3カ月に一度のペースで行われるもので、ここでよい点数を取る、というのは「中目標」に当たりますね。
まずは、「試験日」と「教科・出題範囲」を目標を立てるための前提として調べておきましょう。
その上で、 ①期限・ ②対象・ ③レベル感、の 3要素を明確にして目標を定めてみます。
たとえば、古文の定期テストで考えた場合、 ① 2週間後に ②源氏物語の「桐壺・光源氏の誕生」が出題される古文の定期テストで ③ 9割の点数を取る といった具合に「中目標」を定めるということになります。
「中目標」が設定できたら、次は「小目標」です。
どんなことができたら先ほど立てた目標を達成できるか考えてみましょう。
学校によって形式が違うので直接参考になるかどうか分かりませんが、一例として私がやっていた定期テスト対策用の「小目標」を紹介します。
●テスト 2週間前までに過去問を入手すること(過去問がある場合のみ) ●授業のノート・プリント・教科書を見返すこと ●重要な点及び暗記事項を見極めること ●テストまでに暗記事項の確認を最低限 2周は行うこと ●渡された問題集の対応する範囲を解くこと ●問題集でできなかったところを再度解き直すこと どうやって達成していくのか、ここで全体の流れを説明していこうと思います。
私はまず、テスト開始 2週間前までに、各教科の担当の先生の過去問を集めることを目標にしていました(過去問がある場合のみ)。
過去問からは、その先生が出題する問題の形式や傾向が明らかになります。
つまり、生徒達に授業を通じてどんなことができるようになって欲しいかが分析できて、傾向が分かり、対策を立てやすくなります。
そうすると、重要度が高い部分が分かるようになり、濃淡をつけて勉強しやすくなります。
これは定期テストだけではなくすべての試験に当てはまることです。
次に、試験日程を見て、どの日に、どの科目をやろうという計画を定めます。
私は基本的に「この日は数学をやる!」という風に没頭した方がやりやすかったので、科目ごとに日を分けるやり方で勉強するようにしていました。
各科目を勉強する際は、まずは授業のノート・プリント・教科書を見返して、出題されそうな重要事項を見極めるようにします。
暗記が必要な部分には緑のマーカーを引くことで、赤シートで隠せるようにします。
こうすることで、教科書や資料集、プリントをそのまま問題集にすることができるのですが、この勉強法はこの後詳しく説明していきます。
赤シートをかぶせて答えられるかを試して、分からなかった部分に正の字で印をつけていきます。
これをすらすら答えられるようになるまで何度も繰り返します。
ここまでで、問題を解く上で必要最低限の知識がそろいました。
次に、その知識に対応する範囲の問題集を解いてみます。
ここでは、解けなかったり詰まったりしたところにまた正の字をつけて、テストまでに完全にできるようになるまで繰り返します。
これが、私が実践していた主な定期テスト対策でした。
この方法で私は高校・大学の定期試験で良好な成績を収めることができたので、ぜひ試してみてください。
まとめ ○まずは「試験日」「教科・出題範囲」を調べる ○①いつまでに、 ②何を、 ③どれぐらいできるようになりたいかという「中目標」を決める ○目標点を取るためにやるべき課題を書き出して実行する
軽い気持ちでクイズ番組に参加 東大推薦の合格発表があってすぐ、高校の担任の先生から「『東大王』という番組でクイズ大会をやるらしいから興味があれば行ってみたら?」と 1枚のチラシをいただきました。
この 1枚の紙が私の大学生活を大きく変えることになります。
私はもともと小学生の頃からクイズ番組が大好きでした。
『平成教育委員会』『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』など、お茶の間でおなじみのクイズ番組を家族と一緒によく観ていたのを覚えています。
これらの番組は中学受験レベルの問題が多かったため、テレビの前で自分も答えを考えながら楽しんでいました。
高校ではクイズ研究会に入会。
しかし、アジア太平洋青少年リーダーズサミットや塾で忙しく、あまり活動できませんでした。
当時の筑波大附属高校のクイズ研究会は部員が少なく、今のように活動が盛んではなかったので「超難問コロシアム」などの大会に出場するときはクラスメイトに助っ人を頼んでいたような感じでした。
『高校生クイズ(全国高等学校クイズ選手権)』にも参加したことがあります。
そのときは確か予選が 3段階に分かれていて、 1段階目の〇 ×クイズは突破したものの、 2段階目のクロスワードパズルで、あと 2組ほどのところで予選敗退しました。
そんな私が本格的にクイズに取り組むようになったのは、『東大王』に出演するようになってからです。
先ほどお話しした 1枚のチラシを家に持って帰った私は、「こんなクイズの大会があるらしいけど、予選に参加していい?」と両親に聞きました。
すると「面白そうだね。
なんでも挑戦した方がいいよ」と言ってくれたのです。
最初の審査はペーパーテスト。
それに合格して面接試験。
1カ月後に本選に参加することができました。
そこでなんとかベスト 7に入ったのです。
「東大王」のサブメンバーになり、それからは不定期で番組に参加するようになりました。
サブメンバーといっても、「東大王」の 3人がクイズをする姿を見ている見学者のような感じです。
今の候補生のようにクイズに実際に参加することは一度しかありませんでした。
でも今考えると、その見ていた時間が私のクイズの基礎を作ってくれていたような気がします。
そして約半年後、『東大王』で入れ替え戦が行われました。
準々決勝までは、ずっと最後の 1人として滑り込む感じでギリギリ通過。
準々決勝で実力者の方々が早押しで誤答する中、最後に私に解答権がめぐってきて、なんとかベスト 4に入ることができ本当にラッキーだったと思います。
そして準決勝では前回の『東大王』優勝者でもある伊沢拓司さんと対戦しました。
対戦形式は 50ポイント先取の早押し対決。
「 10ポイントでもいいから伊沢さんから得点を取りたい」という気持ちで臨みました。
結果は 30ポイント対 50ポイントと完敗しましたが、私にとっては最高に充実した瞬間だったのを覚えています。
そして最終的な順位は 4位に。
3位までがレギュラーになると思っていたところ、 4位までが新「東大王」メンバーと聞き、想定外の展開にかなり動揺しました。
鶴崎修功さんは初代「東大王」でしたし、伊沢さんと水上颯さんは私が中学生の頃から『高校生クイズ』など数々の番組に出演されていた方々です。
テレビを通して「すごいな」と感じていた存在で、「そんな方々と自分がやっていけるのか? なんとかしなければ」という焦りと不安の気持ちが強かったです。
ネットで情報を集めて、作った資料をひたすら暗記 レギュラー出演が決まったのは大学 1年生の秋。
この頃は生活の中でクイズの勉強に割く時間が長かった時期です。
それくらい私にとってレギュラーの座はプレッシャーであり、そうそうたるメンバーのみんなに少しでも追いつくために必死でした。
どのように対策をしてきたかというと、まずは漢字です。
『東大王』では難読漢字の読みが必ず出題されます。
難読漢字を集めたクイズサイトの情報をベースに、さらに自分で継ぎ足しながら資料を作っていきました。
また、テレビクイズなので「画像」「映像」を使った問題も多く出題されます。
世界遺産や植物、動物などについてインターネットで「 ◯◯ 一覧」や「桜 名所」「 47都道府県 グルメ」といった検索をかけて情報を集めていました。
時事ネタも大事なので、「ゆるキャラグランプリ」や流行語大賞、直木賞なども最低 10年分くらいはおさえるようにしていました。
情報を集めるのは主にネットベースで、それをプリントアウトした資料を元に愚直に暗記していきます。
レギュラーが決まった当時は収録前に丸 2日くらいかけて勉強していましたが、今はこれまでの蓄積があるため収録前の 3時間程度。
あとは食事の度に録画し
たクイズ番組をチェックするようにしています。
最初の頃は全く余裕がありませんでしたが、今は趣味のような感覚で楽しく勉強できるようになりました。
問題を解くときの4つのプロセスを知ろうどんな問題でも解けるようになる近道とは 序章までで勉強を始める前の目標設定ができるようになりましたね。
それでは、実際にどうやって勉強を進めていけばいいのでしょうか? そこで本章では、「定期テスト・入学試験などで出題される問題を解けるようにする」という目標を前提に、実際どういう風に勉強をしていけばいいのかということを紹介していきたいと思います。
そのために、そもそもどういう考え方をすれば安定して問題が解けるようになるのか、という点について説明していきましょう。
問題を解くときのプロセスは次の4つだと私は考えています。
①問題のパターンを判断する ↓ ②パターンに対応する、解く手順(解法)を思い出す ↓ ③解くために必要な知識を引き出す ↓ ④解く手順を実行に移す イメージが伝わりますか? 具体的な例を当てはめて考えると分かりやすいと思うので、簡単な問題を例に見ていきましょう。
例 1:「本能寺の変で明智光秀に倒された戦国時代の武将の名前を答えなさい」 この問題を先ほどのプロセスに当てはめてみましょう。
①問題のパターンを判断する「ふむふむ、『本能寺の変で明智光秀に倒された戦国時代の武将の名前を答えなさい』と書いてあるな。
人物の名称を問う知識問題だ」 ↓ ②パターンに対応する、解く手順(解法)を思い出す「人物の名称を問う知識問題だから、名前を思い出して、解答欄に書けばいいんだな」 ↓ ③解くために必要な知識を引き出す「名前を思い出そう。
えーと、『織田信長』だったよな」 ↓ ④解く手順を実行に移す「よし、思い出した名前を解答欄に書くぞ。
漢字を間違えないように気をつけよう」 もう1つ例を挙げて考えてみましょう。
例 2:「底辺が 3 cm、高さが 2 cmの三角形の面積を求めなさい」 ①問題のパターンを判断する「ふむふむ、『底辺が 3 cm、高さが 2 cmの三角形の面積を求めなさい』と書いてあるな。
三角形の面積が問われている計算問題だ」 ↓ ②パターンに対応する、解く手順(解法)を思い出す「三角形の面積を問う計算問題だ。
今まで解いた問題のパターンに似たものはあったかな。
あ、公式を思い出して、それに数字を当てはめて、計算して面積を求めるパターンだ」 ↓ ③解くために必要な知識を引き出す「えーと、三角形の面積を求める公式は『底辺 ×高さ ÷ 2』だったな」 ↓ ④解く手順を実行に移す「よし、問題文に書いてある数字を正しく公式に当てはめて計算して、解答欄にその数字を正しく記入するぞ」 問題を解くプロセスはすっかり理解できたでしょうか? 例 1は知識問題、例 2は公式を使って計算をする思考型の問題をイメージしています。
ここで伝えたかったのは、どんな問題を解くときでも同じ手順をたどることになるということです。
つまり、この4つのプロセスをいつでも安定してたどれるように勉強することが、どんな問題でも解けるようになる一番の近道になります。
まとめ ○①問題のパターンを判断する ○②パターンに対応する、解く手順(解法)を思い出す ○③解くために必要な知識を引き出す ○④解く手順を実行に移す ○どんな問題でも ①~④の4つのプロセスをたどる
必要なのは「ひらめき」ではなく「蓄積」だと知ろう問題を解くのにひらめきはいらない ここまでで、問題を解くときの考え方が分かりました。
では実際にどういう勉強をしたらいいのでしょうか? その前に、問題を解くためには特殊なひらめきは必要ないという前提をお話しします。
みなさんの中には、勉強にはひらめきや頭の良さなど、生まれつきの才能が必要ではないのかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実際、私自身も勉強を始めたばかりの頃は、そういった能力が必要なのかと勘違いしていました。
塾に通っていた友達が問題をすらすら解くのを見て、「なんでこの人はすぐ分かるのだろう? 天才なのかな?」と思っていました。
でも自分も勉強を進めていく中で、そういったものは必要ないと気付いたのです。
なぜなら、問題を解くときに注目すべき点は既にいくつか決まっています。
それを手がかりとするので、ノーヒントの状態で解き始めることはないからです。
つまり、解法を思いつくまでの流れや考え方は予めある程度決まっているのです。
そのため、大切なのは知識の蓄積と覚えたことをどれだけ実行できるかということになります。
実は、自分の中に知識を蓄えてどれを使うのかという選択で解決する問題が 9割なのです。
それだけでは解けない例外ももちろんあります。
しかし、そういうときも「自分の知っている問題と似ているかな?」と考えて、解き方を知っているものに引き付ければ、十分に対応できます。
要するに、問題が解けるようになるためには特殊な才能は必要なく、解き方を蓄積して再現できるようにすることこそが大事だということです。
つまり、インプット( =解き方を蓄積)とアウトプット( =再現できるようにする)をバランスよく行うことが、問題を解けるようになるための勉強の中心なのです。
なお本書では、 ●問題を解くのに必要な知識を自分の中に蓄えることを「インプット」 ●覚えた事項を再現する、実行することを「アウトプット」 と定義します。
これを意識しながら読み進めてくださいね。
まとめ ○勉強には特殊な才能は必要ない。
積み重ねが大事 ○「インプット」 =必要な知識を自分の中に蓄えること ○「アウトプット」 =覚えた事項を再現する、実行すること ○勉強の中心は「インプット」と「アウトプット」をバランスよく行うこと
重要な3つのインプット法を身につけよう問題を解くために必要な 3種類のインプット ここでインプットに関する当たり前だけれど、とても大事なことを述べます。
●問題のパターンを正しく判断するには、パターンを覚えることが必要 ●問題を解く手順を思い出すには、解く手順を覚えることが必要 ●手順を実行するのに必要な知識を引き出すには、知識を覚えることが必要 要するに、問題を解く上では最低限覚えないといけないことがあり、それを定着させるインプットの時間が必要であるということです。
最初から何の知識もないまっさらな状態で問題が解ける人はいません。
基本的な事項を誰かから教わったり、自分で勉強したりする時間があるから、問題が解けるのです。
ではどうやってこの3つのインプットを行ったらいいのでしょうか? 具体例を交えながら、一緒に見ていきましょう。
ここから私が勉強において大事だと思う点が凝縮されているので、注意して読んでもらえたら嬉しいです。
1.問題のパターンをつかむために共通点を探す 問題のパターンを覚えるには、基本的には教科書・塾のテキスト・参考書・配布されたプリントなどの例題を「問題状況を整理しながら読む」というので十分です。
ある種類の問題に共通する要素を探しながら読んでいきましょう。
どういうことなのか、「つるかめ算」の例題で説明していきます。
例 1:「 100円玉と 500円玉を合わせて 10枚持っています。
合計額は 3800円です。
100円玉と 500円玉の枚数はそれぞれ何枚でしょう」 例 2:「つるとかめが合わせて 5匹います。
つるとかめの足の本数の合計は 14本です。
つるとかめはそれぞれ何匹いるでしょう」 この2つの例題に共通する要素を探してみましょう。
〔* 1〕の図を見てください。
今回の共通点は、「2つの異なるものの数を問うている」「解くためのヒントとして、それぞれの個別の数量とその合計が与えられている」ということが分かりますでしょうか? 実はこれこそが「つるかめ算」の特徴なのです。
こうやってある問題の共通点を見抜くことが、例題の問題状況を整理しながら読むという作業になります。
この作業をたくさんすることで、問題のパターンの把握と分類がすらすらとできるようになります。
なぜかというと、見つけた共通点こそが「問題のポイントとなる要素」であり、それを見抜くことが解くためのパターンを把握することにつながるからです。
そうやって問題のパターン化ができると、新しい問題と出合ったときでも自分の知っているものに引き付けて解けるので、正答率が上がります。
教えられた例題だけは解けるのだけれど、似たような練習問題が全く解けないということがよくあります。
なぜこうなってしまうかというと「何を問うているのか、どんな情報が与えられているか」という問題のパターンを特徴付ける要素がつかめていないからです。
〔* 1〕
つまり、既に知っている問題と同じ解き方ができるのに、数値や書き方が変わってしまうと新しいパターンだと勘違いしてしまった状態なのです。
でも、問題のポイントとなる要素さえ知っていれば、どのパターンか、自分が知っているものか、知っている問題の中では何に似ているか、という判断が正しくできるようになります。
教科書・塾のテキストの例題をインプットの材料としてオススメしている理由は、一番基礎的な問題なので最低限知っておくべきパターンを網羅するのにちょうどよいからです。
また、例題の文章はとても簡潔で、解く上で最低限必要な情報のみが記載されている場合が多いですよね。
ということは、問題のポイントとなる要素の抜き出しが一番行いやすいのです。
ですので、最小限の労力で一番基本的な部分をインプットすることができます。
2.最初は完コピで解く手順を身につける 問題を解く手順も例題を使って覚えましょう。
例題を何も見ずに自力で解けるようにするというので十分です。
そうすると手順が自然と身につくようになります。
ここでカギになるのは、初めて習うパターンの問題は、最初からムリに自力で最後まで解こうとしなくていいということです。
1分ぐらい考えてみて解き方が全く見えない場合は、すぐに問題集の解答や先生が黒板に書いた解説などを見てしまって大丈夫です。
なぜなら、例題という基本的な問題が解けない場合には、時間をかけて考えても適切な解き方が浮かぶとは考えにくいので、長時間考えるメリットがないのです。
たとえば、料理をしたことのない人にレシピもない状態でビーフシチューを作りなさいと言っても、時間をかけたところで作れることはなかなかありませんよね。
ちょっと考えて、ビーフシチューの作り方が全く分からないと思ったら、レシピを探して一度作ってみればいいということなのです。
そうしてレシピを見ながら実際に作ってそれを覚え、また作ろうと思ったときに思い出せるようになればいいというのが、今回伝えたいことです。
最初はそのようにやってみてから、最終的には解答を見なくとも 1人で例題が解けるように復習はしっかり重ねましょう。
そうすれば問題のパターンに対応する手順はしっかりおさえられるはずです。
3.必要な知識は出合う度に覚える 解くために必要な知識を覚えるには、 2と同じで基本的な例題を何も見ずに自力で解けるようにします。
例題を解く中で必要になった公式・知識などはその度ごとに覚えれば十分です。
たとえば、古文の現代語訳を行う場合、品詞分解を行ってから、分解した部分を現代語に訳していくという手順を行う必要がありますよね。
この「古文の現代語訳をする」という手順をたどるには、「単語の現代語での意味」や「動詞の活用形」などの知識も必要になります。
そうやって、例題を解くために必要な知識が出てきたら、覚えたいところにマーカーなどで印をつけましょう。
そして、それを自分でゆっくり暗記をする時間を取ることが大事です。
これを繰り返すと基本的な知識が身についていきます。
たとえば私の場合は、古文の教科書の活用を全部緑のマーカーで塗ってひたすら覚えていました。
このように、最低限覚えるべきポイントに注目しながら問題を解き、その部分に印をつけて暗記することを愚直に続けると知識がついてきます。
ここまでで、重要なインプットの 3種類の方法は分かりましたでしょうか? いつでも読み直して、しっかり理解するとみなさんの力になると思います。
ちなみに、 1 ~ 3のインプットは好きな順番でやってかまいません。
自分のやりやすい方法、また問題によっても変えながら試してみてください。
まとめ ○ある種類の問題同士に共通する要素を探しながら例題を読む ○ 1分考えて、解く手順が思いつかないなら解説を見る ○最初は何度解説を見てもいいけれど、最後には 1人でできるように復習する ○必要な知識は出合う度に印をつけて覚える
2種類のアウトプットを実践しよう知識は実践できるようにする必要がある 今度は、覚えた事項を再現する・実行する、アウトプットの話に移ります。
そもそも、なぜアウトプットが必要なのでしょうか? それは、覚えた知識を適切に使える状況にするために不可欠だからです。
料理にたとえると分かりやすいです。
たとえば、包丁で「千切り」を行うときのことを考えてみましょう。
手元には食材があり、作りたい料理の名前・それぞれのレシピ・必要な道具、をそろえた状況だとします。
その3つさえあれば、「千切り」はできるでしょうか? 実際問題、「千切り」を知っているからといって、できるとは限らないのが現実ですよね。
実際に包丁を握って切る作業を実践しなければならないのは、明らかです。
勉強も同じです。
問題のパターン・解き方の手順・必要な知識、を知っているからといって実際に解けるとは限らないのが現実です。
問題を実際に解いて、4つのプロセス〔* 2〕がきちんとできるようになるまで練習する必要があります。
実践を重ねて、知識を自由に使うことができるようになって初めて、問題を解けるようになります。
では、実際にアウトプットを練習するためにはどんな方法があるのでしょうか? オススメしたい方法が 2種類あるので、それぞれ紹介していきます。
1.例題と同じパターンの問題を短期間でたくさんの量こなす この方法のメリットは、最初から効率的なやり方で問題を解くので変なクセが身につかず、ムダなく勉強を進められることが挙げられます。
最初に自己流の解き方でたくさんの問題を解いてしまうと、そのやり方が身についてしまって後から修正が利かなくなり、非効率的に解くクセがつく可能性があります。
ですので、覚えたての早い段階で同じパターンの問題を 10題、 20題と、効率のよい解法で一定量解くことをオススメします。
さらに、この方法だとインプットから時間を置かないでアウトプットすることができます。
そのため、知識の定着を深めることができ、より正確に理解することができるという利点もあります。
たとえば、数学の公式などは文字が多くて長いものばかりなので、間違えて覚えてしまうことがありますよね。
でも解法を覚えた直後に問題を解けば、正しく知識をインプットできているかを確認することができます。
実際に解いたことで、一度覚えたことが忘れにくくなるかもしれません。
このように、時間を置かず似た問題を解くことは、インプットの精度を上昇させることにもつながります。
2.時間を空けてから違ったパターンの問題をまとめて解く こちらのメリットとしては、インプットしたことを長期的に覚えている状態にしやすくなることがあります。
人間は多かれ少なかれ、覚えたことを時間とともに忘れてしまいますよね。
ですので、「そろそろ忘れたかな」と思うタイミングに、アウトプットの練習を行うことで、短期的な記憶を長期的に定着させることができます。
さらに、違ったパターンの問題をまとめて解くことで、問題のパターンを判別する練習ができるという利点があります。
これは同じ問題を解く 1の方法だけだと強化できないポイントです。
このように 2種類のアウトプットを組み合わせることで、覚えた知識や手順が身につきます。
その結果、問題処理のスピードと正確性が上がり、実際に解きやすくなっていくのです。
ちなみに、この 2種類のアウトプット方法に関しては、 1 → 2の順番で行いましょう。
「 2.時間を空けてから違ったパターンの問題をまとめて解く」よりも前に、「 1.例題と同じパターンの問題を短期間でたくさんの量こなす」方が、基礎的な内容なので最初にやるべきなのは明らかですよね。
まとめ ○ 2種類のアウトプットの練習をするといい ○ 1.例題と同じパターンの問題を短期間でたくさんの量解く ○ 2.理解してから時間をある程度空けて、違ったパターンの問題をまとめて解く ○必ず 1 → 2の順番で行うこと
アウトプットを楽にする方法を知ろう「できる問題」は解かなくていい「問題をたくさん解くのに時間がかかってしまいます。
解く量を減らす方法を教えてください」という質問をいただくことがあります。
これに関しては、迷いなく解ける問題については解かなくていいです。
ただ、「解くときに迷いが生じる問題に関しては、量を減らさずにきちんと解かなければいけない」というのが私の意見です。
というのも、 100%分かっていることを繰り返しやったところで、新たに何か学べるわけではありませんよね。
一方、その時間でできていないところの穴を埋めていけば、新しくできる問題が増え点数が伸びることに直結します。
では迷いなく解ける問題とはどんな問題をいうのでしょう。
それは、〔* 3〕の図で説明した ①~④それぞれが、間違いなく判断できるものです。
それらはもうできているので、解かずにスキップしても大丈夫です。
私は、こういった問題の横には「解かなくても大丈夫」と書くことで、復習の際に解く手間を省いていました。
このように、できているものにかける時間を減らして、できないものを解く時間を増やしましょう。
解く過程を工夫することで時短「問題を早く解く方法を教えてください」という質問もいただきました。
これに関しては、そのような方法は確かにあります。
しかし、どこかの過程を省略して解くことになる場合が多いので、「すべての問題に早く解く方法を取り入れることはオススメできません」というのが私の答えになります。
一つひとつの問題を、実際にしっかり解かなければ身につかない力もたくさんあるからです。
たとえば計算力や漢字・単語を正しく書く力などはそれに当たります。
ただ、例外的に早く解いてもいい場合が 2パターンあるので紹介しましょう。
早く解くための方法その 1:声に出して解く〔* 4〕 まずは、文字で答えを書かずに声だけ出して答えを確認する方法です。
同じ文字数ならば字を書くよりも話す方が圧倒的に早いので、時間を節約することができます。
これはとても便利な方法ですが、「答えが短い」かつ「文字で答えを正しく書く自信がある」問題に限ってのみ使うべきだと思います。
なぜなら、答えが長いものだと自分の言ったことを忘れて正誤判定ができなくなってしまいますよね。
さらに「鼎」など、難しい漢字が答えとなる問題については、正確に書けるかどうか文字でも確認した方がいいでしょう。
一問一答形式の問題などはまさにこの2つの条件を満たす傾向が強いので、声に出して答える方法を取り入れると時間を大幅に節約することができます。
そして、この方法には口と耳の両方からの刺激を得られることで覚えやすくなるというメリットもあります。
これは、あくまで私の想像ですが、単一の刺激よりも、いろんな刺激があればあるほど記憶に残りやすいのではないかと思います。
歌をよく覚えているのも、耳で聞きながら自分の口でも歌うというダブルの刺激があるからではないでしょうか。
このように、声に出す方法には実践してみる価値があります。
両方の条件を満たす問題については、この方法をぜひ使ってみてください。
早く解くための方法その 2:答案の骨子だけを書く〔* 5〕 この方法は日本史や世界史でよく出題される、「長文の論述問題」かつ「初めて解く問題ではない場合」に限ってのみ使える方法です。
記述式の問題の解答を全部書かずに、要点のみをノートに箇条書きにして解くという方法です。
たとえば、東大の世界史の二次試験では、 450 ~ 600字で解答する「大論述」と呼ばれる問題が出題されます。
実際に 2020年に出題された問題の一部を見てみましょう。
「東アジアの伝統的な国際関係のあり方と近代におけるその変容について、朝鮮とベトナムの事例を中心に、具体的に記述しなさい」( 600字程度) このような論述形式の問題を勉強するとき、 600字の文章を全部書くと時間が長くかかってしまいますよね。
そのため、書かないといけない内容の要点のみ箇条書きにして、実際の論述はせずに復習を終えるという方法を取ることがあります。
なぜこれが許されるかというと、書く内容の要点さえ分かっていれば文章は組み立てられるので、あえて練習しなくてもいいと考えているからです。
これが英語の論述問題だったら、単語や文法などを表現する過程で間違えたり、英作文に慣れていないために時間を多く使ったりするかもしれません。
一方、日本語であれば、内容さえ決まっていれば、それを文章にするのは比較的簡単なので、あえてそれを練習する必要はなさそうですよね。
また、このように骨子だけ文字で書くことで、どこが重要か自分で見極められるようになります。
そして重要な部分に対する理解も深まるので、将来論述するときに使える情報のストックが増えるというメリットもあります。
このように、解く作業の一部をうまく省略すれば、解く時間も大幅に節約できる上に記憶が定着し理解が深まります。
ぜひ、取り入れていい問題に関してはこれらの方法を使ってみてください。
一石二鳥になります。
まとめ ○一瞬で処理できる問題は解かずに時間を節約 ○「短答式」で「答えを正しく書ける」問題は口頭で解く ○「論述型」で「一度解いたことのある問題」は解答の骨子だけ箇条書きで確認すれば効率がいい
インプットとアウトプットは交互に行おうそれぞれ高め合う相互作用を利用する みなさんの中には、知識を完璧に覚えるまで一切問題を解かないという方がいらっしゃるでしょうか? あるいは、教えてもらったことを完全に理解して、 100%覚えきるまで次のステップに移らない、という方も多くいらっしゃるかもしれません。
私はこの方法だと勉強につまずきやすくなると思います。
なぜならば、問題が解けるようになるまでに必要以上に時間がかかってしまうし、インプットの精度自体も低くなり間違いやすくなると実感しているからです。
インプットとアウトプットは交互に、あるいは同時並行でやっていきましょう。
昔、私が三角関数の加法定理の理解につまずいた話をします。
加法定理の公式は、 cos( - ) = cos cos + sin sin などですよね。
この式を習ったばかりの私は、これを自分で導けるようになって、完璧に理解してからでないと、問題を解いてはいけないと思っていました。
その結果、使い方のイメージが全くもてませんでした。
公式を覚えることがただの文字の羅列を覚える作業となり、身につけるのにかなり時間がかかってしまいました。
さらに、それが不正確な暗記にもつながってしまったのです。
なぜなら、 +や を誤って覚えていても問題を解いていないため気付く機会すらなかったからです。
結局、長い時間をかけて間違った式を覚えるというムダな時間を過ごしてしまいました。
私の失敗を踏まえてみなさんにお伝えしたいのは、インプットはアウトプットの質を高めることに役立つし、その逆も然りということです。
ものを覚えるためには、問題を解くことで初めてスタートラインに立つことができます。
問題を解けば、覚えたことが正しかったのか確認でき、それを活用する能力が身につきます。
また解くために必要な知識が足りないと気付くことで、インプットしきれていなかった場所を見つけられ、そこを埋めることにより精度が高まります。
つまり完璧なインプットをすることにこだわる必要は全くないのです。
最初は精度の低いインプットで十分ですし、同時に勇気をもってたくさんアウトプットをすればいいのです。
そうすることでどんどんインプットの精度が高まります。
結果、短期間で正確な物事の記憶ができ、短い時間でたくさんの問題が解けるようになるのです。
まとめ ○最初から完璧なインプットを目指すと勉強につまずきやすい ○精度の低い状態から始めていいのでインプットとアウトプットは交互に行う ○インプットとアウトプットにはお互いの質を高める作用がある
テレビを通じて社会貢献につながっていく喜び テレビで私のことを紹介していただく際、スタンフォード大学のプログラムや松本清張記念館の「中学生・高校生 読書感想文コンクール」のことを取り上げていただくことが多いです。
そうやって学生への無償の支援を続けてくださっている団体の情報発信のお手伝いができたことは本当にありがたいことだと思っています。
私自身が、それらの無償の教育を受けさせていただいた生徒の 1人だからです。
特に Stanford e-Japanプログラムは私が日本の 1期生に当たります。
当時、他国ではこのプログラムが既にありましたが、日本にはありませんでした。
教授や支援してくださる有志の方々が「これからの日本とアメリカの架け橋となってくれる学生を育てていきたい」という強い思いで新たに発足されたのです。
私はこのプログラムが少しずつ大きくなっていった過程を発足当時からずっと見てきました。
「スタンフォードが認めた才媛」というキャッチフレーズによって、少しでもこのプログラムのことを知る方達が増えたことが、私は本当に嬉しいです。
実は年に一度、このプログラムで最優秀賞を受賞した生徒達が、お世話になった教授達を囲む会があります。
そこで「最近は企業の支援も受けられるようになって、参加してくれる学生も増えましたよ。
参加者からはよくあなたの名前が出ますよ」と伺うと、私は本当にテレビに出て良かったなと思います。
私は、無償で学生を支援し貴重な学ぶ機会を与えてくださったこのプログラムに感謝しており、これから寄稿などを通して恩返しをしていけたらと考えています。
そして、貧富の差によって教育に差が生まれている現状を少しずつでも変えていく行動をしていきたいと思っています。
高校の先生が渡してくださった 1枚の『東大王』参加募集のチラシが、このような社会貢献につながっていくとは、人生は何が起こるか分かりません。
勉強だけでは得られないたくさんの学びに感謝『東大王』をはじめ『プレバト!!』やそのほかの番組に出演させていただくようになり、想像以上にいろいろな方に私のことを知ってもらえたように思います。
私のインスタグラムのフォロワーさんは 33万人を超えました。
ここに寄せられるコメントで私はこの世の中で起こっているさまざまなことを教えてもらっています。
子育てに奮闘中のお父さんやお母さん、部活を頑張っている方、試験に追われている方、また学校になかなか行くことができなくて悩んでいる学生さんもいます。
天災で被害に遭われた方、心や身体の不調と闘っている方、勉強がしたくてもできない環境の下で進学したいと考えている方、将来をどう選んでいいか分からず悩んでいる方も多いです。
私には、悩んでいる方に思いのまま状況を書く場所を提供することと、その話を読んで投稿したり時々返信したりすることくらいしかできません。
しかし、そうやって自分の状況を書くことで頭の中が整理されたり、客観的に自分を見られるようになったりして、気持ちを軽くして欲しいなと考えています。
毎日とてもたくさんの悩みや日常の報告などが寄せられますが、そのほとんどの最後の 1行には、いつも私への応援コメントが書かれています。
私はその一つひとつに大きな力をもらっています。
なんとなく流れてくる私のインスタグラムで、少しでも元気になってくれたら嬉しいなと思って毎回投稿しています。
「『東大王』に出演せずに大学生活だけを送っていたら私はどうしていたかな?」と考えることがあります。
勉強は私の得意分野なので、人のことに関心をもたないまま、あまり悩むこともなく勉強だけに打ち込んでいたのではないかと思います。
周りも東京大学の学生がほとんどという特殊な環境です。
私はただでさえ、とんちんかんなところがあるのに、ますます常識から離れた人になってしまっていたかもしれません。
でも『東大王』に出演させていただくことで、学生だけでなく芸能人の方々やスタッフさんの仕事をする姿を見て、真剣に仕事に取り組むことの大切さとか、人に対する心配りだとか、思いやりとか、たくさんのことを学ばせてもらいました。
大学のテストや司法試験の勉強などで収録に参加できない時期があり、毎回復帰するときは申し訳ない気持ちなのですが、どんなに長く現場を離れていても、「おかえり」と温かく声をかけてくださったみなさんのことを私は一生忘れないと思います。
私の代わりにクイズを頑張ってくれた「東大王」メンバーがいなかったら、私は予備試験などの資格試験に集中することもできませんでしたし、つらいときも楽しいときも一緒にいてくれたメンバーに大きな信頼と感謝の気持ちをもっています。
本当にたくさんの方に見守られ、応援していただきました。
これからの長い人生の中で何か恩返しができればいいなと、いつも心から感謝しています。
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