WORK1他人に対していっさい腹を立てない●ベッドを出た後に人はそれぞれ立場によって考え方が違います。職場で隣に座っている同僚と常に意見が一緒ということはないでしょう。一緒に暮らしている家族ですら、まったく同じ意見なんてことはありません。違って当たり前、同じであるほうがめずらしいのです。結果を出し続ける人は、人に対していい意味で期待しすぎません。自分と考え方が違う人に対しては、批判したり、腹を立てたりするのではなく、育ってきた環境が違うんだな、と解釈するのです。反対に、自分が周りと違う意見のときも、そのことを否定したり恥じたりするのではなく、他人は他人、自分は自分だと考えましょう。〝違っていること〟が受け入れられるようになると、人付き合いが非常に楽になります。どんなシーンにおいても、考え方の違う人や合わない人は必ずいます。長い人生、合わない人と組んで仕事をしなくてはならないこともあるでしょう。そんなときは、意見の違う相手を憎むのでも、腹を立てるのでもなく、立場や環境が違うから思考が違うんだなと解釈し、広い心で受け入れましょう。私も以前、考え方が大きく違う男性と仕事をしなければならない場面に遭遇しました。彼と会うだけでイライラし、彼のひと言ひと言が耳に障り、一緒にいると怒りの感情があふれ出てくるのです。ほかの仕事に影響を及ぼしてしまったこともあります。「このままでいいわけがない」さすがに、そう思った私は、考え方を大きく変えることにしました。彼はこれまでの数十年、自分とはまったく違う生き方をしてきたのだから、まったくもって別の生き物なのだ、相容れることなどあるわけがないのだ、とあきらめたのです。かなり極端なように思うかもしれませんが、そう思うようになったことで、イライラがなくなっただけでなく、「こんな面白いこと、よく考えつくな」とか「意外とこういう部分は同じように感じるんだな」など、その人のよいところまで見えるようになりました。もちろん、すぐに、相手をあるがまま受け入れることは難しいでしょう。ストレスを抱えることも、はじめのうちはあるかもしれません。ですが、相手にイライラをぶつけて、2人の間がギクシャクするのと、多少思うことがあったとしても2人で力を合わせ、目的に向かって共に進んでいくのとでは、当然後者がいいに決まっています。人は、相手が思うような言動をしないとイライラしてしまう習性があります。言い換えると、相手が自分の思うような言動をするものだと、勝手に期待し、思い描いていない対応をとられたときにイライラするのです。取引先、お客様に対しては、上手に気持ちをコントロールできるかもしれませんが、チームリーダー、管理職になると、部下の指導や管理の仕事にも携わらなくてはなりません。経験も、力量も、年齢も、育ってきた環境も様々なので違って当たり前なのですが、部下だと思うとつい、怒りの感情に任せて叱り飛ばしてしまう、そんな上司の方々を見かけます。これは、あなたにとっても、部下の方にとってもいい状況とはいえません。マインドフルネスで心を整えてしまいましょう。期待しすぎなければ、裏切られたような気がすることもなく、イライラすることもなくなります。お互いが、よりよいパフォーマンスをするために、あえて相手に期待しすぎない。結果を出すために、必要な方策といえるでしょう。
WORK2リフレーミングで想いを共有する●始業前の時間に私の会社では、朝礼時に「グッド&ニュー」というゲームをしています。これは、アメリカの加速教育の権威ピーター・クライン博士が推奨しているもので、アメリカの荒れている学校で導入したところ、校内暴力が収まり、さらに暴力的な生徒が、町の早朝美化活動の清掃に参加するまでに更生したという報告もあります。チームワークを高めるのに非常に効果があるため、数年前から始めました。やり方は簡単です。社員全員(人数が多いときは数人ごとに)で輪になり、クッシュボールというやわらかくてフワフワしているボールを順に回していきます。ボールを渡された人は、右手から左手に、左手から右手にボールを動かしながら、24時間以内に起こった〝いいこと(グッド)〟や〝新しいこと(ニュー)〟を発表し、次の人に回していきます。これを繰り返して、その場にいる全員が話すようにするというゲームです。体を動かすことによって、脳がポジティブになり、ネガティブな思考が消えていくうえに、24時間以内に起こった〝いいこと〟や〝新しいこと〟を発表のために考えることにより、たとえ過去24時間内に悪いことが起きていたとしても、その24時間が〝いいこと〟のフレームに置き換えられ、プラスの気持ちでスタートできます。実際、このワークをしている会社で、前日友人と喧嘩し、ご機嫌斜めで出社した社員が、朝礼でこのワークをした後、気分がリセットされ、後の商談で大きな契約を取ったということもあります。他にも大事な会議の日に、出掛け間際にショックな出来事に遭い、落ち込んでいた女性社員がこのワークをしたことで気分が好転し、その日の午後にあったプレゼンテーションでプロジェクトリーダーとして選ばれたこともあります。このゲームのよいところは、自分にとってよかった話をするだけでなく、会社の仲間のよい話を聞くことにもあります。楽しい会話をすると、脳の中でエンドルフィン(別名ハピネスホルモン)という多幸感をもたらす物質が分泌されるため、「なんだか心地がいい」という気持ちになります。お互いによい影響を与え合うことで、チームの状態もよくなり、結果につながるというわけです。さらに、チーム内のコミュニケーションを必然的にとることになるため、メンバー間のつながりが深まります。チーム(部、課)として結果を出すには、メンバー内が良好な関係であることが必須です。コミュニケーションは、かける時間の長さではなく、接する回数が非常に重要です。米国の心理学者ザイアンスが1965年に発表した、「ザイアンスの法則」という有名な人間心理の法則があります。この法則は、一度に長い時間を使って行うコミュニケーションより、短い時間でも複数回接触するほうが、相手に対して好意を持つというもので、そのことを証明する実験結果も出ています。個の力を高め、チームの力も高めるこのワークは、強力な育成ワークともいえるでしょう。
WORK3大事なアポイントメントほど朝にする●始業前の時間に信頼関係は、コミュニケーションの「質」と「量」で決まります。10本のメールより、1回の面談のほうが「質」は確実に高くなります。相手の服装や身振り手振りなど、非言語の情報を得ることができるうえに、顔を見て話すだけで、人は安心し、握手をするだけで信頼感を高めることができます。政治家が、選挙前にたくさんの方と握手しているのも、そのためでしょう。しかし、1回会っただけでは、強力な信頼関係を築くことなどできません。やはり、回を重ね、話をするなど、「量」を増やすことで信頼関係は徐々に深まります。ただし、相手が忙しいと、なかなか時間がとれず、お会いするのもままならないでしょう。物理的な距離や時間などの問題で、何回も会って話をするのが難しい場合もあります。そんなときは、一度、朝早い時間にアポイントメントをとりましょう。朝は1日をスタートする時間。夕方、夜など遅い時間になると、その日の疲れも溜まっていますし、トラブルが起きたり、仕事の都合で、アポイントメントがキャンセルなんてことにもなりかねません。朝であれば、よほどのことがない限り、相手も自分も万全な状態で顔を合わせることができます。また、人の心理として、わざわざ朝早い時間に会うのだからムダな時間にはしたくないと考えるものです。さらに朝は、アイデアが生まれやすい時間でもあります。朝にアポイントメントをとることで、コミュニケーションの「量」を「質」で補うのです。私の知り合いの編集者は、地方に住む著者とメッセンジャーを駆使して、何冊も本をつくっています。相手の朝の移動時間を利用して、やりとりしているのだそうです。メッセンジャーは、会話をするように言葉を交わしていくため、ダイレクトに話をすることができ、実際のミーティングに値するほどの成果が得られるそうです。私の会社でも、部下指導も早い時間を活用したアーリーミーティングを取り入れ、社員の成長のスピードが2倍に伸び、結果、業績も上がりました。普段なかなか落ち着いて話すことができない相手、大事な話をしたいときは、朝、それもちょっと早めにアポイントメントをとり、質の高いミーティングを行いましょう。
WORK4「自分じゃなくてもいい仕事」を選ぶ●始業前の時間にときとして、自分ひとりでは手が回らないこともあるのが仕事です。このとき、自分さえ頑張ればどうにかなると考えがちですが、その判断は残念ながら間違いです。結果を出す人は、他人の能力をうまく活用し、仕事を振り分けます。この能力なくして、大きな成果は上げられません。なぜなら、自分ひとりでできる仕事には限度があるからです。自分の力、状況、環境を見極め、結果を出すために最善の策(仕事の割り振り)を練るのです。自分の仕事なのだから、他人、ましてや部下に頼るなんてできない。自分ひとりでできる、と思うかもしれません。ですが、仕事で大事なことは結果を出すことです。そのために、今、何をすべきかを考え、実行する。その姿勢が、よい結果を生み出すといってもいいでしょう。他人に任せるのは、決して楽ではありません。それなりの冷静さと覚悟、そして手順が必要です。まずは先ほど書き出した項目に、重要度に優先順位を置き、数字で順番を振ります。重要度別に上から書き換えてもいいでしょう。続いて、その仕事を誰に振り分けるかを決めます。自分がやるべき案件か、部下に指示を出すべき案件か、仕事の内容や難易度を見て、適材適所で仕事を振り分けましょう。ここで大切なことは、自分でなくてもよい仕事は勇気を持って手放し、部下や他人にどんどん振ってしまうこと。この思い切りがないと、本来、自分でなければいけない重要な仕事ができなくなってしまいます。ただし、振りっぱなしにしないこと。最良の結果を出すために、仕事を任せる相手のモチベーションのマネジメントも必要です。ただし、仕事を依頼するときだけ、にわかコミュニケーションをとっても、誰も率先して動いてはくれません。そして、普段から自分自身も協力的に他人を支援するスタンスが必要です。その積み重ねがあるからこそ、いざ自分が応援してもらうときに生きてくるのです。そのことは忘れないでください。
WORK5部下に指示の前フリをする●始業前の時間に最近、朝礼を行う会社が増えています。朝礼は、その日1日の部、チームのあり方や方針を固める重要な場です。結果を出す人は、朝礼時に部下にざっくりと、その日、週の仕事の予定、いわゆる〝前フリ〟をしています。「今日はこういう仕事があるから後で手伝ってほしい」「来月、こんな仕事をすることになったから、君に担当してもらおうと思っている。心の準備、よろしくな」など。前フリをしておくと、部下のほうでも「次は、こんな仕事が来るんだな」などと、心の準備ができるため、指示と同時に行動に移すことができます。いわば前フリは、スムーズに物事を進めるための事前準備なのです。前フリがないと、部下のほうも心構えや準備ができていないため、いきなり仕事を振られても困ってしまいますし、進行が滞ってしまうことになりかねません。最高のパフォーマンスは、環境、心が整ってこそ、発揮できます。あなたと部下、それぞれがよいパフォーマンスをするためにも、前フリを徹底するといいでしょう。「朝礼で前フリ」をルールとして決めてしまえば、短時間で、お互い負担なく進めることができます。ただし、1つ注意が必要です。「今度、こういう仕事があるから、時期がきたらみんなに振るから」などと、全体に向けて説明しただけでは前フリが完了したとはいえません。前フリは、仕事を振る人それぞれ個人に説明をして、はじめて成り立ちます。全体に話すことももちろん大切ですが、必ず個人に行ってください。また、会社として取り組むようなプロジェクトなどについては、全体に発表する前に、実際に仕事をする部下には、その前に伝えておきましょう。前フリの前フリです。そうすることで、全体発表のときから、彼らは「自分ごと」として話を聞き、参加するようになります。難しい案件、規模の大きな案件の場合は、実際にスタートする2カ月、3カ月前に伝え、現在、かかわっている仕事の引き継ぎなど、準備に入ってもらう必要があります。担当者に心の準備をしてもらうと同時に、新しい仕事について考える時間を与えるために、早めに前フリをしておきましょう。その時間をとるかとらないかで、その後のプロジェクトの成果や協力体制に大きな違いが出るので、早ければ早いに越したことはありません。そしてもう1つ、前フリには大きな効果があります。それは、前フリをすることで、部下があなたを信頼できる人と考えることです。いきなり仕事を振られ、「こっちの都合も考えてくれ」と思ったことはありませんか?部下も同じです。前もって話をしてくれていると、「自分の都合にも配慮してくれているんだな」「大事にしてもらっているな」と感じ、と悪い気はしません。このちょっとした気遣いが、その後の部下のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。わずか1分の前フリでも、その1分が大きな意味を持つのです。
WORK6脳内プレ会議で成功体験を積む●通勤中に結果を出し続けている人は、通勤電車の中で過ごす時間もしっかり活用しています。電車の中は、自分の考えをまとめるのに、とても適しているからです。以前お会いした、いわゆる成功者と呼ばれるトップセールスの人は、運よく、落ち着いて座ることができたときは、その日1日の流れを頭の中で予行演習し、ムダなく、効率的に送ることができよう準備に当てていました。1日の流れ、会議があるならその進行、商談やプレゼンがあるならその段取りを、はじめから最後まできっちりイメージし、あいまいな部分や疑問が浮かんだ部分は、資料等を持っていればその場で確認し、資料がなければ会社でチェックできるようにメモをします。そうすることで、理解、認識の漏れをなくし、その場に臨むことができるため、会議や商談でミスが防げるうえに、よい時間にできるのだそうです。1日を予習することの効果は、様々なリスクを先取りできるだけではありません。俯瞰して見ることができるので、どういう風に、その日の行事を活用すればいいかなど、よりよいパフォーマンスの演出を具体的に考えることができます。会議なら、司会進行の挨拶から始まり、徐々に進行していくなか、自分の出番がきます。そこで、落ち着いて雄弁をふるっている姿を想像します。その姿が場に合っているようでしたら、実際の会議でも同じように振る舞うといいでしょう。もし、いまいちだと感じたら、いくつかの立ち居振る舞いを考えて試し、その中でいちばんよい効果を引き出せそうなパフォーマンスを選びましょう。方針が固まったら、後はそのパフォーマンスで最高の結果を導き出している自分を想像してください。これを何回か繰り返すことで、本番の疑似体験が何度もでき、余計な不安や恐れが消えてなくなり、本番で大事な話を忘れたり、ミスをしたりすることが大きく減ります。イメージ上の自分であっても、潜在意識は本当の自分ととらえ、1つの成功体験として記憶し、今後はそれをもとに動くようになるからです。また、イメージを繰り返すことで、発表の仕方もどんどん上手になりますし、会議等の進行、流れもよくなり、ムダも減らせるため、効率も効果も高まります。会議がスムーズに流れ、スピードアップし、意義あるものにできれば、会議に参加する人たちにとっても、いいことずくめ。会議が活性化すれば、メンバー同士の意思疎通が図れ、目標に対する意識も共有できます。実際、成長している会社の会議は、参加者それぞれがよいパフォーマンスで、熱がこもっています。会議の予習は、細かいところまで欠かさずイメージしておきましょう。
WORK7決断は1分だけ本気で考える●ベッドを出た後に人生は決断の連続です。今あなたがこの文章を読んでいるのも、「この本を買う」という決断があったから。もしくは「この本を読む」という決断があったからです(買わないという決断はオススメしません(笑))。無意識のうちに行う決断も含めると、人は1日に100回以上の決断を下しているといわれます。起きる、ベッドから出る、歯を磨く……、すべて決断したうえでの行動です。これだけの決断を日々しているわけですから、1つ当たりの決断にかかる時間はほんのわずか。1分かかっていないものも、たくさんあるでしょう。「三日三晩考える」というフレーズがありますが、実際のところ、三日三晩考えようが、十月十日悩もうが、決断は一瞬。「決断しよう」と決めてからは、ほんの数分で最終的な決断を下しているはずです。つまり、迷う時間と、決定する時間とは別なのです。私はよく決断が速いといわれますが、それは、あれこれ迷う時間を極力減らしているからです。複数のビジネスをしているので、1つの案件にそんなには時間をとれません。それだけ、部下や実際に担当するスタッフたちを待たせることになってしまうからです。スマートに結論を出すにはどうしたらいいか考えたところ、悩んだり迷ったりすることと決断は別物だと気づき、ただなんとなく悩むのはやめて、結論を出すことに注力するようにしました。すると、だんだんとですが、決断がスムーズにできるようになったのです。現在では、周りの人を巻き込まなければならない案件など、よほどのことがない限り、1分だけ本気で考えて決断を下すことにしています。言い換えると、1分だけ本気で考えたら、それでおしまいにします。このとき考えるのは「どうしようかな」ではなく、これから下す決断によって起こることの想定とその対処法です。起こりうるリスク、事象を踏まえたうえでこの決断でよいか検証し、最終結論を導き出していきます。決断が速くなると、自由な時間が増えます。決断が速まった分だけ、起こす行動も早まり、当然、結果も早く出ます。さらに余った時間を次の決断に使えるため、次の結果も早く得られ、またその次に移る……の繰り返し。つまり同じ1日でも、1つの結果しか得られない人もいれば、複数の結果を得られる人もいるわけです。決断の速さは、生産性に大きく影響するといえるでしょう。
WORK8朝ホメで部下のモチベーションを上げる●始業前の時間に24歳で起業したとき、私は経営とは何か、経営者、リーダーとはどういう存在であるべきか、人材育成法など、まったく何も知りませんでした。もちろん、自分の業界(理美容業)については理解していましたが、それ以外は、現場で経験するなかで、失敗を重ねながら、対応ほかを学びました。おそらく部下もドキドキしていたことでしょう。どうにかこうにかではありましたが、4年後、28歳になったときには、2店舗目ができ、15名を超える部下がいました。しかし、経営者としてはまだまだ至らない状態であることは、誰が見ても明らかだったと思います。経営者として、成長ができたのは、さらにその後のことです。きっかけは、立て続けに起きたトラブルでした。業績が落ち込んだり、社員の謀反があったり、これでもかというほど、会社にとって大きなトラブルがいくつも起きてしまったのです。いったいなぜ、そんなことになってしまったのか。それは、私の考え方に問題がありました。当時の私は、もちろん社員のことも自分なりに考えていましたが、自分自身が成功することにもっとも重点を置いていました。つまり、自分本位の考えで様々な指示を出し、行動していたのです。大切な命という時間を会社に提供している部下にとってはとんでもないことですが、私はまったく気づいていませんでした。その結果、部下のモチベーションが上がらないどころか、謀反まで起きてしまったのです。経営者でなくとも、リーダー、管理職として、部下を抱えるようになったら、自分のことばかり考えているわけにはいきません。部下、チーム(組織)全体にも目を向け、部下が存分に仕事に集中できる環境を用意すること、そしてこの職場で働くことに意味を感じられるようにすることが大切です。人には、4つの欲求があるといわれています。●愛されること●ほめられること●評価されること●必要とされることなかでも「ほめられること」に対してはとくに欲求が強いため、些細なことであってもほめ言葉をかけるようにしましょう。声が大きく元気のよい社員には、「いい挨拶だね。○○さんがいると職場が明るくなるよ」、デスクがいつもキレイな社員には、「○○さんのデスクはいつもキレイで見ていて気持ちがいいね」」など、ちょっとしたことでかまいません。相手に対し、いいなと思ったことは、さらりとひと言、褒めてあげてください。朝から褒められて気分が悪い人はいません。これは結果的に、組織力の底上げになります。効果絶大なので、どんどんほめてあげてください。
WORK9バリデーションサークルでチーム力をアップ●始業前の時間に組織にとっていちばん大切なスキルは、技術ではありません。技術で採用したものの、人間性で解雇ということは、よく見られます。一人だけ、突出した力を持つ人がいたとしても、その人がいることによって、ほかのメンバーがやる気をなくしたり、モチベーションが下がってしまったりして、全体としてのチーム力が落ちてしまうなんてこともあります。組織は、個々の能力ではなく、全体としてのチーム力が本当の実力です。つまり、メンバー一人ひとりのモチベーションをあげることでチーム力が高まります。部下をほめるのも有効ですが、見つからない場合は先に紹介した4つの欲のうち残りの3つ「愛されること」「評価されること」「必要とされること」を意識して声をかけましょう。「最近調子はどうだ」「家族サービスしているのか」「ゴルフのスコアは減ったか」など、仕事に関係していないことでもかまいません。できれば部下が話に乗ってきやすいものがよいでしょう。部下が話すようになったら、相づちをうったり、質問を繰り返したりして話をつないでいくのです。コツは、部下の好きなフィールドを話題にすることです。この4つを一度にできてしまうワークもあります。バリデーションサークルというもので、自分の存在を証明するワークです。まず、発言者がターゲットに対して次のように言います。「○○さんが、このチームにいてくれてよかった」するとこれを聞いた周りの人も、○○さんがいるとチームが□□になるので、いてくれてよかったなと思うという流れです。褒めること、評価されること、必要とされること、愛されること――。これによって各社員が、自分が会社に存在する意味を見出せ、必要とされていることが実感されるので、仕事へのモチベーションが上がります。その結果、会社の空気もよくなり、業績アップに繋がります。発表の内容を全員に行きわたるようにしたいなら、AさんがBさん、BさんがCさん、CさんがDさんの要領で繋ぎます。順番はどんな順番でもかまいません。ミーティングの最後にやると、チームの空気がよくなり、結果か組織力もあがります。これを毎日続けると、お互いの人となりがわかるようになり、関係が深まります。人は信頼できるリーダーの下では、パフォーマンスが上がります。1日の中でもっともモチベーションを上げやすい朝という時間に、しっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていきましょう。
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