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「伝える」の章 伝えることで世界を広げよう

目次

「伝える」ことで、考えるクセがつく

「伝える」とは、思考を編集し活用すること

ここまでは、「早起き」×「読書」の楽しさや素晴らしさをお伝えしてきました。

「朝早く起きるだけでも大変なのに、読書なんてできるかなぁ」と思っていたあなたも、トライする気になっていただけたのではないでしょうか。

「早起き」と「読書」をクリアしたら、最後は「伝える」です。

「伝えるなんて、面倒だよ。なぜ伝えなくちゃいけないの?」と思っている人もいらっしゃるでしょうから、ここで少し「伝える(アウトプット)」の重要性についてお話しておきましょう。

すでにお話したように、読書は、単に知識や情報をインプットするためだけではなく、「思考する」ためのツールです。

「思考する」クセをつけるということは、今後の世界を生きていくうえで、とても重要なことです。

なぜなら、もう誰もあなたに「こうすればうまくいくよ」「この道を進めば安全だよ」と、答えを示してくれる時代ではないから──。

不確実な世の中を生き抜くためには、知識や情報をインプットしたうえで、それを自分の頭で「編集」し、「活用する」力が必要になってきます。

繰り返しになりますが、普段ぼくたちは何気なく本を読んでいますよね。でも、頭の中ではさまざまな「脳内化学反応」が起こって、どんどん思考が広がっています。

「以前読んだ本にも、同じようなことが書かれていたな」「この事例は、今度のプレゼンに使えそうだな」「この著者のように行動すると、人生が楽しくなりそうだな」と、こんな具合に、思考が駆け巡り、ときには共感したり、反論したり、そして内容を編集したりしています。

読書をしているときは、つねにこういうことが頭の中をグルグル駆け巡っているのですが、せっかく思考が広がっても、それをそのままにしておくと、自分がその本を読んで「何を思い」「どう考えたか」ということをたちまち忘れてしまいます。

これについては、ドイツのヘルマン・エビングハウスという心理学者が、「忘却曲線」というものを用いて表しています。

忘却曲線とは、記憶と忘却の時間的関係を表した曲線グラフのことです。

実験結果によれば、私たちが何かを記憶しただけで「反復作業」をしなければ、わずか20分で42%あまりを忘れてしまうそうです。

1時間経過すると約56%、1週間過ぎると70%あまり忘れるということですから、せっかく読書をしても記録しておかないと、すぐに忘却のかなたに消え去ってしまうというわけです。

しかし、忘れないうちに思考を整理し、きちんと編集してブログやメルマガなどで「伝える」習慣をつけておくと、読書によって得た知識や情報を「自分の考え」として活用できるようになるのです。

人生に必要な「発信力」を身につける

「スイートスポット」への最後のハードル

「はじめに」でもお話したように、「早起き」×「読書」×「伝える」の3つが重なり合う中心部分を、ぼくは「人生を変えるスイートスポット」と呼んでいます。

不思議なことに、このスイートスポットに入ると、「辛くて大変」だった早起き読書が、たちまち「喜び」に変わるのです。

たとえばぼくの場合は、書評メルマガで本を紹介した著者から、「私の本を読んでくれてありがとう」というメールをいただいたこともありますし、逆にぼくから「この本を読んで感銘を受けました。ぜひお話をおきかせてください」と著者にアプローチして、取材する機会を得たこともあります。

こんなうれしい体験も、「伝える」ことをしてこそ得られるのです。しかし、せっかくのスイートスポットに入ることを拒んでいる人もたくさんいます。

そうした人たちは、「自ら伝える」ことに対して苦手意識を持っていて、「自分にはできないよ……」と思っているからです。

でも、それはあまりにももったいない。世界を変えるチャンスを自ら放棄していることになります。

「伝える」練習をしよう

多くの人が「伝える」ことに対して苦手意識を持っているのは、学生時代にあまりにも〝インプット〟ばかりの教育を受けてきたからだとぼくは思います。学生時代の勉強を、ちょっと思い出してみてください。

ひたすら暗記、暗記ばかりで、自ら考えて伝える機会など、ほとんどなかったのではないでしょうか。唯一の「伝える」場、つまりアウトプットする場が、定期試験でしたよね。

しかし、試験というのは、たいていの場合「答えはひとつ」で、とても単純です。ところが、社会に出ると一変します。

仕事のプレゼンやレポートにはじまり、自分の人生設計や家族の問題など、答えがひとつではない問題と格闘しなくてはなりません。

そして、そもそも答えなどない問題がいっぱいあるのです。いくら答えを出そうと思っても、なかなか答えが見つからなくて、いやになってしまうこともあるでしょう。

だから多くの人たちは、ますます答えを出す(伝える)ことに苦手意識を持ってしまうのだと思います。なるべく難しいことは考えないように、思考停止している人も多いかもしれません。

しかし、こうした問題から目をそらしていては、何も変わっていきません。

これからの時代を生き抜くためには、自分の頭で考え、それを外に向かってアウトプットする「発信力」が必要だからです。

「早起き」×「読書」×「伝える」を習慣にすることは、こうした「発信力」を身につけるためのもっとも簡単で効果的なトレーニングになります。

学生時代の試験のように、「正しい答えはひとつ」ではありません。

ですから苦手意識を持たずに、あなたが「本を読んであなたが感じ」「考えたこと」を、まずは気軽に伝えるクセをつけてみましょう。

「伝える」ことは、やめられないほど楽しい

ぼくは、偶然に導かれた

具体的に「伝える」ことのノウハウをご紹介する前に、ぼく自身がどのように「早起き」×「読書」×「伝える」を回してきたかについて、お話しておきましょう。

ぼくが読んだ本の内容を伝え始めたのは、かれこれ15年ほど前。

会社の同僚や後輩たちに、自分が読んだ本の内容を、メールで伝えるようになったのが始まりでした。

すでにお話ししましたが、ぼくが読書を始めたきっかけは、片道約2時間の通勤時間が退屈だったからです。

満員電車に乗りたくなくて、朝4時起きで始発電車を利用するようになったのですが、静かな車中は読書空間にぴったりでした。

これですっかり読書の楽しさに目覚めてしまったぼくは、朝と帰りの通勤時間だけで一冊読んでしまうようになったのです。

でも、せっかく一日一冊読んでいても、しばらくすると本の内容を忘れてしまいます。「昨日読んだ本の著者は誰だっけ……」なんてこともよくありました。

これではもったいないな、と思い、本のタイトルと著者、内容をメモするようになったのです。

しかしそのうちに、「この本はおもしろいな~、同僚や後輩に教えてあげたいな」という、おせっかいの虫が湧いてきて、会社の仲間数人に「この本、おすすめだよ」とメールを出して紹介するようになったのです。

最初は、何気なく送りはじめたこのメールが、予想外に評判を呼び、後輩たちから、「この本、読みました。おもしろかったです!」といった反応が返ってくるようになりました。

これが、ぼくの大きな原動力となり、「早起き」×「読書」×「伝える」のサイクルが加速していくことになったのです。

話はどんどん大きくなったそうこうしているうちに、メールマガジンを配信する「まぐまぐ」のサービスが登場。

今度はこれを使って「WebookoftheDay」という書評メルマガを正式に発行し始めました。

これが1997年のことです。

すると、どんどん読者が増え、現在では1万人以上の方が読者を有するにいたっていますさらに、これまでの書評をまとめた「WebookoftheDay」のオフィシャルサイトも制作し、メルマガとサイトの両方で発信を行っています。

みなさんから、「いつも楽しみにしています」とか、「この本は、自分のとっておきの一冊になりました」といった声をいただくと、ますますやる気が出て、気づけば10年以上続いている、というわけです。

人は、誰かを喜ばすことができると、それだけでパワーが湧いてくるものなんですね。

「この本は、○○さんが好きそうな本だなぁ。こんなポイントを紹介すると、喜んでくれるかな」と、具体的に喜ばせたい〝誰か〟をイメージして書くと、ますます楽しくなってきます。

ぼくがこんなに長く伝え続けているので、「松山さんは、根気強いですね」なんて言われることがあるのですが、決して根気強いから続いているわけではありません。

きっと自分のためだけなら、三日坊主に終わっていたかもしれないと思います。

でも、「誰かを喜ばせるため」だったり、「サプライズをプレゼントするため」だったりすると、案外力が湧いてくるものです。

たぶん、子どもたちに夢を与える〝サンタクロース〟も、こんな心境なのかなぁと考えています。

でもぼくは、「伝える」ことを通して誰かを喜ばせることで、結果的には何十倍もぼく自身が〝幸せ〟をもらっています。

ぼくの場合は、インターネット上の伝えるだけでなく、リアルの場でも「100冊俱楽部」や「MacBookCafe」といった読書会を開いたり、「Jcollege(ジェイカレッジ)」とって、著者や知識人の方を招いてセミナーを主催したりして、みなさんの「伝える」を後押しするお手伝いもしています。

こうした活動を通して、読者の方々はもちろんのこと、著者さんとのネットワークもどんどん広がっています。

これがまさにぼく自身の自信につながり、財産となっているのです。仲間も増えたし、応援メッセージもいただけるし、ときにはビジネスにもつながることもありました。

ですから、「頑張って続けてきた」わけではなく、「やめられないほど楽しくなった」というのが正解です。

「伝える」ことは、こんなにも自分の人生を変える素晴らしいものだ、ということを、まずあなたにも知ってもらいたいと思います。

さっそく、伝えてみよう

「伝える」側に立ってみよう

では次に、具体的な「伝える」方法とポイントをご紹介しましょう。

(1)リアルの場で伝える

友人や家族に話してみるいわゆる〝口コミ〟のことです。まずは友人や家族に、今日読んだ本の感想を話してみましょう。

話すことはとても簡単ですが、案外今まで、「読んだ本の感想を人に話したことがなかった」ということに気づくのではないでしょうか。

「なんだ、話すだけか」と思う方もいるかもしれませんが、これも立派な「伝える」です。

そんなに堅苦しく考える必要はありませんから、「この本のこんなフレーズに感動したよ」とか、「この著者のこういう考え方が参考になるよ」といった、ワンポイントを伝えてあげるといいでしょう。

読書会に参加する最近では、早朝や休日などに「読書会」などが開かれています。

インターネットなどで検索すると、いくつかの読書会コミュニティが見つかりますので、自分とフィーリングが合いそうなものに参加してみるのもよいでしょう。

たいていの場合、自分のおすすめの本を1冊持って行き、参加者の方々と紹介しあう、というのが一般的な読書会のスタイルです。

不特定多数の方に対して、自分のおすすめ本を紹介するのは、とてもよいアウトプットの練習になります。

(2)インターネット上で伝える

ツイッターツイッターは、140文字で手軽に伝えられるソーシャルネットワーキングサービスです。

本のタイトル、著者名、出版社を記して、ひとこと読んだ感想を記しておけば、簡易的な読書リストとしても重宝します。

また、読書好きなフォロワーが多くなれば、「この本もおすすめですよ」とか、「今度、読書会をするので参加しませんか?」といった情報も素早く入ってくるので、伝えるのが楽しくなってくるはずです。

フェイスブック映画「ソーシャルネットワーク」で一躍有名になったフェイスブック。

現在は、世界中に7億人を超えるユーザーを持つ世界最大のソーシャルネットワーキングサービスです。フェイスブックの良さは、アップロードした写真が見やすいこと。

「長い文章を書くのは苦手」という人でも、本の表紙を写真に撮って、ひとこと感想を添えてアップしておけば、立派な書評になります。

また、ブログだと、コメント欄に何のコメントもつかなければさみしい気持ちになりますが、フェイスブックには「いいね!」ボタンがあるため、訪れた人が気軽に「いいね!」と評価してくれるのでとても励みになります。

ブログおなじみとなった「ブログ」。

すでに、ブログを開設している人も多いかも知れませんが、できれば〝書評専用〟のブログを立ち上げると、アクセス数が伸び、多くの人に関心を持ってもらえます。

「長文を書くのは苦手だな……」という人は、本の中でいちばん気に入ったフレーズなどに絞って書くと、筆が進むでしょう。

また、アマゾンなどの販売ページにリンクを張っておくと、興味を思った人がすぐに購入できるので親切かもしれませんね。

メールマガジンメールマガジンで伝える場合は、最低でも800文字くらいの原稿が必要になりますので、ツイッターやブログなどで「書く」ことに慣れてきてから始めるとよいでしょう。

書き方のポイントは、(1)「何について書かれた本であるか」(2)「著者は何を主張しているか」(3)「自分自身はどう感じたか」といった3点を中心にまとめていくと、書きやすくなります。

また、メールマガジンを発行するなら、私も利用している「まぐまぐ」(http://www.mag2.com/)のサービスを利用すると手軽です。

マインドマップメモ

すでにご存じの方も多いと思いますが、〝マインドマップ〟というのは、イギリスのトニー・ブザンという人が構想した思考法。

問題の整理や議事録、プロジェクト・マネジメントなどをする際に、威力を発揮してくれる思考ツールです。

これを、読書メモとして活用することで、読んだ本の内容はもちろんのこと、要点や活用法なども洗い出すことができます。

メールの署名欄を活用

これは、〝松山流〟のお手軽な伝える方法です。

ぼくは読書をしているとき、心に残ったフレーズを書き留めているのですが、その中からいくつかピックアップして、メールの署名欄に記載しています。

例えばこんなフレーズです。

「人生っていうのは、与えられた時間のこと。だから、人生と時間と命は同じ意味」(『戦わない経営』浜口隆則・著/かんき出版)「奪い合えば、足りず。分かち合えば、余る」(『お客様の感動を設計するハッピーエンドのつくり方』平野秀典・著/ダイヤモンド社)「習慣、この小さな行動の繰り返しが人生をつくります」(『生きかた上手』日野原重明・著/ユーリーグ)ぼくは、日によって署名欄のフレーズを書き換えて楽しんでいます。

そうすると、「松山さん、今日のフレーズ良かったよ!」なんて、返事がくることもあるんですよ。とてもシンプルな方法ですが、これも立派な伝えるです。いかがでしょうか?自分に合った方法を選んで、さっそく伝えることを始めましょう。

「こっち側」から「あっち側」へ

情報の「出し手」と「受け手」の垣根が低くなった

「Web2・0」という言葉が少し前にはやりました。

「インターネットで何でも伝えることのできる便利な時代」これが「Web2・0」のざっくりとした意味ですが、その背景にある大切な意味は、「こっち側の人」が「あっち側の人」になれる時代ですよ、ということです。

本の書き手、映画やテレビの出演者、セミナー講師……、みんな「あっち側」の人ですよね。

ぼくたち「こっち側」の人間にとって、「あっち側」に行くためには、ちょっとしたハードルがありました。

しかし、「Web2・0」時代の到来によって、そういうハードルがいっきに低くなった。むしろ、なくなったと言っても過言ではありません。

ツイッターやフェイスブックを通じて、日本はもちろん世界中の人に伝えることができますし、瞬時につながることができます。

東日本大震災のときも、インターネットを通じて海外から多くの応援メッセージが寄せられ、勇気づけられた方も多かったのではないでしょうか。

素人がユーチューブなどに投稿した動画でも、ユーモラスなものは何万アクセスにものぼっていますよね。

お金も手間もかけず、「伝える」の機会は平等に与えられるのですから、ぼくはつくづく、「伝える者にとって、良い時代になったなぁ」と思うんです。

つまり、「誰もが主役になれる時代」の到来なのです。しかし、伝える機会は平等にあっても、人はつまらないものにはアクセスしません。

だからこそ、「朝読書」をすることで、質の良い情報をインプットし、脳内化学反応を呼び起こして〝あなたらしい〟何かと伝え続けていくことが大事なのです。

〝楽しい〟の種をまけば、いつか花開く

純粋な「誰かのため」が継続のカギ

「伝える」際には、ひとつだけ気をつけていただきたいことがあります。それは、「楽しみながら伝える」ということです。

「この伝えたら、仕事に結びつくかな」とか、「有利な人脈が手に入るかな」ということを考えすぎるのではなくて、純粋に相手が喜ぶ顔を想像しながら、あなた自身が楽しんで伝えてください。

すでにお話したように、人は案外、「自分のためだけ」には、がんばれない生き物です。でも、誰かを楽しませたり、笑顔にさせたりするためなら、思った以上のパワーが湧いてきます。

ぼく自身も、今でこそ1万人を超える読者がメルマガ登録してくれていますが、伝え始めたばかりのころは、「同僚や後輩に良い本のことを知らせたい」という単純な思いだけでした。

たまに、ぼくのメールを受け取った同僚から、「この本、読んで見るよ」と言われたら、それだけでうれしかったし、満足だったのです。

いわば、自分の楽しみのために続けていたようなものですね。改めて振り返ってみると、過去の膨大な書評メルマガには、自分自身の成長の記録が記されています。

日々、学びの中に身を置き、そして同時にそれが、ひとさまの多少の参考にもなってきた。こんなありがたいことはないですね。

そして気づけば、いつのまにか人脈が広がり、大学の講師や書籍の執筆などの仕事をいただけるようになっていました。

毎日、楽しんで伝えていれば、あなたのまいた〝楽しい〟の種は、どんどん遠くまで飛んでいき、やがて美しい花をさかせ、大きな実をつけるでしょう。

どうか、〝楽しい〟という気持ちを忘れずに、伝え続けてください。

「時間がない」は、流されている証拠

「自分時間」は、自らつくり出すもの

ぼくが「伝える」ことをすすめると、必ず「仕事が忙しくて時間がないんですよ」という方がいます。

しかし、「時間がない」というのは、「自分時間」を生きていない証拠、流されてしまっている証拠だ、とぼくは思うのです。

毎日、朝早くから夜遅くまで仕事をし、帰ってきたらテレビを見たり、くつろいだりしてのんびり過ごしたいのも分かります。

でも、そうした生活を続けていると、一生「他人時間」を生き続けて生涯を終えることになります。一日15分、ブログやメルマガを書く時間を持っていたら──。

5年後には、15分×365日×5年=2万7375分。

つまり、これを日数になおすと、約19日分の「自分時間」が、形として作品として残っていることになるのです。

これは、どんなに莫大なお金を積んでも、取り返せない貴重な時間であることは、お分かりいただけるでしょう。

ぼくの場合は、始発に乗って出勤し、車中では読書をし、会社に着いてから、まだ誰もいないオフィスで「今朝読んだばかりの本」について書評を書いていました。

会社でメルマガを書くなんて……というおしかりがあるかもしれませんが、ちゃんと朝早く来てファックスを確認したり、メールチェックをしたりと、仕事もしているんですよ!?たった15分くらい、「自分時間」として利用しても、問題はないとぼくは思います。

人生という時間の海を、「流される」のか、それとも自ら「泳ぐ」のか──。さあ、あなたはどちらを選択しますか?

グンと伸びる時期がある

壁には必ずぶち当たるもの本書を読んで、あなたが「伝える」ために、ブログやメルマガを始めてくれたとしたら、ぼくはこんなにうれしいことはありません。

ただし、ひとつお伝えしておかなければいけないことがあります。それは、「伝える」ことを始めた方々が、必ずぶつかる〝壁〟についてです。例えば、あなたがメルマガの発行を始めたとしましょう。

しかし、3カ月経っても半年経っても、メルマガの読者は身内だけ……ということになるかもしれません。

あるいはブログを始めたとしても、アクセス数が、一日数十件……というさみしい結果が続くこともあるでしょう。

このとき、もしかするとあなたは、「やっぱり自分なんかが伝えても、誰も興味を持ってくれないのかな……」とがっかりしてしまうかもしれませんね。

でも、ここであきらめないでください。やめてしまわないでください。実は、物事には何でも「グンと伸びる時期」というものがあります。ちょっと、子どものころを思い出してみましょう。

自転車に乗る練習をしているとき、何度も何度も転んで「もう、イヤだ……」と泣きそうになった経験はありませんか?「もう、練習なんてやめよう」と思いつつ、もう一回だけチャレンジしてみたら、今まで何度も転んでいたのがうそのようにスイスイ乗れるようになった!なんてことが、きっとあなたにもあったと思います。

ほかにも、解けなかった算数の問題が急に解けるようになったり、聞き取れなかった英語が急に理解できるようになったり……。

でも、このように急な変化が起きるのは、奇跡でも魔法でもありません。あなたが地道にコツコツ続けてきた努力が、花開く時期に達しただけなのです。

次の図を見てみましょう。

この図は、経営コンサルタントの石原明さんが、著著『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)の中で紹介されていたものです。

まさにこの「成長曲線の図」に示されているように、努力量と成果が現れるまでにはタイムラグがあります。

そのため、努力した時間に比例して、「このくらいはできるようになっているはず」という気持ちと、現実の状況には、ギャップが生じるのです。

しかし、このポイントを過ぎさえすれば、一気に成長曲線が跳ね上がります。

ただ、大変残念なことに、もっともギャップが大きくなる地点で、「まったく成果が上がらないな……」と、嫌気がさして継続をやめてしまう人が多いのです。

もう少しだけ継続すれば、一気に成果が現れるにもかかわらず……。こんなもったいないことはありません。だからぼくは、あなたにお願いしたいのです。

なかなか結果が出せずに、「しんどいな」「つらいな」と、感じているとき。実はそこが、ゴールの一歩手前なのである、ということを覚えておいてください。

これは、ブログやメルマガの継続だけでなく、人生の何事においても当てはまることです。だから、絶対にあきらめないで、継続してみましょう。果実はもうあなたの手の中にあるのですから──。

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