前章では「ワーク・ライフ・バランス」の考え方について述べましたが、「ワーク」と「ライフ」を同じ土俵に上げる重要性は、頭では理解できても、慣れていないと身につけることはなかなか難しいと思います。
そこで役に立つのが、外資系コンサルタントが使っている技術や、私が自分で試して効果を検証したグッズやツールです。
これらを上手に使って効率的に物事を進めるヒントにしてください。
手帳によるスケジュール管理基本は「仕事」も「遊び」も一冊で
ワークとライフを「融合させる」感覚を肌で感じるために、仕事の予定も遊びの予定も、同じ手帳に入れてしまうことが大切です。
仕事用とプライベート用の手帳を分けている人もいますが、そうするとどうしても仕事の予定を優先してしまって、合間の時間にプライベートの予定を入れることになってしまいます。
東京糸井重里事務所やGoogle(グーグル)、mixi(ミクシィ)などでは、会社として意図的に、遊ぶ時間を業務時間内に組み込んでいるそうです。それだけ遊びというのは大事だということです。
仕事中に悶々と悩んでいても何も生まれなかったアイデアが、お風呂に入っているときや映画を見ているとき、友人と飲んでいるときにパッと浮かぶ、といった話をよく聞きます。ですからあえて、仕事と遊びを同列に扱うのです。
「仕事で予定が読めないから、平日は飲み会とかデートの約束を入れないようにしよう……」というのは、できないビジネスパーソンの証拠。
飲み会などのプライベートな予定も、可能な限り最初に入れてしまうのがコツです。ただし、ここでのポイントは、アポは厳選すること。
「あまり気乗りがしないけど、行かないと義理が立たない。どうしようかな」と、一瞬でも迷ったアポはバッサリ切ることです。
そこで関係がこじれたら、それまでの関係だったということ。
気乗りがしない予定を組み込むと、そのために一所懸命に時間管理するのがバカらしくなってきますし、無理に時間をやりくりしたとしても、「本当はあまり行きたくなかったのに……」との思いがあるので、精神衛生上もよくありません。誘ってくれた相手にも失礼です。
しかし、本心から必要だと思うプライベートなアポを、仕事と同列のプライオリティで予定に入れると、その予定を消化するために、一所懸命に仕事の段取りを組むようになります。
組み込んでしまったアポとの両立を、朝の時間で入念に考えることで、結果的に作業効率が何倍にもアップします。
「絶対今日の(遊びの)会ははずせない!」という執念があれば、仕事もうまくいくようになるのです。
「仕事」の目標と「プライベート」の目標も一緒に書いておく
第1章でも述べたとおり、人は書いてしまったことに見合うように行動します。
ですから、手帳に書くことは自分への宣言になり、その宣言を何とか実行しようと、自分への圧力がかかります。その圧力がいいほうに働き、夢がかないます。
私は毎年末、翌年の目標を、すでにかなったものとして断定的に手帳の見開きに書き込みます。小さなことも大きなことも、思いついたことは全部書いておきます。それを毎朝ながめるのです。
ながめながら、その目標を現実化するためにはどうしたらよいかを具体的にイメージします。
そうすると不思議なことに、年末に振り返ると、70~80%の確率で目標がかなっているのです。
かなった目標は、赤ペンで消します。
この、消すときの「トドメをさす」快感が忘れられないのです。毎日のタスクも同様です。
その日の仕事の目標はもちろん、プライベートの予定、たとえばゴミ出しや切手を買うといったことも全部ごちゃまぜにして、同列に書いていきます。
どうでもいいようなこと、目標とはいえないけれども忘れてはいけないタスクなども書きます。
なぜなら、すぐ終わってしまうような予定でも、その予定を一つひとつ潰していくことで達成感を味わえるからです。
「ちゃんとやった!」と満足して赤ペンで消せるものは、多ければ多いほどうれしいし、「今日はよく頑張った!」と、満足して心安らかに眠ることができます。
そうすれば、ぐっすり眠れて朝もスッキリ起きることができる、という好循環も生まれるのです。
記入する際には、そのタスクが次の4つのどれに当たるかを判断し、4色ボールペンで色分けして書いています。
- 食いぶち(緊急で重要なこと)……緑
- 種まき(緊急ではないが重要なこと)……赤
- 日課(緊急だが重要ではないこと)……青
- 思いつき(緊急でも重要でもないこと)……黒
例えば私の場合、この本の執筆の予定や、家族や大事な友人とのディナーは赤、図解コンサルティングや朝のイベント開催準備は緑、毎日の掃除洗濯は青、仕事に関わらないネットサーフィンなどは黒、といった使い分けをします。
いろいろ書き込みますが、それを全部達成しよう!と頑張りすぎず、8割でよくやった!と思うこともポイントです。
リカバーの余地を残しておくのです。そうしないと、全部達成できなかったときに落ち込んでしまうからです。
8割達成で上出来。
たとえ予定していたことが今日一日で全部終わらなくても、最後につじつまが合えばOKと、少し自分を許すことも大事です。
お気に入りの手帳を見つけよう
最近はネット上でスケジュール管理をしている人も多いと思いますが、私は昔ながらの手帳を持ち歩いています。
今はiPhoneをはじめ、持ち歩ける端末がたくさんありますし、ネットでもGoogleカレンダー(Googleが提供するオンラインのスケジュール管理ツール)など無料でスケジュール管理ができるツールも数多くありますが、それでも私は手帳が好きなのです。
その理由は3つあります。
- 1.ふと思いついたアイデアを、起動時間などを気にせずにすぐに書き込める。
- 2.気に入ったフレーズ、将来の目標を書いておき、いつもながめることで目標を身近に感じることができる。
- 3.手で書くことによって、記憶が定着する。
毎日、肌身離さず持ち歩くものですから、気に入った色、手触りなど徹底的にこだわりましょう。
ラッキーカラーで揃えるのも効果的です。ラッキーカラーって?という人は、自分で決めちゃえばいいのです。ちなみに、私のラッキーカラーはオレンジです。
それは、オレンジが「ビタミンカラー」とよくいわれるように、見ていて元気になる色だからです。
それに、たまたまですが今住んでいる家のキッチンがオレンジ色だったというのもあります。
そのカラーに合わせてインテリアをコーディネートしてみたら、なんとなく運気が上がった気になったので、「じゃ、これが私のラッキーカラーだ!」と、勝手に決めたものです。
ラッキーカラーを身の周りに置いておくと、何事もうまくいくような気分になって落ち着きが生まれるから不思議です。
この、「気分になる」というのがポイントです。お気に入りの手帳を、考えを巡らせる時間にいつも開きます。お気に入りの色だから、夜寝る前は落ち着くし、朝開くと元気が出ます。
この手帳には自分のすべてが書いてあるのですから、分身のようなものです。だから、きれいに使わないと!と思う人もいるかもしれませんが、逆です。
自分の予定を把握するため、寝る前に目標を確認し、朝起きてからはその目標を実行するためのスケジューリングに使うものです。
だから、何が書いてあるか、自分さえわかっていればいいのです。他人に見せる類のものではないのですから、自分でわかる範囲で、どんどん汚してしまいましょう。
私が使っている手帳には、日付のスペースだけは守っていますが、その他はおかまいなしで日々のスケジュールの下にToDoリストをどんどん書いています。
私のお気に入りは、フランクリン・コヴィー・ジャパンの『「7つの習慣」プランナー』という手帳で、ここ3年ほど使っています。毎年秋に販売されている「とじ手帳」タイプのものです。
これに文具の老舗、銀座伊東屋で買い求めたオレンジ色の本革カバーをかけて愛用しています。
私としては記入スペースの少なさや紙の質にやや不満がありますが、『7つの習慣成功には原則があった!』(スティーブン・R・コヴィー著/ジェームス・スキナー、川西茂訳キングベアー出版)の名言や考え方が随所にちりばめられていて、この本を読んだことがない人でも、考え方を理解できる読み物になっているのでお勧めです。
さらにこの『「7つの習慣」プランナー』には、週のはじめに「1週間コンパス」というページがあります。
これは、仕事やプライベートにおいて自分が担っている役割をリストアップするものです。
妻として、会社員として、上司として……など、さまざまな役割を担うなかで、今週はどの役割に一番重きを置くか、それ以外の役割ではどのような目標を持つか、といったことを考えられるページです。
月曜日の朝、この手帳で自分の役割や優先順位を確認すると、どれを先にすべきかといったことに迷わなくなります。
その結果、仕事もプライベートもバランスよく充実させることができます。
手帳は最重要機密書類になり得るので、要注意!
手帳は持ち歩くものですから、置き忘れたりなくしてしまうというリスクがつきまといます。
つまり、会社の機密情報などが漏れてしまう可能性もあるということです。ビジネスの世界は情報という「ソフト」が勝負の鍵です。
その中でも特にコンサル業界は、情報の取り扱いに厳しいものがありました。
クライアントの機密情報が飛び交う世界なので、情報が少しでも外部に漏れたら会社の信用問題になります。
クライアントに資料を持っていく際はジュラルミンケースに入れて持ち歩きますし、プロジェクトに関係なく、株の売買も厳しく制限されています。
同僚にさえも、むやみにクライアントの話をするのは禁止です。会社で作った資料を家に持ち帰ることも当然禁止。デスクの上に資料を置いて帰るなど、もっての外でした。
価値がモノから情報に移り変わりつつある昨今、「情報が何よりも大事」というスタンスは、今後ますます重要になってくると思います。
そこで、所属先や取引先からの信頼を失わないためにも、万が一落として他人に見られては困るような情報を手帳に書く際は、以下のことに気をつけるのは、戦略コンサルタントの常識です。
- クライアントの名前はそのまま書かない。
- 具体的な仕事内容についても、ボカして書く。
ただ、そうすると覚えにくいですね。覚えやすくするためのちょっとしたコツが必要です。名付けてUDN(うどん)式略語法。
ポイントは2つです。
- クライアントの看板商品の頭文字のイメージから記号を考え、記入する。(例えばラーメン店だったらRMN、牛丼店だったらGDN)
- クライアントの社長や担当者の特徴から記号を考える。(例えばメガネで背が高かったらMGN、Tall)
最初はちょっと面倒に思うかもしれませんが、慣れてくると、自分だけのヒミツの名前を作るのが楽しみになってきます。
また、長い文字をごちゃごちゃ書かなくなるので、記入スピードが上がることもメリットです。
スイスイと予定を記入できると気持ちがいいものですし、この方法は、機密管理にも使えるのです。
余談ですが、私は飲み会の席にも手帳を携帯します。人は酔うと本音が出るので、人間観察には持ってこいなのです。
また、酔っているときに名言が生まれたり、深い含蓄のある言葉が出たりします。
メモしておかないと酔って忘れてしまうので、ぜひお酒の席でも手帳を活用することを習慣にしてください(ただし、酔っ払うと字がミミズのようになっていて、後で解読できずに苦労することも多いのですが……。もちろん、絶対に置き忘れることなどないように注意!)。
PC上のカレンダーも活用
Googleカレンダーを結果検証のために使う
私は手帳でのスケジュール管理に加えて、「Googleカレンダー」も併用しています。
ただし、私の場合は、カレンダーには未来の予定ではなく、過去の出来事を記しています。
つまり、自分がその日一日、どんなことに時間を使ったかの結果を検証するツールとして使っているのです。
なぜ終わったことの検証が必要なのでしょうか?それは、自分の成長のためです。外資系コンサル会社では「PDCAサイクルを回す」という言葉がよく出てきました。
P=Plan(計画)、D=Do(行動)、C=Check(評価)、A=Action(行動)を繰り返すことで、業務の改善を目指すというものです。
Googleカレンダーに記入し、その記入結果を確認するという作業は、Checkに当たります。
せっかく朝の時間を使って、将来の計画を立てたり自分に投資したりしても、その投資の結果がどのように自分に返ってくるかを確認しなければ意味がありません。
効果があったのかどうかを振り返って、反省すべき点があれば軌道修正する必要があるのです。それがなければただの自己満足にすぎず、自分の成長にはつながらないと思います。
この振り返るという作業は、もちろん手帳でもできます。
しかし、手帳に記入すると、どの要素に何時間かかったかを計算するのに時間がかかってしまいます。
ところが、Googleカレンダーに記入しておくと、一日の活動の種類が色分けできるのでひと目でわかりますし、どの作業に何時間費やしたかについても簡単にわかるので、後で結果検証するのに楽なのです。
ポイントは、次の2点です。
- 複数の色分けができる。
- 色分けしたものについて、時間が計算しやすい。
具体的な手順は以下のとおりです。
- 1.夜寝る前、Googleカレンダーに、「食いぶち」「種まき」「日課」「思いつき」という4つの項目を、色を分けて作ります。手持ちの手帳と合わせるため、4色ボールペンの色を使うのがよいでしょう。手帳のところでも説明したように、私は「食いぶち=緑」「種まき=赤」「日課=青」「思いつき=黒」と色分けしています。Googleカレンダーでいうと、左側にある「マイカレンダー」に、色を変えて4つの項目を作ります。
- 2.自分の活動がこの4つのどこに当たるのかを判断して記入します。
- 3.日曜の夜、1週間を振り返り、「種まき」と「思いつき」の増減を、先週1週間のスケジュールと照らし合わせてチェックします。
- 4.その検証結果を踏まえ、明日朝から行う項目を手帳に書き出しておきます。
では次に、4つの要素を詳しく見ていきましょう。
- ・食いぶち……プロジェクト管理、毎日の会議、急ぎの電話対応など
- ・種まき………事業計画策定、将来のための勉強、運動、体によい食事、信頼できる人との交流、家族との団らん
- ・日課…………入金確認、一部のメール返信、掃除・洗濯
- ・思いつき……無意味なネット徘徊、グチ飲み会この中で一番時間が取りにくいのが「種まき」です。
多くの人は、「食いぶち」と「日課」という緊急事項に振り回されています。
それが落ち着いてホッとすると、やっとできたせっかくの時間を「思いつき」に使ってしまいます。
そうやって貴重な人生を無駄にしてしまうのです。
ついおろそかにしがちな「種まき」ですが、じつはこれが人生において一番大事な時間です。
なぜなら、「種まき」時間が増えれば増えるほど、自分の将来についてよく考えられるようになり、忙しさの根本原因を突きとめ、対処することができるからです。
それによって、「食いぶち」「日課」でくたくたに疲れることもなくなり、その結果「思いつき」に逃げることがなくなります。
毎日、カレンダーに色分けして記入していくと、自分が何に、どのくらい時間を取っているかがひと目でわかります。
この検証法を試すと、朝の時間はまさに「種まき」だということが身をもってわかるはずです。
朝に「種まき」の赤色がズラッと並ぶ姿は圧巻ですし、「種まき」の赤色が増えるごとに、「思いつき」が減ることもひと目でわかるので、達成感が味わえます。
プライバシーは大丈夫なの?
パソコン上のカレンダーを使ってオンラインサーバー上に情報を預けてしまうと、万が一のときに機密情報が漏れるのでは?という心配もあると思います。
でも、このカレンダーは、自分の「過去」を記入して時間の使い方を検証するためのものなので、「○○時に××社にて待ち合わせ」などと詳しく書く必要はありません。だからプライバシーが漏れる心配はまずありません。
たとえば「食いぶち」だとしたら、「社内ミーティング」とだけ書いて色を着けておけばいいし、「種まき」だったら「読書」とだけ書けばよいので、それで機密情報が漏れてしまうことはありません。
どうしても特定の名称を入れたい場合は、手帳のところで説明した、UDN(うどん)法で変換しておけば間違いありません。
その他のグッズ活用法モバイルPCでスキマ時間を有効活用
仕事でノートPCを持ち歩くのは最近よくあることですが、私は会社員時代、スキマ時間で趣味に関する作業をするために、ノートPC+データ通信カードを持ち歩いていました。
オフィスではデスクトップPCで仕事をしていたので、PCを持ち歩く必要はありませんでした。
しかし、プライベートのPCを持ち歩くことによって、いつでもどこでも書斎にすることができるのは、時間を有効に活用したい私にとっては貴重なことです。
始業前やランチタイム、飲み会前などのスキマ時間で企画を考えたり、ネットで調べ物をしたりしていました。独立してからは仕事も持ち歩くようになりました。
私のオフィスは都心ですが、午後に郊外で打ち合わせがあり、夜は会食という場合、いったんオフィスに帰るのはちょっと億劫です。
そんなときはモバイルPCを活用して、いつでもどこでも書斎にしてしまいます。周囲の雑音はiPodでシャットアウトすれば、家にいるときよりも集中できるくらいです。
最近はカフェやファストフード店でも、モバイルPC用に電源を貸し出しているところもあるので、待ち合わせ場所を事前に調べて、その近くで電源が確保できるお店を探しています。
ただし気をつけたいのは、周囲に自分の仕事内容を見られてしまう可能性があること。趣味のことをやっている分には、いくら見られてもかまわないかもしれません。
しかし、今はクライアントに依頼された仕事もしているので、情報漏洩の防止のために、横からのぞかれても見られないようにするPC用のモニター保護シートは必須アイテムになっています。
この保護シートを貼ることによって、たとえななめ後ろからのぞかれても、作業内容を視認される心配はなくなります。
私が使っているのは、コクヨの「のぞき見防止セキュリティフィルター」というものです。
カフェやファストフード店でパソコンに向かっているビジネスパーソンの姿をよく見かけますが、ここまで気を遣っている人はまだ少ないと思います。
会社の機密を毎日持ち歩いている、という意識を持つためにも、保護シートを貼ることをお勧めします。
また、当たり前のことですが自分の書斎を持ち歩いているということは、失くしたり盗まれたりしたときのダメージは大きくなります。
テーブル上にPCを開いたまま席を離れる人も見受けられますが、いつでもどこでも、トイレに行くときにも肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
ICレコーダーの意外な活用法
体を動かすことは、気分転換でもありながら、最高の「考える時間」にもなります。前にも述べましたが、私は朝、家の周りをランニングするのを日課としています。
最初はホノルルマラソン完走とダイエットだけが目的だったのですが、ランニングを始めるといろいろなアイデアがどんどん湧いてくることに気がつきました。
私はそれまで継続的に運動をした経験がなかったので、これは新たな発見でした。
でも、せっかくいろいろなアイデアを思いつき、家に帰ってからメモしようと思っても、家に着くまでに忘れてしまうことが多く、悔しい思いをしました。
それに、思いついたアイデアを「忘れないぞ……」と頑張って走りながら繰り返していると、他のアイデアを思いつくスペースが頭の中になくなってしまうのです。
これでは、せっかくのアイデアの泉を無駄にしてしまっているのではないか……。
そう思い、ICレコーダーを携帯するようにしました。
小さいメモ帳を持ち歩くことも考えたのですが、文字を書くには立ち止まらなくてはいけません。
でもICレコーダーなら、走りながら思いついたアイデアをどんどん録音できます。もちろん、仕事でも重宝しています。
現在、ライターとしてインタビューや取材をすることがあるのですが、インタビューにはICレコーダーが欠かせません。
もっとも、普通のインタビュアーは、相手の話を聞き逃さないために使用すると思いますが、私の場合はそれに加え、自分がちゃんと質問できているか、変なことを聞いて目的からずれてしまっていないかの確認のためにICレコーダーを使っているのです。
じつはいまだに質問が苦手で、準備が足りないと、ついトンチンカンな質問や飛躍しすぎた質問をしてしまいます。
ですから取材前には、朝の時間を使って十分に準備して、リハーサルしてから臨むようにしているのです。
考えることに飽きたら、「辞書」で気分転換
朝は何も邪魔するものがないので、計画や予定を組んだり戦略を立てるといった思考を巡らせるのに適した時間だということは、何度も述べたとおりです。
でも、いくら朝が考えるのにふさわしい時間だといっても、ずーっと考えっぱなしだと、さすがに疲れますよね。
そんなときのために、考えなくてもすむ作業も組み入れて、頭を切り替えることをお勧めします。
バッグに単行本や新書で軽いテーマのものを1~2冊入れておき、考えることに飽きたらそれをパラパラとながめたり、電子辞書に入っている国語辞典をランダムにながめて、意味を確認してみたりするのです。
これは、リラックスしながらも新しい知識を仕入れることができるので、よくやります。
この気分転換方法を思いついたのは、ワタミ関連会社のA社長の言葉からでした。
「あなたは言葉をもっと大事に使わなければいけない。辞書をもっと引いて、正しい言葉を使うようにしなさい」
私が、「報告」「連絡」「相談」の使い方の区別がまったくできず、めちゃくちゃな仕事をしていたために注意されたのです。
日本人だから、日本語なんてできて当たり前でしょう?と思っていた私ですが、いざ「報告」「連絡」「相談」の意味はどう違うか?と聞かれたとき、答えられませんでした。
そのときに「悔しい!毎日辞書を見てやろう!」と決めたのです。また、意外に面白くて勉強になるのが「類語辞典」です。
コンサルタントの口癖の一つに、「結晶化せよ」という言葉があります。これは、言いたいことをシンプルに整理し、絞って相手に伝える訓練です。
パワーポイントによる資料作りも、なるべくシンプルに、わかりやすく、かつ効果的に相手に伝えるためには「結晶化」の技術が必要なのです。
長いダラダラした文章を、どのようにシンプルにするかを考える際に類語辞典を活用している、という話をコンサルタントから聞いて、なるほどと思いました。
類語辞典を普段から活用していると、語彙が広がるというのです。
それ以来私も、普段使っている言葉を他の言葉に言い換えて、もっと効果的な伝え方ができないかどうかを考えるようになりました。
今はクライアント企業の事業内容を図解化して提案する「図解化コンサルタント」を本業にしているのですが、その際にも表現をシンプルにわかりやすくするために、よく類語辞典を開きます。
言葉の表現力が豊かになれば、仕事で役立つのはもちろんですが、プライベートな場面でもコミュニケーションを円滑にしてくれるはずです。
最近は「美味しい」も「危ない」も「感動した」も「ヤバい」のひと言ですませてしまう人が多いと聞きますが、類語辞典で「美味しい」「危ない」「感動した」を引くことで、何十とおりもの日本語表現を知ることができるのですから。
iPodでいつでもどこでも勉強
歩いているときも、ランニングしているときも、電車に乗っているときも、ランチを一人で食べているときも、いつでも無駄なく学べるグッズとしてお勧めなのが、iPodです。
私は帰国子女が多い大学を卒業しましたし、外資系コンサル会社にいたという経歴から、英語は何不自由なく話せるものと勘違いされることが多いのですが、本当はそれほど得意ではありません。
一般的に見れば、そこそこできるレベルなのかもしれませんが、外資系企業の社員としてはお話にならないレベルです。
それでも大学時代には、このままではいけない!と、『ヒアリングマラソン』(アルク)という、毎月1回1年間、ヒアリングの教材が届く通信教材にトライしました。
当時はカセットだったので、ウォークマンで聴きました。
大学にはバスで20分、徒歩なら40分程度のところに住んでいたので、運動も兼ねて徒歩で往復80分、毎日ヒアリングマラソンを聞きながら通学していました。
本当は、毎月提出するテストも同封されていて、それを送って採点してもらうところまでがサポート範囲なのですが、ものぐさな私はテストはやらず、ただ聞き流し、たまにテキストを読む、といった調子でした。
ところが、ただ聞いているだけなのに、TOEICの点数が受けるたびに徐々に上がっていき、一年で200点アップしたのです。
これには驚きました。
今思えば、一応受験生時代に単語を大量に覚えていたおかげという面もあるのですが、毎日、欠かさず英語に触れるということが大事なんだなー、と実感した出来事でした。
その後ワタミに入社し、英語とは無縁の生活を送るようになった後に外資系コンサル会社に転職したわけですが、3年以上英語に対してブランクがあったので、英語ができないダメOLになり下がっていました。
そんなある日、交換派遣の形で1年間、韓国からコンサルタントが来ることになり、彼と毎日、英語でコミュニケーションを取らなければならない状況になったのです。
最初は逃げ回って、なんとか話をしないように仕事を進めようと思っていたのですが、そうもいっていられません。外資系OLなのにこれではまずい!と思い始めました。
そこで、かつて成功体験があった『ヒアリングマラソン』にもう一度挑戦してみようと再購入したのです。
この教材はタイムリーな時事ネタをたくさん盛り込んであるので、毎回ワクワクしながら、スキマ時間にひたすら聞きました。
プレーヤーはウォークマンからiPodに変わりましたが、朝の通勤時間とランチの時間をヒアリングに充てたところ、なんとか韓国人コンサルタントともコミュニケーションを取れるようになり、とてもよい関係を作ることができました。
朝のiPod+電子辞書で、英語力は格段に伸びる
大学時代と比べて、勉強方法を進化させたものがあります。それは、電子辞書を併用することです。
大学時代は受験勉強の効果で語彙の蓄積があったので、辞書をそれほど多用しなくてもすみました。
でも社会人になって英語と無縁の生活を何年も続けていると、聞いたことはあるけれど、どんな意味だっけ?という単語や熟語がたくさん出てきます。わからないところはわからないまま放っておかない。
それが、勉強ができる人とできない人の差だと思っていますので、わからない単語が出てくるとすぐに、電子辞書を使って調べることにしています。
私が使っているのは、キヤノンのwordtankIDF2100です。選んだポイントは3つあります。
- 起動が早い(聞いていてわからない単語をすぐ調べられる)。
- 小さくて軽いので、持ち運びが楽。
- 余計な機能がなく、シンプルで安い。
最近は、辞書○個分とか、発音もわかるスピーカー付きとか、いろいろ便利な機能が付いている電子辞書はたくさんあります。
いつか使うかも……と多機能のものを買っても、結局よく使う機能は2~3個だったりします。
だったら、最初から目的に応じて機能を絞ったものを買ったほうがお財布にもやさしいというものです。
辞書とiPodを毎日持ち歩き、スキマ時間を無駄なく活用する。これが、英語上達の極意です。
もう一つ付け加えておくと、英語力アップにお勧めなのは、英語のオーディオブックを聞くこと。
ここでのポイントは、日本語で読んだことがある本、しかも好きな本を選ぶことです。
そうすれば、だいたい言っていることがわかるので達成感があり、そのうえで英語の言い回しも覚えることができます。
私はiTunesで以下のオーディオブックを購入し、頻繁に聞いています。
『HowtoWinFriendsandInfluencePeople』(『人を動かす』創元社)『ThesevenHabitsofHighlyEffectivePeople』(『7つの習慣』キングベアー出版)この2冊は、私が大好きな自己啓発書です。
英語を学びながら、成功法則まで学べる、おいしい勉強法です。
iPodで集中力を維持する
こうして毎日iPodを活用している私ですが、オーディオブックと、クラシックのようなインストゥルメンタル、J-POPをうまく使い分け、自分のテンションを高く維持しています。たとえば、「今からやるぞ!」と気合を入れるときには、ワーグナー。
iTunesで「ザ・ベスト・オブ・ワーグナー」(ポーランド国立放送交響楽団&スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団)をダウンロードして聞いています。
このアルバムに入っている「ニュルンベルグのマイスタージンガー」のサビを聞くだけで自分の中のスイッチが入り、「よし!やるぞ!」とモードが切り替わります。
ところで、何かを聞きながら作業していても、音が聞こえなくなるくらい集中し始める瞬間があります。
これを心理学者のミハイ・チクセントミハイは「フロー体験」と命名しています。このフロー体験を、どれだけ長く維持できるかが、仕事の質にも影響してくるのです。
そこで、私なりのフロー状態長時間維持法をお伝えいたします。
それは、仕事をするときも音楽ではなく、語りかける形式のオーディオブックを聞くことです。
最初は自分の思考を邪魔するように思えますが、しばらく我慢しているうちに、話が全然耳に入らないくらいまで集中できるようになります。
話が耳に入らない状態になったときに、すかさず静かな音楽に切り替えるのです。
そのことによって、集中力に初速がつき、より長くフロー状態を維持することができます。
この訓練をしていると、ざわざわした喫茶店やファミレスで仕事をしていても集中できるようになってきます。
普段からオーディオブックで「ざわざわ」した環境に慣れ、それを当たり前と思えるようにすることで、うるさい場所でも違和感なく仕事に集中できる状態を意図的に作り出すのです。
朝の準備も効率的に工夫する
朝の支度を効率よく
朝、時間ギリギリに目覚める人の中には、食欲がないし時間もないから、食事を摂らないという人も多いと思います。
たしかに起き抜けの胃はなかなか働きませんが、朝4時起きをすれば、会社が始まるまでは5時間、お昼までには8時間もあるため、自然にお腹が空くようになります。
また、時間も十分あるので、よく噛んでゆっくり味わうこともできますし、女性ならメイクにも時間をかけることができます。
とはいえ、せっかくの貴重な朝の時間を、身支度や食事に時間をかけてしまいすぎるのはもったいない。
一番大事な「考える」時間を確保するために、なるべくなら有意義かつ効率的に準備したいものです。
そこで私はこんな工夫をしています。
毎朝食べる玄米ご飯は週末にまとめて炊いて、小分けにして冷凍しておきます。それを、電子レンジではなく蒸し器で蒸します。蒸している間に化粧などの身支度を整えます。
そうすると化粧が終わるころには、ふわふわで炊きたてそのままの玄米ご飯を食べることができるのです。
玄米ご飯と一緒に切った野菜を蒸し器に入れておくと、温野菜も手軽に食べることができます。
また、私は昆布と干し椎茸で出汁を取った味噌汁が大好きなのですが、これも前日寝る前に、鍋に水と昆布・干し椎茸を入れておき、朝、玄米ご飯を蒸すのと同時に火にかければ簡単に出汁が取れます。
出汁を取った椎茸は刻んで具にしてしまえば、具をどうしようかいろいろ考える手間も省けます。
寝る前に、次の日に着るものを決めておくようにもしています。朝起きてから迷わずに着られるので、その分時間短縮ができます。
まつげエクステやジェルネイルでケア時間の短縮をするのも手です。髪の毛にクセがあって毎日のスタイリングに困るという人は、ストレートパーマや縮毛矯正をかけてしまうのもお勧めです。
私はここ数年ロングヘアですが、くせ毛でうねりがあり、ブローすると時間がかかるので、半年に一度ぐらいのペースで縮毛矯正をかけています。
そうすると、朝は寝ぐせがつきにくく、急いでいるときは寝ぐせ直しのスプレーをかけてササッと髪の毛をとかすだけで、ブローなしでもなんとなくサマになります。
時間があって気分を変えたいときは、コテで巻き髪にもできます。
玄米+三年番茶で、起床後の脳を活性化
私の朝ごはんの定番は、ここ5年ほど100%玄米ご飯です。白米を土にまいても芽は出てきませんが、玄米はお米の種なので芽が出ます。
それだけエネルギーがあるものを、丸ごとじっくりいただくことで、体にエネルギーがみなぎってくるのを感じます。
また、玄米ごはんはよく噛まないと消化がよくありません。朝、ゆっくり玄米ご飯を噛む余裕があるのも早起きしているからこそ。
そしてよく噛んでいるうちに、ボケーッとしていた頭もどんどん目覚めてくるのがわかるのです。
特定非営利活動法人日本咀嚼学会では、「ひみこの歯がいーぜ」という標語を使って、咀嚼の効果を広める活動をしています。
- ひ‥肥満防止み‥味覚の発達
- こ‥言葉の発音がはっきり
- の‥脳の発達は‥歯の病気を防ぐ
- が‥がんを防ぐ
- い‥胃腸の働きを促進する
- ぜ‥全身の体力向上と全力投球
特に注目は「の‥脳の発達」です。
玄米ご飯をよく噛むことで、脳に酸素と栄養が送られて活性化されるのです。だから頭がシャキッと目覚めてくるのです。眠気防止にガムを噛む人がよくいますが、まさにそんな感覚です。
また、玄米は食物繊維が豊富。私は玄米食と早起きの習慣で、小学生のころから悩んでいた頑固な便秘が解消しました。
今では1日1回、ときには2回、スルッとお通じがあります。老廃物がスルッと出ると、体調も最高潮。
朝から元気にエンジンがかかります。玄米ご飯のあとは、1章で紹介した三年番茶を飲みます。
三年番茶を朝向けドリンクとして飲むには、「梅醤番茶」がお勧めです。
湯呑茶碗に梅干し1個、生姜のしぼり汁1~2滴、醤油を大さじ1・5~2(梅干しの塩加減により調節)を入れ、沸かしたての三年番茶を注ぎ、梅干しをつぶしながら飲むと体がシャキッと目覚めます。
自然食品店で、お湯を注ぐだけで梅醤番茶ができる濃縮版も売っているので、朝から生姜をしぼるのが面倒な場合はそれでも十分でしょう。
朝のファミレスは元気の源
私は会社員時代、朝4時に起きて身支度をすませ、5時過ぎには家を出て、朝6時過ぎには会社近くの24時間営業のファミレスに行って勉強していました。
都市に住む人にとっての朝早く家を出るメリットは、なんといっても満員電車に乗らなくてすむことです。
満員電車は、「負」のエネルギーに満ちあふれていると思いませんか?
- 押されて苦しい。
- 混んでいて手すりをつかめないけれど、加齢臭漂うオヤジや、汗だくのサラリーマンと密着したくないから必死に立つ。
- オヤジが嫌で女性専用車両に乗ったはいいものの、今度はOLさんに尖ったヒールで思いきり足を踏まれる。
- 足を踏まれても、ひと言の謝りの言葉もなく、さらにムカムカ。
- 隣のOLさんのバッグの金具がニットに引っかかって、お気に入りのセーターがほつれてしまう。
こんなイライラを一日の始まりに味わってしまったら、仕事を頑張ろう、という気も萎えてしまいます。
でも、早朝に家を出れば電車は空いていて、まず間違いなく座れます。車中でも本や新聞を読めるので、時間を有効活用できます。
電車が時間どおりに動かなかったからと、堂々と遅刻して出社する人がいますが、それはタイムマネジメントがなっていない証拠。電車がちょっと遅れたくらいで遅刻する。
そもそも、そんな電車に乗るという選択をしたことがすでに失敗です。外からの要因で朝イチの予定を狂わせるのは恥ずかしいので、今すぐやめましょう。
朝型人間の中には、会社に直行して勉強するのが好き、という人もいますが、私の場合、会社の仕事ではなく趣味や将来のための勉強が多かったので、ファミレスが適していました。
それに、外資系コンサル会社は朝型の人が多いので、一人でじっくり集中して、という環境ではなかったという理由もあります。
会社の近くには2軒、24時間営業のファミレスがありました。
一軒をメインファミレス、もう一軒はメインが掃除などで閉まっていたときの予備ファミレスとしてお世話になっていました。
家で朝ご飯を食べてから行くので、ドリンクだけの注文、というのがファミレスには申し訳ないのですが、たまにはセットメニューを注文したり、夜も行ったりと、少し気を遣いつつ利用しています(すでに店員さんに顔を知られてしまっていて、毎回、いつものお気に入りの席に案内され、「ドリンクバーですね」と、注文する前から確認されてしまいます。ちょっと恥ずかしいです)。
朝のファミレスがいいのは、とにかく空いていること。
お昼どきの混み合っている店内で広い机を占有し、長時間勉強していたらヒンシュクものですが、朝なら大目にみてくれます。
それに、同じように勉強している人がとても多いことに勇気づけられました。
特定の人が特定の時間に特定の席に座っているので、いつの間にかなんとなく顔見知りになっている感があるのです。
勝手に「朝仲間」だと感じ、たまに会わないと心配になってしまうくらいでした。
会社を辞めて都内にオフィスを借りている現在、ランニングをしない日は朝6時30分にオフィスの近くのカフェに入り、オフィスが利用可能になる朝9時まではここをメインの勉強場所にしています。
また、自宅で仕事をする際は近所のファミレスをメインの場所にしていて、ランチタイムで混み始めると家に戻ってご飯を食べた後、気分を変えて今度は少し離れた別のファミレスへ、というように、メリハリをつけて利用しています。
いろいろなものをご紹介しましたが、皆さんも自分なりの活用法を見つけて、「ワーク」と「ライフ」を上手に融合させてくださいね。
Epilogue
人生は、ぼんやりと過ごしていられるほど長くはない。
私は「何もしない時間」を最小限にして、密度の濃い人生を過ごしたいと思っています。
そう思った直接のきっかけは、31歳のとき、人間ドックで「乳がんの疑いあり」と診断されたことでした。ハワイでの結婚式を半年後に控えていたときのことです。
結局、問題はなかったのですが、自分の人生について深く考えさせられました。人はいつ死ぬかわからない。
死ぬ前になって、あー、あれもやっておけばよかった、これもやっておけばよかった……と後悔するような生き方はしたくない。これだけやったから、満足!と言って死にたいと思ったのです。
そんな思いから、ますます朝4時起き生活に拍車がかかりました。
一見「ど根性」で、ワーク・ライフ・バランスと真逆に見える朝4時起きですが、それが結局はワーク・ライフ・バランスをよくすることにつながったのです。
大学に二度も落ち、失意のどん底にいた19歳の春。私は早起きを習慣にするなんて夢にも思っていませんでした。
当時の私が持っていたのは、「このままじゃダメだ!」という自分への嫌悪感、「着ぐるみお嬢に負けたくない!」という強いコンプレックスだけでした。
そんな「負」のエネルギーをそのまま引きずっていたら、私は世の中に不満を募らせるばかりで自分では何も行動を起こすことができない、ダメな自分のままだったことでしょう。
そして、できない自分を棚に上げて、世の中の不満を毎日口にする、つまらない人生だったと思います。
でも、朝4時起きを習慣化したおかげで、マイナスのエネルギーをプラスのエネルギーに転化させることができ、人生が大きく変わりました。
あなたも、「ど根性」で「欲張り」な朝4時起きで、人生の時間密度を思いっきり濃く生きてみませんか?本書がその一助となれば、これほどうれしいことはありません。
その素晴らしさを一人でも多くの方に伝えたくて、この本を書きました。執筆にあたり、さまざまな方にお世話になりました。マガジンハウス第一書籍編集部の平城好誠さん。
思いばかりが先走り、なかなか筆が進まない私を1年以上にわたり叱咤激励してくださいました。
ありがとうございます。
エリエス・ブック・コンサルティングの土井英司さん。
出版の世界を通じて自分の強みや自分らしさを徹底的に考えるきっかけをくださいました。あらためて御礼申し上げます。
経済的に厳しい状況のなかで、大学を受け直すのを許してくれ、家計を切り詰めて仕送りをしてくれた両親にも感謝します。両親の理解がなかったら今の私は存在しません。
最後に、気づくとネガティブ体質に戻ってしまいそうな弱い私を、「千恵はできる子だ」と毎日励ましてくれた夫にも感謝します。
本当にありがとう。
2009年7月池田千恵
参考文献●『頭のいい人の短く深く眠る法頭と体が100%活性化する最高の眠り方』藤本憲幸著三笠書房●『父と子の約束ワタミの成功を生んだ人間哲学の原点』渡邉美樹著世界文化社●『脳を活かす勉強法奇跡の「強化学習」』茂木健一郎著PHP研究所●『新しい人事戦略ワークライフバランス考え方と導入法』小室淑恵著日本能率協会マネジメントセンター●『7つの習慣成功には原則があった!』スティーブン・R・コヴィー著/ジェームス・スキナー、川西茂訳著キングベアー出版●『フロー体験喜びの現象学』M・チクセントミハイ著/今村浩明訳世界思想社●『仮説思考BCG流問題発見・解決の発想法』内田和成著東洋経済新報社●『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』勝間和代著ディスカヴァー・トゥエンティワン●『週末起業を超える成功のやみつき法則』藤井孝一著ビジネス社●『時間の分子生物学時計と睡眠の遺伝子』粂和彦著講談社現代新書●『ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?脳と体がよみがえる!「睡眠学」のABC』ウィリアム・C・デメント著/藤井留美訳講談社●『デッドライン仕事術すべての仕事に「締切日」を入れよ』吉越浩一郎著祥伝社新書●『図解創造的仕事の技術』忰田進一著ソフトバンククリエイティブ英語の勉強にお勧めのオーディオブック/教材●1000時間ヒアリングマラソン(アルク)●『HowtoWinFriendsandInfluencePeople』(『人を動かす』創元社)●『TheSevenHabitsofHighlyEffectivePeople』(『7つの習慣』キングベアー出版)フロー状態の維持にお勧めの音楽●「ザ・ベスト・オブ・ワーグナー」(ポーランド国立放送交響楽団&スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団)●FarEasternWindSpring/Summer/Autumn/Winter小室哲哉(iTunes限定配信)●Arashiyama小室哲哉(iTunes限定配信)早起き/時間管理に役立つサイト●ひとこと朝宣言(朝時間.jp)http://www.asajikan.jp/community/sengen/●生活改善応援サイト早起き生活http://www.hayaokiseikatsu.com/●ねむログhttp://www.nemulog.jp/●Sticky‥PC上に表示させる〝ふせん〟ツールhttp://www.zhornsoftware.co.uk/stickies/●Googleカレンダーhttp://www.google.com/intl/ja/googlecalendar/tour.html朝の会合●Tokyo「EarlyBird」パワーブレックファーストミーティングhttp://www.globaltaskforce.net/●築地朝食会http://www.tsukiji7am.jp/●文房具朝食会。
http://blog.livedoor.jp/stationaru_tomo/●Before9プロジェクトhttp://before9.jp/●早朝グルメの会http://before9.jp/asagourmet.html
池田千恵(いけだ・ちえ)Before9プロジェクト主宰/CONECTA代表。
年間720時間の朝勉強で夢をかなえる「朝のスペシャリスト」。
福島県生まれ。
2度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。
起業家精神を鍛えるため、社員270名(2009年4月現在4000名)の当時のワタミフードサービス(現ワタミ)入社後、外資系戦略コンサルティング会社に転職。
一方、朝の時間を活用して趣味である飲食の資格を複数取得し、教室を開催。
2008年に独立。
朝の始業前の時間を有効活用する大人の学び場「Before9プロジェクト」を主宰。
朝時間の活用で仕事と趣味の境目をなくし、人生を豊かに過ごす術を研究している。
Before9プロジェクト公式サイトhttp://before9.jp/
この作品は2009年7月にマガジンハウスより発行された「「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!」の電子書籍版です。
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!発行日2009年7月23日著者池田千恵発行者石﨑孟発行所株式会社マガジンハウス〒104-8003東京都中央区銀座3─13─10書籍編集部03─3545─7030マガジンハウス・ホームページhttp://magazineworld.jp/©2009ChieIkeda
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