心の平安はお金では買えない
我々の社会の経済活動を進歩させるには、『黄金律』をうまく活用する必要がある。
人々が、それぞれのアイディアを仕事のうえで実現できれば、社会はもっと豊かになり、もっと幸福になるだろう。
私たちのほとんどは、人間が作り出した神や悪魔の存在を信じているが、よい生き方をしている人の人生の中には、「恐怖」の入る場所はない。
あなたの努力によって成功を勝ちとることを可能にしてくれる造物主の存在を信じるがいい。
富は今、あなたのものになる。
同時に、心の平安もあなたのものになる。
だが、覚えておいてほしいのは、すべての富の中で最高の富(=心の平安)は、それを所有する人しか知らないということである。
人間精神の向上に向けて
自由な信念の力は、妨害を受けない自由な心からくる。
人間の心が信じることを達成するための力は、恐怖と誤ったものの見方でがんじがらめになっている人には、まず見つからないものである。
ただし例外はある。
人を傷つけながらまだ金儲けをしている実業家を目にすることはある。
そのほかにも例外は見つかるだろう。
不幸なことに人間の心は、人間が誤って作り出した迷信を「偉大な真実」として信じてしまう傾向がある。
これは、一方では目標達成への原動力になるが、もう一方では地獄の存在を教える宗教にもなるのだ。
私がここに書いているのは、強い人々のための助言である。
大切に抱いている信念でも、それが人間精神の向上を妨害するものであれば、間違っているのだということに気づく強い人々であってほしい。
そのような信念とは、両側を高い壁に囲まれ狭い道を歩かされている人の視野と同じようなものだ。
決して精神を向上させたりはしない。
あなたは造物主から、思考力をコントロールする力を与えられている。
そしてこの特権は、ほかの人に奪われることはない。
あなたは、そのことに深い感銘を覚えているに違いない。
だが、私たちは、この信念で何を行ってきたのだろうか。
私が最もよく知っているのは、自分自身の例である。
私の父が、私を救ってくれたあの女性と結婚するまでは、私の育った家庭は恐怖に支配されていた。
その恐怖を持続させることを目的としたある団体に、私の家族は傾倒していたのである。
それは厳格なバプティスト教会〔訳注…十七世紀にイギリスで始まったプロテスタント教会の一派〕として知られていた。
説教師は、私たちの村へ一カ月に一度しか来なかったが、そのとき私は、四時間も五時間も説教を聞かされた。
私たちは、やがて来る地獄の業火の想像図をものすごい声で教えられたのだった。
私は地獄の火の燃える臭いまで感じたものだ。
私が七歳か八歳だったある夜、私は地獄で鉄の杭に鎖でつながれている夢をみた。
私の身体は、積み上げられたばかりの硫黄にすっかり取り囲まれていた。
そこへサタン(悪魔)が尻尾を振りながらやって来て、恐ろしい笑みを浮かべながら硫黄に火をつけた。
私は叫びながら目を覚ました。
これがどんな子供にとってもよくないことは、正しい心理学の知識がなくともわかると思う。
しかし、私がこの恐ろしい悪夢を生む教会に愛想を尽かして逃げ出そうとすると、情け容赦なくムチが飛んだものだ。
この世には、恐れるものなど何もない
、ある日、私は継母が父にこんなことを言うのを耳にした。
「この世でもあの世でも、存在する唯一の悪魔っていうのは、悪魔を作ることを仕事にしている人だけですよ」私はこの言葉を胸に刻んだ。
それ以来、この言葉は私の信念の一部として私の心に生き続けている。
第三章で、私がチフスで高熱を出したとき、父の祈りが医学を超えた力を発揮して、奇跡的に私の命が救われたという事実を述べた。
あのときは、父の「信念」のときであり、恐怖のときではなかった。
私が恐れるものが何もないと否定するのは、この宇宙を支配する存在について確かなことを言えるだけの十分な知識を持った人はいない、という意味からである。
神学者なら、こう言うだろう(最近では、これも言い飽きているようだが)。
「天上のどこか、神のお住まいになるところ、神に受け入れられた子供たちはすべて地上の身体から離れ、神の周りに集う」科学者なら、こう言うだろう。
「私は望遠鏡を宇宙のあらゆる方向へ向けてみた。
私は、百万光年もの宇宙の彼方を眺めてみた。
しかし、どこにも天国は見当たらなかった」私が知っている無限の知性と私たちの間には、何光年どころかいかなる距離も存在しない。
私は無限の知性の存在の証を、この地上のあらゆる生き物の中に見ることができる。
草の葉一枚、一つひとつの花、木、宇宙を漂う惑星の動き、物質の中に電子や陽子、そして、とりわけ人間の心と身体の素晴らしい働きぶりの原理の中にそれを見る。
仮に、無限の知性よりもむしろ、力や存在や無限の叡智について話すとしても、同じことである。
「それは、そこにある」のだ。
この世の真理は、私たちの崇拝によって影響を受けるだろうか?そんなことはあるまい。
では、私たちは自分自身にもたらされる出来事にヒントを得て、宇宙からの目に見えない力の助けを得ることができるのだろうか?これは確実なことであると私は信じている。
私は宇宙の裏にある全般的な目的や計画について推論してみようなどとは思いもしない。
私が言えるのは、人間としてこの世に生まれ、少しの間を生き、そして出て行く以外に何も計画などないということだけである。
人間は生きている間は、ルコント・デュ・ヌーイが言うように、自分と周りの人々を今よりも良い人間にする機会をほんの少し与えられているにすぎない。
だが、その究極の目的は何だろうと勘繰ってみても、私が知っている以上のことは誰も知らないと思う。
心の平安を生み出す要素としての人類の叡智
ここにあるのは、心の平安を生み出すいくつかの要素である。
これには金銭的な富を生み出すものも含まれているが、ここではそれはしばらく脇へおくとしよう。
ここにあるのは、心の平安の要素である。
これをていねいに読んでほしい。
これらはすでに、いろいろな形で本書の中に出てきたし、またほかでも聞いたことがあるに違いない。
▼あなたは、自分をガイドしてくれる良心を持っていることに気づいた。
また、自分がこれまで、この良心と良い関係を保つことで、良好なガイドを得てきたことにも気づいた。
▼あなたは、自分の心を把握し、自分自身の考え方を持ち、自分自身の人生を歩まなければならない。
▼あなたは、自分自身の人生を生きるのにあまりに忙しく、他人の生き方に干渉しようなどという気になってはいけない。
▼あなたは、物質的にも精神的にも、邪魔者から自分の人生を解放して自由にしてやることを学ばなければならない。
▼あなたは、家庭と職場での調和を確立しなければならない。
▼あなたは、自分が受けた恩恵を他人と分かち合うことを実践しなければならない。
▼あなたは、人生に生じる現象を、望みとしてではなく、学ぶべき現実そのものとして受け止め、それを正当に評価しなくてはならない。
▼あなたは、他人が自分のなりたいものになれるように、彼らの力を見つけ、発展させられるように手助けをしなくてはならない。
さて、心の平安を勝ちとるこれらの方法は、別に私の発明ではない。
これらはすでに正しく、力強く、永遠の真実であると証明されたものばかりである。
私がこれらの方法を、あなたに対してより明確に、わかりやすく、実際に適用できるように示すことができていれば幸いである。
これらの考え方の裏にある知恵は、人類の知恵の集大成、つまり叡智である。
したがって、あなたもこれらの心の平安の要素について聞いたことがあるとしても不思議ではない。
これらは、あなたがより健康的に、より豊かに、より良い人生を生きるための手助けとなるものなのである。
あなたの人生の究極の成功のために
あなたは、私が造物主を無限の知性、つまり大自然の力として見ることを否定しないことを見てきたはずだ。
だが、私が和平を結んできた造物主は、私を怖がらせることもなかったし、自分自身の姿を特定の宗教の形を借りて表現したりすることはなかった。
私の造物主、つまり無限の知性は、彼が私を人間にしてくれた時点で、すでに私に最大の恵みを与えてくれている。
彼は私に、善悪の判断をする力を与えてくれ、世界中のあらゆる人々、出来事に適用できるような概念を与えてくれた。
私の良い行為は優しく報いられ、悪い行為は容赦なく罰を受けることを学ばせてくれた。
彼は私たち人間に、ほかの生物の心を超えた心を与えてくれた。
そしてその心を自由に使わせてくれている。
私は祈ることができる。
しかし、特定の願いについてのお祈りはしなくなった。
私がするのは、常に建設的な祈りである。
私は私の力を大幅に拡げられる信念を持っているし、私こそが自分の運命の主であることを知っている。
それは無限の知性が人間をそのように作ったからである。
したがっていつもいつも彼のガイドを必要とはしない。
祈りの大部分は、その祈りの中に答えの大部分を持っていることに、あなたは気づいたことはないだろうか。
祈りは、それ自体を通じて祈る者の心にとどまり、やがては信念として根づいていく。
そして人間としての脳力の自覚を強めてくれるものだと私は信じている。
無限の知性は、あなたを自分自身で考えることのできる人間にしてくれた。
常に自分自身であり、自分が成し遂げたいことを信じ、力強く達成する人間にしてくれたのだ!これを有効に活用しないかぎり、あなたは満足を得ることはできないだろう。
人間の心には、使うべき力が満ちている。
それは無視できるような小さなものではない。
これらの恩恵を無駄にすれば(そして、それを他人と分かち合わなければ)、逆に罰を受けるはずだ。
仮に、あなたに家が必要だとしよう。
あなたは家の建て方を知っており、必要な材料はすべてそろっていて、土地もある。
それなのに、あなたが家を建てなかったとすると、その罰は、雨や雪に打たれて野外にいることである、ということがわかるだろう。
私たちのうち、多くの人間が、自分の周りにある富と心の平安を得る方法を用いていない。
にもかかわらず、彼らは貧困、悲惨、不安、病気などに悩まされ、それを自分以外のもののせいにしてしまっているのである。
人間の心が信じられるならば、すべての人間の心はそれを達成できる。
貧困を信じると、あなたは貧しくなる。
富を信じると、あなたは豊かになる。
愛を信じると、あなたは愛を得る。
健康を信じると、あなたは健康になる。
あなたは、この宣言の裏にあるものが何かはわかるはずだ。
わからなければ、本書を読み返して、理解を新たにするといい。
どんな本も一読するだけで、その恩恵を与えてくれるようなことはない。
本書と仲良くして、何度も読み返してほしい。
そうすれば、行間に書いてあることがもっとよく読み取れるだろう。
あなたにあてはまることが、もっとたくさん見つかるはずだ。
私があなたに分け与えたものは、使い方次第で、単なる言葉だけに終わったり、大いなる富と満足になったりする。
私が与えた知識を使うことをあなたに強制はしない。
自分の人生を向上させ得るのはあなた以外の何ものでもないのだから。
覚えておいてほしいのは、あなたのヤル気が十分であれば、この世界のまっとうなもので、あなたの手に入らないものはないということだ。
もう一つ覚えておいてほしいのは、あなたが多くの富を手にした後、他人があなたの財産についてどう思おうと――あなたの家やオフィスや影響力や才能をどう尊敬しようと、自分を活かし他人を活かすあなたの寛大さ、優しさ、粘り強さをいかに賞賛しようとも――心の平安という偉大な宝を保ち、そんな人生を楽しむのは以前と変わらぬあなたそのものなのだ、ということだ。
自分の夢を大切に育んでほしい。
それはあなたの精神の子供であり、あなたの究極の成功のための設計図なのである。
そして、しばらく考えてほしい。
本書のどの部分があなたの記憶にいちばん強く残ったかを。
もう一度ページをめくって、その箇所を注意深く読んでみてほしい。
あなたの潜在意識は、その部分を吸収したはずだ。
したがって、その中のどこかに、あなたにとっての特別なメッセージが入っている。
サクセス・エッセンス⑭
1自分の心を知り、自分の人生を生きよ人生で成功するには、自分の心を完全に把握し、これこそが自分のものだという確かな信念を持たなければならない。
自分の脳力を信じること――それが人生での成功のスタートであり、逆境を乗り越え、強固な精神的城塞を心の中に築く要諦である。
2成功とは、自分自身の人生を生きることあなたの人生で、自分自身でいること以上に大切なものはない。
満足する仕事に就いていながら、目先の金につられてそれを手放し、やがては裕福であるにもかかわらず心の平安を失ってしまうようなことのないよう、気をつけるべきだ。
あなたは他人の自主性を傷つけずに、その人の手助けができるはずだ。
良くも悪くも、ほかの人があなたの理想と一致すると思ってはいけない。
最高の自分自身でいるための方法とは、常に自制心を働かせることだ。
そうすれば、怒りや敵意の結果に傷つくことはないだろう。
あなたの心だけが、あなたの唯一の主人なのである。
自分の思いどおりに人生を生きるようにすることだ。
しばらくの間、自分の好きなことだけをやってみることが大切である。
忍耐強く、心の平安を探してみよう。
この素晴らしい資質は、何日も進歩を重ねて得られるものである。
自分自身になるための確固とした、力強い方法について読み返してほしい。
3あなたのすべてを左右する信念の力人間の心が信じられることは、何であれ、人間の心が達成できる。
これが〝大いなる秘密〟である。
願いは心の表面に浮かぶものでしかないが、信念はあなたの一部となって消えることがない。
自分の欲する信念をつかみ、それをあなたの潜在意識の中に植えつけよう。
するとあなたの潜在意識は、あなたがその信念に向かって行動するように仕向けてくれる。
信念の力の限界は、いまだに科学で解き明かされていない。
それは身体に医学的に説明できない変化を引き起こすことすらある。
人間の心は今や、人間性と人間の住む世界そのものの進化を促すことすらできる。
この力強いプロセスに、あなたも人間としての力を残らず使って参加する資格がある。
暗示の方法を用いて、潜在意識にいかに信念を植え込むかについて読み返してほしい。
4富を分かち与えると、よりいっそう多くの富を得る利益をほかの人々と分かち合うと、あなたはその人々の債権者となり、当然、その「貸し」はあなたに返される。
ビジネスであれ、家庭の夫婦関係であれ、「相手に対するサービスの心」が、双方によりいっそうの利益をもたらすのだ。
これが富が富を呼ぶ秘訣である。
5過去の扉を閉じよ一見、逆境と不幸・不運に満ちているように思えるこの世界そのものが、実は大きな利益を生む母体であることを知らなければならない。
逆境の中には、すべて、それ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれているということである。
不幸なときというものは、後の大きな幸運のための種蒔きのときなのだ。
失敗のことを話していると失敗しかやって来ない。
だから常に、成功のことを話すことだ。
6心の内に宿る無限の叡智の声に耳を傾けよ誰も自分の努力だけで成功を築き上げるわけではない。
尊大さは良心を傷つけ、かえって本当の自分を失わせるが、自分についての本当の視野を得て、謙虚に振る舞えば、逆に心の平安がもたらされる。
最終的には何も問題ではない。
この世界は一時的に問題が生じても、人がこの世を去るときにまで問題が残ることはない。
死は誰にでも平等にやって来るからである。
「人生のジャングル」の中には、目の見えない観察者がいることを忘れてはならない。
ジャングルの向こうで待っている、人間に利益をもたらす大いなる叡智は、さまざまな条件を満たした者にだけ与えられる。
あなたの人生の経験は、あなたが自分で楽しみ、人に分け与えることができるものだ。
人生の敵のリストを読み返してほしい。
日々、生活していく中でそれらを一つひとつ克服していってほしい。
7心の中に富を築こう自分の可能性を信じ、努力を怠らない人間には、必ず富がもたらされる。
身のまわりの可能性は、有効に活用しないかぎり、富にはならない。
そして富にしがみつくことは、むしろその富を失うことになりかねない。
与えるものには制限をなくし、受け取るものには制限を設ける。
『黄金律』は、イエス・キリストの時代から言われてきたことだが、現在でもなお、真の導きの役割を果たしてくれる。
相手の必要なものを与えれば、あなたは『黄金律』を正しく理解することになる。
人生に『黄金律』を取り入れたことのない人には、その性格に対する影響がはっきりと見えるはずだ。
人間のサービスは一般的に、それらに支払われているだけの価値があり、人間は自分に対して値段をつける方法を持っている。
『黄金律』をごまかすことは絶対にできない。
いかにすれば『黄金律』が効果的に働くのか、読み返して覚えてほしい。
8金の主人は誰か?金が心の平安の邪魔をするようなら、必要以上の金は捨てるほうがよい。
使いきれる金の何倍もの金を得るためにあくせくすることをやめれば、逆に、思ったよりも多くの金を得ることもできる。
が、無駄使いはやめよう。
節約も富への道である。
9恐怖を取り去れば、自由な生き方ができるあなたの心には、願望を実現させる無限の力がある。
しかし、恐れを抱くと否定的で破壊的な力に圧倒されることになり、恐れを抱かなかったときよりずっと多くの害がおよぶことになる。
逆に信念は、最高の生命維持力であり、心の自由をも保って、成功への大きな支えとなる。
10エンスージアズム(熱意)が人を、そしてあなたをも動かすエンスージアズム(熱意)を込めずに言っても効果は得られないが、同じ言葉を熱意を込めて言えば、一〇〇パーセントの成功がもたらされる。
エンスージアズムは何を売り込むときでも役に立つが、不正直なことや、顧客に対する配慮不足の埋め合わせにはならない。
エンスージアズムはエネルギーの大きな泉を開けてくれる。
逆に否定的な用い方をすれば、同じくらいに逆効果にもなる。
あなたのエンスージアズムを目標に集中させることだ。
もし自分の目標が正直なものでない場合は、エンスージアズムの魔法の力はきかない。
自分について、広い視野を持ち、はたして自分がエンスージアズムを駆き立てる人間かどうかを確かめよう。
自分の望む仕事に就くためのやり方を読み返してほしい。
11成功のためのパフォーマンス健全な自我、強い自我は、どのような制約をも乗り越えることができる。
きわめて個人的なものとはいえ、自分の望む方法で自我を主張することが成功を呼び寄せるものだから、常に、健全・強固な自我を維持するべく注意をすべきである。
12「代償」を支払うことを怠るなエマースンの「代償」についてのエッセイは、富を得たいと思う人にとっての必読書である。
あなたが誰かに与えれば、それに『代償の法則』が働いて、報いが必ずあなたにもたらされる。
もっとも多少の時間はかかるかもしれないが……。
良い行為に対する報いもあるが、悪い行為は罰をもって報いられる。
目には見えないが、沈黙の力が絶えず私たちに影響を与えていることを忘れてはいけない。
『代償の法則』を学べば、他人を羨んだり、他人の弱みにつけこんだりしようとはしなくなるものだ。
哲学はときに「浮き世離れ」したもののように思われ
を考えることで出口を見出すものだ。
エマースンの引用部分をよく読み返してみよう。
13富と平安をともにもたらす基本的な心構え積極的な心構えを維持すれば、人生は「イエス」と答えてくれる。
確固とした願望や目標を持って、その積極的な心構えをコントロールしよう。
14心安らかに、最高の自分を生きようではないか心の平安を見つけたがっていた金持ちは、無数の人々に富と心の平安を与えることのできるビジネスの方法を知った。
それは、我々の経済社会に応用される『黄金律』である。
私たちは、造物主の存在を知っている。
また、人間は、その数三万に及ぶ神々を造り出してきた。
はたしてこれらはすべて正統なのであろうか?迷信ではない造物主の意味を理解してほしい。
心の平安のための考え方は、人類の叡智の集大成である。
人間の心は力を持っており、これは使うべき力なのである。
あとがき
本書を書く計画は、一九〇一年に立てられたものである。
この長い年月の間に私は、それまでの文明史上で生じたいかなる出来事を合わせたより、もっと重要な変化を目撃してきた。
私は、自動車、航空機、ラジオ、テレビ、原子力、宇宙時代――こうしたものを目のあたりにしてきたし、電気が国の隅々まで普及し、産業が一九世紀の夢を飛び越えるレベルに達し、科学技術が驚異ともいえる発展を遂げるのを見た。
私はまた、これまで栄えてきた国々がその光を失い、それと反対に新しい国々が勃興するのも見てきた。
ジャングルの中に舗装道路が延び、かつては眠っているような村だったところに都市がどんどんできていくのも見てきた。
そして人々が、これらのすべての変化に適応し、しかも何千年もの間そうであったのと同じく、それでも人間であり続けているのも、この目で見てきたのである。
読者は、この本がそうした変わりゆく世界を十分に踏まえたうえで著されていることに気づかれるだろう。
人間について話をするとき、私は、人間を常に動かしてきた力、そしてこれからも常に人間を動かすであろう力について話すことにしている。
なぜなら、その力こそ時代を超えた普遍的なものだからである。
今でも、人々は十分な資金がなくては生活が成り立たないと思っている。
資金がなければ必要以上の制約を受けることになるため、金儲けを成功させたいと願っているのである。
そして、豊かさの面で成功者になりたいと思うと同時に、恐怖やストレス、病気、心配、不幸といったものから解放されたいとも願っている。
つまり、人々は富を得るという面での成功に加えて、心の平安も求めているのであって、それによって人生は完全なものになると信じているのである。
それは〝事実〟だし、確かに完全なものとなるのである。
この本は、あなたに富をもたらすノウハウを提供する一方、心の平安を得る手助けをもすることになるだろう。
おいおいおわかりいただけると思うが、私が心の平安というとき、それは単なる心の安らぎの状態としての「平安」ではなく、それ以上のものを指しているのである。
例をあげて説明しよう。
本書によって得られる「あなたの心の平安」とは次のようなものである。
▼心にとりついて支配的になる傾向の強い否定的な力や、心配、劣等感といった態度からの解放▼あらゆる我欲からの解放▼人生を慢性的に蝕んでいく精神的な、また身体的な疾患からの解放▼すべての恐怖からの解放。
特に、私たちがさらされている七つの基本的な醜い恐怖からの解放▼意味もなく何かを求めるという人間共通の弱さからの解放▼仕事の喜びと達成の喜びの所有▼真に自分自身であることと、自分自身で考えたことを行うという習慣の形成▼自分自身の人生に対する態度と、あなたの周りの人間に対する態度をチェックし、これらの態度を正しい方向に向ける習慣の形成▼他人の精神的自立を助ける習慣の形成▼自分の死後、どうなるかという心配からの解放▼すべての人間関係を良い方向へと進ませるという習慣の形成▼行く手を遮るかもしれない障害のことを考えるかわりに、自分が何をしたいかという点から物事を考える習慣の形成▼ささいな不幸に見舞われても笑ってすませ、不幸を幸運に転換させる習慣の形成▼取ろうとするより先に与える習慣の形成心の平安は、ずいぶん広範囲にわたっていることにお気づきのことだろう。
あらゆる形でこのノウハウを用いれば、金銭的な成功ばかりでなく、それ以上のものを得るための助けとなろう。
心の平安に関するノウハウは、意のままに人生を生き、そして自分が選びとった価値の中で、のびのびと生きることを助ける手だてともなる。
この心の平安を培うことによって、あなたの人生は日を追って豊かになっていくことだろう。
本書は、試行錯誤という困難な方法で心の平安を見出した人間が書いたものである。
その目的は、より短期間のうちに、またより負担のかからない方法で豊かな富を築き上げ、同時にあなたの中に心の平安を見出す手助けをすることである。
もし、この本のエピソードの中に、自分とは一見無関係と思われるものがあったとしても、そのエピソードの中に含まれる真理あるいは教訓は、必ずやあなたのこれからの人生に役立つものと確信する。
私自身の経験の中に、あなた自身の経験を見ることもできるだろう。
そしていかに小さな経験の中にであれ、そこには成功と失敗とが隠されていることに気づいてほしい。
こうした経験は、あなたに与えられる最初の擬似体験であり、それによって、運命の主はほかでもないあなた自身であること、舵とりをするのもあなたであるということを、心の底から悟る機会が与えられるのである。
例えば薬――口では「よく効くよ」などと言いながら、与える医者自身がそのようなことを少しも信じていない薬など、誰も飲みたがりはしない。
しかし、この本の中で処方した「薬」は、そのようなものではない。
ここでいう「薬」とは、私自身とそのほかの何人もの人々に、素晴らしい効目があったことが証明されている「薬」のことである。
私は、恵まれた状況下にあったお陰で、成功を獲得するプログラムの確立〔訳注…それらは、日本ではPMAプログラムおよびHSSプログラムと呼ばれ、世界一〇〇カ国以上で、経営者やビジネスマン、自営業者、主婦、教師あるいは自由業などに携わる人々の間で活用されている〕のために、アメリカで最も成功した人間の中から五〇〇人以上もの人々の協力を得ることができた〔訳注…最新版はさらに二〇〇〇名の人々の長期にわたる協力によりできあがっている〕。
これらの人々は、自分たちの私生活というカーテンの内側に私が入ることを喜んで許してくれたし、私自身の目で、彼らの優れた資質と弱点、成功と失敗、あるいは自ら築いてきた富を使って楽しんだことと楽しまなかったことなどを見ることができた。
そしてそれらの要因が、彼らの心の平安の有無といかなる関係があったか、ということも見せてくれたのである。
何万人もの人々が、どうにもならないと思われていた貧困から脱出して巨富を得たことや、否定的な条件づけをされた幼年期の影響を消し去ったこと、彼らを押さえつけていた環境から浮上することができたのは、いくつかの〝秘訣〟の相互作用を彼ら自身が実践したからにほかならない。
私たちがインタビューと研究とに基づいて体系化した〝ヤル気と成功を獲得するプログラム〟は、万人に共通する成功の秘訣をあなた自身の大脳の一部分にするために、さまざまな工夫を凝らして完成させたものである、本書はこの〝成功プログラム〟のガイダンスブックと考えていただきたい。
とはいえ、それは本書の独自性を損なうものではない。
この本に書かれた多くのエピソードは、ほとんどこの本でしか得られないものである。
そしてまた、あなたがその気であるならば、本書を十二分に活用する
ことにより、成功と心の平安をともに獲得できることをお約束する。
さて、ここで、私が成功を獲得するためのプログラムの開発に着手したのは、私自身が五つの忌まわしい運命を乗り越えたあとだったということを言わせていただきたい。
その運命とは、貧困、無教養、無知、絶望、恐怖の五つであった。
幼いころ、私はよくお腹をすかせていた。
樺の木の皮を剥いで食べたこともあった。
十代に達するまで私は絶えず空腹だった。
そして、私は今でも空腹だ!といっても身体の中に入る食べ物がほしいわけではない。
心の食べ物がほしいのである。
求めて止まぬ心のための食べ物がほしいのだ。
心が平安な人もいれば、葛藤に悩まされ続けている人もいるのはなぜかということを、研究者としてかつ実践者として、もっともっと深く知りたいと思う。
しかし私自身は、子供のころのあの不利な条件はすべて、はるか昔に克服することができた。
富を得るということと、人生成功の秘訣を見つけるという計画に私を引き入れたのは、あの世界一の大富豪で、かつ世界の鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーその人であった。
その後私は、アメリカの三人の大統領、ウィリアム・ハワード・タフト、ウッドロー・ウィルソン、フランクリン・D・ルーズベルトの補佐官に任命されたり、またあるときは、フィリピンの最初の大統領が、国民のために自由を勝ちとる手伝いもしてきた。
ガンジーはまず私がどのような人間であるかを、興信所を使って調査したうえ、初期の私のプログラムをガンジー本人ばかりでなく、多くのインドの指導者に、必ず学ぶべきプログラムとして勧めてくれた。
また私は、より高い名声をなんとかものにしたいと思っていた時期もあった。
私はそのような名声を切望し、心に描き、手に入れようと絶え間なく動いた。
願望実現のルールはこのときも確実に機能した。
そして確実に私は望むものを得ることができたのである。
名声を手に入れた私のもとに、世界中から便りが届いた。
郵便物のつまった袋がいくつも届けられた。
それは、読み切れる量をはるかに超えていたので、返事を書くことなどとてもできることではなかった。
共同で仕事をしたいという人々が二〇人単位で押しかけてきたこともある。
事業家たちはさまざまな形態の融資を申し出てきたし、さまざまな商品の売り込みのために、私にコマーシャルに出てほしいと申し込む人も相ついだのである。
私の好みは今では違う。
心の平安の大切さがわかり始めたのは、自分の名前を電話帳に登録すると、睡眠もろくにとれないということに気がついたころのことである。
これまでの長い年月の中で、私は、成功を獲得するためのプログラムの価値判断と、そのプログラム利用者に対する影響測定ができるようになった。
これらのプログラム、あるいは書籍は、全世界で無数の人々が幸せと成功を築き上げる手助けをしてきた。
この間ずっと、私は私がしてきた多くのアドヴァイスのうちどれが最も役立ち、普遍的に応用できるのだろうか、ということを見つけ出すことに興味を持ってきた。
そして、人が自分自身を発見して「前進」を始める場合、効果的な点火剤となるのはどのような話なのか、あるいはどんなタイプの実例なのかということを私は克明に調べてきた。
本書はその成果の一つである。
ぜひ、心の平安を伴った成功をあなたも獲得してほしい。
ナポレオン・ヒル
思考を現実化するために★ナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部からのお知らせ
思考を現実化するため、モティべーションを持続させる本書をお読みいただき、ナポレオン・ヒル博士の「万人に共通する成功哲学」をご理解いただけたかと思います。
しかし、本書を読み、ただ成功のためのノウハウを、学ぶだけでは、やがてはモティべーションが低下し、努力をやめてしまうことでしょう。
多くの人々がさまざまな自己啓発書から「成功哲学」といわれるものを学びながらも、途中で挫折してしまう原因は、そこにあります。
本やセミナーなどで、一時的に自らを動機づけさせることは、比較的に容易にできます。
しかし、それを維持させることは非常に困難なのです。
そのため、ナポレオン・ヒル博士は常に「あきらめないこと」の大切さを説いています。
思考を現実化するための最大のポイントは、モティべーションを持続させる点にあります。
そのためのシステムとして、『ナポレオン・ヒル・プログラム』をお薦めします。
これは、一九六〇年にヒル博士が完成させた『PMA』の最新版(一九八八年完成)を軸として構成されたものです。
約八〇年間にわたって合計二五〇〇名以上もの成功者を取材・研究し、その成功までのプロセスを体系化した『ナポレオン・ヒル・プログラム』。
世界中で多くの成功者を輩出してきたこのプログラムは、必ずやあなたにも真の成功をもたらすでしょう。
『ナポレオン・ヒル・プログラム®』は、自己実現までのモティベーションを維持させるため、意欲的に取り組めるセッション内容となっています。
着実に深く「成功哲学」を身につけ、それに従って行動することで自己実現が期待できます。
歴史と実績に裏づけされた成功プログラム一九〇八年、雑誌記者だったナポレオン・ヒルは、世界の鉄鋼王アンドリュー・力ーネギーにインタビューする機会を得ました。
「もし私がこの『成功哲学』を一つのプログラムにする仕事を頼んだら、君はどうするかね。
もちろん、協力者や君がインタビューすべき人たちには、紹介の手紙を書いてあげよう。
とりあえず五〇〇名だ。
この成功プログラムの編纂には二〇年問が必要だが、その間、君はこの仕事をやる気があるかね?イエスかノーで答えたまえ」このカーネギーの提案を快諾するヒル。
紹介された成功者の中には、エジソンやフォード、グラハム・ベルなども含まれていました。
二〇年後、ヒルは約朿どおり「成功へのノウハウ」をプログラムとして体系化させました。
さらに、プログラム実践者で成功者の一人でもある、W・クレメント・ストーンとともに、より現代にマッチした実践的な内容に改訂を行っています。
『ナポレオン・ヒル・プログラム』は、今もなお、世界中で多くの成功者を輩出し続けるとともに、その栄誉をたたえナポレオン・ヒル財団ではゴールドメダルを授与しています。
日本においては、「成功への行動理念」と「実践ノウハウ」をまとめた「PMA」と「HSS」からなる『ナポレオン・ヒル・プログラム』が紹介されています。
『ナポレオン・ヒル・プログラム®』によって成功したことを、法定宣誓供述書で証した人たちの中から選ばれるナポレオン・ヒル・ゴールドメダリストナポレオン・ヒル財団では、選考委員会を設けて、一定の水準を満たした人々にナポレオン・ヒル・ゴールドメダル、ナポレオン・ヒル・シルバーメダルを授与する「ナポレオン・ヒル・ゴールドメダル授賞コンヴェンシヨン」を随時開催しています。
◆ナポレオン・ヒル・スピリットで成功したナポレオン・ヒル・ゴールドメダリストたち(一例)オグ・マンディーノ作家、社会教育家ノーマン・V・ピール思想家、牧師ロバート・シュラー牧師、伝導師アーサー・E・バートレットセンチュリー21不動産会社創業者A・N・プリッツカーハイアット・ホテルグループ創立者ジェニングス・ランドルフウェスト・バージニア州、元上院議員ストロム・サーモンド元米上院議員デルフォード・スミスエバーグリーン航空会社創立者、現会長リー・A・アイアコッカクライスラー社、元会長テッド・ターナーCNN創業者、タイムワーナー社元副社長、米大リーグ・ブレーブスのオーナードナルド・キーオコカ・コーラ社、元最高経営責任者トム・モナハンピザ・チェーン、ドミノ社の創業者ウォリー・エイモスチョコレート・チップ・クッキー会社の創立者ナンシー・フォアマンテレビキャスターメアリー・ケイ・アッシュ米国大手化粧品会社、メアリー・ケイ化粧品元名誉会長ヴァン・クライバーン国際的ピアニストポール・ハーヴィー
PMA®()<セッション内容>1明確な目標2マスターマインド3信念の実現4プラスアルファの魔法5パーソナリティー6パーソナル・イニシアティヴ7積極的な心構え8エンスージアズム9自己訓練10的確な思考の力11集中力の偉大な力12チームワーク13逆境と挫折からの利益14クリエィティヴ・ヴィジョン15ヘルス・コントロール16資金と時間の活用17習慣形成とその活用<セット内容>●オーディオソフトSDiカード1枚……成功への行動理念を紹介。
●PMAマニュアル3冊……プログラム内容をマニュアル化。
●ゴールデン・ゴールデックス2セット……心より欲する願望を見つけ設定する手帳。
●PMAアクションカード1セット……17の成功ノウハウをコンパクトにまとめたカード。
●特製モティべーション盾1個……常にモティべーションを意識させるキーワード入りの盾。
HSS()<セッション内容>1最も重要な人との出会い2頭の中からクモの巣を取り払え3問題(トラブル)で悩むことは素晴らしいことだ4見ることを学べ5自分自身を動機づける6他人を動機づける7自己実現の秘訣8他人の財産を活用する9偉大なるヴィジョン10あなたのエネルギーを高め健康と長寿を!11成功に備えよ12少しだけ余分に進む<セット内容>●DVD全10枚……プログラムを実践し成功した人々のノウハウを紹介。
●オーディオソフトSDiカード1枚……成功への実践ノウハウを紹介。
●HSSマニュアル1冊……プログラム内容をマニュアル化。
●アクション・プログラム1セット……成功への実践的な行動指針を紹介。
※改良のため、仕様・デザインなどを予告なく変更することがあります。
速聴®『ナポレオン・ヒル・プログラム®』は、〈速聴®対応〉となっています。
大脳生理学と認知科学から生まれた脳力開発技法である「速聴」とプログラムの相乗効果により、短期間にすべてのプログラムをマスターできるだけでなく、着実に成功へと導くことでしょう。
●COVO〈クワトロ〉脳力開発モバイルツール※「速聴」は(株)エス・エス・アイの登録商標です。
人生の勝利者になるために私たちの人生は、永遠ではありません。
だからこそ、たった一度きりの人生を思いどおりに生きる必要があります。
成功とは夢物語や絵空事ではありません。
誰もが驚嘆の声をあげるような成功を収めた人も、羨望のまなざしを向けられるほどの巨万の富みを手に入れた人も、もとは皆、普通に日々の生活を送る人々と何ら変わりはなかったのです。
ただ本書で述べた「成功哲学」を学び、身につけ、行動し続けただけなのです。
この「行動」し続けるかどうかが、成功者と普通の人との違いなのです。
多くの成功者がそうであったように、本書を手にしたこの瞬問から、あなたの成功物語はすでに始まっています。
思考を現実化し人生の勝利者になるために、『ナポレオン・ヒル・プログラム』を有効にご活用いただき、着実な成功を手にされることを願っています。
〈『ナポレオン・ヒル・プログラム®』のお問い合わせ先〉プログラムに関する詳しい資料をお届けします。
〒1630222東京都新宿区西新宿2‐6‐1新宿住友ビル22階株式会社エス・エス・アイナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部フリーダイヤル0120343011TEL0333435235(代)ホームページhttp://www.nhill.com※お電話でお問い合わせの場合は、誠にお手数ですが本書名をお伝えください。
パソコンや携帯電話からも資料請求できますhttp://www.slbs.com/150313
コメント