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第2章自虐の笑い難易度★

第2章自虐の笑い難易度★あなたの言動で、笑わせたい相手に優越感をもたせて笑いを生む技術(1)「自虐の笑い」では、相手をどういう感情にさせることによって、どういう理屈で笑いを取れるのだろうか?自らの言動で、人に「お前ってかわいそうだな」「お前バカだな」「アイツじゃなくて良かった」「自分の方がマシかも」などと思わせることができたら、あなたは、相手に優越感をもたせたと言えるでしょう。

相手に優越感を与えた瞬間、相手は気持ち良くなります。

その内容によって、少しだけ気持ち良くなることもあれば、一気に気持ち良くなることもあります。

そして、相手に優越感をもたせることができれば、基本的に笑いは取れます。

この笑いのことを、本書では「自虐の笑い」と呼びます。

相手の気持ち良さと笑いとの関係は次のようになります。

相手が少し気持ち良くなる→微笑相手が一気に大きく気持ち良くなる→爆笑このような感じで変わっていくと思っていいでしょう。

〝不幸の告白〟人間は、他人と比較して自分が優位に立つと、自然と笑いやすくなります。

何故か?それは、優位に立つと……幸せだからです。

だから、人間は優位に立つと自然と笑いやすくなるのです。

これを利用しましょう。

笑いを起こすために相手を優位にさせ気持ち良くさせる。

そのためには、自分のマイナス要素を晒し、自分を下に見せることが必要です。

どうしたら自分を下に見せられるのか?それは〝不幸の告白〟です。

自分の不幸(容姿、欠点、悲しい出来事、恥ずかしい出来事、など)を自ら相手に告白するのです。

良くない出来事が起きた人に対して、「(笑いが取れて)オイシイじゃん」などと言う場面がよくありますが、これは「『自虐の笑い』を取れるチャンスだからラッキーだね」という意味で使われています。

自分の言動で相手に優越感を与えていきましょう。

すると、自然に笑いが生まれてくるはずです。

(2)「自虐の笑い」は、どういう相手や場に適しているのだろうか?「自虐の笑い」も「共感の笑い」同様、自然に使われているものであり、どういった相手や場面でも、比較的使い勝手が良いと言えます。

自分から、相手に知られたくない部分を晒すため、相手の警戒心も薄れ、初対面の人や仲良くなりたい先輩、後輩、異性など、基本的にどういった相手にも有効です。

「共感の笑い」同様、手の出しやすい笑いです。

笑いの理屈や構造を知らずとも、人は、「自虐の笑い」を使って生きているのです。

(3)「自虐の笑い」を取る方法【例1】男性1の悲しい感情の自虐(男性2人が喫茶店で話し始めた状況)男性1「は~コーヒー美味しい」男性2「(男性1の服装を見て)あれ?お前、そんな服持ってたっけ?」男性1「最近買った」男性2「いいじゃん」男性1「でしょ!でも、この服着て、この前外歩いてたら、全く同じ服着た人がダンボール集めて家作ってた」男性2「(笑)」【例2】男性1の貧乏の自虐(男性2人で飲んだ後の会計時)男性1「1人2300円か」男性2「あ、俺大きいのしかないからとりあえず出しちゃうわ」(1万円を出す)男性1「え、ちょっと待って」男性2「どうした?」男性1「1万円札って、実在するのか」男性2「初めて見たの?(笑)」【例3】女性1の老けている自虐(女性2人が喫茶店で話している状況)女性1「は~コーヒー美味しい」女性2「美味しいね~」女性1「最近、老けたね~ってよく言われるんだよね」女性2「そんなことないでしょ。

まだ35歳でしょ」女性1「この前、近所の子に、おじさんって言われてさぁ」女性2「性別すら違うじゃん(笑)」【例4】男性1のハゲている自虐(男性1の新居に男性2が遊びに来た状況)男性1「どうぞ、入って~~」男性2「お邪魔しまーす。

……あんまりこの部屋、日が入って来ないんだね。

昼間なのに、ちょっと暗いもんな」男性1「(ハゲアタマをタオルで擦って)これで、明るくなるはずだから」男性2「ならないだろ(笑)」【例5】女性1の太っている自虐(女性3人でお昼ご飯を食べ終わった状況)女性1「ごちそうさまでした~~」女性2「ごちそうさま~。

はぁ、お腹いっぱい」女性3「本当お腹いっぱい。

この後、どこ行く?」女性1「焼肉行こう」女性2「まだ食べる気かよ(笑)」女性3「(笑)」

(4)「自虐の笑い」で、できるだけ大きな笑いを取るには?〝自虐の不幸度〟を上げる先ほど、次のように書きました。

相手が少し気持ち良くなる→微笑相手が一気に大きく気持ち良くなる→爆笑相手を気持ち良くさせ、優越感を高めるには、〝自虐の不幸度〟を上げることです。

不幸の度合いが高ければ高いほど、笑いは大きくなりやすいのです。

相手に優越感を与えるような自虐的な内容を言ったとします。

それに対して相手が「まぁ、お前にとっては悲しいことかもね」と思った場合と、「お前は、なんてかわいそうなんだ、そんな奴他にいないよ!」と思った場合では、後者の方が優越感の度合いは大きく、相手が気持ち良くなりますよね?優越度が大きければ大きいほど、笑顔→小笑→中笑→爆笑→大爆笑のように、笑いは大きくなっていくのです。

では、どうすれば〝自虐の不幸度〟を上げられるでしょうか?それには、次のような方法があります。

1前置きを作る(いつ、どこで、誰に、どんな状況で、など)2違う種類の笑いを足す(「共感の笑い」「発想の笑い」〈第7章で後述〉など)3出来事を大きくしていく順番に説明していきましょう。

1前置きを作るまず、自虐を言う時に前置きを作る方法です。

例えば、「犬の糞を踏んだ」という自虐があったとします。

これに前置きを入れて、「新品の靴を履いてたら犬の糞を踏んだ」と言う方が、不幸度が高く感じませんか?その方が笑いが大きくなるはずです。

また、「こないだの合コン、俺だけモテなかった」という自虐があったとします。

これが、「こないだの合コン、俺が全額おごったのに、俺だけモテなかった」だったらどうでしょう?後者の方が不幸度が上がり、笑いが起こりやすいでしょう。

前置きの作り方(いつ、どこで、誰に、どんな状況で、など)◆いつ【例1】「警察に職質されました」→「拾った財布を届けようとしたら警察に職質されました」【例2】「バイト先をクビになりました」→「誕生日にバイト先をクビになりました」【例3】「クサイって言われた」→「風呂上がりにクサイって言われた」【例4】「先生に怒られました」→「卒業式の日に先生に怒られました」◆どこで【例】「風邪をうつされました」→「病院で風邪をうつされました」◆誰に【例1】「カツアゲされました」→「年下の女の子にカツアゲされました」【例2】「SNSで叩かれた」→「90代のおばあちゃんにSNSで叩かれた」◆どんな状況で【例1】「ニヤニヤするなって怒られました」→「せめて笑ってようと決めた日に、ニヤニヤするなって怒られました」【例2】「お腹壊しました」→「おかゆでお腹壊しました」このように、前置きを作ることによって、不幸度が増して、笑いやすくなるのです。

2違う種類の笑いを足す次に、違う種類の笑いを混ぜる方法を紹介します。

◆「自虐の笑い」+「共感の笑い」【例1】男性1が太っている自虐(草野球に参加するため、男性3人で球場に向かって歩きながら会話している状況)男性1「野球、楽しみだな~」男性2「本当だな」男性3「え~と、ポジションどうする?」男性2「俺はピッチャーやりたい」男性3「ちょっと待って。

俺もピッチャーやりたい」男性1「俺はキャッチャーだと思う」男性2「だな(笑)」男性3「(笑)」男性1は、自分が太っていることを自虐しつつ、キャッチャーは太っている人がやることの多いポジションという共感を重ねて笑いにしています。

【例2】中年1がソワソワしている気持ちを自虐(中年2人が駅で待ち合わせして、遊びに出かける状況)中年1(ソワソワしながら歩いている)中年2「お前、なんかソワソワしてないか」中年1「バレたか」中年2「どうした?」中年1「俺、財布に5000円以上入っていると落ち着かないんだ」中年2「わかる(笑)」例えば中学生の時、大金をもつと感じたドキドキ(共感)に、いい大人が所持金5000円程度で不安になるという気持ち(自虐)を重ねて笑いにしています。

3出来事を大きくしていく【例】つまずく→転ぶ→転倒する→怪我する→事故るこのように、不幸の内容を激しくしていく方法です。

実際には〝つまずいた〟だけなのに、〝転倒した〟と大げさな言動を取ったほうが、不幸度が上がり、相手に優越感を与えることができるでしょう。

しかし、次に説明するような注意は必要です。

(5)「自虐の笑い」を取る時の注意点相手の許容範囲を見極める先ほど、自虐の不幸度を上げれば上げるほど相手の優越感が高まり、笑いが大きくなると説明しました。

ただ、不幸の内容を激しくし、出来事を大きくしていけば、相手の優越感は高まりますが、あるラインを超えると、優越感を通り越して「かわいそうすぎる」「もうその話聞きたくないな……」といった哀れみの感情や悲しみの感情が生まれてしまいます。

そうなると、相手は引いてしまい、笑いは起きません。

このラインとはなんでしょうか?それは、自虐に対する相手の許容範囲です。

◆許容範囲内【例】男性1の失敗談の自虐(男性1の結婚式の2か月後、男性1が友人の男性2と喫茶店で話している)男性1「は~コーヒー美味しい」男性2「結婚式どうだったの?俺行けなかったから」男性1「それがさ、めっちゃ恥ずかしかったよ」男性2「どうしたの?」男性1「最初バージンロードを1人で歩いて入る時、緊張して転んで、一回転しちゃったんだよ」男性2「マジで(笑)」◆許容範囲外【例】男性1「は~コーヒー美味しい」男性2「結婚式どうだったの?俺行けなかったから」男性1「それがさ、めっちゃ恥ずかしかったよ」男性2「どうしたの?」男性1「最初バージンロードを1人で歩いて入る時、緊張して転んで、頭打って血だらけになって5針縫った」男性2「え……そうなの」このように、許容範囲を超えると、相手は引いてしまいます。

ですので、「自虐の笑い」をできるだけ大きく取るには、この許容範囲を超えずに、なるべく不幸度を上げる必要があります。

不幸度が高くなるにつれ、笑顔→小笑→中笑→爆笑→大爆笑→*(笑いにならない壁)→引く(哀れみ、悲しみ)となります。

つまり、大爆笑と、相手が引いてしまうギリギリのラインである*が、一番大きな自虐の笑いとなるはずです。

いくつもの要素から許容範囲を予想するでは、どうすれば相手の許容範囲を知ることができるのでしょうか?結論から言うと、残念ながら明確な答えはありません。

ですから、相手の性別や年齢、職業、場面などを加味して、相手の許容範囲を予想するしかないのです。

具体例で、考えてみましょう。

◆男性1(17歳)と男性2(17歳)の友人同士【例】男性1が恥ずかしい出来事の自虐(男性2人が、喫茶店で話している状況)男性1「は~コーヒー美味しい」男性2「美味しいね~」男性1「この間、めっちゃ恥ずかしかった」男性2「どうしたの?」男性1「家のベッドの下に、エロDVD隠しているんだけど、学校から帰ったら、母親に全部捨てられてた」男性2「マジで(笑)」17歳の友人同士であれば、笑いになるでしょう。

◆男性(17歳)と女性(17歳)のあまり喋ったことがないクラスメイト【例】男性が恥ずかしい出来事の自虐(男性と女性が、放課後に2人で話している状況)男性「は~やっと帰れる~」女性「お疲れ様~」男性「この間、めっちゃ恥ずかしかった」女性「どうしたの?」男性「家のベッドの下に、エロDVD隠しているんだけど、学校から帰ったら、母親に全部捨てられてた」女性「………」同じ年齢でも、男女で、しかもあまり喋ったことのない関係だと女性の許容範囲を超えて笑いにならないでしょう。

◆男性(52歳)と女性(52歳)の20年以上の飲み仲間【例】男性が恥ずかしい出来事の自虐(男性と女性が、居酒屋で飲みながら2人で話している状況)男性「は~酒はうまいな~」女性「確かに」男性「昔、めっちゃ恥ずかしかった」女性「どうしたの?」男性「家のベッドの下に、エロDVD隠していたんだけど、学校から帰ったら、母親に全部捨てられてた」女性「(笑)」同じ男女でも、52歳同士で20年以上の飲み仲間なら、これくらいの内容であれば女性は引かずに笑いになるでしょう。

このように「自虐の笑い」は、相手の許容範囲を慎重に予想することが求められます。

(6)まとめ「自虐の笑い」は、「共感の笑い」同様、一般的に多く使われている手法です。

「自虐の笑い」は、「共感の笑い」を利用したり、別の種類の笑いと組み合わせたりすることで、より大きな笑いを起こすことができます。

「自虐の笑い」のメリットは、「共感の笑い」同様、リスクが低いことです。

もし笑いにならなくても、自分を下にしているので、相手を傷つけることは基本的にないからです。

ただ、あなたのプライドが高い場合、自分を下に見せる言動は取りにくいかもしれません。

ここは笑いのためと割り切って、プライドを捨て、自分の不幸を告白してみましょう。

もし〝スベった空気〟が出てしまっても、その〝スベった不幸〟を自虐に変えられれば、きっと笑いが生まれるはずです。

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