4.共鳴の方程式共鳴と音程と筋力の関係
4.1.共鳴ポイント※注意1】文中の「共鳴、共鳴ポイント」を、声楽の共鳴の概念で読まないで下さい。2】ポップスとオペラは同じ「歌」ではありますが、その指向性や価値観の違いにより、それぞれの専門用語で「分けて説明されるべきもの」です。3】「チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイス、ミックスボイス、声区、喚声点etc.」は全て声楽の専門用語であり、ポップスのメジャーシーンで使用されることのない言葉です。これから共鳴ポイントという概念について説明します。これは声が大きく響いている場所と考えてください。その共鳴を局所(共鳴ポイント)として扱うと、「曖昧では無く具体的に証明できる共鳴ボイストレーニング」が可能になります。歌っていると共鳴ポイントは顔面の後ろでいろんなところに動いてしまうのです。そしてその移動することが問題だったのです。なぜなら共鳴ポイントが移動が音程に影響を及ぼすからです。この共鳴ポイントの動きが「ボイストレーニングの謎を解く鍵」、基準になりました。詳しく説明していきましょう。【顔面で動き回っている共鳴の確認】歌っている時に、共鳴ポイントがどんな動き方をしているのかこれから「ちょうちょう」で説明していきます。説明の便宜上「ちょうちょう」を「ちょおちょ」と変換して使います。声帯を通過した空気が「チョー」と響き始めるのは喉の奥です。ここに1つ小さなスピーカーが取り付けられたイメージを持ってみましょう。このスピーカーは「ちょおちょ」と歌い続けて行くと、前方に移動して行くのです。それではこれから確認していきましょう。喉の奥のスピーカーを一ヶ所、口の出口のスピーカーを一ヶ所、確認してください。【実験1】最初に喉の奥で『チョー』と鳴っている響きを確認してください。1】あくびのイメージで上を向いて口を大きく開けて、喉の奥の方に丸い輪っかみたいなものをイメージしてください。2】そこから『チョーーーー』と長めに声を出してみます。3】喉から声を出しているイメージですよ。4】母音の「おーーーーーー」がどこで響いているか確認してみましょう。5】分かりづらかったら「おーーーーーー」っと、喉仏あたりでわざと鳴らして下さい。1】顔を上げる2】喉の奥にあくびイメージ3】「ちょー」と大き目の声で長ーく伸ばす【確認事項】喉の奥で、ちょーの母音の「おーーーーーー」が鳴っていたのが確認できましたね。【実験2】口の前で『チョー』と鳴っている響きを確認してください。1】口を閉じて軽く鼻で吸います。2】上唇に意識を集中して『チョーーーー』と声を出してみます。3】その時、どこで声が響いているか確認してみましょう。1】顔を下げる2】上唇に意識を集中3】「ちょー」と大き目の声で長く伸ばす【確認事項】口の前で、ちょーの母音の「お」が鳴っていたのが確認できました。一つは喉の奥で「チョーー」、もう一つは口の出口で「チョーー」、2つ鳴っていたのを確認できましたね。それでは続いて実験を行って行きますよ。【実験3】鼻の高さで『えーーーー』と鳴っている響きを確認してください。
1】顔を下げる2】鼻の上の方に意識を集中3】「えーーーー」と音程を上げて長ーく伸ばす【確認事項】鼻のあたりで「えーーーー」が鳴っていたのが確認できました。これでみなさんは、3つの共鳴ポイントの場所を確認したことになります。と言う事は、声の響きが顔面の裏で移動していることを確認したことになりますよね。4.2.共鳴の位置と音程の関係【極端な説明】喉の奥は一番音程が低く響きやすくなってきます。口の出口は中間くらいの音程に響きやすいです。鼻の位置は高い音程に響きやすいです。ここで「あなたが好きなんです」のような歌詞を歌っていく場合、共鳴の動きというものがどうなっているのか説明していきしょう。声帯を通過した空気は「あー」と喉の奥で響き始めます。「な」は鼻音なので鼻、「た」(喉)、「が」は鼻濁音、「すき」、「なん」(鼻音)、「です」(口)。こんなにグラグラ歌っている時に動いていたのです。共鳴というものは喉の横方向の移動だけではなく、正面から見ると縦方向の移動もしているということですね。この共鳴ポイントの位置が動いてしまうと音程に影響を及ぼすのです。4.3.共鳴は止まる共鳴ポイントが動くことによって音程に影響を与えるなら「止めてしまえばいい」のです。1箇所に固定することができたら音程に影響を与えなくなります。その結果歌は上手になってしまいますよ。すごいことを言い切りましたよね。でも本当です。最終的に共鳴は顔面全体に広がりますが、初期トレーニングでは主に唇や鼻の位置に固定していきます。なぜならボイストレーニングには順序と前提条件が必要なのです。ではなぜ鼻の位置にロックするのかというと、人間は鼻が付いている以上鼻音や鼻濁音の発声の位置は鼻なのです。ですから共鳴を固定する為には「その他の言葉」を鼻に集めるしかないのです。4.4.一般ボイストレーニングとの違い【一般ボイストレーニングの音程をとる行動】1】脳が先に動き始めます。2】次に「喉の周りの筋力」で歌います。3】筋力で共鳴を支えているので、筋力が緩むと共鳴が動き、Pitchが不安定な音程で歌っていた。【共鳴ボイトレ法】1】初期は共鳴を鼻に止めて行きます。2】その筋力の支えが脳より先に正しい音程を出してくれます。3】筋力が正しい音程を出した結果を、最後に脳が学習します。共鳴を止める為には呼気の圧力を一定に保つ必要があります。その為の筋力と機能を先に鍛えてしまうのです。すると正しい音程を出す為の筋力が習慣づいて、無意識に正しい音程で歌えるようになって行きます。それを繰り返していると脳は、「正しい音程で歌っているのが当たり前」と麻痺し?、経験し学習して行くのです。
【音痴を治す有効な方法】音痴を治す有効な方法は、「第3者の指導者が音痴な人の筋力を誘導し、正しい音程で歌わせてしまえば良い」のです。自分の筋力で歌った結果なので脳はその方法をすぐ記憶して行きます。音痴な人の脳は直ぐに自分の実力と勘違いし、先程歌った良い結果以下では歌えなくなるのです。【命令系統の整理】ここでもう一度命令系統の整理をしておきます。今までは先生がピアノを弾いて、「まだ音程が低いよ、この音を良く聞いて届かせて」と指導したとします。だけどその言葉を裏返すと、「自分で何とかして!」と言っているだけですよね?本当はどうすればその音程に届くのか「方法」を教えてもらった方が良くないですか?それに対して共鳴ボイトレ法は生徒さんの筋力を誘導して、まさしく「正しい音程に届く方法」を指導できるのです。すると正しい音程は気持ちが良いので、音程と筋力の関係を脳は経験し学習して行きます。脳の音程感を直そうとするより筋力の訂正の方が、「身につく学習スピード」が速いのです。4.5.共鳴ポイントの確認ここでみなさんは「そんなことができるのか?」と、疑問を持っているはずです。だとしたら「共鳴の位置」を目で実際に見てしまえばいいのですよね?目で見てしまったら信じるしかありませんよね?対面では簡単に確認して頂けるのですが、紙面での説明ですと限界があります。実験で、ご自分で確認してください。【実験】顔面の声の位置(共鳴ポイント)を確認してください。1】口の高さの確認:下唇で「えー」と低い声で長く伸ばして、下唇で声が鳴っていることを確認をして下さい。2】鼻から上で鳴っている確認:鼻の上を目指して、地声の高めの声で「えー」と長く伸ばします。(筋力は一定に保持する)3】交互に繰り返して共鳴の位置の変化を「鼻と下唇の高さ」で感じて下さい。【確認事項】声の鳴っている高さの違いを確認できました。共鳴の位置は目で確認ができる物理的に存在するものです。曖昧なものではありません。4.6.チューニング鼻の高さから高めの音程で「えーーー」という声の響きと、口の高さから低めの音程で「えーーー」という声の響きを確認できましたね。上から出したときは声が高めでしたよね?それは単純に「高い音程の方が声を出しやすいから」です。口から出した時は「低めの音程の方が声を出しやすい」からです。ここで関連してくることがあります。歌がヘタな原因は「平均的にPitchが低い」からだと説明してあったことを思い出して下さい。皆さんは喉の周りの筋力で音程を取ろうとして、口の高さから声を出して歌ってきました。口の高さからだと低めの音程を出しやすいのです。もしKISSMUSICの指導を受けて、極端ですが目と目の間から声を出そうとすると、高めの音程の方が出しやすくなってくるかもしれません。ここの音程の差というのは「Pitch」に関わってくるのです。もしみなさんの声が高い方が出しやすい状態になったとしたら、低かったPitchは上がっていく傾向になるはずです。すると、正しい音程を通過しながら歌っていく確立が上がっていきます。歌い出す以前に「人間もチューニングを合わせる必要があった」のです。共鳴ボイトレ法は「1、筋力神経覚醒編2、呼吸器神経覚醒編」の、2段階に構成されています。その内容は「音程を外さないように頑張らせるトレーニング」ではありません。それどころかトレーニング中は「音程を無視」して行きます。ちょっと経験するまでは想像がつかないでしょうね?。1、筋力神経覚醒編では平均的にPitchを上げる為の筋力の習慣と、音感の矯正が主な目的となります。その後ピンポイントで扱ってきた共鳴を、2、呼吸器神経覚醒編により歌う状態の共鳴へ拡散させて行きます。4.7.音程と筋力の関係続いて音程を平均的に上げていく作用についてもう1つ実験します。みなさんは今まで口で歌ってきました。それに対し図11のような顔面に口を作っていきます。この口の上唇は眉毛につながっています。さあこの口を開いて歌を歌いだすとしたら眉毛はどうなりますか?そう、口が開けば眉毛も上がりますよね!ここで顔面の音程をとる筋力は、口の高さから発声するときは利用できないことを証明します。【実験】口から声を出している時は顔面の音程を取る筋力は使えない。対面では簡単に確認して頂けるのですが紙面での説明には限界があります。ですから要約させて頂きます。【口から歌う人の場合】1】音程をとる筋力は喉周りに限定される。2】喉の周りの筋力が収縮するので喉を100%締めて歌うしかない。【共鳴を上げて鼻の辺りから歌う場合】
1】顔面の上の部分の筋力や体の機構を使って音程が取れる。2】喉の周りの筋力は使わないで音程を取れる。3】喉の周りの筋力の収縮は少ないので喉は絞まりにくい。【筋力による喉の閉まる原因】実験は喉が閉まる原因を「筋力のメカニズム」から簡単に説明したものです。但し本当に喉が閉まる原因の説明としてはたった20%ぐらいの説明でしかありません。「喉を締める」と言う言葉のイメージから世の中は、いわゆる「喉」の説明をしているようですが、本当の喉が閉まる原因に「喉」は関係ありません。「5.頭式呼吸5.1.喉の開き方」で説明します。4.8.音程と体の仕組みドレミファぐらいの音階は眉毛で歌えてしまいます。そして、それ以上高い音程は背骨も使えます。背骨はグーっと引っ張り上げることができますよね。音程が高くなるにつれて、「背骨を伸ばせ」と言う意味です。眉毛プラス背骨。大きくはこの2つの作用でドレミの音階が歌えてしまいます。(実際の歌では、体は積極的に使いませんが、無意識に作用しているメカニズムと捉えて下さい。)皆さんは今まで喉の筋力を使って音程をとってきました。KISSMUSICはその喉の周りの筋力を使わないで音程をとる方法を最初に指導していきます。音程は喉の筋力で作るものじゃない。体全体が影響して音程は作られていると言う指導法です。その結果喉の周りの筋力の負担が軽くなるはずです。(筋力で音程を支えながら歌う場合の説明。最終的に筋力は関係なくなります)よくカラオケなんかに行くと、気持ちよさそうに目を閉じてアゴを上げて歌っている人多くないですか?実はあれは気持ちいい訳じゃないのです。喉の周りの筋力が絞まっているので喉は細くなっている。細くなった喉が直角に曲がっていると空気の出はあまりよくない。少しでも楽にするためには、アゴを上げて喉を真っ直ぐにして空気の出をよくする。その結果苦しくて、アゴが上がっていたのです。それは頭とアゴの連結部分が支点となって、「高い音程になればなるほどアゴは上がる」、という動きをしていたということです。次に極端に眉間から声を出しなさいと説明します。すると今度は眉間の延長線上と背骨の交わったところが支点となってきます。さあ、高い音程ほど背骨をどうしなさいと説明していましたか?参考回答例:「伸ばす。」そうです、高い音程になればなるほど背骨を伸ばせと説明してありましたね。すると背骨は図14のように伸びるのです。この場合アゴはどうなっていますか?参考回答例:「下がっています」。そうです。アゴ・顔は下がっていますよね。それでは質問します。「高い音程ほどアゴを引きなさい」と指導している言葉を聴いたことはありませんか?口から声を出して歌っている人にアゴを引かせてしまうと、オペラ歌手のような太い声になってしまうのですが…。今までのボイストレーニングは科学じゃなく「良くイメージ」で説明されますよね!それに対し共鳴ボイトレ法の指導では「顔を下げさせる」だけで音程が上がっていくようになるのです。これは「テコの原理・物理」です。喉の周りの筋力で歌っていないので喉の負担も低減できます。これだけ一般ボイストレーニングと「声を出す場所や筋力の使い方」が正反対になっていったとしたら、何か歌に影響が出るはずですよね。KISSMUSICでは歌が上手と言う影響が出るように科学的に指導しています。4.9.共鳴は道具私は共鳴の体積を凝縮させると目に見えることを発見し、「共鳴ポイン」トと名づけました。そしてその「共鳴ポイントの位置の移動」の数学的な方程式を研究してきたのです。その集大成が「共鳴ボイトレ法」です。「共鳴」と言うと「いかにも凄そうな言葉」に響いてしまいそうですが、共鳴ボイトレ法は皆さんを、「生まれつき歌が上手な人へ誘導する為の道具・基準」、として利用しているだけです。なぜならば「生まれつき歌が上手な人」はボイストレーニングの経験なしで歌が上手いのですから。ならば「共鳴という言葉」は知らないハズ。だったら「共鳴させて歌っていない」のです!最終的に「生まれつき歌が上手な人の共鳴」はどうなるかと言うと、「7.世界が知りたい歌の秘密7.3.生まれつき歌が上手な人の秘密」で説明します。これが歌の絶対条件です。そうすると音程に影響を及ぼさなく
なるのです。※7.世界が知りたい歌の秘密の結論を読むのは、ちょっと我慢して下さいね。
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