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第1章 あなたが吸っているタバコの正体とは? タバコの真実を知ろう!

はじめに

目次

脳内のドーパミンをコントロールできれば、タバコをやめられるし、頭もよくなる!

いま、あなたが本書を手に取っているということは、次の2つのことに当てはまるのではないでしょうか。

  • ●タバコを日常的に吸う習慣がある。
  • ●そして、タバコをやめたいと思っている。

タバコをやめたいと考えた理由は、きっと人それぞれでしょう。

家族から「やめて」と言われている人、最近のヒステリックなほどの嫌煙ブームによって「やめなきゃなぁ」と観念した人、2010年10月のタバコ価格の値上がりを受けて生活費(もしくはお小遣い)の節約のために禁煙しようと決めた人、などでしょうか。

中には、すでにほかの禁煙法を試したものの結局やめることができず、後ろめたい思いを感じながらもダラダラと吸い続けてしまい、本書に出会った人もいるかもしれません。

とにかく、いまのあなたは「タバコをやめられない」喫煙者であり、でも「やめたいと思っている」わけですよね。

さて、世の中にはさまざまな禁煙法があふれています。電子タバコや禁煙ガム、禁煙パイプなどさまざまな禁煙グッズが売られています。禁煙セミナーや病院の禁煙外来などでは専門家があなたの禁煙の手助けをしてくれます。

みなさんもいくつかの方法を実際に試したことがあるのかもしれませんね。本書で私がお教えする禁煙法は、それらの禁煙法とまったく別物だと考えてください。

私がお教えする禁煙法の特徴は、

  • 1●「タバコ」をやめられる。
  • 2●喫煙習慣を必ずしも否定しない。
  • 3●頭がよくなる。

です。

まず「1●『タバコ』をやめられる」は、禁煙本なので当然といえば当然ですが、やめる対象である「タバコ」はカッコつきです。

わざわざカッコをつけた理由は、第1章「あなたが吸っているタバコの正体とは? ~タバコの真実を知ろう!~」を読んでわかると思います。

第2章の「ドクター苫米地式・禁煙術」では、タバコをやめる方法について、私が得意とする脳科学、催眠、瞑想などあらゆるアプローチから解説をしています。

この章で解説している方法を実践していただければ、あなたはきっとタバコをやめることができます。

第1章は理論編、第2章は実践編という構成になっています。

もしあなたが「1日でも早くタバコをやめたい!」と切実に思っているなら、ひとまず第1章は後回しにして、はじめに第2章から読んでいただいても結構です。

第2章で解説している方法をとにかく実践していただければ、タバコをやめることはできます。

次に「2●喫煙習慣を必ずしも否定しない」について。

日頃みなさんが吸っているようなタバコはすぐにでもやめるべきだと考えていますが、すべての喫煙習慣を否定しているわけではありません。

実際、私自身は葉巻喫煙者であり、それほど頻繁ではないものの喫煙の習慣を持っています。

なぜみなさんが吸っているタバコを徹底的に否定するかといえば、それが「間違った喫煙習慣」につながっているからです。

もし「正しい喫煙習慣」を身につけていただけるのであれば、私はむしろ喫煙することを推奨します。「正しい喫煙習慣」についても、第1章で解説しています。

さて、最後の「3●頭がよくなる」ですが、読者のみなさんにとっては、もっとも「?」な項目ではないでしょうか。

「喫煙」と「頭がよくなる」との間には、何の関係性も見出せないかもしれませんが、実は深いつながりがあるのです。

タバコをやめられるかどうかは、簡単に言ってしまえば、脳内で分泌されるドーパミンをいかに自分でコントロールするかがポイントになります。

ドーパミンとは運動を促すホルモンで、快の感情や意欲にもかかわっています。

タバコを吸うことでヤル気が出たり、リラックスしたりするのは、このドーパミンの作用です。私はこれまで「読者のIQを向上させること」を目的に数多くの本を書いてきました。

「IQが高くなる」とは、つまり「頭がよくなる」ということです。

ではどうすればIQをアップできるかといえば、これまでの本の中で私は再三「脳の前頭前野にドーパミンを大量に流せば、IQが向上する」とお話してきました。

本書で私がみなさんにお教えする禁煙法は、いわば「ドーパミンコントロールの方法」です。

禁煙を通じてドーパミンコントロールの術を学んでいただければ、タバコをやめられるだけではなく、脳内に分泌するドーパミンをコントロールできるようになり、結果として頭もよくなるのです。

詳しい方法は、第3章「タバコをやめて、頭もよくなる! 『苫米地式3ヶ月禁煙プログラム』」で解説しています。

自分で言うのもなんですが、禁煙を目的とした本なのに、「喫煙習慣を必ずしも否定しない」

 

おわりに 自分の人生を自分で選択するために

第1章 あなたが吸っているタバコの正体とは?

タバコの真実を知ろう!あなたは「偽タバコ」を吸わされている!

あなたが持っているタバコのパッケージを見てください。

箱の横の部分に小さく「タール○mg・ニコチン○mg」と記載がありますよね?長年タバコを吸い続けている人にとっては、タバコのパッケージにタールとニコチンの量が記載されているのは当たり前のことなので、もはや意識にも止めていないかもしれません。

しかし、この記載こそ、あなたの吸っているタバコが「偽のタバコ」であるという何よりの証拠なのです。

そもそもタバコはナス科タバコ属の植物のことであり、その葉を喫煙用、噛み用、嗅ぎ用として加工したものを「製造タバコ」と言います。

われわれが吸っているものは、正式に言えば「製造タバコ」なのです。

製造タバコの中に、みなさんが吸っている「紙巻タバコ」や、私の好きな「葉巻タバコ」が含まれます。

さて、私は先ほど製造タバコの定義として「タバコの葉を喫煙用、噛み用、嗅ぎ用として加工したもの」と言いました。ポイントは「タバコの葉」という部分です。実はタバコの葉の成分には、ニコチンは含まれていますが、タールは含まれていません。

では、タールは植物のどこに存在するのかといえば、木の幹です。

つまり、あなたが吸っている紙巻タバコにタールが含まれているのは、それが純粋なタバコの葉ではなく、木の幹が混じっているからなのです。実は本物のタバコは草なのです。

現在、日本で流通している主な紙巻タバコの製法は以下の通りです。木の幹を粉々に砕いて、化学的に処理してパルプを作り、それをシート状にします。いわゆるパルプシートと同じものです。

次にそのシートにニコチンを含ませます。

ニコチンを含ませたシートを短冊状に切ってから、さらに細かく砕いていくと、葉巻タバコの「葉」ができます。その葉を紙で巻くと紙巻タバコの完成です。

タバコ会社によっては、パルプで作った「偽のタバコの葉」に本物のタバコの葉を混ぜて、より本物らしさを出そうとしているところもあるようです。

また、シートに含ませるニコチンは、昔は本物のタバコの葉のニコチンを使っていたそうですが、いまでは人工ニコチンもかなり使われているようです。

タバコの葉を使うとコストが高くなってしまいますが、人工ニコチンならばコストを抑えられるからです。紙巻タバコの種類によってニコチン量を微妙に調整できるのも、人工ニコチンを使っているからです。

天然の葉っぱを使ったタバコでは、ニコチン量の調整はできません。

中には本物のタバコの葉のニコチンをまったく入れず、100%人工ニコチンの紙巻タバコもあるようです。こうなると「咾好品」というよりも、「工業生産品」といった方が正確です。

もちろん、そうした工業生産物のままではタバコとして売れないので、タバコの匂いや味がするようには工夫がされています。

分かりやすくいえば、スーパーやコンビニで売っている「かにかまぼこ」と同じ発想です。かにかまぼこは、色や触感をカニの身に似せているだけの練り製品です。カニの成分はまったく入っていません。しかし、食べればカニの風味と味がします。

みなさんが吸っているものも、「タバコの葉」ではなく、タバコ風味がする「木の幹のチップ」です。

そして体内には、タバコの葉に由来する「天然のニコチン」ではなく、人の手によって作られた「人工ニコチン」を取り入れているのです。

みなさんが吸っている紙巻タバコは、本物のタバコとは程遠い「偽タバコ」であり、本来はタバコとは呼んではいけない単なる「工業生産品」なのです。

ただ、そんな詐欺的な製法は、日本では公になることはほとんどありません。なぜなら、ごく一部のものを除いて、葉タバコは海外で製造され輸入されているからです。

本書の目的は外国タバコ産業の裏側を暴くことはないので、この問題についてはあまり深くつっこみません。

しかし、消費者であるみなさんは、少なくとも「自分は偽のタバコを吸わされていること」をしっかりと認識しておいてください。

なぜタバコを吸いたくなるのか?身体的依存のメカニズムを知る

みなさんはきっと、これまでの人生で何度かは禁煙を決意して、そして挫折して、いまに至っているのではないでしょうか。

なぜ世の喫煙者はタバコをやめることができないのか?答えは簡単です。

タバコに「身体的依存性」があるからです。タバコをやめるためには、何よりもこの身体的依存から脱しなければなりません。そこでまずは依存の仕組みについて解説しましょう。

タバコの依存性に深く関係しているといわれているのは、タバコに含まれる「ニコチン」という物質と、脳内の「アセチルコリン受容体」と呼ばれる場所です。

受容体とは「レセプター(receptor)」とも呼ばれ、外界や体内からの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造です。

アセチルコリン受容体は、文字通り、アセチルコリンという神経伝達物質を受け取るための場所です。

アセチルコリン受容体にアセチルコリンがくっつくと、自律神経を刺激して、心拍数が変化したり、消化管運動や消化液の分泌が促進されたりします。

アセチルコリンは脳内に依存する物質で、アセチルコリン受容体のシステムももともと人間に備わっているものであり、誰の脳内でも自然に行われている営みです。

タバコの依存性の原因はニコチンにあるといわれています。では、なぜニコチンに依存性があるかといえば、ニコチンとアセチルコリンは物質としての構造がよく似ているため、アセチルコリン受容体に作用してしまうからです。

アセチルコリン受容体にニコチンがくっつくと、脳内でドーパミンが分泌されて、自律神経が刺激されます。

しかも、アセチルコリンは脳内で自然に分解されるため、ドーパミンの分泌も次第におさまりますが、ニコチンは分解されません。

そのため、アセチルコリン受容体は「アセチルコリンが大量に出ている」と勘違いしてしまい、過剰にドーパミンを分泌します。

ドーパミンが過剰に分泌されると、ドーパミン抑制物質であるセロトニンも過剰に分泌されます。ドーパミンは運動を促すホルモンで、意欲や動機を向上させて、脳の運動である思考も促進します。

つまり、ヤル気が出て、頭がよく働く感覚を得ることができます。また、セロトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝過程で生成される物質で、精神を安定させる作用があります。

セロトニンが分泌されると、人は気持ちがよく、深いリラックスを感じます。

タバコを吸っている人たちは、こうしたドーパミン感覚、セロトニン感覚を味わいたいがためにタバコを吸っているのではないでしょうか。

つまり本来は、「アセチルコリン→ドーパミン→セロトニン」というサイクルだったのが、「ニコチン→ドーパミン→セロトニン」というサイクルに置き換わってしまうのです。

しかも、先ほどお話ししたように、ニコチンによるサイクルはドーパミン、セロトニンを過剰分泌させます。

過剰に分泌させると、自然の状態では得られないような快感やリラックスを得ることができ、「もっと気持ちよくなりたい」と繰り返しタバコを吸ってしまいます。

こうしてタバコ依存症になっていくのです。

ちなみに「ドーパミン・セロトニンの過剰分泌→身体的依存」という相関関係は、タバコ以外にも、さまざまな薬物に当てはまります。

マリファナやLSDなどのドラッグも神経細胞のドーパミン系に作用して、ドーパミン・セロトニンを過剰分泌させます。

その結果、ドラッグを体内に取り入れたあとはすごく気持ちがよくなり、「もっとほしい、もっとほしい」と依存状態に陥ってしまうのです。

依存の強度について、タバコを吸い始めた初期的な段階であれば、まだそれほど強くはありません。依存が強まっていく過程には、もうひとつ別の要因があります。

タバコによる外的刺激で繰り返しドーパミンの過剰分泌を続けていると、その状態に脳が慣れてしまい、サボることを覚えるようになります。

つまり、脳は本来外的刺激を与えなくともドーパミンを分泌する機能を備えているのに、その機能が停止してしまい、タバコを吸ってニコチンを体内に入れないとドーパミンが出ない体質になってしまうのです。こうなると完全なタバコ依存状態です。

強い依存状態に陥ったあと、もしタバコを吸わないとどうなるか。脳内でドーパミンが分泌されないので、ヤル気が起こらなかったり、身体がだるかったりします。また、気持ちが落ち着かず、イライラします。運動機能が低下して、手が震えたりもします。

読者のみなさんも、禁煙しようとして、これらの感覚を味わったことがあるのではないでしょうか。

これらはすべてドーパミン不足の症状です。さらに、ドーパミンが出ないことで、セロトニン不足にもなり、気持ちが落ち込み、鬱になります。

セロトニンはほかのルートでも分泌されることがありますが(たとえば、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、その抑制物質としてセロトニンが出る)、ドーパミンが分泌されたあとにセロトニンが分泌されるのがもっとも理想的です。

ですから、ドーパミン不足になると、セロトニンも十分に分泌されなくなってしまいます。

世の喫煙者は、タバコを吸わないとイライラするし、リラックスできないし、悩み事が大きくなっているように感じることがあるのではないでしょうか。それらの原因は、ドーパミン不足、セロトニン不足です。

症状を緩和するには、もはや脳内で自然にドーパミンが出なくなっているので、タバコを吸うしかない。タバコを吸えば、ドーパミンが出て、リラックスできます。

しかし、タバコを吸うことによって、さらに依存を強めているのです。

また、人工ニコチン製造過程で生成される不純物が、アセチルコリン受容体を除々に破壊し、長期間の喫煙が強度の身体的依存を生み出していることも考えられています。

こうしてどんどん依存は強まり、タバコをやめることができなくなります。

ドーパミン依存自体は「悪」じゃない!

タバコに依存することは、脳レベルで見れば「ドーパミン依存」ということです。さて、ここで誤解してほしくないのは、「ドーパミン依存」自体は「悪ではない」ということです。

世の中には「何かに依存すること=ダメなこと」というイメージを持っている方がいらっしゃいますが、依存することは決して悪いことではありません。

そもそも人間は昔からドーパミン依存体質です。ドーパミンは運動を促すホルモンであり、人間の食行為や性行為を促しています。

ドーパミンに依存しているからこそ、人間は毎日ご飯を食べたり、セックスをしようとするのです。ドーパミンは個の生存や種の保存には不可欠な物質なのです。

食行為や性行為とドーパミンの関係性は以下の通りです。ドーパミンは運動を促す役割なので、まず先にドーパミンが放出されます。

すると、人間は食事をしたり(もしくは食事のために狩りや農作業などの運動をしたり)、興奮してセックスをします。

こうした作用を「プライミング」と言います。

プライミングとは、先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受けて、特定の行動が促進または抑制されたりすることです。

食欲や性欲が満たされると、次にドーパミンが脳の報酬系に大量に流れて、思いっきり気持ちよくなります。

この快の記憶が、次の機会に再びドーパミンを放出させるきっかけとなり、さらに運動を促進させるのです。

食事の場合は、主なエネルギー源となる糖分が身体的依存を作っています。

脳内でドーパミンが働いているために、糖分に対して依存状態となり、「ご飯を食べたい」「ご飯を食べるために働かなければ」というモチベーションが起こり、結果として生命を維持できているのです。

さらに現代においては、ドーパミンは生存のためでなく、知的活動をするためにも不可欠であることが分かっています。なぜなら、運動も思考も脳にとっては同じことだからです。

w「運動」は物理空間の運動であり、「思考」は情報空間の運動です(ちなみに「物理空間」とは身体で触れることができるモノ自体の世界を指し、「情報空間」とは私たちの脳や心の中に存在するさまざまな概念がつくっている世界のことです)。

ドーパミンによって情報空間の運動である思考が促進されれば、より複雑で高度な思考ができるようになります。

つまり「IQが上がる」ということです(ドーパミンとIQの関係については、私のほかの著書の中で繰り返し書いていますので、ここでは割愛させていただきます)。

依存とはDNAに記述された生物的欲求のことです。

ドーパミンも人体に不可欠な物質だから依存しているのであり、ドーパミン依存であることは生きる上で必然なのです。

ニコチンをはじめとした植物起源の薬物も、もともとは人間にとって不可欠なドーパミンを分泌させるためのプライミングとして用いられていました。

薬物に依存することで、よりよく脳内でドーパミンを分泌させ、運動や思考を促進させること。

それは個もしくは種としてのサバイバルのためなのです。

ドーパミンを欲しがること自体は何の問題もありません。

むしろ、よりよく生きるために、もっとドーパミンを欲しがるべきなのです。

理想は、脳が本来備えている機能を使ってドーパミンを出すことが、すべての人が思い通りに出せるわけではありあません。

そのときに外的刺激に頼れることは決して悪いことではありません。

食べ物の糖分だって、タバコのニコチンだって、脳内のドーパミン分泌に関わっているという点では、本質的に変わりません。

ニコチン依存がダメだと言うのは、毎日ご飯を食べたり、セックスしたりすることもだめだと言うことになってしまします。

諸悪の根源は「ニコチン」ではなく「タール」

依存そのものは悪ではありません。

依存することで、「生存することができる」「知的生産性を向上させることがでる」というプラスの影響ではなく、身体や心にマイナスの影響を引き起こすことが問題なのです。

たとえば食べ物でも、糖分に依存しすぎて食べ過ぎれば、肥満や病気の原因になります。

性的依存が強すぎると、性的な興奮や刺激に溺れて、ともすれば性犯罪を引き起こすリスクもあります。

タバコも同様です。

タバコによるニコチン依存になってしまうと、主に2つのトラブルを引き起こします。

ひとつは金銭的な問題です。

このことは2010年10月にタバコの値段が引き上げられたことによって、読者にとって深刻さを増しているのではないでしょうか。

タバコの吸いすぎは家計を逼迫させます。

ただ、お金の解決は簡単で、タバコを吸いたければもっと稼げばいいだけの話です。

お金の簡単な稼ぎ方は、『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)などで書いているので、そちらを参考にしていただければと思います。

もうひとつのトラブルは、健康面での問題です。

タバコを吸い続けると、肺がんになるリスクが高まります。

ただし、注意しなければならないのは、肺がんの主原因はニコチンではなく、タールだということです。

タールには発がん性の物質が数多く含まれています。

さて、本章の冒頭で私がお話ししたことを覚えていますか? 草である本物のタバコの葉にはタールは含まれていないこと、タールは木の幹に由来し、タールが含まれているタバコは「偽タバコ」であることをお話ししました。

つまり、次のように言うことができます。

「われわれは、タバコ会社によって偽タバコを吸わされているために、肺がんのリスクも負ってしまっている」と。

タバコ会社に騙されているうえに、肺がんの危険も高まっている……たまったものではありませんよね? だからこそ、私は「『偽のタバコ』は即刻やめるべきだ」と主張しているのです。

タバコのもうひとつの主成分であるニコチンにも発がん性があるといわれていますが、実を言えば、ニコチンの害はあまり証明されていません。

たしかに人体にとっては本来体内に存在する物質ではなく、外界からの異物なので、発がん性はあるとは思いますが、ニコチンそのものの発がん性は低いと考えられます。

たしかにニコチンはドーパミンの過剰分泌を引き起こして、身体的依存状態を作ります。

また人工ニコチンに付随する不純物がアセチルコリン受容体を破壊します。

しかし、何度も繰り返しますが、依存そのものは悪いことではありません。

タバコ(ニコチン)に依存して、タールを吸収し続けることで、肺がんになることが問題なのです。

ということは、偽のタバコをいますぐやめて、天然の葉っぱだけで作った本物のタバコに移行するという選択もありだと私は思います。

本物のタバコならば、ニコチンは摂取しますが、タールの被害はありません。

肺がんのリスクを抑えることができるのです。

実際、私自身は葉巻タバコを愛用しています。

葉巻は本物のタバコのひとつで、木の幹などは混ぜられていません。

葉巻を吸っているときは、脳内でドーパミンが過剰に分泌されて、思考が促進されます。

また、ドーパミンのあとにセロトニンもたくさん出るので深いリラックス状態を作ることができます。

本の構成を考えたりコンピュータのプログラムを考えたりしているときは、よく葉巻を吸っています。

ときどきドーパミンを過剰放出させたほうが脳の働き(思考)が活性化してIQが向上するので、私にとって葉巻は必需品なのです。

偽タバコをやめて、健康被害のリスクを回避するためには、次の2つの方法があります。

1●身体的、精神的依存を断ち切り、偽タバコをやめる。

2●葉巻をはじめとした本物のタバコに移行して、正しい喫煙習慣を身につける。

1については第2章で、2については本章の後半で、それぞれの方法をお教えします。

タバコの強烈な身体的依存の原因は、ニコチン以外の可能性も

先ほどお話ししたように、私は葉巻を好んで吸っています。

私自身が葉巻スモーカーだからというわけではありませんが、もしあなたが正しい喫煙習慣を身につけたいと考えているならば、ぜひ葉巻をおすすめしたい(多少お金はかかりますが……)。

葉巻にはタールが含まれていないので肺がんのリスクが少ないこともあるのですが、葉巻をすすめるもうひとつの理由として、葉巻にはあまり依存性がないと感じているからです。

葉巻は天然のタバコの葉を巻いたものなので、当然ニコチンは含まれています。

葉巻を吸うことでニコチンを体内に取り込めば、ドーパミンが過剰分泌されて、すごく気持ちよくなります。

そのことは実際に葉巻を吸っているので、実感として分かります。

しかし、定期的に葉巻を吸ってニコチンによるドーパミンの過剰分泌をさせているからといって、私が葉巻に依存しているかといえば、そんなことはまったくありません。

葉巻を吸うペースは、週1本程度です。

「毎日吸わなければ我慢できない」「葉巻がないと不安でしょうがない」などの禁断症状的なものは一切ありません。

もし2週間、3週間吸わなくても、平気です。

これは私に限ったことではなく、知人の葉巻スモーカーはみんな同じです。

葉巻には依存性がまったくと言っていいほどないのです。

一方、タバコ喫煙者のタバコへの依存性は異常な感じがします。

いまでもよく覚えているのは、タバコ喫煙者の知人と大阪へ出張に行った帰りのことです。

帰りは東京まで新幹線で帰ることになっていました。

席につくと、知人が「あっ」という顔をして、スーツのポケットやカバンの中をのぞいたりしはじめました。

私が「どうしたの?」と聞くと、「タバコがない」とのこと。

知人は車掌に声をかけて、停車時間が長い駅はないか、その駅では売店は何号車のあたりにあるのか、などについて聞いていました。

結局、岐阜羽島駅で1分間停車することが分かり、知人は岐阜羽島駅に着く直前に売店に近い号車に移動して、タバコを買うチャンスを狙っていました。

しかし、運悪くその日は売店が休みでタバコを買うことができず、知人はさらに他の停車駅を車掌に確認して、次の名古屋駅で車内を走りながらタバコを買いに行っていました。

そして、東京駅に着くなり、私に「ちょっといい?」と言ってから喫煙所に駆け込み、幸せそうな顔で一服していました。

私は喫煙所の前で待っていたのですが、喫煙所には知人のように新幹線に乗っている間にタバコを吸えなかったタバコ喫煙者たちが次から次へと小走りになって駆け込んでいました。

立派な大人がタバコのために車内を走る。

運悪く買えなかったら、しぶとく次の駅で買おうとする。

そして、駅ではみんな走って、喫煙所に駆け込んでくる……私としては「これはマンガか!?」と笑ってしまいましたが、悲しいかな現実の風景なのです。

1本の葉巻にはタバコの1000倍以上のニコチンが含まれています。

ところが、依存性はほとんどありません。

一方、葉巻の1000分の1しかニコチンが含まれてないタバコを吸っている人たちが、異常な依存性に悩まされている。

何か違和感を覚えませんか?本章の前半でタバコの身体的依存のからくりについて、「タバコの依存性に深く関係しているといわれているのは、タバコに含まれる『ニコチン』という物質と、脳内の『アセチルコリン受容体』と呼ばれる場所です」と解説しました。

このことは広く一般に知られていることです。

しかし、葉巻を吸っている私はそれほど強い依存性を感じることなく生活でき、かたや紙巻きたばこを吸っている人々は強烈な依存性を感じています。

仮に依存の原因がニコチンだとしたら、葉巻喫煙者と紙巻タバコ喫煙者の依存強度の大きな違いは説明できません。

タバコにあって、葉巻にないもの―そのひとつはタールです。

先述したように、タールは発がん性が高く、タバコによる肺がんの主原因だといわれています。

ただし、タールには依存性はありません。

なぜなら、タールは明らかに体に悪いものであり、普通に摂取しようとすれば、むしろ体が拒絶反応を示します。

依存性の高いタバコと一緒だから、タールもどんどん体内に入れてしまい、肺がんになってしまうのです。

ニコチンだけに注目すれば、葉巻とタバコの違いは大きく2つあります。

一つは、先述したニコチンの量。

これは葉巻のほうが断然多く、タバコはかなり少ない。

もうひとつの違いは、葉巻は100%天然のニコチンであり、タバコはそうではないことです。

であるので、ひとつの推論が成り立ちます。

それは、「タバコの強烈な依存性の原因は、タバコに含まれている天然ニコチンではないかもしれない」ということです。

天然のニコチン以外に、強烈な依存性を引き出す「何か」がタバコには含まれている……だからあなたは、タバコをやめることができないのかもしれないのです。

人工ニコチンは脳を破壊する!?

強烈な依存性を引き起こしている「何か」の正体について、現状では正確な研究データは出ていません。

しかし、私は偽タバコに使われている人工ニコチンが深く関わっているのではないかと推測しています。

すでにお話ししたように、偽タバコにはタバコの葉に由来する天然ニコチンだけではなく、化学的に作られた人工ニコチンが含まれています。

タバコの葉から取り出した本物のニコチンが自然の植物由来であるのに対して、人工ニコチンは化学的な合成薬物と同じです。

つまり、ほかの化学系のドラッグと似たようなリスクが、人工ニコチンにはあります。

化学系合成薬物について、アメリカでいま、もっとも大きな社会問題となっているのは「メタンフェタミン」という合成薬物です。

アンフェタミンの仲間で、日本語では覚せい剤に当たります。

このメタンフェタミンは簡単に作れることから、アメリカで急速に広まりつつあるそうです。

作り方は、魔法瓶ぐらいの大きさの精製する機械があり、その中に街のドラッグストアで売っているような普通のぜんそくの薬を入れるだけ。

すると、機械の下部からメタンフェタミンが抽出されるという仕組みです。

アンフェタミンやメタンフェタミンなどの覚せい剤系の薬物が危険なのは、ニコチンがアセチルコリン受容体にはまってしまうように、ドーパミン受容体にはまってしまうことです。

メタンフェタミンがドーパミン受容体にはまると、2つの重大なことが起こります。

ひとつは耐性ができてしまうこと。

はじめは少ない量のメタンフェタミンで大量のドーパミンが分泌されるのですが、耐性が形成されてしまうと、徐々に同じ量のメタンフェタミンでは以前のようなドーパミンが出なくなります。

すると、不安やイライラなどのドーパミン不足の症状に襲われるようになり、それを解消するために摂取するメタンフェタミンの量を増やすことになります。

多くのメタンフェタミンを摂取すれば、いったんは十分なドーパミンが分泌されるようになりますが、再び耐性ができると、メタンフェタミンが足りなくなり、さらに摂取量が増えていく……というスパイラルに陥ってしまうのです。

もうひとつの重要な身体反応は、メタンフェタミンを摂取し続けていると、ドーパミン受容体自体が破壊されてしまう危険性があることです。

これは最近の研究で解明されたことです。

受容体が壊されるとどうなるか。

まず、いくらメタンフェタミンを摂取しても、ドーパミンが分泌されないので、常にドーパミン不足の症状に苛まれて、情緒不安定になります。

また、受容体が破壊されてしまうため、仮に何らかの治療法によって薬物中毒の状態を脱しても、もはや元の状態に戻ることができず、脳の自然な働きとしてドーパミン分泌ができなくなってしまうのです。

言うなれば「脳の破壊」です。

どれだけメタンフェタミンを摂取しても、ドーパミンが分泌されない。

激しい不安やイライラに襲われて、とにかくラクになりたくて、さらにメタンフェタミンを摂取する。

しかし、それでもドーパミンは分泌されない。

そして、さらにメタンフェタミンを摂取する……強烈な依存、というよりも完全な中毒状態です。

受容体が破壊されて、極度のドーパミン不足に陥ると、衝撃的な行動が抑えられなくなります。

普通の状態ならば簡単に抑えられる衝動さえコントロールできなくなります。

その結果、犯罪が多発します。

実際、アメリカではメタンフェタミン常用者の犯罪が急増しています。

このような「受容体破壊」のリスクは、実はすべての合成薬物にあります。

合成薬物の場合、精製の過程でどうしても不純物が混入してしまいます。

この不純物が受容体を壊す役割を担っているのです。

人工ニコチンも、合成薬物である以上、不純物を完全に取り除くことはできません。

つまり、メタンフェタミンと同じような危険が起こる可能性があるということです。

いまのところはメタンフェタミン以外の合成薬物について研究データは出ていませんが、人工ニコチンにつ

いても極めて高い可能性で同様の結果が出るだろうと予想されます。

人工ニコチンを慢性的に摂取することで、不純物により受容体が破壊されて、典型的なドーパミン不足の症状が現れる。

その症状は、どれだけタバコを吸っても、完全には治まらない。

そのため、さらにタバコを吸う……まさに異常なタバコ依存状態です。

常にドーパミン不足なので、情緒不安定で衝動がコントロールできなくなり犯罪を誘発したり、さらに強い刺激を求めて覚せい剤系の薬物に手を染める危険もあります。

偽タバコをきっかけに本当に人生が破滅してしまうのです。

タバコを巻いている紙も怪しい

依存性の原因は人工ニコチンなのか、同時に生成される不純物による受容体破壊なのか、それとも何かほかに強烈な依存性を作り出すための別の物質をまぜているのか、いまのところ正確なことは分かりません。

しかし、通常では考えられないような強烈なタバコの依存性に苦しむ人々の姿を見るにつけ、強い依存性を作り出す薬物を混入させている可能性もあると考えています。

偽タバコがかなりヤバイ製品であることは間違いありません。

依存性と発がん性ががっちりと手を組んでいるので、人体への悪影響は甚大です。

発がん性の主な原因は、繰り返しお話ししているように、木の幹に由来するタールです。

でも、それだけではありません。

タバコ会社は絶対に認めないと思いますが、タバコを巻いている紙にも強い発がん性があるのではないかと私は見ています。

なぜ紙が危険かといえば、火薬をまぶしている可能性があるからです。

木の性質として、通常木の幹は火をつけただけでは十分に燃えません。

たとえば、焚き火をイメージしてください。

焚き火をしっかりと燃やすには、風が通るように中空にスペースをあけて木を組み、息で吹いたり、うちわで扇いだりしながら、下方から上方へと上昇気流を起こさなければなりません。

そうすることで、常にフレッシュな酸素が送り続けられ、木の幹は燃え続けることができるのです。

同じく葉巻も喫煙者が息を吸うことで外の酸素が葉の間に入ってきて、燃えることができます。

しかし偽タバコは、灰皿におきっぱなしにして吸っていないときでも、どんどん燃えていきます。

タバコを灰皿の上に放っておいたら、本来ならば紙の筒の細い空間にフレッシュな酸素が供給されず、すぐ消えてしまうはずです。

実際、タバコの葉を巻いただけの葉巻は、灰皿の上においておいたらすぐに火が消えてしまい、少し間が空けば、吸うたびに火をつけなければなりません。

しかし、偽タバコの火は消えることなく、どんどん燃えていきます。

喫煙者ならば、火をつけたタバコの火を灰皿に放っておいたら、一口も吸うことなくすべてが灰になっていたという経験を一度ならずしたことがあるのではないでしょうか。

また、アメリカのスパイ映画などで、主人公が火のついたタバコを火薬(爆弾)のそばに置いて導火線代わりにして、時間差で爆破をするシーンがありますよね? そんな緊迫感あふれるシーンもタバコだから成立するのです。

では、なぜタバコは燃え続けるのか。

秘密は「紙」にあると見られます。

紙に微量の火薬が入っているため、紙に包まれた葉(幹)に十分な酸素が供給されなくても、燃え続けるのです。

そして、その紙に含まれた火薬に、かなりの発がん性の危険があるようです。

紙に関する研究やデータが公になることはまったくありません。

なぜなら、タバコ会社がことごとくつぶしているからです。

タバコが燃え続ければ、喫煙者が吸わなくても、どんどんタバコは消費されます。

タバコがなくなれば、次々に買ってくれます。

火薬を含んだ紙は、要は金儲けのためなのです。

危険な偽タバコが流通しているのは、タバコ会社の金儲けのため

みなさんが吸わされている偽タバコが、どれだけ危険なものかご理解いただけましたでしょうか? 発がん性だけではなく、脳の機能を破壊する危険もあり、人間にとって害悪以外の何物でもありません。

では、なぜこれほどまでに危険な“工業生産品(偽タバコ)”が、堂々と流通しているのか。

理由は簡単です。

タバコ会社が金儲けをするためです。

強力な依存性を起こさせる物質(人工ニコチン、もしくはほかの物質)を入れておくだけで、人々のタバコへの需要を絶え間なく喚起することができて、企業は大儲けができます。

タバコを売れば、確実に買ってくれる消費者がいくらでもいるのです。

これほどラクな商売はありません。

タバコに限らず、消費者に「依存性」を作ることがお金儲けの鉄則であることは『超金持ち脳の作り方』でも解説しました。

タールなどの発がん性の物質を入れているからといって、消費者を肺がんにすることがタバコ会社の目的ではありません。

なぜなら、消費者が肺がんになって死んでしまえば、消費者を減少させることになり、タバコ会社にとってもメリットはないからです。

タバコ会社の動機は常に金儲けであり、タールが含まれていることもその観点から説明できます。

葉だけを使って本物のタバコを作っても、コストパフォーマンスが悪くなってしまい、おいしいビジネスになりません。

それゆえ、人工ニコチンを含ませた木の幹を使うことで、製造コストを抑えているのです。

木の幹に含まれるタールが危険なことは百も承知ですが、経済効率を優先させただけの話です。

実際、タバコの原価はすごく安く、1本1円未満だと言われています。

紙に火薬を含ませていることも同じ理由です。

火薬に発がん性があり、消費者の健康を損なう危険があることは分かっていますが、火薬を含ませることでどんどん燃えてくれて消費のスピードが速くなります。

消費を促進させるためだけに火薬を含ませているのです。

ニコチンについては、どれだけ量を減らしても「ニコチンが少ないぞ! どうなっているのだ!」と文句を言われることもありません。

ニコチンを減らせば減らしただけ、「低ニコチンタバコ」ということがウリになり、多くの人が買ってくれます。

たとえば飲食店で、料理の味を薄めれば薄めるほど売れてしまうということはありえません。

でもタバコは、ニコチンを薄めても売れてしまうのです(薄めすぎるとニコチンの効果がほとんどなくなってしまい、それではさすがに売れないのでニコチン量のさじ加減はかなり考えていると思いますが)。

考えれば考えるほど、タバコ企業にとっておいしいビジネスであることが分かりますよね。

また、広告もとても巧妙に仕掛けられています。

いまほど嫌煙ブームになる前のアメリカのタバコの広告では、カッコいい男性と女性のカップルがタバコを吸っている映像がよく流されていました。

ハリウッド映画を見れば、俳優たちがカッコよくタバコを吸っているシーンがたびたび登場しました。

そうした映像を見れば、視聴者や観客は「タバコを吸うのって、カッコいいな」と憧れを抱き、感化されてしまいます。

まさにサブリミナル広告の走りです。

そうした広告キャンペーンにのせられてタバコを吸うことは、精神的依存状態を作られているのと同じことです。

つまり、身体的にも精神的にも強い依存状態を作り出すことで、タバコは圧倒的に儲かるビジネスになっているのです。

消費者であるみなさんの立場に立てば、まさにみなさんはタバコ会社によって洗脳され、危険な“工業生産物”を吸う

ように仕向けられているわけです。

いますぐにでも、その洗脳から脱しなければいけません。

禁煙キャンペーンも疑え!●その1 受動喫煙、副流煙のウソ

ここまでみなさんが吸っている偽タバコについて繰り返し批判をしてきました。

偽タバコは、タバコ会社の金儲けの道具に過ぎない工業生産物であり、吸う人に害悪のみを与えるものです。

すぐにでもやめなければなりません。

ただ、誤解してほしくないのは、喫煙習慣そのものを否定しているわけではないということです。

タバコ問題の本質を追究するならば、多くの人がタバコを吸わされていることに目を向けるべきであり、喫煙習慣そのものを批判するべきではないのです。

しかし、いまの社会はそうではありません。

喫煙習慣全体を一緒くたにして「タバコはやめろ!」「タバコは公害と同じだ!」などと禁煙キャンペーンを展開しています。

私としては、そうしたヒステリックな禁煙派の人々の主張に対しても、疑いの目を向けるべきだと考えています。

安易に禁煙キャンペーンに与することは、逆方向の洗脳を受けることです。

例えるなら、カルト教団に属していた信者が、別のカルト教団からの勧誘を受けて、宗派替えするのと同じことです。

たしかにカルト教団Aから抜けて出ているので、本人は「私は変わった」と主張するかもしれませんが、傍から見ればカルト教団Aからカルト教団Bに移っただけで、カルト教団に洗脳されている事実は何ら変わりません。

禁煙キャンペーンには、さまざまなウソがあります。

ウソを垂れ流している点では、偽のタバコを流通させているタバコ会社と同じ罪があります。

禁煙キャンペーンの大きな旗印は「受動喫煙の危険性」です。

「喫煙者本人は自らの選択でタバコを吸っているのだから、その結果肺がんになろうと自己責任だ。

しかし、喫煙者のタバコから流れる副流煙によって、タバコを吸わない人までも肺がんのリスクにさらされてしまう。

これは犯罪だ」というロジックです。

中には「喫煙者が吸っている主流煙よりも、副流煙のほうが有害物質の量が多い」という主張も見られます。

この主張には明らかなウソがあります。

物理学の法則に、エントロピーの法則というものがあります。

エントロピーとは、もともと熱力学における秩序から無秩序へと進む物理現象を説明するために用いられた概念のことで、その後この世界に存在するあらゆる事象・システムに「エントロピー増大の法則」が当てはまることが証明されました。

たとえば、ガラスのコップをイメージしてください。

コップを落としたり、どこかにぶつけたりすれば、バラバラに割れてしまいます。

放っておいても、バラバラになった破片が再生することはありません。

秩序正しく結合していた物体は、いったんバラバラになって無秩序になってしまうと、自然のままでは元に戻ることができないのです。

これが「エントロピーの増大」であり、「秩序から無秩序へ」ということになります。

エントロピーの法則に従えば、どんな粒子も立体空間に拡散するとき、移動距離が大きくなるにしたがって、一定空間内における濃度は薄くなります。

タバコの煙の濃度を100としたとき、主流煙は口から肺へと拡散していきますが、体内に直接摂取されているのでほぼ100のまま喫煙者に吸収されていると考えてもいいでしょう。

一方、数十センチでも、1メートルでも離れた場所にいれば、エントロピーの法則によって煙の濃度はどんどん指数関数のオーダーで薄まっていきます。

距離が離れれば分子密度が低くなることは明らかなのに、「副流煙のほうが主流煙よりも悪い影響がある」と主張するのはまったく筋が通りません。

自治体が路上喫煙禁止条例を制定するとき、ほとんどの場合、ほかの歩行者(特に幼児)の火傷の危険性と副流煙によ

る健康被害を挙げています。

前者の火傷の危険性はたしかにあると思います。

しかし、後者の副流煙の健康被害は全くのデタラメです。

普通に空気が循環している屋外に喫煙者がいたとしたら、1メートル離れれば分子の密度は圧倒的に低くなります。

受動喫煙者への影響は限りなくゼロに近いといってもいいでしょう。

科学的検証を行うことなく、世の中の禁煙キャンペーンに踊らされて条例を作らされているなんて、なんとも情けないことです。

それに、タバコの煙を吐き出す喫煙者を糾弾するのなら、なぜ排気ガスを出しながら行動を走るドライバーたちも糾弾しないのか。

人体への影響ということでいえば、タバコの副流煙以上に、クルマの排気ガスは危険です。

ガソリンを完全燃焼している車なんてこの世に1台もなく、排気ガスには一酸化炭素がたくさん含まれています。

ありとあらゆる窒素化合物も排出しています。

ご存知のように一酸化炭素は猛毒で、一酸化炭素中毒で亡くなる人がいたり、わざと一酸化炭素を吸って自殺する人がいるほどです。

発がん性についても、路上の排気ガスのほうが圧倒的に発がん率は高くなります。

また、コンビニの弁当だって、誰もが当たり前のように買って食べていますが、危険性があります。

たとえば、コンビニのおにぎりをテーブルの上において、1週間放置してください。

普通の食品であれば徐々に腐っていきますが、コンビニのおにぎりはほとんど腐らないはずです。

なぜなら、品質維持という名目でとてつもない量の防腐剤を使っているからです。

防腐剤にも強い発がん性があります。

人体への悪影響があるという理由でタバコの副流煙を取り締まるなら、クルマの運転やコンビニおにぎりの販売も取り締まるべきではないでしょうか。

そうしなければ道理が通りません。

でも、実際にそうしないということは、排気ガスがエントロピーの法則によって人体にあまり害がないことを知っているか、クルマの運転を禁止したり、コンビニおにぎりを禁止すると多くの人が不便や被害をこうむるので見て見ぬふりをしているのか、どちらかでしょう。

偽タバコを吸うことに実害があることはたしかですし、その事実は広く世間に認知されています。

しかし、そうした嫌煙ムードを利用して、あることないことを吹聴し、禁煙者を追い込もうと企むことは明らかに歪んだ行為です。

もし禁煙キャンペーンを展開するならば、順序立てて正しい方法で行うべきです。

「とにかくタバコは危険だ」「受動喫煙で、すべての人が被害者に!」「喫煙者は犯罪者だ!」という捏造された情報の洗脳からいったん脱して、事実を正しく認識したうえで、何を主張して、どう行動すべきかを考えなければなりません。

たとえば、偽タバコの製造・流通を禁止する法案を国会に提出するよう、国会議員に働きかけることも立派な禁煙キャンペーンですし、道理にかなってもいます。

なぜなら、タバコの葉だけを使った本物のタバコならばタールがふくまれることはなく、喫煙者にとっては喫煙習慣を維持しながら発がん率を抑えることができます。

また、タバコを吸わない人にとっても、副流煙のリスク(もともと大したリスクはありませんが)がなくなります。

すべての人が幸せになれる、論理的な禁“偽タバコ”キャンペーンだと思いませんか?とにかく、いまの禁煙キャンペーンは「タバコは悪だ」「煙は悪だ」「喫煙者は悪だ」とやみくもに悪者を作って攻撃しているだけです。

「現代の魔女狩り」と言っても過言ではないと思います。

そこには疑いの目を向けてください。

禁煙キャンペーンも疑え!●その2 パッケージの警告文は国や企業の責任逃れ

禁煙キャンペーンに押されて、日本でもタバコのパッケージに喫煙の危険性について警告する文章を掲載することが義務付けられています。

たとえば、警告文にはこうあります。

「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。

疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて2倍から4倍高くなります」「喫煙者は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。

疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります」「妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります。

疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります」読んでいるだけで、身震いがしてきませんか。

禁煙運動の本場アメリカではもっと過激です。

先日、2012年から導入される新パッケージのデザイン案が公開されました。

そこには、泣き叫ぶ赤ん坊、髪の毛が抜けきったがん患者、やにで焼けた歯と腫瘍で破れたくちびるなどの写真が候補に上がっていました。

いくら禁煙を推進したいからといって、これらの写真をパッケージの前面に掲載することは、行き過ぎている感が否めません。

こうしたタバコ会社自身によるネガティブキャンペーンに違和感を抱いている人も多いのではないでしょうか。

身体に悪いと警告を発しておきながら、でも売ることはやめない、しかも、売っているタバコには、強い依存性のある物質を含ませて、吸いたくなるように仕向けている。

消費者の側に立って見れば、とてつもなく矛盾した行為です。

しかし、企業の側(特に金儲けという観点)に立てば、至極理にかなっています。

パッケージの警告文は、簡単に言ってしまえば「国と企業の責任逃れ」です。

決して喫煙者やそのまわりの人々を慮ってのことではありません。

タバコのパッケージに警告文を掲載することは、もともとアメリカではじまったことです。

アメリカは「恐喝的訴訟の国」ですから、もしタバコを吸って肺がんになったとしたら、国民はタバコ会社や会社を指導するべき立場である国家を訴えます。

アメリカ国内に出回っているタバコに発がん性があることは間違いありません。

明らかな研究データも出ています。

にもかかわらず、肺がんの危険性があるタバコを流通させたとして、タバコ会社も国家も犯罪者扱いを受けてしまうのです。

もしすべての喫煙者や受動喫煙者に集団で訴訟を起こされたら、損害賠償でタバコ会社も国家も破産してしまします。

それを防ぐためにはどうすればいいか。

簡単です。

「タバコは危険ですよ。

もし吸うなら、覚悟してくださいね」と堂々と警告を発して、国や会社としての最低限の責任を果たせばいいだけです。

国はタバコの危険性に関する警告文を明示しろと指示を出し、タバコ会社も国の指示にしたがって警告文をパッケージに掲載した。

それで十分なのです。

アメリカでは個人の選択権が重要視されるため、国やタバコ会社が「タバコにはリスクがありますよ」と警告をすれば、あとは

そのリスクをとるかどうかは個人の選択、個人の責任であり、国やタバコ会社の責任にはならないのです。

こうして予防線を張っておけば、いざ訴えられても「私たちは警告をしました。

それでもタバコを吸ったのはあなたの責任ですよね」と責任を個人に押し付けて、国や企業は訴追を退けることができます。

タバコ会社が悪質なのは、表向きは「自己責任」「自己判断」という印象を作っておきながら、裏では強烈な身体的依存、精神的依存を仕掛けて、個人の責任の下で判断ができない状態を作っていることです。

訴えられるリスクを減らして、一方で消費者にどんどん買ってもらえるように依存を仕掛けている。

ちゃんとタバコ会社が儲かる仕組みになっているわけです。

偽タバコをやめるか? 本物のタバコ喫煙者になるか?

いま世の中に流通している偽タバコを肯定するつもりは当然ありません。

偽タバコには強い依存性と発がん性が確実にあります。

世の中のタバコ喫煙者たちは身体的依存と精神的依存を仕掛けられて、タバコから離れることができない、いわば「奴隷の人生」を歩んでいます。

偽タバコによって、お金を奪われ、身体の健康を蝕まれています。

あなたの人生を破滅に導く偽タバコは即刻やめるべきです。

ただ、だからと言って、ウソだらけの禁煙キャンペーンに与することも論外です。

副流煙の被害を声高に叫んでいる人たちは、一度エントロピーの法則をしっかりと学んだほうがいいでしょう。

私が本書を執筆したのは、喫煙者であるみなさんに、タバコの真実を知っていただき、自分の行動を自分で選択するための手助けをしたいと考えたからです。

大切なことは身体的依存、精神的依存を脱して、自由な状態になったうえで、自ら選択をすることです。

本書でおすすめしたい選択肢は2つです。

ひとつは「偽のタバコをやめて、完全な非喫煙者となること」。

もうひとつは「本物のタバコ喫煙者になり、正しい喫煙習慣を身につけること」。

このどちらがいいのではないでしょうか。

私がかつては偽タバコを吸っていました。

しかしいまは、自ら選択して、シガースモーカーとして喫煙を楽しんでいます。

それも選択肢のひとつなのです。

本物のタバコとは? 私がシガー〔葉巻〕スモーカーになったわけ

2つの選択肢のうち、「偽のタバコをやめて」、完全な非喫煙者となるための方法については、次章以降で詳しく解説をします。

ここでは「本物のタバコ喫煙者になり、正しい喫煙習慣を身につけること」について少しお話しします。

「本物のタバコ」とは、タバコの葉のみを使用した(木の幹のチップなどが混じっていない)純粋なタバコのことです。

葉巻タバコ、手巻きタバコ、パイプタバコ、葉巻、水タバコなど、世の中にはいろいろな喫煙方法がありますが、純粋にタバコの葉を燃焼させて喫煙するのであれば、「本物のタバコ」といってもいいでしょう。

ただ、紙巻タバコや手巻きタバコの場合は「偽タバコ」のように木の幹を混入させることが容易にできますし、葉を巻く紙の成分にも加工ができます。

また、パイプも刻みタバコと香料を使うので、身体にとって有害な異物を混入させやすいという欠点があります。

ですので、もっとも安全に本物のタバコを楽しむには、個人的には葉巻がベストではないかと考えます。

私自身もシガー(葉巻)スモーカーなので、みなさんに自信を持っておすすめできます。

20代後半に偽タバコをやめた私が、葉巻に出会ったのは40代になってからです。

きっかけは2つありました。

ひとつは、もともとキューバ革命の指導者のひとり、チェ・ゲバラに憧れていたことがあります。

彼もシガースモーカーであり、当時の写真にはチェが葉巻を吸っているものがたくさんあります。

そんな写真を見て、昔から「カッコいいな」と思っていたのです。

とはいえ、カッコいいとは思っていましたが、20代のころは自分が実際にシガースモーカーになるとは思っていませんでした。

直接のきっかけは、親友の格闘家・前田日明です。

一緒に飲んだり、仕事の打ち合わせをするたびに、彼は私の目の前で葉巻を吸っていました。

しかも、あまりにもおいしそうに吸っているので、興味を持った私は「俺にもちょっと吸わせてくれ」と一口吸わせてもらったら、とにかくうまかった。

20代後半まで吸っていたタバコが偽物のタバコであることが一瞬でわかり、「あぁ、タバコって、こういうもののことをいうんだ」と納得できました。

さらに前田氏から葉巻のウンチクをいろいろ聞かせてもらい、偽タバコと違って葉巻は身体にほとんど害がないこと、依存性が強くないから自分のペースで自由に楽しめることなどを教えてもらいました(つまり、私がこの本に書いたような内容は、はじめは前田氏から聞いたことなのです)。

以来、葉巻にはまってしまったというわけです。

葉巻を吸うと、日本で出回っているタバコが偽物だということがはっきりとわかります。

香りも味もぜんぜん違います。

葉巻は「嗜好品であり、味や香りを楽しむもの」であり、偽タバコは「ニコチンを摂取するための工業生産品」なのです。

「食後の一服がうまいんだよね」と言いながら偽タバコを吸っている人がいますが、そんな人にこそ葉巻を吸ってほしい。

タバコの本当のおいしさは葉巻でなければわかりません。

なぜなら、葉巻はタバコの葉をそのまま巻いている、正真正銘のタバコだからです。

いまあなたが感じている「うまさ」も、偽タバコによる偽のうまさに過ぎません。

そもそも偽タバコのように、葉っぱを乾燥させたらうまいわけがありません。

葉巻の場合、品質管理も徹底していて、外国から輸入されるときは真空パックか湿度が70%に維持されたケースで運ばれ、販売店でも湿度管理されたケースに入れられ、購入後もヒュミドールという専用ケースの中で保管されます。

そうやって徹底的に品質管理されているので、葉っぱの雑菌が適度に活性化して、葉巻独特の風味を作っているのです。

偽タバコから葉巻に移行すれば、偽タバコのデメリットはすべて解消できて、しかも喫煙習慣を楽しむことができます。

では、具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。

葉巻のメリット・デメリット

葉巻のメリットとして、次の点が挙げられます。

1●脳内でしっかりとドーパミンを分泌させる。

ニコチンとドーパミン分泌の関係については、本章の前半で解説したとおりです。

脳内のアセチルコリン受容体にニコチンがくっつき、勘違いしたアセチルコリン受容体がドーパミン分泌の指令を伝達し、脳内でドーパミンが分泌されます。

しかも葉巻の場合、タバコのように肺まで吸引せず、口腔内で煙の香りや味を楽しみます。

ニコチンは舌や口の粘膜の毛細血管から吸収されて、脳へ直接運ばれるので、タバコよりも効率よく多くのニコチンを吸収できて、より大量のドーパミンを分泌させることができます。

2●脳依存性が低い〔喫煙習慣の調整がしやすい〕。

ニコチンには依存性があります。

しかし、偽タバコと葉巻の両方を吸った経験がある私に言わせると、偽タバコの強烈な依存性の原因はニコチンだけではないと考えています。

偽タバコは1日数本~十本ぐらいは吸いたくなり、吸ってないとすぐにドーパミン不足の症状が現れます。

電車や飛行機での数時間の移動でさえ我慢できない禁断症状的な喫煙者が大勢います。

その依存性は明らかに異常です。

一方、葉巻はニコチンが大量に含まれているにもかかわらず、依存性が極めて低い。

私自身、数週間葉巻を吸わなくてもまったく平気ですし、私の周りのシガースモーカーたちも同じように言っています。

依存性が低いということは、いつでもやめられるし、喫煙本数の調整がしやすいことにつながります。

3●タールを含んでいないから、肺がんのリスクが極めて低い。

喫煙による肺がんの最大の原因はタールです。

タールは木の幹に含まれる成分であり、タバコの葉には含まれていないことはすでにお話ししました。

天然のタバコの葉だけで作られた葉巻には、タールは含まれていません。

また、葉巻は口腔内で煙の味を楽しむ嗜好品であり、肺まで煙を吸引しません。

ですので、肺がんのリスクは極めて低いといえます。

ニコチンにも発がん性はあり、口腔がんや舌がんリスクは多少残ります。

しかし、がんの最大要因であるタールが含まれていないため、発がん率はかなり低いのではないでしょうか。

4●路上喫煙もできない。

世の中の禁煙キャンペーンで主張されている受動喫煙の危険性についてはウソばかりです。

ただし、路上で火のついたタバコを持ち歩くことで、ほかの歩行者が火傷をしてしまう危険は十分にあり、この観点からならば路上喫煙を禁止することは妥当だと考えます。

葉巻は、吸っていなければすぐに消えてしまうので、路上喫煙は現実的にできません。

つまり、社会的に問題視されている路上喫煙も、葉巻にすることで解決されてしまうのです。

以上、葉巻のメリットを見てきましたが、もちろんデメリットもあります。

大きなデメリットは金銭面です。

葉巻は安くても1本1000円ほど。

高価なものになれば、1本数千円のものもざらにあります。

たとえば、私が日頃吸っているような1本3000円ほどの高価な葉巻を1日1本楽しむとすれば、1ヶ月で9万円ほどかかってしまいます。

1本1000円の葉巻にしても、1日1本吸えば1ヶ月で3万円です。

タバコを1日1箱吸うよりも、どうしても割高になってしまいます。

また、葉巻を吸いすぎると血圧が上がったり、健康上のデメリットもあります。

とはいえ、メリットのところでお話ししたように依存性が極めて低いため、自分の意思で喫煙本数を調節することが容易にできるのです。

そうすれば金銭的、健康的デメリットも自分でコントロールできるはずです。

たとえば、週1回だけブランデーやワインを飲みながら葉巻を吸うという習慣にすればどうでしょう。

週1本なら、1日1箱タバコを吸うよりも安くなるし、健康被害も解決されます。

しかも、喫煙習慣を楽しむことができます。

自己責任で喫煙スタイルを選択できるのも葉巻の楽しみのひとつです。

葉巻を吸えば、偽タバコを禁煙できる!?

さらに、葉巻のもうひとつのメリットは、偽タバコの人工ニコチンの依存性やリスクから解放されることです。

偽タバコのような工業生産品と異なり、葉巻はタバコの葉を巻いたものですから、人工的な異物が混入される怖れはほとんどありません。

ニコチンも、人工ニコチンではなく、天然のニコチンです。天然のニコチンにも依存性はありますが、偽タバコに比べて非常に低い。脳や神経には可逆性があります。

偽タバコによって強烈な身体的依存を仕掛けられた脳の機能も、3ヶ月間偽タバコから離れることができれば、元の状態に戻ることができます。

葉巻を3ヶ月吸い続ければ、天然のニコチンによってドーパミンは定期的に分泌されるためドーパミン不足の症状に悩まされることなく、偽タバコ(人工ニコチン)の依存性から脱却することができます。

しかも、再三お話ししているように葉巻の依存性は極めて低いので、3ヶ月たったら喫煙そのものをやめることも可能です。

もしタバコを吸いたくなったら(脳がドーパミン不足を訴えてきたら)、そのときは偽タバコではなく、葉巻を吸えばいい。

そうすれば、あなたは一生偽タバコを吸う必要がなくなり、タバコの奴隷状態から脱することができます。

騙されたと思って、ぜひ3ヶ月間偽タバコをやめて葉巻を吸ってみてください。

3ヶ月後には、偽タバコの禁煙もできているし、自由に喫煙を楽しむことができる身体になっているはずです。

もしいきなり葉巻に移行することに抵抗感があるなら、シガリロを吸ってみるのもおすすめです。

シガリロは、葉巻の一種で、サイズの小さいドライシガーです。

シガリロという名前は、スペイン語で「小さいシガー」を意味します。

シガレットという言葉の語源でもあります。

シガリロもタバコの葉100%ですが、ドライシガーなので厳密に湿度や温度を管理する必要はありません。

吸い口をシガーカッターなどで切る必要もありませんし、短時間で吸いきることができます。

喫煙スタイルとしては紙巻きタバコとほとんど同じですが、味は本当のタバコの葉の味を楽しめます。

個人的には、いま日本で流通している偽タバコを法律で禁止して、このシガリロを本物のタバコとして販売すれば、タバコに関するほとんどの問題も解決すると考えています。

「天然のタバコの葉100%のタバコのみをシガレットとして、日本国内での流通を許可する」という新タバコ法の立法化です。

タバコの値段は上がりますが、発がん率は一気に下がるはずです。

また日本にも正しい喫煙文化が定着するし、喫煙者は本当のタバコの味を楽しむことができます。

タバコの葉は輸入でも国産でもいいと思います。

国産にすれば、国内の産業の発展にもつながります。

いいこと尽くめなのです。

とにかく木の幹を粉々にして混入させた偽タバコを徹底的に排除すべきなのです。

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