MENU

Chapter2この「ひと言」で、ますます信頼される

お金は人を安心にも、不安にもさせますよね。それだけに、入金や報酬については、最初に期日や金額を伝えておくことが誠実です。営業は、取引先からの入金を確認するまでが仕事です。

私は今まで数えきれないほどの入金確認をしてきましたが、一社だけ請求書に書いてある入金期日を過ぎても入金がされていないことがありました。

催促の電話というのは、とてもしにくいものです。

相手の感情を刺激しないように「行き違いでしたら申し訳ございません。お振込みがまだのようなのでご入金をお願いします」と、取引先の社長に電話をしました。

ところが、翌日もその翌日も入金の確認ができません。毎日不安な気持ちで1週間を過ごし、再度社長に電話をして同じようにお願いをすると、社長はこう言いました。

「いつまでに入金すればいいの?」私はハッとしました。期日を伝えていなかったのです。

催促だからこそ、期限を添えて「○月○日までに、入金をお願いします」と言うべきでした。結果、そのときにお伝えした期限までに入金が確認できて、やっと安心したのです。

最初の請求をするときも、催促をするときも「〇月〇日までに」を添えておくと、眠れないほど大きな不安にかられることはないと、身をもって学びました。

お財布の中身を確認しなかったために、手持ちの現金が足りなくなり、やむを得ず会社の同僚や友人などにお金を借りた経験はありませんか?「すぐ返すから、1000円貸してもらえたら助かる」ランチやディナーで会計をするとき、幹事さんが歓送迎会の集金をしに来たときなどに、このような会話が聞こえてきそうです。

友人や会社の仲間はお互いに気心が知れているだけに、1000円ならと、困っている相手を助けてくれるのです。

ところが、この「すぐ」という言葉が大きな落とし穴になることがあります。「すぐ返す」と言ったなら、すぐ返さないといけないのです。

翌日もその翌日も返すそぶりがないと、貸したほうは「いったいいつになったら返してもらえるのだろう」と、どんどん不安になります。お金のことで相手を不安にさせてしまうのは、評判を落とすだけです。

やむを得ずお金を借りるときは、たとえ借りた金額が百円でも、明日返すなら「明日返すから」など「いつ返すか」を添えると自分自身も返すことを忘れないでいられると思います。

それ以前に、お金を借りなくて済むようにお財布の中身はきちんとチェックすることが大切ですね。相手を安心させる、スマートなふるまいをする先輩の話をしましょう。

昨年リクルートを卒業した後、すでに退職している元上司にランチに誘っていただきました。デザートが終わるころ、元上司は伝票をさりげなく自分のほうに引き寄せて、ご馳走する意思を見せました。

長年お世話になった上司です。当然、自分の分は払うつもりでいました。

帰り際、伝票を手に席を立とうとする元上司に「自分の分は払います」と言うと、「誘ったのは私なんだから」と言いレジへ向かったのでした。

この言葉を聞いた私は、安心してご馳走になっていいのだという気持ちに加えて、「男気があってカッコいい〜」と、ちょっとうっとりしてしまいました。

ちなみに元上司は女性です(笑)。

「誘ったのは私なんだから」というひと言には、相手に会計の心配をさせない気配りと愛情を感じます。

「」、目上の人がご馳走してくれると言ったら、。

、」人生の先輩は、さまざまなことを教えてくれます。

「セミナーは、約1時間の予定です」「ミーティングは13時から1時間半の予定です」今日も多くの人が、このようなお知らせを受けながらスケジュール管理をし、仕事をこなしていると思います。

忙しくなればなるほど時間は貴重ですよね。

参加者にあいまいな時間をつくらせないようにするために、ミーティングやセミナーなどの主催者は、開始と終了の時間について、意識を高く持っておくとよいでしょう。

なぜなら、予定は未定だからです。特に終了時間はあいまいになりがちです。

主催者は、終了時間が延びそうだと判断したら、どれくらいの延長時間になりそうかを見込んで事前に知らせると、参加者は不安にならずに済みます。

先日私は、法律に関するオンラインセミナーに参加をしました。

主催者が開口一番、「本日のセミナーは、終了時間が予定より10分から15分ほど延長するかもしれません」と、開始前におおよその延長時間を教えてくれたおかげで、次の予定の調整をイメージすることができて助かりました。

加えて、続けて添えられた次の言葉にも、参加者への思いやりを感じました。

「もともとの終了予定は○時ですから、その時間になったら退出されても構いません」人を大切にする人は、相手の時間を大切にするのです。

今度は、途中で切り上げるときのお話です。仕事でもプライベートでも、お食事の席で先に帰るのは気が引けるものですね。

事前に幹事さんに伝えていても、いざとなるとタイミングを見計らいながら席を立つことに気をつかうものです。

よほど気がきく幹事さんなら「〇〇さん大丈夫?」と、サインを出してくれるかもしれませんが、何しろ会食の席ですから期待するのは難しいでしょう。

でも安心してください。

「簡単な理由」と「ひと足お先に」をていねいに添えて席を立てば、周囲からの印象が悪くなることはありません。「このあと用事があるので、ひと足お先に失礼します」。

、「」。

もし気がついてもらえなかったとしたら、近い席の人に伝えておけば安心です。

その場合は、さらにひと言「幹事さんには事前に伝えてあります」を添えてから、「このあと用事があるので、ひと足お先に失礼します」と言うとよいでしょう。

あのとき「〇時までに」を添えていたら……。そう後悔することが私にもありました。

求人原稿をお客さまへメールで送る際に、「修正部分がございましたら、週明け○日(月)までにご連絡をお願いいたします」と、メッセージを書いていたのです。

月曜日、午後3時の締め切りを前に、2時になってもお客さまから連絡がないため、送ったメールを読み返すと「午後2時までに」を添えていないことに気がつき青ざめました。

慌てて電話をすると、お客さまは外出されたばかりでした。やっとコンタクトが取れたのは、2時50分。締め切り直前でした。

お客さまは「月曜日までだって言うから、午後6時ごろ連絡しようと思ってたよ」と言い、急いで原稿を確認してくださいました。これは完全に私のミスです。

ひと言「午後2時までに」を添えていたら、お客さまはそれまでに連絡をくれていたでしょう。幸い原稿内容に修正がなかったから間に合いましたが、あったとしたらその週の掲載には間に合わなかったかもしれません。

締め切りや納期のある仕事は、焦りやストレスとの戦いです。「間に合わなかったらどうしよう」という不安心理が働くからです。

前の項目で述べた、私のミス(締め切り時間を伝えていなかった)のときも、焦りと不安で鼓動は速くなるばかり。心の緊張は相当なものでした。

納期のある仕事の一つに、SE(システムエンジニア)があります。

得意先には多くのIT企業もありましたが、特にメーカーの開発納期に追われるSEの大変さは想像を絶するほどで、中にはメンタルが壊れてしまう人もいるそうです。

求人広告でSEの募集をしていただいたIT企業から、そのとき採用した30代の男性が3年経った今でも辞めないで活躍してくれているといううれしい報告を受けて、その男性にインタビューをしたときの彼の声です。

「前の会社では、納期や締め切りに追われると『締め切り近いけど大丈夫?』と、周囲からプレッシャーをかけられていました。

今の会社では、上司や先輩が『進み具合はどんな感じ?』と、相談にのってくれるように言ってくれるので気持ちが楽です」「大丈夫?」は、本来は優しく感じる言葉ですが、「締め切り近いけど」と一緒になると、「まだか?」と急かされているように感じてしまうことがあるのです。取引先や上司に返事を促すときは、ていねいな言葉を使いましょう。

リクルートの営業を30代で卒業するB君から、担当企業を1社引継いだ私は、B君と一緒にその会社に挨拶に行きました。

そこで思わずひやりとする話を聞いたのです。「B君は最初の頃、礼儀が全然できていなくてね」笑顔でそう話すのは50代の人事部長。

なんとB君は企画の返事を聞くためにアポなしで部長を訪ね、「部長、この間の件どうなっていますか?」と、突然言ったというのです。

人事部長はB君を応接室に通すと、まず「君はいくつかね?」と聞いたそうです。

「22歳だっていうじゃない。それなら無理もないと思ってね。そういうときは『ご検討いただけましたでしょうか』って言うんだよって。『どうなってますか』だと、人は急かされているように思ってしまうからね」

恥ずかしそうにうなずき「その節は失礼しました」と言うB君は素直な性格です。

素直だから、10年以上も人事部長はB君に社会人としての礼儀を教えながら、採用の相談をしてきたのでしょう。

相手からの返事を促すときは、相手の様子を尋ねるような言い方をすると失礼になりません。

取引先だけでなく上司に対しても、返事を促すときは「ご検討いただけましたでしょうか」と言うと、上司は急かされているように感じることはないでしょう。

上司に相談したいときは、どれくらいの時間をちょうだいしたいのかを、あらかじめ伝えてお願いをすると好感を持たれ、気持ちよく時間をつくってもらえます。

なぜなら、上司は忙しいからです。多くの会議やミーティングをこなしながら、自分の業務と部下の管理をしなくてはなりません。

「課長、お時間つくっていただきたいのですが」は、時間があいまいですね。だから、「今週は無理だなあ」「来週以降なら」と、返事もあいまいに戻ってくるのです。

「課長、10分ほどお時間つくっていただきたいのですが」、。「10分なら、今日の午後時間つくれるかも」「10分なら、今いいよ」と、思いのほか早く時間をつくってくれる可能性が高まります。

具体的な時間を示したことで、上司は安心して時間の管理ができます。

それだけでなく、「こちらの忙しさを考慮してくれている」ということが伝わり、「なんとかしてあげたい」という心理が働くのです。

たとえ「30分ほど」だとしても、具体的な時間を示したことで、スケジュールを調整して日時を決めてくれることでしょう。

ビジネスに限らず、忙しい人の大切な時間をちょうだいするときは、気持ちよく時間をつくっていただくために、具体的な時間を添えてお願いしてみましょう。

誰でも一度は「うっかり時間どろぼう」になったことがあるかもしれません。知人や友人宅に訪問したとき、楽しいからといってつい長居をしてしまう。これが、うっかり時間どろぼうです。

でも、憎めないのは、「もうこんな時間だったなんて!」と驚いて、「すっかり長居をしてしまいごめんなさい」と、お詫びの言葉を添えてから急ぎ足で帰るからです。ビジネスでも同じです。

訪問先で長居をしてしまった場合は、お詫びをして帰ることがマナーです。たとえば予定の時間を過ぎてから「もうこんな時間ですね」とだけ言ってサッと帰っていくのは、ただの時間どろぼうです。

お客さまからよい印象をもらうことは難しいかもしれません。ですが「すっかりお時間をちょうだいしてしまいました」という言葉を添えると、うっかり時間どろぼうで済みそうです。

もちろん「すっかり長居をしてしまいました」でもわるくはありませんが、予定以上の時間をお付き合いしてくださったことへの感謝の気持ちを伝えるためにも、よりていねいな言葉を添えると、印象が悪くなることはないでしょう。

目的地の駅に着いたものの、いざ何番出口から出たらよいのか迷ったことはありませんか?事前にアクセスを調べておこうと思っても、忙しいとつい直前になってしまうことってありますよね。

「以前、訪問先の人から『○○駅の3番出口から歩いて5分です』と、アクセスのお知らせをいただいたことがあり、とても親切なかただと思いました」そう話すのは、得意先の部長です。

私はこの話を聞いたとき、訪問先の人は、相手の立場になって物事を考えられる優しい人だと想像しました。

はじめて来社していただく部長に少しでも負担をかけないで、安心して来ていただくために、「3番出口」を添えてアクセスを伝えたのでしょう。

もう一つ、アクセスを伝えるときに、より親切で優しいと感じるひと言があります。それは「目印は、大きな○○の建物です」など、目印を伝えるひと言です。

はじめて足を運ぶ人にとって、駅の出口番号と目印を事前に知らせていただくことは、迷わないで済む大きな安心材料になることを、身をもって感じています。

調べればわかることでも、相手に調べる負担をかけないようにするのは優しさです。

その優しさが、相手を安心させるのです。「ちょっとお待ちください」と言われたら、どれくらいの時間をイメージしますか?人それぞれの感じ方がありますが、私はカップ麺ができるまでの時間、3分程度です。

「少々お待ちください」なら5分から10分。最初にお伝えしておきますが、私は決して気が短い人間ではありません。

「30分待っててもらえますか?」と言われたら、待ちます。ですが「ちょっとお待ちください」と言われたまま30分放置されたとしたら、その後の予定を考え不安になってきます。

ある日のこと、美容院の予約時間に行くと席に案内をしてくれた受付スタッフが「すみません。ちょっとお待ちください」と言ってその場を離れました。

ところが、10分経っても20分経っても、担当者は来ません。

どうしたものかと振り返ると、たった数メートル離れた席でお客さまの髪をセットしながら話している担当者の姿が目に入りました。

「前のお客さんが予定より長くかかってしまって、すみません」と、担当者が現れたのは、30分以上経ってからでした。

最初にひと言「30分ほどお待ちいただけますか?」と言われていたら、または途中で一度、「あと○分くらいお待ちいただけますか」と、ひと言声をかけてくれていたら、この美容院への足が遠のくことはなかったと思います。

遅刻を知らせるときは、遅れる時間に加えて「現在位置」を伝えると、待っている相手は安心します。

私の信頼できる友人は、待ち合わせ場所に遅れるとき、「今〇〇駅なので〇分くらい遅れます」と、遅れる時間と現在位置をセットにして連絡をしてくれます。

友人いわく「プライベートでも仕事でも、遅刻をするときは、今どこにいるかを伝えると相手は安心する。それを教えてくれたのは会社の先輩なのよ」とのこと。

確かに、今いる場所を知らせてもらえると「この場所だから、相手はあと○分で着く」と、待つ人は確実な予想ができて安心するのですね。

電車の遅延などで15分以上遅刻をしそうなとき、私はいつも、知り合いのホテルの支配人が言っていたことを思い出します。

「僕はね、三回連絡をしてきた人を叱ることはできない」

一回目は「〇〇線が遅れていて、20分は遅れてしまうかもしれません」

二回目は「今、△△駅です。あと10分ほどで着くと思います」

三回目は「今、○○駅(最寄り駅)に着きました」

現在位置を知らせることは、相手に安心感だけでなく、信頼感も与えるのです。

今度は、遅れて到着したときのことをお話ししたいと思います。

「お待たせして大変申し訳ございません」このように言えると、社会人としてのマナーがきちんとしている人だと思われます。社会人ならば約束の時間に遅れることは恥ずかしいことです。

特に、仕事先の相手には、ていねいな言葉で謝りましょう。

「『お待たせしました』は『ただいま到着しました』とイコールだから」そう教えてくれたのは、リクルートの営業研修のときの敏腕上司です。

上司に同行してもらった商談先に15分も遅れてしまったことがありました。

会社を出る前に遅れることを電話で伝えた私は、商談先の最寄り駅に着くと「今、〇〇駅から向かっていますと電話して」と促され、競歩のごとく歩く敏腕上司を追いかけながら、携帯電話のボタンを押しました。

商談先の取締役が現れるとすぐに、敏腕上司は「お待たせして大変申し訳ございません」と、息を切らしながらゆっくりお辞儀をしてお詫びをしたのでした。

その姿は、競歩のごとく歩く姿とは打って変わり(笑)、とてもていねいで、遅れて到着したときはこうやってお詫びをするのだということを学びました。

「私、〇〇と申します」「〇〇会社の〇〇と申します」はじめて電話をかけるときは、このように名乗りますよね。相手が自分を知らない状態の電話では、最初に自分の名前を言うことは最低限のマナーです。

そのときに「はじめてお電話いたします」という言葉を添えてから名乗ると、相手に安心感を持ってもらいやすくなります。

なぜなら、電話は顔が見えないからです。リクルートの先輩に、新規営業の電話がとても上手な人がいました。必ず「はじめてお電話いたします」と言ってから、社名と名前を伝えるのです。先輩はこう分析していました。

「『はじめてお電話いたします』を最初に言うようにしたら、担当者に電話を繋いでもらいやすくなったのよ。いきなり名乗るよりもていねいな感じがして、不快感を与えないのかもね」はじめて電話をかけることは、仕事だけに限りません。お店や、自治体、子どもがいる人は学校に遅刻や欠席の連絡をするときもあるでしょう。

そんなとき、「はじめてお電話いたします」というひと言を添えてから名乗ると、相手にていねいな印象を持ってもらえ、不快感を与えないと思います。

同時に、電話をかける自分自身の緊張も、少しやわらぐのではないでしょうか。電話をかけて話したい相手に繋がりました。ここで気をつけたいのは、いきなり用件に入らないことです。

いきなり用件に入ると「何かを売りつけられる」という不安心理が先に働いて、話を聞いてもらえない可能性が高くなるからです。

まずは、電話で話をしたい相手に「お時間いただけるとうれしいです」という謙虚な気持ちを伝えることが先です。

このときに「5分だけ」という言葉を添えると、「こちらに時間の手間をかけさせないように気づかいしてくれている」という姿勢が伝わり、「5分だけなら」と、話を聞いてもらえやすくなります。

そして、相手が話したいことがあれば、5分以上話してくれます。

私は今までたくさんの電話を企業にしてきましたが、「5分だけ、お時間いただけるとうれしいです」と言うと、「5分ならいいですよ」と言ってくださる方が多かったのです。

「10分だけ」と言うと、忙しいからと切られていました。「5分」という時間は、決して短くはないけれど、電話で話す分には相手にそれほど負担を感じさせないのかもしれません。

そして大切なのは、お客さまが率先して話さない限り、5分経ったら御礼を言って電話を終わらせるようにすることです。

電話をしているときに、「声が小さくて聞こえないです」と相手に言ったり、逆に言われたりしたことってありませんか?「よく聞こえないのですが」地上でも地下道でも、歩いているとこのような声が聞こえてくることがあります。

眉間にしわを寄せ、スマホを耳から離したり近づけたりしています。そんな様子を見ると、私は「こちら側にも原因があるかもしれないのに」と思ってしまいます。

なぜなら、電波の不具合は、場所だけでなくスマホ自体にも原因があるかもしれないからです。

それに「よく聞こえないのですが」と言うだけだと、相手の能力を責めているように思われてしまうことも否めません。いい方法があります。

それは、マイクテスト方式です。学校の先生がマイクのチェックをしていたときの、あの「テステス」です。

「テステス」と最初に言うことで、生徒たちに声が聞こえているかを確認していましたよね。電話も同じです。

「私の声は聞こえていますか?(テステス)」と言ってから、「こちらは聞こえないのですが」と言ってみましょう。相手は不安や不快感を持つことなく、「聞こえています」「少し小さいかもです」などと、答えてくれるでしょう。

名前は個人情報でもありますよね。

大切な個人情報を教えていただくのですから、謙虚な気持ちをていねいに表す言葉をひと言添えてからにしたいものです。

特に電話で相手の名前をたずねるときは、「もしよろしければ」と、ひと言添えてからたずねると、謙虚でていねいな感じがして好感度が上がります。

なぜなら、名前を教えてもらうことへの許可を得るように感じるからです。

営業電話をしていたとき、営業部がコーラス部のようになることがありました。多くの営業マンが同時に新規開拓の電話をかけているのです。それはそれは活気がありました。

「もしよろしければ、お名前をお聞かせいただけますか?」左からも右からも、前からも後ろからも「もしよろしければ、お名前を……」アルトの声もあればテノール、ソプラノもあります。

完全にコーラス部と化していました(笑)。シーン33で、営業電話の上手な先輩の話をしました。

先輩は「はじめてお電話いたします」と言ってから社名と名前を伝えると、ていねいな感じがして不快感を与えないのかもしれないと分析していました。「もしよろしければ」も同様なのです。

皆さんも、電話で相手の名前をたずねるときは、もしよろしければ「もしよろしければ」を使ってみてくださいね(笑)。

「始めよければ終わりよし」ということわざがありますが、顔や表情が見えない電話では、いくら最初によい印象をもらえていたとしても、最後がおそまつでは全てが台無しになってしまいます。

終わりこそていねいに、相手が「電話に出てよかった」と思っていただけるようにすることが、結果としてよいご縁に繋がっていくのです。

こと電話に関しては「終わりよければすべてよし」と言えるかもしれません。昨年、某電機会社の営業マンからセールスの電話がかかってきました。

お断りすると、最初からの感じよさで「承知しました」と言い、続けてこう言ったのです。

「お電話に出てくださりありがとうございました。失礼いたします」お断りをしたにもかかわらず、ていねいな姿勢に好印象を持ちました。

今後、いただいた提案を検討する際は、このときの営業マンに連絡をしたいと思っています。

「お電話に出てくださりありがとうございました」という言葉は、電話を受けた相手に「突然の電話だったけど、出てよかった」と思わせてくれます。

もし、プチっと電話を切られたら、今後その人に問い合わせをしようとは思わないでしょう。

私自身も、電話を受けてもらったときには、「失礼します」と切る前に、「お電話に出てくださりありがとうございました」というひと言を忘れずに添えようと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次