睡眠は健康のバロメーターです。日々顔を合わせる間柄だからこそ、相手の体調を気づかうようなひと言を自分から添えられたら素敵ですね。
友人に、うらやましいほど仲のよい夫婦がいるのですが、その秘訣は朝の挨拶にありました。
「おはよう」の後に、よく眠れたかどうかを確認するのだそうです。
「おはよう。よく眠れた?」「うん、よく眠れたよ。○○さんは?」こんな風に、結婚当初から朝のコミュニケーションを大切にしてきたといいます。
もちろん時々ケンカをする日もあったようですが、習慣なのでしょう、翌朝、どちらかが「おはよう、よく眠れた?」と挨拶をすることで、気まずい雰囲気が早めに解消されるのだそうです。
ケンカして悔しい感情が残ったままで、「よく眠れた?」なんて言いたくない。そう思う人はたくさんいるでしょう。
聞かれたところで「よく眠れるわけないじゃない」と答えてしまったり、話をしたくなくて無言でいる人もいると思います。それはそれで自然な感情です。
ですが、それではいつまでも仲直りができませんよね。ささいなことからのケンカなら『夫婦ゲンカは犬も食わない』です。
職場の人や友人に対してだけでなく、パートナーや家族に対しても、相手を思いやる挨拶を習慣にすれば、気持ちよい毎日が送れそうです。
釈迦に説法ですが、「お疲れさま」は、職場の人だけにかける言葉ではありません。夫婦や恋人など、相手が大切なパートナーなら、その人にかける「お疲れさま」には、格別な思いがあると思うのですがいかがでしょうか。
大切にしたい相手なら、たとえ恋愛モードから家族モードに愛が変換したとしても、1日の仕事を終えたことをねぎらうような「優しいお疲れさま」を贈りましょう。
いまひとつピンとこない人は「今日もお仕事、お疲れさま」と、逆に自分が言われたときのことを想像してみてはどうでしょう。
「お疲れさま」だけよりも、優しさが感じられませんか?優しいお疲れさまは、仕事の疲れを癒してくれます。仕事の大変さをわかってくれたような気がして、「今日もがんばってよかった」と、ホッとするのです。
同じように「疲れたでしょう」というひと言も、相手をホッとさせます。
「お帰りなさい。疲れたでしょう」と優しい言葉をかければ「うんちょっと疲れた。〇〇さんもお疲れさま」と優しい言葉が戻ってきます。
一緒に暮らしていてもいなくても、1日の終わりには「今日もお仕事、お疲れさま」「疲れたでしょう」というひと言を添えることで、「こっちは仕事で疲れているんだ」「こっちだって激疲れよ」という思いがなくなるような気がしています。
子どもが生まれてからパートナーとのケンカが絶えなくなった、というお母さんからの相談を受けることが多くなりました。話を聞いていると、そこにはある共通点がありました。
パートナーが残業の多い仕事をしている点と、「こっちだって大変なんだよ」という言葉に思いやりを感じられず、心身ともに疲れてしまったという点です。
確かに、朝から夜まで仕事をこなすのは大変です。トラブルなどがあれば、それこそ心身ともに疲れている日もあるでしょう。
同じように、奥さんも朝から晩まで1人で育児をしています。特に授乳がある時期は、想像以上に大変なのです。
生後6カ月の子どもを持つ知り合いの獣医さんは、子どもが生まれてからは、「今日も育児大変だったでしょう、お疲れさま」という奥さんへの言葉がけを忘れないようにしているといいます。
急患対応などで帰宅が深夜になっても、奥さんの話を気持ちよく聞いてから、「今日はお互いに、大変だったね」と言うのだそうです。
外で仕事をしてくる人も大変だし、家で育児をしている人も大変です。大変さの中身はそれぞれ違っていても、「お互いに、大変だよね」という気持ちを持って、それを言葉にしていけば、パートナーとのケンカは少なくなるような気がしています。
料理は大きな愛情表現の一つだと思っています。今晩のおかずは何にしようかとあれこれ考え、食材を買ってキッチンに立つ。パートナーのためとはいえ、たとえ晩ごはんだけだとしても、毎日作ることは労力のいることです。
身近にいる30代の共働き夫婦は、日曜日しか一緒にごはんを食べられません。
平日は奥さんが出社する前に旦那さんの分の料理を作ってテーブルに置いておくのだそうです。
よくできた奥さんだと感心すると、彼女は笑顔でこう言いました。
「仕事を終えて帰宅すると、『ごちそうさま。作ってくれてありがとう』と書いてあるメモがテーブルの上に置いてあるのね。それを見たら作ってよかったって思うのよ」「美味しかった。作ってくれてありがとう」と書いてある日もあるといいます。
自分のためにごはんを作ってくれた奥さんに、ご主人は言葉で愛情を返しているのですね。付き合いが長くなると、言葉の愛情表現がおざなりになりがちです。
日常の「ごちそうさま」に「作ってくれてありがとう」や「美味しかった」を添えてみましょう。どんな高価なプレゼントよりも、愛情が感じられる言葉をもらったほうがうれしい人は、たくさんいるのです。「なんで」「なぜ」という言葉には、相手を追いつめる要素があります。
特に、相手の気持ちを無視したいきなりの「なんで」「なぜ」は、相手との心の距離を遠ざけてしまう可能性があるので注意が必要です。
1歳になったばかりの子どもを持つ、知り合いの女性の話をしましょう。家事をする間、旦那さんにお子さんを見てもらっていました。すると、泣き声が聞こえてきたので急いで見に行くと転んで後頭部をぶつけていたのです。
驚いた彼女は「なんで目を離したの?」と、旦那さんに少し強い口調で言ってしまったそうです。それからしばらく旦那さんと会話が少なくなった彼女は、ある日ハッとする出来事に遭遇します。
ご自身がほんの数秒目を離したときに、お子さんが椅子によじ登ろうとして転んで頭を打ったのです。
彼女は「これから気をつけなくちゃ」と思うと同時に、あの日旦那さんに責めるような言い方をしてしまったことを反省したとのことです。
それからは「これから気をつけようね」と言うように心がけているそうです。子どもから目が離せないことがどれだけ大変なことか、私も二人の子どもを育ててきたのでわかります。
特に歩き始めたばかりの頃は危険がいっぱいです。併せてパートナーへの言葉がけにも注意をしないと、夫婦の心に危険信号が点滅してしまうのですね。
「産後うつ」という言葉をよく聞くようになりました。中には命を絶つ人もいるほど深刻な問題になっています。私の身近にいるワンオペ真っ最中の女性も、産後うつになりかけたことがあります。
ほぼ24時間、気が張っていることから笑うことがなくなり、夜中に旦那さんが帰ってきても笑顔になれず、別の部屋でいびきをかいて寝ている旦那さんを見たら、わけもなく悲しくて涙がとまらなくなり、はじめて生きているのがつらくなったそうです。
そんな彼女を救ったのは、遠くに住む実家のお母さんの「もう十分がんばっているのだから、がんばりすぎないようにね」という言葉でした。
その後旦那さんは、そのときの話を彼女から聞いて、自分はいつも「がんばってね」としか言っていなかったことに気がつきます。
育児を任せている奥さんへ、応援のつもりで言っていた「がんばってね」が、育児を完璧にやろうと思わせてしまったのかもしれないと反省もしたそうです。それからは、「がんばりすぎないようにね」と言うようになったといいます。
仕事上どうしても育児に協力できないパートナーは、せめて言葉で、心の逃げ場所をつくってあげることが、奥さんの気持ちを不安定にさせない秘訣です。パートナーに家事をお願いするときは、気持ちよく受けてもらいたいですよね。
頼みごとをしてため息交じりの返事をされたり、やれやれと言わんばかりに腰を上げられては、決していい気持ちはしません。「嫌ならやらなくていいから」と、言いたくなってしまうときがあると思います。
または、嫌な顔されるくらいならお願いしないで自分がやればいいと、無理をしてストレスをためてしまう場合もあるでしょう。
ですが、それが続いていけば心身ともに疲れてしまい、今後のことも不安になってしまいますよね。お互いの関係性も、建設的とはいえません。一緒に暮らしているのですから、気持ちよく協力してもらいましょう。
そのためには、相手に頼るようにお願いすることがコツです。命令ではなく、お願い口調に変換するのです。
「お皿片づけてくれたら、すごく助かる」と、言ってみるのです。または、名前やニックネームを入れてお願いしてもよいでしょう。
「〇〇さんがお皿片づけてくれたら、すごく助かる」「あ、いいよ、片づけるよ!」(そうかそうか、助かるのか)「どうもありがとう!」気持ちよい返事が戻ってきたら、「ありがとう」も忘れずに。
パートナーに家事を協力してもらったら、とても助かったことを伝えましょう。そうすると、気持ちよく「また協力しよう」とパートナーは思うものです。
たとえば、お皿を片づけてくれたパートナーに「ありがとう」と言うと、「うん」とか「どういたしまして」とか返事があると思います。
そのとき、「頼りになるわ〜、助かりました」という言葉をかけてみてくださいね。「頼りになる」「助かった」を添えることで、パートナーは「自分は相手の役に立ったんだ」「自分は頼りになる存在なんだ」と、自分の価値を実感できるのです。
頼られるとうれしいものですが、頼られたことを実際に実感できたとき、自己肯定感が高まってよろこびが増すものなのです。
私の友人は、仕事で帰りが遅くなったときに、先に帰宅していた旦那さんが家事をしてくれていたことに気がつくと、「すごく助かる。頼りになるわ〜」と言っているそうです。
すると旦那さんは、満足そうな笑顔を見せてくれるのだそうです。自分のしたことをちゃんと見てくれているという安心感を持つのでしょう。
近い距離で過ごしていても「あなたのことを見ています」と伝えることは大切なのです。パートナーに家事を協力してもらったら、「頼りになるわ〜、助かりました」と言ってみましょう。
それからは、自ら率先して協力してくれるようになるかもしれません。パートナーからの「今日ごはんいらない」という突然の連絡は、すでにごはんを作った身にとっては、グッドニュースではありません。
仕事のお付き合いがあるのは理解していても、時計の針が午後7時や8時を指したころに連絡を受けると、イラっとしてしまうものです。
「朝食べるから」と言われても、作った人はでき立てを食べてもらいたいのです。それに、食材によっては味が落ちてしまうモノもあります。料理は愛情表現です。
愛情があるから突然「今日ごはんいらない」と言われるとがっかりするのです。ぜひ、ごはんを作ってくれるパートナーの愛情に寄り添うような、思いやりのある言葉で「ごはんいらない」を伝えてほしいと思います。
数年前、廊下ですれ違った上司が、「晩ごはん、準備していたらごめん。今日一緒に食べられなくなった」と、電話で申し訳なさそうに言っている姿を見て、優しい旦那さんなんだなあと、感動したことがありました。
料理を作ってくれる奥さんへの感謝の気持ちと、本当は一緒に食べたかった、という気持ちが伝わってくるようでした。
人は、こんな風に言ってもらえたら、少々がっかりしても、明日も元気に料理をしようという気持ちになれるのだと思います。
「夫の実家に遊びに行ったら、すごく疲れた」という声をよく聞きます。どんなに気さくでよい人たちでも、パートナーのご両親には気をつかうものですね。
特に困ってしまうのは、気難しい場合です。気難しいと「ザ・義理」の精神的な疲れがトラウマとなり、足を運ぶことが苦痛になってしまいます。そしてそんな自分が嫌で、罪悪感まで持つ人もいます。
実は気難しい人へは、自分から飛び込んでいくのが一番よい方法です。なぜなら、気難しい人は、人が好んで近づいて来ないことをわかっているからです。
その心理を狙うのです。「苦手意識なく自分に飛び込んできてくれるなんて」と、よろこんでくれます。手始めは質問です。義理のご両親が答えやすい質問をすることがポイントです。
たとえば、「○○さんは、よく寝る子どもでしたか?」「外でよく遊んでいましたか?」と、パートナーの幼少期の質問すると、話をしてくれる可能性があります。
気難しい人は、想像力も豊かでなく真面目すぎる印象があります。それゆえ「どんな子どもだったですか?」と漠然と聞くのではなく、具体的に答えやすい内容を質問するとよいでしょう。
少々時間はかかるかもしれませんが、気難しい人は、自ら懐に飛び込んできてくれる人には、じわじわと心を許していくものです。
ママ友時代からのある友人は、息子さんのお嫁さんとは上手にコミュニケーションをとっていると言いつつも、それはお嫁さんが賢いからだと言っています。
なぜなら、自分はもしかしたら口うるさいお姑さんになっているかもしれないと思うことがあるからだそうです。
というのも、お嫁さんから時々孫の写真が送られてくる度に、その成長の早さとかわいさに、つい「そろそろお稽古事をするといいかもね」「ピアノがいいかもしれないわね」「英語や体操もいいそうよ」と、気の早いことを言ってしまっていたのだそうです。
友人いわく「お嫁さんが賢いのは、その度に『確かにそうですね。○○さん(息子)と相談してみますね』と答えるからなの。私の提案を否定しないで、息子に相談しますと言っているでしょう。
息子を立ててくれているように感じるから悪い気はしないのね。
それに、確かにお嫁さんの一存でその場では決められないものね」友人はフランクで決して気難しいタイプではないけれど、もしお嫁さんが「この子にはまだ必要ありません」と言っていたら、気の早い提案といえどもバッサリ断られた感じを受けたでしょう。
「確かにそうですね。〇〇さんと相談します」と言って、お姑さんと旦那さんの両方を立てたお嫁さんは、コミュニケーション上手だといえます。
大人になり兄弟姉妹と離れて暮らすようになると、自然とコミュニケーションをとらなくなってしまいます。
もし「お兄ちゃん(お姉ちゃん)どうしているかな」「弟(妹)は元気かな」と思うことがあったら、ラインでも電話でもいいので「元気?」と連絡をしてみてはいかがでしょうか。
きっとよろこんでもらえると思います。
その際に、相手が仕事をしているなら「仕事は忙しい?」という言葉を添えると、自分のことを気にしてくれている気持ちが伝わり、うれしさが倍増するでしょう。
甥っ子や姪っ子がいるならば「○○ちゃんは元気?」でもいいでしょう。ペットがいるならペットを話題にしてもいいですね。
一緒に住んでいるときからケンカが絶えなかった兄弟が、社会人になって疎遠となり、5〜6年ぶりに弟のほうから「お兄ちゃん元気?仕事は忙しい?」とショートメールをしたことがきっかけで仲がよくなったケースは実際にあります。
親が歳を重ねていくぶん、兄弟姉妹も成長して絆が深まっていくのかもしれません。兄弟姉妹が仲よくすることはすばらしいことです。
「仲が悪くて連絡なんて無理」という気持ちでないなら、ぜひ時々でいいから「元気?仕事は忙しい?」と連絡してみましょう。
自分が大人になればなるほど、親も歳を重ねていきます。歳を重ねると、物事の捉え方が狭くなってくることがあります。
私の友人には、娘さんのいる方が多いのですが「ここ最近、娘から『お母さん悪くとりすぎ』と言われることが増えた」といいます。
詳しく聞いてみると、友人や恋人との外出が増えた娘さんに「すっかりお母さんとは出かけてくれなくなったのね」と言ってしまったり、小さなことで反発されると「今まで色々してきてあげたのに」と、恩着せがましく言ってしまっていたのです。
これでは、「お母さん悪くとりすぎ」と言いたくなるお嬢さんの気持ちはわかります。ですが、お母さんはきっと寂しいのでしょう。
子離れしていたはずなのに、時間ができたことで寂しさがネガティブな思考につながってしまったのですね。
そんなときは、「お母さんがそう思うのもわかるけど」と、最初にお母さんの気持ちに共感してから「ちょっと悪くとらえすぎかも」と言うと、お母さんの思考がポジティブな方へと舵を切るきっかけになるかもしれません。
これまで育ててもらった感謝の気持ちも込めて、親への言葉がけも相手に寄り添う方へと舵を切ってもらえたらいいな、と思います。
いくつになっても、親は子どもが心配なものです。しかし、その親心が子どもにとってはわずらわしく思えてしまう時もあります。
例えば転職をした人たちの話を聞くと、親を説得するのが大変だったと言う人が多くて驚きます。
「大手に入社したのに、辞めることはない」「なんのために大学まで入れたのか」口うるさくこのように、親から反対をされるのだそうです。
では、彼らはどうやって反対する親を説得したのでしょうか。共通点は「自分の子どもを信じてほしい」と、強く訴えていることでした。
「お父さん(お母さん)の子どもなんだから、もう少し僕を信じてよ」この言葉は、親のプライドをくすぐります。自分はお父さん(お母さん)のよい遺伝子を受け継いでいるということを言って、遠回しに親をほめているからです。
親から反対されれば、気持ちが揺らぐのは当然です。人生の大先輩でもある最も身近な存在からの言葉には説得力があります。ですが、自分の人生です。
就職でも転職でも結婚でも、大きな決断をするときは、「うるさいな、ほっといてよ」と思っても口にしないで、親のプライドをくすぐって信用してもらいましょう。そのほうが、きっとうまくいくと思います。
親戚と会うのは冠婚葬祭のときだけ、という人が年々増えているようです。
冠婚葬祭のときしか会わない親戚といえども、会ったときに質問の標的にされ、その質問が痛いところをついていると、答えに困ってしまいますよね。
中でも、「結婚はまだなの?」と聞かれ「うるさいなぁ」と思った、という話はよく聞きます。今までの成長を見てきた親戚にしたら、気になって仕方がないのですね。
友人の40代の独身女性は、親戚からの「結婚はまだしないの?」コールを上手にかわせるようになったといいます。
それまでは、笑顔を引きつらせながら「まだです」と答えてきたそうですが、最近では次のように言うのだそうです。「決まったら、お知らせしますね」すると、それからは聞かれなくなったといいます。
毎年聞かれていた同窓会でも試してみたら、同じように効果があったといいます。
しつこい質問には、決まったら自分から伝えますという趣旨で答えると、相手は、それ以上聞くのはやめようという心理が働くのですね。そして、「お知らせしますね」という言い方も、悪い印象を与えることはないので安心して言ってみてくださいね。
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