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第1章12:30→14:00pm

はじめに

あなたは、斎藤一人という人をご存じだろうか?一人さんのことをよく知っているという人、名前だけは聞いたことがあるという人、そして、まだあまり知らないという人も、この本を読むことで、斎藤一人という人が〝どれだけの人〟であるかを知っていただけるはずだ。

もちろん、カリスマ的な人気を誇る一人さんのことなので、すでに、大ファンだという人も多いはずだ。けれども、そんな人にとっても、きっと一人さんの新しい一面をこの本から発見していただけるはずだ。

ちなみに、僕があえて〝どれだけの人〟という表現をしたのは、〝すごい人〟や〝偉大な人〟というよくある言葉にすることで、皆さんがこれらの言葉に対して抱いている一般的なイメージで一人さんのことを表現したくなかったからだ。

また僕自身も、〝すごい人〟という一言だけで一人さんのことを語れないとも思っている。これは、実際にお会いするまでわからない感覚でもあった。それにしても、まったくもって、世の中というのは何が起こるのかわからないものである。

この本は、日本一の大富豪である斎藤一人と、歌舞伎町のナンバーワンホストが作り上げた前代未聞の作品と呼べるものであり、我ながら、もの凄いコラボが実現したと思っている。

ご存じの人も多いと思うが、斎藤一人さんとは「銀座まるかん」の創業者である。一人さんは、1993年から連続して全国高額納税者番付の10位以内にただひとりランクインし、2003年には累計納税額で日本一になり、以降、日本一の大富豪としても知られている人だ。

そして、その納税額は、なんと200億を超えるというとんでもない人物でもある。

一方、僕はホストとして歌舞伎町で13年間働き、いわゆる〝ナンバーワンホスト〟というものは28回獲得してきたことから、〝歌舞伎町ナンバーワンホストの信長〟として名前を覚えていただいている。

現在の僕は、歌舞伎町の老舗クラブ「ロマンス(ClubRomance)」というお店で代表取締役としてお店の従業員をまとめる立場にいる他、ここ数年は、ホストとして成功した経験をもとに執筆活動をしたり、講演やセミナーなどの活動も行っている。本書は、僕の5冊目の本になる。

僕にとっては、ひとりの作家としても大先輩の斎藤一人さんではあるが、実は正直に告白すると、今回の対談相手である一人さんの本は、学生時代に一冊しか読んでいなかったのだ。

その本とは、当時大ベストセラーだった『※変な人の書いた成功法則』(総合法令出版)という本だ。

現在では一応、読書家だと自負をしている僕ではあるものの、学生時代はまだ読書経験が浅く、大学に入って初めて本を手にするようになり、当時は、まだ月に本を一冊読むかどうかというレベルだった。

それでも、そんな時代でさえも、一人さんの本を手に取っていたのは、偶然とはいえ何かの縁だったのかもしれない。

現在、僕の血となり肉となっている知識は、読書から得たものが大きい。

特に、ホストになって以降の僕は、海外の成功哲学なる本を読みあさり、それをホストという仕事に活かすことで、結果としてナンバーワンホストという最高の地位に着くことができている。

つまり、読書は僕の人生を変えてくれたものでもあるのだ。

さて、一人さんとの運命の出会いは、意外なところからやってきた。ある日、一人さんのお弟子さんである高津りえさんの投稿をインスタグラムで偶然目にして、何気なく「いいね」をつけていた。

するとそのご縁をきっかけに、高津りえさんご自身に僕の近著である『成功は「気にしない人」だけが手に入れる』(秀和システム)を読んでいただく機会に恵まれたのだ。

その後、りえさんから一人さんにもこの本を推薦していただくと、一人さんも本の内容を大変気にいってくださり、帯に推薦の声を寄せていただくことになったのだ。

最初は、「あの、斎藤一人さんから?」と、信じられない気持でいっぱいだった。何気なくつけた「いいね」が、人生を変える大きな「いいね」になるとは、誰が想像しただろうか。

さらには、続いて、『選ばれる技術』(朝日新聞出版)という本にも推薦の声を頂戴することになった。

聞くところによると、一人さんはお弟子さんたち以外の書籍の帯には推薦の言葉を贈ることはめったにないということで、僕自身も驚いてしまった。

思いがけず、一人さんからプラチナ級の贈り物を受け取ってしまったのだ。そして、その結果、推薦の言葉をいただいた本は大変な売れ行きになった。

今回、この出会いをきっかけに、僕は15年ぶりに一人さんの本を読みあさってみた。そして、感じたのは、強烈な後悔の念。

どうして、これまで一人さんの本を読んでこなかったのだろう。自分のことを読書家だと思っていたことが少し恥ずかしくもなった。なぜならば今回、一人さんの本から、改めてたくさんの新しいことを学べたからだ。

一人さんの書籍に書かれてあることは、海外のいわゆる成功哲学で書かれていることと同じ、いや、日本人にとってはおそらくそれ以上に胸に響き、実用的ですぐに使える内容がぎっしり詰まっていたのだ。

一人さんの本からは、人生で生きていくための〝知恵〟があふれ出していた。ここで、僕は断言したい。

西洋に成功哲学の祖といわれるナポレオン・ヒルという人物がいるのならば、東洋には、いや、少なくとも日本には、斎藤一人という人物がいるのだ。

このことをもっと多くの人々に伝えたい。いや、伝えなければならない。

以前は長者番付の発表もあり、テレビなどのメディアでは、累計納税額日本一ということで一人さんの名前をよく聞いたものだ。

けれども、現在では、長者番付の発表が廃止になったのに加え、もともと一人さん自身もマスコミには一切顔出しをしていない。

このようなことから、一人さんのことをまだ知らない人たちもいたりするのだ。特に、僕よりも若い世代はそうかもしれない。

でも、日本の財産ともいえる斎藤一人の成功法則は、絶対に後世に伝えるべきなのだ。そんなことを思っていたタイミングで、あるとき高津りえさんから連絡があり、「一人さんが信長さんにお会いしたいそうよ。

そして、一人さんから、そのことを本にしたらいいのでは、という提案をいただいているわ」という驚きの連絡をいただいた。

そこで、それならと勇気を振り絞ってあることをお願いしてみた。「一人さんの成功法則を、皆に届けてくれませんか?」一人さんの答えは、イエスだった。これが、今回の対談の運びとなったいきさつである。

もし、悩んだり、迷っていたり、苦しんでいたり、何かに対して怒りを感じていたり、将来が見えなくてやる気を失くしている人がいるのなら、ぜひ、この本を手にとってみて欲しい。

そんなあなたは、実はそのまま若い頃の僕でもあるのだ。

そして、対談の中で僕が一人さんに訊いていることは、きっとあなたが今、知りたいことでもあるはずだ。また、あなたが対談を読み終えてくれた時点では、もしかしたら、まだ悩みや迷いは消えていないかもしれない。

それでも、気持ちだけは、きっと少しは上向きになっているはずだ。

そんな〝元気のもと〟が、この対談には詰まっている。

もちろん、一人さんのようなお金持ちになりたい人、大きな成功を収めたい人も、その夢を叶えるヒントや答えをあちこちに見つけることができるはずだ。

それでは、今から、一人さんのパワーをたっぷりとお届けします!この本が一人でも多くの人たちの元に届き、未来に向けて幸せな人生を送るためのきっかけになりますように。

信長*現在は『変な人が書いた成功法則』(講談社+α文庫)としても発売中。

 

第1章12:30→14:00pm

●Nobunaga’sNote①二人の出会い。そして成功のルールとは?

●Nobunaga’sNote②成功と大成功の違いとは?

③人の心には愛と恐れしかない

④諸葛亮孔明に勝った斎藤一人!?

⑤一人さんに男性ファンが多い理由

●Column一人さんってこんな人①…………

第2章14:30→16:00pm

●Nobunaga’sNote⑥お金持ちになるために一番大切なことは?⑦魅力的な人ってどんな人?⑧800通のメッセージから感じたこと⑨組織における理想的な人間関係とは?⑩どうして一人さんは怒らないの?⑪一人さんは強い女性が好き⑫どうやって自信をつければいい?

第3章16:30→18:00pm●Nobunaga’sNote

⑬ビジネスが上手くいく「四方良し」のルールとは?

●Nobunaga’sNote⑭どうして、「まるかん」の社員は少数精鋭なの?⑮本当のリーダーシップとは?⑯信頼できる人かどうかの見分け方⑰失った情熱を取り戻すには?●Column一人さんってこんな人②…………

第4章18:30→20:30pm

●Nobunaga’sNote⑱お金持ちへの近道はあるの?

⑲自分の弱点をどう克服する?

⑳若者たちは、どんな生き方を目指すべき?

㉑一人さんはどうして話が上手いの?

㉒嫉妬心が湧きあがったらどうする?

㉓モテる男、モテる女になるには?

㉔一人さんが政治家になったら?

㉕一人さんがホストクラブをつくるなら?

対談を終えて

おわりに

 

目次

対談の前に

2017年2月のある日の正午。僕は、東京都江戸川区にあるJR新小岩の駅に降り立った。下町のにぎやかさがどことなく懐かしい町、新小岩。この町に来たのは、実に20年ぶりだ。

今日、この場所にやってきたのは、日本一の大富豪に会うためだ。ここに来るまでには、たくさんの奇跡が起きていた。それは、おいおい明らかにしていくとして、僕は今、とても緊張している。

万が一でも遅刻することなどはあってはならないと思い、新小岩には1時間ほど早く着いていた。そして、駅の近くのファストフード店でドキドキしながらそのときを待つ。

「信長君、何か聞きたいこととかあったら、質問を持って来てね」一人さんからの伝言を受け取っていた。日本一の成功者に聞きたいことは山のようにある。世の中には、お金を払ってでも質問したい人もたくさんいるだろう。

なにしろ、一人さんは日本一の大金持ちではあるが、出版界における大物でもあるのだ。出す本は立て続けにベストセラーになり、一人さんから教えを受けている企業の経営者だって多い。

僕もこれまで数冊の本を出版してきたことで著名人と会うことも増えてきたが、さすがに今回は話が違う。

いったい、日本一の大富豪とはどんな人なのか、いつもはそこまで緊張しない僕も、相当ドキドキしている。

まるで、かつて歌舞伎町のホストクラブに初めてホストの面接に訪れたときのような、どぎまぎした気持ちでいる。

そろそろ約束の時間になってきたので、新小岩にあるりえさんのカウンセリングルームへと向かう。席に案内され、冷や汗をかきながら待つこと5分。

しばらくして、「一人さんが来ましたよ!」との声にフリーズする。入り口に背を向けて座っていた僕は、振り返ることができない。

ああ、どんな人なんだろう!息を整えて、やっとの思いで振り返ってみた。なんと、そこには、めちゃめちゃカッコいいおじさまが立っていた。まるで、ゴッドファーザーのような、どっしりとした存在感。

その表情には、優しさがにじみ出ている。そして、とても若々しい。

え!?まてよ?斎藤一人さんって、年齢で言うと70歳近いはずじゃなかったっけ?どうしてこんなにイキイキ、はつらつとしているの?なんだか、まぶしいんだけど。

失礼ながら、僕が想像していたのは、優しそうな白髪のおじいちゃんだった。

でも今、僕の目の前にいるのは、僕よりちょっと先輩世代の40代くらいにしか見えないダンディで素敵な男性だ。

そんな一人さんが席に着いた。

「今日は遠慮しないで、なんでも訊いてくれていいからね!」「はい!よろしくお願いいたします!」こうして二人の対談がはじまった。

僕は、まだ少し緊張している。もう一度、深呼吸をしてみる。まずは、今回どうしても聞いておきたかった質問からはじめた。

そもそも一人さんと僕の関係は、僕の本を一人さんが強く推薦していただいたことからはじまったのだ。そこで、僕に声をかけてくださった理由をどうしても聞いておきたかったのだ。

そして、そこから、日本で最も成功した人である斎藤一人という人を、少しずつ僕なりにいろいろな角度から捉えてみたいと思う。

一人さんをここまでの成功に導いた理由は、確実にあるはずだ。その理由を、そのルールをぜひ僕に、そして、たくさんの人々に明らかにしてもらいたい。

信長一人さん、これからお話をさせていただく前に、まずはどうしても訊いておきたいことがあるのですけれど。

私の本のどこが良かったのでしょうか?一人役に立ちそうなことが、簡単に書かれてあるから。

これからの時代はね、役に立つことを簡単に書いたものしか売れなくなるんじゃないかな。どんどんスピードの時代になってくるから。

そしてね、俺が信長君と会いたいなと思ったのは、一生懸命本を読んだり、こんなにいろいろなことに頑張っているホストなんて、他にいないんじゃないかと思ったからだよ。

信長ありがとうございます。

ホストになって13年、これまでひたすら学び、行動し続けてきました……。

一人結局ね、わかりやすく言えば、今こういう本を書いている人たちって評論家が多いんだよ。

でも、評論家ってねえ、ビジネスの本だとしてもビジネスを実際にやってない人が多いんだよ。

ただ、研究して書いているんだよ。

だけど、信長君の場合は、きちんと自分で体験したり、実践したことを書いているからいいんだな。

それに、成功するための実践論って難しいことでもないんだよ。

要するに、成功する法則って簡単なものなんだよ。

これとこれを混ぜるとこうなるよっていう、わかりやすい実験の結果みたいなもので、化学と同じなんだよ。

でも、こういった本を書いている多くの人は、自分が自分で実験していないことも多い。たぶんこうだろうっていう予測で書いているものが多いんだよ。心理学の本を読んだりしてね。

いろいろな知識を集めて分析してこうなるだろう、って言っているだけ。そして、困ったことに、今度は本が売れなくなると講演会をはじめるんだよ。

でも、何しろ自分で実践していないから、講演でも間違っていることを教えたりすることもある。たとえば、自分の商売が儲かってないのに、経営のことを教えたりね。そんな人は本物じゃないんだ。本物っていうのは、とても単純なものなんだよ。

だから、気をつけないといけないのは、講演会なり本の出版なんかで先生って呼ばれるようになると、そんな単純さから遠ざかってしまう。そうすると終わっちゃうんだな。

信長〝先生〟って呼ばれ方がよくないですよね。僕も二十歳のときに塾でバイトをしていた時代は、先生って呼ばれていたことがあります。

実は、それまで暗黒の浪人時代を送っていたので、大学生になった途端に先生って呼ばれて、本当に調子に乗ってしまったんですよ。

周りの意見も聞かずに、なんだかすごく偉くなったような気がして。実力もないのに。

その勘違いのせいで全く成長できず、結果的によくない授業をしてしまい、保護者の方からクレームが来たこともありました。

だから、ここ数年本を書くようになって、たまに「信長先生」なんて呼ばれるんですけど、すぐに「信長でけっこうですから」って言うようにしています。

一人〝先生病〟っていう病気があるんだよ。簡単に言える言葉をあえて難しくしてみたり、横文字を使ったり、専門用語を使ったりね。でも、先生が先生として成り立つのは生徒がいてくれるからなんだよ。

講演会なら、お客さんはお金を払って講演を聞きに来てくれているのに、先生が学校の先生みたいな態度でいたら、誰にも相手にされなくなるよ。だから、先生病になったら終わり。

信長では、講演など人前で話すときは、どんなことに気をつければいいのですか?

一人「話をする」ということだけに関して言えば、世の中には3種類の人がいるんだよ。

①普通の話を普通にする人と、②普通の話をわざと難しくする人と、③難しい話を簡単にできるという3つのタイプの人ね。

でも、そもそも、何かを話さなくてはならない場合、その内容をどれだけ自分の中でこなせているか、ということが一番重要なんだ。

たとえば、動物の親が子供に食べさせる食べ物を、まずは自分の口に入れて咀嚼して食べやすくしたものを与えるのと同じようにね。

だから、難しいことも自分なりに理解して簡単にして説明できなきゃダメだね。それに、今の世の中には、もう新しい発見なんてないんだよ。特別なものは、もうないんだ。

ビジネスもこれだけ長くやっているとわかるけど、新しいビジネスがどんどん出てきているように見えるけれど、基本的なやり方っていうのは、大してどんなビジネスだって大きな違いはないものなんだ。

すべてのことは、単純なんだよ。

信長ビジネスの基本になる部分は、どんな分野でも同じということなのですね。

ところで今後、僕はどんなジャンルの本を書いたらいいのでしょうか?ありがたいことに、最近は出版社の方から連絡をいただくことが増えました。

時折、自分の専門以外の分野のことにも依頼が来たりするんですけど、新しい分野にもチャレンジすべきですか?一人やってみたいと思えることなら、やってもいいかもね。

人間の直感に狂いはないから。

出版社から頼まれたり、書きたいことを書いているうちに、どんどん自分の幅が広がってくるし、やりたいこともわかってくるよ。

実は、この俺も最初は本なんか書きたくなかったんだよ。

でも、大阪に遊びに来てくれってお弟子さんに言われて行ったら出版社の人が来ていて、本を書かなきゃ帰さないって言われてね(笑)。

それが最初の本、『変な人の書いた成功法則』を書くきっかけになったんだ。

ただ、俺が嫌だったのは、本というものは、一度書いたらずっと書き続けることになるのを知っていたので、本音としては書きたくなかったんだよ。

でも結局、今でもずーっと本を書き続けているけどね。もう、これは定めなの。もう逃げられなくなったら、やるしかないんだよ。

信長そんなエピソードがあったんですね。

偶然にも、僕が最初に一人さんの本を読んだのも、『変な人の書いた成功法則』だったんですよ。

ちなみに、あのデビュー作はけっこう売れたんですか?一人よく知らないけれど、何十万部は売れたね。

信長ええっ!すごすぎますね。

でも、どうして僕にこんなに親切にしてくださるんですか?一人それはねえ、りえ先生が紹介してくれたから。

俺はねえ、基本的には誰にでも親切なの。そして、もともと若い人に親切にするのは昔からなの。ただし、その人に直接会うことまでは普通はしないけれどもね。

だけど、りえ先生が最初に信長君の本を読んで「いい本だよ」って教えてくれたから俺も読んでみたの。そしたら、本当にすごくいい本だったからだよ。

りえ先生のことはとても信頼しているから、こうして信長君に会っているの。縁のある人とは、縁があるものなんだよ。

信長ありがとうございます。

そうはいっても、何かお返しをしたいんですけど、一人さんのスケールが大きすぎて、どうやってお返しをしたらいいのかわかりません。

一人いいんだよ、そんなのは。俺にお礼するくらいだったら、他の誰かにしてあげて。

成功のルールは、〝先生〟と呼ばれる人が語る理論やメソッドではなく、体験してきた人だけが語れるものであるというのは、本当に実践を通して成功を成し遂げてきた一人さんならではのリアルな言葉だ。

また、残念なことではあるが、自身の体験からも、このような偽物は多いと思っている。

作家でも講演家でもそういう人はいるのだ。すべての〝先生〟たちを盲目的に信じることは危険だと言わざるを得ないだろう。

さて、対談をしながら気づいたことだが、一人さんは〝シンプルさ〟を大切にするという言葉通り、話をするときには、子供から大人まで世代を問わず、誰が聞いても難しい話も理解できるように、身近なたとえ話などでシンプルなストーリーにして説明してくださる。

さらには、一人さんの本も読みやすいものばかりだ。

内容だけでなく、読者への読みやすさを重視した大きめの文字など、ここでも読者目線に立ったシンプルさが重視されている。

ちなみに、手前味噌ではあるが、僕も本を書くときには「面白く、ためになり、読みやすい」ことを意識している。SNSなどで文章を書くときは、このことを意識しておけば間違いないだろう。

日本一の成功者の斎藤一人さんなのに、その素顔は意外にもベールに包まれている。そこで、ここでは多くの人が気になる斎藤一人の「仕事論」について聞いてみたい。

ひとりの商人として、何を考え、どんなふうに自分の仕事と向き合っているのだろうか?

信長日常生活で何か習慣にしていることはありますか?一人ドライブに毎日行くことかな。

信長いつも同じコースですか?一人いや、毎日その時の気分によって違うの。

たとえば、ふらりと千葉を車で一周しちゃうとかね。

信長単純に運転するのが気持ちいいっていうことなのですか?一人運転していると考え事ってできないでしょ。

つまり、運転することで考え事を、仕事をしないようにしているの。俺の場合、仕事をしようとすると、何秒間か考えればすぐにできちゃうから。

だから、観音参りをするとか、四国でお遍路なんかしたりして、あえて頭を使わないようにしていないといけないんだ。

俺が仕事をしているのを見た人はいないんだよね。一年分の仕事だったら、5秒か10秒で終わっちゃう。

信長ええっ!一年分の仕事がたったの5秒ですか?たとえば、仕事を一日中やったとしたら、もう一生分の仕事ができちゃうってことですか?

一人うん。できちゃう。だから、退屈しちゃうんだよね。どうやって仕事をしないようにするか、それが俺の課題だね。

だいたい、楽しく過ごせていれば、そんな楽しい気分の中から出たアイディアは、絶対に上手くいくことばかりなんだよね。

信長一年分の仕事がそんな短い時間で終わるということは、それだけ仕事の仕組みをしっかりと作っているということなんですね。

一人仕組みを作りたいときは、仕組みができるの。商品を作りたいときには、商品ができるの。わかるかな。

信長でも、そんなに簡単に仕事って成立してしまうものなんですか?日本一の商人は、日本一働かないで儲けられる人なんですね。

そして、仕事は量をこなすことでは必ずしもないということなんですね。それでは、人生で一番楽しかったことは何ですか?

一人毎日が最高に楽しいんだよ。俺は、今日がどんなに楽しい日でも、明日には勝てないぐらい明日が楽しいと思っているんだ。昨日より今日の方が楽しいし、今日より明日の方が楽しいんだよね。

これは、無理してそう思おうとしているのではないんだよね。実際に、俺は毎日が楽しいんだよ。

信長僕たちがそんな生き方をするには、どうしたらいいんでしょう?

一人俺はね、楽しくないことが嫌いなの。結局、楽しいことしか考えないからなんだ。こういう性格だから、神様が味方してくれているんだろうね。

たとえば、ゴキブリが嫌いな人は、ゴキブリを見たくもないし、ゴキブリのことを考えたくもないじゃない?それと同じように、苦労とか、つまんないことが嫌なんだよ。

本当に嫌いなんだよ。人間って、本当に嫌いなことはやらないものなんだよ。

信長なるほど、好きなことをやり、嫌いなことは極力やらないということですね。

では、人生で後悔したことは何かありますか?一人後悔をしていることは、ないね。子どものときから、やりたいことしかやってないから。人は誰でも本来なら上手くいくようにできているんだよ。

上手くいかないのは、桜の花がタンポポになろうとしたり、タンポポがバラの花になろうとしたりするからいけないんだ。自分ではないものになろうとすることが間違っているんだよ。

俺はこういう性格で生まれちゃっているから、俺に大学に行けとか言ったって、到底、無理なんだよ。

大学に行くことに向いている人もいるけれど、俺みたいに向かない人もいる。うちの親は、俺を大学に行かせようと頑張ったんだけれどもね。

でも、世間では学校に行かないと出世できないとか言われているけれど、大学に行かなくても成功する方法はいくらでもあるんだよ。

樋口一葉の『たけくらべ』っていう本を読んだときに思ったんだけどね。

将来、花魁になる娘とお寺の息子が恋に落ちるのだけれども、二人の恋は上手くいかずに、結局別れることになるんだ。

でも、俺に言わせれば、男の方はとっとと女の方を幸せにして結婚してあげればいいんだよ。やり方はいくらでもあるんだよ。

なんて言うのかな、何かが上手くいかないときに、運命に流されるとか、これが宿命だってあきらめる人もいるけれど、自分が自分の人生の舵を握っていることに気づかないとダメなんだ。

俺の場合はね、中学校しか出てないけれども、高校へ行く3年間分の3年、大学の4年間分を合わせて、合計7年も早く社会に出ることができたと思える人間だからね。

俺は、社会に早く出た方が得だと思っていたからね。俺は人生を無駄にしたくなかったから、とっとと上に駆け上がっちゃう方がいいと思ったんだ。

だから、みんなが大学に行く頃や、大学を卒業する頃にはすでに大金持ちで、もう外車やなんかに乗っていたんだよな。信長普通の人より7年先に社会に出て、すでにそこまで成功されていたんですね。

一人もちろん、若い人たちに、俺みたいな生き方をしろと言っているわけじゃないけれど、人っていうのは、こんなふうに個性と特徴があるということ。

そして、大切なことは、他の人が嫌だと思うことは押し付けないこと。朝起きられない社長なら、無理して早起きして会社に行くのはやめろって言うんだ。そんなことしたって、普通の社長になるだけなの。

それより、何か自分だけにしかできないことをやればいい。朝が起きられないなら、夜にできることを考えればいいんだ。

信長世の中には、普通に成功する人は多くても、大成功できる人はほんの一握りですよね。そのためにも、自分を変えずに自分自身であることが大事なんですね。

一人たとえば、運動の部活に入っている子に、「スポーツをしっかりやるなら、勉強もしっかりやれ!」ってよく言うでしょ。

でもそれは、本当は無理なの。

両方なんかできっこないの。やったって中途半端になるだけなの。野球のバッターなら、漢字が出来なくても球が当たればいいの。

それを漢字の練習なんかしたりするから、そのうちに球が当たんなくなったりしてしまうんだ。俺は、人が我慢している姿を見ているのが嫌なの。

信長最近は、「そもそも大学に行く必要があるのか?」という疑問を持つ人も多いから、このお話はすごく参考になると思います。

一人結局、大学も自分が行きたいかどうかなんだよ。行きたければ、行けばいいんだよ。俺たちには、自由意志というものがあるのだから。だから、大学に行かないからダメだっていうのは間違いだね。

うちの会社なんか、コンピュータもなければ、インターネットもないんだよ。ネットがないと仕事ができないとかっていうけど、俺はそんなことも全部無視しちゃうから。

だって、江戸時代の商人だった紀伊国屋文左衛門なんて、百万両も残したんだよ。彼は学校に行っていたわけでもないし、当然だけれども、当時は電話なんてあったわけでもないんだよね。

だから、人から無理だとか、不可能だと言われるほどに、「じゃあ、やってやるよ!」って思うんだ。

そして、汗もかかずに、顔色もひとつ変えずに、「こうやってやるんだよ!」って本当にパッとやっちゃう。それって気分いいじゃん。

信長気分いいですね。故スティーブ・ジョブズ(アップル社元CEO)の言葉を思い出した。

それは、「素晴らしい仕事をする唯一の方法は、それを好きになることだ」と、「情熱もないまま何かを続けることは難しい」という言葉だ。

辛さをこらえながら、目標に向かって一生懸命努力をすれば、ある程度の成功は得られるかもしれない。でも、それは、成功であり大成功ではない。

成功を遥かに超えた〝大成功〟の人生を生きてきた一人さんが教えてくれるのは、「大成功したいなら、自分を変えない」ということ。

これは強烈なメッセージだ。自分に忠実に、ブレのない自分自身であることだけが大成功を導くのだ。もちろんそのためには、自分自身というものを知っておく必要もある。

たとえば、今回の対談中、何度も一人さんが言っていたのは「自分に向いていることをやるべき」ということ。

自分だけにしかできないことが見つかるならば、誰もが上だけを目指してリーダーになる必要もなく、誰もが世間的な〝成功〟を目指す必要もない。

だって、自分の進む道だけを行けばいいのだから。

自分だけの生き方を追求することで幸せになるのは可能なんだよ、という話を聞いたときには、どれだけ気分がラクになっただろうか。

自分にあっていることは何なのか?自問自答してみよう。

信長人生で怖いと思ったことはありますか?

一人ないんだよね。どうしてかと言うとね、俺たちは神様から失敗する権利っていうのを与えられているんだよ。だから、失敗したっていいし、失敗することは大切なことなんだ。

親とか世間は、失敗させたくないんだけどね。でも、失敗することで、このやり方ではダメだと気づいて、次の対策が考えられるんだよ。

だから、失敗は怖くないんだよ。とりあえずやってみないとね。

たとえば、フィギュアスケート選手の羽生結弦君は4回転ジャンプを軽々と飛ぶけれど、最初から4回転がとべたわけじゃないんだよ。

彼は人が見ていないところで何回も練習して失敗してきているから、今、飛べるんだよ。逆上がりでも何でも同じだ。

人生って、失敗からはじまるものなんだよ。

失敗が怖くなくなったら、人生って怖くなくなるものだよ。

だけど、多くの人は、失敗をしてはいけないと思っているから、失敗したらどうしよう、どうしようって考えて自分を追いつめてしまう。

でも、仕事は頭脳ゲームみたいなものだから、本来なら正確に計算できるものなんだよ。

あることをやろうとするときに、多分こういう障害が出てくるはずだから、そのときにはこうしてああして、そして、あそこが着陸点になる、なんていうことを考えてやることができれば、失敗しないんだよ。

物事は計算通りにいかないってよく言うけれど、それは計算が間違っているから。仕事が上手くいかないなら、それはよく考えていないんだよ。

たとえば、ここから1キロ先にあるものをめがけて、球を当てようとすると、風が吹いてきて球が流れちゃうことがあるよね。

だから、球を投げる前には、風のことを計算に入れないとダメ。

信長では、一人さんは起こることすべてを想定しているということ?一人すべてが想定内。だから当たりか大当たりしかないんだよ。俺って仕事で損をしたり、失敗したことってないんだよ。

信長一度もないんですか?

一人ないね。俺の中に失敗っていう概念がないんだよ。では、失敗しない方法を考えているのですか?と聞かれれば、それも違うんだよ。

俺の場合は、ひらめくんだよ、パッと。それもたったの一秒でひらめくんだよ。そして、そんなひらめきはいつも正しい。神のひらめきには、失敗がない。

信長すごいですね。

でも、一人さんだから、ひらめきをキャッチできるのかもしれないけれど、普通の人はつい考えすぎたり、不安になったりするから、そんなひらめきをきちんと受け止められないこともありますよね。

一人それはあるね。でもね、人間の心には愛と恐れしかないんだよ。愛から生み出されたものは失敗することなんてないんだよ。

この仕事を辞めたら食えなくなっちゃうとか、人に嫌われちゃうからこうしようとか、とにかく恐れや不安から出たものは上手くいかないんだよ。

信長若い頃から、まったく失敗はなかったんですか?

一人ないです。でも今、自分がやっていることが上手くいかなくて苦労している人がいるのならば、それは、神様が間違いだって言っているんだよってこと。間違ったことをしているから上手くいかない。

たとえば、ひとつの事のために苦労を重ねて、5年後にそれが上手くいったとするよね。そうすると、これを達成するには5年間の苦労が必要だったんだというけど、そうじゃない。

それは、5年目に考えればよかったんだよ。5年後にしかできないものを今からやっても無駄だっていっているの。なぜならば、すべての準備が初めて整うのが5年後だったのかもしれないんだから。

信長そうすると、苦労は間違いっていうこと?

一人そう、だからやめればいいんだよ。自分のやることが正しければ上手くいくはずなんだよ。

信長そうですね。それに楽しいことなら〝苦労〟なんて自分でも思わないですからね。これまで、多くのことを経験して学んだことは「物事は失敗から入る」ということだ。

たとえば、僕の場合も、ホストという仕事に就いてからも、しばらくの間は失敗だらけの日々を送っていた。

一方で、これまでの人生で何も失敗しないで生きてきた人は、最初の失敗ですぐにあきらめて、お店を辞めてしまう人が多い。

でも、もし何かにトライをするなら、「失敗は9回重ねた後に、やっと1回成功することができる」というくらいの意気込みでいればいいのだ。

そして、何度か失敗を重ねるためにも、今すぐに第一歩を踏み出さなくてはいけない。

また、一人さんは失敗したことなどないと語るが、それは商売の天才だからなのであり、世の中のほとんどの人は失敗からはじまる、ということを忘れないようにしよう。

さらには、愛から生まれるものには失敗がない、という言葉もとても重い。

もし、自分の行うことがいつまでも叶わないのなら、「それは果たして、愛から生まれているのか?」ということを考えてみるのもいいだろう。

信長本を読むようになったきっかけは何だったんですか?一番最初に読んだ本を覚えていますか?

一人覚えているよ。小学生の頃だけど、『水滸伝』だよ。ある人からすすめられたんだけど、その人は俺に『三国志』を読ませたかったの。

ところが、いきなり『三国志』だと大作で難しいけれど、『水滸伝』ならだいたいわかるからと教えてもらってね。そして、『水滸伝』を読んだ後に、『三国志』を読んだね。

信長そうすると、小学生の時から活字中毒というぐらいだったんですか?

一人それくらい本は読んだな。

信長ちなみに、三国志で好きなキャラっていますか?一人好きなキャラっていうか、最初にこいつをやっつけてやろうと思ったのが、諸葛亮孔明だな。

つまり、俺の架空の敵は諸葛亮孔明だったんだ。こいつより頭のいい奴はいないって言われたことで燃えたの。よし、こいつができることは全部やってやるって思ってね。

そこで、荘子から老子から、とにかく読めるものは全部読みあさって、諸葛亮孔明をやっつけようと勉強したんだ。

これはもちろん想像上の話だけれど、もし、彼と実際に対決できるなら必ず彼に勝とうと思っていてね。

ある日、二十歳すぎぐらいの頃かな、ついに彼に勝ったと思えた瞬間が来たんだよね。納税日本一になるのは簡単だったけれど、諸葛亮孔明をやっつける方が俺には大変だったね。

ちなみに、どうやって彼に勝てたかって言うと、あいつは面白味に欠ける奴なんだよ。死んだときには棗の木が一本と、畑がちょっと残っていただけの無欲な奴で、浮気もしなかったんだ。

でも、もし俺だったら戦の前には女性たちを連れてきてパーッと盛り上げて、やる気を出すだろうね。

だって、大将自らが浮気もしないお堅い人間だと、下にいる奴らは息苦しくてしょうがないだろ。だから、そんな真面目で立派すぎる奴は、俺だったらイチコロでやっつけられるね。相手の部下たちだって、全員俺のところに来ちゃうよ。

勝負事っていうのは、自分の得意なもので、相手の弱いところに向けて、ドンとぶつけるの。

諸葛亮孔明の最大の長所は無欲だったってところ。でも、一番の弱みも無欲なところ。だって、他の奴らは欲があるからね。その欲を刺激した方が勝てるよっていうこと。

信長なるほど。諸葛亮孔明の無欲の部分が、逆に一人さんには勝負の鍵になったんですね。ちなみに、生きていく上で、読書って必要でしょうか?

一人

生きていく上では必要ないね。だって、読書というものがない時代から人間って生きているからね。本は読まなくても生きてはいける。

だけど、楽しく生きたいとか、より良く生きたいとかってなると読書は必要だね。

それに、世の中の動きにしてもね、俺は、気分が悪くなるニュースなんかは見ないんだ。

経営者なのに、ニュースを見なくていいんですかって言われても、ニュースを見て経営者になれるんだったら誰でもなれるよね。

信長確かにそうですよね。それでは、若い人たちに本を好きになってもらうには、どうしたらいいですか。

一人そうだね。良い本よりも面白い本を読ませるようにすることだね。そのためにも、まずは、本好きにさせないと。

学校では、子供たちにいきなり世界文学全集なんかを読ませるけれど、それって、逆に本を嫌いにさせるために読ませているんじゃないかと思っちゃうよね。だから、楽しくて面白い本を読むべきだね。

信長本はどのように選んでいますか?

一人読みたい本を読むこと。本屋さんに行って自分が読みたい本を片っ端から読むのも、ひとつの方法だね。そして、一冊の中に、一行でもなるほどって思える内容が出てきたら、それはいい本と言えるだろうね。

全部読んだけど、ここが納得いかないとかいうのは当たり前だよ。その本はひとりだけのためじゃなくて、皆のために書かれているわけだからね。

だから、一冊の本から、ひとつのことだけでも勉強になればそれで十分だ。でも、今となっては、本を読んでいても、もうどこを読んでも知っていることが多いの。

だから、たった一行、たった一言でもなるほどと思うことがあればいい。一冊からたくさん学べたと思う人は、逆にあまり本を読んでいない人だね。

信長では、将来経営者になりたいような人には読書は必要ですか?それとも読まなくても経営は上手くいくもの?

一人できるね。本の問題じゃないんだよ。経営っていうのは、経営的手腕っていうのがあってできるんだから。

信長必ずしも経営者に読書は必要なものではないと。

一人ない。なぜかって言うと、本を読まない経営者ってたくさんいるよね。本を読んでいる人の方が少ない。ただ、俺が本好きだというだけ。だからかもしれないけれど、本を読まない人とは波長が合わないな。

信長最近では、どのようなものを読むんですか?一人最近はお弟子さんたちがすすめてくれる本だね。

信長そうなんですね。

月に何冊ぐらい本を読まれるんですか?

一人昔はねえ、1日に3冊くらい読んだの。でも今はねえ、あまり読まなくなったな。本屋に行かなくなっちゃったから。

本屋に行くのはエロ本を買う時ぐらいだよ(笑)。というのもね、俺は妙に恥ずかしがり屋なの。自分の本が並んでいるのが嫌なの。

信長エロ本買うんですか(笑)。1日に3冊だと、1年間で千冊近くも読まれていたんですね。

一冊の本からひとつのことが学べればOKというのは、僕も同じ考えだ。

一冊からどれくらいのことを学んでいるのか、というのはどれだけ自分が本をたくさん読んでいるのか、というバロメーターになるだろう。

ところで、諸葛亮孔明というのは、三国志にでてくるスーパースターだ。

サッカーでいえばクリスティアーノ・ロナウド、野球で言うとあのイチロークラスのヒーローでもある。

すでに子供の頃に、そんな偉大なる人物と自分を比べていたなんて、一人さんのセルフイメージ(自分自身をどう評価しているかということ)はとても高かったといえるだろう。

よく、巷の成功哲学書には、「その人が成功するかどうかは、本人のセルフイメージ次第だ」というフレーズがよく出てくるが、まさに一人さんの場合はその通りだったわけだ。

そういう意味においても、我々は、セルフイメージを高く持つ必要があるだろう。

もしあなたが、自分に自信が持てない、なんて思っているのなら、まずは根拠なんていらないから、「自分はすごいんだ!」と毎日10回声に出していってみて欲しい。

いつか本当に、そうなれる日がやってくるはずだから。

信長最近は、もうあまり本屋さんへは行かれないのですか?一人エロ本を買いに行っているときに、そこの本屋に自分の本があると嫌なの(笑)。

だいたいね、俺が唯一落ち込む瞬間というのがあるのだけれど、それはエロ本を買ってきたときに、すでに持っているものと同じ本を買ったことに気づいたとき。

前に買ったことをすっかり忘れてしまってね。

この本、どこかで見たことあるなあって思って、それに気づいたときにはもうがっかりだよ。俺の人生で落ち込むのは、このときぐらいだね(笑)。

信長そこ、突っ込ませてください(笑)。エロ本っていうのはだいたい月刊とか週刊じゃないですか。ということは、1週間のうちに2回くらいは、買いに行っているということですか。

一人そう。でも、それでも、たまに同じのを買っちゃうんだよね(笑)。いつだったか、ある地方のコンビニでエロ本を選んでいたの。

そうしたら、あるファンの女性が近づいて来て、「エロ本を買うって本当なんですね!」って声をかけられたから、「あんたのお師匠さんは、嘘をつくような人じゃないよ」って言ったらね、すごく安心していたよ(笑)。

あと、別の地方に行ったときも、あるコンビニでエロ本を買っていたの。そうしたら、そこの店員さんがファンの人で、「一人さんですね」って声をかけてくれて握手をしたの。

すると、「今、ちょっと電話をするから待っていてください」って言われてね。

しばらくすると、ファンの人たちがバーッとそのコンビニに集まってきて、エロ本を手にしたままで握手会になってしまってね。

そこの店員さんが、「〝ここは一人さんがエロ本を買ったお店です〟って看板を出していいですか?」って聞いてくるから、「やめな、コンビニの本部の人に怒られるから」って言ったよ。

信長これは本には書けないですね。

一人もう、書いているから大丈夫だよ。

信長えっ。今の話は、もう本にあるんですか?でも、こういうお話は、一人さんを身近に感じられるエピソードですね。こんな感じで、男性のファンがいっぱい増えたんですね。一人そう。

何よりも俺はねえ、ただ自由に生きたいの。偉くなったり、先生って言われたからって先生になるのは嫌だしね。俺は俺が好きなの。

だから、大金持ちになったから回転寿司に入れないとか、そういうことは一切ないの。吉野家だって行くしね。

俺は自由に生きたいんだもん。自由に生きたいから、金持ちになったの。

金持ちになったからこれが出来ない、あれは出来ないっていうのは間違いで、これもしたいし、あれもしたいから金持ちになったんだよ。

せっかく一生懸命頑張って豊かになったんだから、好きなものに使えばいいんだよね。でも、ブランドのものを買えるようになっても、100円ショップも好きな人間でいることは大切。

回転寿司には回転寿司のおいしさがあるんだよ。それを金持ちになったから回転寿司には行けないというのは、何かが違うんだな。食い物に差を付ける人は、職業にも差を付けるよな。それは、よくない。

信長回転寿司にふらっと立ち寄る一人さん、いいですね。ところで、おすすめの本とか、作家さんなどはありますか?一人司馬遼太郎をおすすめするね。

なぜかというと、面白くてためになって、そして世の中の仕組みがわかるし、歴史がわかるから。

信長では、おすすめの漫画はありますか?そういえば、さっき三国志の話がでてきましたが、僕は横山光輝の『三国志』とか『項羽と劉邦』とかっていいなと思うんですけど。

一人あんまり漫画は読まないんだけど、それでもいいと思うよ。漫画から入りやすい人は漫画から入った方がいいよ。

信長では、おすすめの映画は?一人一番はやっぱりオードリー・ヘップバーンが主演の『麗しのサブリナ』だな。

映画の登場人物の中で弟がいい男で、あんちゃんの方は仕事ばっかりやっているんだけど、そんな兄貴の方が弟の彼女を取り上げちゃうというわけ。

やっぱり、仕事をやっている人って魅力があるからね。当時はアメリカもまだ貧しかったの。国民が靴を履けないような時代だったの。

でも、そんな中、彼らは、俺たちが商売をすると皆が靴を履けるようになる、小学校に行けるようになるって言って頑張るんだよ。

お金持ちって言うと、なんとなく嫌な人が多くて傲慢なイメージがあったものだけど、この映画を見てこういう〝いい金持ち〟にならないといけないと思ったんだ。

だって、お金持ちじゃない人だって嫌な人間もいるんだよね。お金持ちになるなら、嫌な金持ちにならなければいいんだよ。

信長お金持ちになるなら、いいお金持ちになれ、ということですね。

確かに、一昔前の童話などに描かれているお金持ちのイメージは傲慢だったり、欲張りだったりしていやな人が多かった。

でも、今の時代のお金持ちのイメージはすっかり新しくなっている。

たとえば、現代のお金持ちたちは、チャリティーや社会貢献をする「フィランソロピー(企業による人類愛にもとづく社会貢献)」の精神を持つことが当たり前だったり、著名な海外セレブたちも、「ソーシャライト(慈善事業などを行う富裕層)」と呼ばれて活躍している人も多い。

そして、そんな精神を持つ〝いいお金持ち〟たちは、豊かさが豊かさを呼ぶというルールのもとで、さらにもっと大金持ちになっていくのだ。

また、日本一の大富豪である一人さんと話していると、毎回、会話の中にしっかりと「儲ける」という言葉が出てくるのに気づいた。そう、一人さんは、儲けるということにとても前向きな人なのだ。

日本人の中には、お金の話をすると「お金の話なんて」と言う人がいる。けれども、僕はそういう人で幸せなお金持ちになっている人を見たことがない。

むしろ、お金と縁遠い人達ばかりだ。儲けるということを、もっともっと肯定しよう。肯定すればするほど、富に恵まれるのだから。それが〝いいお金持ち〟への道でもあるのだ。今回は、それを改めて確信した。

実は、一人さんにインタビューをするにあたって、一人さんの過去の著作を数十冊読破して臨んだ。

そして気づいたのだが、一人さんの著書を読んでいると、ちょくちょく「エッチな本」とか「エッチな~」というフレーズがでてくるのだ。

そんな場面に遭遇するたびに、「一人さんはエッチな話をすることで、読者との距離感を近づけようと思っているんだな」なんて思っていたのだ。

要するに、このような話題を振ることで、読者に親しみをもってもらいたいんだな、と想像していたのだ。

しかし、そんな私の仮説は大きく覆された。実は斎藤一人は、素の状態でエロ本を読む人だったのだ。これには驚いてしまった。

「こんなことを本にしてもいいのですか?」と聞いても、「大丈夫だよ~」とあっけらかんと笑いながら答えてくれる。

完璧で近づき難い一人さんというイメージを抱き最初は緊張していた中、こんなお茶目な一人さんの素顔を見られたことで、一気に二人の距離感が縮まったような気がする。

僕は自身の書籍の中で、よく自己開示(自分自身の内面をさらけ出すことによって、相手に親近感をもってもらう効果)について説明するのだが、まさに一人さんの自己開示のおかげで、一気に一人さんに心を持っていかれてしまった。

自己開示はとても有効なテクニックなので、ぜひ日常生活でも使ってみよう。

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