Step.4自分に自信が持てない……「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てる
今月も部署の中で自分の実績が最低だった。もうい上がれないかもしれない……。思い切って会社を辞めたはいいが、この大不況の就職氷河期。資格も専門性もないし、この先、大丈夫だろうか……。
売れる企画を考えろと言われているが、何をどう考えればいいのか……。自分が思いつくようなものは、すでに誰かがやってるし。そんなにおいしい話が簡単に見つかるはずないじゃないか。
この三つの悩みに共通する頭のゴミを、掃除する「言語コントロール」とは?
世界は言語でできている
「過去は未来に影響しない」「自分は変わることができる」そう確信し、「なりたい自分」になっていく上で重要なのが、言語のコントロールです。
なぜなら、私たちが生活している空間は、実は言語で成り立っているからです。
法律も経済も、私たちの生活を成り立たせているもののほとんどが言語でできています。
例えば、私たちがクルマを運転していて赤信号で停止するのは道路交通法があるからですが、道路交通法はただ言葉が並んでいるものです。その言語のかたまりが私たちの交通をコントロールしているのです。
自分の持っている某社の株価が上がると喜び、下がると心配になりますが、目の前で札束が増えたり減ったりしているわけではありません。株式も、株価も言語空間での話です。
例えばデリバティブ(株式・債券・金利・外国為替などの原資産となる金融商品から派生して生まれた金融商品。
将来、売買する権利をあらかじめ売買する取引など多種多様な取引がある)商品の一つであるCDSの合計の想定元本は7000兆円とされています。しかし現実にはその7000兆円はどこにもないのです。
デリバティブの方程式をつくるときに決められた想定元本の合計が結果として7000兆円だったというだけ。7000兆円は方程式の中にしかありません。
FXだともっと分かりやすいでしょう。
FXのレバレッジは2011年8月より50倍から25倍になりましたが、これは原資が1万円の場合、25万円の想定元本まで取引してよいということ。
しかし、24万円というお金は実際にはどこにもありません。FXのルール上「あることにしてよい」というだけのこと。
このように、今のお金の世界では、印刷された円やドルは実際に動いているお金のごく一部。ほとんどが印刷されていないお金です。
ではそのお金がどこにあるかというと、言語空間にあるのです。
同じように土地も、不動産業者にとっては宅地建物取引法や税法という言語空間の中に存在しています。物理学者にとっての宇宙も言語空間です。ビッグバンもニュートリノもすべて波動方程式という言語で記述するからです。
言語による負の悪循環
このように、私たちは言語空間に生きています。宇宙の成り立ちから、テレビCMのコピーまで言語です。私たちは1秒1秒どっぷり言語の中につかりながら生きています。
そして、私たちを取り囲む言語が、絶えず私たちに刷り込みを行なっているのです。
「これを買わなくていいの?買ったら気分が明るくなるよ」「たまにはおしゃれな場所でおいしいものを食べなきゃ」「自分にご褒美あげなよ」「会社にしがみつかなきゃ人生転落するよ」「仕事が嫌でも我慢して働いて金を貯めなきゃ幸せになれないよ」といった具合に。
つまり、頭のモヤモヤは、言語でできていると言ってもいいのです。頭のゴミは、言語空間にあるのです。
しかし、ここが重要なところですが、刷り込みを行ない、頭のゴミを生産しているのは、他者だけではありません。
自分自身も、自分に対して日々、刷り込みを行ない、モヤモヤを量産しているのです。私たちは常に頭の中で自己対話をしています。
「会社行きたくねー」「なんだ、このオヤジ、イライラするな」「そんなことできるわけねーだろ」「だるー」「帰って寝たい」「トロトロすんな。サッサとやれよ」といったネガティブなものもあれば、
「よっしゃ!」「ああ、よかった、ほっとしたぜ」「やっぱ○○さんはいい人だなあ」「ありがとう!」「がんばってよかった」「きれいな夕焼けだなあ」といったポジティブな自己対話もあります。
しかし実際には、ネガティブな自己対話の方が圧倒的に多いのです。なぜなら、多くの人の自己イメージがマイナスにかたよっているからです。
自己評価が低いほど、「こんなの無理」「やりたくない」「やめたい」「ラクしたい」といったマイナスの自己対話が増えます。
例えば、「自分は人見知りで話が下手だ」という自己イメージを持っていると、会合に出る前には「行きたくない」と思い、人前で話さなければいけないときは、「また恥をさらすのか……」などとマイナスの自己対話をします。
「自分はサエない」と思っていれば、好みのタイプの人と出会っても、「自分に興味を持ってくれるわけない」「愛想笑いしてくれてるだけだよ」とマイナスの自己対話をします。
「自分は能力が低い」と思っていれば、そりゃあ朝起きたときから「会社行きたくねー」と心の中で叫ぶでしょう。
自己イメージがマイナスであるほど、自己対話もネガティブになっていきます。そして、ネガティブな自己対話によって、自己評価をさらに下げるという悪循環に陥ります。
実は、多くの人が、自己対話によってこの悪循環にはまってしまっているのです。
人は自己イメージのとおりに行動する
では、そもそもあなたの自己評価は、どのようにしてつくられたのでしょうか。
自己評価というくらいですから、自分でつくってきたと思うかもしれませんが、そうではありません。
あなたの自己評価は、子どもの頃から聞かされてきた他人の言葉でつくられているのです。まずは親の言葉です。
「お前は気が小さい」「あんたはブサイク」「体が弱い」「根気がない」「我慢が足りない」などと親から言われて育つと、「自分はそうなんだ」と自己イメージを固め、本当にそのような大人に育ちます。
「お前は運動神経がなくてぶきっちょだけど、頭はいいから勉強をがんばりなさい」と言われて育った人は、一流大学から一流企業へ入るかもしれません。
しかし一度、頭脳方面で挫折すると、立ち直れない危うさがあります。親の言葉の次には、学校の先生の言葉。そして、先輩や友達の言葉。
私たちは生きていく中でさまざまな人の言葉から大きな影響を受けています。
小学校で先生に作文を褒められたことがきっかけで文章を書き続けて作家になった、という人がいます。
そういう人は、他人の言葉がプラスに働き、プラスの自己イメージをつくることに成功した人です。
ところが実際には、周囲の人から聞かされる言葉は、本人の自己評価を下げる方向に働くことが多いのです。
わが子の幸せを願う親であっても、子どもに対して自己評価を下げるような言葉がけをしていることの方が圧倒的に多いのです。
子どもの頃から今日までを振り返ってみてください。褒められたことよりも、叱られたことの方が多いのではないでしょうか。
能力や魅力を認めてもらったことよりも、「まだ足りない。もっとがんばれ」とハッパをかけられたことの方が多いのではないでしょうか。
そうして年を重ねるごとに「自分はこういう至らない人間だ」というマイナスの自己イメージが固定されてきたのです。
自己イメージがプラスであれマイナスであれ、私たちは自己イメージに沿うように思考し、行動します。
前述のように、「自分は人見知りだ」という自己イメージがあれば、知らない人に会いにいくのが嫌になり、出かける前にお腹が痛くなったり、熱が出たりするなど、体も自己イメージに合わせて反応します。
なんとか会合に出ても、緊張して声や手が震えたり、うまく話せなかったりということになります。自己イメージに対してホメオスタシスが働くのです。自己イメージはそれほど強力に私たちの思考と行動を規定しています。
マイナスの自己イメージを持っているということは、見えないロープで今いる場所に縛りつけられているようなものです。
どんなに強く変わりたいと思っても、マイナスの自己イメージに沿うようにホメオスタシスが働き、マイナスの思考と行動をしてしまうのです。
したがって、自己イメージから根本的に変えない限り、人は変わることができないのです。マイナスの自己イメージ。それが、このステップで捨てるゴミです。そして、マイナスの自己イメージを捨てるために、言語のコントロールが重要なのです。
失敗体験は二度と思い出すな
私たちは日々、自己対話によって、自己イメージをさらに強固なものにしています。
私たちは1日におよそ100回、自分を定義する言葉を口にしたり、心の中で発したりしていると言われています。
「オレは人見知りだからなあ」「オレは口下手だからなあ」「オレは体力ないもんなあ」「アタシはおおざっぱな性格だから」「アタシは根気がないしなあ」「アタシは料理嫌いだし」といった具合に。
そうした自己対話がどこから出てくるかというと、自己イメージから出てきているのです。
自己イメージから出る自己対話が、自己イメージとブリーフ・システムをさらに強固なものにします。
ブリーフ・システムとは、自己イメージから生まれた信念(ブリーフ)にもとついて思考や行動が決定されていくことを指します。
自己イメージに沿って自己対話が行なわれ、自己イメージとブリーフ・システムがますます固定化します。このように、私たちは言語で強力な縛りを受けています。
「自分は○○な人間だ」という信念は、「言語」と「イメージ」と「情動(感情)記憶」の三つの要素でできています。
例えば、上司に怒られたときのことを思いだして、「あのときは最悪だったな……」と自己対話をした途端に、必ずそのときの「怒られている自分」というイメージと「みじめな自分」という感情の記憶がセットになって立ち現れます。
そのとき脳では、失敗をもう一度体験したのと同じ臨場感が生まれます。つまり、実際にそれが起こっている場面に身を置いているような生々しい感覚を感じるのです。
ですから、失敗体験を何度も思いだす性格の人がいますが、そのクセは絶対にやめるべきです。百害あって一利なし。失敗体験の反芻は頭のゴミです。
実際には一度しか起こっていないマイナスの出来事でも、その出来事についてのマイナスの自己対話をくり返すと、脳の中では何度もその出来事を体験したのと同じことになり、「自分はダメな人間だ」というブリーフが強固になります。
「今月も部署の中で自分の実績が最低だった。どうすればい上がれるんだ……」と、落ち込んでいる人がいるとします。
その人の頭の中は、「部署で実績最低の自分」というこれまでの記憶でいっぱいのはずです。
その失敗の記憶が「オレは実績を上げられないダメな社員」というブリーフ・システムを固定化し、い上がれなくしてしまっているのです。
では、固定化したネガティブなブリーフ・システムは、どうすれば変えることができるのでしょうか。
ポジティブな自己対話こそ重要
まず、ここまでの話を整理してみましょう。
- モヤモヤしている「これまでの自分」は、他者からの刷り込みでできている。
- その刷り込みは言語でできている。
- 言語の刷り込みによってマイナスの自己イメージができている。
- その自己イメージにもとづいて、ネガティブな自己対話が生まれている。
- ネガティブな自己対話が、ネガティブなブリーフ・システムを強固にしている。
つまり、刷り込みでつくられた「これまでの自分」は、言語でつくられ、言語で縛られているのですから、「これまでの自分」をリセットするのもまた言語を糸口にして行なえばよい、ということになります私たちは毎日、非常に多くの自己対話を行なっています。
それらの自己対話が、失敗を何度もくり返すのと同じくらいの大きなインパクトを持っています。
マイナスの自己対話が多いのは、褒められるより叱られることが多いことからも分かるように、他者からの言葉がマイナスであることが多く、それにもとづいてマイナスの自己イメージができているからですが、機能脳科学的に見てもそれは自然の帰結です。
人間の学習は失敗から生まれるからです。生命を維持するために同じ失敗をくり返さないように、脳は失敗体験を強く記憶します。
もともと私たちは、ポジティブな記憶より、ネガティブな記憶の方が強く残るようにできているのです。
しかし、言語とイメージを活用すれば、ブリーフ・システムを変えることは可能です。
放っておくと記憶も自己イメージも自己対話もマイナスでネガティブなものにかたよるのですから、意識的にポジティブな自己対話をしていく必要があるのです。
私たちは失敗をすると条件反射的に「しまった!」「最悪!」などとマイナスの自己対話をしています。
それによって「失敗した最悪な自分」という自己イメージを強めてしまい、自己評価を下げてしまいます。
誰にだって失敗はあります。失敗するから学習し成長するのです。しかし失敗にとらわれて自己評価を下げると先行きはマイナスになる。
ですから、失敗の事実は認識しながら、失敗によって自己評価を下げないということが大事になります。
失敗したときに、「しまった!」「最悪!」「自分がダメだから失敗したんだ」と思わないこと。ただ、「自分らしくないな」と思えばいいのです。
自己評価は高く保ったまま、「こんなのは自分らしくない。もうしないぞ」と考えます。
これはそのまま他人への言葉がけでも同じです。
失敗をした他人に対して、「君らしくないよ。ほんとはもっとできるんだから」と言えば、その人は自己評価を落とすことなく失敗から学ぶことができます。
「この前も同じ失敗をしたじゃないか!」と怒るなどは最悪。
言われた方は、前回の失敗を「言葉」「情景」「感情」のセットの強烈な臨場感で思いだして、「失敗をするダメな自分」という自己イメージを固着させてしまいます。
そしてその自己イメージに沿って、失敗をくり返す危険性が高まります。育てたい部下がいるなら、部下が失敗したときに、「君らしくないな。君はほんとはもっとできるんだから」という声がけをすべきです。
エフィカシーの高い人の頭にゴミはない
自分の能力に対する自己評価のことを「エフィカシー」(efficacy)と言います。
「自分には行動力と発想力がある!」という高いエフィカシーを持つのと、「自分には行動力も発想力もない」という低いエフィカシーを持つのとでは、実際には同じ能力でも、パフォーマンスに大きな差が出ます。
エフィカシーによってホメオスタシスの働き方が変わるからです。
「オレには行動力と発想力がある!」という高いエフィカシーを持っている人は、ずば抜けた行動力と発想力が発揮される方向へとホメオスタシスのフィードバックが働き、自然と行動力と発想力が発揮されます。
反対に、「行動力も発想力もない」と考えている人は、「行動もできず発想も浮かばない」というマイナス方向へホメオスタシスのフィードバックが働き、実際に「行動もできず発想も浮かばない」という結果になってしまいます。
また、人間は自分にとって重要な情報しか認識していません。
ステップ2で述べたように、友達と一緒にある人の家に行くと、自分と友達の見ているものが異なります。
あなたの目にはゴルフクラブが入っているのに、友達はゴルフクラブに気づかない。
友達の目には壁の絵画が映っているのに、絵画はあなたの記憶にさえ残らないというように。つまり、私たちには無意識のうちに盲点が生まれているのです。
この盲点のことを「スコトーマ」と呼びます。エフィカシーによってスコトーマも変化します。
「オレには行動力も発想力もない」とエフィカシーが低い人は、上司から「すごい企画を上げてこい」と言われても、いい企画を考えつくためのフットワークもアイデアの糸口もスコトーマとなって隠れてしまい、いい企画を考えつくことはできません。
一方、「オレには行動力も発想力もある!」という高いエフィカシーを持つ人は、「よさそうな企画なんてやり尽くされてる」とか「時間がない」「おいしい話などめったにない」といった「すごい企画を考えつけない理由」がスコトーマに隠れて見えなくなります。
つまり、エフィカシーの低い人には「できる道筋」が見えない。だから、頭の中はモヤモヤとしたゴミが多くなります。かたや、エフィカシーの高い人には「できない理由」が見えない。
頭の中にゴミが生まれる余地がありません。モヤモヤしている暇などないのです。高いエフィカシーを持つ人には、頭のゴミも、不可能もなくなります。
このように、高いエフィカシーを持つことは頭のゴミを消し、心から望むゴールに向かうための必須条件の一つです。
「思い切って会社を辞めたはいいが、この大不況の就職氷河期。資格も専門性もないし、この先、大丈夫だろうか……」
そんなふうに不安になっている人がいるのなら、それは自分でエフィカシーを落としてしまっているからです。
きっと会社を辞める決心をしたときは、それなりに高いエフィカシーを持っていたはず。ところが、いざ辞めてみて心細くなってしまうと、エフィカシーを維持できなくなった……。
高いエフィカシーを維持するためにどうすればよいのかというと、ネガティブな自己対話をなくし、ポジティブな自己対話をルールにすること。
右の例でいうと、「不況だし」「資格もないし」「この先、大丈夫だろうか」などはすべてバツ。
臆病風が吹いたり、失敗したりしたときには、「自分(君)らしくない。自分(君)はもっとできるんだから」と自己対話するのを習慣にします。
一方、うまくいったときや、よいことがあったときは、「自分らしいな」「当然だ!」でいいのです。
高い自己評価、プラスの自己イメージ、高いエフィカシーに沿った成功なのですから、うまくいったのは「当然!」なのです。
ポジティブな自己対話によって自己評価と自己イメージが変われば、同時にコンフォート・ゾーンも変わります。
低いところにあったコンフォート・ゾーンが、高いレベルに移動するのです。
そうして、「自分はデキる!」「頭は常にクリア」という高いレベルのコンフォート・ゾーンに向かってホメオスタシスが働くようになります。
つまり、自己対話をポジティブに変えれば、そこから前向きな循環が始まり、ホメオスタシスの働きで、自然と有能な自分に変わっていくのです。
他人はあなたの過去しか見ていない
ところが、そうしてネガティブな自己対話のクセを変えていっても、他者からの言語の刷り込みは続きます。
他人の意見は、何度も何度も聞かされ、それを受け入れれば、自己対話と同じ効果をもたらします。
くり返し聞かされる意見は、それが事実や自分の認識と異なるものであっても、「確かに、そうかもしれない」という自己対話を生み、自己イメージに上書きされます。
他人の話を聞いているとき、私たちは話している人の言葉に対して3倍の速さで自分自身に言葉を発しています。話がやんだときは、それが6倍の速さになります。他人との会話によって膨大な自己対話が誘発されるのです。
他人の自分に対する意見がネガティブであれば、膨大な量のネガティブな自己対話が生じます。それによる自己イメージへのインパクトは強烈です。
例えば、重要な交渉の前に、上司から「君は自分の意見をはっきり言えない性格だから、気をつけたまえ」などと言われると、過去の「意見を言えなかった気の弱い自分」が言語、イメージ、情動記憶のセットでよみがえり、余計に自分の意見を言えなくなってしまうのです。
ここでもし「君は意外と言うときには言うやつだからなあ」とでも言われていたら、重要な場面で果敢に発言できるもの。
「言うときには言う」という過去の自分が再現され、その自己イメージに沿った行動が出るからです。このように他人の言葉は私たちに大きな影響を与えます。
心無い一言や不用意な言葉がけもあれば、善意の一言もあるでしょう。しかし、発言者の意図がどうであれ、他人の意見全部に共通することがあります。
それは、「あなたに何かを言う相手は、昨日までのあなたの過去にもとづいて話をしているのだ」ということです。
昨日までのあなたが何で構成されているかといえば、それは他人からの刷り込みです。「本当はこうしたい」「本当はこうなりたい」というあなたの本心の願望とは無関係の言葉であり価値観です。
「本当はこうなりたい」というあなたの願望にとっては無意味な刷り込みなのですから、一言で言えば「ゴミ」です。そのゴミにもとづいて他人はあなたに意見を言っているのです。
ということは、「モヤモヤしてきたこれまでの自分をリセットしたい」と思っているあなたにとって、どんな他人の意見もそれはモヤモヤのもと。ゴミです。
他人はあなたがリセットしようとしている過去だけを見て話をしているからです。あなたの過去だけを見て、あなたの未来を決めようとしているからです。あなたの低い自己評価をもとに、あなたの未来を設計しようとしているからです。
自らを拠り所にせよ
本当にやりたいことをやって生きていくには、高いエフィカシーを維持していくことが必要です。そのためには誰に何を言われてもブレない高い自己評価とエフィカシーが必要です。
しかし他人はそこへ悪意であれ善意であれ攻撃を加えてきます。あなたの自己評価を下げる相手は「ドリーム・キラー」(夢を潰す人)です。
あなたの周囲はドリーム・キラーで溢れています。
あなたが心から望むゴールを持ち、それを他人に話そうものなら、「そんなのできんの?」「食っていけるの?」「応援はしたいけど、心配なんだよ」と、必ず誰かが夢を潰すような発言をし、あなたの自己評価を下げにかかってきます。
ドリーム・キラーを撃退するいちばんの方法は、夢を他人に話さないこと。釈が言った「自帰依自灯明」、つまり「自らを拠り所にする」のです。
「今ここにいる自分」を拠り所とし、自己評価とエフィカシーを自分で決めていくのです。
これからあなたは、誰のどんな声を聞き、誰のどんな声には耳をふさぐかという選別をしていかなくてはなりません。
他人の発言を「なりたい自分」のゴールを基準に選別し、たとえ耳を傾けたとしても、マイナスの自己対話をしないように。
もちろん、メディアなどから垂れ流される刷り込みの情報も、「なりたい自分」「やりたいこと」を基準に選別していくことになります。
「こうありたい」という「未来の自分」のゴールに意味のある意見、情報、物は取り入れ、未来の自分にとって無意味な情報は放っておく。
「なりたい自分の未来の姿」「心から望むゴール」と関係のない情報はすべてゴミです。そして忘れてはいけないのは、最大のドリーム・キラーは自分自身だということ。
ネガティブな自己対話が、あなたの頭のゴミを増やし、あなたの夢を潰す、最大のドリーム・キラーです。
自己対話をネガティブからポジティブへと変えていけば、自己評価が上がり、自己イメージとブリーフがよい方へと変わり、高いエフィカシーを維持できます。
そして、心から望むゴールを実現できるあなたへと変わっていくのです。
そうして「これまでの自分」をリセットしたら、次のステップで「本当になりたい自分」をつくっていきます。
三つの悩みへの回答ネガティブな自己対話をやめ、「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てよ。
そうすれば高いエフィカシーを維持できる。
Step・4のポイント
●人はネガティブな自己対話が圧倒的に多い。
●自己イメージにもとづくブリーフが、思考と行動を規定している。
●しかし、これまでのブリーフを、ポジティブな自己対話で変え、エフィカシーを高めることができる。
●エフィカシーの高い人の頭の中にはゴミはない。
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