人生でもっとも悲しいことのひとつは、死ぬ間際に振り返って後悔することだ。もっとすごい人になれたのに、もっと何かできたのに、もっと所有できたのに、やれるとわかっていたのに、と。──ロビン・シャーマ
人間の歴史の物語は、男と女の自分の過小評価のストーリーである。──アブラハム・マズロー
平凡な生き方を離脱して、自分の能力をフルに使って最高の人生を生きたい。これは、人類史上最大の難関であり、全人類共通、不変の願いである。
言い訳をやめて正しい行動をとり、ベストを尽くして望み通りの人生を叶える。ほんのひと握りだけが享受できる無制限の人生だ。
残念なことに、およそ95パーセントの人々は、理想とする人生のはるか下のラインで妥協している。もっと上にいきたいと願い、後悔しながら生きている。
本当は、望んだことはすべて叶えることができたはずなのに、それを知る由もないのだ。
アメリカ社会保障局のデータによると、100人のキャリア開始から40年間、引退の年齢までを追跡すると、こんな結果になるという。
裕福な人……1
名経済的に安定している人……4
名何らかの事情でしかたなく働き続けている人……5
名死亡した人……35名
経済的に困難で友人家族親せきや政府の世話になっている人……54名
あくまで金銭面の話だが、自由がきく人生を築くことに成功した人はわずか5パーセント。残りの95パーセントは、一生苦労が続くということだ。
だから、しっかりと考えて答えを出すべき自分への質問はこれだ。
95パーセントの人のような苦労をしなくてすむために、今できることは何か?本書を読んでいるあなたには、人生を次のレベルに引き上げる心の準備ができているはずだ。
みんながそうしているからといって、自分の可能性を下回る人生に妥協するのはイヤだ……そうだろう?凡人の域を脱して上位5パーセントの仲間入りをするための3つのステップを紹介する。
ステップ195パーセントは「妥協の人生」を生きている
この国の95パーセントの人が、望み通りの人生を生きていない。
ということは、つまり、大多数の人とは違う考え方と生き方を選ばない限り、平凡で苦労と失敗と後悔だらけの人生を耐え忍ぶことになる──大多数の人と同じように。
あなたが今行動を起こして、潜在能力をフル活用して望みを叶えるという見本を示さない限り、友人も家族も同僚も「大多数」の仲間入りだ。
毎日、大多数の人は妥協した選択をし、あらゆる面で苦労する。
肉体、精神、恋愛、経済、すべてにおいて、本当に望むレベルの成功や幸福を得ることはなく、苦労する日々を送る人がほとんどなのだ。
以下について考えてみよう。
健康面肥満が蔓延し、死に至る可能性が高いがんや心臓病といった病気が増えている。人並みの人生の人は疲れているので、肉体のエネルギーレベルが常に低い。大多数の人は、数杯のコーヒーかエネルギードリンクなしでは1日を乗り切る元気さえない。
そういった飲料が売れているのは、多くの人が肉体的に疲れている証拠だ。精神・感情面うつ症状や不安障害など、精神疾患や精神障害に対処するために日常的に使われる処方薬は増える一方だ。
テレビをつけると、薬を宣伝するコマーシャルをほぼ毎日見かける。
素敵な中年夫婦が犬を連れて浜辺で凧を揚げている映像に合わせて、男性の低い声のナレーションが、さまざまな症状と薬を紹介した後、副作用について羅列する。
そして最後に「お申し込みは、画面に出ているこの番号まで!今すぐどうぞ!」恋愛アメリカはまぎれもない離婚大国であり、2組に1組が離婚している。
かつては深く愛し合い、友人や家族の前で「健やかなときも病めるときも」生涯の愛を誓い合ったカップルの半数が、約束を守り通せていない。
僕の父と母は、30年以上の結婚生活を経て最近離婚した。だから僕もまた、人間関係の破たんの苦しみを身をもって実感する人間のひとりだ。経済面現代のアメリカ人が抱える個人負債は、かつてないほど膨れ上がっている。
ほとんどの人の収入は、本人が望む収入額に届いていない。支出額が多すぎ、貯蓄額が少なすぎるため、財政的に困窮しているのが現状だ。
大多数の人が、自分の本当の能力をはるかに下回る人生を送っていることが、おわかりいただけただろうか。次に、大多数の人が平凡な人生に妥協し、苦しい人生を送るはめになる原因について探ってみよう。
ステップ2あなたが「人並みの人生」を選ぶ7つの理由
95パーセントの人々が自分の能力をはるかに下回る人生で妥協し、望むレベルの成功・幸福・自由を得られていない。そうとわかれば、次のステップとして欠かせないのは、「原因を知ること」だ。
あなたの人生がそうならないために、平均的な人たちが月並みな人生を送るに至った原因を理解すべきなのだ。
妥協の人生を送り、幸せになれなくて苦労し、請求書の支払いに苦労している40代から50代の「平凡な大多数の人」にこんな質問をしたら、どんな答えが返ってくるだろう。
「あなたの人生は計画通りですか?夢を叶えましたか?」彼らは苦労する人生を計画していただろうか?もちろん違うはずだ。誰だって、苦労する人生なんて送りたくない。
僕の望みは自由な人生だ。朝起きたら好きなことを好きな時間にして、好きな人と付き合いたい。
毎日ベッドから出るときに心の底から自分の人生に感謝したいし、仕事を愛し、プライベートや仕事で付き合う人たちを心から愛したい。
それが僕の「成功の定義」だ。そんな人生は自然に降ってはこない。きちんと計画しなければならない。
次に挙げるのが、僕が考える「潜在能力をフルに発揮できずに平凡な人生に終わる主たる原因」と、それに打ち勝つ対策だ。
平凡化する原因1「バックミラー症候群」
平凡な人生を招く深刻な原因のひとつが「バックミラー症候群」だ。僕たちは無意識のうちにバックミラーを使って、過去を再生しては追体験する。
そして、「昔の自分の姿」を「今の姿」だと思い込み、過去の縛りを基準にして自分の限界を決め、今そこに確実に存在する可能性にブレーキをかけてしまうのだ。
その結果、朝の起床時間から人生の目標設定に至るまで、あらゆる選択を、過去の経験に照らし合わせて制限しようとする。
もっと良い人生を送りたいと思っているにもかかわらず、過去を参照する以外に方法が浮かばないのだ。研究データによると、平均的な人は1日に5万から6万件の事柄を考えているそうだ。
問題は、平凡な人たちの思考の95パーセントは、前日や前々日や3日前と代わり映えがしないこと。
そんな調子では、毎日毎月毎年──そして一生、人生のクオリティを高められなくても不思議はない。
古びて擦り切れた荷物のように、僕たちは過去のストレス、恐れ、心配を今日に持ち込んでいる。せっかくのチャンスが訪れても、素早くバックミラーで過去の自分の限界をチェックする。
「ダメだ、そんなことは今までやったことがない」「そのレベルは自分にはできない」「実際、今まで何度も繰り返し失敗してきた」逆境に直面したときも、やはりバックミラーを信頼して、それを指針に出方を決める。
「やっぱりついてない。僕はいつもこうなるんだ。あきらめるしかない。ややこしい問題が起きたときは、いつもそうしてきたから」
過去や自分の縛りを乗り越えて前に進みたいのなら、バックミラーに頼って生きるのをやめよう。代わりに、無限の可能性に満ちた人生をイメージする。
「自分の過去は自分の未来とはちがう」という思考パターンを受け入れよう。自分に自信を与える言葉をつぶやこう。どんなことも可能であり、自分にはそれだけの能力と意欲があるのだ。
最初は本心からの言葉でなくてもいい。おそらく簡単には信じられないだろうから。気持ちに引っかかりが生じるかもしれない。それでかまわない。
ひたすら言葉を繰り返すうちに、潜在意識がポジティブな自己暗示を吸収し始めるからだ(アファメーションの具体的なやり方については6章を参照)。
人生の望みに、不必要な制限を設けないこと。これまでの自分の限界より大きく広げて考えられる人になろう。何も恐れなくていい。あなたに失敗はあり得ないからだ。これからは学びと成長を続け、自分史上最高の人生に近づくのみだ。
今のあなたの姿は過去の行動の結果であるが、これから進む方向は、今この瞬間からあなたがとる選択肢にかかっている。そのことは常に忘れないでほしい。
平凡化する原因2「目的の欠如」
「あなたの人生の目的は何ですか?」平均的な人にそうたずねると、困った顔をするか、こんな答えが返ってくるはずだ。
「えーっと。わかりません」あなたなら、なんと返事をするだろう?平均的な人は、人生の目的を明確に言葉にすることができない。
毎朝起きて、人生のミッションの達成に向けて頑張るための「確固たる動機」を明言できないのだ。平均的な人は、とりあえずの1日を送り、生きのびる以上の高い目標を掲げない。
なるべくラクな道を選び、1日をやり過ごすことに集中し、短絡的に目の前の喜びを追求し、成長につながる痛みや不快感を避けようとする。
僕は、訪問セールスをしていた7年間のキャリアの中で、数々の社内記録を達成したものの、7年のうち最初の6年を、平凡化との苦しい闘いに費やし、負けるほうが多かった。
コンスタントな結果を出せず、自分のベストに到底およばない結果を受け入れる日々だったのだ。自分が変われたのは、平凡化を克服する秘訣にようやく気づいたから。
それは、「人生の目的を持ち、それに従って生きること」だった。会社の殿堂入りを果たしたからこそセールスの仕事に区切りをつけて、本の執筆と講演とコーチングの夢を追求する決心をしたのだが、会社にいる頃には自分の潜在能力をフルに使ったことはなかった。
僕は、「平凡」という名の荷物を背負って会社を去ろうとしていた。何か手を打たないと、この荷物は次のフィールドにもついてきてしまうに違いなかった。
それまでの僕は、起きたくないときでも早起きせざるを得ないだけの「確固たる人生の目的」を持っていなかった。
そこで僕は、退社を1年延期して、今後12カ月の人生の目標を決めることにした。
「自分が本当に望む成功と、クオリティの高い人生にふさわしい自分になる」ことだ。さらにもうひとつ、目標を追加した(そう、目標は複数あってもよい)。
それは「無私無欲で他の人の役に立つこと」。そのために、他のセールスパーソン16人と共にチームを結成した。
僕は、週に1度の会議を主導してコーチングの電話をかけ、彼らの目標達成の手助けをした。46週間連続、無料のコーチングを行ったのだ。
こうして僕は毎日を、人生のふたつの目標に沿って過ごし、自分の思考、言葉、行動が、常に目標に矛盾しないように心掛けた。
すると、自己最高のセールスを達成(前年度の最高より94パーセント増)できたと同時に、他のセールスパーソン数人に関しても、社の50年の歴史を塗り替える高い結果を引き出すことに成功したのだ。
そう、このように、平凡化の原因に打ち勝つには、「人生の目標」が必要なのだ。人生の目標は、あなたが望むならどんなことでもいい。
毎日早起きしてその目標に沿った生活をしたいと思えるだけのことなら、何でもいいのだ。
とはいえ、そんな人生の目標を今すぐ決めるのは荷が重すぎるかもしれない。だから最初は、何かシンプルで小さな目標を立ててもいいだろう。
たとえば──「自分と周囲の人に、今より多くの幸せがもたらされるように、笑顔でいる時間を増やす」「人の役に立つ人間でありたいから、人にできるだけ手伝いを申し出る」小さな目標が、さらに大きな目標へのステップとなるはずだ。
人生の目標は、いつでも変更可能だ。あなた自身が成長して進化するにつれ、目標も進化するのが当然のことだ。重要なのは、今すぐ目標を立てて、それに沿った生き方をスタートさせること。目標は「探し当てる」ものではなく、あなたが望むままに決めるものだ。
先ほど紹介したマシュー・ケリーは著書の中で、世界共通の人生の目標を教えてくれている。
それは、「自分史上最高バージョンの自分になること」。
これはつまり、成長して最高バージョンの自分になることに意識を集中し、夢を追求し、他の人にも影響を与えて同じ道を進ませることだ。
これを大まかな目標に据えればよいだろう。今週のうちに時間をとって、人生の目標を考え、文字にしてみよう。そして、毎日目に入るところに貼っておこう。
この作業は、モーニングメソッドの時間に行うこともできる。
自分が抱えている問題よりも大きな人生の目標を持つことで、現実に直面する問題が小さく感じられ、ラクに乗り越えられるようになる。
このことは、常に念頭においてほしい。
平凡化する原因3「物事のつながりを無視する」
平凡化の原因として、「ありがちだが気づきにくい」のが、物事のつながりを無視することだ。人は、自分の行動は、特定の時間や状況だけに影響を与えると思いがちだが、それは誤っている。
たとえば、次のことを「たいしたことない、明日挽回すればいい」と考えてしまうケース。
- ワークアウトを1日さぼる
- プロジェクトを先延ばしにする
- ファストフードを夜に食べる
ワークアウトを1回さぼる影響はそのときだけだし、次回2倍やればいい、と考えるのは、とんでもない間違いなのだ。
自分がとる行動や選択、さらには思考のひとつひとつが、重大な影響や決定的な結果につながる。
なぜなら、あなたが思うこと、選ぶこと、行動することが、「あなたの今後の姿」を形づくり、最終的には人生のクオリティを決定することになるからだ。
ハーブ・エッカーがベストセラー著書『ミリオネア・マインド大金持ちになれる人──お金を引き寄せる「富裕の法則」』(三笠書房)に書いたように「ひとつひとつの物事への取り組み方があなたのすべてを決める」のだ。
毎回「正しい道」ではなく「ラクな道」を選んでいれば、それがあなたのアイデンティティや人柄になる。「正しいこと」より「ラクなこと」を選ぶタイプの人間になるのだ。
「正しい行動」を選び、決めたことを守る(気分が乗らないときにこそ)と、結果を出すために必要な「強い自制心」が育まれる。
ほとんどの人が一生育むことができない、厳しい自己管理能力が鍛えられるのだ。「自己管理能力がライフスタイルをつくる」友人のピーターがクライアントによくするアドバイスだ。
例を挙げよう。目覚まし時計のアラームが鳴り、スヌーズボタンを押して二度寝する(ラクな道を選ぶ)。ほとんどの人は、その行動の影響は今だけだと勘違いする。
しかし実際には、この手の行動をすることにより、「決まりごとに従わなくてもいい」という指示が、潜在意識にプログラミングされてしまうのだ(詳しくは4章を参照のこと)。
物事を個別に考えるのをやめ、もっと大きな視点で見るべきだ。自分がとるあらゆる行動が、未来の自分の姿に影響を与える。そして、未来の自分の姿が、これからの人生を決定づけるのだ。
将来を考えるようになれば、目覚ましのアラームをもっと大切に考えるはずだ。朝アラームが鳴ってスヌーズボタンを押したくなったら、こう考えてみよう。
「待てよ。これは僕が本当になりたい自分じゃない。朝ベッドから出られないほど自己管理能力が低い人間にはなりたくない。今起きよう。なぜなら僕は『早起きする・目標を達成する・人生の夢を叶える』ことに決めたのだから」
覚えておいてほしいのは、「なりたい自分の姿」のほうが「今何をするか」よりはるかに大切であること。だけど、「今何をするか」が「未来の自分の姿」を決定づけるのだ。
平凡化する原因4「責任感の欠如」
責任感と成功は、切っても切れない関係にある。多大な成功を収めている人物は、ほぼ全員が──CEOからプロのスポーツ選手、アメリカ大統領に至るまで──責任感が強い。
この責任感こそが、気分が乗らなくても行動を起こすよう促し、結果を出すためのスイッチとなる。
責任感がなければ、練習をさぼるスポーツ選手は増えるだろうし、CEOの多くがスマホのゲームにもっと時間を浪費しているはずだ(僕も時々やってしまう)。
現代社会において、そして人生においても、当事者の責任感なしに物事が進むことはまれである。
0歳から18歳までの間は、周囲の大人(親、教師、先輩など)が「与えてくれた責任」のおかげでプラスの結果が出せていたはずだ。嫌いな野菜を食べ、宿題を終わらせ、歯を磨き、風呂に入り、ふさわしい時間に就寝できた。
親や教師に責任を教えてもらわなければ、僕たちは教養に欠け、栄養が欠如し、睡眠不足で不潔な子どもだったはずだ。
このように、責任感は生活に秩序をもたらす。秩序を欠いては前進や向上、結果を得ることができない。ここで問題がひとつある。
責任感とは僕たちが「求めて得た」のではなく、幼少期や青年期に大人から言われて「我慢して服従してきたこと」なのだ。大人から強いられてきたことなので、たいていの人は成長するに従って意識下で拒絶を始める。
そして18歳になると、手に入る限りの自由をむさぼり、責任の生じるものごとを避け、平凡な人生へと続く負のスパイラルを突き進み、有害な習慣が育まれてしまう。
たとえば、怠けグセ、だらしない態度、不健康な習慣……どれをとっても成功の要素にはほど遠い。
でも、ハイレベルの成功を望むのであれば、自力で「責任感」をシステム化するべきだ(それとも実家に戻って親に鍛え直してもらうのもアリ?)。
おすすめはコーチングやメンター、親友や家族に協力してもらうこと。統計データによると、本を読んだ人の95パーセントは、内容を実践していないそうだ。
理由は、「誰にも責任を問われないから」である。だったら何かを変えるしかない。
僕が強くおすすめするのは、「責任パートナー」をつくって、誰かとペアを組むことだ。
友人でも同僚でも家族でもいい。
本書を読むにあたって、誰かと「モーニングメソッド」をシェアしてほしいのだ。人生を次のレベルに引き上げようと努力する人が常にそばにいることで、サポートし合い、励まし合って、互いに責任を感じながら実践できるだろう。
エクササイズやジムの予定が入っているのに、気分が乗らないから行かなかったという経験は誰にでもあるはずだ。
では、ジムやジョギングコースで誰かと待ち合わせる約束があった場合にはどうだろう。あなたを待っている人がいたほうが、はるかに予定を遂行する気持ちになるのではないだろうか。
フェイスブックで仲間を募ってもよいし、知り合いに声をかけてもいい。読み終えたらすぐ、誰かを誘ってみよう。
平凡化する原因5「平凡な友人の輪に入っている」
ある研究により、人間は、「長く時間を共にしている5人の人」を平均した人生になっていくことがわかっている。
つまり、誰と一緒に過ごすかが、あなたの未来の姿と人生のクオリティを決定づける重要な要素になってしまうのだ。
怠惰で、メンタルが弱く、言い訳の多い人に囲まれていると、あなたもだんだんそうなる。積極的な成功者と長く時間を過ごせば、彼らの態度や習慣があなたに影響を与える。
そして、次第に彼らに似てくる。これは、成功、健康、幸福、体重、収入(そう、体重も!)など、あらゆる分野において言えることだ。
友人がひとり残らず幸福で楽観的ならば、あなたも自然に幸福で楽観的な人になる。
友人がみんな成功者で年収10万ドル以上なら、たとえ輪に入ったばかりのあなたの年収が低くても、自動的に彼らの思考レベルまで引き上げられ、彼らを成功に導いた習慣を意識して実践するようになるだろう。
それとは逆に、付き合いのある人のほとんどがしょっちゅう文句を言い、ネガティブなことばかりに意識を向けるなら、あなたも高い確率でそうなる。
人生を向上させる努力をせず、経済的に苦しんでいる人が、あなたにいい刺激を与えることはまずないだろう。
残念ながら、人生を向上させたいのに周りの人に引きずられてしまう人はたくさんいる。とりわけ家族にそういった人がいる場合は難しい。
でも、強い意志を持とう。
あなたにプラスの刺激を与えてくれない人と付き合う時間は減らすべきだ。あなたを信頼し、称賛してくれる人を探そう。あなたが望む人生に到達する手助けをしてくれる人を。
いい影響を与えてくれる人が偶然に現れることはめったにないので、積極的に探すしかない。「不幸は友だちが大好き」ということわざがあるが、「平凡」もまた、友だちとつるむのが大好きだ。
恐れや不安や他人がつくった限界に、自分の可能性を奪われてはいけない。積極的に、影響を受ける人脈を改善し続けること。常に、自分の人生に役立つ人を探し求め、あなた自身のベストを尽くそう。
そしてもちろん、あなたも周囲にいい影響を与えよう。その点においても、友人や同僚や家族を「責任パートナー」に誘って、一緒にモーニングメソッドを実践してもらうことは大切だ。
身近な人の成長レベルを引き上げる手助けをすれば、巡り巡って、その人があなたによい影響を与えてくれるだろう。
平凡化する原因6「人間としての成長の欠如」
ジム・ローンは、素晴らしいメンターとして、人生を変革するたくさんの教えを僕に授けてくれた。そのひとつが前述したように「成功のレベルが人間としてのレベルを超えることはめったにない」ということ。
なぜなら、成功は「人となり」が引き寄せるものだからだ。
言い換えれば、あなたの成功のレベルは──人生のあらゆる分野において──人間としての成長レベル(教養、スキル、信条、習慣など)に比例するのが常であり、超えることはできないのだ。
しかし問題なのは、ほとんどの人が、日々の生活の中に人間として成長するための時間を設けていないこと。
これは、理想の生活は「ほしい」と言いながら、それを引き寄せ、手に入れ、維持するための努力はしていないことになる。
人間として成長するために時間をかけることを怠れば、理想の人生はただの理想で終わる。今日、この本を読み終えたら、必ず人間として成長するための努力をすると決心してほしい。
これまでの生活では、意識していなかったかもしれないが、本当はどのジャンルで努力するよりも土台となるここが一番大切なのだ。
それを理解してくれれば大丈夫。モーニングメソッドは誰でも簡単に、そして楽しく続けられるようになっている。
平凡化する原因7「緊急性の欠如」
平凡な人生に妥協して、潜在能力をフルに生かせない大きな原因のひとつが緊急性の欠如である。
現代人の95パーセントが望み通りの人生を手に入れられないのは、自分を高めて人生を改善することに緊急性を感じていないからなのだ。
人間は「いつか」の生きものだ。人生についても「そのうちなんとかなる」と考えている。でも、「いつかやろう」という考え方をしていると、人生が停滞してしまう。
そして、ある日ふと気がつくのだ。
「こんな人生でよかったのか?」「私はなぜ、こんな人生を送ってしまったのか?」人生でもっとも悲しいことは、「本当はもっと何かできたのに」と後悔しながら生きることだ。
でも、人生でもっとも重要なのは「今」だ。この真実を覚えておいてほしい。あなたが「今日」することが、あなたの将来の姿を決定づける。今の選択が、今後の人生のクオリティを決めるのだ。
もしも今日、最高の人生を送るのにふさわしい人間になる努力を始めなければ、明日は何が変わるだろうか。
1週間後、1カ月後、1年後に変化はあるだろうか?おそらくない。だから、今日、「砂に線を引く」必要があるのだ。
ステップ3今日から「理想の人生」を受け入れる覚悟をしよう
95パーセントの人が悪戦苦闘している現実を把握したあなたは、大部分の人と違った考え方・生き方をしない限り、自分も同様に悪戦苦闘の人生を送るはめになると気づいたはずだ。
平凡化する原因を特定して、意識的に避けなければならない。3つめのステップは、「今日、始めること」。
今日を境に、いつもと違う行動を始める決意をしよう。明日ではない。翌週でも翌月でもない。あなたは今日、本当に望む人生を手に入れるのに必要な変化を起こす決意をする。
かつてないレベルの成功を手に入れるためには、かつてないレベルで取り組む必要がある。その覚悟はできているだろうか。
「平凡な人生を受け入れない」と決意した日から、あなたの人生が変わり始める。今日が人生でもっとも重要な日、と気づいたその日からだ。
平凡を生きるということは、意識しようとしまいと、「これまでの自分」のしてきたことと同じものを選び続けるということだ。それは、常に学び、成長し、向上する努力をしない結果につながる。
どんな人でも、後悔の痛みを経験しているはずだ。それは、考え方、あるべき姿、行動、持ち物など、自分の能力以下の選択をした結果と言えよう。平凡な数週間が数カ月になり、数年になる前に、自分の意識や行動を改善しよう。
そうしなければ、自分がデザインした人生が、潜在能力を使い切れなかった「平凡な人生」になってしまう。
今変わらなければ、自分は決して変わらない。自分が進歩しなければ、人生は進歩しない。常に自分を成長させる時間を持たなければ、人生はよくならない。金持ちや有名人になることだけが極上の人生ではない。叶えたい夢は、人によって違う。あなたの定義において極上の人生とはなんだろう。
自分の裁量で希望通りの生活をし、自由があり、望むものすべてが手中にある人生。言い訳も後悔もない。そこにあるのはただ、エキサイティングで意義深い、最高に素晴らしい人生だ。
今後は平凡を受け入れない、と決めよう。「私にはその価値と権利がある!」と宣言してもいい。
あなたの人生は、エネルギーと愛情と健康と幸せと成功と経済的な繁栄、その他望む限りのあらゆるものに満ちている。
どんなものでも手に入り、何でもできて、どんな人間にでもなれる。モーニングメソッドは、そんな人生をあなたに提供することができる。しかしその前に、ひとつ重要な質問がある。
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