アユダンテ株式会社SEOコンサルタントアユダンテの創業メンバー。SEOは2001年から、JeffRootに師事。大手通販サイトを中心に、手がけたSEOプロジェクトは100サイト以上。村山佑介(むらやま・ゆうすけ)
アユダンテ株式会社SEOコンサルタント事業会社でのインハウスSEO推進経験を活かし、多くのSEO施策を担当。Googleアナリティクス公式コミュニティトップコントリビューター。アユダンテ株式会社2006年2月設立。SEOのコンサルティング、運用型広告の代理店事業、アナリティクスなどのデジタルマーケティング支援、インターネット新規事業の企画・開発に取り組む。国内ローンチ当初からのGoogleアナリティクス認定パートナーであり、Googleアナリティクス360リセラーとしての実績も多数。またソフトウェア開発事業として、電気自動車向け充電スポット検索アプリ「EVsmart」や、Twitterクライアント「つぶやきデスク」の企画・開発・運用を行う。○Webサイト:https://ayudante.jp/本書は、2018年6月時点の情報を掲載しています。本文内の製品名およびサービス名は、一般に各開発メーカーおよびサービス提供元の登録商標または商標です。なお、本文中にはTMおよび®マークは明記していません。
はじめに本書の初版『いちばんやさしい新しいSEOの教本人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』は2014年2月の発売以来、多くの読者の方々にご支持をいただきました。「SEOの本質が理解できた」などのコメントをいただき、著者も書籍の企画意図が伝わっているようでうれしく感じました。初版から4年以上が経過して、検索エンジンは刻々と変化するユーザーの状況を読み取り、検索の裏側にある意図を汲み取ることができるまでに進化してきています。またユーザーの使用するデバイスはPCとモバイルが半々くらいから、圧倒的にモバイル中心へと変化し、短時間利用が進みました。検索エンジンも「モバイルフレンドリー」や「MFI(モバイルファーストインデックス)」など新しい概念や技術を導入し始めました。そのため今回の改訂版では、前書で好評を得た、「ユーザーの検索意図に合わせて、どういう構造のサイトを作るのか」というSEOの本質に対する考え方はそのままに、最新のスマホSEOに対応するため新しくモバイル用の章を書き起こし、可能な限り「スマホファースト」になるよう見直しました。また、いくつも方法を提示するのではなく、「これだけやれば大丈夫!」という方法を可能な限りひとつ提示するようにし、ややもすれば複雑になりがちなポイントも明確にアドバイスしています。本書はWeb担当者や企業のWebマーケティングチームが自らSEOを実践し、集客に役立てていただくための本です。「いちばんやさしい」のはもちろん、現時点で知っておくべき必要なことをすべてカバーするように、気を付けて作りました。AppIndexing、AMP、PWAなど、一部本書では対象外としている部分もありますが、SEOの辞書としてもお使いいただけるはずです。本書がWeb担当者の皆さんのお役に立てれば幸いです。2018年6月著者陣を代表して安川洋
いちばんやさしい新しいSEOの教本第2版人気講師が教える検索に強いサイトの作り方[MFI対応]Contents目次著者プロフィールはじめに用語集本書サンプルサイトの画像についてChapter1SEOの目的と考え方を身に付けようLesson01現在のSEOについて正しい理解を持ちましょう02スマートフォン時代のSEOを考えましょう03訪問者の目的からコンテンツを考えましょう04検索エンジンの仕組みを知りましょう05検索結果画面はサイトのトップページだと考えましょう06検索結果の構成要素を知りましょう07SEOでできることとできないことを知りましょう08SEOを始める前に心の準備をしましょう09SEOの効果はアクセス解析で測りましょうChapter2検索意図を探って有効なキーワードを見つけようLesson10ユーザーの検索ニーズとその背景に注目しましょう11キーワードの人気度と「濃さ」の関係を知りましょう12想像に頼らずキーワードツールを使いましょう13サイトがターゲットとする訪問者を書き出しましょう14キーワードをリストアップして人気度を調査しましょう15リストアップしたキーワードと検索ニーズを分析しましょう16読み物系ページのキーワードを対策しましょう17SEOを考慮したカテゴリを作りましょう18独自データのカテゴリでSEO的な差を付けましょう19カテゴリにあると便利な機能を知りましょうChapter3業種別に最適なサイト構成を考えよう
Lesson20サイトの構成はテーマ性を意識して考えましょう21サイト構成はユーザーの検索ニーズから考えましょう22ECサイト・ネットショップは幅広いキーワード対策を重視しましょう23ブログサイトは時間軸とソーシャルメディアを意識しましょう24ニュースやメディアサイトはフローとストックで整理しましょう25美容・健康サイトは悩み解決や口コミ情報を活用しましょう26不動産サイトは技術面でサイトを見直しましょう27旅行・宿泊施設サイトはニーズに幅広く応えましょう28習い事・資格系サイトはキーワード選びに注意しましょう29B2Bサイトは扱う商材でさまざまな対策を考えましょうChapter4適切な内部対策でSEOの効果を高めようLesson30Webサイトに必要なドメインについて理解しましょう31効率よく対策するためにテンプレートページを作りましょう32トップページは重要なページのリンクを意識して構成しましょう33カテゴリページではリンクの張り方を工夫しましょう34リスト一覧ページはSEO要件に気を付けて作成しましょう35詳細ページには独自コンテンツを用意しましょう36読み物系ページでメイン導線以外の検索ニーズに対策しましょう37検索結果に表示されやすい
51モバイル環境に対応したサイトの構成方法を理解しましょう52モバイルフレンドリーなコンテンツにしましょう53モバイルファーストインデックスを正しく理解しましょう54モバイル版の表示方法ごとにMFIに対策しましょう55ダイナミックサービングとセパレートでMFIに対策しましょう56セパレートで運用するサイトに特有な対策をしましょう57モバイルサイトにありがちなミスを回避しようChapter7技術的な問題を解決して優れたWebサイトを目指そうLesson58開発担当者とはRFPを使ってやりとりしましょう59検索エンジンのビジネスから技術要件の重要性を理解しましょう60やむを得ないURL変更ではリダイレクトを設定しましょう61クロールバジェットを意識してサイトの設計を見直しましょう62canonicalタグは本当に必要なときだけ利用しましょう63重複コンテンツを理解して評価を下げないようにしましょう64URLのベストプラクティスを理解しておきましょう65XMLサイトマップを送信して効率的なクロールを促しましょう66インデックスを制御する方法を知りましょう67ページの表示速度に気を付けましょうChapter8SEOの効果を分析してさらなる改善を進めようLesson68SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう69SEOの効果を測る準備をしましょう70SearchConsoleでサイトの状態を確認しましょう71サイトのインデックス状況をSearchConsoleで調べましょう72検索結果でのクリック状況や流入キーワードを把握しましょう73Googleアナリティクスを正しく設定しましょう74自然検索によるサイトへの集客状況を調べましょう75GoogleアナリティクスとSearchConsoleを連携しようAppendix付録01今すぐ使えるSEOのRFPフォーマット
Lesson01[SEOとは]現在のSEOについて正しい理解を持ちましょう[このレッスンのポイント]SEOの目的とは、検索結果で上位に表示されることでしょうか?まずSEOとは何か、検索エンジンと検索順位について正しい理解を持ちましょう。大切なのは訪問者の目的をしっかり把握して、いいサイトを長く続けることです。○SEOは検索順位を上げるためだけのものではないこの担当者はいろいろと勘違いしているようです。そもそもSEOとは何でしょうか?SEO会社とは何をするところですか?検索順位を上げてくれる?そんなうまい話はありません。想像してみてください。もし、お金を払うだけで「カフェ」という検索キーワードの順位を上げてくれるようなサービスがあったとしたら、どうなるでしょうか?「カフェ」で検索して表示されるサイトのうち、最もお金を多く払ったサイトが1位に表示されることになりますよね。そうなると、お金を払えるサイトしかSEO対策ができなくなってしまいます。そんなサイトしか表示されない検索エンジンなんて誰も使いませんよね。SEOとは「検索エンジン最適化」というマーケティング手法であって、広告ではありません。検索エンジンの向こう側にいる訪問者のニーズに応える商材やサービスを用意し、使いやすいサイトにしていく最適化の方法です。SEOとは、決してお金で検索順位を買うようなものではありません。
○検索順位は簡単には変えられないGoogleをはじめ、検索エンジン各社は検索結果を意図的に操作されないように、細心の注意を払い、そのために非常に大きなコストをかけています。SEO会社が無理やり検索順位が上がるよう操作し、検索結果に影響を与えるようなことをしても、すぐにGoogleの知るところとなり、ペナルティを受けてしまいます。なぜなら、検索結果はGoogleの商品だからです。検索結果の操作は商品に毒を入れるようなもの。商品に対する信頼を失墜させます。検索エンジンは検索結果の「質」をとても大切にしているのです。Googleは質の高い検索結果を維持するために、検索順位をアルゴリズムによって決めています。例えばページのコンテンツの新しさや、他のサイトからどのくらいリンクされているかなど、順位を決めるシグナルは200以上あるとされていますが、その内容は公開されていません。このため何かひとつの対策をやっても、簡単に順位が上がるものではないのです。○SEOの本質は訪問者のニーズに応えるサイトを続けること検索順位を決めるアルゴリズムも日々変化しています。例えば昔は動的URLが認識されにくい、JavaScriptが認識されないなどの課題があり、その対策が必要でした。最近は検索エンジンの精度も上がり、ほとんど気にする必要がありません。また検索語句も、昔は「プリンタ」と「プリンター」を両方検索しなくてはいけませんでしたが、今では表記違いや語順などはほとんど意識する必要がなくなりました。RankBrainという機械学習のアルゴリズムも新しく追加されています。このようにGoogleの進化とともにアルゴリズムの内容や重要性も変化し続けるので、「順位を上げること」を目的とするのは困難です。結局SEOにとって大切なのは「訪問者のニーズ」を知っていいサイトを長く続けることになるのです。▶検索エンジンは日々進化している図表011
SEOとは「訪問者のニーズ」を知って、その意図を検索エンジンでマッチングさせることなんです。
Lesson02[モバイル環境とSEO]スマートフォン時代のSEOを考えましょう[このレッスンのポイント]スマートフォンの普及とともにユーザーの検索行動や検索ニーズも変化し、検索エンジンの評価もパソコンからスマートフォンへと移りつつあります。SEOの本質は変わりませんが、今後は何が重要なのか考えてみたいと思います。○「隙間時間」にいつでも検索できるようになったこの本を読んでいる皆さんも毎日の生活の中でスマートフォンの利用が欠かせなくてなってきていると思います。実際、国内での個人のスマートフォンの保有率は56.8%と多くの人が利用する状況になっています(総務省「平成29年版情報通信白書」)。SEOにとって重要な変化は、以前のようにパソコンに向かわなくても、人は検索したいときにいつでも検索ができるようになったということです。Googleは、人が何かを知りたい、買いたいと思ってすぐにスマートデバイスで検索をする瞬間のことを「マイクロモーメント」と呼んでいます。確かに私たちもオフィスで、自宅で、通勤時に、旅先で、ちょっとした隙間時間にそれらの検索を常日頃行っていますよね。2017年にはスマートフォンだけでなく、GoogleHomeなど音声認識検索に対応したスマートスピーカーも登場し、ますますこの傾向に拍車がかかっています。▶個人におけるスマートフォンの保有率図表021
○検索行動の変化に対応した「モバイルファーストインデックス」スマートフォンの普及に従って、Googleも主要デバイスをパソコンからスマートフォンに位置付けるようになってきています。そこでまずは2015年4月にGoogleは“モバイルフレンドリーアップデート”を実装しました。これはスマートフォンにフレンドリー(使いやすい、読みやすい)なページが有利になる更新で、スマホページ自体がない、フレンドリーでないページはスマートフォンのGoogle検索において順位を落とす結果になりました。2016年5月には第二弾のアップデートもありました。そして、2016年後半にアナウンスされたのが“モバイルファーストインデックス(MFI)”です。これはGoogleの検索エンジンがWebサイトの情報を収集する方法に関する変更です。いままではデスクトップ版のページが収集されてランキングの対象になっていましたが、今後はモバイル版が対象になる
というものです。つまり今まではスマートフォンから検索しても、デスクトップ版のページがランキング評価の対象になっていましたが、今後はスマホページがあるサイトはスマホページがランキングの対象になるということです。MFIの詳細はレッスン53で解説します。○MFIになってもSEOの本質は変わらないMFIの到来によってSEOはどうなるのでしょうか?今までのSEO施策は無駄になり、サイトを作り直さなくてはいけないのでしょうか。そんなことはありません。まず、スマホページがなければ引き続きデスクトップ版のページが評価対象になるので、ないからといって検索結果に出なくなるわけではありません。そして重要な点は、MFIは基本、収集方法の変更であって、順位には影響がないと言われることです。順位が変動しないように、Googleも準備が整ったサイトからMFIに移行するとアナウンスしています。もちろん大きな変化なのでまったく順位変動がないとは言い切れませんが、恐れることもないと思います。スマホページがないサイトはなるべく作るようにし、あるサイトはフレンドリーな作りを心がければいいのです。SEOの本質は、今も昔も「ユーザー本位」。訪問者のニーズを考えて最善のサイトを作ることです。モバイル全般の対策については第7章で詳しく解説したいと思います。次のレッスンから早速、正しいSEOについて学んでいきましょう。
Lesson03[目的のコンテンツ]訪問者の目的からコンテンツを考えましょう[このレッスンのポイント]SEOの目的は訪問者の目的とキーワードに合わせてサイトのコンテンツや構造を準備することです。「訪問者の目的」は、訪問者が検索したキーワードに込められています。架空のカフェ「KOTORICAFE」を例に、勉強していきましょう。○訪問者は何を考えて検索しているのか?「渋谷カフェ」で検索している人は何を求めているのでしょうか?行きつけのカフェなら、きっと店名で検索するはずです。「渋谷」の「カフェ」でどこかいいところがないかを探しているのです。「渋谷カフェ」なら、渋谷のカフェが一覧になっていて、場所、写真、口コミ、営業時間などがわかるサイトが上位に来るべきで、実際にそうなっているはずです。KOTORICAFEのサイトでは「渋谷カフェ」で1位を狙えませんし、狙うべきではありません。「KOTORICAFE」のサイトを表示したい訪問者は、きっと別のキーワードで検索しているはずです。▶検索キーワードには訪問者の目的が込められる図表031
○訪問者の目的をキーワードにする
図表032のフローチャートのように、訪問者には目的があり、それがキーワードになって検索され、サイトに訪問します。では、「KOTORICAFEに来てくれそうなお客さん」の目的を書き出してみましょう。図表033を見てください。目的ごとにお客さんが検索するであろうキーワードに変換してみました。必ずお客さんの立場で考えてください。ビジネス向けの専門的なサイトなどで、もし皆さんが自分のサイトの訪問者の目的がよくわからない場合は、社内の詳しい人や店長など、わかる人に聞いてみるといいでしょう。▶サイトに訪問するまでの訪問者の動き図表032
▶「KOTORICAFE」の検索意図とキーワードの例図表033
まずはサイトに来てほしい訪問者の目的を書き出してみましょう。キーワードやコンテンツを考えるのは、その後です。○それぞれのキーワードで表示されるべき検索結果を考える次に、各キーワードに対して、検索結果で表示されるべきサイトを想像して表の右に書き込んでみました。図表034を見てください。当然ですが、これらは訪問者の目的と一致しているはずです。さて、「渋谷カフェ」で1位は取れそうですか?皆さんがよく知っているグルメサイトこそ1位にふさわしく、「KOTORICAFE」のサイトでは1位は無理ですね。でも、ちょっと待ってください。日本全国の「鳥カフェ」を一覧できる「鳥カフェ一覧」ページなら、KOTORICAFEのサイト内に自分で作れそうです。それぞれの鳥カフェのサイトへのリンクや最寄りの駅、行き方、写真、レビューなどを加えてあげると便利ですね。そうすると「KOTORICAFE」のサイトでも「鳥カフェ」のキーワードでは1位に表示される可能性が出てきます。▶それぞれのキーワードで表示されるべき検索結果図表034
○訪問者の目的に合ったサイトを用意する訪問者の目的が想定できたら、それに合わせてコンテンツを用意します。起点は常に「訪問者の目的」です。これはビジネスの基本でもあります。お客さんのニーズに合った商品を提供する。インターネットが一般的になる前は、新聞・雑誌などのメディアがお客さんの目的を満たすものを紹介していま
した。インターネットでは、検索エンジンがその役割を果たします。訪問者は目的に合わせてキーワードで検索します。検索者の目的に合わせてコンテンツを用意して、検索結果に表示されるようにすることがSEOの役割です。
Lesson04[クローラー、インデックス]検索エンジンの仕組みを知りましょう[このレッスンのポイント]検索エンジンは非常に多くのサーバーを世界中のデータセンターに置いて、それらを同時に連携させて、高速にサイトをリストアップしています。検索エンジンの仕組みを知ることで、SEOに対する理解を深めましょう。○Yahoo!JAPANもGoogleのデータベースを利用している日本で利用されている主要な検索エンジンはGoogle、Yahoo!JAPAN、Bingと3つあり、それぞれ別の会社が運営しています。Yahoo!JAPANは実はGoogleのサーバーを活用しているため、検索結果はGoogleと非常に似通ったものになっています。また、スマートフォンでの検索の場合、iPhoneとAndroidは両方ともGoogleの検索結果を表示するようになっています。また、2018年6月時点では、パソコンとスマートフォンでGoogleの検索結果は若干違います。正確な数字は公表されていませんが、日本ではGoogleとYahoo!JAPANがシェアの大半を占めていると言われているため、検索エンジン対策のメインは実質Google対策ということになります。▶パソコンとスマートフォンでGoogleの検索結果は若干異なる図表041
○検索エンジンは世界中のサイトをチェックしているそれでは、検索結果は一体どうやって表示されているのでしょうか?検索エンジン会社は、「クローラー」と呼ばれるシステムを持っていて、クローラーが世界中のサイトを自動的に、休みなくチェックしています。1ページだけのサイトから数千万ページもある巨大サイトまで、クローラーはくまなくページをひとつひとつ見て、「キャッシュ」として保存していきます。キャッシュとは、検索結果を表示するために検索エンジンが保存するデータのことです。▶リンクをたどってページの情報を集める図表042○検索結果は整理されたページの情報から瞬時に探し出されるクローラーが集めてきたページは、その内容を単語ごとにばらばらにして分析され、ページが「何について書かれているか」「どんなキーワードを含んでいるか」「どこからリンクされてどこにリンクしているか」などの評価で、データベース化されます。この処理を「インデックス」と呼びます。訪問者がキーワードを入力すると、検索エンジンは瞬時にそのキーワードに合ったサイトを探し出し、訪問者の目的に近いと思われる順に並べ替えて表示します。つまり、検索結果に表示されるためには、まず自分のサイトが検索エンジンにインデックスされる必要があるのです。▶集められたページの情報がインデックスされる図表043
検索エンジンに「どんなキーワードやテーマのページとしてインデックスされるべきなのか」が大切なわけです。
ワンポイントGoogle公式のドキュメントも確認しておこうGoogle検索の仕組みについてはGoogleの公式ページも参考になります。あわせて「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」も目を通しておくといいでしょう。▶検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドhttps://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja&ref_topic=3309469▶Google検索の仕組みhttps://support.google.com/webmasters/answer/70897?hl=ja&ref_topic=3309469
Lesson05[検索結果]検索結果画面はサイトのトップページだと考えましょう[このレッスンのポイント]「検索結果画面が自分のサイトのトップページだと考える」ことです。そこからあなたのサイトのユーザー体験は始まっているのです。このレッスンでは、意外に軽視されやすい、検索結果画面について学びます。○広告以外の場所を「自然検索結果」と呼ぶここでは、Googleで「サッカーゴール」と検索した場合で解説します。訪問者の目的は「サッカーゴールを調べたい、購入したい」「格好いいゴールシーンを見たい」というところでしょうか。図表051の上部は、AdWords(アドワーズ)という広告です。控えめな文字サイズで「広告」と表示されていますね。そして、広告以外の部分が検索結果です。この部分のことを、「自然検索結果」(オーガニック検索結果)と呼んでいます。広告ではない、という意味で自然検索です。検索エンジンは、訪問者が入力したキーワードに対して、自然検索結果と広告を別々に処理して、それぞれ最も訪問者の目的に近い結果を順に表示しています。▶「サッカーゴール」で検索した場合のGoogleの検索結果画面図表051
検索している言葉にもよりますが、いろいろな結果が出るようになってきています。検索結果だけで答えがわかるものもあり、どんどん便利になりますね。○リッチリザルト自分のページのレビューや商品情報などを特定のタグでマークアップすることで図表062のような星や評価点、価格などを検索結果に出すことができます。以前はリッチスニペットと呼ばれていました。リッチ検索結果とも呼ばれます。このような目立つ表示が出るとユーザーのクリックを促すことができるので、レビューやイベントやレシピ、動画などを持つサイトはやったほうがいいと思います。これはサイト運営者が実装すれば表示することができるので、実装にあたっては以下のドキュメントを見て制作担当の人と相談してみてください。▶リッチリザルト図表062○強調スニペット主に質問に関するクエリで検索すると検索結果上部に回答が表示されます。これは強調スニペットと呼ばれます。サイト運営者が設定することはできず、Googleが自動で判断して表示しています。▶強調スニペット図表063
○店舗運営者は意識したいローカルパック
検索結果の中で特に大きな変化はローカルパックと呼ばれるローカル検索結果の表示です。場所に関する検索の場合に地図と具体的な店舗が表示されます。特にスマートフォンでは大きな影響力を持ちます。持ち歩いてどんな場所でも使える端末だからこそ、多くの人は場所の情報を探していることが多いからです。この表示と掲載順位の改善にはまずはGoogleマイビジネスへの登録が必要です。詳しくはレッスン49を参照してください。最近は右の画面のように、エリア名を入れなくても現在地近辺の店舗情報が表示されます。スマートフォンでは特に現在地近辺の情報が検索されるのでローカル検索の対策が重要になります。▶ローカルパック図表064
ローカル検索はお店や会社など、実在するサービスの場合にはとても重要です。口コミも投稿できます。
Lesson07[SEOの強みと弱み]SEOでできることとできないことを知りましょう[このレッスンのポイント]「SEOをやればどんなサイトでも集客できるんでしょ?」という勘違いもよく耳にします。実はSEO向きのサイトとそうでないサイトがあるんです。SEO向きでないサイトは、このレッスンで解説する最低限の対策だけやればOKです。○ニーズはあっても言葉にならないと検索されないではまず、SEO向きでないサイトの例をいくつか挙げていきましょう。検索エンジンは、何か目的があって初めて利用されます。例えば「クリスマスや誕生日などのイベントのとき、家族やカップルに最高の体験を提案するサービス」。このようなサービスは実は存在しますが、人に相談はしても、そうしたサービスの検索はあまりされません。一方で、サービス自体が知られていなくても、SEOが有効な場合もあります。例えば、「羽田空港から成田空港へプライベートな車で快適な移動を提供するサービス」があったとします。サービス自体は知られていなくても、「羽田成田」というキーワードは検索されているのです。すでにこの路線にはリムジンバスが運行していて、「移動する」というニーズが存在しているからです。▶検索されるニーズがあるかを考える図表071
○オンラインだけでは目的を達成できないサービスも難しいオンラインだけで目的を達成しきれないサービスもSEOで効果があげにくいもののひとつです。現在はネットで申し込める保険が増えていますが、一部の保険サービスは紙でしか契約できず、サイトでは、申し込み書類の送付しかできません。せっかくサイトに集客しても、訪問者は競合のパンフレットも取り寄せ、納得のいった会社に申し込むだけでしょう。逆に、複数の保険会社の代理店として、保険の相談会に申し込んでもらうサービスであれば、SEOでサイトに集客しても無駄にならず、相談会の参加者に保険会社のどれかには申し込んでもらえるでしょう。○SEO向きではないサイトでもできることはあるSEO向きのサイトでなくても、できることはあります。以下に会社やブランド名を工夫する4つのポイントを挙げました。SEO向きでないとはいえ、新規顧客を検索エンジンから集客できないだけで、既存顧客は会社名などで検索して訪問してくれます。これも一種のSEOです。❶ブランド名やサイト名にキーワードを含む
❷起業するなら、会社名やブランド名はありがちな名前にしない
❸ドメイン名は入力しやすいものにする
Lesson08[SEOの準備]SEOを始める前に心の準備をしましょう[このレッスンのポイント]SEOのイメージがつかめたら、始めるにあたっての心構えをしましょう。小規模なサイトならどんどん進めても構いませんが、皆さんが中・大規模サイトの担当者だったら、行き当たりばったりの対策では行き詰まってしまいます。○まずは対策するサイトを見直してみる具体的に例で考えてみましょう。仮に皆さんの会社が中古の高級ブランド腕時計販売サイトを運営していて、そのサイトの集客を任されたと想像してください。その腕時計のサイトでは、時計を図表081のように分類していたとします。どうやら、このサイトは訪問者の目的を反映していないようです。時計はタイプや素材で選びますか?いいえ、そうではありません。実店舗の場合でも高級腕時計はブランドごとに並んでいます。高級腕時計はブランドで検索されるのです。すなわち、訪問者の目的を表すキーワードは「ロレックス」「カシオ」「カルティエ」になるわけで、結果としてブランドごとのページが必要になることがわかります。▶対策が必要な高級ブランド腕時計販売サイトの例図表081
○SEOを考慮してリニューアルするのがベストSEOを考慮するなら、サイト上の商品分類を変更して、ブランドごとに陳列する必要があります。すると、今とはデザインも何もまったく違うサイトになるかもしれません。商品数が多く、データベースが導入されているサイトの場合、ブランドごとに商品を分類し、さらに、サブブランドで絞り込めるように変更するには、システムの変更が必要になることもあります。おおむね中・大規模のサイトであれば、サイトのリニューアル時にSEOを考慮して設計し直すのがベストです。訪問者の目的に合わせてサイトを再設計しましょう。面倒だからと無理やりロレックスの特集ページを手作りで用意しても、品ぞろえが部分的だと検索エンジンは評価してくれません。大変ですが、キーワードの構造に合わせてリニューアルするのが一番です。○チームワークがないとSEOは成立しない先ほどの例で、もし中古高級腕時計のバイヤー部門が、仕入れた商品のデータを入力するときに、そもそも商品のブランドのコード番号を入力していなかったらどうでしょう?コード番号がなければ、商品を分類できません。そのため、SEOを意識したリニューアルを行う場合、仕入れ時に効率よくコードを入力できる仕組みを作る必要もあるのです。簡単に聞こえるかも知れませんが、これらは案外手間がかかることが多いのです。中・大規模サイトでSEOを成功させるには、集客に責任を持つマーケティング部門だけでなく、サイトを実際に作る制作チーム、商品部門、そして技術部門などとチームワークを持って行う心構えでいましょう。▶SEOを成功させるチームワーク図表082
いきなり思い付きで始めるのではなく、チームを作ることから始めましょう。まずは技術部門を味方に付けるのがポイントです。
Lesson09[SEOの効果測定]SEOの効果はアクセス解析で測りましょう[このレッスンのポイント]社会人の皆さんなら「改善」(カイゼン)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。SEOの効果を確認して、さらなる改善を進めるにはアクセス解析が必要不可欠です。SEOの効果測定についてお話していきましょう。○検索順位が上昇してもクリックされるかはわからないSEOの効果を検索順位だけで測定するのはナンセンスです。1位でもクリックされるとは限らないからです。例えば、「東北楽天ゴールデンイーグルス」を「楽天」というキーワードで検索している人は1位に表示されている楽天市場をクリックせず、画面をスクロールしてその下にある東北楽天のページをクリックしますよね。では、SEOの効果はどのように測るのか?それは、サイトにどれだけの訪問者があったのかを計測するアクセス解析です。▶SEOの効果はアクセス解析で検索する図表091
検索順位とにらめっこしているだけでは意味がありません。SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう。○検索順位ではなく訪問者の数が重要アクセス解析の重要性をさらに深く見ていきましょう。レッスン8で解説した中古の高級腕時計の販売サイトで考えます。SEOの結果、「ロレックス」という人気のキーワードでの検索順位が少し上がりました。でも、実は「ロレックス」は「ロレックスデイトナ」など、サブブランドも含めたキーワードで、「ロレックス」単体の半分程度も検索されています。時計の販売サイトなら、サブブランドのキーワードで高い順位に表示された方が、結果としてクリックして時計を購入してくれる訪問者が増えるかもしれません。最終的な訪問者の数は、検索順位が何位かだけではわかりませんよね。この訪問者の数を計測できるのがアクセス解析です。狙った訪問者をどれだけ獲得できたかが、SEOの成果としては重要なんです。○アクセス解析がサイトを改善するヒントになるアクセス解析を使えば、狙ったキーワードでヒットした上で、クリックされてサイトに訪問されているか、また訪問した後に成果につながっているのか、クリックしてもらえたもののイメージに合わずすぐに帰られてしまっていないかなど、さまざまな測定ができます。SEOの成果がわかるだけでなく、サイトの問題点を改善するヒントにもなるのです。本書では、第8章で無料で使えるGoogleアナリティクスを使ってSEOを改善する方法をお伝えしていきます。▶Googleアナリティクスでさまざまなデータを手に入れる図表092
正しいアクセス解析が行えればサイトの改善点も見えてきますよ。
質疑応答QユーザーエンゲージメントはSEOに関係がありますか?Aここ最近、ユーザーエンゲージメントという言葉がSEO界隈で聞かれるようになってきました。これはGoogleの検索結果からページに訪れた際のユーザーの行動を意味します。1ページで直帰(検索結果に戻る)していないか、どのくらいページに滞在していたか、その後再訪問することがあったかなど、ユーザーの行動をGoogleが検索順位に反映しているのではと推測されているのです。Googleは公には発言していませんが、いくつかの調査結果も出ており、また私たちの体感でも、ユーザーの行動が順位に影響しているように感じています。どうして影響しているのでしょうか。一概には言えませんが、一般的に自分の期待値に合ったページ、満足したページ、アクションを起こそうと思ったページでは自然とユーザー行動が良好になるはずです。逆にそうでないページにおいてはすぐに検索結果に戻ったり、再検索したり、二度とクリックしないでしょう。そのような行動は、Googleが良質なコンテンツかどうかを判断する一要素になるのではないでしょうか。これらユーザー行動の数値はSearchConsoleやGoogleアナリティクスで確認することもできます。ただし、簡単な情報検索のようにすぐに確認して満足されるような検索では、おのずと直帰率も高くなり、滞在時間も短くなります。そのため、数値に一喜一憂するのではなく、やはり訪問者のことを考えた良質なコンテンツをしっかり発信していくことが重要になっていくでしょう。
Lesson10[検索意図]ユーザーの検索ニーズとその背景に注目しましょう[このレッスンのポイント]“キーワード”はSEOにおいて昔から最も肝になる要素です。しかし昨今はワードではなく、検索するユーザーの“検索意図”へのフォーカスが重要になっています。ワードの背景にあるユーザーのニーズをしっかり理解しましょう。○訪問者のキーワードでないと検索されない会社案内やWebサイトを作る際、自社内で使っている愛称を使ったり、見栄えや聞こえのいい言葉を使ったりしていませんか?訪問者は、必ずしもあなたの決めた愛称や言葉で検索するとは限りません。キーワードとは検索エンジンで実際に使われる言葉のことで、それは想像や思いつきでなく、きちんと調べる必要があります。例えば「新鮮プリン」。とれたての新鮮なこだわり卵を使ったプリンはいかにもおいしそうですね。このプリンを紹介するページに「新鮮プリン」と書いてしまいそうです。ではGoogleで「プリンし」と入力してみてください。サジェストで補完される候補に「プリン新鮮」はありますか?逆に「新鮮プ」と入力して「新鮮プリン」はありますか?ないということは、このキーワードは、訪問者のキーワードではないということです。▶「プリンし」と入力した際のサジェストの画面図表101「新鮮プリン」という名前では、SEOでは絶対に集客ができません。なぜなら、そのキーワードで検索する人がいないからです。
○人気度だけでなく、検索意図を捉えることが重要訪問者のキーワードであることは大切ですが、検索数の人気度だけに注目してもいけません。「検索意図」、つまりワードの背景を探っていくことが最近のSEOではとても重要なのです。訪問者の検索意図は「派生語」から探ることができます。例えば「花粉症」ならば、「花粉症メガネ」のようなキーワードをSEOでは派生語と呼びます。図表102は、実際に検索されているキーワードから訪問者の検索意図を推定したものです。「花粉症」というワードは人気度がありますが、派生語によってニーズの違いがあるのが推定できますね。実際のGoogleの検索結果がどうなっているかまとめたのが図表103です。「花粉症」では総合情報がヒットし、「花粉症メガネ」という購入目的がありそうなワードだと、ECや製品サイトがヒットしていますね。つまりGoogleの検索結果はかなりユーザーの検索ニーズを反映したものになっています。このため、花粉症のグッズの販売サイトで「花粉症」の上位を獲得するのは難しいのです。▶「花粉症」の派生語と検索ニーズの想定図表102
キーワードプランナー(レッスン12)で調べた1カ月あたりの検索数を「検索ボリューム」としている▶実際の検索結果(Googleの上位10サイトの内訳)図表103
*官公庁、Wikipediaなど○検索意図の3つの分類を知っておこう訪問者の検索意図には3つの考え方があります図表104。、。1のナビゲーショナル(案内型)は、「アユダンテ」「Amazon」など特定のサイトへ行きたいというニーズ。社名やサービス名などの固有名詞が主です。2のインフォメーショナル(情報収集型)は、「花粉症症状」「ラッシュガードとは」など、何かを知りたい、悩みを解決したいというニーズ。3のトランザクショナル(取引型)は、「花粉症メガネ」「ラッシュガード通販」など購入ニーズのワードです。購入だけでなく、ダウンロードや資料請求などのやりとりも該当します。さて、SEOを考える上で重要なのは2のインフォメーショナルと3のトランザクショナルです。1の社名やサービス名は放っておいても通常上位に来るためです。2や3は訪問者のニーズをしっかりくみ取り、コンテンツに反映する必要があります。▶検索意図の3分類図表1041.ナビゲーショナル(案内型)社名やサービス名など、特定のサイトに行きたいというニーズ2.インフォメーショナル(情報収集型)何かを知りたい、悩みを解決したいというニーズ3.ランザクショナル(取引型)商品購入や、ダウンロード、資料請求など取引のニーズ
「情報収集型」「取引型」の検索意図とキーワードを把握することが、SEO施策の第一歩といえそうです。キーワードの人気度や派生語の調べ方は、レッスン12で解説します。ワンポイント検索ニーズが高まるタイミングを先取りする検索ニーズの背景としてはタイミングも重要です。検索ニーズは、「ある商品やサービスが急に話題になる」「特定の時期や季節が来る」といった要因でも急に高まります。前者は例えばTVなどで紹介されたり、Web上で話題になるような場合です。Googleは急に検索が増える言葉については検索結果をガラッと変えて、今最適な内容を表示します。常にニュースなどをチェックし、該当する商品やサービスがあるならばいち早く対策すると効果的です。後者は例えば「七五三」のように、オンシーズンになると急に検索が増える言葉です。行事は11月ですが、検索ニーズは9月から徐々に高まるので、もし七五三関連の特集ページを作る計画があるなら、夏にはページを作り9月には公開できるといいでしょう。
Lesson11[キーワードの濃さ]キーワードの人気度と「濃さ」の関係を知りましょう[このレッスンのポイント]確かに人気のワードほど検索する人は多いのですが、キーワードには「濃さ」があります。闇雲に集めるよりも、検索目的がはっきりした濃い訪問者を集めたほうが購入や申し込みなどのコンバージョンにもつながりやすいのです。○人気度は低くても「濃い」キーワードがある図表111を見てください。キーワードは大きさによって集められる光の量が変わるレンズのようなものです。大きいレンズはより多くのユーザーを集め(=ビッグワード)、小さいレンズは少ないユーザーを集めます(=ミディアムワード、スモールワード)。大きいキーワードほど訪問者の目的は多様ですが、小さいキーワードほど目的がはっきりした「濃い」訪問者を獲得できる可能性があります。どんなキーワードで検索されたかで、目的の達成率が変わるのです。▶キーワードの人気度と集まるユーザーの目的図表111
○人気度の低いキーワードを「スモールワード」と呼ぶ例えば「濃厚かぼちゃプリンレシピ」というキーワードを検索した場合、検索エンジンは「濃厚」「かぼちゃ」「プリン」「レシピ」の4語と認識します。1語のキーワードはさまざまな目的の訪問者が検索するので人気度が高く、4語のキーワードは訪問者によってニーズが異なるので人気度が低くなりがちです。語数が多く、人気度の低いキーワードを一般的に「スモールワード」と呼んでいます。▶キーワードの種類図表112○スモールワードは「濃い」訪問者を集められるミディアムワードからスモールワードにかけてのテール部分をロングテールと呼んでいます。人気度が低いならロングテール部分は対策したくないよ、という声が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください。レッスン10の「花粉症」で説明したように、今のGoogleではユーザーの検索ニーズに合致したキーワードでないと上位には来ません。ビッグワードだけを狙っても難しいのです。また、ロングテールは横幅が広い、つまり数が多いのです。「プリン」だけを対策するよりも、さまざまな種類のプリンのページや作り方のページを作ってたくさんの語数を対策するほうが結果的にたくさんの「濃い」訪問者を集めることができます。▶ロングテールのグラフ図表113
サイトにとって「濃い」キーワードは、ロングテールの部分に分布しています。
Lesson12[キーワードツール]想像に頼らずキーワードツールを使いましょう[このレッスンのポイント]今までのレッスンではキーワードの人気度や検索意図について説明してきました。この人気度は、検索されている回数(検索ボリューム)として各種のツールで調べることができます。このレッスンではよく使うツールを紹介します。○キーワードツールを使ってみようキーワードの人気度を調べるツールを「キーワードツール」と呼んでいます。現在SEOに活用できる主なツールはGoogleの「キーワードプランナー」です。AdWordsアカウントが必要ですが、無料で利用できます。また、AdWords広告を出稿すると、より正確な数値を把握できます。このツールは現在新しいバージョンが出ており、本書でもそちらを紹介しています。従来版もまだ使えますし、検索ボリュームの数値も同じですが、いずれは終了する可能性もあるので新しいツールに慣れておくのもいいでしょう。▶キーワードプランナー図表121https://adwords.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keywordplanner/
Googleのオンライン広告、AdWordsの関連ツールとして提供されている※AdWordsは2018年7月24日以降、「Google広告」と名称が変更される予定
○キーワードプランナーでキーワードの人気度を調査するキーワードプランナーでは、キーワードの検索ボリューム(検索されている回数)が調べられます。以下のような手順で調査を行います。▶キーワードプランナーでキーワードを調査する図表1221キーワード検索を始める
2キーワードを検索する
入力した文字に応じて候補のキーワードが表示されます。
3詳しい検索ボリュームが表示された
[フィルタ]をクリックすると、検索結果から除外したいキーワードを指定できます。
ワンポイント広告を出稿していないと、検索ボリュームが範囲で表示されるキーワードプランナーはAdWords広告(Google広告)を出稿しなくても使用できますが、広告を使用していないアカウントでは月間平均検索ボリュームが「10万~100万」のようにおおまかな範囲で表示されます。少額でもいいので広告を出稿すると、正確な数値を把握できます。
○サジェストツールで情報を補おうキーワードプランナーは便利ですが、2018年現在は部分一致の派生語がどんどん表示されなくなってきています。例えば「iphone」の派生語で、本当は検索されている「iphoneケース」が出てきません。個別に「iphoneケース」を調べると出てくるので、この状態では派生語の完全な把握が難しく、そこから検索意図を読み取ることができなくなります。そこで以下のようなサジェストツールを併用することをおすすめします。▶goodkeywordhttps://goodkeyword.net/GoogleやBingをはじめ、Amazonや楽天などの関連キーワードも調査できます。一括コピー機能も便利です。無料で利用できますが、それぞれの言葉の人気度の数値は確認できません。▶KeywordToolhttps://keywordtool.io/googleサジェストのデータに加えて検索ボリュームの数値も表示されます。海外のツールですが日本語対応済で、有料です。結果での特定ワードの絞り込み、特定の検索ボリュームでの絞り込み、並べ替えなどもできます。「キーワードなんて頭の中で考えられるでしょ」なんて思っていませんか?想像でキーワードを選んではいけません。必ずキーワードツールで検索ボリューム=人気度を調べましょう。
Lesson13[サイトのターゲット]サイトがターゲットとする訪問者を書き出しましょう[このレッスンのポイント]ここからキーワードの選定手順に入ります。まずはサイトにどんな訪問者に来てほしいかを考えます。SEOは新規のお客さんを獲得するマーケティング手法です。ターゲットとする訪問者への理解を深めることが成功への第一歩です。○ターゲットとする訪問者はどんな人?例えば、「レインブーツ」は女性のキーワード、「長靴」は男性のキーワード、と性別によっても使う言葉が異なることがあります。また数年前から流行しており、女性ならよく知っている「レギンス」は、昔からある「スパッツ」と形状はほぼ同じ商品ですが、「レギンス」はおしゃれ目的、「スパッツ」はスポーツ目的とニーズが異なります。サイトで扱っている商材やサービスにどんな訪問者がマッチするのか、サイトの向こうにどんなターゲットがいるのか想定することで選ぶべきキーワードは異なります。▶結婚関連のキーワードから見るターゲットの違い図表131
ターゲットが「結婚式を挙げたい人」か「結婚式に参加する人」かで、選ぶべきキーワードも変わってきます。○ターゲットとする訪問者と検索ニーズを書き出してみよう
では、実際にターゲットとする訪問者を分析していきましょう。分析は、訪問者の目的や検索行動を想定して表に書き出しながら行います。図表132に、グルメサイトを例にした表を用意しました。まずは、ターゲットの性別や年齢を書き出し、そこから想定する訪問者がどのような検索ニーズを持っていて、どんなキーワードで検索するかをイメージしていきます。例えば、「行きたいエリアが決まっている場合は、駅名や市区町村名で検索するはず」といったように、皆さんのサイトでの訪問者の検索ニーズとキーワードの種類をセットで書き出してみてください。▶ターゲットユーザーの想定表(グルメサイトの場合)図表132
扱っている商材やサービスが多いサイトの場合は、ざっくりした内容で構いません。逆に、限られた商材を扱う場合には、なるべく細かく書き出すといいでしょう。
Lesson14[キーワードの選定]キーワードをリストアップして人気度を調査しましょう[このレッスンのポイント]ターゲットとする訪問者と検索ニーズを書き出したら、いよいよその訪問者が検索すると思われる「キーワード」をリストアップしていきます。キーワードはツールにかけて「本当に検索されているのか」を検証していきます。○検索行動ごとにキーワードをリストアップするレッスン13でターゲットとする訪問者の検索ニーズとキーワードの種類を書き出しましたが、その表をもとに考えられる限りの言葉をリストアップします。後でキーワードの人気度は確認するので、まずは検索されているかどうかは気にせず、いろいろな言葉を洗い出してください。図表141はグルメサイトの場合の洗い出し例です。市区町村や駅など数百ある場合は全部書き出して調べる必要はありません。サンプルとして30〜50個程度あればいいでしょう。なお、キーワードは必ずしも「グルメ」や「レストラン」を含む必要はありません。例えば「渋谷合コン」にはグルメやレストランなどは入っていませんが、派生語を見ると「渋谷合コン個室」「渋谷合コン居酒屋」など飲食店ニーズが強く、実際「渋谷合コン」の検索結果上位はグルメサイトが占めています。キーワードから考えるのではなく、ユーザーのニーズから考えるようにすると漏れなくリストアップできます。▶キーワードの洗い出し表(グルメサイトの例)図表141
○キーワードをツールにかけて調査するキーワードのリストアップができたら、必ずレッスン12で解説したキーワードツールにかけて人気度をチェックします。例えば、グルメの場合、「東横線グルメ」など路線沿線でグルメを探す検索がありそうですが、実は検索は170程度とあまり検索はされていないのです。料理でも「イタリアン」(135,000)と「イタリア料理」(22,200)を比較すると「イタリアン」のほうが人気です。ここではキーワードプランナーを使って調査していきます。▶リストアップしたキーワードをキーワードプランナーで調査する図表142
プランナーツールは12カ月分がまとめて調査できます。「クリスマス」などの季節ワードでも、期間は12カ月で調べていいと思います。ワンポイントエリア名の検索数に注意しましょうスマートフォンでの検索増に伴い、エリアが関係するキーワードは変化しています。例えば美容院のキーワード。昔は「中目黒美容院」などエリアを含んだ検索が多かったのですが、今は減っているように見えます。実はそれは減っているのではなく、中目黒にいるユーザーが「美容院」と検索するようになっているのです。検索ユーザーの位置情報に基づく検索結果にパーソナライズするアップデート(ヴェニスアップデート)以降、必ずしもエリア名を含まなくても近くのスポットが出てくるようになっており、そのためユーザーのキーワードも変化しているのです。○Excelでキーワードリストを作成する調べた結果をExcel形式でエクスポートします。一覧のリストにまとめておくことでじっくり分析できますし、施策時に見返したり、Web担当の仲間と共有したりできます。特に制作や開発スタッフに見せることで「こんなに集客の機会があるんだ!」というイメージを持ってもらえるので、施策をスムーズに進めやすくなります。▶キーワードリストを作成する図表1431Excelファイルを出力するレッスン12を参考に、キーワードプランナーでキーワードの人気度を調査しておきます。
2出力したファイルを開く
3コピー&ペーストでキーワードリストを作るキーワードと検索ボリュームが含まれているExcelファイルが表示されました。
プランナーツールの画面上で検索ボリュームの大きい順にしても、ダウンロードするとなぜか大きい順ではなくなります。またExcel上で「Avg.monthlysearches」の降順にする必要があります。
Lesson15[キーワードの分析]リストアップしたキーワードと検索ニーズを分析しましょう[このレッスンのポイント]レッスン14で作ったキーワードリストをじっくり眺めて分析します。特に派生語から検索ニーズを探ることが重要です。「自分のサイトのキーワードを知り尽くす」時間はかかりますが、腰を据えて取り組みたい作業です。○4つのポイントに注意して人気度を調べるまず分析したいのは人気度です。選んだキーワードが具体的にどの程度検索されているかを確認します。たくさんあって迷うようなら人気度(=検索ボリューム)が1,000をひとつの目安として考えましょう。ただし、注意しなければならないのは同音異義語です。例えば、アパレルのキーワードを調べていて「『ワンピース』は検索数が100万回もある!」と喜んではいけません。これは漫画やアニメのワンピースの検索が圧倒的に多いからです。そんなときは派生語にも注目しましょう。「動画」などがあるのですぐに漫画やアニメのニーズだということに気づきます。そしてレッスン12で説明したようにカテゴリを指定して調査しましょう。人気度を分析するときは図表151に記載した4つのポイントに気を付けましょう。▶人気度を利用したキーワード分析のポイント図表151
派生語からユーザーのニーズがわかります。○ニーズのある言葉とニーズのない言葉を見極めるそれでは、グルメサイトの場合を例にして実際に分析してみましょう。図表152を見てください。都道府県はどのエリアも数千の人気度です。「東京都」など「都道府県」の文字は付けないほうが検索されていますが、今の検索エンジンはどちらも同じ言葉として同一視していますので気にしなくても構いません。駅別の人気度も都道府県並みにありますが、路線はあまり検索されていません。雑誌やTVでは路線別のグルメ特集などありますが、SEOの世界では検索ニーズが少ないようです。▶都道府県別と駅別のキーワード図表152
同じ路線でも不動産は「東横線賃貸(2400)」などの検索が見られます。確かにマンションなどは勤務地を考慮して路線で探しますよね。○組み合わせで色分けして管理する続いて、料理の種類を表すキーワードを見ていきましょう。レストランを意味するキーワードと、エリアを示すキーワードとの組み合わせにそれぞれ違う色を付けました。分析の際は表に色を付けるのがおすすめです。料理によってはレシピと差別化するために「洋食屋」「韓国料理店」など外食を意味する検索が見られます。例えば、食べ歩きサイトなどを作るのであれば、「韓国料理食べ歩き」よりも「韓国料理店食べ歩き」のほうが効果的だとわかります。▶料理の組み合わせ例図表153
ただし「浅草洋食」などエリアとの組み合わせになると、「洋食屋」ではなく「洋食」で検索されます。
○キーワードの種類によって組み合わせる言葉が違うデパートなどの施設の場合、実は「グルメ」ではあまり検索が見られませんが、「グルメ」を「レストラン」に変えると検索数が一気に増えます。このようにキーワードの種類によって組み合わせる言葉が違う場合もあるので「検索されていない」とあきらめずにいろいろなキーワードの組み合わせを調べてみましょう。▶有名スポットの組み合わせ例図表154
○チェーン店は個々のページにエリア名を入れる店舗名はチェーンの場合、エリアと一緒に検索されています。レストランのオフィシャルサイトなどで個々の店舗を独立させず1ページにまとめてしまう作りが多いですが、個々のページとしてエリア名を入れるのが重要だとわかります。また、「予約」「メニュー」「ランチ」なども人気の派生語になっています。▶チェーン店の組み合わせ例図表155
店舗の検索ではエリア名との組み合わせが鉄板です。○読み物に向く読み物系のキーワードを確認する「お花見」や「デート」など目的やシーンなどのキーワードは単にお店が並んでいるより解説が欲しいですよね。例えば「お花見」を開催するときにお店に確認したほうがいいことは?奥の席でも桜は見えるの?など。読み物系のキーワードの見つけ方と対策方法については次のレッスン16で解説します。
○分析結果を表にまとめる分析が終わったら、それぞれのグループの傾向を表にまとめてみましょう図表156。「」「」「」。、。、「」、後々サイトマップを作る際に役立ちます。図表156。。▶グルメサイトのまとめ表図表156
Lesson16[読み物系のキーワード]読み物系ページのキーワードを対策しましょう[このレッスンのポイント]昨今SEOを目的とした読み物や記事が非常に増えてきています。企業の運営するオウンドメディアも随分立ち上がりました。ここでは読み物系のキーワードの見極め方、選び方、効果的な対策方法などを解説します。○読み物系ページは目的やシーンのキーワードが重要ここ数年でさまざまなメディアサイトが増え、読み物や記事、キュレーションなどのコンテンツがWebにはあふれています。一方、読み物を作ってみたけれどあまり流入がない、効果が見られないという声もよく聞きます。効果を出すにはやはり検索意図の把握が非常に重要になります。例えば前のレッスン15でグルメサイトのキーワード分析が終わりましたが、「お花見」や「デート」など目的やシーンにあたる検索ニーズは読み物での対策が向いています。なぜならそれらの検索ニーズには“目的”があり、訪問者はその目的を達成するお店を探しているからです。つまり膨大なお店から探すよりも誰かにアドバイスをもらいたいと思っているキーワードなのです。そのような「濃い」キーワードであれば、店舗の一覧ページよりも、読み物ページや該当するお店をピックアップした特集などのコンテンツページが向いています。▶読み物系キーワードの見分け方図表161
○充実した内容の読み物を作れるか検索意図に対して充実した説明文や写真、場合によってはアンケート結果や地図、動画など、ユーザーが満足するような充実したコンテンツを作れるか考えるのも重要です。語りたいことがたくさんある、社内に蓄積しているアンケート結果がある、そんな場合にはぜひコンテンツを作ってみてください。○Googleの検索結果をチェックしようキーワードを想定したら、そのキーワードで検索したときにGoogleの検索結果を確認することも必要です。例えば「銀座イタリアン個室」は1ページ目の上位10件は店舗の一覧か店舗ページです。一方、「お花見レストラン東京」も「デート夏ディナー」も上位10件は特集や読み物ページです。ただし「デート夏」になると上位10件は読み物ですが、ニーズが広がった分、ディナー以外のスポット情報も網羅したページがヒットしています。レストランやディナーだけの内容では上位表示は難しいかもしれません。Googleは最も検索ニーズに一致すると判断したページを上位にヒットさせますので、検索結果は必ず確認しましょう。今回はグルメサイトを例にしていますが、私の経験では、お悩み、シーン、目的、ハウツーなどは読み物に向くように思います。例えばECサイトであればトレンチコート+着こなし、スリッポン+コーデ、カーテン+選び方などのハウツー、入学式+ママ服装、結婚式+男性+服装などのシーンなどです。詳しくは第3章の業種別サイトでも解説していますので参考にしてください。
▶実際にキーワードを検索して確認図表162
○読み物系キーワードのニーズを派生語から把握する対策したい読み物系キーワードが決まった後にはまず派生語やニーズを把握します。いきなりライティングに入るのは早計です。派生語はプランナーツールとサジェストツールの両方を使います。「デート夏」や「夏デート」を調べてみると、“場所”や“スポット”、“服装”についての派生語が見られます。地元や出かける場所でのデートスポット、またデートのときのファッションや髪型、コーディネートについてのニーズがありそうです。▶サジェストツールで派生語を調べる図表163
▶読み物記事の段落構成案図表165
タイトル:夏のデートにおすすめ!東京の穴場スポットとデートコーデ段落①:夏のデートのお悩み暑い、汗が気になる?!段落②:東京の“涼しい”穴場スポット10選段落③:夏祭り?テーマパーク?夏のデートは暑さに注意!段落④:夏のデートコーデメンズはクールに決めつつ彼女とのバランスを意識!
Lesson17[カテゴリの考え方]SEOを考慮したカテゴリを作りましょう[このレッスンのポイント]「カテゴリ」とはデータを格納する箱のようなものです。膨大なデータや商品を分類する中間階層のページになります。今あるカテゴリ、これから作るカテゴリをSEO的な考え方を踏まえて設計すると大きな効果が望めます。○検索エンジンからはカテゴリページへの訪問者が多いカテゴリとSEOがなぜ関係するか、それはカテゴリページこそ訪問者が検索エンジンから流入してくる重要なページだからです。中規模以上のサイトの大半は図表171のような構造になると思います。このカテゴリ部分にアパレルなら「スカート」「ジャケット」「スーツ」などのキーワードが、グルメサイトなら「東京グルメ」「新宿グルメ」「神楽坂和食」などのキーワードが、さらにニュースサイトでも「スポーツニュース」「芸能ニュース」などのキーワードが入ります。▶カテゴリページを含むサイトの構造図表171
検索エンジンが好むカテゴリを作ることで、カテゴリページに直接訪問する人が増加します。○カテゴリの種類を考えるカテゴリには2つの種類があります。1つは「定型データ」、もう1つは「独自データ」です。誰が使っても同じで、変えようのないデータが定型データで、駅のカテゴリなどが該当します。全国にある駅と路線は変えようがなく決まったデータだからです。また、作家やアーティスト、芸能人など人に関するカテゴリも定型データです。それに対して、自分でいくらでも編集できるものを独自データと定義します。例えば、グルメサイトの料理カテゴリは自由に作れます。イタリアンの下にピザを作ることも、イタリアンを洋食の下に置くこともできますよね。SEO的に特に差が付くのは独自データです。ポイントは次のレッスン18で解説します。▶カテゴリの種類図表172・定型データ……地名、人名など誰が使っても変えようのないデータ・独自データ……カテゴリを自分で自由に編集できるデータ○定型データは強弱を付けて対策する定型データは名称や分類を変えるのは難しいですが、「強弱を付ける」ことがSEO的なポイントになります。例えば、音楽系のサイトでアーティストをそのまま50音で並べると、例えばア行で人気の「いきものがかり」が50音的に後ろのほうになり、1ページ目に出てこない可能性があります。検索エンジンは1ページ目から評価するので、これでは人気アーティストへのリンクが弱まってしまいます。この場合はアーティストカテゴリに「人気アーティスト」というフラグ(印のようなもの)を付けて人気アーティストは必ず1ページ目に表示すると効果的です。▶フラグを付けて人気キーワードをピックアップする図表173
Lesson18[カテゴリの作成]独自データのカテゴリでSEO的な差を付けましょう[このレッスンのポイント]レッスン17で解説した独自データのカテゴリについてSEO的なポイントを5つ説明します。独自データのカテゴリはSEO的に差が付くところです。大変な部分もありますが、それに見合う効果は期待できるのでぜひ実践してみてください。○カテゴリ名称をキーワードにするカテゴリの名称は訪問者が検索している「キーワード」に近付けることが非常に重要です。必要以上にキャッチーな名称にしたり、英語を使ったり、省略したりしていませんか?図表181からもわかるように訪問者のキーワードになっているかで検索数に大きな差が付きます。キーワードプランナーなどのツールでしっかり人気度を確認して、一番人気で適切な言葉を選びましょう。▶人気度に合わせてキーワードを選んだ例図表181
○カテゴリを細分化してテーマ性を高める「商品やサービスがたくさんあるのに、カテゴリが細かく分かれていないので探しにくい!」そんな経験はありませんか?カテゴリが細分化されればその分サイトで対策できる「キーワード」が増え、テーマ性も高まります。また、カテゴリが少ないと、カテゴリ名に複数のキーワードを設定しなければならなくなり、テーマがぼやけてしまいます。もちろん、細分化すると商品を登録する手間がかかりますし、むやみな細分化は考えものですが、商品が多く細かいほうがいい場合には分けましょう。▶カテゴリを細分化する図表182
○カテゴリ名は重複させずユニークなものにサイトの中でカテゴリ名が重複せず、「ユニーク」になっているというのも重要なポイントです。カテゴリを長く使っていたり、複数の人で運用していたりすると、意外と同名のカテゴリが複数存在します。図表183のように、サイト内でキーワードの重複(食い合い)が起こってしまうと、順位やヒットするページが揺れ動いて安定しません。また、システムの都合で上下階層で同名カテゴリを設定しているケースもよくありますが、評価が分散するのでカテゴリ2にデータをひも付けて生成できるように開発してもらいましょう。▶キーワードは重複させないようにする図表183
○重要なカテゴリは浅い階層に置く
少し難しくなりますが「階層構造」もSEOと関係があります。検索エンジンはトップページ、そして第一階層、第二階層と上位階層から評価していきます。また訪問者に対しても、重要なページや人気のページはトップページからすぐに訪問できる浅い階層にあったほうが親切です。そのため、重要性の高いキーワードのカテゴリはなるべく上位階層に配置することがポイントになります。例えば、バッグにおいてブランドは非常に重要です。「コーチバッグ」(40,500)、「グッチバッグ」(18,100)などは検索数も多いです。一方で、性別を表す「レディースバッグ」(12,100)は検索はされていますが、ブランドほどではありません。そのためこの場合はブランドを上位階層に移動して、その下に性別を配置します。▶ニーズの高いブランドカテゴリの階層を浅くする図表184
ワンポイント複数の表記は昔ほど気にしなくてもよくなった昔は検索エンジンの辞書の精度がそこまで高くなかったのでキーワードによっては両方使わないとヒットしないものもありました(プリンタ/プリンター)。ここ最近はGoogleの辞書も飛躍的に精度が向上しており、いろいろな言葉が自動的に同一視されるようになっています。「プリンタ」と「プリンター」はもちろん、「Mr.Children」と「ミスチル」など違う言葉でも同一の意味を表す言葉はほぼ同一視した検索結果になっています。ただし、依然区別されている言葉はありますし、完全一致のほうが上位にはヒットしやすいので、人気度を確認して人気の表記を採用することをおすすめします。
○人気のカテゴリから並べる「並び順」も考慮すべきポイントです。何となく並べるのではなくて、人気キーワードのカテゴリ、売れ筋のカテゴリから並べるとより評価が高まります。また特にシステム生成しているような大規模サイトにおいて個数制限のあるリンクを出すときに「カテゴリの並び順で上から○個出す」という仕様をよく見かけます。その際もSEO的に強化したいカテゴリを上に配置しておけば優先的にリンクされるので効果的です。▶強化したいカテゴリを前に表示する図表185
上のリンクは和食の一階層下のカテゴリを上から3件表示したものです。人気のカテゴリから並べておけば、リンクを強化できますね。
ワンポイントカテゴリの最適化の効果は大きいこの5つのポイントを考慮しながらカテゴリを再設計したり、新規構築したりすることは本当に大変です。今までアパレルから家具、食品、不動産、求人、メディアなどあらゆるサイトのカテゴリを設計しましたが、どんなカテゴリでも作業に最低1カ月はかかります。特に自分の知見のない分野(私は女性ですので例えばバイクなど……)の場合にはまずそのジャンルについての勉強から始めなくてはいけません。自分のサイトの場合には商品知識があるので有利です。地道で大変な作業ですが、効果は大きいのでぜひトライしてみてください。
sson19[カテゴリの機能]カテゴリにあると便利な機能を知りましょう[このレッスンのポイント]ここでは、少し高度な内容になりますが、カテゴリにあるとSEO的に便利かつ効果も見込める機能を3つ紹介します。システム的な対応が必要ですのですぐに実現できないかもしれませんが、知っておいて損はないでしょう。○マルチアサインを取り入れようSEO的な観点からカテゴリを見直すと、必ず「マルチアサイン」(複数のカテゴリにアサインできること)の必要性が出てきます。例えば、グルメサイトで「イタリアン」のほかに「ピザ」や「パスタ」「イタリアンバル」などのカテゴリを増やしたとします。もし、1つのカテゴリしか登録できないシングルアサインだと「アユダンテイタリアン」というお店は「イタリアン」のカテゴリにしか登録できず、本当はピザも自慢なのに「ピザ」のカテゴリには表示させられなくなります。▶シングルアサイン図表191
▶マルチアサイン図表192
アサインとは「登録すること」です。登録カテゴリが増えるほどリンクの本数も増えます。○アサインの精度も重要よく「その他」カテゴリにたくさんの商品が分類されていたり、そのカテゴリとマッチしない商品が並んでいたりするサイトを見かけませんか?例えば「カニ」カテゴリにエビやイカが並んでいたらどうでしょうか。「カニ」のテーマは薄れ、検索エンジンは評価しません。ユーザーも結局欲しい商品を探すことができず、購入に至らないことが想像できます。アサインを行う商品やサービス担当の人に重要性を理解してもらって精度を高めましょう。こちらの都合ばかりでアサインすると、訪問者が利用しにくくなってしまうので注意しましょう。
○重要フラグ、季節フラグを設ける2つ目は「重要度フラグ」です。レッスン17で定型データに強弱を付けるためのフラグについて説明しましたが、ここではもう少し詳しく説明します。定型データ、独自データの型を問わず、重要なカテゴリを強化できる重要度フラグがあると便利です。例えば図表193のように、グルメサイトならトップページに「人気料理ピックアップ」という枠を置いてリンクを表示したり、「季節フラグ」を設けておけば冬の間は「寄せ鍋」や「ポトフ」など季節に応じた料理を表示することができます。データに重要度や季節月を付与し、画面のどこに表示するかを定義して、開発に入りましょう。▶重要度フラグの設定図表193
○エイリアス機能を設ける
最後は「エイリアス」です。「エイリアス」とはカテゴリに別名を設ける機能です。例えば、メンズファッションのサイトの場合、キーワードは「メンズジャケット」「メンズパンツ」など「メンズ」が付く言葉ですが、全カテゴリ名に「メンズ」が入るとナビゲーションの表示などが煩雑になり、視認性も悪くなります。そこで、カテゴリ名は「カットソー」とし、エイリアスに「メンズカットソー」と別名を入れておくことで画面上に表示する名前を出し分けられます。▶エイリアスの使用例図表194
ほかにもスペースに制限のあるパンくずリストやサイドナビには、「カットソー」などのカテゴリ名を表示するといいでしょう。ワンポイントエイリアスはとても便利例えば「フランス料理レストラン」と「フレンチレストラン」両方のキーワードを対策したいという場合も、エイリアス機能があれば「フランス料理レストラン・フレンチレストラン」など長い言葉を使わなくてもサイト内にバランス良く2つのキーワードを配置して対策できます。
質疑応答Qスマートフォンでの検索や検索キーワードはパソコンでの検索と違いますか?A悩みを解決する、情報を取得するという点で大きくは変わりませんが、検索を行うシチュエーションが異なるので違う傾向も見られます。特にスマートフォンでの「マイクロモーメント」の検索行動とニーズは理解しておいたほうがいいかもしれません。例えばあるECサイトの流入キーワードを比べるとスマホサイトでは「トレンチコート+コーデ」や「カシミヤセーターの洗濯方法」などのお悩みやハウツー、「卒園式の服装」などシーンに関する検索が目立ちます。またそれらのキーワードでの直帰率は高めです。思いついたことをすぐに検索して解決したら立ち去る、じっくり商品を選ぶパソコン向けサイトとは違うユーザーの行動が目に浮かびます。ある美容のサイトの流入キーワードを見ると、スマートフォンでは流行の髪型に関する検索が多く、パソコンでは「エリア+美容院」と店舗を探す言葉、また“50代”を含む検索が多く見られました。使用するユーザー層もパソコンとスマートフォンでは違うのでしょう。また予測変換があるとはいえ、スマートフォンでは英語などの打ちにくい言葉が少ない傾向にあります。
Lesson20[サイトのテーマ性]サイトの構成はテーマ性を意識して考えましょう[このレッスンのポイント]Googleの検索エンジンは専門的で権威があり信頼できるサイトを重視します。そのようなサイトにするには、サイトのテーマを明確にしてテーマに沿ったコンテンツを充実させるという点が重要になります。○サイトのテーマを明確にする靴下専門サイトなど、専門性の高いサイトはテーマが明確なのでSEO効果も出やすい傾向にあります。サイトのテーマはページで使われているキーワード、どんなサイトからリンクされているか、しているかのリンクも指標として使われています。そのためGoogleのサジェスト(レッスン12参照)で出てくる関連キーワードをページ内で使ったり、自分のサイトと同テーマのサイトとリンクし合ったりしてテーマ性を高めましょう。もしまったくテーマの違う複数の商材をたくさん扱っている場合(靴下と化粧品など)はサイトを分けたほうがいいかもしれません。▶テーマ性の高いサイトの例図表201
検索エンジンはサイトが何のテーマに関係しているか理解しています。私たちが思う以上に優秀なんです。○関連したページを配下に置いて構造化するテーマ性を高めるためには、関連したページを配下に置く構造にして構造認識させましょう。例えば習い事サイトにおいて「ピアノ教室」で上位を狙いたい場合、配下にピアノに関連したあらゆるページが必要です。エリア一覧はもちろん、
教室ランキングやコラム、用語なども考えられます。よく「コラム」はサブドメインや全体のコラムの配下に置かれている場合がありますが、「ピアノ教室」を強化したい場合にはその下にピアノのコラムを置くとテーマ性が高まり効果的です。構造化の認識はURLかパンくずになります。詳しくは各レッスンを見てください。▶テーマ性を強めるコンテンツの例図表202
ワンポイント検索結果をチェックする「QDD」という概念がありますが、これは「QueryDeservesDiversity」の略で、Googleの検索結果になるべく多種多様なバリエーションを出すという考え方です。例えば「東京グルメ」と検索すると、1ページ目に食べログ(CGM)、ぐるなびやホットペッパー(検索)、キュレーションメディアやランキングなどがバランスよく表示されます。昔はグルメ検索サイトばかり並んでいたり、同じドメインから複数のページがヒットしていたりしましたが、現在はいろいろなドメインでいろいろな種類のサイトが並ぶようになっています。例えば、あなたが上位表示したいと思っているキーワードですでに同じ種類の競合サイトがヒットしている場合、難易度が上がります。そのため、サイトのテーマや構造を考えるときには検索結果をチェックしてなるべく競合のいないサイトを作るのも一計です。
Lesson21[サイト構成の考え方]サイト構成はユーザーの検索ニーズから考えましょう[このレッスンのポイント]では、実際にサイト構成を考えていきましょう。SEO的に重要な点は「検索ニーズからサイト構成を考える」ことです。また「検索ニーズ=訪問者の目的」でもあるので、結果的にSEOだけでなく使いやすいサイトが実現します。○まずはサイト構成から考える第2章で選定したキーワードをもとにサイト構成を考えていきます。これは新規にサイトを作るときやリニューアルのときに非常に有効です。サイト構成を決めずにいきなりページのデザインから入るケースも意外に多いですが、SEOにかかわらず、最初にサイトの全体像を決めることが重要です。流れとしてはまず、「サイトマップ」を作ってサイトの構造を把握し、そこにターゲットキーワードを配置した「キーワードマップ」を作りましょう。また、サイト構成を考えるときに欲張ってはいけません。すごく人気のキーワードがあるけれど、扱っている商品がない。そんなとき「ページだけ作って類似商品に誘導すればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、そういうページは「低品質」として検索エンジンには評価されにくくなります。▶サイトの新規作成、リニューアル時の流れ図表211
サイトはキーワードとそれに見合うコンテンツから作りましょう。
○サイトマップにキーワードを書き込んでいくまず、サイト全体を見渡せる「サイトマップ」を作ります。このときに第2章のレッスン15に考えたまとめ表を使いましょう。まとめ表では各キーワードグループを「どのページで対策するか」をメモしてあるので、これをサイトマップに再現します。「サイトマップ」ができたら次は「キーワードマップ」を作ります。図表212のサイトマップにどこでどのキーワードを対策するかを書き込んでいきます。可視化することでユーザーの検索ニーズとそのキーワードが漏れなく対策できるようになります。▶東京のグルメサイトのサイトマップ・キーワードマップ例図表212
次のレッスンからは、業種別のキーワードマップを考えていきます。
Lesson22[業種別サイトマップ&キーワードマップ]ECサイト・ネットショップは幅広いキーワード対策を重視しましょう[このレッスンのポイント]ここからは、8種類の業種別に実際にサイトの構造と対策すべきキーワードを考えていきましょう。まずは、ネットショップの場合です。アイテムやブランド、季節ワード、ハウツーワードなど幅広く対策する必要があります。○ファッションECサイトの場合ここでは、レディースファッションを扱うECサイトを例に解説します。マップ内の①などの対応する番号順に詳細を確認していきましょう。▶ファッションECサイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表221
○①できるだけ細かくアイテムキーワードを対策するどんなECサイトでも、メインの対策になるのは「アイテムキーワード」です。ECサイトは競争が激しいので、「バッグ」ではなく「トートバッグ」など、より細かいカテゴリまで作って対策していきたいところです。アイテムキーワードの派生語としては「通販」、さらに周辺キーワードとして特にデジタル製品や美容系は「ランキング」や「比較」コンテンツをアイテム配下に作ると有効です。▶キーワードのポイント図表222
○②ブランドやシリーズ名はクロスカテゴリで対策するブランド商材を扱う場合には、メーカー(シャネル)やシリーズ(マトラッセ)などが有効です。例えば、ほかのジャンルでもメーカー(ソニー、オメガなど)、シリーズ(ブラビア、スピードマスターなど)がありますよね。これらはブラ
ンド指名ワードなのでコンバージョンにもつながりやすいです。またメーカーはアイテムとクロスさせて「シャネルバッグ」(22,200)、「DELLパソコン」(18,100)のようなキーワードも対策しましょう。▶ブランドやシリーズ名とアイテム名のクロスカテゴリ図表223
ブランド名が強い商材を扱う場合は、ブランド名やブランド×アイテムのクロスカテゴリの対策は必須です。
○③トレンドワード、季節ワード対策で差を付けるトレンドワード、季節ワードも忘れてはいけません。これらは意外と対策していないサイトが多いので狙い目です。特にノンブランド商材のサイトは、ここに注力するといいでしょう。例えば、トレンドワードはその年に流行する一過性のキーワードです。雑誌やコレクション情報から流行するものを事前に察知してページを作ります。大規模サイトであればサイト内検索機能を使うと商品を手動でアサインする必要がなく、効率的にページを作成できます。季節ワードは特集などで対策するのが効果的です。季節ワードはオンシーズンの2〜3カ月前からページを公開し、必ず「2018年クリスマスプレゼント」などその年の年号を入れます。また、URLの歴史も評価されるので、URLには「2018」などの年号を含めず、毎年流用することも忘れてはなりません。▶季節ワードやトレンドワードで集客する図表224
○④ハウツーワードにもニーズがあるレッスン16で解説したように読み物系のキーワードも忘れず対策しましょう。それは「ハウツーワード」です。例えば「ショートブーツコーデ」(4,400)など、訪問者の目的に回答するハウツーはほかにも「浴衣の着方」「マフラー巻き方」などファッション系のものから、「紫外線対策」「羽毛布団選び方」など各ジャンルでさまざまなキーワードがあります。「卒園式服装」も1万近く検索される人気キーワードです。「卒園式の服装ママにぴったりなのはこれ!」のようなコラムを書いてもいいですね。キーワードツールで「着方」「着こなし」「コーディネート」「対策」「選び方」「作り方」「方法」などの言葉で調べると、意外な穴場キーワードが見つかるかもしれません。▶ハウツーワードのニーズ図表225
○⑤商品はユニークな名称を付ける商品名はメーカー独自のオリジナル名称が多く、さほど検索はされません(型番は別です)。ひとつ注意するとしたらなるべく独自の名称を入れることです。例えば、商品名が「5本指靴下」であれば「しっとり肌に優しい5本指靴下」など各商品ごとに独自の商品名にします。なお、サイズ違いや色違いの商品があるときは、それぞれページを作成せず、1つのページにまとめます(レッスン61参照)。また、口コミページも設けましょう。GoogleもCGMコンテンツを評価しますし、自動的にオリジナルコンテンツが増加します。「商品名+口コミ」という検索も年々増えてきているので集客効果も期待できます。▶商品ページでは口コミページも作成する図表226
商品名の派生語はさらにページを加えて対策します。
ワンポイントCGMコンテンツとはCGMとは「ConsumerGeneratedMedia」という英語の略で個々のユーザーが発信する口コミや評価、体験談などの情報コンテンツのことです。ECサイトはもちろん、グルメサイトや宿泊サイトでも多く見かけます。ユーザーが自由に発信できる、ということで質を担保するのが大変ですが、商品に対してコンテンツが継続的に増えるのでSEO的には重要です。特にさまざまなユーザーが書くという点がポイントで、文章にバリエーションが生まれ細かいキーワードが自然と増えていきます。一点、近年はスマートフォンの増加で文字数の少ない短文口コミが増えています。気軽には書けますが、SEO的にも参考にするユーザー的にもやはり詳細な口コミのほうがいいです。口コミを項目立てしたり、口コミへの評価制度を設けたりしてなるべく充実した口コミを書いてもらうようにするといいでしょう。
Lesson23[業種別サイトマップ&キーワードマップ]ブログサイトは時間軸とソーシャルメディアを意識しましょう[このレッスンのポイント]ブログは簡単に構築できるので人気があり、SEOにも活用できます。年月で分類するだけでなく、キーワードからしっかりジャンルを作ったり、「時間軸のキーワード」を意識して記事を書いたりすれば、今までにない効果が期待できます。○ブログのサイトの場合ここでは、新車情報を扱うブログサイトを例に解説します。時間によって変化するキーワードに応じて記事を作成して対策すると効果的です。▶ブログのサイトマップ&キーワードマップ例図表231
○①検索ニーズからカテゴリを考える記事のカテゴリはブログのテーマに合わせて検索ニーズから作りましょう。その手間の多さから年月しかカテゴリがないブログも多いですが、キーワードからカテゴリを作ると、検索エンジンにインデックスされやすくなり、訪問者の数も増加します。例えば新車情報のブログであれば、新車の派生語として人気のメーカーや車種でカテゴリを作ります。最近は逆にカテゴリをたくさん作って記事を複数にひも付けているブログも見かけますが、関連性が薄くなることもあり逆効果です。カテゴリは最も関連あるものを1つ、多くても2つくらいまでにしましょう。▶カテゴリは検索キーワードで考える図表232
○②タグを使ってカテゴリを横断するキーワードを対策するタグはカテゴリを横断するキーワードがあり、ブログシステムに機能がある場合には設けてもいいでしょう。車の場合、例えば「東京モーターショー」や「ハイブリッド」など、メーカーを問わず関係するキーワードでタグを作ります。一過性の人気のキーワードを対策してもいいですね。カテゴリで対策しきれなかった人気のキーワードはタグでフォローできます。▶タグの使用例図表233
タグは近年あまり評価されない傾向もあります。むやみに増やすのではなくニーズのあるもののみ増やし、カテゴリと重複しないキーワードを使いましょう。そうでないとサイト内でキーワードを食い合ってしまい、結果的にどちらも上位に表示されないということも起こりえます。○③時期に合わせて変化するキーワードを対策する記事はブログにとって一番流入が期待できる重要なページです。記事のテーマを決める際にはツールでしっかりキーワード調査をしましょう。またブログならではの施策として「時間軸のキーワード」対策があります。これは時間によって変化するキーワードを丁寧に追いかけて記事にするものです。図表234のように、車の場合、発売前(モーターショー)→発売直後(新車)→発売1年後(中古車)と3つの時期があります。車種グレードの派生語に注目してください。「価格」「発売時期」から「契約」や「試乗」、そして「中古」と訪問者のキーワードが変化します。このように時間という概念があるキーワードを見つけた場合はキーワードに合わせてブログの記事を書いて古い記事とリンクを張り合うと非常に効果的です。▶時期によるキーワードの変化(レクサスのLC500の場合)図表234
時期に合わせたキーワードを意識して記事を用意することで、ブログの強みを生かせます。○④ソーシャルメディアを意識するブログ記事を書くときにはソーシャルメディアも意識しましょう。記事ページには必ずソーシャルボタンを掲載し、共感したユーザーが共有しやすくします。そしてTwitterやFacebookなどを運営しているなら記事の更新とともにソーシャルメディアでも投稿しましょう。旬のトピックや良質なコンテンツであればソーシャルシェアされたり、Web上で話題になったり、コメントが書き込まれたりするので、それらのアクションはSEOにも重要です。ある人気ブログは専門家によるコメントでにぎわっており、それだけでひとつの質の高いコンテンツになっています。ソーシャルメディアについては第5章で詳細を説明します。
Lesson24[業種別サイトマップ&キーワードマップ]ニュースやメディアサイトはフローとストックで整理しましょう[このレッスンのポイント]ニュースやメディアサイトでは「フロー」と「ストック」という考え方を理解しておきましょう。「フロー」は日々流れていくニュース記事、「ストック」は記事をカテゴリごとにアーカイブ化してカテゴリ名で集客するという考え方です。○ニュースサイトの場合ここでは、スポーツや芸能関連のニュースを扱うサイトを例に解説します。日々更新されていくニュースと蓄積されていくコンテンツの両方に対策しましょう。▶ニュースサイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表241
○①ジャンルはキーワードで細かく分類するニュースやメディアはジャンルに分類できます。「スポーツ」など1階層目まではどのサイトも実現できていますが、「スポーツ」の下に「野球」、「野球」の下に「プロ野球」までカテゴリがありますか?芸能ニュースも例えば「芸能人妊娠」(9,900)、「芸能人熱愛」(14,800)などキーワードに合わせて細かく分類するといいでしょう。▶ニュースジャンルは細かく分類する図表242
ジャンル分けの際には検索キーワードを意識してください。
○スポーツジャンルはチーム名を対策する例えばスポーツなら、チームや球団名も検索されています。「読売ジャイアンツ」の年間平均検索数はなんと24万回。もちろん1位は公式サイトですが、「読売ジャイアンツ速報」などの派生語では公式サイトは1位ではありません。派生語をうまく使うことでニュースサイトでもクリックされる機会は増えます。これらのカテゴリはジャンルとひも付けて、例えば野球ニュースやプロ野球ニュースのページから各球団のカテゴリにいけるような作りにするといいでしょう。▶派生語を意識してカテゴリを作る図表243
○③人名を対策してストックコンテンツを作る
人名カテゴリはぜひ対策したいストックコンテンツです。こちらもジャンルとひも付けて、スポーツニュースからスポーツ選手のカテゴリへ遷移できるようにします。選手のほかにも芸能人、海外セレブ、監督、歌手、政治家、評論家などいろいろなデータベースを作ることができるでしょう。人名はどのジャンルでも特に「人名+画像」が検索されます。人ごとに画像一覧ページを作るのも効果的です。また自分がニュースサイトだからといって「ニュース」という言葉を忘れず人名ページのタイトルはしっかり「人名+ニュース」とキーワードを含めるようにしましょう。▶ニュースジャンルと人名ページをひも付ける図表244
ワンポイント「ストック」コンテンツと「フロー」コンテンツとはフローコンテンツとは日々更新されて流れていくコンテンツのことです。SEO的にはニュースサイトの記事やブログの記事などを指します。Googleは鮮度を重視する「QDF」(QueryDeservesFreshness)というアルゴリズムを持っており、新鮮な情報というのは一時的にヒットしやすくなります。ただし情報は流れていくものですから過去の記事は埋もれてしまい、よほどの人気記事でない限りその記事への長期的な流入は見込めないでしょう。一方、ストックコンテンツとは蓄積されるコンテンツのことでカテゴリや特集などを指します。常設されるページですのでSEO効果が出れば長期的な安定した流入が見込めます。○④毎年恒例のイベントをアーカイブにするアワードやイベントはそれ自体は毎年やってくるフローコンテンツですが、それをアーカイブ化してストックコンテンツにします。必ずその年の年号を付けて「2014年アカデミー賞」などの言葉にしましょう。賞の前は「予想」、賞の発表以降は「発表」と同じページで言葉を変えるのも効果的です。▶フローコンテンツをアーカイブ化する図表245
○記事は話題性を意識する記事は検索ニーズ、キーワードを意識すると集客の可能性が増えます。またブログ同様、ソーシャルメディアの活用も重要です。多くの人に見てもらってソーシャルメディアなどでシェアしてもらう「話題性」がSEOに関係するのです。そのため過剰にならない範囲で記事のタイトルを工夫してクリックを促したり、記事ページにはソーシャルボタンを必ず置くといいでしょう。ソーシャルメディアについては第5章を見てください。ニュースやメディアは記事を他サイトに供給するケースが多く、「重複コンテンツ」になることもあります。詳しくはレッスン63を読んでください。
Lesson25[業種別サイトマップ&キーワードマップ]美容・健康サイトは悩み解決や口コミ情報を活用しましょう[このレッスンのポイント]美容・健康は昔から薬事法の関係で広告表現の規制が厳しく、SEOが重要な分野です。特に検索されやすいお悩みや症状は非常に有効なキーワードです。また、商品の評判を調べる「口コミ」もこの分野では人気です。○美容情報サイトの場合ここでは、美容情報サイトを例に解説します。アイテムの種類が豊富でメーカーやシリーズとの組み合わせも大事なので、きめ細かい対策ができます。▶美容情報サイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表251
○①アイテムの種類は細かく分ける前掲の図では2階層になっていますが、アイテムカテゴリの階層は、「メイクアップ」「ファンデーション」「リキッドファンデーション」など最大でも3階層で構築するといいでしょう。ほかの分野と同様に、なるべく細かく、例えば化粧水の下に「美白化粧水」「乾燥肌用化粧水」「敏感肌用化粧水」「収れん化粧水」「拭き取り化粧水」などの階層を設けることをおすすめします。ほかにも「ヘアケア」「ボディケア」「オーラルケア」「医薬品」「介護用品」「ダイエット用品」「健康食品」など美容・健康関連のアイテムはキーワードの種類が豊富です。美容・健康系はアイテムの種類も豊富なので、きっちり分類して対策したいですね。○②メーカーやシリーズとアイテムの組み合わせも有効メーカーのキーワードは、メーカー単体よりも「メーカー+アイテム」が人気です。「資生堂ファンデーション」(8,100)、「ファンケルサプリ」(4,400)などそのメーカーの主要アイテムとの検索が結構見られます。また、主に化粧品メーカーではシリーズ名での検索も発生します。公式サイトが1位にヒットしますが、もし公式サイトでオンライン販売をしておらず、あなたのサイトがECサイトであれば、十分クリックされる機会はあります。▶「アイテムメーカー」のクロスカテゴリを用意する図表252
○③悩みや症状の解決コンテンツを用意する悩みや症状の対策はこの分野で非常に有効です。特に人に聞けないような恥ずかしい悩みは数万の人気度になります。美容であれば部位別に分類、例えば「肌の悩み」であれば、大人のニキビ、ニキビ跡、シミ、ほうれい線、目のくまなど女性の悩みがいろいろありそうです。健康サイトであれば症状ですね。「胃痛」ひとつをとっても、「食後胃痛」「胃痛吐き気」「空腹時胃痛」「胃痛みぞおち」などバリエーションは豊富です。階層化して細かく作ってもいいでしょう。ここで重要なのは悩みや症状ごとの派生語です。「乾燥肌対策」「便秘解消」「ニキビ予防」「腰痛原因」など、それぞれ一緒に検索される言葉が異なります。さらに「背中の痛み何科」など「何科」というのも症状によっては検索されています。この分野は信頼性が特に重要なのでコラムなどの解説ページを設ける場合には医師に依頼したり、監修を頼むなどユーザーの期待を裏切らない良質なコンテンツを目指しましょう。▶悩みを解決するコンテンツが有効図表253
ツールでしっかり調査して悩みや症状を解説するようなコンテンツを用意するのが有効です。
○④検索系コンテンツはエリアカテゴリで対策する美容・健康でエリアカテゴリが関係するのはネイルサロン、美容院、整体、病院などの検索系コンテンツですね。例えばネイルサロンなど業態の下にエリアカテゴリを作って対策します。件数の多いような業態では路線・駅カテゴリも設けると有効でしょう。美容サイトでも病院やサロンの情報を掲載しているなら、エリアカテゴリは必須です。
Lesson26[業種別サイトマップ&キーワードマップ]不動産サイトは技術面でサイトを見直しましょう[このレッスンのポイント]不動産は流動的で複雑な「物件」を扱うため技術的な課題が多く、本格的なSEO施策の難易度は高いです。リニューアルのタイミングで技術部門やエンジニアに確認し、なるべくSEO要件を入れてもらいましょう。○不動産サイトの場合ここでは、賃貸情報サイトを例に解説していきます。技術的な難易度は高いですが、複数の条件を組み合わせたクロスカテゴリの設定が効果的です。▶不動産サイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表261
○①第一にエリアのカテゴリを整備する検索ニーズとしてはまずエリアがきます。住みたい駅や転勤予定のエリアなど、エリアカテゴリと路線・駅カテゴリが必須です。といってもエリアと駅はレッスン17で解説したように定型カテゴリなので、人気のエリアや駅に「重要フラグ」を立てることがポイントです。また、中野区と東中野駅のようにエリアの市区と関係する駅を連携させて双方をリンクし合うようにすると効果的なので、例えば各駅データに所属する都道府県と市区情報を持たせるといいでしょう。また、駅に関しては技術的な注意事項がひとつあります。多くのサイトで同じ駅でも路線ごとページが分かれているケースを見かけますが、SEO的には分散するのでNGです。
○②ハウツーワードもカバーする不動産は高額商材なので、訪問者がいろいろ悩むことが多い分野です。契約にまつわる用語や引っ越し会社の手配の仕方など、ハウツーワードも多く検索されています。「敷金礼金とは」(12,100)などの契約に関する知識や、「引っ越し挨拶品物」(5,400)などの引っ越しのマナーや手順といったコンテンツを掲載した特集ページやコラムのような解説ページを用意して対策しましょう。直接契約につながるページではありませんが、サイトの訪問者を増やせます。
▶契約や引っ越しに関するコンテンツページで集客する図表262
質の高いコンテンツページを用意することで、サイトの信頼度も高められます。○③細やかなクロスカテゴリの設定が効果的不動産はクロスカテゴリが必須です。訪問者の賃貸ニーズは意外とニッチで、「東中野駅賃貸マンションペット可」など3語、4語での検索もたくさん見られます。条件には「ペット可賃貸」「デザイナーズマンション」などの数千の人気
度のものから「角部屋」「南向き」「最上階」など細かい条件までいろいろあります。エリアごとにそれぞれの条件を絞り込めるページを用意するといいでしょう。図表263のように、クロスカテゴリを用意して複合語での検索を対策しましょう。今回用意したサンプルは「賃貸マンション」限定の情報サイトですが、全形態(マンション、アパート、戸建、駐車場、土地など)の物件を取り扱うサイトであれば、「駅カテゴリ(もしくはエリアカテゴリ)」「住居形態」「条件」の3つのカテゴリの組み合わせによる3軸のクロスカテゴリが必要になるケースもあります。3軸のクロスカテゴリは技術的にも難しく開発工数もかかるため、エンジニアと相談して設計を考えましょう。▶クロスカテゴリで複数語での検索を対策する図表263
複合語での検索に応えられるようにクロスカテゴリを用意しましょう。○④物件情報にはオリジナル情報の付加が重要不動産サイトの特徴として、1つの物件が多数の不動産サイトに掲載されているという点があります。つまり複製コンテンツであり、自分のサイトだけのオリジナル情報ではないのです。検索エンジンはそのサイト独自のオリジナル情報を好みます。訪れたユーザーにとっても先ほど見たサイトとまったく同じ物件情報が載っていればがっかりしてすぐに離脱してしまうかもしれません。そこで、なるべくそのサイト独自の情報を付加することが重要です。これは非常に難しいことですが、例えば大型マンションや話題の物件だけでも写真を増やしたり、独自取材に基づく情報を掲載したり、スタッフのおすすめコメントを掲載するなど、ユーザーにとって価値のある情報が付加できると検索エンジンの評価も高まります。▶オリジナル情報で検索エンジンの評価を上げる図表264
ワンポイント求人サイトも同様のポイントに注目しよう不動産サイトと求人サイトはSEOの観点だけ見ると似ています。物件や求人が複製になりやすいという特性や、エリアがあり条件や職種があり、それらのクロスカテゴリが重要になる点なども似ています。ユーザーの検索ニーズは全然違いますが、サイトの構造や注意する点は似通ってくるでしょう。
Lesson27[業種別サイトマップ&キーワードマップ]旅行・宿泊施設サイトはニーズに幅広く応えましょう[このレッスンのポイント]旅行や宿泊関連はキーワードが豊富でSEOのしがいがある分野です。インターネットでの予約も定着しているので検索エンジンとの親和性も高いですね。エリアはもちろん、ランドマークや目的など幅広いニーズを対策しましょう。○旅行・宿泊施設サイトの場合ここでは宿泊情報サイトを例に解説していきます。エリア、施設、有名スポット、旅行の目的など、豊富なキーワードが特徴です。▶旅行・宿泊施設サイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表271
○①エリアカテゴリが最優先事項旅行は、まずエリアから検索されます。エリアカテゴリを何階層にするか、駅カテゴリを作るかは保持している宿数に応じて決めてください。例えば宿数がさほど多くなければエリアは「東京>新宿」の2階層でも構いません。▶保持する情報の数からカテゴリの階層を考える図表272
階層が少ないと一覧ページの情報量が多くなり過ぎて訪問者の利便性を損ねてしまいます。中間のエリアは必ずしも検索はされていないのですが、分類のために作ります。
○②施設タイプとのクロスカテゴリを用意する施設タイプでは「ビジネスホテル」などの単体キーワードを対策します。またエリアや駅と施設タイプのクロスカテゴリを作って「新橋駅ビジネスホテル」などの複合語も狙います。駅ページでは、エリアと言葉が重複しないよう「駅」を付けましょう。なお、クロスカテゴリのページは動的URLになっていることが多いですが、レッスン64を参考に疑似静的化して対策してください。▶宿泊予約サイトのクロスカテゴリ図表273
○③有名スポットの対策も重要スポットは世界遺産や自然景勝(湖、山)、神社、テーマパーク、そして国内の宿泊の場合には温泉のニーズが非常に大きいです。日帰りでは行けないようなスポットは「ホテル」などのキーワードを加えた宿泊ニーズが見られますのでカテ
ゴリとして設けましょう。温泉は都道府県ページでは「群馬の温泉一覧」を紹介したり、主要な観光スポットを紹介してもいいですね。温泉ページでは「水上温泉の効能、泉質、歴史」などを開設したりするようなページを作るといいでしょう。▶ランドマークや温泉の特集ページを用意する図表274
○④訪問者の「目的」のキーワードで対策する目的は旅行にとって重要です。「ペットと泊まれる宿」は月間平均検索ボリュームが2万近く検索される人気のキーワードです。あなたのサイトでキャッチコピーを「ワンちゃんと一緒に泊まれる宿」などとしてしまっていませんか?ほかにも「デイユース」や「子連れホテル」、温泉地なら「源泉かけ流しの宿」「露天付客室」などいろいろなニーズがあります。ダイレクトに宿泊ではないですが「GW旅行」「卒業旅行」「夏休み家族旅行」なども人気キーワードです。これらの目的を表すニーズに対しては、特集ページや「夏休みの家族旅行にプロが選ぶ穴場の宿」など、読み物ページを用意してもいいかもしれません。グルメサイト同様、ニーズの曖昧なテーマでは選び方のポイントやxx選などピックアップしたページが有効です。○⑤ホテルや旅館名は派生語を意識してページを構成する各ホテルや旅館などの詳細ページでは、派生語の対策が重要です。例えば、「東京ドームホテルレストラン」「アンバサダーホテル予約」など、特定のホテル名や宿名は一緒に「口コミ」「レストラン」「予約」などの言葉が検索されています。旅館やホテルの公式サイトでも同様ですが、これらの言葉を意識してページを構成しましょう。▶ホテルや宿名は派生語も多い図表275
ワンポイント宿泊情報サイトや不動産サイトは技術的な問題に注意する
宿泊情報サイトやレッスン26で解説した不動産サイトでは、扱う情報件数が多いこともあり、クロスカテゴリや一覧ページの設計が複雑になりがちです。そうなると、技術的な課題も多くなってしまいます。SEO的に重要なページが動的URLだったり、一覧がAJAXになっていたりしていませんか?第7章のレッスン64を参考にエンジニアとやりとりして、ぜひ技術的な部分も最適化してください。
Lesson28[業種別サイトマップ&キーワードマップ]習い事・資格系サイトはキーワード選びに注意しましょう[このレッスンのポイント]スクール系のサイトには、塾、習い事、資格取得、カルチャースクールなどいろいろありますが、まず科目・ジャンルのキーワードが重要です。「教室」「レッスン」「スクール」など派生語の傾向が違うので注意しましょう。○習い事・資格系サイトの場合ここでは習い事サイトを例に解説していきます。派生語は習い事の種類によって異なります。エリアや資格系のキーワードにも対策しましょう。▶習い事・資格系サイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表281
○①習い事の種類によって派生語が異なるたくさんのジャンルを扱うサイトはキーワード調査をしっかり行いましょう。前述したように派生語がジャンルによって違います。例えば、「ピアノ」は「ピアノレッスン」(5,400)よりも「ピアノ教室」(22,200)、でも「ゴルフ」は「ゴルフ教室」(880)や「ゴルフスクール」(5,400)でなく「ゴルフレッスン」(12,100)が一番人気です。「英会話」のように「英会話教室」(9,900)も「英会話スクール」(4,400)も人気の場合で、どちらにも該当しそうな場合は両方併記してもいいかもしれません。最近の検索エンジンは類義語はかなり同一視して認識するのでそこまで使い方に神経質にならなくてもいいです。人気度に明らかな差がある場合は人気の表記を使うといいでしょう。○②エリアカテゴリを設けて細かな流入を得る教室やスクールなどはエリアや駅のカテゴリが発生します。エリアページ自体には特にキーワードはないのですが、科目・ジャンルとクロスしたときの「英会話吉祥寺」「テニススクール横浜」「ピアノ教室東京」などのために作ります。個々の人気度はそこまで高くありませんが市区と駅のカテゴリは設けておくと細かい流入を積み上げられます。通信講座や通信教育はエリアがないので対策は不要です。また、教室数が少ない場合は都道府県まで、など細かいエリアを無理に作る必要はありません。▶習い事とエリアのクロスカテゴリを設ける図表282
○③資格系の関連情報を充実させる資格に関する講座やスクールは資格コーナーを設けてキーワード対策をしましょう。資格は「難易度」「過去問」「合格率」そして「年収」「給料」「就職」などの派生語が見られます。資格の難易度や問題の傾向を解説したり、資格取得後の平均給料や就職事情などのコンテンツをしっかり用意したりすることで、資格の関連情報のニーズを満たせます。▶資格コーナーは派生語からページを充実させる図表283
試験に関する情報や対策法も流入を増やす有効なコンテンツです。
○④まだやりたことが決まっていない人もターゲット習い事や趣味は、訪問者の属性別の検索も見られます。「子どもの習い事」「小学生の習い事」「大人の習い事」、そして「女性資格」や「男の趣味」「定年後趣味」などのキーワードも見られます。これらのキーワードはまだ何をするか具体的に決めていない人も多いと考えられます。そのためサイト側から「こんな習い事がおすすめ」というコラムや「習い事人気ランキング」などを紹介することが決め手になるかもしれません。ほかにも「趣味がない」(9,900)、「休日の過ごし方」(9,900)なども結構検索されています。「趣味がない人へ。おすすめの習い事10選」や「休日の過ごし方〜趣味があるとこんなに充実!」といったコラムを書いて将来的な潜在顧客にアピールする方法もあります。まだ何にするか決まっていない訪問者のためのコンテンツを用意しましょう。
Lesson29[業種別サイトマップ&キーワードマップ]B2Bサイトは扱う商材でさまざまな対策を考えましょう[このレッスンのポイント]これまで解説してきたサイトとは異なり、B2Bサイトはビジネスモデルによって必要なキーワードやサイト構造がまったく異なります。ここでは企業向けのプリンターメーカーサイトを例にいくつかのポイントを説明します。○B2Bサイトの場合ここでは、企業向けプリンターのサイトを例に解説しますが、ビジネスモデルによって対策は異なります。事例ページを用意してユーザーからの信頼を得ることも有効な対策です。▶B2Bサイトのサイトマップ&キーワードマップ例図表291
○①訪問者の目的でサイトの構造を考える企業向けのプリンター販売サイトでは、製品情報、サポート情報、ドライバー情報(プリンターの利用に必要なソフトウェア)という大きなカテゴリで、1つの製品の情報が3つのカテゴリに分散して配置されがちです。訪問者がプリンターを比較検討するときは主に製品情報しか見ませんからそれでいいのですが、1台のプリンターを購入した後は、「プリンター名ドライバー」や「プリンター名保守」などのように、製品名と合わせてサポート系のキーワードが検索されるのです。そのため、図表292のように各製品情報のページの直下にドライバー情報やサポート情報が配置されているほうがいいのです。また、製品によっては事例も有効でその場合は製品情報ページの下に配置するといいでしょう。情報の種類だけで安易にカテゴリを考えると、訪問者の目的を満たしにくいサイトになってしまいます。▶製品の関連情報は製品情報の下に配置する図表292
ここで、トナーやドラムなどの消耗品を、全プリンター共通の消耗品カテゴリで別にまとめてしまうと、購入後の訪問者の利便性が下がってしまいます。
○②企業の立場でカテゴリを考えない企業の立場では、担当部署の構成などで、製品の分類として複合機(プリンターやスキャナ、FAXなど複数機能を持つ機器)かプリンターかが大きな分類になることが多いです。そういった企業側の事情で、複合機とプリンターをメインの分類軸にしてしまうと、製品のカテゴリの分け方が「複合機」(9,900)、「カラープリンター」(1,600)、「モノクロプリンター」(720)などになってしまい、特にプリンター関連のキーワードとしては人気がありません。そこで、「サイズで選ぶ」と「機能で選ぶ」を軸にしてみます。「A3プリンター」(3,600)、「A2プリンター」(590)などのサイズの軸と「複合機」(9,900)、「レーザープリンター」(14,800)、「カラーレーザープリンター」(2,900)などの機能の軸で切ることで、人気度が高いキーワードやキーワードの競争率が低く上位表示が狙えるキーワードを対策できます。○商品数が少なければクロスカテゴリは必要ないプリンター関連であれば、「A3複合機」(1,300)はニーズが高いものの、ほかのメーカーがあまり対策していない良いキーワードになります。先ほど解説したサイズと機能のそれぞれのカテゴリを組み合わせたクロスカテゴリを用意すればこのキーワードを対策できます。しかし、B2Bサイトの場合は商品数が少なく、クロスカテゴリを作ると似たようなページの量産になってしまいがちです。また、CMSが入っておらず、手動でサイトをメンテナンスしている場合、非常にメンテナンス性の悪いサイトになってしまいます。そのため、商品数が少ないサイトであれば、「A3複合機」だけ、別ページを作ることでキーワードを対策するのがいいでしょう。▶クロスカテゴリは必須ではない図表293
細分化するほど商品数が多くなければ、自動生成されるクロスカテゴリは準備の必要がありませんが、人気のキーワードに応えるページは用意しておきましょう。ワンポイント世間での話題を取り込む例えば、IoTなどといったハイテクな事業領域を手がけているのであれば、二ュースサイトに掲載されているような話題のキーワードを解説するブログを設けるのもひとつの手です。これらはSEO的にはフローキーワードと呼ばれ、直接購買やリードには結び付かないものの、会社のブランド価値を高められます。○③宣伝目的ではない汎用的な情報を準備するプリンター購入ガイド、プリンターのメンテナンスの2軸は、それぞれ購入前の検討ニーズと購入後のサポートニーズをカバーするためのものです。購入ガイドのキーワード例としては、「プリンター比較」(1,300)、「複合機リース」(1,600)など、メンテナンスのキーワード例としては、「プリンター紙詰まり」(1,000)、「プリンター印刷できない」(2,900)、「プリンター廃棄」(2,400)などがあります。これらのコンテンツは自社製品についての宣伝ではなく、あくまで一般の訪問者がそれぞれ目的を持って検索して発見すべきコンテンツなので、他社製のプリンター情報も含めて汎用的に書く必要があります。▶汎用性の高いコラムを用意する図表294
○④事例を用意してユーザーのニーズと信頼を獲得するジャンルによっては製品名+事例が検索されています。また、検索エンジンはそのテーマで信頼性の高いサイトや専門性の高いサイトを評価します。導入事例や成功事例を紹介して、ユーザーの求める専門情報を提供しましょう。それがニュースサイトや他社サイトに取り上げられて話題になったりリンクされることがあればSEOにも有利です。また訪れたユーザーの信頼感にもつながるでしょう。自社が業界内のトップランナーであれば、きめ細かな情報提供をして、さらに権威あるサイトを目指しましょう。
○⑤よくある質問やフォーラムで幅広いキーワードを対策するどのようなB2Bサイトでも「よくある質問」は用意したほうがいいでしょう。もし回答がある程度長くなる場合には、1つの質問と回答で1ページで構成し、実例を踏まえてユーザーの質問がしっかり解決するコンテンツを用意しましょう。自社で作成する場合には、カスタマーサポート部門から質問集をもらってもいいですし、Yahoo!知恵袋などのQ&Aコンテンツを参考にするのもいいでしょう。ネット上にある掲示板やCGMコンテンツは検索ニーズの宝庫です。難易度は高いですが、自社関連の情報を自社サイトでフォーラム(ユーザー掲示板)運営するのもいいかもしれません。うまく運営できればユーザーの質問や疑問が自然と集まり、さまざまなユーザーの回答とあいまって良質なコンテンツになるでしょう。▶よくある質問やフォーラムでの対策図表295
ワンポイントユーザーの検索ニーズに応える用語集を作成する一昔前は、用語集を掲載してSEOをする手法も流行りましたが、用語の解説が1、2行しかなく、あまり役立たないページも多く目にします。また本当にユーザーが調べるのかどうか疑問に思う言葉が多数列挙されているケースもあるように思います。用語集を作る場合にはまずユーザーの検索ニーズを調べてみましょう。自社の製品に関して難しい用語が多い、難解な言葉が多く検索されている、サイト内検索の言葉でよく検索される言葉がある、といった場合には用語集を設け、読んだユーザーが解決できるような解説を用意しましょう。
質疑応答QコンテンツSEOが人気ですが、ネタが尽きました。またコンバージョンにつながらないので継続していく価値があるのかわかりませんA確かにキーワードの派生語だけを探していくとネタはすぐに尽きてしまいますね。必ずしもキーワードを含んでいなくてもいいんですよ。そのテーマで訪問者がどんなコンテンツを欲しているか、どんなコンテンツがあれば人に紹介してくれるか、ファンになってくれるか、そういう観点から考えていくと意外とあるものです。例えば「SEO」というテーマを強化したいとして必ずしもSEOに関係する必要はありません。検索エンジンの歴史でもいいですし、検索エンジンの仕組みを紹介するコンテンツでもいんです。SearchConsoleの使い方を解説する記事もニーズがあるはずです。常に訪問者の気持ちでネタを探すといいでしょう。また、作ったコンテンツの直帰率が高くコンバージョンなどのアクションにつながらないとはよく聞くお悩みです。直接コンバージョンだけ見ていませんか?Googleアナリティクスのマルチチャネルレポートなどを活用して、コンテンツの間接効果なども見ていきましょう。意外とコンバージョンした経路の最初のトリガーとして貢献していたりしますよ。
Lesson30[ドメイン]Webサイトに必要なドメインについて理解しましょう[このレッスンのポイント]サイトを作成する際に悩むポイントのひとつがドメインです。新規にWebサイトを作成する際は、ネット上の住所とも言えるドメインが必要です。ドメインのSEO的な意味を理解した上で、どう活用するかを確認していきましょう。○新規ドメインの取得または既存ドメインの利用を決める新規にサイトを作成する場合においても、新しいドメインを手に入れてサイトを作成するか、すでに運用しているサイトのドメインを利用して作成するかの2つの選択肢があります。後者の場合、すでに運営しているサイトのドメインとは異なるサブドメインを作成するか、すでに運営しているサイトのドメイン下にサブディレクトリを作成するかの方法があります。ドメインはネット上の住所とも言われるとおり、すでに使用されているものと同じ文字と数字で構成されたドメインを取得することはできません。▶新規サイト作成時のドメイン利用の選択肢図表301
手持ちのドメインがない状態で新規にサイトを作るのであれば、新規にドメインを取得するしかありません。
○新規ドメインは新しいサイトにふさわしいものを選ぶ新規事業などで新しくサイトを作成する際に新しいドメインを取得するときは、事業やサイトの内容に沿ったドメイン名を取得するようにしましょう。事業やサイトの内容、サイト名を理解、連想することができる文字列や数字が相応しいと言えます。また、取得を検討しているドメインが、過去に第三者に利用されていたかどうかも調査しましょう。スパム行為の結果ペナルティとして判定され、それを解除せずに放置されているドメインかもしれません。ペナルティ以外でもアダルトサイトで利用されていたドメインの場合、企業のブランディングを損なう可能性も否めません。ドメインの新規取得時は慎重に調査しましょう。○新しいサイトに適した既存ドメインの利用方法を選ぶ既存ドメインを利用する場合は、サブドメインとサブディレクトリの2つの利用方法があります。まず、サブドメインとサブディレクトリの違いを理解しましょう図表302図表303。サブドメインは既存のドメイン名の先頭に追加、サブディレクトリはドメイン名の配下に作成。、、、、、。、。▶サブドメインの例図表302
▶サブディレクトリの例図表303
ワンポイントサブドメインまたはサブディレクトリでサイトを構築する例えば、現在、運営しているサイト内にブログを新規構築する場合、同じドメイン内のサブディレクトリでは構築できず、サブドメインでしかブログを新規構築できないケースもあります。一方で、同じドメインのサブディレクトリ内に構築する場合においても、現在サイト内に存在するコンテンツと関連性があり、サブディレクトリ間を行き来しやすい導線を考慮するといいでしょう。○サブディレクトリのほうがクローラーに認識されやすいサブディレクトリはすでに運用されているサイトの一部であるため、クローラーがクロールする際に認識しやすいといったメリットがあります。ユーザーにとっても同じで、馴染みのあるドメインのほうが理解しやすいと言えます。一方で、サブドメインサイトはユーザーにとってもクローラーにとっても目新しいものです。クローラーも一からクロールしていくため、どのようなサイトなのかを認識するために少し時間がかかる可能性があります。また、SearchConsoleのプロパティ(レッスン69)も新たに作成する必要があるので注意が必要です。○ドメインの変更を繰り返さないようにする冒頭でドメインを住所にたとえたように、あまりドメイン変更を繰り返すことは得策ではありません。ドメインやURLを変更するたびに移転処理(301リダイレクト)を行わなければいけませんし、リダイレクトが繰り返されることによる人為的ミスやサーバー負荷も増加します。また、クローラーが安定的にクロールするようになるまで時間がかかります。また、ドメインが変更されることで今まで運用していたサイトのブランディングを損なうケースもあります。サイト名で検索した際に、いつもと同じサイトが違うドメインで検索結果に表示されたら、ユーザーはどのように感じるでしょうか。サイト名も変わるドメイン変更では、さらにそのリスクも高まります。ドメイン変更やサイト名を変更する際は、事業の中長期的な計画をもとに検討し、決めるようにしましょう。
ワンポイント国別コードトップレベルドメイン名に注意するドメインを取得する際に気を付けたいのが、国別コードトップレベルドメイン名(以下、ccTLDs)です。例えば、.jpは日本で、.deはドイツです。ccTLDsのドメイン名は特定の国と結び付けられているため、ユーザーや検索エンジンはサイトが特定の国をターゲットにしていると認識できます。日本国内しかサービス対象としていないのに、他国のccTLDsでサイトを運用することはできるだけ避けましょう。検索エンジンはサイトの内容から日本国内がサービス対象と認識することが可能ですが、ユーザーが検索結果に見慣れないドメインを見てクリックすることを避ける可能性はゼロではありません。
Lesson31[テンプレート]効率よく対策するためにテンプレートページを作りましょう[このレッスンのポイント]サイト全体がよく整理されていて効率的に管理できていればSEOの対策も効率的に行えます。その役に立つのが「テンプレートページ」です。このレッスンでは、SEOを行う上で必須のテンプレートページについて解説します。○SEOにおけるテンプレートページの必要性テンプレートページとはサイト内で使用する同じデザインのページのことを指します。例えば、グルメサイトで「イタリアン」と「ラーメン」というカテゴリを作成したとすると、この2つのページは同じデザインを使いますよね。エリアカテゴリなら「東京」と「大阪」も同じデザインです。ある程度、テンプレートとしてまとまったページがあると、ページの修正や運用が楽になります。SEOではテンプレートページごとに修正、管理をすることが多いからです。▶テンプレートページを用意する図表311
テンプレートごとに対策を考えていくことで、サイトの管理や運用がしやすくなります。○サイトに必要なテンプレートページを把握するテンプレートページごとにサイトを管理、運用する必要性は理解できましたか?では、実際にどんなテンプレートページを用意してサイトを作成すべきか考えてみましょう。必要なテンプレートページを把握しておくことでサイト内で作成しなければいけないページに抜け漏れがないか確認できるほか、サイト制作にかかわるメンバー間で、必要なテンプレートページとページごとの役割を共有できます。施策に対する共通認識も生まれやすく、サイト制作を行っていく過程で認識のずれなどを防げるのです。今回、例として取り上げる架空のグルメサイト「湘南グルメマップ」の場合では、以下のようなテンプレートページが必要です。▶必要なテンプレートページを考える図表312
次のレッスンからテンプレートごとに必要なSEO要件を解説していきます。
Lesson32[トップページ]トップページは重要なページのリンクを意識して構成しましょう[このレッスンのポイント]サイトの顔であるトップページでは、包括的な意味を持つワードへの対策が中心になります。また、サイト内でも検索エンジンの評価の比重が大きいページなので、サイト内の導線になるリンクの配置にも気を配りましょう。○トップページは幅広い目的に応えられるようにする例えば、湘南のグルメサイトを運営しているとします。トップページでは「湘南グルメ」のキーワードで検索する訪問者を対策したいところです。このキーワードで検索する人は何を求めているのでしょうか?海沿いをドライブする人、鎌倉を観光する人、茅ヶ崎でおいしいカレー屋さんを探している人、最近有名な湘南のパンケーキ店を調べたい人など、さまざまな目的を持っている可能性が高いキーワードです。このようにさまざまな目的を含んだキーワードでの検索によって訪問されやすいトップページでは、それぞれの訪問者が何を求めているか考え、コンテンツや導線になるリンクを配置していく必要があります。▶トップページは汎用性の高い検索クエリで検索される図表321
トップページは包括的な意味を持つワードで検索されるので、それに応えられる構成にする必要があります。▶トップページの画面構成と要素図表322
○Abovethefoldに重要な情報を掲載するトップページに限った話ではありませんが、重要な情報はページ上部に配置しましょう。ページ表示時にスクロールせずに見られる画面の範囲を「Abovethefold」(アバブ・ザ・フォールド)と言います。GoogleはAbovethefoldにコンテンツがほとんどないページや広告が多過ぎるページは、訪問者にとって利便性が悪いページとして低く評価する傾向にあります。そのため、訪問者にとって重要なコンテンツはAbovethefoldに配置しなければいけません。特にテキストコンテンツが重要視されるので、テキストコンテンツをなるべく多くし、広告の比率は最小限にとどめましょう。ただし、テキストが重要だからといって隠しテキストや極小フォントはスパムと判断されるので注意しましょう。▶Abovethefoldに配置する要素図表323
ページを制作する際はデスクトップ向けベースで必要なコンテンツを用意し、スマートフォン向けページではコンテンツを再配置するのがオススメです。○トップページには検索で人気のページへのリンクを設置するトップページには、検索ニーズの大きいページへ直接遷移できる導線になるリンクを設置しましょう。その際、直下の下層リンクだけでなく、深層に位置するカテゴリやページも対象とします。トップページは検索エンジンから最も高く評価されやすいページなので、強化したいページへのリンクを設置すると効果的です。▶人気カテゴリや人気ページの導線としてリンクを設置する図表324
検索エンジンへのアピールはもちろん、よく検索される人気のページへのリンクは訪問者にとっても有益な要素になります。
○見出しとリード文を設置するトップページに限りませんが、それぞれのページには見出しとリード文を設置しましょう。検索エンジンの検索結果ページからそれぞれのページに流入した訪問者は、表示されたページからそのページがどんな内容なのかを理解しなければなりません。見出しとリード文があり、丁寧にページ内容について説明されていたら、何のページかすぐに把握できますね。さらに、検索エンジンにも見出しとリード文を用意することで、ページのテーマ性を正確に伝えられますよ。▶見出しとリード文を設定するときの注意点図表3251.
タグはページ内に1回のみ使用する(HTML5を除く)2.
、
タグはページ内で複数回使用できる3.すべての見出しにキーワードを配置しない。ユーザーが閲覧する上で不自然に感じないように気を付ける4.CSSで極端にフォントサイズを小さくしない5.あまりスクロールせずに表示できる領域に、大見出しである
タグでページの概要を表す文章を表示する6.特に
タグはメインコンテンツの概要を表すため、コンテンツの内容を把握できるリード文を用意する○スマートフォン向けページはユーザビリティにも気を付けるデスクトップ向けページでは、広いスペースを使ってテキストによる説明文や大きなビジュアル画像を配置できますが、スマートフォン向けページでは表示スペースが限られています。デスクトップ向けページには表示できるテキストも、スマートフォン向けページでは表示面積が大きくなりすぎてしまい、ユーザー体験を損なう要因にもなりかねません。スマートフォン向けページでは、アコーディオンやスライドなどを使ってデフォルトでコンテンツを非表示状態にしても許容されますので、ユーザビリティを考えたコンテンツの表示方法を工夫しましょう。ただしSEOの要件としては、デフォルトで非表示のコンテンツ部分もHTMLソースに記載しておく必要があります。ユーザーの操作によって実行されるJavaScript内に重要なコンテンツを記載しないように注意しましょう。▶スマートフォン向けページのユーザビリティ図表326
Wikipediaのページをスマートフォンで表示してみてください。とても参考になります。
Lesson33[カテゴリページ]カテゴリページではリンクの張り方を工夫しましょう[このレッスンのポイント]カテゴリページはサイト内の比較的上層にあり、訪問者はぼんやりと探したい情報を持っています。訪問者の道しるべになるナビゲーションを配置して、探したい情報が絞り込みやすくなるような構成しましょう。○カテゴリページの役割と目的カテゴリページはトップページから一階層下がったページに多いです。例えば、グルメサイトで100店舗分の情報が掲載されていたとして、いきなりそれらの一覧を見せられても、訪問者は自分に必要なページを見つけられませんよね。カテゴリページは、情報をさらに絞り込んで検索できるテンプレートです。例えば、「鎌倉グルメ」と検索する訪問者は、鎌倉のグルメから何かを絞り込みたい状態です。そのような訪問者に、「鎌倉では和食が多い」「精進料理もある」「デートに使えるイタリアンがある」「最近ではパンケーキが人気」などの情報で鎌倉のグルメ内容を伝えることにより、訪問者の目的がより具体的になるよう誘導できます。訪問者のぼんやりとした目的にすべて応えられるような情報を網羅したページにしましょう。▶カテゴリページの役割図表331
▶カテゴリページの画面構成と要素図表332
○わかりやすいアンカーテキストを設置するアンカーテキストとは、リンクを設置する際にサイト上に表示されるテキストのことです。遷移先のページがどのようなページかわかりやすいリンクにするためには、アンカーテキスト内に遷移先の情報が記載されている必要があります。アンカーテキストとリンク先ページの
▶アンカーテキストのポイント図表3341.アンカーテキストはリンク先ページがわかるような内容にする2.ページ内で同一ページへのリンクが多数発生しないようにする3.アンカーテキストは文章など長い言葉で設置しないどんなリンクテキストがわかりやすいか、訪問者の気持ちになって考えてみましょう。
ワンポイントリンクスパムに気を付ける過去にアンカーテキスト内にキーワードを含めたリンクのほうが効果があると広まったときに、アンカーテキスト内にキーワードを大量に羅列したり、文脈とは関係ないキーワードを設置したりしてSEO効果を高めようとするスパム行為が横行しました。Googleは、このようなリンクを評価しないようにアルゴリズムを調整し、作為的にキーワードを入れたリンクを張られたサイトに対して、ペナルティとして検索順位を下げるようになりました。○リンクはメッシュ型にしてサイトの評価を高める検索エンジンはサイト全体のリンク構造も評価します。評価するリンク構造は、トップダウン型ではなく、メッシュ型のリンク構造です。メッシュ型のリンク構造とは、図表335のようにどのページから見ても上下の階層や同列横階層へのリンク設置されている状態です。この構造にすることで、検索エンジンはクロールしやすくなり、訪問者も利用しやすいサイトになります。ページの評価が低下しがちな下層のカテゴリやページの改善も可能です。▶トップダウン型図表335
▶メッシュ型図表336
○メッシュ型のリンク構造に必要な3つの要素メッシュ型リンク構造を構築するにはすべてのページに3つのリンク要素である「パンくずナビ」「下層へのディープリンク」「同列横階層の水平リンク」の導入が必要です。各ページ内のページ下部やサイドナビに設置する関連リンクは、ページの訪問者を直帰させず、ほかのページにも欲しい情報があると思われるようなリンクを設置しましょう。①パンくずリスト図表337
②下層へのディープリンク図表338
③同列横階層横の水平リンク図表339
○重要なカテゴリから並べるカテゴリの並び順は、サイトとして重要視したいページや、検索ニーズの高いカテゴリから配置していきましょう。月間の検索回数が少ないカテゴリもありますが、年間を通しての検索ニーズや、検索されるクエリとその他の検索クエリを掛け合わせた際に検索ニーズが多いカテゴリを上から順に配列するようにします。とはいえ、「和食」「そば」「うどん」などの関連したカテゴリページへの導線は近くに配置し、ユーザーの使いやすさも観点に入れた配置にしましょう。▶カテゴリの配置例図表3310
カテゴリは検索ニーズをベースにしつつ、関連性の高いカテゴリは近くに配置します。○強調タグは多用しないようにするこれまではタグ(斜体で強調)やタグ(太字で強調)などの強調タグでマークアップした部分は検索エンジンにページ内において重要なテキストと認識されていましたが、現在ではタグ(太字で表示)やタグ(斜体で表示)などの強調の意味を持たず表示だけを変更するタグとタグやタグのような強調の意味を持ったタグをGoogleは等しく扱うとも言われています。もし強調タグを使用する際はあまり多用しないようにしましょう。論理的に強調させたい以外で文字を視覚的に強調したいときはタグとCSSの組み合わせで表示しましょう。▶強調タグの効果的な使用例図表3311
Lesson34[リスト一覧ページ]リスト一覧ページはSEO要件に気を付けて作成しましょう[このレッスンのポイント]商品やサービスなどの情報のリストが並ぶ一覧ページには特有のSEO要件が多くあります。大規模なサイトでは、手付かずだったそれらの要件を実装するだけでSEOの効果が表れることもあります。○リスト一覧ページの目的と役割リスト一覧ページは、カテゴリページで絞り込んだ商品やサービスが一覧として羅列されるページです。このページに表示されている情報を参考に詳細ページへ移動するため、商品やサービスの内容を比較しやすい状態にしておかなければなりません。細かな絞り込みや並べ替え機能などを加えて、使いやすいページを目指しましょう。また、エリアとグルメジャンルなどサイトによってはカテゴリとカテゴリを掛け合わせた結果を一覧で表示するクロスカテゴリページが必要になることがあります。クロスカテゴリページを生成することで、エリアとグルメジャンルなら「鎌倉カフェ」や「鎌倉パンケーキ」、さらに条件を加えた3軸のクロスカテゴリページなら「鎌倉海が見えるカフェ」「鎌倉カフェ駐車場あり」などの掛け合わせの複合語によるキーワードも対策できるようになります。▶リスト一覧ページの役割図表341
▶リスト一覧ページの構成と要素図表342
○重複コンテンツを生み出さないように注意する一覧ページでは、絞り込みや並べ替えなどのソートメニューを用意することが多いでしょう。しかし、絞り込みや並べ替えを行った後のページがそれぞれ別のURLになると、検索エンジンからは「一覧の順番だけが違う似た内容のページが量産されているサイト」と判断されてしまう可能性があります。これは、「重複コンテンツ」と呼ばれるものです。対応するには第7章のレッスン62で解説するcanonicalタグなどを利用する必要があります。Googleは、すべてのコンテンツをクロールした上でサイトを判断したいとアナウンスしているので、robots.txtを利用して特定のURLをブロックすることは避け、canonicalタグでメインページを指定したり、SearchConsoleのパラメータ制御にてクロール対象外とするなどの方法で対応しましょう。▶並べ替えページ図表343
リスト一覧ページは、同じような内容のページがたくさんできてしまいがちです。また、0件のページが生成されないように気を付けましょう。ワンポイント内部対策には技術的な対応が不可欠クロスカテゴリの実装や上記のcanonicalタグの話など技術的な対応が必要な箇所は、サイトの技術担当者とうまくやりとりして修正してもらいましょう。この本では第7章で、技術担当者とのやりとりをうまく行うための技術面での基礎知識を解説しています。○一覧の表示順序にも気を付ける一覧ページが複数ページにまたがる場合、クローラーが訪問する頻度が高くなりやすいのも、1ページ目です。そこで、1ページ目のデフォルトの並び順が非常に重要になります。強化したい重要な詳細ページへのリンクを中心に並べましょう。また、検索エンジンはオリジナルコンテンツを重視します。他社から供給されているデータで作成されたページと自社で用意した独自のオリジナルデータで作成されたページがある場合は、後者を優先的に並べましょう。▶一覧ページのデフォルトの並び順と注意点図表3441.「おすすめ順」など自社で定義した並び順にする2.重要な詳細ページへのリンクを優先的に配置する3.オリジナルコンテンツへのリンクを優先的に配置する○ページネーションではページのリンクを最適化する一覧ページが複数ページになる場合には前後のページへ移動するためのナビゲーションになるページネーションが必要です。詳細はレッスン61で解説しますが、検索エンジンは一定のページ数しかクロールしません。すべてのページをインデックスさせるためには、ページのリンクを最適化すると効果的です。対応方法として、ページネーションの先頭と最後のリンクを常に掲載することで、検索エンジンがクロールしにくい最後のページにリンクを供給する方法が挙げられます。現在地を中心に前後5ページずつのリンクを記載し、最初と最後のページへのリンクを常に記載しておくことで検索エンジンがたどるリンクの数を少なく済ませられます。▶先頭と最後のリンクを表示する図表345
○ページネーションタグでページの分割を知らせるページネーションタグとは、同一のコンテンツを複数ページに分割して表示している場合に、検索エンジンに情報量が多いためページ分割をしていることを知らせる要素です。それぞれのページの
検索エンジンにページの内容を正しく認識してもらうために、タグを利用しましょう。
Lesson35[詳細ページ]詳細ページには独自コンテンツを用意しましょう[このレッスンのポイント]サイトの最下層に位置する詳細ページでは、必要な情報を網羅するだけでなく、サイト独自のコンテンツでオリジナリティを高めましょう。また、関連ページへの内部リンクを設置してメッシュ構造に近づけるようにします。○詳細ページの目的と役割詳細ページとは、例えばグルメサイトであればカテゴリをたどっていった先のお店の個別ページなど、最下層にあたるページです。訪問者は一覧ページで「このお店、気になる!」「行ってみたい!」などと目的に合うお店を比較検討し、詳細ページに到達します。一覧ページで比較検討した結果、詳細ページに表示される情報が少なかったらどうでしょうか?訪問者によっては、探すことをあきらめてそのサイトから出て行ってしまうかもしれません。そうならないように訪問者が求めている情報を洗い出し、抜けのないように情報を掲載したページにしましょう。また、検索エンジンから直接流入する訪問者のことも考え、ほかのページに移動しやすくするなど、ページの回遊性を高めることもポイントのひとつです。▶詳細ページの役割図表351
▶詳細ページの構成と要素図表352
○詳細ページはオリジナルコンテンツで勝負するGoogleのアルゴリズムの変更で、コンテンツの重要性はさらに高まっています。リンクだらけのハブページやどこかほかのサイトから引用した情報ばかりのページではなく、訪問者向けに作られたオリジナリティのある有益なコンテンツをテキストで掲載することが重要です。詳細ページのコンテンツであるお店情報などはどのサイトにおいても共通の情報になりやすいため、ページ内にオリジナルの情報が乏しいと、検索エンジンにほかのサイトの情報と重複コンテンツと判断されてしまう可能性もあります。どのサイトも表示する情報としては共通の情報が表示されることは避けられないので、口コミ情報やサイト運営側の独自取材記事などを記載してサイト特有のオリジナルな情報の量を増やしましょう。▶オリジナルコンテンツ豊富に掲載する図表353
ワンポイント口コミ情報の転載に注意CGMでユーザーに口コミなどの情報を投稿してもらう場合は、サイト運営側にて投稿した内容が、ほかのサイトからの転載情報ではないかをチェックして、オリジナル性を高めましょう。○詳細ページのパンくずリストの設計
パンくずリストはサイト内のリンクをメッシュ型にできるため、訪問者にとっても検索エンジンにとっても重要なナビゲーションです。現在のぺージがサイトのどの箇所に位置する何のページか、わかりやすい階層構造を作ることが重要です。パンくずリストには1つ上の階層へのバックリンクを記載しますが、例えばグルメサイトで店舗の詳細ページの1つ上の階層に「エリア」カテゴリと「ジャンル」カテゴリなど2つ以上ある場合は、強化したいほうのカテゴリをリスト内に含めます。グルメサイトであれば「エリア」のほうが検索の人気度が高いため、優先して設置しましょう。パンくずリストは構造化データとしてマークアップをし、「構造化データテストツール」(https://search.google.com/structureddata/testingtool?hl=ja)でエラーをチェックしましょう。▶検索エンジンにアピールできるパンくずリストの設計図表354
○リッチリザルトを設定するリッチリザルトとは、Googleの検索結果画面に表示されるタイトルや説明文に、パンくずリストやサムネイル画像、商品レビューなどを表示する機能です。訪問者は検索結果上でページの内容や検索キーワードとの関連性を把握できるようになります。検索結果画面にリッチリザルトを表示させて、クリック率の向上を狙いましょう。リッチリザルトを表示方法として、JSONLDやmicrodata形式でのマークアップ方法が存在します。マークアップ方法に関してはヘルプページ(http://goo.gl/SGo5Sw)を参照して開発担当者に依頼しましょう。▶リッチリザルトを設定した検索結果画面図表355
Lesson36[読み物系ページ]読み物系ページでメイン導線以外の検索ニーズに対策しましょう[このレッスンのポイント]近年では、読み物系ページを掲載することで商品やサービス、ブランドを認知してもらうコンテンツマーケティングの手法を選択する企業が増えています。このレッスンでは読み物系ページにおいて重要なポイントを紹介します。○読み物系ページには2種類の役割がある読み物系ページとして用意するコンテンツには2つのタイプがあります。1つは検索ニーズのあるコンテンツで、検索エンジンの検索結果に表示されることを狙ってコンテンツを作成します。この場合はSEOとして必要な要件をページ内に実装します。また、検索されることは少ない、もしくはほとんどない場合でも読み物系ページを作成することがあります。サイト運用上のキャンペーンや特集、サービスを認知してもらうために訴求するケースです。検索エンジン経由での流入はほとんどありませんが、コンテンツによってはソーシャルメディア上で拡散したりニュースアプリでピックアップされることで、短期的であっても多くの流入を獲得する可能性があります。ソーシャルメディアのシェアボタンをページ内に設置するなどの対応を行いましょう。▶検索されることが少ない読み物系ページはシェアボタンで対策図表361
○検索ユーザーの検索意図をしっかりと考える検索ニーズのある読み物系ページを作成する場合は、検索ユーザーが「なぜ、その検索クエリで検索したのか?」「検索した結果、検索結果を確認し、どうしたいのか」をしっかりと考えてページ内に反映していきましょう。ECサイトなど
でサイト内にコンバージョンポイントがあるサイトの場合は、読み物系ページでサービスや商品を紹介したり、サービスや商品詳細ページへの導線を設置することも重要です。また、しっかりと考えて作成した読み物系ページであってもメンテナンスは必要です。検索意図が変化する可能性もあるからです。新規作成して公開したまま放置してしまうのでなく、現在の検索意図にマッチしているのか定期的に確認していくようにしましょう。▶検索ニーズのある読み物系ページ図表362
情報を集めたまとめコンテンツを作るのではなく、閲覧するユーザーにとって役に立つ情報を記載しましょう。
Lesson37[共通要素の対策]検索結果に表示されやすい
○
質疑応答Qテキストが重要とは言いますが、デザイン的に難しいですASEO要件をページ内に反映させようとすると、デザイン面に目をつぶらなければいけない場面に多々遭遇します。Webブラウザは端末にインストールされているフォントを呼び出して文字を表示しますが、端末にインストールされているフォントに依存するため、Webデザインとして優先したい表示ができない場合があります。そのため、そのフォント部分を画像で表示する回避方法がありますが、それだとテキスト情報が優先されるSEOとしてはデメリットが存在します。しかし、いくらテキストが重要とはいえ、ファーストビュー内をテキストだらけにして、わかりづらいページになってしまっては元も子もありません。そこで、デザインにも考慮しつつテキストを増やす方法としてWebフォントを利用するという方法があります。Webフォントとは、サーバー上にフォントファイルを置き、Webサイト運用会社側で意図するフォントをサイト上に表示できるようにした技術です。Webフォントは有料サービスではありますが、画像で作成したようにテキストを設置することができます。美容系のサイトなどメインビジュアルにおいて画像を多く使用する傾向が多いサービスで、SEOにも注力しているサイトではWebフォントが利用されるケースも増えてきていますよ。
Lesson38[アピール施策とは]外部のサイトから設置されるリンクの効果を理解しましょう[このレッスンのポイント]検索順位を決める要素はサイトの内側だけではありません。「外部のサイトからどの程度評価されているか」も考慮されます。外部のサイトからリンクが設置されているということは、そのサイトは参照するに値していると考えられます。○良質なインバウンドリンクの条件リンクには外部のサイトから自分のサイトに張ってもらう「インバウンドリンク」と、こちらから外部のサイトに向けて張る「アウトバウンドリンク」の2種類があります。まずは、外部のサイトに自サイトを紹介してもらう性質のある、インバウンドリンクについて解説します。大切なのは外部のサイトに設置してもらうリンクの内容です。では、どのようなインバウンドリンクの内容がいいと考えられるでしょうか?ひとつは、リンク元のページが訪問者にとって役に立つコンテンツであること、もうひとつはリンク元とリンク先のページの関連性が高いことです。例えば、同じサッカー選手の紹介でも、プロのサッカー解説者のおすすめとサッカーを知らない友人のおすすめでは、前者のほうが信頼できますよね。外部のサイトに設置された良質なインバウンドリンクを獲得することが検索エンジンからの評価へとつながっていきます。▶良質なインバウンドリンクの条件図表3811.リンク元ページの質が低くない2.リンク元ページがリンクを張るだけのページではない3.リンク元ページとサイト内容の関連性が高い4.アンカーテキストに関連性があるリンクをたくさん集めるだけでは絶対に評価されません。良いリンクの内容についてもう少し具体的に解説していきます。○リンク元ページの質が低くないユーザーにとっても有益だと検索エンジンに評価されているサイトからのインバウンドリンクのほうが、リンクを受け取る側のサイトの信頼性も高まります。ページ数が1ページしかなく、読んでも疑問を生じてしまうようなブログから設置されているリンクと、特定のユーザーが好んで閲覧し、定期的に閲覧されるようなサイトから参照先として紹介してもらったリンクでは、リンクの意味合いが異なります。後者のようなサイトにリンクを設置されるサイト運用を継続的に続けることができるように心がけましょう。○リンク元がリンクを張るだけのページではない
外部のサイトへリンクをするのは、自分のサイトから外部のサイトを紹介したいためと考えることもできます。ぜひ紹介したいサイトであれば、1つのページを使って紹介したり、リンク元のページの質を高めるために参照先として設置したりすることでしょう。一方で、リンクがたくさん設置されたページ内の1つのリンクの場合はどうでしょうか。紹介したい温度感も下がってしまいます。なぜリンクを設置してくれたのか。リンクが設置された文脈も重要です。○リンク元ページとサイト内容の関連性が高いリンクの設置は、ページを訪れた訪問者にほかのページをおすすめする行為です。自分のサイトとテーマが近く、関連性の高いサイトからのリンクのほうがより高く評価されます。例えば、湘南地域のグルメ情報サイトであれば、湘南地域の別情報のサイトからのリンクのほうが、同じ湘南関連のサイトとしての関連度が評価され、リンクの質も高いと評価されます。また、アンカーテキストに「湘南のグルメサイトはこちら」など紹介したいページをわかりやすく記載してもらっていることも重要です。▶連性の高いリンク図表382
Lesson39[アピール施策とは]リンクを獲得するために使える資産は有効活用しましょう[このレッスンのポイント]SEOではリンクも重要と言われています。それは、自分以外の第三者から自サイトをおすすめしてもらえているからです。見るに値しないページへはリンクしてもらえません。では、どうすればリンクを獲得できるのでしょうか。○リンクされたいWebサイトをイメージする皆さんが運用するWebサイトから他サイトにリンクを設置する際は、どのような目的や意図がありますか?このページも訪問者におすすめだから見てほしいと考えてのことでしょう。逆に考えると、自分のサイトの内容とはまったく関係のないページや、おすすめすることができないページへはリンクしないでしょう。リンクを獲得したいのであれば、どんなコンテンツであれば第三者にリンクを張ってもらえるかをイメージしてみましょう。例えば、美術館を運営しているサイトであれば観光といった側面で、近隣のホテルや旅館のサイトからリンクを張ってもらえるかもしれません。ホテルや旅館のサイトへ訪問する人にとって、おすすめの施設として美術館があるという情報は有益なものです。まずは、自分のサイトに興味や関心を持ってもらえそうなほかのサイトやコンテンツをイメージしてみましょう。▶どんなサイトに興味を持ってもらえそうか?図表391
ほかのサイトの訪問者で自分のサイトに興味を持ってもらえる場合を考えてみましょう。○少しのコツでリンクを集める方法注意や興味、関心をきっかけにリンクを獲得することも可能です。図表393のようにコンテンツも見せ方や紹介方法によって、第三者からリンクを獲得できるコンテンツになります。ソーシャルメディアを使って拡散しやすいコンテンツである場合も多いです。このようなコンテンツは、企業で運用しているサイトの場合、自社内で保有する資産によって作成できることが多く、部署や他部署間の連携や企画などで作成できます。コンテンツ企画者は、どのような情報を有効活用できるか、日々アンテナを張るようにしましょう。
▶拡散しやすいコンテンツを公開してリンクを集める図表392
▶コンテンツ作成のコツ図表393
Lesson40[ソーシャルメディアからのリンク]ソーシャルメディアからのリンクとサイトの評価の関係を知りましょう[このレッスンのポイント]ソーシャルメディアからのリンクは外部対策の効果があると思いますか?実際は、Googleのクローラーがクローリングできないソーシャルメディアサイトもあります。でも、ソーシャルメディアはSEOと無縁なわけではありません。○ソーシャルメディアには情報の拡散力があるTwitterやFacebookをはじめとするソーシャルメディア上で設置されるリンクの多くは、「nofollow属性」と呼ばれるリンク先のページを検索エンジンの評価の対象としない設定になっています。ただし、はてなブックマークなどの一部のソーシャルメディアでは、nofollow属性が設定されていないサービスも存在します。だからといって、リンク効果のあるソーシャルメディアおよびサービス上で、自作自演でリンクを大量生成すればいいという話ではありません。ソーシャルメディアは情報の拡散力に強みのあるサービスです。リンク効果の有無に関係なく、どのようなコンテンツを用意すればたくさんの人に興味を持ってもらい、リーチすることができるのかを考えましょう。▶ソーシャルメディアのリンクには外部対策の効果はない図表401
SEOの目的だけでソーシャルメディアを運用するのではなく、検索でリーチできないユーザーにコンテンツを届けるための手段として考えるようにしましょう。○拡散すればサービスや商材の言及数が増えるSEOの本来の目的は、サイトの訪問者を増やすことでしたね。そう考えると、検索順位に直接影響を与えることはなくても、ソーシャルメディアでの情報発信も集客の手助けになります。また、検索エンジンは「サイトのコンテンツがどのよ
うにソーシャルメディア上で共有され興味や関心を集めているか」という「ソーシャルシグナル」という指標を持っていると言われています。サイト運営側によるソーシャルメディア運用でコンテンツがユーザーにリーチし、サービスや商材の言及数が増加するのは良いことですが、サイト運営側によるソーシャルメディア運用以外でサービスや商材の言及が自然発生するのが理想です。そのためにサイト内のコンテンツはもちろんのこと、サービスや商材の質を高め、ユーザーに好まれるように業務を続けていきましょう。○短縮URLの利用にはリスクもあるTwitterには全角で140文字という文字数制限があり、例えば、キャンペーンの告知文と一緒にサイトのURLを投稿する場合などに、140文字制限を超えてしまいがちです。その際に活用できるのが「短縮URL」という短いURLを発行するサービスです。短縮URLとはリダイレクト(レッスン60)を行い、別のURLに転送する仕組みです。そのため、短縮URLを提供する運営会社が事業縮小などによって短縮URLに使用していたドメインを手放すことになってしまうと、短縮URLが機能しなくなってしまいます。結果的にソーシャルメディアの投稿内容に含まれた短縮URLからサイトへ流入する機会がなくなってしまいます。短縮URLを利用する際は、そうしたリスクがあることも認識しておきましょう。▶短縮URLサービスの一覧表(2018年6月現在)図表402
短縮URLは便利ですがデメリットが潜むことを理解しておきましょう。
Lesson41[ソーシャルメディアの特性]SEOの苦手分野はソーシャルメディアでカバーしましょう[このレッスンのポイント]残念ながら、SEOだけではリーチできないお客さんが存在するビジネスもあります。また、SEOだけではお客さんとの関係性を深めることが難しいのも事実です。そんなときに役に立つのがソーシャルメディアです。○検索してくれない潜在客にアピールできるレッスン7でも解説しましたが、SEOは何かすでに目的を持って検索してくれる訪問者にしかリーチしません。いくら検索順位を上げても、そもそも検索してくれない訪問者にはアピールできません。テレビCMや新聞広告などを打てば、こちらから情報を発信して潜在客へのアピールも可能ですが、そんな予算がない企業も多いでしょう。そんな状況で登場したのがソーシャルメディアです。予算をかけずに、インターネット上で情報発信が可能になり、その情報拡散効果で潜在客へのアピールも可能になります。▶SEOとソーシャルメディアの違い図表411
○投稿によりユーザーとの関係性を深めるソーシャルメディアの中で企業が情報発信に利用できる代表的なサービスがTwitterとFacebookです。Twitterでは通常のユーザーと同じようにアカウントを、Facebookでは企業や団体の情報発信用に用意されたFacebookページを作成することで情報発信できるようになります。サイトの運営と大きく異なる点は、ソーシャルメディアがコミュニケーションツールとして利用されていることです。TwitterもFacebookも投稿が流れていくフロー形式の画面なので、そうした画面で企業の情報がどのような内容でどのようなタイミングで表示されるのが、その画面を閲覧しているユーザーにとって好ましい接触方法なのかを考えて、ソーシャルメディアを運用するようにしましょう。▶ユーザーとの関係性を意識して投稿する図表412
お客さんと、より深い関係性を築くことが可能です。○情報や会話がどんどん伝播されるソーシャルメディアでは人と人、人と企業で行われているやりとりが見えることが最大の特徴です。また、お客さんがソーシャルメディア上で商品の良さを発信していたり、おすすめしてくれたりしていることも発見できるようになりました。公開されたやりとりを誰でも見られるので、企業がお客さんといいやりとりを行っていれば、その内容が世の中にも広まっていきます。一方で、対応が悪いとそのやりとりも世の中に伝わってしまいます。この、情報伝播力の高さがソーシャルメディアの何よりの特性です。情報がどんどん伝播して拡散していき、会社やサービスのことが広まっていく可能性があります。▶企業とお客さんのやりとりが見える図表413
Lesson42[ソーシャルボタン]サイトにソーシャルメディアで拡散される仕組みを用意しましょう[このレッスンのポイント]ソーシャルメディア向けにサイトで用意すべきコンテンツが決まったら、サイト内にページを用意していきます。そこでサイト側で用意しておきたいのが、ソーシャルメディアでページの情報を共有してもらうためのソーシャルボタンです。○コンテンツ共有のためのソーシャルボタンの設置すでにソーシャルメディアを利用している方ならわかると思いますが、人は自身が体験したことを共有したいときにソーシャルメディアを利用します。「買ってよかった!」「おいしかった!」「とても面白い!」「感動して泣けた」など、自身が体験したことをほかの人にも体験してほしいために投稿するのです。サイトのコンテンツにおいても同じです。読んで「役立つ」「面白い」のようにほかの人にも知らせたいコンテンツを見つけたら、それをソーシャルメディアで共有したくなります。その際に、以下の画面のようにコンテンツのページにソーシャルボタンを設置しておくと、情報の共有がスムーズになります。▶ソーシャルボタンとは図表421
○ソーシャルボタンは適切な位置に設置するソーシャルボタンを設置しておくと、ページのURLをコピーした上で別の画面でソーシャルメディアの投稿画面を表示して、URLをペーストして……といった面倒がなく、すぐにページのURLにメッセージを添えて共有できます。では、この
ボタンはどこに設置すべきでしょうか?ひとつは、訪問者が探す必要のないわかりやすい場所に設置することです。ファーストページビュー内にあるとわかりやすいでしょう。また、コンテンツを読んで「体験で心が動いた」タイミングに押しやすいのはページ下部でしょう。ソーシャルボタンは各ソーシャルメディアサイトに設置方法が記載されているので、参考にしてください。▶ソーシャルボタンの設置場所図表422
ワンポイント設置しておくべきソーシャルボタンは?TwitterやFacebookは必須ですが、そのほかのソーシャルボタンについては、サイトが見込み顧客と考えるユーザーの多くが利用しているサービスのボタンを設置しましょう。例えば、見込み顧客と考えるユーザーの多くがはてなブックマークを使っているのであれば、「はてブ」は欠かせません。どのソーシャルメディア、サービスがいいかではなく、ユーザーが何を利用して、何に接触しているかを考えて設置しましょう。
Lesson43[OGPの設定]Facebookでの表示内容をOGP設定で制御しましょう[このレッスンのポイント]コンテンツが共有されたときにページのリンクがソーシャルメディア上に表示されますが、「OGP」の設定によりどのように表示されるかが決められます。Facebookなどでの表示内容を工夫してサイトの訪問者を増やしましょう。○タイムラインに表示する内容を決めるOGP設定FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで、ページのリンクを投稿すると、ページのタイトルや説明文、掲載している画像が抜粋されて表示されます。ここで表示される内容を意図的にコントロールするための設定がOGP(OpenGraphProtocol)です。Facebookでは「いいね」やシェアボタンがクリックされたときに、下のようなタイトルや画像、説明文が表示されます。この内容はソーシャルボタンがクリックされたときにFacebookのプログラムがページの内容を確認することで決定されます。OGPを設定していないと、Facebookのプログラムが自動でページ内容から抜粋して表示するため、コンテンツ内容に関係ない画像が表示されたり、ページタイトルがそのまま使用されたりと、拡散されにくい投稿になってしまいかねません。▶OGPで設定できる内容図表431
○ソーシャルメディアと検索結果でタイトルを変える検索エンジンの検索結果に表示されるタイトルと、ソーシャルメディア上に表示されるタイトルでは役割が異なります。図表431の画面では、ソーシャルメディアでの投稿時は「最新版リライト更新!AMPページをGoogleアナリティクスで計測するベストプラクティス(2017.11)」と表示しています。これをタイムライン上で見たユーザーは、どんな最新情報が掲載されているのだろうと気になることでしょう。しかし、検索エンジンで「GoogleアナリティクスAMP」と検索した人は、GoogleアナリティクスでAMPページを計測する方法を知りたいという明確な目的があったと考えられます。検索結果では「AMPページをGoogleアナリティクスで計測するベストプラクティス(2017.11更新版)」と表示するのがいいでしょう。同じコンテンツでも、検索エンジンとソーシャルメディアで表現を変更したいときにOGPを活用できます。
▶ソーシャルメディアに適したタイトル(OGPで設定)図表432
▶検索結果に適したタイトル(元ページのタイトル)図表433
▶場所によってタイトルの表示を変更する図表434
検索もソーシャルメディアもそれぞれ有効な対応をしておきましょう。○サイト側でOGPを設定するOGPを設定するためにはサイト側でHTMLソースを変更する必要があります。前項の画面では以下の設定になっています。
▶Facebook用設定図表436
▶Twitter用設定図表437
ソーシャルメディアのタイムライン上でも魅力的に表示されるように設定しましょう。▶記述のポイント図表438
ワンポイントさらに細かなOGPの設定も可能このレッスンで説明したのは最低限設定しておきたい項目です。ほかの設定では動画などの指定もできますが、推奨設定にすぎないため、確実に設定内容が反映されるわけではありません。詳細は下記のサイトに書かれているので参考にしてください。▶ウェブ管理者向けシェア機能ガイドhttps://developers.facebook.com/docs/sharing/webmasters/
Lesson44[ソーシャルメディア広告]多くの訪問者を生むように投稿時間や広告を工夫しましょう[このレッスンのポイント]コンテンツをソーシャルメディアに投稿するだけですぐに訪問者が増えるわけではありません。広告を活用したり多くのユーザーがチェックしている時間に投稿するなどして、多くの人に読んでもらえるように工夫しましょう。○広告を利用するのも効果的Webサイトで何らかのキャンペーンを行うときなど、ソーシャルメディア上でプロモーションのためにターゲットユーザーに確実にコンテンツを届けたいのであれば、広告を活用するのも効果的です。Twitterならプロモーション広告、FacebookならFacebook広告が存在します。ソーシャルメディアではコンテンツがいいからといって自動的に人が集まるわけではありません。ある程度、いいねやフォローしている人数が必要です。確実に訪問者を増やしたいキャンペーンであれば広告を使うのも手です。逆に、お客さんとの関係性を深めたいコンテンツは通常の投稿にするなど、使うときと目的で広告を使用するかどうかを検討しましょう。▶Facebook広告の設定画面図表441
Facebook広告であれば、性別から年齢、所在地から出身校、趣味など細かなターゲットを設定できます。
○ユーザーの活動時間に合わせて投稿するソーシャルメディアでは、タイムライン上に次から次へとコンテンツが流れていきます。そのため、ユーザーがチェックしていない時間帯に投稿すると、コンテンツが読まれずに埋もれてしまいます。図表442は、弊社のソーシャルメディア運用ツール「つぶやきデスク」の計測をもとにした弊社のTwitterアカウントをフォローしている人がどの時間帯にツイートしているかの分布です。曜日や時間帯によってフォロワーの活動時間が大きく異なっているのがわかります。例えば、弊社アカウントのフォロワーは、出勤直後と思われる10時前後にTwitterで活動していることがわかります。この時間で記事を投稿することで、フォロワーの目にとまりやすくなることでしょう。せっかくプランニングしたコンテンツも、ターゲットユーザーが利用していない時間帯に投稿すれば十分な効果が得られません。ユーザーの活動時間に合わせて投稿しましょう。▶Twitter上でユーザーが活動する時間帯(アユダンテのアカウントの場合)図表442
コンテンツの投稿は、ユーザーがソーシャルメディア上で活動している時間を見計らって行いましょう。
ワンポイントFacebookには独自のアルゴリズムがあるユーザーが活動している時間を見計らってコンテンツを配信したからといって、その時間に活動しているユーザーすべてに届くわけではありません。Facebookには独自のアルゴリズム(エッジランク)が存在し、ユーザーによっては表示されるコンテンツと表示されないコンテンツがあるのです。これはFacebookの仕様として理解しておきましょう。
Lesson45[ソーシャルメディア用のコンテンツ]ソーシャルメディアで拡散するコンテンツを用意しましょう[このレッスンのポイント]ソーシャルメディアでは情報伝播力を生かしたコンテンツを作成することで集客が可能です。サイト内にユーザーの興味を引くコンテンツを用意して、ソーシャルメディア上でどのように発信すべきなのかを解説します。○興味を引きつつ継続的な関係も築くソーシャルメディアの情報伝播力が強いからといって、何も考えずに発信しても、誰も見てくれません。多くのソーシャルメディアはタイムラインにどんどん新しい情報が流れてくるフロー型の構造です。次から次へと情報が流れていくので、うまく訪問者の興味を引かないと読んでもらえません。占いなど誰もが興味のありそうなコンテンツを用意すれば一時的に目を引くことはできますが、その後、継続的に自社の情報に興味を持ってもらえません。ソーシャルメディア活用のポイントは、興味関心の獲得、好感度のアップ、信頼性の向上です。あくまでも自社のサービスや商品を購入、利用してもらえそうな人の立場に立って、役立つ情報や欲しい情報を考えて提供できるようにプランニングをしましょう。▶興味関心の獲得例図表451
○検索ニーズとは異なる視点でコンテンツを考えるソーシャルメディア向けのコンテンツにおいては、必ずしも検索ニーズに沿ったテーマを置く必要がありません。例えば、「表参道でかわいい店員さんが多いカフェ特集」というコンテンツを作成したとします。SEOの観点から見ると「表参道カフェ」の検索ニーズがあっても、「表参道カフェかわいい店員多い」なんて検索する人はほとんどいないので、検索流入から継続的な集客に貢献しません。しかし、こうしたキャッチーなコンテンツをきっかけに、今までサイトに訪問したことがなかった見込み顧客と関係性が生じることもあります。▶コンテンツの考え方の違い図表452
「検索する」という行為と「ソーシャルメディア上に流れてくる」という性質の違いから求められるコンテンツにも差があります。
○B2B企業はソーシャルメディアの利用が有効検索はされないけれど、訪問者の役に立つコンテンツとして代表的なジャンルにB2Bの商材があります。B2Bの商材は明確な検索ニーズが少なく、商材やサービスによってはSEOが効果的ではない可能性も考えられます。しかし、ソーシャルメディアでは検索される必要がありません。商材によるマーケティングデータやホワイトペーパー(分析情報)の公開、ツールの使い方や裏技など検索エンジンで検索されないけれど、作り手だから伝えられるニッチな情報や役立つ情報をソーシャルメディア上で提供し続けることでお客さんとの関係性をより深いものにできます。
Lesson46[YouTube]YouTubeの動画をうまく使いましょう[このレッスンのポイント]スマートフォンでも動画が見やすくなり、YouTubeの動画を閲覧する機会が多くなったのではないでしょうか。キーワードによっては検索結果に動画が表示されることもあります。どのような対策が有効か考えてみましょう。○検索結果に動画が表示される場合があるGoogle検索で検索するキーワードによっては検索結果に動画が表示されますが、なぜWebサイトではなく動画が表示されるのでしょうか?それは検索したユーザーの検索意図に、動画を見ることによって得られる体験が含まれるからと考えることができます。では、どのようなキーワードで検索した際に、動画が表示されるでしょうか。アーティスト名を検索するとミュージックビデオが表示されることが多く、「パンケーキ食べ方」や「テント張り方」といったハウツーを調べるキーワードでも動画が表示される傾向にあります。Webページの文章と画像よりも、動画で理解したいユーザーが増えているからでしょう。▶ハウツーなどの検索結果に動画が表示される図表461
○動画コンテンツをユーザーのニーズから作成する運用するWebサイトに関してプロモーション動画を作成しようと考えた場合、どのような動画を作成したらいいでしょうか。YouTubeにもキーワードプランナーがあれば便利ですが、現状ではYouTube用のキーワードプランナーは存在しません。機械的に調べるのであれば、YouTubeの検索ボックスに表示される検索サジェストや、表示された動画の再生回数からヒントを得るといった方法があります。ユーザーニーズから考えるのであれば、カスタマーサポートを行う担当者にヒアリングするのも有効です。製品やサービスについてわかりにくい、手順を知りたいといったユーザーの悩みが存在するのであれば、わかりやすく解説する動画をWebサイト内のコンテンツ中に表示してもいいでしょう。また、YouTubeにアップロードした動画はYouTubeアナリティクスで動画がどのように閲覧されているかを確認できます。どのような動画が多く視聴されているか、視聴されている動画の中でも最後まで視聴されているかなどを確認し、動画コンテンツの作成に活用しましょう。○動画を閲覧するユーザーの気持ちを考えるSEOはWeb検索からの流入と考えがちですが、YouTubeからも流入を獲得することができます。動画の説明文にWebサイトへのリンクを設定できるからです。動画を閲覧したユーザーにWebサイトにも興味を持ってもらえるように説明文を記載し、そのユーザーにとって最適なWebサイト内のコンテンツへのリンクを紹介しましょう。▶YouTubeから流入を獲得する図表462
ユーザーにとって、動画がどのようなシーンで必要になるか、役に立つのかを考えましょう。
Lesson47[リンクペナルティ]検索順位が下げられるリンクペナルティを理解しましょう[このレッスンのポイント]リンクを獲得する方法にもさまざまなものがありますが、中にはGoogleのガイドライン違反になりペナルティを受けてしまう行為も存在します。そのような行為を理解して、誤った対策をしないようにしましょう。○ガイドライン違反をしないように気を付けましょう検索順位を操作するために意図的に設置したリンクは、Googleの定めるガイドラインへの違反になります。これは自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。よかれと思って行ったサイト内の変更やサイト外でのプロモーションなどの施策が、結果としてガイドライン違反になってしまうこともあります。知らず知らずのうちにガイドライン違反にならないためにも、リンクに関するペナルティ行為を把握しておくのは大切です。▶ペナルティを受けるリンクの例図表471
○ガイドライン違反になる行為を把握しましょう主にリンクに関するペナルティに該当するリンクは、サイトの価値を不当に上げようとするリンクの購入行為です。これには、リンクやリンクを含む投稿に対する金銭のやりとり、リンクに対する物品やサービスのやりとり、商品のレビューを書いてリンクしてもらうことと引き換えに「無料」で商品を送ることなどの行為も含まれます。リンクを獲得する見返りに、特別なサービスを提供しないようにしましょう。また、テーマに関連性がないのに相互リンクのみを目的とした相互リンクページを作成することやテキスト広告の設置なども違反になります。▶悪質なリンクと判断される例図表472・アンカーテキストに特定のキーワードが大量に含まれるように設定した大規模なキャンペーン・自動化されたプログラムやサービスからのリンク獲得・ほかのサイトに配布される記事やプレスリリース内からのアンカーテキストリンク・質の低いサイトからのリンク・さまざまなサイトに分散することができるウィジェットに埋め込まれたリンク・たくさんのサイト内に置けるフッターに分散して埋め込まれたリンク・フォーラムやコメント欄での、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク○ペナルティリスクを下げるリンクの設置方法「費用を払うのでサイトにリンクを設置してほしい」という問い合わせがきたら注意しましょう。ペナルティを受けるとサイトの評価が下がり、検索順位の著しい低下につながります。最悪の場合、サイト名で検索しても検索結果上に表示されなくなる可能性さえあるのです。もし、自身のサイトにて純広告などの用途でリンクを設置する場合は検索エンジンに影響を与えないようにリンクを張りましょう。図表473のようにタグを使って回避する方法があります。近年、Googleのスパム検知能力は飛躍的に向上しています。小手先の外部リンクテクニックは絶対に行わないようにしましょう。▶検索エンジンに影響を与えないリンク例図表473
Lesson48[スパム判定の解除]サイトがスパム判定されたら再審査を受けましょう[このレッスンのポイント]レッスン47で紹介したようなガイドライン違反によりペナルティが課せられると、検索エンジンからの流入を大きく損なう可能性があります。その場合は、Googleより提供されている手順で再審査依頼をしましょう。○自動ペナルティと手動ペナルティでは解除手順が異なるペナルティには2種類があります。検索エンジンのアルゴリズムに自動的にガイドライン違反と判断される自動ペナルティと、Googleのスタッフの目視によってスパム判定される手動ペナルティです。自動ペナルティは、スパム行為をやめることで検索エンジンにおけるアルゴリズムによりペナルティ判定を解除されることがあります。しかし、手動ペナルティにおいてはスパム行為をやめてもすぐにペナルティ解除とはならず、Googleのスタッフに手動で再チェックしてもらい、ペナルティを解除しなくてはなりません。▶自動ペナルティ図表481
▶手動ペナルティ図表482
レッスン1での説明通り、Googleは検索エンジンの品質を守るために力を入れているんです。○手動ペナルティを解除する
手動ペナルティが課された場合はSearchConsoleにアナウンスが届きます(レッスン70)。SearchConsole内の手動対策欄に、手動ペナルティになった要因と対象のディレクトリが表示されます。アナウンスが届いてしまったら手動ペナルティを解除するために、手動対策欄に書かれた内容をもとにペナルティ解除の対応をしなければなりません。▶スパム判定後の再インデックスまでの手続き図表483
ペナルティの解除や新ドメインでの再開はどちらも検索エンジンに再評価されるまで数カ月から1年ほど要する大きな機会損失になってしまいます。ワンポイント自動ペナルティは再審査できない自動ペナルティについては、SearchConsoleにもアナウンスが届きません。ですので、自力で自動ペナルティが課せられていることを発見し、内容を把握した後、自動ペナルティが解除されるように対応しなければなりません。なお、手動ペナルティを課せられているときしか再審査リクエストを行えないため、自動ペナルティの際は修正して待つしかありません。○違反行為を修正して再審査を受けるスパム判定されてしまったら、購入していたリンクを外すか、外すことができないリンクは否認ツールにて処理していきます。否認ツールとは、悪意のあるリンクや低品質なリンクを外すことができない場合に、Googleに特定のリンクをサイトの評価に含めないように伝えるツールです。しかし、それだけでは手動ペナルティは解除されません。再審査リクエストにて、有料リンクの購入先、外したリンクの具体的な内容、否認ツールを使用した場合はリンクを外すことができなかった理由などの対応内容をGoogleに通知する必要があります。この手順は、時間や工数がかかり、手動ペナルティ解除の対応を行っている間は自然検索からの流入も失うため、ビジネスに多大な損害を与えます。▶否認ツールとは図表484
▶否認ツールhttp://www.google.com/webmasters/tools/disavowlinksmain
ワンポイントスパム行為を発見したときはGoogleは「スパムレポートフォーム」を用意しており、ユーザーからの情報も受け付けています。報告があったサイトは目視でチェックされ、問題があれば手動ペナルティを受けることになります。もし、スパムと思われる行為をしているサイトを見つけた際は、下記のフォームからGoogleへ報告できます。▶Googleのスパムレポートフォーム窓口https://www.google.com/webmasters/tools/spamreport
Lesson49[Googleマイビジネス]Googleマイビジネスで店舗や会社の情報を表示しましょう[このレッスンのポイント]Googleマイビジネスでオーナー確認を行い、表示する情報を最適化することによって、Googleサービス上で検索したユーザーに対して最新のビジネス内容、所在地、営業時間が表示することができます。○Googleマイビジネスで最新のビジネス情報を表示するGoogleマイビジネスとはGoogle検索やGoogleマップなどに店舗や会社の情報を表示できる、Googleが提供する無料サービスのひとつであり、主に3つのメリットがあります。1つ目は、オンラインに公開するビジネス情報を最新かつ正確な状態を表示できることです。営業時間やWebサイトのURL、電話番号、地域(ビジネスのタイプに応じて住所やサービス提供地域、場所のマーカーなど)を指定できます。2つ目は、ユーザーと交流することができることです。店舗や提供している商品やサービスの写真を表示できます。また、ユーザーがクチコミを投稿できるほか、クチコミに対して返信も可能です。3つ目は、新規顧客にアピールできることです。Google検索やGoogleマップにビジネス情報が表示されるため、訴求効果が高まり、新規顧客にも見つけてもらいやすくなります。また、ユーザーを自社のWebサイトに誘導することもできます。▶Googleマイビジネスで設定できる情報図表491
○ローカル検索結果には関連性、距離や知名度などが影響する場所に関する情報に基づいて表示されるローカル検索結果には、Googleマイビジネスに登録された情報が影響します。関連性、距離や知名度といったさまざまな指標を組み合わせて最適な検索結果が表示されていると考えられます。もし、検索したユーザーにとって距離が遠くても、Googleのアルゴリズムによっては、近い競合他社より検索内容に適していると判断されれば、表示される場合もあります。いくつか重要な指標について紹介します。関連性関連性とは、検索ユーザーが検索した検索語句とローカル検索結果の内容がどのくらい関連しているかの度合いを指します。Googleマイビジネスに充実した情報を掲載すると、提供している商品やサービスについての情報がより的確に提供されるため、検索語句との関連性を高めることができます。
距離距離とは、検索ユーザーが検索した場所や検索語句で指定された場所から、検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。知名度知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度のほうが高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。例えば、多くの人に知られている有名な美術館、ランドマークになるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果でも上位に表示されやすくなります。オフラインデータだけでなく、ビジネスについてのWeb上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。また、Googleサービス上でのクチコミ数やスコアも、ローカル検索結果の掲載順位に影響すると考えられます。クチコミ数が多く、評価の高いビジネスは、掲載順位が高くなると言われています。Googleマイビジネスは実店舗があるサービスや、エリアを限定してサービスを提供している業種が適しています。例えば、顧客と顔を合わせるタイプのお仕事です。○Googleマイビジネスの登録情報を改善するGoogleマイビジネスの情報を公式にするには、「オーナー確認」という操作を行います。ただし、オーナー確認するだけでは、Googleサービス上で検索したユーザーにリーチしても効果は半減してしまいます。検索したユーザーに信頼してもらうためにも、Googleマイビジネスに登録する情報を整備し、表示内容を充実させましょう。検索したユーザーにとって必要な情報を記載することで、Google検索やGoogleマップで効果的にビジネスをアピールすることができます。○オーナー確認と詳細データの入力Google検索やGoogleマップでの検索結果においても、検索したユーザーの検索語句との関連性が高いものが表示されると考えられるため、表示される内容を充実させる必要があります。オーナー確認した後は、記入することができるすべてのビジネス情報をGoogleマイビジネスの管理画面に入力し、ユーザーに最新のビジネス内容、所在地、営業時間が表示されるようにしましょう。特に営業時間の情報を正確に記載しましょう。祝祭日や特別イベント向けの特別営業時間も含め、営業時間を最新の情報を表示することで、検索したユーザーは営業時間を正確に把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れたり連絡をとったりすることができるようになります。もし、商品やサービスの写真が追加可能であれば、写真も登録しましょう。写真を追加することで、より詳しく商品やサービスを紹介することができますし、魅力的で訴求力のある写真を掲載すれば、求めている検索ユーザーへ効果的にアピールできます。ワンポイントGoogleマイビジネスのオーナー確認オーナー確認は、Googleマイビジネスで登録をした店舗やサービスの管理者であることを確認する手続きです。手続きの方法はいくつかありますが、最も一般的なのはハガキによる郵送です。詳しくはGoogleマイビジネスのヘルプドキュメントを参照してください。ビジネスのオーナー確認を行うとビジネス情報が表示される可能性が高まると考えられます。オーナー確認は必ず行いましょう。
▶Googleでのビジネスリスティングのオーナー確認https://support.google.com/business/answer/7107242○クチコミの管理と返信Googleマイビジネスでは、オンラインユーザーがGoogleマイビジネスへクチコミを投稿することができます。Googleマイビジネスを運用している側としては、投稿してもらったクチコミに返信することで、ユーザーとのつながりを作ることができます。クチコミを投稿してくれたユーザーに対してきちんと対応することで、ユーザーの満足度が上がる可能性もありますし、その対応を閲覧することができる他のユーザーに対しても、ユーザーを大切にする企業だということをアピールすることができます。当たり前ですが、ユーザーから良いクチコミが集まると、見込み顧客が店舗に訪れる可能性が高くなります。○Googleマイビジネスの効果検証と改善Googleマイビジネスでオーナー確認すると、図表495のようにユーザーがどのようにGoogleマイビジネスを利用したかを確認することが可能になります。これはオーナー確認しているメールアドレスに届くメールですが、Googleマイビジネス上でも詳細なデータが確認可能です。データを確認し、ユーザーにとってより役に立つ情報をGoogleマイビジネス上に掲載するようにしましょう。▶オーナー確認済みのユーザーに届くメール図表495
店舗や会社の情報提供にはぜひGoogleマイビジネスを活用してください。
Lesson50[検索結果の占有面積]会社名やサイト名での検索を盤石なものにしましょう[このレッスンのポイント]ソーシャルメディアもWeb上のコンテンツのひとつですので、アカウント名で検索されると検索結果にも表示されます。会社名やサイト名で検索したときにどのように表示されるのかを確認し、有効に活用するようにしましょう。○会社名やサイト名での検索結果を独占する企業やサイトのTwitterアカウントやFacebookページも、検索エンジンにインデックスされます。アカウントを持っていると、検索エンジンで社名やサイト名で検索した際、検索結果を企業の公式サイトだけでなくソーシャルメディアアカウントも表示されるようになり、大きな面積を独占できます。図表501は、「アユダンテ」で検索した際の検索結果ページの表示内容ですが、公式サイトのほかにTwitterアカウント、Facebookページと上位表示を独占しています。コーポレートサイトのトップページから社名で各ソーシャルメディアにリンクするのもおすすめです。▶「アユダンテ」の検索結果画面図表501
アカウントの作成時は正式名称ではなく検索される名称で登録しましょう。
質疑応答Qリンクを貼ってもらえるサイトがありません。何かコツはありますか?A大規模サイトの場合は、関連企業やグループ会社で保有しているサイトが存在する場合が多く、それらのサイトからリンクを張ってもらえます。一方、関連企業やグループ会社が存在しない小規模なサイトの場合では、自由にリンクを設置できるサイトというのはそう多くはありません。そんなときは、お付き合いのある取引先など、ビジネス上で関係があり、リンクを設置してもらえそうなサイトを持っている方に直接お願いしてみる方法があります。この方法は、小規模のサイトでも実行することは可能ですし、コストも最小限に抑えられます。例えば、レッスン39に登場した美術館サイトを例に挙げると、近隣のホテルをはじめとする宿泊施設など、リンクを掲載してもらえそうなサイトを持つ会社への電話代と人件費のみがリンク獲得の際に発生するコストです。サイト内への魅力的なコンテンツの追加と、アナログな手段を含む地道なリンク獲得交渉で、サイトにとってもユーザーにとっても価値のあるリンク獲得を目指していきましょう。
Lesson51[モバイルサイトの構成方法]モバイル環境に対応したサイトの構成方法を理解しましょう[このレッスンのポイント]スマートフォンやPCなどのデバイスごとに適切な画面表示を行うサイトを構築する場合、いくつかの方法が存在します。それぞれにSEOとして必要な要件は異なるので、理解した上で実装するようにしましょう。○モバイルサイトには3つのタイプがあるWebサイトをすべてのデバイスの表示画面に対応するには、3つの対応方法があります。いずれの方法でも、すべてのクローラーがページとすべてのリソースにアクセスできるのであれば、特定の対応方法が優れているわけではありません。それぞれの対応方法にて正確に実装するように気を付けましょう。○レスポンシブWebデザインコンテンツを表示するユーザーのデバイスに関係なく、同じURLで同じHTMLを配信します。ユーザーのデバイスの画面サイズによってCSSを使用し、各デバイスでのページのレンダリングを変える方法です。▶レスポンシブWebデザインは共通のコンテンツを表示する図表511
○ダイナミックサービング(動的配信)コンテンツを閲覧するユーザーのデバイスに関係なく、同じURLでコンテンツを表示しますが、閲覧するユーザーのブラウザのユーザーエージェントに応じて、サーバーがデバイスで閲覧するのに最適なHTMLおよびCSSで作成されたコンテンツを表示する方法です。▶ダイナミックサービングは同じURLで別々のコンテンツを表示する図表512
○セパレート(別々のURL)デスクトップ版とモバイル版のコンテンツを、それぞれ別々のURLで配信します。この設定方法では、コンテンツを閲覧するユーザーのブラウザのユーザーエージェントから判別して、適切なコンテンツにリダイレクトします。別々のURLの例としては、デスクトップ版のコンテンツが「www.example.com」で、モバイル版のコンテンツを「m.example.com」で配信するサブドメイン形式や、デスクトップ版のコンテンツが「www.example.com」で、モバイル版のコンテンツを「www.example.com/sp/」で配信するディレクトリ形式があります。▶セパレートはデスクトップ版とモバイル版で別のURLを使う図表513
Lesson52[モバイルフレンドリー]モバイルフレンドリーなコンテンツにしましょう[このレッスンのポイント]モバイル版のコンテンツはモバイルユーザーにとって、見やすい、わかりやすい、操作しやすいなどのユーザビリティが優れている必要があります。そのようなモバイルフレンドリーなコンテンツに必要な要素を紹介します。○モバイルフレンドリーでないサイトは評価が下がる世界規模でスマートフォンを持ち歩くユーザーが多くなり、いつでもどこでも情報を探せるようになりました。おそらく多くのサイトは、デスクトップよりモバイル端末からのアクセスが多くなっているはずです。そんなとき、デスクトップ版のコンテンツしか存在しないと、モバイルユーザーはデスクトップ版のコンテンツしか閲覧できません。デスクトップ版のコンテンツはモバイルでズームしたりする必要があり、見づらく使いにくいため、コンテンツを閲覧する体験が下がり、サイトから離脱してしまう可能性が高くなります。Googleはモバイルユーザーにとって体験の優れたコンテンツを「モバイルフレンドリー」として、いくつか条件を定義しています。モバイルフレンドリーの要件を満たしていないページは、モバイル版のGoogle検索結果ページにおいて評価を下げられてしまうため、モバイルフレンドリーの定義を理解し、コンテンツ内容に反映させましょう。モバイルユーザーのユーザー体験を損なわないように気を付けましょう。○モバイルフレンドリーの条件を満たそう以下に、モバイルフレンドリーの条件を挙げます。しっかり対策しましょう。デバイスごとのビューポートを指定しておくビューポートとは、HTMLで画面の表示領域を制御するメタタグのことです。モバイルユーザーの端末にはさまざまな画面サイズが存在すると想定されますが、このメタタグを指定すると、モバイルデバイスの画面に応じたサイズで表示できます。▶ビューポートの設定例図表521
フォントサイズは小さくしすぎないモバイル版のコンテンツに表示するフォントサイズを小さくしすぎてしまうとモバイル端末で読みにくくなります。小さいテキストを読むためにピンチして拡大する必要があるフォントサイズを指定しないようにしましょう。ページのビューポートを指定した後に、フォントサイズを設定してビューポート内で適切に拡大縮小されるようにしましょう。タップ要素は適度に間隔を空けるコンテンツ内に表示するボタンやリンクなどのタップ要素同士が近すぎないようにしましょう。モバイルユーザーが指で要素をタップしようとした際に、誤って近くの要素をタップしてしまうようなデザインは避けるべきです。ボタンやリンクのサイズの間隔をモバイルユーザーに合わせて適切に設定するようにしましょう。表示速度が遅くならないようにするモバイル版のコンテンツにおいても表示速度が遅すぎないか注意しましょう。コンテンツが表示されるまでに時間がかかりすぎると、ユーザーの体験を損なう可能性が高くなります。表示速度についてはGooglePageSpeedInsightsを使用して確認可能です。ページの表示速度が遅くなる原因を確認し改善しましょう。○サイトがモバイルフレンドリーの状態かを確認するコンテンツがモバイルフレンドリーな状態かどうかは、モバイルフレンドリーテストのサイトでURL単位で確認できます図表522。なおこのモバイルフレンドリーテストのように能動的に確認する以外では。SearchConsoleにモバイルフレンドリーの要件を満たしていないページを確認で、きこるのレレポポーートトがは存2018年し6月現在は一時的に使用できなくなっているようですが。今後普及すると考えられます、。▶モバイルフレンドリーの要件を確認する図表522モバイルフレンドリーテストのサイトにアクセスします。https://search.google.com/test/mobilefriendly?hl=ja
テスト対象はURLごとなので、トップページをテストしただけでは不十分です。テンプレートごとにテストすることが推奨されます。
Lesson53[MFI(モバイルファーストインデックス)]モバイルファーストインデックスを正しく理解しましょう[このレッスンのポイント]モバイルファーストインデックス(以下、MFI)とは、Googleのクローラーがコンテンツを収集(クロール)する際の新しい方式です。MFIの登場以前と以後でSEOにとってはどんな変化があるのか、正しく理解しておきましょう。○MFIによって変わるのはコンテンツの集め方従来は、デスクトップのユーザーエージェント(以下、UA)を持つクローラー(Googlebot)がデスクトップ向けのコンテンツを収集していました。わずかにスマートフォンのUAを持つクローラーもスマートフォン向けのコンテンツを収集していましたが、インデックス対象はデスクトップ向けのコンテンツでした。MFIに移行すると、スマートフォンのUAを持つクローラーがスマートフォン向けコンテンツを収集しインデックスします。デスクトップのUAを持つクローラーも引き続きクロールを続けますが、MFI以後はスマートフォンのUAを持つクローラーによるクロールが大半をしめます。つまり、コンテンツの集め方が変わります。▶MFIに移行するとスマートフォン向けコンテンツがインデックスされる図表531
○MFI以降もインデックスはひとつ「モバイルファーストインデックス」と呼ばれますが、スマートフォン向けのコンテンツが最初(ファースト)にインデックスされ、デスクトップ向けのコンテンツが2番目にインデックスされるというわけではありません。MFI以前も以後も、インデックスするコンテンツはひとつです。つまり今までデスクトップ向けコンテンツがインデックスされていたのが、スマートフォン向けコンテンツがインデックスされるように切り替わります。スマートフォン向けコンテンツがインデックスされた場合、デスクトップ向けコンテンツはインデックスされません。なおサイトにスマートフォン向けコンテンツが存在しない、またはスマートフォン向けコンテンツでMFIの準備ができていない場合は、デスクトップ向けのコンテンツが引き続きインデックスされ続けます。○レスポンシブWebデザインの場合は対応が不要レスポンシブWebデザインで制作されたコンテンツの場合、デスクトップとスマートフォンのどちらのUAに対しても同じコンテンツを表示するため、MFIに移行する際の特別な対応は必要ありません。一方、レスポンシブWebデザイン以外で制作されたスマートフォン向けサイトに対しては、MFIに移行するための対応方法が存在します。詳しくは次のレッスン54以降で解説します。▶レスポンシブWebデザインのインデックス図表532
クローラーがコンテンツをクロールする方法が変わる、というのがMFIのポイントです。
○スマートフォン向けコンテンツが優位になるわけではないMFIの登場によって、コンテンツの集め方が変わりますが、コンテンツを評価するランキングに優位性はありません。スマートフォン向けのコンテンツがデスクトップ向けのコンテンツよりコンテンツ評価として優れているわけではないことに注意しましょう。ただし、スマートフォンでGoogle検索した検索結果ではモバイルフレンドリーなコンテンツが優位になります。○モバイルファーストインデックスへの移行GoogleはMFIに移行するにあたり、MFIに移行しても問題ないサイト(つまり準備が完了したサイト)からMFIへ移行するとアナウンスしています。このため、焦ってレスポンシブWebデザインに作りかえる必要はありません。サイト運用のスケジュールの中で、MFIの要件を満たせるような実装スケジュールを組むようにしましょう。自分のサイトがMFIに移行しているかどうかは、SearchConsoleで確認できます(レッスン69)。▶SearchConsoleへの通知図表533
ワンポイントSearchConsole以外でもMFIへの移行を確認できるモバイルファーストインデックスへ移行完了済みの場合、スマートフォンのユーザーエージェントを持つクローラーからのクロールが大幅に増加します。また、デスクトップ版のGoogle検索で、検索結果ページから確認できるキャッシュページがモバイルコンテンツになります。
Lesson54[MFI対策の分類]モバイル版の表示方法ごとにMFIに対策しましょう[このレッスンのポイント]この章では、モバイル環境に対応したサイトの3つのタイプとMFIについて学びました。では、実際にどのようにMFIへの対策をすればよいのでしょうか。サイトのタイプごとに対策方法を紹介します。○サイトのタイプごとに対策は異なるモバイルファーストインデックスでは、スマートフォンのユーザーエージェントを持ったクローラーがページをクロールし、インデックスに登録します。Google検索の検索結果ページには、インデックスされたコンテンツが表示されます。スマートフォンのユーザーエージェントを持ったクローラーに、どのようなコンテンツをクロールし、インデックスしてもらうかは、サイトタイプごとに対応方法が異なります。▶サイトのタイプごとのMFI対策方法図表541
レスポンシブWebデザインで制作されたサイトは、MFIに関する対応は不要です。○デスクトップ版コンテンツのみの場合
デスクトップ用サイトのみでモバイルフレンドリーの要件を満たしたモバイル版のコンテンツが存在しない場合、MFIに対する特別な対応は存在しません。デスクトップ版のコンテンツしかないからといってインデックスから削除されるわけではありません。引き続きデスクトップ版のコンテンツがインデックスされます。MFIとは異なる要件ですが、モバイルフレンドリーの要件を満たしていないコンテンツは、モバイル版のGoogle検索にて評価を下げてしまうため、モバイルフレンドリーの要件を満たしたコンテンツを用意するための検討は必要です。○レスポンシブWebデザインの場合デスクトップとモバイルで表示されるデザインは異なりますが、ユーザーは同じコンテンツを閲覧します。クローラーも同様で、デスクトップ版のクローラーとモバイル版のクローラーは同じコンテンツをクロールし、インデックスするため、MFIに対する特別な対応は存在しません。○ダイナミックサービングとセパレートの場合ダイナミックサービングとセパレートでは、デスクトップ版とモバイル版で2つのコンテンツが存在するため、モバイル版のコンテンツが優先してインデックスされます。MFIに備えるために、Googleが推奨する対応方法が必要です。詳しくは、レッスン55とレッスン56で解説します。○一部にダイナミックサービングが混在している場合サイト内にレスポンシブWebデザインで表示するコンテンツとダイナミックサービングで表示するコンテンツが混在している場合、ダイナミックサービングで表示するコンテンツに対して、MFIに備える対応を行うようにしましょう。
Lesson55[モバイル版コンテンツのMFI対策]ダイナミックサービングとセパレートでMFIに対策しましょう[このレッスンのポイント]レッスン54では、ダイナミックサービングとセパレートで運用するサイトでMFIに備えるためには、Googleが推奨する対応方法が必要になるとしました。では、具体的にどのような対応方法が必要になるのでしょうか。○モバイル用コンテンツにGoogle推奨の対策をするMFI以前まではデスクトップ向けとモバイル向けのページが存在した場合、デスクトップ向けページがインデックスされるため、モバイル向けページへの実装がおろそかになっているケースがあります。例えば、alt設定、構造化データによるマークアップ、metaデータなどが、デスクトップ向けページにしか実装されていない場合です。また、デスクトップ向けページにはテキストとして記載されている情報が、モバイル向けページではテキストとして記載されていないなど、コンテンツ内容に差分が発生していることもあります。デスクトップ向けとモバイル向けで同じURLで展開するコンテンツでも、デスクトップやスマートフォンのそれぞれユーザーエージェントでコンテンツへアクセスした場合、ユーザーエージェントで表示するコンテンツを変更していることを表すVaryヘッダーの設定も必要です。Googleはモバイル向けページへの実装がおろそかなサイトはMFIへ切り替えないとしているため、Googleが推奨する対応方針に沿って対策する必要があります。▶モバイル向けのページの実装を怠らないようにする図表551
○モバイル版のコンテンツ内容をデスクトップ版に合わせるモバイル版のコンテンツにおいても、デスクトップ版のコンテンツにテキストで記載された情報を記載する必要があります。デスクトップ版と比較してモバイル版のコンテンツに記載されている情報量が少ない場合、デスクトップ版のコンテンツ内容に合わせるようにモバイル版のコンテンツを更新します。なお、モバイル版コンテンツにてデフォルトでは非表示対応していて、ユーザーがタップすることで展開する部分に記載されている情報も、ページにテキストとして含まれていれば、現状ではデフォルトで表示している部分と同じように評価されるようです。○モバイル向けにも構造化データによるマークアップが必要metaデータはモバイル版とデスクトップ版のどちらのコンテンツにも設定する必要があります。MFIが登場する前は、デスクトップ向けコンテンツがインデックスされていたため、モバイル向けコンテンツにはmetatitleやmetadescriptionが設定されていないケースもあります。モバイル向けコンテンツのmetatitleやmetadescriptionを設定しないと、MFIへの準備が完了したと認識されません。Vary:UserAgentの記述も忘れずに対応しましょう。○モバイル向けコンテンツにmetaデータを設定する構造化データとは、簡単に言ってしまうと検索エンジンがインデックスを行う際に、コンテンツの意味を理解しやすくするためのものです。あるコンテンツを構造化データとして実装するには、例えばある単語が「人物名」なのか「商品名」
なのかを示すメタデータを、HTML上でマークアップします。また構造化データとしてマークアップした内容は、Google検索の検索結果にリッチリザルトなどで表示されたりもするため、SEOとしてはマークアップできるところは可能な限りマークアップすることが望ましいです。もし、デスクトップ向けコンテンツのみを構造化データでマークアップしている場合には、モバイル向けコンテンツも構造化データでのマークアップをしておく必要があります。マークアップができたら、「構造化データテストツール」(https://search.google.com/structureddata/testingtool?hl=ja)でエラーをチェックしましょう。モバイル版のコンテンツを独立で用意している場合には、これらのポイントを中心に実装の不足を点検しましょう。
Lesson56[セパレートに特有なMFI対策]セパレートで運用するサイトに特有な対策をしましょう[このレッスンのポイント]レッスン55ではダイナミックサービングとセパレートに共通するMFI対策を紹介しました。セパレートではモバイル版とデスクトップ版で異なるURLを使用するため、さらに追加の対策が必要になります。○セパレートはダイナミックサービング以上に対策が必要レッスン55で紹介したように、ダイナミックサービングとセパレートではデスクトップ版とモバイル版のコンテンツが存在するため、互いのコンテンツ内容に差分を発生させないこと、構造化データによるマークアップやmetaデータへの記述対応などが必要です。セパレートではデスクトップ版とモバイル版のコンテンツでURLも異なるため、異なるURLの関係性を正確に伝えるためのアノテーション処理も必要になります。このように、セパレートによる運用では、それぞれの要件を正確に実装するリソースが増えるほか、実装内容にミスが発生する可能性も高まります。もし、リニューアルなどでデスクトップ版とモバイル版の構成を検討する際は、レスポンシブを第一に検討し、レスポンシブが難しければダイナミックサービングを検討してもいいでしょう。▶セパレートのモバイル版ページでは追加対応が必要図表561
モバイル版のURLに関連した設定が別途必要です。○モバイル版とデスクトップ版にアノテーション設定をするモバイル版とデスクトップ版の関係性をクローラーに伝えるために、それぞれのコンテンツにアノテーション設定が必要です。設定方法はレッスン65で紹介するXMLサイトマップの場合と同様です。モバイル版のコンテンツからはrel=canonicalリンク要素をデスクトップ版のコンテンツに対して記載し、デスクトップ版のコンテンツからはrel=alternateリンク要素をモバイル版のコンテンツに対して正しく指定して記載する必要があります。間違ってもアノテーション設定をそれぞれのトップページへのリンクにしないようにしましょう。○SearchConsoleにはモバイル版のサイトも登録する
デスクトップ版のサイトしかSearchConsoleにプロパティ登録していない場合は、モバイル版のサイトもSearchConsoleに新規プロパティ登録しましょう(レッスン69)。デスクトップ版とモバイル版のどちらもデータやメッセージを確認できるようにします。サイトがモバイルファーストインデックスへ移行完了した際に、データがデスクトップ版からモバイル版へ移行される場合があるためです。○robots.txtでモバイル版へのクロールをブロックしないrobots.txtでクローラーによるモバイル版のコンテンツへのクロールをブロックしている場合は、許可するようにしましょう。モバイル版へのコンテンツに対するクロール頻度が上がる可能性がある場合は、サーバーに十分な処理能力があることを確認しましょう。○複数言語で提供するコンテンツにはhreflangを設定するhreflangの設定とは、複数の言語でコンテンツを提供するWebサイトや地域別にコンテンツを提供するWebサイトにて必要な設定方法です。各ページでrel=”alternate”hreflang=”x”属性を使用して、適した言語や地域のURLを指定する必要があります。条件に応じて
Lesson57[モバイルサイト全般の対策]モバイルサイトにありがちなミスを回避しよう[このレッスンのポイント]このレッスンではモバイルサイト特有のミスと対策をいくつか解説します。どのようにしたらモバイルユーザーに最適なコンテンツを届けられるかだけでなく、ミスが発生したときにどのように検知するかも考慮して運用しましょう。○モバイル版コンテンツへのクロールがブロックされているセパレートのサイトでは、デスクトップ版とモバイル版の両方のURLがクロール可能かを確認しましょう。簡単な確認方法としては、モバイルフレンドリーテスト(レッスン52)でモバイルページをテストします。テストしたページが、モバイルユーザーが利用できるページとして検出されることを確認します。○JavaScript、CSS、画像のファイルがブロックされているモバイルサイトにて使用しているJavaScriptファイル、CSSファイルや画像ファイルへのアクセスをブロックせず、クローラーにもアクセスを許可しましょう。コンテンツを閲覧するユーザーと同じように、クローラーもコンテンツ内容を正確に把握できるようになり、最適なレンダリングとインデックスが実現できます。各コンテンツでクローラーからのアクセスをブロックしていないか確認する手段としては、SearchConsoleの「URL検査」(レッスン71)があります。「URL検査」機能を使用すると、クローラーがJavaScriptファイル、CSSファイル、および画像ファイルをクロールできる状態かを確認できます。また、クローラーがサイトのコンテンツをどのように認識するのかを正確に確認でき、インデックスする上で発生する問題を特定して修正できるようになります。クローラーがサイトにアクセスできるように、各種設定を見直しましょう。○コンテンツが再生できない動画やコンテンツの種類によっては、モバイル端末で再生できないものがあります。どのようなサイトでも、モバイル端末にて再生できないコンテンツがページに存在しないようにしましょう。独自の動画プレーヤーを使用したり、サポートされていない形式のコンテンツを提供せずに、HTML5を使用して動画やアニメーションを掲載することがおすすめです。GoogleWebDesignerを使うと、動画やアニメーションをHTML5で簡単に作成できます。さらに、動画の場合は字幕を利用できるようにすることをおすすめします。字幕が表示されると、ユーザー補助技術を使用しているユーザーや、独自の動画形式を再生できないブラウザを使用しているユーザーが、字幕を通してサイトを利用できるようになります。○リダイレクトがトップページに集中しているセパレートのサイトでは、デスクトップ版にアクセスしたモバイルユーザーを該当するモバイル版のコンテンツのURLへ適切にリダイレクトしましょう。デスクトップ版の、トップページではない下層のコンテンツにモバイルユーザーがアクセスしたにもかかわらず、モバイル版のトップページへリダイレクトしてしまうのは避けるべきです図表571。、、。、。、。もし、デスクトップ版のコンテンツに対応するモバイル版のコンテンツが存在しない場合は、モバイルユーザーをモバイルサイトのトップページへリダイレクトするのではなく、そのままデスクトップ版のコンテンツを表示するようにしましょう。▶デスクトップ版からモバイル版へのリダイレクトは適切に行う図表571
○モバイル版のみで404エラーが発生特定のURLに対して、デスクトップからアクセスすると問題なくコンテンツが表示されるのに、モバイルからアクセスするとコンテンツが表示されずに404やソフト404になってしまう端末依存のミスは避けましょう。そのようなミスがある場合、SearchConsoleを利用していれば、通知を受け取ることが可能です。セパレートのサイトの場合、モバイルユーザーが正しくモバイル版のコンテンツにリダイレクトされているかを確認します。ダイナミックサービングのサイトの場合、ユーザーエージェントの検出が正しく設定されているか確認しましょう。サイトのページに対応するスマートフォン用ページがない場合は、そのままパソコン用ページを表示します。ユーザーエクスペリエンスとしては、エラーページが表示されるよりも、目的のコンテンツが表示される方がはるかに便利です。可能であればレスポンシブWebデザインを利用します。この設定により、ユーザーが利用するデバイスの種類にかかわらず、同じコンテンツを提供できます。▶モバイル版のみで404エラーが発生するミスを避ける図表572
○インタースティシャルで画面全部が覆われてしまうインタースティシャルとは、モバイルユーザーが閲覧するコンテンツの一部または全部を覆う広告や通知などが表示されるものです。モバイルサイトを閲覧していると、モバイル端末上によく表示されますが、ユーザーエクスペリエンスを損ねる恐れがあります。モバイル端末の画面領域は限られているので、インタースティシャルはユーザーの利便性を低下させると考えられます。サイト内で表示したい広告や訴求が存在する際は、モバイル版のコンテンツに合わせてシンプルなバナーを設置するようにしましょう。▶インタースティシャルはユーザーの利便性を低下させる図表573
モバイル特有の問題は多いですが、モバイルユーザーのユーザー体験を考えて、しっかりと対応するようにしましょう。
質疑応答Qさまざまな新技術が登場していますが、すべてに対応するべきでしょうか?Aすべてに対応しなくてもいいでしょう。商材やサービスによって対象ユーザー層が異なるので、ユーザー層に最適な技術をリソースに応じて選択していくべきです。世界的にスマートフォンが爆発的に普及していることを背景に、ここ数年で登場した新しい技術の多くはモバイルに関するものです。例えば「AppIndexing」は検索結果からモバイルアプリを直接起動できる技術で、スマホサイトよりユーザビリティが優れているアプリでエンゲージメントを高めていくことができます。一方で、ユーザーがスマートフォンを利用する背景や環境はさまざまです。通信回線が細い地域、電車での移動が少なく車での移動が多い地域、検索エンジンの利用ユーザーが多くない地域など、地域差もあります。例えば「AMP」はデータ通信量を節約してモバイル環境でもストレスなくページを表示する技術で、通信回線が細い環境では有効です。また、「PWA」は一部の機能をオフラインでも利用できるようにする技術で、通信環境がよくない地域のユーザーの利便性を高めることができます。以上のように、どんなアプローチがユーザーをより満足させられるかを考えて選択し、実装することが大事です。
Lesson58[RFP]開発担当者とはRFPを使ってやりとりしましょう[このレッスンのポイント]「SEOってずいぶんサイトの構造に影響を及ぼすんだな」と感じていただけましたか?第8章では、注意すべき技術的な項目について解説していきます。難しく感じる部分は、技術部門やエンジニアに質問し、相談してみてください。○SEOには守るべき技術的なルールがあるSEOの設計も終わり、サイト構造も決まったら、デザインと開発のフェーズです。Web担当者として開発も自分で行いますか?別の人に依頼することが多いですよね。開発担当者が社内にいる場合も、外注する場合もありますが、いずれにせよSEOには独特の、守らなければならない技術的なルールがあります。「訪問者の目的に合わせて、ベストなサイトを作ればそれでよかったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は検索エンジンというのはまだまだ完成度が低く、どんなサイトでも正しく評価できるとは限りません。Webサイトも検索エンジンも、コンピュータやソフトウェアの塊です。ソフト同士をきちんと会話させ、皆さんのサイトの価値の高いコンテンツを、わかりやすく検索エンジンのシステムに伝えることが必要なのです。▶技術要件を正しく伝える図表581
サイトに必要な技術的な要件をうまく開発担当者に伝える必要があります。
○技術要件のやりとりはRFPを使うとはいえ、SEOに必要な技術要件は非常に細かいものも多く、エンジニアではないあなたには理解できないかもしれません。ちんぷんかんぷんのものもあるでしょう。そこでこの本では、「RFP」という文書を使ってうまく技術部門・エンジニア・外注開発会社に要件を伝えることを提案します。RFPは「RequestForProposal」の略で、提案要求書、提案要件書と呼ばれる文書のことです。あなたはサイトのリニューアルにあたって、エンジニアに対し、開発の工数や金額などの見積もりを依頼することでしょう。その際に、見積もりの前提条件としてSEOの技術要件をすべて含めてもらうように、文書で依頼するのです。すでに開発会社用のRFPが存在している場合は、SEO要件をそのRFPに追記してもらいましょう。▶RFPの項目例図表582分類ごとに提案要件を記入する。RFPで提案した要件に対してエンジニアや開発会社からの満足いく回答を得られてから正式に発注する。詳細は付録を参照。RFPを自ら書くことにより、自分の中で明確に定義されていなかったことが明確になったりするメリットもあります。
○RFPが開発会社との約束になるRFPを使うことにより、開発会社は必ずSEO要件を守らなければならなくなります。もし守っていなければ、それは瑕疵(バグ)ということになり、開発会社としては瑕疵担保期間中(通常は納品から数カ月程度)に露呈すれば、開発会社は無償で修正しなければなりません。これによりWeb担当者は安心して、マーケティング活動に集中できるのです。特に外部の開発会社に委託する場合には、必ず、SEO要件の入ったRFPを作成し、RFPにもとづいて提案してもらいましょう。本書の付録にRFPのひな形が入っていますので、活用してください。RFPのないリニューアルプロジェクトや開発プロジェクトは、始める前から失敗しているようなものですよ。
Lesson59[検索エンジンのビジネスとコスト]検索エンジンのビジネスから技術要件の重要性を理解しましょう[このレッスンのポイント]SEOの技術要件を理解するために、「検索エンジンのビジネス」をしっかり理解しておく必要があります。検索エンジンも営利企業です。すべてのサイトを公平に評価し公平なサービスを広く提供するということは「ない」のです。○検索エンジンも顧客満足度とコスト削減を追及している日本では、なぜか検索エンジンは公平な基準に従って順位を決めている、と考えている人が多いように思います。そうでしょうか?Googleも例外なく、ほぼすべての営利企業は、自社の利益の追求が最も重要なミッションです。そして、どんなビジネスでも、利益を上げるためには、顧客満足度の追求と、コスト削減のバランスを取ることが必要になりますね。では、検索エンジンに取って「顧客」とは誰でしょうか?広告を出してくれる広告主?もちろんそうですが、広告主がたくさんいれば安泰というわけではありません。検索エンジンを利用する「ユーザー」そのものが、検索エンジンの最大の資産です。ユーザーがたくさんいれば、広告主は探さなくてもどんどん集まってきますよね。ユーザーがいない検索エンジンに広告を出す人はいません。▶検索エンジンのビジネス図表591
○検索にはコストがかかっているもし、マイクロソフトの検索エンジンBingのほうがGoogleより圧倒的にいい検索結果を表示するようになったらどうしますか?Googleを使っていた多くのユーザーは「Bingを使おう」と思うでしょう。そうすると、広告主はあっという間にGoogleから離れ、Googleの売り上げは20~30%くらいは減少してしまうかもしれません。さらに、われわれは検索エンジンを無料で利用できますが、運用にはコストがかかります。実際に2016年度のGoogleの総コスト$66,556(単位百万ドル)を、ちょっと乱暴な計算ではありますが、YouTube(120億ドル)とGoogleディスプレイネットワーク(156億ドル)の売り上げシェアを除いてから年間検索回数の2兆回で割り算し、計算すると、1回の検索あたり約2.4円のコストがかかっていることになります。思ったより高いですよね?このコストにはクローラーやインデックス、検索を実行するコンピュータの費用や電気代、スタッフの
人件費も含まれます。いかに顧客満足にかかわる検索結果の質を上げ、検索にかかるコストを下げるかが検索エンジンビジネスの鍵を握っているのです。○技術要件を満たしてクローラーに避けられないサイトを目指すさて、なぜ今さらこんな話をするのかと思う人もいるでしょう。Googleにとって、訪問者のニーズに合致しないページや中身のないページ、ほかのページと中身が重複しているページなど技術要件が満たされていないページは、インデックスしても検索されることはないため、処理するだけ無駄になってしまいます。ヒットしない、ヒットさせるべきではないページは、Googleにとって無駄なコストになるのです。当然、そのようなサイトはクローラーに避けられてしまいます。つまり、クローラーに回避されないために、技術的に対応しておく必要があるわけです。▶コストに見合わないサイトはクロールされない図表592
訪問者にとって有益ではないページを用意し、検索エンジンにクロールさせることは、検索エンジンにとっては罪なことなんです。
Lesson60[リダイレクト]やむを得ないURL変更ではリダイレクトを設定しましょう[このレッスンのポイント]SEOの技術要件のうち一番シンプルで、一番守られていないのがリダイレクト関連のものです。リダイレクトとは、あるURLからほかのURLへ転送させる機能です。ここではリダイレクトが必要な場合と設定のポイントを解説します。○URLは変えちゃダメ?サイト内のページにはひとつひとつにURLが割り当てられています。このURLを変更することはSEO的にNGです。理由としては、URLが移動してしまうと検索エンジンがそのURLを見つけられなくなることや、せっかくそのURLにリンクしている別のページからのリンクが機能しなくなることが挙げられます。それでも以下の例のようにURLを変更しなければならない場合はいくつかあるでしょう。URL変更をやむを得ず行う場合には、正しくリダイレクトを行う必要があります。リダイレクトを完璧に実施したとしても、多少の順位下落リスクはあります。その上、リダイレクトを失敗してしまうと、かなり順位が下落するリスクがあるので注意しましょう。▶URLの変更が必要な状況図表601・会社名が変わってドメインを変更しなければならなくなった・すべてのページを「/ディレクトリ/index.php」という形式にしていたが、CMSをPHPベースからJavaベースに変えたら「/ディレクトリ/」というURLにする必要があるとエンジニアに言われた・日本語URLで商品のカテゴリを分けていたが「シューズ」を「靴」に変えたら、URLが「/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA/」から「/%E9%9D%B4/」になったURLは変更すべきではありませんが、システムや会社の都合で変更が必要になれば、リダイレクトで新しいURLに転送しなければいけません。○リダイレクトは1対1が原則URLが変わる場合、その下層のURLも変更になることが多いでしょう。また、ドメインが変わればすべてのURLが変更の対象になります。その際は、次の図のようにひとつひとつのURLを対応する新しいURLにリダイレクトします。全部まとめてトップページにリダイレクトするなど、横着してはいけません。古いURLが検索エンジンでヒットしてもトップページに転送されてしまうと、訪問者の目的が満たされません。検索エンジンもそれを理解しているので、順位も下降してしまいます。URLがhttpからhttpsになるだけでも、リダイレクトは必要です。▶リダイレクトの転送先図表602
○リダイレクトは301リダイレクトを使うリダイレクトにはいくつかの種類があります。最もおすすめなのは「301リダイレクト」という方法で、URLが恒久的に変更になったことを検索エンジンに伝える役割を果たします。これ以外のリダイレクトの方法はやむを得ない場合のみ、利用するようにしてください。合わせて、リダイレクトとしての有効度と、順位下落リスクについても確認してみましょう。▶リダイレクトの種類図表603
○リダイレクトの設定を確認するリダイレクトを設定した場合、必ず目で動作しているか確認しましょう。もしリダイレクトが動作していなかったら、誰にも知らせずにいきなり閉店してどこか知らないところに移転しちゃったデパートみたいに、その日から誰にも訪問されなくなります。確認は、旧URLにブラウザでアクセスして確認します。その際に、InternetExplorerでキーを押して開発者ツールを表示させ、[ネットワーク]をクリックしてネットワーク上のデータの流れを調べましょう。1開発者ツールを表示するここでは、InternetExplorer11での操作方法を解説します。
2トラフィックをキャプチャする
開発者ツールが表示されました。3リダイレクトを確認する
キャプチャが開始されました。4キャプチャを停止する
転送先のページに移動しました。5リダイレクトの状況が確認できたリダイレクトの表示を確認します。
ワンポイント301リダイレクトの設定方法301を設定するには、サーバーがApacheの場合、.htaccess、mod_rewriteを使うのが一般的です。エンジニアがいない場合は.htaccessを使用してください。大規模サイトでは、技術部門またはエンジニアに相談しましょう。mod_rewriteのRewriteRuleで[R=301,L]フラグを使って正規表現リダイレクトか、[R]を使わず動的ページを呼び出し、データベースを参照して動的にリダイレクトを実装できます。ASP.NETやAzureの場合、web.configを使います。○リダイレクトの成否を確認する次に、リダイレクトが効いて、検索エンジンのクローラーがちゃんとページをインデックスしているかどうかを調べましょう。Googleの検索ボックスで、新しいURLを入力して、その先頭に「cache:」と付けて[Enter]キーを押してください。「cache:https://example.com/fruits/」のように、スペースを空けずに検索します。画面が表示されたら以下の項目を確認しましょう。キャッシュが表示されなかったり、URLが想定したものと異なっている場合にはリダイレクトが失敗している可能性があります。▶「cache:」と先頭に付けた新URLの検索結果図表604
リダイレクトは複雑で難易度が高く、嫌がるエンジニアもいますが、技術部門を味方に付けて必ず実行しましょう。ワンポイントMacの場合は[開発]メニューを利用するMacでSafariを使用している場合は、Safariの環境設定の[詳細]タブで[メニューバーに“開発”メニューを表示]をクリックしてチェックマークを付けます。メニューバーに表示された[開発]メニューで[タイムライン記録を開始]をクリックすると同様の機能を利用できます。
Lesson61[クロールバジェット]クロールバジェットを意識してサイトの設計を見直しましょう[このレッスンのポイント]検索エンジンもビジネスなので、コスト削減に真剣に取り組んでいます。その最たるものが「クロールバジェット」です。小・中規模サイトでは気にする必要はありませんが、大規模サイトのWeb担当者は知っておくべき概念です。○すべてのサイトが等しくクロールされるわけではない世界中のすべてのサイトのすべてのページにアクセスすると、100億ページ以上に毎月アクセスする必要があります。仮に100億ページを月に1回巡回するためには、1秒間に3,858ページをクロールする必要があります。ただ全部のサイトやページは平等ではありません。重要なコンテンツが詰まっているサイトや、更新が速く情報の新鮮さが重要なページは優先して、高速にクロールされます。そのとき、サイトの重要性とページごとの更新速度を考慮してクロール速度が決められます。▶サイトの重要度でクロールの頻度は変わる図表611
○クロールされるページ数が決まるクロールバジェット
クロール頻度に加えて、もうひとつ序列が決まるのが、サイト内で何ページまでクロールするかです。重要なサイトであれば多くのページがあっても全部クロールすべきですし、ほとんど中身のないサイトであれば何百万ページあったとしても1ページしかクロールしないかもしれません。このように、サイトの重要度によって検索エンジンがクロールするページ数は決まっているようです。この検索エンジンがクロールするページ数のことを「クロールバジェット」と呼んでいて、人気度や更新頻度が高いサイトほど大きなクロールバジェットを持つ傾向にあります。▶クロールバジェットの概念図表612
サイトの評価が低いほど、インデックスされないページが出てきてしまう可能性が増えてしまいます。
ワンポイントクロール状況を確認するクロールバジェットはSEO業界で使われる言葉で、Googleは公式にはその存在を認めていません。大規模サイトでなければあまり気にする必要はありませんが、クローラーの精度が上がるにつれて不要なページも多数クロールされる状況も起こっています。検索エンジンのクロール状況は生ログを見ないとわかりません。気になる場合は開発部門に頼んで定期的に生ログを出してもらい、その訪問状況を調べてもいいでしょう。もし重要なページや新しいページがクロールされていないようなら、きちんとクロールされるよう、クロール効率を見直すことは大切です。○サイトの設計を見直してクロール効率を最大化する残念ながら、クロールバジェットがいくつなのかを知る方法はありません。では、具体的に何をすればいいのでしょうか?サイト内のページ数が比較的多い、中・大規模サイトの場合には、まずクロールバジェットを節約することをおすすめします。以下のような方法でクロールバジェットの節約が可能です。節約できる部分がないか、エンジニアと相談しましょう。404404とはサイトにアクセスしたものの該当するページがないことを示すエラーメッセージです。削除されたページは、HTTPレスポンスコードとして、サーバーから404を返すことにより、いずれそのURLはクロール対象から外されます。この設定が正しくできているかどうかをチェックするには、レッスン60で解説した開発者ツールで[結果]が[404]になっているかどうかを確認します。[200]になっているサイトも見かけますが、その場合、クローラーはクロールを続けてしまいます。並べ替えリスト一覧ページ(レッスン34)での価格順などの並べ替えページは、訪問者にとっては必要ですが、検索エンジンにとっては並べ替える前のページと同じ内容なので不要なものとみなされます。並べ替えページへのリンクは、AJAX化(レッスン64)して同一URLのまま表示すれば、バジェットを節約できます。または、「https://example2.com/fruits/」というページがあり、並べ替えのページが「https://example2.com/fruits/?sort=asc」というURLだとすると、後者のHTML内にcanonicalタグ(レッスン62)の記述をして前者のページと同一であることを宣言することもできます。ただし、この方法ではあまり大きなクロールバジェットの節約にはなりません。類似ページオートバイのヘルメットなどで、色ごとに型番が異なるような場合、ユーザーは全色を1ページで見たいと想定されます。もし、全色を一覧できるページと各色のページがそれぞれ別に存在するような場合には、各色のページは類似ページと認識されます。このようなページはAJAXによる画面内での画像の差し替えなどを用いて、各色のページがクロールされないようにするといいでしょう。トラッキングパラメーターアクセス解析のためにトラッキングパラメーターが使われることが多いですが、トラッキングパラメーター付きのURLはトラッキングパラメーターなしのURLとは厳密には異なるので、クロールバジェットを消費してしまいます。並べ替えや類似ページほどパターンは多くないケースが多いですが、対策しておいてください。クロールバジェットの節約のためには、トラッキングパラメーターを使わず、例えばGoogleアナリティクスとGoogleタグマネージャーを組み合わせて自動イベントトラッキングを使って、自動的に指定したページのみリンクのクリックの記録を取得するなどの方法を取るといいでしょう。SearchConsoleを使って特定のトラッキングパラメーターをクロール対象から外すことができますが、Googleにとって、サイト内で実際にシステムが使用しているパラメーターと、外部サイトから付与されるトラッキングパラメーターは区別がつかないため、間違って重要なページをインデックスから削除するリスクがあり、使用はおすすめしません。ページネーションページネーション(レッスン34)は訪問者にも検索エンジンにも重要ですが、1ページ内に表示している情報の件数が少ないと、結果としてページ数が増え、クロールバジェットを消費してしまいます。例えばファッションECサイトの[トップス]ページで1,000ページ以上のページ送りが必要になる場合、このページではページ送りを表示せず、絞り込んだ「トップス」「キャミソール」のページでページ送りを表示すると、無駄なクロールを抑えられます。また「キャミソール」のページでも、1ページに10件表示ではなく、30件や60件など、閲覧しやすい限り多めの商品数を載せたほうが、クロールバジェットの観点からは好影響になります。サイト内検索サイト内検索結果をトップページからリンクしているような場合、サイト内検索結果がインデックスされてしまうことがあります。むやみにインデックスさせないように注意するとともに、意図的にインデックスさせる場合には、サイト内検索結果画面内に、別のサイト内検索結果画面へのリンクを絶対に張らないようにしてください。クローラーが無限にサイト内検索結果画面をクロールし続けるリスクがあり、非常に多くのクロールバジェットを消費してしまいます。サイト内検索結果をインデックスさせない通常の場合、サイト内検索の検索語のパラメーターはGETとして画面に表示させ、パラメーター名には他のサイト内で使われているモノとは異なる、ユニークなものを使用します。こうすることにより、Googleアナリティクスなどでサイト内検索語を分析できるようになるだけでなく、SearchConsoleで容易にサイト内検索をインデックスから安全に除外できます。Q&A「IfModifiedSince」というものは、設定したほうがいいのですか?しなかった場合、順位に影響はあるでしょうか?
そもそもIfModifiedSinceとは何でしょうか。これはhttpヘッダーの一種で、サーバー側で実装するもののひとつです。HTMLレベルのコンテンツで実現できるものではないので、実装には必ずエンジニアや技術部門のサポートが必要です。GoogleのクローラーであるGooglebotは、クロールする対象のWebサーバーに、URLひとつひとつに対してHTTPGETリクエストを送信し、結果(=HTTPレスポンス)を受信して解析しています。この最初のHTTPGETリクエスト内に、GooglebotはIfModifiedSinceヘッダを含めて送信してきます。サーバーは、HTTPレスポンスという応答をGooglebotに返すのですが、その一番最初に書いてあるのがHTTPレスポンスコードで、200とか404とか301というのは皆さんも聞いたことがあると思います。具体的には、IfModifiedSinceには、Googlebotが「前回」クロールした日時が入っています。つまりGooglebotのHTTPGETリクエストは、「前回クロールしたときからコンテンツが変わっていたら教えて?」という要求になっているのです。IfModifiedSinceを正しく実装しているサーバーでは、実際にコンテンツが変わっている場合のみ、HTTPレスポンス200とコンテンツを返します。コンテンツが変わっていない場合は、HTTPレスポンス304(NotModified)だけを返し、コンテンツは返しません。304がサーバーから返された場合、Googlebotはクロールを処理せず、次のURLのクロールにすぐ移ります。このように、IfModifiedSinceを正しくサーバーで実装すると、実質のクロール回数を節約することができ、クロールバジェットの節約につながると言えます。これによって現在、順位が向上するとは考えられていませんが、将来的には考慮される可能性はあると著者は考えています。というのも、実はこのIfModifiedSince、通常のスマートフォンでのアクセスの際にも使われているのです。つまりIfModifiedSinceを実装しているサイトは、スマートフォンではキャッシュが有効に機能するため、より快適なブラウジングを提供できるのです。サイトの設計上、クロールバジェットを使いすぎないように、開発時から気を付けましょう。
Lesson62[カノ二カル]canonicalタグは本当に必要なときだけ利用しましょう[このレッスンのポイント]canonical(カノニカル)タグは検索エンジンに正式ページを伝えるためのものです。しかし間違った方法で使っているサイトも非常に多く見受けられます。このレッスンではcanonicalタグの間違いをなくすポイントを解説します。○検索エンジンに正式ページを伝えるカノニカルcanonicalタグとは、あるページ(正式ページ)の類似ページが1ページ以上存在する場合に、類似ページの
○canonicalタグはいつ使う?重要なことを言い忘れていました。canonicalタグは基本的には使う必要はありません。使わなくても済むならそれに越したことはないのです。典型的によくcanonicalタグが使われている状況と、canonicalタグを使わないための代案をいくつか示しておきますので、皆さんもcanonicalタグに頼って楽をするのではなく、クロールバジェット節約の意味でもcanonicalタグを使わない努力をしてみましょう。▶カノニカルの使用状況と代替案図表623
「canonicalタグは並べ替えやキャンペーン流入の分離でしか使わない!」これを覚えておきましょう。それ以外の場合は、代案がないか検討しましょう。
Lesson63[重複コンテンツ]重複コンテンツを理解して評価を下げないようにしましょう[このレッスンのポイント]インターネットには距離の概念がなく、情報のやりとりにかかる時間はほぼゼロです。また情報をコピーして似たサイトをいくつでも作成できます。そこで検索エンジンが評価基準としているのが「重複コンテンツ」の考え方です。○検索エンジンは重複したページを評価しない例えば、東京駅の張り紙をコピーしたものを大阪駅に張ったとします。どちらの張り紙も価値がありますよね。同じ情報でも場所が違うからです。でも、距離の概念がないインターネットでは、同じ情報は1カ所にしか必要ありません。コピーされた情報には価値がないのです。そこで、検索エンジンは「重複コンテンツ」という基準を設けました。重複コンテンツを発見すると、オリジナルコンテンツだけを評価し、コピーコンテンツのページは検索結果に表示されにくくなります。これは、ほかのサイトと自分のサイト間での重複だけでなく、サイト内のページ間でも判断されます。サイト内の重複は基本的には大きな問題はありませんが、図表632を見て対処しましょう。▶検索エンジンの判断図表631
インターネットでは、同じ情報は1つだけでいいんです。
○重複コンテンツを回避するほかのサイトのコンテンツを悪意をもってコピーした場合だけが、重複コンテンツになるわけではありません。検索エンジンはプログラムに沿って判断するので、悪意がなくても重複コンテンツとみなされてしまう場合があります。それらのポイントを挙げておきます。該当している可能性があれば、エンジニアと相談して対処しましょう。▶重複コンテンツの可能性と対処図表632
Lesson64[URLのベストプラクティス]URLのベストプラクティスを理解しておきましょう[このレッスンのポイント]「PCサイトとスマホサイトは同一URLがいい?」など、サイトを管理しているとURLに関するさまざまな問題にぶつかります。ここでは、非常に重要なURLのベストプラクティス(万能かつおすすめな方法)について解説します。○日本語のURLは使ってもいい?日本語のURLはUTF8(文字の変換形式の一種)であれば使っても構いませんが、大規模なサイトの場合にはおすすめしません。例えばゴールデンキウイというフルーツのページが「https://www.example.com/fruits/ゴールデンキウイ/」であったとして、後日担当者が変わり、ゴールデン・キウイと名前を変えてしまったとしましょう。たったそれだけで、URLは変更になってしまいます。対応するにはリダイレクトが必要ですし、順位も下落する可能性があります。▶日本語のURLは名前の変化に影響される図表641
○パラメーターは付けてもいい?AJAXは?URL内に「?」や「&」を含むURLのことを「動的URL」、含まないURLのことを「静的URL」と呼びます。また、静的URLのコンテンツがデータベースにより動的に生成されている場合には、「疑似静的URL」と呼びます。昔ほどではありませんが、検索エンジンは動的URLを嫌う傾向があり、動的に生成されるサイトは疑似静的化がおすすめです。疑似静的化については、技術部門にしっかりサポートしてもらいましょう。なお、AJAX(エイジャックス)というページをリロードせずにサーバーから情報を引っ張ってくる仕組みを利用すればパラメーターは付きませんが、クローラーがリンクをたどれなくなるので、主要なコンテンツの遷移には使わないようにしましょう。サイトの利便性を上げるためにAJAXを利用する場合は、AJAX以外に静的なリンクをページ内に配置し、AJAXリンクをたどらなくても主要なコンテンツにアクセスできるようにすべきです。○同じページに対し複数のURLが存在するのはNG
動的URLを避ける理由はもうひとつあります。例えばフルーツの中でリンゴの一覧を、売れている順に表示するページのURLが「https://www.example.com/list.php?cat1=fruits&cat2=apples」と仮定しましょう。これを、「https://www.example.com/list.php?cat2=apples&cat1=fruits」としても同じページが表示されます。また「https://www.example.com/list.php?Cat1=fruits&Cat2=apples」でも、同じ結果になることがあります。しかし、これら3つのURLは検索エンジンにはすべて異なるURLと認識され、サイト内に重複コンテンツがあることになってしまいます。疑似静的URLの「https://www.example.com/fruits/apples/」なら、順番や大文字小文字の違いも減らせて、SEOリスクを低減できます。▶複数のURLが存在するリスク図表642
○URLの階層に気を付けるGoogleは、URLを意味のある階層構造で構成するよう要求しています。例えばゴールデンキウイは「/fruits/goldenkiwi/」、ホウレンソウは「/vegetables/spinach/」のようにです。また、湘南のグルメサイトなら、鎌倉のイタリアンは「/kamakura/italian/」、鎌倉市内にある稲村ヶ崎の寿司は「/kamakura/inamuragasaki/sushi/」になります。「/italian/kamakura/」や「/spanish/kamakura/inamuragasaki/」じゃいけないのかって?いいところに気付きましたね。それではSEO的にはだめなのです。必ず検索数の多い重要な分類を先に持ってきます。グルメサイトなので、一番大事なキーワードはエリアですね。以前は階層が深いと検索エンジンにクロールされないという問題が散見されました。今はそこまで大きな問題はありませんが、階層はできる限り浅く、「/」(スラッシュ)の数は5、6個までに抑えるように努力しましょう。▶URLの階層構造図表643URLの階層は重要なキーワード順に並ぶ構造にしましょう○クッキーなしでブラウジングできるか?ほとんどのサイトで「クッキー」という技術が使われていますが、検索エンジンはクッキーをサポートしていません。そのため、私たちが目で見ているURLと、クローラーが見ているURLは異なる可能性があります。クッキーなしブラウジングに対応していないサイトの場合、クッキーをブロックした状態でブラウズすると、URLにセッションIDなどのパラメーターがアクセスするたびに付与されたり、サイトそのものが正常に機能しなかったりします。この問題は、サイトが完成してからでは簡単に修正ができない場合もあるので、RFPに要件として入れておきましょう。○PCサイトとスマホサイトはどうすればいい?最近ではスマートフォンのユーザー数がPCユーザーより多くなっており、スマホサイトの重要性が非常に高まっています。スマホサイトをPCサイトと一緒に構築する場合、以下の4種類のURLの分け方があります。Googleとして推奨しているのは1のみですが、多くのサイトでは2または3が採用されています。大きなリニューアルをする機会があれば、必ず1か2を選択しましょう。エンジニアと相談して対策してください。❶PCサイトとスマホサイトの全ページが1対1で同じURLになっており、さらにレスポンシブデザインで制作されている
基本的には特に対策は必要ない。ただし、画面サイズによって読み込まれる内容の異なるJavaScriptファイルやCSSファイルを配信するような場合は、それらのファイルには「Vary:UserAgent」ヘッダーが必要になる。❷PCサイトとスマホサイトの全ページが1対1で同じURLになっているが、レスポンシブデザインでは制作されていないPCサイトとスマ−トフォンサイトで似たようなコンテンツを持つことになるため、重複コンテンツと判断されたり、スマートフォンに最適化されたコンテンツの存在を伝えられなかったりするリスクがある。両方のサーバーで「Vary:UserAgent」というヘッダーを追加しよう。具体的な方法は、エンジニアのサポートを得て行い、できない場合には、何もする必要はない。❸PCサイトとスマホサイトの全ページを1対1で異なるURLやドメインで制作している何も設定をしないと、重複コンテンツの判断をされるだけでなく、スマホサイトがPCからヒットしたり、逆にPCサイトがスマートフォンからヒットしたりするリスクがある。以下のGoogleDevelopersの記事をエンジニアに見せて、対応してもらえるよう依頼しよう。[別々のURL]というセクションが該当部分になる。https://developers.google.com/search/mobilesites/mobileseo/separateurls?hl=ja❹PCサイトがメインで、スマホサイトには一部のコンテンツしかない(スマホサイトがメインで、PCサイトには一部のコンテンツしかない)特に対策は必要ない。クローラーがレスポンシブ対応を評価する際には、同時に読み込まれるJavaScriptやCSSも評価の対象になります。JavaScriptやCSSをクローラーからブロックしないよう注意しよう。
Lesson65[XMLサイトマップ]XMLサイトマップを送信して効率的なクロールを促しましょう[このレッスンのポイント]レッスン21でサイトマップ(サイト全体がわかるページ)を解説しました。XMLサイトマップとは、検索エンジンのために提供する特殊な形式のサイトマップです。ここではXMLサイトマップが必要な場合とその作り方を解説します。○XMLサイトマップとはXMLサイトマップは単にサイトマップとも呼ばれ、検索エンジン専用のサイトマップの役割を果たします。XMLサイトマップは必須ではなく、作成しなくても構いませんが、技術部門やエンジニアの十分な協力が得られる場合にのみ、より高いSEO効果を目指して作成するものです。中途半端なXMLサイトマップは逆にマイナス要因になります。▶クローラーにサイトの構造を知らせるメリット図表651
大規模サイトの場合、技術部門に協力してもらい、XMLサイトマップを動的に生成するのがベストプラクティスです。
○XMLサイトマップがどうしても必要な場合下記のような場合はXMLサイトマップ以前にサイトの構造を改善すべきですが、サイトの改修が困難である場合には、XMLサイトマップを作成してSEO効果を改善できます。ただし、効果は微々たるものなので、根本的な解決を先に行いましょう。▶XMLサイトマップの送信が有効な例図表652❶サイトに動的URLが多く含まれているクローラーは動的URLをあまり好まない。動的URLが多いと、クローラーが全URLを巡回しきれないことがあるが、XMLサイトマップがあれば、すべてクロールさせることが可能。❷AJAXを使用しており、AJAX以外ではコンテンツにアクセスできないページがあるAJAXをサイトで利用する場合(レッスン64)には、AJAX以外の方法でコンテンツにアクセスできる方法を提供すべきだが、URLを直接指定する方法でAJAXコンテンツにアクセスできる場合は、XMLサイトマップでそれらのコンテンツをクロールさせられる。❸サイトが新しく、ほかのサイトからのリンクが少ないサイトを新規ドメインでリリースした場合、ほかのサイトからのリンクが少ないと、クロールバジェットが少なく、なかなかクロールが進まない場合がある。XMLサイトマップを送信すれば、クロール速度を改善できる。❹サイトに多くのリッチメディアコンテンツ(画像や動画)が含まれており、Google画像検索・動画検索・Googleニュースなどにヒットさせたい画像、動画やニュースコンテンツなどはGooglebotクローラーだけでは、Googleに十分は情報を伝えきれないことがある。これらのコンテンツそのものがサイトの主要コンテンツである場合、サイトマップでそれぞれのコンテンツをアノテーション(追加情報の提供)する。○XMLサイトマップの作り方XMLサイトマップは、サイトマッププロトコルという名前の仕様(http://www.sitemaps.org/ja/)にもとづいて作成します。静的な(内容が固定の)XMLサイトマップが使われている大規模なサイトを見かけますが、必ず動的生成とし、すべてのページを含むようにしましょう。開発工数がかかるのでマーケティング担当者だけで何とかなると思わず、必ず技術部門のサポートを受けて開発しましょう。また、上記に加えて、Googleが規定するガイドラインを順守する必要があります図表653。、。、、「」。、、。▶サイトマップについて図表653https://support.google.com/webmasters/answer/156184?hl=ja
Q&AXMLサイトマップを送信すると検索順位は上がりますか?
XMLサイトマップは検索順位には影響しません。あくまでも、クロールの速度を向上させたり、サイトの奥深い場所までしっかりクロールさせたりするためのものであると心に留めておいてください。○スマホサイトのXMLサイトマップスマホサイトとPCサイトが同一のURLで展開されている場合には、PCサイトでXMLサイトマップを送信するだけでいいのですが、スマホサイトが別URLの場合にはどうすればいいのでしょうか?別URLは本書では推奨していませんが、スマホサイトのURLはPCサイトの
スマホサイト用に別途XMLサイトマップを作成する必要はありません。
Lesson66[インデックスの制御]インデックスを制御する方法を知りましょう[このレッスンのポイント]このレッスンの内容は、ごくまれに必要になる上級編です。検索エンジンのクローラーはサイトをくまなく巡回しますが、サイト内にインデックスしてほしくないURLがある場合に、クローラーやインデックスを制御する方法です。○インデックスしてほしくないURLはどんなもの?サイトはコンテンツを公開するために作るので、インデックスしてほしくないコンテンツがあるならサイトに置かなければいいのですが、実際にサイトを運営してみると、そうしたページが出てきてしまうものです。以下のようなページは、それぞれ適切な方法でインデックスされないように制御する必要があります。▶インデックスの制御が必要な場合図表661・PDFなどで公開しなければならないが、あまり表立って目立たせたくない文書がある・一覧ページの並べ替えや件数変更(30件表示、60件表示)など、重複判定されやすいURLがある・通販サイトなどで、色やサイズなど非常に細かい絞り込み結果のページがある・ほかのサイトやAPIで取得したコンテンツがあり、重複コンテンツの判断を回避したい・サイト内検索結果のURLに直接リンクを貼っているページがあり、検索語を手で入力しなくてもクリックするだけで検索結果ページが表示されるようになっているインデックスの制御は間違えるとリスクが大きいので、どうしても必要な場合のみに対応しましょう。○パターン別の最適なインデックス制御方法先ほどのパターン別に最適なインデックス制御の方法を紹介します。例えば、PDFをインデックスしたくない場合には、下の表の「PDF」の欄の方法を試してください。なお、技術的に高度な内容であり、間違えたり、計画が十分でなかったりする場合、致命的な障害に至る可能性があります。必ずエンジニアのサポートか開発会社の保証を受けるようにしましょう。なおここでは、クロールを制御するrobots.txtと、インデックスを拒否するnoindexタグを紹介しています。クロールバジェットの消費を抑える場合はrobots.txt、インデックスの拒否ならnoindexタグでの対応が適切です。どちらも対策する場合は、noindexタグでインデックスされないことを確認してから、robots.txtで対応します。▶制御の対象と対策方法図表662
ワンポイント「metarobots」の「nofollow」「metarobots」の「nofollow」はほとんど使うことはありません。例えばページがリンク集のようになっていたり、何らかの理由でリンク先のサイトにパワーを渡したくないような場合は、そのページに含まれるリンクすべてをmetarobotsのnofollowにするために<metaname=”robots”content=”nofollow”>を使うことがあります。
Lesson67[ページの表示速度]ページの表示速度に気を付けましょう[このレッスンのポイント]優れたユーザー体験を提供する技術のひとつとして、訪問者がページを表示する際の速度があげられます。表示速度はSEO要件としても無視できないため、その確認方法から改善までのサイクルをしっかりと学びましょう。○表示速度はユーザビリティとSEOの両面で重要皆さんは閲覧したいページにアクセスしたとき、いつまでたっても表示されない場合にどんなイメージを持つでしょうか。多くの人は表示されるまでの間にサイトから離脱してしまうと考えられます。Googleはユーザー体験の優れたページを高く評価するために、検索結果の順位を決めるランキングアルゴリズムの中に表示速度を組み込んでいます。2018年7月からはデスクトップ向けのページだけでなく、モバイル向けのページに関しても表示速度がランキング評価の対象となります。表示速度が遅すぎるページが対象となり、対象のページは検索結果における掲載順位にマイナスの影響があります。現在、すでに表示速度が速いページがさらに表示速度を速くしても掲載順位に影響はありません。AMPページがモバイルのGoogle検索結果に表示される場合は、AMPページが表示速度の評価対象となるようです。AMPページが存在する場合は注意しましょう。○ページ単位の改善を行うSEO施策において気を付けなければならないのは、サイト全体ではなく各ページにおける表示速度です。ランキングアルゴリズムで対象となる表示速度の指標はページ単位となるためです。表示速度を改善する場合、多くのページに関係するテンプレートから手を付けるべきです。例えばレッスン34で解説したリスト一覧ページやレッスン35の詳細ページは、サイト内に多くのページが存在しますが、テンプレートとしてはひとつです。ひとつのテンプレートを改善することで多くのページの表示速度を改善できます。またレッスン74を参考に、ビジネス貢献度の高いページや改善の影響力の大きいページを見つけて改善することも重要です。○表示速度の確認方法表示速度を確認するために、Googleはいくつかの確認ツールを用意しています。「PageSpeedInsights」は誰でも利用可能で、運用、管理しているサイト以外のページでもページスピードを確認できるツールです。検証結果には表示速度のスコアリングと同時に、どのように改善すればいいかが「最適化についての提案」として表示されます。表示された改善案をもとに改善策を検討しましょう。▶PageSpeedInsights図表671https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
WebページのURLを入力して[分析]をクリックすると、ページスピードを検証した結果が表示されるGoogleはモバイルサイト向けに「TestMySite日本語版」というツールも提供しています(https://testmysite.withgoogle.com/intl/jajp)。用途に応じて使い分けましょう。
質疑応答QサイトをSSL化したほうがいいのですか?Aはい。現在主要なブラウザであるInternetExplorer、Chrome、Edgeの最新版では、SSLではないサイトをブラウジングするだけで、「注意」を意味するアイコンがURLの前に表示されてしまいます。これではユーザーの方は不安に思うかもしれません。SEO的にも、GoogleはサイトのSSL化を推奨しています。独自サーバーでWebサイトを運営している場合はぜひSSL化を行いましょう。ただし、非SSLの既存サイト(http)をSSL化(https)する場合には、いくつか注意が必要です。まず、SSL化されたサイトは非SSLサイトとは異なるURLのサイトになることです。SSLサイトに移行すると、既存のインバウンドリンクはすべて切れてしまい、Googleのインデックスも作り直しになります。つまりサイト移行が必要になるのです。サイト移行については、レッスン60でも詳しく記載しています。大まかには以下のようなことを行いましょう。・非SSLサイトからSSLサイトへ、301リダイレクトを設定します。サーバーの設定が必要なため、必ずエンジニアに相談しましょう。・SearchConsoleには、非SSLサイトとSSLサイトを別々のサイトとして登録します。・リリース後、SearchConsoleでSSLサイト側のインデックスが進んでいるかどうか、逐次確認しましょう。
Lesson68[SEOの効果測定]SEOの効果はアクセス解析で検証しましょう[このレッスンのポイント]SEO施策がひと通り終わったら、効果を検証します。これは担当者の皆さんにとってもドキドキ、ワクワクする作業だと思います。効果は順位だけでなく、必ずアクセスログを見てサイトへの流入状況や新たな課題を確認しましょう。○緩やかな成長を目指すよく「SEOの効果はどのくらいで出ますか?」と聞かれます。SEOの効果が出るタイミングはサイトごとに違います。新規ドメインか、既存URLか、大規模サイトか、個人サイトか、どんな変更を行ったか、など要因によってさまざまです。例えば既存ドメインのチューニングなら早ければ翌週から早速検索からの訪問者が増加することもあります。また最近はサイトの作りだけでなく、ユーザーが訪問して満足してくれるか、リピートしてくれるか、サイトの外で話題になっていくか、といった要素も加味されるので、安定して増加するまでには時間がかかるでしょう。完全に効果が出るまで1年は見ておくといいでしょう。ただし、一度効果が出るとサイトの内容を変えない限り効果が持続するので、投資対効果は非常に高い集客方法です。▶目標とすべきSEO効果の推移イメージ図表681
SEOの効果は急なものではなく緩やかな右肩上がりの波です。一時的ではなく長期的な効果を目指しましょう。○「順位」だけでなく「ログ」を見る
検索順位を追うこともひとつの指標にはなりますが、それ以上にアクセス解析で訪問者数の変化を確認することをおすすめします。自然検索の流入がどのくらい増えたか、どのようなページへの訪問が増えたか、流入は増えても直帰されたり、購入率が下がっていないかなど、いろいろな観点から状況を把握することで、問題が見つかることもあります。また現在、Googleでの流入キーワードはSearchConsoleの検索パフォーマンスで確認できます(レッスン79)。サイト名以外のワードがどのくらい増えたか、スマートフォンでの流入キーワードはどのような傾向かなどさまざまな分析が可能です。一方で、図表682のように、ロングテールの検索キーワードは、種類が多過ぎてキーワードごとの検索順位を調べきれません。そのため、アクセス解析でログを測ることが重要なのです。▶ロングテールの検索順位は計測できない図表682
アクセス解析でログを確認しないと、ロングテールの検索結果からどれくらい訪問者が増えたのかを把握できません。
ワンポイントパーソナライズされた検索結果に注意検索順位は人によってパーソナライズされる可能性があります。これはよく見るサイトを検索エンジン側で自動的に上位に表示するという利用者にとってはうれしい機能です。自分のサイトをよく見ている場合、知らないうちにパーソナライズされて上位に来ているように見えるかもしれません。例えばInternetExplorerでは++キーを押してプライベートブラウジングモードにして確認するといいでしょう。Chromeの場合は++でシークレットモードのウインドウを起動して、そこで検索してみてください。
Lesson69[効果測定の準備]SEOの効果を測る準備をしましょう[このレッスンのポイント]効果を検証するには事前に準備が必要です。アクセス解析のためのGoogleアナリティクスとSearchConsoleの登録、さらにSEO対策前の検索順位の計測です。効果検証はもちろん、施策前の現状把握にも使えるので早速準備しましょう。○アクセス解析の準備アクセス解析ツールは施策前に必ず導入しておきましょう。すでに解析ツールが入っているサイトでも全ページにトラッキングコード(訪問者の測定に使用するコード)が入っているかを必ず確認しましょう。プログラムで自動生成される動的ページではコードを貼り忘れることもないと思いますが、自動生成されない静的ページでは、意外とコードの貼り忘れがあるものです。本書では、Googleアナリティクスを使ったアクセス解析を解説します。Googleアナリティクスとは、自分のサイトへのアクセスを月間1,000万ヒットまで無料で解析できるアクセス解析ツールです。標準のレポート以外にも豊富な機能が用意されているため、非常に高度な分析を行えます。詳細はレッスン72から解説しています。▶アクセス解析はGoogleアナリティクスで行う図表691
▶Googleアナリティクスhttps://www.google.com/analytics/web/?hl=ja▶スタートガイドhttps://support.google.com/analytics/?hl=jaトラッキングコードを設定し忘れると、正しく測定できません。○SearchConsoleの準備SearchConsoleとは、Googleが提供するWeb担当者向けのチェックツールです。MFIへの移行の通知(レッスン53)や、ペナルティを受けた場合のメッセージもここに届きます(レッスン48)。クロールのエラーなど課題も把握することができるので、必ず準備しておきましょう。確認すべきレポートについてはレッスン70以降で解説しています。ここでは設定方法について説明しておきます。▶SearchConsoleを導入する図表692Googleアカウントにログインした状態で以下のURLにアクセスします。https://search.google.com/searchconsole/about?hl=ja1Webサイトを追加する
2Webサイトの所有権を確認する○Webサイトの所有権を確認する
確認が完了すれば利用できるようになります。ワンポイントプロパティの追加とサイトの所有権の確認新しいSearchConsoleでは、プロパティの追加方法として「ドメイン」というタイプが選べるようになりました図表692。httpまたはhttps、wwwの有無やサブドメインなど異なるURLをまとめて計測できます。ここでは従来のように、URLを入力する場合を解説しています。いずれの方法でも、自分がサイトの管理者かどうかの確認が必要です。URLを指定した場合、手順2の画面から複数の確認方法が選べます。技術部門に確認してください。○SEO施策前の検索順位を計測しておく検索順位だけに依存するのはいけませんが、やはり順位の推移も追っておく必要があります。必ず施策前の順位を計測しておきましょう。対策したい主要なキーワードや新たに対策するキーワードなど、サイト規模に応じて数十から数百のキーワードで順位を計測します。その際にそのキーワードでどのURLがヒットしたのかを「ヒットURL」として必ず記録しておきましょう。そのキーワードでヒットすると期待したURLや対策したURLがヒットしない場合は、「構造認識がうまくいっていない」「サイト内に類似ページが多数ある」など、何か課題があります。順位の計測ツールは無
料/有料さまざまなものが提供されています。さほど量が多くなければSearchConsoleの検索パフォーマンスの「掲載順位」を確認しましょう(レッスン72)。▶検索順位を計測して記録する図表693
順位は週ごとに記録しておくと、Googleのアップデートがあったときに上下変動が確認でき、参考になります。ワンポイント新旧のSearchConsoleの違いについて2018年の1月から、徐々に新しいSearchConsoleの案内が配信されてきました。そして2019年3月28日、ついに大半のレポートが新SearchConsoleに移行し、いくつかのレポートが廃止されました。ただしメッセージや一部のレポート(robots.txtテスターなど)の機能は旧SearchConsoleだけに残っています。利用する場合は新SearchConsoleの画面左下にある[以前のバージョンに戻す]をクリックしてください。また新旧の比較は下記のヘルプを参照してください。▼旧バージョンのSearchConsoleから新バージョンのSearchConsoleに移行するhttps://support.google.com/webmasters/answer/9073702○キャッシュ情報も重要な指標になる
キャッシュとはGoogleが最後にクロールした時点でのWebページが表示される機能です。何らかの理由でページが表示されなくなった場合のバックアップとして、Googleは各ページのデータを保存しています。ページがクロールされているか、最後にいつ来たか、という情報がわかるので、自分のサイトのクロール状況がわかります。例えば、自分のサイトで1カ月前にリリースしたページなのにキャッシュがなければ、Googleにきちんとクロールされていない可能性があります。キャッシュがあっても日付が2カ月前などであれば、Googleがクロールしにくいなどの問題があるかもしれません。レッスン60を参考に、自サイトのキャッシュを表示して確認しましょう。▶キャッシュからわかる情報図表694
ワンポイント新規サイトと既存サイトで準備は少し異なる新規サイトはリリースまでに必ずSearchConsoleとアクセス解析の準備をしておきます。また新規ドメインのサイトであれば、「○月×日公開、comingsoon」などと記載したトップページだけを先行リリースして一足先に検索エンジンに認識させておくのもひとつの手です。また、既存サイトは施策を行ったページの検証ができるよう、施策前の順位やアクセス解析ツールで施策したページのログ抽出などを準備しておくといいでしょう。
Lesson70[サイト状態の確認]SearchConsoleでサイトの状態を確認しましょう[このレッスンのポイント]ここからは、SearchConsoleを使ったサイトの確認方法を解説します。SEOの効果測定としてチェックしておくべきポイントを把握しましょう。さまざまな機能がありますが、サイトの状態の把握としてよく見るレポートを紹介します。○「サマリー」でおおまかに把握するSearchConsoleを利用できるようになると、図表701のように表示されます。まずは左側のメニューで[サマリー]をクリックし、全体のサマリーレポートを確認しましょう。ここには、検索のクリック数がわかる「検索パフォーマンス」、インデックス状況やモバイル対応状況がわかる「カバレッジ」「拡張」の3つのサマリーが並んでいます。この中から気になるレポートの詳細を見ていきましょう。▶SearchConsoleを確認する図表701プロパティ(サイト)の選択画面が表示されたときは、確認したいサイトをクリックする
○メッセージや拡張レポートを確認するSearchConcoleに登録するとGoogleからのお知らせやアラートが届くようになります。以前は「メッセージ」メニューがありましたが、新しいSearchConcoleにはありません。登録してあるメールアドレスに届きますので適宜確認してください。次に画面左側にある「拡張」メニューを見ま
す。ここには「モバイルユーザビリティ」や「AMP」、そしてリッチリザルトのステータスレポートなど、サイトごとに該当する機能が表示され、それぞれのエラーなどを確認できます。もし問題が報告されていれば、技術部門と相談して対策しましょう。○自サイトへのリンク状況を確認する左側のメニューにある「リンク」も便利な機能で、サイト内の各ページにどこから何本リンクされているのか被リンク状況が確認できるレポートです。図表702はアユダンテのサイトのレポートです。企業サイトや中規模サイトであれば総リンク数は数万本程度が自然な数でしょう。リンク元ページがどこなのかは「上位のリンク元サイト」を確認しましょう。例えば、hatena.ne.jpからのリンクが4,000本程度検出されており、サイト内のコラム記事がはてなブックマークで取り上げられたからだと推測できます。どのページがリンクされているかは「上位のリンクされているページ」で確認します。▶「リンク」を確認する図表702
自サイトへのリンク数が多いサイトやより多くのリンクを集めているページが表示されます。たまに身に覚えのない海外ドメインのリンク元が出てくることがあります。これは勝手にリンクされるもので多くの場合は問題なく、無効化される傾向にあるので特にアクションはとらなくてもいいでしょう。
Lesson71[インデックス状況の確認]サイトのインデックス状況をSearchConsoleで調べましょう[このレッスンのポイント]SEOの大前提としてまずはサイトがインデックスされていることが重要です。「クローラーがサイトを巡回できているか」「エラーが起こっていないか」「インデックス数が十分か」など見るべき項目を紹介します。○インデックス状況を確認する左側の「インデックス」メニューにある「カバレッジ」を確認すると、サイトのインデックス状況がわかります。例えば、サイトに500ページあるのに「有効」が250ページしかなければ、Googleには半分しかインデックスされていないことになります。また特にページを減らしていないのにグラフが急に下降していれば、何かサイトに問題があることを意味します。▶「カバレッジ」を確認する図表711
Googleにインデックスされているページの総数を確認できます。新しくサイトを作ったとき、リニューアルしたときには特にしっかり確認しましょう。
○クロールに失敗していないかを確認する「カバレッジ」にある「エラー」タブでは、クローラーが自分のサイトをクロールした結果を把握できます。ここに404、ソフト404、サーバーエラー(5xx)などが表示されます。エラー行をクリックすると詳細が表示されるので、定期的にチェックするようにしましょう。▶「エラー」を確認する図表712
クロール時にエラーが起きたページの総数や、どのページでどんなエラーが起きているかを確認できます。○見つけたエラーに対処する「エラー」タブで見つかったエラーには対処が必要な場合もあります。どのサイトでもひときわ多く数字が出ているのはおそらく「見つかりませんでした」というレポートだと思います。これは404(NotFound)の数です。本当にページがなくなって検索エンジンから削除したい場合は404を
返すのが正解なので、ある程度の数が出るのは問題ありません。しかし、ありえないような大量の404エラーが何カ月も続く場合は原因を探ったほうがいいかもしれません。例えば、何かの不具合で本当は404でないのに404になっていたり、404なのにずっとサイト内のどこかからリンクされていたり、sitemapsに掲載されたままになっていたりなど何か原因があるかもしれません。「サーバーエラー」では500などサーバー側のエラー状況がわかります。「ソフト404」はURLが存在しないのにサーバーからきちんと404が返っていないという状況です。これらのエラーが起きた場合は、エンジニア(技術部門)に相談しましょう。○「除外」レポートをチェックする「カバレッジ」にある「除外」タブをクリックすると、意図的にインデックスに登録されていないページの一覧を確認することができます。多くはcanonicalやリダイレクト、robots.txtによるブロックなど、登録されなくてもいいページです。「クロール済みインデックス未登録」では質の低いページを見つけることができます。よく見かけるのは0件のページやサイト内重複ページ、サイト内検索の意味のないワードページなどです。数が多い場合にはrobots.txtでブロックしたりcanonicalで正規化したり、サイト内からのリンクやsitemapsを見直すなどの対処をしてもいいでしょう。○Googleにクロールをリクエストする旧SearchConsoleにあった「FetchasGoogle」の機能は、2019年3月28日に終了しました。代替ツールは「URL検査」になります。この機能では、Googleのクローラーの前回クロール日やsitemapsへの掲載状況、canonicalの認識状況、モバイルフレンドリー状況などをページ単位で確認することができます。また、Googleのクローラーと同じようにページを見ることもできます。例えばAJAXを利用したコンテンツをサイトに掲載しているのに、URL検査で取得したキャプチャにそのコンテンツが含まれないときは、そのファイルをGoogleが認識できていない可能性があります。また、この機能を使うと、インデックス登録をこちらからリクエストすることもできます。新しいページを作ったり、ページを大幅に変更していち早くページをクロールしてほしい場合はURLを送信しましょう。▶GoogleにクロールしてほしいURLを送信する図表7131ページのURLを入力する
2インデックスに送信するページがインデックス登録されていない場合は、「URLがGoogleに登録されていません」と表示されます。
インデックス登録をテストする画面が表示されるので、しばらく待ちます。「インデックス登録をリクエスト済み」と表示され、ページをクロールしてもらうためのリクエストが完了しました。
ワンポイントURL検査でインデックスの状態を調べよう「URL検査」で送信したURLがインデックス登録されている場合は図表714の画面が表示されます。「クロール済みのページを表示」をクリックすると、右側にGoogleが取得したソースコードが表示されます。スクリーンショットで取得された画面を見たい場合には「公開URLをテスト」をクリックしてライブテストします。「カバレッジ」をクリックすると、前回のクロールの詳細を確認できます。カバレッジの「ユーザーエージェント」は、MFI移行していればスマートフォン用、まだならパソコン用となっていることが多いです。▶インデックス登録されている場合図表714
Lesson72[検索アナリティクス]検索結果でのクリック状況や流入キーワードを把握しましょう[このレッスンのポイント]数年前からアクセス解析ツールで流入ワードが確認できなくなったため、一番便利なのは検索パフォーマンスレポートだと思います。ワードに加えて検索結果での順位やクリック率なども確認できます。しっかり活用しましょう。○どんなキーワードで訪問されているかを確認しましょう「検索パフォーマンス」レポートは自分のサイトがGoogleの検索結果に表示された際のキーワードや、検索結果上でクリックされた回数、クリック率(CTR)などがわかるデータです。旧SearchConsoleでは「検索アナリティクス」という名前でした。「検索パフォーマンス」では従来過去3カ月だったデータが16カ月まで延びて、使い勝手が向上しています。まずは画面をスクロールして、「クエリ」レポートでどんなキーワードでサイトに訪問されているかを確認し、クリック数でどのくらい訪問されたかを把握しましょう。そしてクリック率からクリックにつながらないキーワードの傾向を分析しましょう。特に自社ブランド関連のキーワードで掲載順位が上位なのにクリック率が低い場合は、検索結果の表示に何か課題があることが多いです。▶SearchConsoleの検索パフォーマンス図表721レッスン70を参考にSearchConsoleを表示します。
○ページごとの流入キーワードを確認してみましょう次はページごとのレポートを見てみましょう。例えばアユダンテのサイトでコラムページのみの状況に絞ってみたいと思います。図表722の手順を参考に、[ページ]でコラムのURLに絞り込みます。するとコラムページの一覧になり、それぞれのコラム記事の掲載順位やクリック数が確認できます。さらにそこから特定のコラムに絞って流入キーワードを確認することもできます。アユダンテで一番流入の多いコラムは「Googleサービスの障害をいち早く確認できるページのご紹介」という記事ですが、その流入キーワードを見るとGoogleの障害関連が多いことが確認できます。それ
らのキーワードで検索し、検索結果を実際に確認してみると、いくつかの課題が見えてきます図表723。特にコンテンツの場合はそれぞれのページの流入キーワードと順位、CTRを細かく確認することで改善機会が見えてくるかもしれません。▶ページごとの流入キーワードを確認する図表722
▶検索結果で実際の表示内容を確認図表723
○スマートフォンの流入キーワードも確認してみようコンシューマー向けサイトの場合、必ず確認したいのはスマートフォンの流入キーワードです。スマートフォンのみに絞ったり、PCと比較してみることでいろいろな発見があるかもしれません。まずはスマートフォンのみに絞ってみましょう。クエリレポートの状態でデバイスに[モバイル]というフィルタをかけるとすぐにスマートフォンでの流入状況が確認できます。PCでは見られなかったキーワードや掲載順位なども確認してみましょう。もうひとつ、PCとスマートフォンの比較も有効です。[デバイスを比較]で[モバイル]と[PC]にすると同じ言葉で両者の比較が見られます。図表725はアユダンテで運営するEvsmartという電気自動車の充電スタンド検索サイトの流入キーワードですが、PCとスマートフォンそれぞれのクリック数、CTRなどが確認できます。▶スマートフォンのみの流入キーワードを表示する方法図表724
スマートフォンのみの流入キーワードが表示されます。▶スマートフォンとPCの流入キーワードを比較する方法図表725図表724を参考に、[端末]の画面を表示しておきます。
同じキーワードでスマートフォンとPCの数値を比較できます。
▶SearchConsoleAPIの情報図表726https://developers.google.com/webmastertools/searchconsoleapioriginal/v3/searchanalytics
進化している検索パフォーマンスですが、もしより細かいデータを確認したい場合にはAPIを利用するのも一案です。技術部門の担当者にも相談してみましょう。ワンポイント検索パフォーマンスの表示が正規URLに統合される2019年4月あたりから検索パフォーマンスのデータ配信に変更が見られます。スマートフォンサイトが別URLのケース、AMPページがあるケースで、数値が正規URLにまとめられるようになったのです。例えばPCサイトがhttps://www.evsmart.net/、スマートフォンサイトがhttps://sp.evsmart.net/だったとします。今までは別プロパティにしておけばそれぞれの流入キーワードやクリック数が確認できましたが、変更後は正規URLとなるhttps://www.evsmart.net/にhttps://sp.evsmart.net/の数値も統合して表示されるようになりました。AMPも同様で/amp/など別URLとしてレポートされていたものが正規URLに統合されています。判別するためには、スマートフォンサイトは[端末]→[モバイル]、AMPは[検索での見え方]→[AMP記事]で絞り込めば確認できるようです。数値は過去に遡って表示されています。ワンポイントサブドメインやディレクトリ単位でも登録してみようSearchConsoleはサブドメインや/column/などのディレクトリ単位でも登録することができます。新規の場合は、223ページで説明した「URLプレフィックス」から登録するといいでしょう。検索パフォーマンスのクエリの上限は1,000件なので、大規模サイトの場合はすべての流入ワードが確認できないことも多いです。サブドメインやディレクトリ単位で登録することで、その配下のワードのみ確認できるようになるため、細かい分析が可能になります。httpからhttpsに移行した場合もそれぞれのクロール・インデックス状況がわかるので、必ず両方登録しておきましょう。
Lesson73[Googleアナリティクスの設定]Googleアナリティクスを正しく設定しましょう[このレッスンのポイント]ここからは、Googleアナリティクスの活用について解説していきます。Googleアナリティクスは、SEOの効果を確認するためのアナリティクスツールとして使用します。まずは事前に準備しておくべき重要な設定を確認しましょう。○目標を設定しようサイト上で訪問者にどんな行動をしてもらいたいか、目標を設定しましょう。ECサイトであれば訪問者が商品の購入完了ページに到達すること、店舗を持つサービスであれば訪問者が店舗の地図ページを閲覧することが目標となります。Googleアナリティクスには、「目標」機能が用意されていて、サイトごとに目標となる数値や指標を設定し、結果を計測できます。目標を設定すると、サイトの目的を達成した流入経路や訪問者の行動や属性など、ビジネスとしてサイトの目標を達成できているかを計測可能になり、施策を行いやすくなります。▶目標を設定する図表7311管理画面を表示する
2目標の設定画面を表示する
3目標を作成する
4目標の種類を設定するここでは問い合わせをしてもらうことを目標にします。
5目標のURLを入力する
目標が作成され、レポートを取得できるようになりました。
○広告の利用時はURLにパラメーターを設定するGoogleの提供するWeb広告掲載サービスであるAdWords(Google広告)を利用している場合、GoogleアナリティクスとAdWordsのアカウントを連携できます。連携することで、AdWords広告からサイトへ訪問された回数が、Googleアナリティクス内のレポートにおいて広告からの流入として自動的に計測されるようになります。しかし、Yahoo!JAPANのプロモーション広告をはじめとするGoogle以外の他社のWeb広告からサイトへ訪問された数は、広告として認識されず自然検索や参照元による訪問としてまとめて計測されてしまいます。他社の広告を、広告からの訪問として計測するには、各Web広告を配信する際に設定する広告管理の媒体管理画面に設定するURLへ、Googleアナリティクスで広告として計測するために計測用のパラメーターを付与しなければなりません。下記の図と表を参考に、パラメーターを付与して計測しましょう。▶URLにパラメーターを設定する図表732
▶パラメーターの種類と記入例図表733
Lesson74[集客状況の分析]自然検索によるサイトへの集客状況を調べましょう[このレッスンのポイント]目標設定、広告やメルマガなどの流入を計測する設定を正しく行った後は、Googleアナリティクスでサイトへの集客状況を確認します。自然検索での検索順位が上がってもサイトへの集客状況に貢献していなければ意味がありません。○どのページが自然検索からのランディングページか確認するサイト内にはいろいろなページがあります。トップページはもちろんのこと、商品を紹介する一覧ページや詳細ページ、フォームなどさまざまです。それぞれのページで自然検索から流入する割合は均等ではなく、検索ニーズもあり自然検索から流入が多いページもあれば、検索ニーズがないため自然検索からの流入はほとんど存在しないページもあります。そこで、自然検索から流入するページの傾向を知っておくようにしましょう。サイトへの集客状況は「集客」レポートにまとめられています。「集客サマリー」では、チャネル(経路)ごとのサイト全体への集客状況を確認できます。それぞれどんな経路を示すかは、下の表を確認しましょう。SEOは自然検索からの訪問数を示す「OrganicSearch」を確認します。▶Googleアナリティクスでサイト全体の集客状況を確認する図表741
▶各チャネルの意味図表742
○自然検索からの集客状況を調べる「OrganicSearch」を確認することで、自然検索からの訪問数や流入の傾向を確認できます。レポート上部の折れ線グラフでは、日別、週別、月別と折れ線グラフで表示する対象範囲を変更できるので、どのような時間軸で集客状況が変化するか傾向を把握しましょう。良い傾向または悪い傾向を確認できた場合、個々のランディングページごとに傾向を確認します。流入数が減少傾向のページが存在したら、SearchConsoleでも同様のページを確認し、平均掲載順位やクリック率が悪化していないか確認しましょう。平均掲載順位やクリック率に変化がなくても、表示回数が減少していればサイトへの訪問数に影響があります。▶自然検索による集客状況を確認する図表7431[チャネル]画面を表示する
2キーワードごとの傾向が表示されたキーワードごとの流入数や訪問者の滞在時間が表示されました。ランディングページごとの傾向を表示します。
3ランディングページごとの傾向が表示された
ランディングページごとの流入数や、流入した際の直帰率、滞在時間や1訪問あたりの閲覧ページ数を確認できます。ワンポイント「(notprovided)」って何?Googleは2013年に、検索エンジンの検索結果ページをhttps化(暗号化してデータ転送を行う状態)しました。それまでは、検索エンジン経由でサイトへ訪問した訪問者がどんなキーワードを検索エンジンに入力していたかのデータをGoogleアナリティクスをはじめとするアナリティクスツールで取得できていたのですが、Googleが検索結果ページをhttps化した後は、参照元がGoogle、メディアがOrganicであるということしかわからなくなりました。そのため、キーワードを表示するレポートでは、このようなキーワードがわからない状態でのサイト訪問に関するデータを、「(notprovided)」としてまとめて表示するようになりました。後に、Yahoo!検索も同じようにhttps化したため、検索エンジンで検索されたキーワードのデータをほとんど確認することができなくなりました。レッスン72でも解説したように、現在はGoogle検索であれば、SearchConsoleの検索パフォーマンスで、検索されたキーワードを確認できます。
○ページごとに成果が出ているか確認する前項で表示したレポートでは、ランディングページごとの流入状況が確認できます。レッスン73で目標を設定していれば、どのページがランディングページで目標を達成したか、目標の完了数やコンバージョン率(目標の完了数をサイトへの訪問数で割り算した達成率)を確認できます。成果の高いランディングページを確認すれば、よりSEOに注力すべきページを発見できます。目標の完了数やコンバージョン率が低いページがあれば、直帰率などのサイト内行動を確認してみましょう。直帰率が高い場合、検索エンジンからそのページに訪問してすぐ、サイトから離脱してしまった訪問者が多いことを表します。なぜ直帰したか、要因を考えましょう。ただし、そもそもサイト訪問者が少ないページであれば、ページの内容を改善したところでサイトの目標を大きく改善することはできません。図表744を参考に、直帰率の高い順でソートを行った後に、「加重ソート」を行うことで、サイトの訪問者数も加味した上で直帰率が高いページを表示できます。▶加重ソートを利用して、ランディングページごとの成果を調べる図表744
サイト訪問者が多く、直帰率が高いページを見つけ、サイトの目標を達成するのに貢献できるページから改善していくようにしましょう。
Lesson75[Googleアナリティクスとの連携]GoogleアナリティクスとSearchConsoleを連携しよう[このレッスンのポイント]SearchConsoleはGoogleアナリティクスと連携することができます。連携するとSearchConsoleの検索パフォーマンスのデータがGoogleアナリティクスのレポートとして表示でき、フィルタ機能などが使いやすくなります。○SearchConsoleとGoogleアナリティクスを連携する前にSearchConsoleとGoogleアナリティクスを連携するには、Googleアナリティクスのプロパティ(サイト)の管理者権限が付与されている必要があります。ただしGoogleアナリティクスのプロパティに管理者権限が付与されると、SearchConsoleの所有者権限も付与されてしまいます。権限の付与がすべて自身のみであれば問題ありませんが、企業で不特定多数が扱う場合は注意しましょう。SearchConsoleで登録したプロパティは、Googleアナリティクスの1つのプロパティに限り連携可能です。もし、サブドメインやディレクトリ別でSearchConsole内へ複数のプロパティを登録している場合、Googleアナリティクスのどのプロパティに連携するか事前にしっかりと検討した上で連携を開始するようにしましょう。なお、SearchConsole内の「検索パフォーマンス」で表示されるデータと、Googleアナリティクスのデータは一致しません。下記ヘルプページの解説を確認し、数値が一致することにこだわらないようにしましょう。▶GoogleアナリティクスでSearchConsoleのデータにアクセスする図表751https://support.google.com/webmasters/answer/1120006?hl=ja
○Googleアナリティクスは高度なフィルタリングが可能SearchConsoleとGoogleアナリティクスを連携するメリットのひとつがフィルタ機能です。SearchConsole内の検索パフォーマンスにもフィルタ機能は存在しますが、機能が充実しているとは言えません。Googleアナリティクスの「集客」にある「SearchConsole」のレポートでは、Googleアナリティクスのアドバンスフィルタを使用できます。複数の条件を組み合わせたり、URLに対して正規表現も使えるので、サイト内のURLが複雑でもデータを絞り込めます。○掲載順位を指定したフィルタリングが可能Googleアナリティクスのアドバンスフィルタで利用できる指標には、「平均掲載順位」が存在します。「平均掲載順位」を使用すると、例えば表示回数が多く平均掲載順位が11~20位の検索クエリデータを抽出できるため、少し注力すれば流入増を見込める検索クエリを発見できます。また、表示回数が多く平均掲載順位が10位以内だがクリック率が悪い検索クエリがあるときは、検索結果に表示されるtitleやdescriptionを改修したりすれば、クリック率の改善ができます。○レポートの保存やレポート形式の変化を活用SearchConsoleの検索パフォーマンスはフィルタリングしたレポート内容を保存できないため、よく見るページや検索クエリごとのレポートも、そのつど設定しないと見られません。Googleアナリティクスではレポートの保存ができるので、次に閲覧する際は「保存済みレポート」からフィルタリング後のレポートを表示できます。複数の条件を設定したレポートを定期的にいくつも確認する必要がある場合には、大幅に効率化できます。
また、Googleアナリティクスの「SearchConsole」にある「検索クエリ」レポートでは、モーショングラフが利用できます。モーショングラフは時系列の変化が確認しやすいので、流入の増減が発見しやすくなります。変化を発見したときは、特定のページを指定し、検索クエリにどのような変化が発生しているか確認してみましょう。GoogleアナリティクスとSearchConsoleを連携しない理由はありません!
質疑応答Q何もしていないのに自然検索からの流入が突然増えましたASEO要件を含めたリニューアルや継続的なコンテンツ追加を行わない限り、自然検索からの流入が突然大幅に増えるということは、現在のGoogleのアルゴリズムからは考えづらいのが現実です。自然検索からの流入が突然増加したら、まずは検索エンジン別に差異がないか確認しましょう。もし、Yahoo!JAPANからの流入のみが大幅に増加していたらリスティング広告からの流入で、広告計測用のパラメーターが正しく付与されていない広告がある可能性があります。検索エンジン別の差異がない場合は、流入が増加したキーワードを確認しましょう。特定のキーワードが確認できたら、検索エンジンにてキーワードを入力して検索結果上での変化を確認してみてください。検索結果上に大きな変化がなければ、テレビなどのマスメディアでキーワードに関連する話題が取り上げられた可能性があります。「Googleトレンド」やTwitterの検索機能など、話題になっている言葉を調べられるツールで、特集されていないか確認してみましょう。
Appendix01[付録]今すぐ使えるSEOのRFPフォーマット[この付録の使い方]サイトの制作や開発を外注する場合、必ずRFP(提案要件書)を出し、それにもとづいた提案書を開発会社に用意してもらいましょう。RFPに記載した項目を理由もなく見逃したり、未回答にする開発会社への発注は避けてください。○SEO要件のRFP項目例以下にSEO要件として必ず含めたいRFP項目を用意しました。左側の2列(分類とRFP項目)だけをRFPに含めてください。提案書の形で回答が返ってきたら、回答を判定列と見比べてください。なお、この項目例はあくまで、SEOやSEOに関連する技術的仕様のみ掲載しています。それ以外の、本来のサイト要件や技術要件、コスト、スケジュール、体制などについては、別途記載するようにしてください。▶SEO要件のRFP項目例
○SEOに関する技術要件のRFP項目例技術関連のRFP項目は、主に開発会社・制作会社が中・大規模サイトのSEOの経験があるかどうか、技術的な観点から確認するものです。サンプルや要件の箇条書きを要求することによって、発注先の経験値がわかります。提案書をレビューする際には、この本で確認するのはもちろん、社内の技術部門のエンジニアの方にも助言をもらいましょう。▶技術要件のRFP項目例
▶ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja複数の開発会社でコンペティションを行うときの評価基準にもなります。
用語集アルファベットAbovethefoldサイトへ訪問しページを表示した際に画面をスクロールせずに見られるファーストビューの部分。SEO的にはこの部分に訪問者に見てほしいコンテンツを配置する必要がある。AdWords(Google広告)Googleのリスティング広告サービスの名称。検索キーワードに連動して検索結果画面に広告を表示できる。2018年7月24日以降、「Google広告」と改称される予定。canonical2009年にリリースされたURL正規化用の指示タグ。トラッキング用のパラメーターなどが付いて同一ページで複数のURLパターンができてしまう場合に最優先URLへ統一することができる。CTRClickThroughRateの略で、クリックスルー率という意味。Webページにおいて、リンクをクリックする際に、クリック後の訪問者数をクリック前の訪問者数で割った数値であり、そのリンクを通過する割合を表す。CTRの高さはユーザーの興味にマッチしたことを示す。Google米国の上場企業で、検索エンジン、インターネット広告をはじめ、クラウドやスマートフォンなどさまざまなソフトウェア事業を営んでいる。検索エンジンとしてのGoogleは1998年にスタートし、現在は世界で最も利用者数の多いサイトになっている。MFI(モバイルファーストインデックス)Googleのクローラー、Googlebotによるコンテンツ収集の新しい方法。従来はデスクトップのGooglebotがPC向けページを主にクロールしていたが、MFIに移行したページはスマートフォンのGooglebotがスマートフォン向けページを主にクロールするようになる。RFPRequestforProposalの略で、提案要求書・提案要件書と呼ばれる文書を意味する。外部の企業にサービスの提供を依頼する際に、文書で要件を提示し、自社の要望に合わせた提案を受けることによって、ベストな調達先を選定することが目的。SEOSearchEngineOptimizationの略で、検索エンジン最適化という意味。サイトのコンテンツを、コンテンツ発信者の立場ではなく、検索エンジンを利用するユーザーの立場で作成することにより、検索エンジンからの流入を増加させるWebマーケティングの手法。XMLサイトマップいわゆるサイト全体がわかるページ(サイトマップ)のことではなく、検索エンジンのために提供する、特殊な形式のサイトマップのこと。Yahoo!JAPAN日本のヤフー株式会社が運営するポータルサイトで、検索エンジン機能を備えている。検索エンジンでは、日本国内で利用者数において多くのシェアを獲得しているといわれているが、検索エンジン内部の仕組みとしてGoogle提供のシステムを利用しており、検索結果は類似している。ア
アウトバウンドリンク自分のサイトからほかのサイトへ張られているリンクをアウトバウンドリンクと呼ぶ。アウトバウンドリンクをページ内に設置する際は、リンク先のページ内容がサイト訪問者にとって有益なページなのか、関係性のあるページなのかに注意する。アルゴリズムSEOにおいては、検索エンジンが検索結果に表示するページをランキング付けするための計算ルールを指す。Googleは、検索結果を生成するためのアルゴリズムに200件以上の指標を使用しているとアナウンスしている。また、年間数100回に渡るアルゴリズム調整が行われているともいわれている。アンカーテキストHTML文書中で、リンクが設定された文字列のこと。ユーザーにわかりやすい文言にすることが重要。インバウンドリンクほかのサイトから自身のサイトに張られているリンクのこと。外部対策を行う際は、良質なインバウンドリンクを獲得できるような施策を行う。カキーワードプランナーGoogleAdWords(Google広告)のユーザー向けのキーワードツール。本来広告出稿者向けのツールだが、キーワードの傾向は無料で調べられる。キャッシュ検索エンジンはクローラーでページを取得すると、そのページをURLと関連付けて保存するが、この保存したデータのこと。クローラーがページをクロールするたびにキャッシュは更新され、更新時刻が変更される。更新頻度が高く、重要なページほどキャッシュは頻繁に更新される。クローラー検索エンジンのページを収集(クロール)するソフトウェアのこと。GoogleにはGooglebotというウェブクロール用のプログラムがある。検索意図ユーザーが検索エンジンで調べものをするときの検索の意図のこと。例えば「パグ」と検索する背景は人それぞれ違う。検索意図にはナビゲーショナル(案内型)、インフォメーショナル(情報収集型)、トランザクショナル(取引型)の3分類がある。コンバージョン率サイトで設定した目標に到達することができた訪問者の率を指す。コンバージョン率=コンバージョンした訪問者÷サイト全体の訪問者。サ自然検索ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力すると検索結果が表示されるが、その際に広告でない、無料の検索結果のことを自然検索またはオーガニック検索と呼ぶ。自然検索結果は、キーワードとの関連性の高い順に表示されている。タ重複コンテンツ
サイト内外にてURLが異なるがまったく同じ内容のページ、まったく同じではないが表示されるコンテンツが似ているページがあること。意図していなくても、ソートや絞り込みなどにより、URLが変化し異なるページと検索エンジンに伝わることで重複コンテンツとして認識されてしまうことがある。動的URLURL中に「?」や「&」が含まれ、さらにこれらの文字の後にパラメーターが付与されるURLを指す。パラメーターには名前や数値の組み合わせが挿入される。Googleは、動的URLを静的URLにリライトする必要はないとアナウンスしているが、ページとキーワードの関連性やインデックス促進の観点からは疑似静的URLが望ましい。ハ派生語SEOにおいては、あるキーワードから派生して一緒に検索されている言葉のこと。例えば「化粧水」の派生語としては「ランキング」「手作り」「美白」などがある。ビッグワードSEOにおいて、検索エンジンで検索される頻度が高い、月間検索数の多いキーワードのこと。ビッグワードを入力するユーザーは、ミディアムワードやロングテールを入力するユーザーに比べて、曖昧な目的であることが多いが、検索数が多いため重要視されている。ページネーション複数のページに分割してページ内容を表示すること。主に一覧ページで発生する。マミディアムワードSEOにおいて、検索エンジンで検索される頻度、すなわち月間検索数が、ビッグワードとスモールワードの中間くらいであるものを言う。ミディアムワードには組み合わせワードが多く含まれ、「○○+地域」「○○+ブランド名」など、競合性の高いキーワードも多い。モバイルフレンドリーモバイルユーザーにとって体験の優れたコンテンツのこと。フォントサイズやタップ要素の間隔などが基準になる。自分のサイトの状況はモバイルフレンドリーテストというツールで調査することができる。ラランディングページユーザーが検索結果上からサイトへ訪問した際、最初に表示されるページ。リスティング広告などでは広告用に作成された広告用ランディングページを用意するが、SEOではサイト内の通常ページがランディングページになる。リダイレクトサイトを閲覧する際に、自動的に別のURLを持つページに転送されること。リダイレクトにはいくつかの技術的手法がある。リッチリザルトかつてはリッチスニペットと呼ばれていた。Googleの検索結果画面にタイトルや説明文のほかに、パンくずリストやサムネイル画像、商品レビューなどを表示し、検索ユーザーがページの内容や検索キーワードとの関連性を把握できるようにするためのもの。リッチリザルトを表示するには所定のマークアップ形式でHTMLをコーディングする必要がある。
リンクペナルティリンク販売会社が提供する有料外部リンクを中心とする質の低いリンクが集まることで受けるペナルティを指す。リンクペナルティを受けることで、検索結果上でのランキングが著しく低下するほか、サイト名で検索しても検索結果上に表示されなくなる。レスポンシブWebデザインPC、スマートフォンやタブレットなど、それぞれのデバイスに最適化したWebサイトを、CSSメディアクエリを用いてひとつのHTMLで実現する制作手法。ブラウザの画面サイズに合わせて、CSSでレイアウトを自動的に調整するため、HTMLテンプレート開発の工数を下げられることがメリット。デザインにはある程度の制約が発生する。ロングテールSEOにおいては、ビッグワードやミディアムワードより規模の小さい、月間検索数が少ないスモールワードを意味する。ロングテールは非常にキーワードの種類が多く、ひとつひとつのキーワードの検索数が少ないため、コンテンツやCGMによる対策が必要になる。
本書のサンプルサイトの画像について本書に掲載しているサンプルのWebサイトで使用している画像の一部は、イメージナビ株式会社の「素材辞典.NET」から提供されたものです。○素材辞典.NETイメージナビ株式会社URLhttp://sozaijiten.net
「素材辞典.NET」は、写真素材のトップブランド素材辞典シリーズの豊富なイメージから画像を選べるダウンロードサービスです。クレジットカードで24時間いつでも欲しい画像がすぐに手に入ります。18MBサイズ10点、または3MBサイズ30点の画像を自由に選んでダウンロード(税込み9,504円)。ダウンロード期間も1年間(365日)と長期間です。▶豊富なイメージ
新しいテーマの画像が随時追加され、素材辞典のイメージがさらに充実。CDROMには収録されていない画像も豊富にあります。▶サクサク探せる高度な検索システムがイメージ探しをサポートします。希望するイメージが簡単に見つかります。▶用途で選べるプランテーマをまるごとダウンロードできる「タイトルパック」や1年間自由に画像をダウンロードできる「年間パスポート」もあります。○本書で使用した画像図表322:00025437/00052146/99061042図表331:00011676/00017512/00019283図表332:00006276/00011676/00017512/99068010図表342:00003968/00021631図表351:00003968/00006269/00021631/00025384/00025437/99095081図表352:00003968/00006269/00006329/00011676/00017512/00025384/00025437/00037896/00052146/99061042/99073158/99095040/99095081■ロイヤリティフリー・デジタルフォトコレクション「素材辞典」シリーズについて素材辞典シリーズは、プロユースのハイクオリティなRFフォトコレクションです。人物を始め多彩なテーマの追求と高品質なデータは、印刷はもちろん、マルチメディア、Webデザインなど幅広い用途にご利用いただけます。素材辞典シリーズは、Webサイトにてダウンロード販売、およびCDROMにてご提供しています。■素材辞典シリーズはイメージナビが運営する下記サイトからご購入いただけます。・素材辞典ダウンロード型サービス「素材辞典.NET(ソザイジテンドットネット)」http://sozaijiten.net・高品質ストックフォトダウンロード販売サイト「imagenavi(イメージナビ)」http://imagenavi.jp■製品情報・「sozaijiten.com(ソザイジテン.ドットコム)」http://www.sozaijiten.com※素材辞典、sozaijiten、imagenaviは、イメージナビ社の登録商標です。
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