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いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本

著者プロフィール山浦直宏(やまうらなおひろ)アユダンテ株式会社データソリューション推進統括部長。チーフエグゼクティブコンサルタント。Googleアナリティクス360を中心としたデジタルマーケティングコンサルタント。アナリティクス360のコンサル実績40社以上。主催するGAIQ講座では合格者を1,000名以上出す。大学ほか、講座講演執筆多数。高田和資(たかだかずつぐ)

アユダンテ株式会社シニアコンサルタント。WEB制作会社を経て、人材系サイトやECサイトのマーケティングを担当。Googleアナリティクス導入支援のほか、KPI設計、BIツール連携、サイト分析や改善提案を得意とする。藤田佳浩(ふじたよしひろ)アユダンテ株式会社シニアコンサルタント。フロントエンドエンジニアからコンサルタントに転身。これまで培ってきた技術を活かしてGoogleアナリティクスの設計からタグマネージャの設計、実装まで一気通貫で行うことを強みとする。

●購入者限定特典電子版の無料ダウンロード本書の全文の電子版(PDFファイル)を以下のURLから無料でダウンロードいただけます。ダウンロードURL:https://book.impress.co.jp/books/1122101035※画面の指示に従って操作してください。※ダウンロードには、無料の読者会員システム「CLUBImpress」への登録が必要となります。※本特典の利用は、書籍をご購入いただいた方に限ります。本書は、2022年7月時点の情報を掲載しています。本文内の製品名およびサービス名は、一般に各開発メーカーおよびサービス提供元の登録商標または商標です。なお、本文中にはTMおよび®マークは明記していません。

はじめにGoogleアナリティクスは「Web」を対象とする計測ツールから「人」を対象とする計測ツールに進化を遂げました。それが本書で解説する「Googleアナリティクス4プロパティ(以下、GA4)」です。人々のインターネット利用は、PCのブラウザでWebサイトを閲覧する行動から、スマートフォンでWebサイトやモバイルアプリ、YouTubeを中心とした動画コンテンツの間を無意識に自由に行き来して利用する行動へと変化しました。それにともない、企業がユーザーの行動データをマーケティングに利用するためには、このようなユーザー行動の変化に対応した計測ツールが必要になりました。そこでGA4が登場したと考えられます。GA4は従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)とは異なる「まったく新しい別のツール」として開発されたため、計測タグの実装から設定までを一からやらなければなりません。本書では、GA4の導入/設定を一から行えるように、わかりやすく具体的に解説しています。特に基本となる「Web行動計測」のための導入と設定にフォーカスして、まずは環境を整えていただきたいと思います。1章では、GA4の基本的理解を。2章から4章までは、導入と基本的な設定方法について。5章では、レポート画面の理解と活用方法を。6章から8章では、分析と活用について。そして付録として、実際の設定に役立つ「イベント&パラメータ一覧」と「用語集」をまとめました。本書が、皆様のGA4導入/設定を支援し、そのデータ活用が皆様のビジネスの発展に寄与することができることを願っております。2022年8月著者を代表して山浦直宏

いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本Contents目次著者プロフィールはじめにイベント&パラメータ一覧用語集Chapter1Googleアナリティクス4のデータ活用の流れLesson01Googleアナリティクス4とは何かを知ろう02Googleアナリティクス4の利用目的を整理する03目的のための目標数値=コンバージョン目標を持つ04分析に必要なデータを理解する05データ活用の3つの基本「取る」「見る」「使う」とは06データ計測の仕組みを理解する07「集計」と「分析」の違いを理解する08ユニバーサルアナリティクスとの違いを理解する09Googleアナリティクス4での「取る」「見る」「使う」を理解する10Googleアナリティクス4導入の流れを理解するCOLUMNユニバーサルアナリティクスから移行するにはChapter2Googleアナリティクス4を使う準備Lesson11Googleアナリティクス4のアカウントを作成する12アカウント、プロパティ、データストリームを理解する13データストリームの役割と設定を理解する14Webサイトに計測タグを追加する流れを理解する15タグマネージャーを準備する16Googleアナリティクス4の計測タグをWebサイトに設定する17Googleアナリティクス4を起動する18ユーザーの権限/追加/削除について理解するChapter3イベント計測と集計の設定

19Googleアナリティクス4の「イベント」を理解する20イベントとパラメータの関係性を理解する21Webサイト独自の項目を計測する22計測したくない内部トラフィックを除外する23複数サイトの遷移を計測するクロスドメイン設定を行う24UserID機能でWebサイトとアプリのクロスデバイス計測をするChapter4コンバージョン計測の設定Lesson25Webサイトの種類に合わせたコンバージョン設定を行う26クリックのイベントをコンバージョンに設定する27オーディエンストリガーでコンバージョンを計測する28eコマースのイベントを計測するChapter5レポート画面の理解と活用Lesson29ユーザーを理解するために何が必要か30ディメンションと指標を理解する31概要レポートと詳細レポートを理解する32ユーザーの年齢、性別、地域を調べるには33ユーザーのプラットフォーム、デバイス、OSを調べるには34集客をアップするためにレポートを利用するには35サイトに初めて訪れたユーザーの流入元を調べるには36セッションごとに訪れた媒体の成果を調べるには37エンゲージメントの概念と仕組みを理解する38ページの閲覧状況を確認しよう39リアルタイムでアクセスしているユーザーを確認するには40Webサイトやアプリのeコマース成果を把握するには41サイトに訪れたユーザーの維持率を調べるには42ライブラリ機能でレポートをカスタマイズするCOLUMNレポート画面に[!]の警告が表示されたらChapter6課題発見のためのデータ探索と分析Lesson43課題発見のための各レポートの使い方44サイトで急激な変化があったポイントを知るには45デバイスやOS別にデータを比較してレポートを見るには46新しい機能「データ探索」の使い方を理解する47データ探索で使うセグメントの基本的な使い方48データ探索の「自由形式」を使いこなすには49ユーザーの再訪問のきっかけを見つけるには

50離脱を防ぐポイントを見つけるには51作成したセグメントのユーザーが重複しているか調べるには52ユーザーがどのようにサイト内を回遊しているか調べるには53ユーザー単位でサイト内の行動を調べるには54ユーザーのライフタイムバリューを調べるには55さまざまなレポートを共有するにはChapter7広告の計測とレポート活用Lesson56Googleアナリティクス4での広告計測の基本を理解する57キャンペーンや特定の流入を計測する58YouTube広告からの流入を計測するCOLUMN動画広告の評価方法59Google広告と連携してデータをインポートする60SearchConsoleと連携して検索キーワードを確認する61「広告」レポートでコンバージョンに貢献している流入元を把握する62オーディエンスを使ってリマーケティングリストを作る63ユーザーの行動を予測したデータを見る64ユーザーの行動を予測してオーディエンスを作るChapter8もっと使いこなすための機能Lesson65Googleアナリティクス4の「生ログ」を出力するには66外部データをインポートして連携するには67データポータルのレポートを作成・共有するには

Lesson01[Googleアナリティクス4とは]Googleアナリティクス4とは何かを知ろう[このレッスンのポイント]「Googleアナリティクス4プロパティ」とは、どんなことができるツールなのでしょうか。インターネット上のユーザー行動の変化なども踏まえながら、まずはその全体像を解説します。○Googleが提供する「オンラインユーザー行動計測ツール」Googleアナリティクスは、ひと言で言えばインターネットを利用するユーザーの行動を計測するツールです。例えば、Webサイトを訪問したユーザー数やページビュー数、モバイルアプリの利用者数やアプリでの操作などを定量的に計測できます。計測されたデータは主に企業のさまざまなマーケティング施策(ネット広告、Webサイト運用、モバイルアプリなど)の効果測定や改善のために利用されます。Googleアナリティクスは有料版もありますが、基本的には無料で提供されており、世界で最も普及しているユーザー行動計測ツールと言えます。日本国内でも上場企業の8割以上が導入していると言われています。○生活者のネット利用状況は多様化しているGoogleアナリティクスが使われはじめた2010年ごろ、生活者のインターネット利用といえば、PCによるWebサイト閲覧が中心でした。このためGoogleアナリティクスはいわゆる「Webアクセス解析ツール」として開発され利用されてきました。しかし今ではスマートフォンが普及し、Webだけでなくモバイルアプリ、またYouTubeに代表される動画コンテンツが多く利用されるようになりました。企業側も自分たちの商品やサービスを伝えて購入・利用してもらうために、Web、アプリ、動画など異なるプラットフォームの活用が盛んになってきています。このようにユーザーとのインターネット上の「接点」が増える中で、Googleアナリティクスも多くのバージョンアップを繰り返し、機能を拡張してきましたが、対応できなくなってきたと考えられます。▶計測すべきユーザーとの「接点」が多様化している図表011

ユーザーがコンバージョンに至るまでのユーザージャーニー(ユーザー行動)は、Webサイト、モバイルアプリ、動画などを横断している。そのため、統合して計測できるツールが必要になった○生まれ変わった「Googleアナリティクス4プロパティ」こうしたユーザーのオンライン行動の変化に対応するために、まったく新しいツールとして誕生したのが「Googleアナリティクス4プロパティ」(以下、Googleアナリティクス4、GA4)です。GA4は従来のWebサイトを中心とした計測だけでなく、モバイルアプリ、YouTube動画(YouTube広告か

らの流入とWeb組み込み動画)の計測に対応しています。現在多くのユーザーは、Web、アプリ、動画を自由に行き来しながら情報収集し、購買の意思決定をしています。GA4では、これら異なるプラットフォームで計測した行動データを「一人のユーザー」として統合集計できるようになりました。そうすることで、マーケティングの分析に必要な「ユーザージャーニーの理解」が可能になったわけです。GA4は、ひと言で言えば「Webを計測するツール」から「人(ユーザー)を計測するツール」に生まれ変わった、ということです。生活者のネット視聴行動は大きく変化しました。ユーザー行動の全体を計測して分析することが必要になってきましたね。

Lesson02[学習を始める前に考えておくべきこと]Googleアナリティクス4の利用目的を整理する[このレッスンのポイント]皆さんはGoogleアナリティクスのデータを何のために使うのでしょうか?その「目的」をしっかりと確認しておくことで、多くの機能や画面があるGoogleアナリティクス4を迷わずに使いこなすことができるようになります。○「データの利用目的は何ですか?」Googleアナリティクスは、Webサイトやモバイルアプリに訪問したユーザーの行動を計測できるユーザー行動分析ツールです。ユーザーのアクセス行動をデータで見ることによって、広告からの集客施策やWebサイトやアプリの改善ができるようになります。Googleアナリティクスはさまざまなデータを計測できますが、私がコンサルティングや講義をしていて、最も多く寄せられる質問に「まず、どのレポートを見ればいいですか?」というものがあります。私の回答はたったのひとつ。「あなたがGoogleアナリティクスのデータを利用する目的は何ですか?」です。利用目的をすぐに明確に答えられる人はほとんどいません。しかし結果としてデータの活用が上手くいっている人は、まず間違いなく目的が明確ですし、目的を明確にすればその後の分析やアクションも間違いなくスムーズに進みます。○アクション(施策)とプロセス(手順)から目的を考えるデータの利用目的を具体的に考える上で重要なポイントは2つ。アクション(施策)とプロセス(手順)です。Webを例にすると、アクションには「Webサイトを良くするため」のアクションと、「Webサイトに集客するため」のアクションの2つがあると考えてください。ビジネスでWebサイトを運用する場合の大きなアクションがこの2つになります。そして、それぞれのアクションに共通するプロセスが、データを「取る」「見る」「使う」という3つのステップになります(図表021)。▶Googleアナリティクス4の利用目的の考え方図表021

○「自分の役割」から利用の目的を定義するアクションとプロセスの視点が整理できたら、最後は「あなた自身」がどこに当てはまるのかを確認しましょう。あなたはWebサイトに関わる仕事に携わっていますか?広告やSEOなど、集客に関わる仕事ですか?そして、データ計測の設定を担当する方でしょうか?それともレポートを作成する方でしょうか?データ分析の担当者?広告運用の仕事?サイト制作の担当者……?自分の仕事がどのアクションで、その中のどのプロセスを担当しているかによって、あなた自身のGoogleアナリティクスの利用目的が明確になるでしょう。もちろん、業務の幅が広いときは目的が複数になることもあります。その場合もアクションやプロセスごとに目的が整理できていれば、必要なデータやレポート画面がわかり、Googleアナリティクスを使いこなせるようになるでしょう。データを有効に活用するためには、ツールを使う前に考えておくべきことがあります。事前に考えておくべき重要なポイントは、GA4の活用目的です。

Lesson03[学習を始める前に考えておくべきこと]目的のための目標数値=コンバージョン目標を持つ[このレッスンのポイント]Webサイトで獲得できる成果を「コンバージョン」と呼びます。Lesson02で整理した利用目的を達成するためには、具体的な目標数値(コンバージョン数)を想定して、達成度をデータで見ていくことが必要です。○アクション(施策)には必ず目標数値がある皆さんの会社には、必ず目標と目標数値があると思います。例えば「売上」です。同じように、広告やWebサイトの運用にも目標があるはずです。目的によってさまざまなWebサイトがありますが、それぞれに必ず目標と目標数値があります(図表031)。この目標数値のことをWebマーケティングでは「コンバージョン数」と言います。この目標数値が皆さんの仕事の「目指すべき目標地点」になります。これが明確でないと、GA4で計測・集計した数値への評価や分析がうまくいかなくなることがあります。▶Webサイトの目的別のコンバージョン例図表031

○目標数値を決めることが、分析をスムーズにする

私がよく質問されることのひとつに「分析の仕方を教えてください」というものがあります。ここでも私がお聞きすることはたったのひとつ、「あなたの目標数値は何ですか?」です。分析をするには、「何のために、何を(どんなデータを)分析するのか?」が重要です。目標数値が明確であれば、その値とGA4で計測した数値を比べることから分析の第一歩が始まります。目標数値は、目標とするコンバージョンによって決められます(図表032)。▶目標数値の設定例図表032

○「分析」の第一歩は「分けて見ること」例えば、「月間に10,000ユーザー数」という目標があり、実際の計測値は5,000ユーザーだったとします。目標には足りませんが、その5,000ユーザーはどこからやってきた(流入した)のでしょうか。自然検索か広告経由なのか、メールマガジンか。内訳が数値でわかれば、少ない流入元を増やすためのアクション(施策)に具体的に結びつけられます。この、流入元を「分けて見る」ということが、実はもう「分析」をしているということになるわけです。▶目標数値(=コンバージョン数)を達成するために図表033

目標数値があればこそ、問題の大きいところの原因を「分けて見ること」=「分析」が自然にできていることになります。

Lesson04[データ活用の流れを理解しよう]分析に必要なデータを理解する[このレッスンのポイント]GA4は「分析」に必要なデータを「計測・取得」し「集計」して、「分析」に必要な環境を整えるためのツールと言えます。学習を始めるにあたり、この「データ」についての考え方を確認しておきましょう。○材料がないのに“料理”はできない例えば、あなたが五目チャーハンが食べたくなって、作るとします。しかし冷蔵庫には五目チャーハンを作るのに必要な“5品目”の材料はなく、3品目しかありません。このとき、あなたがどんなに優れた料理人であっても、また有名な中華料理のシェフを呼んできたとしても、3品目の材料しかなければ絶対に五目チャーハンを作ることはできません。分析についても同じことが言えます。私が実際に分析の依頼を受けても、そもそも必要なデータ計測ができていない、データが揃っていない、というケースがほとんどと言っても過言ではありません。まずは、材料の仕入れからですよね。▶分析にとって足りない「材料」はないか?図表041

○まずはデータを正しく計測・取得することGA4の主な機能はデータの「計測・取得」と「集計」にあります。一番重要な役割は、まずはデータの計測や取得をすることです。ツールの名前は「アナリティクス(分析)」ですが、残念ながらGA4自体は分析はしてくれません。分析を行うのは利用者である「あなた」です。そしてもうひとつ、GA4の重要な役割は、「計測・取得」したデータを「集計」して、レポート画面で見せることです。レポート画面に集計したレポートを表示して、皆さんが分析を行えるようなデータ環境を整えるツールなのです。

▶分析するのは利用者図表042

○分析ニーズは多様化しているGA4は、初期導入時の設定でも多くのデータを計測してくれますが、近年、マーケティング施策の対象が広がり、顧客データや店頭での行動データ、広告のデータなど分析ニーズが多様化するにしたがって、必要なデータの範囲も増えてきています。食べたい料理のメニューが増えれば増えるほど必要な材料も増えるのと同じように、GA4でも“いきなり分析”ではなく、必要なデータは何かを考え、あらかじめそのための計測設定や取得手段を考えることから始めることが重要になってきています。

本書では、計測と集計を正しく行い、集計されたレポートのデータを正しく読み解けるようにするための、基本的な知識を学んでいきます。

Lesson05[データ活用の流れを理解しよう]データ活用の3つの基本「取る」「見る」「使う」とは[このレッスンのポイント]GA4を使いこなすために、まずデータ活用における「取る」「見る」「使う」の3ステップを理解しましょう。この活用ステップに沿って機能や設定を理解することで、GA4がより使いやすくなります。○データを活用するために重要な基本的な流れGA4は、Webサイトの行動データを計測し集計レポートを見て分析することで、改善アクションへつなげていくことができるツールです。そして、この流れを実現するためにさまざまな機能や設定があります。それぞれの機能や設定を個々に理解するよりも全体の活用ステップに沿って全体を理解することで、GA4をより使いこなすことができるでしょう。データ活用のステップは「取る」「見る」「使う」で覚えておきましょう。▶データ活用のステップ図表051

取る、見る、使う、という3つのステップで理解していくことで、多くの機能や設定の目的が整理され、全体の理解に役立ちます。○Googleアナリティクス4の「取る」「見る」「使う」とは?「取る」「見る」「使う」は具体的に以下のようなことを意味しています。1.「取る」=データを計測すること。または、取得すること。2.「見る」=計測したデータを集計しレポート画面に表示し、分析を行うこと。3.「使う」=集計や分析の結果をアクション(施策)につなげ、「目的」に生かすこと。そして、それぞれのステップを行うことができるように多くの機能や設定が作られているのがGA4なのです。それぞれのステップの機能や設定について本書で扱う大まかな内容は、以下の通りです。

▶「取る」「見る」「使う」の具体的な内容とは図表052

Lesson06[データを「取る」]データ計測の仕組みを理解する[このレッスンのポイント]Webサイトの行動データは、「計測タグ」を使った仕組みで計測します。また、外部のデータを取り込んだり、他のGoogleのツールと連携設定をして、GA4の画面で見られるデータもあります。○「計測タグ」で行動データを計測するGA4では、JavaScriptで書かれた「計測タグ」と呼ばれるプログラムファイルを計測したいWebサイトに実装することで、Webサイトでの行動データを計測することができます。行動データとは、ユーザー(訪問者)がページを表示したり、ページ上のボタンをクリックしたりする行動についてのデータで、Webブラウザ上でこのような行動が行われるたびにそのデータがGA4に送信されるというイメージです(図表061)。なお、ユーザーの訪問頻度や滞在時間は「Cookie(クッキー)」というデータファイルのやりとりで計測されます。▶Webサイトのユーザー行動が記録される仕組み図表061

○計測タグ以外で取得できるデータもあるWebサイトでの行動データは計測タグによってほとんど計測できますが、他にも計測・取得できるデータがたくさんあります。取得できる主なデータは(図表062)の通りです。これらのデータは、計測パラメータや計測タグの追加、外部からのデータインポートによって取得できます。また、外部サ

ーバーや社内データを取り込む以外に、Google広告やSearchConsoleといったGoogleの他のツールと連携設定をすることで、Googleアナリティクスのレポート画面で簡単に見ることができるデータもあります。このようにさまざまなデータを追加で取得して、分析に活用できます。▶Googleアナリティクスで利用できるその他の取得データ図表062

○幅広いデータが取得できることを知っておこうGoogleアナリティクスを導入してレポート画面でデータが反映されると、目の前に出てくるデータの内容や分析に興味が行きがちですが、ここで説明したようにすぐ入手できるデータがすべてではありません。どんなデータが計測・取得することができるかを知っていれば、より多くのデータを見ることができるようになります。Googleアナリティクスは日々進化しており今後もデータの種類は増えていくことが予想されるので、積極的に活用していきましょう。いろいろなデータを計測・取得することができる、ということを理解すればデータの分析や活用の幅が広がります。

Lesson07[データを「見る」:集計と分析]「集計」と「分析」の違いを理解する[このレッスンのポイント]前のLesson06までに、「分析」や「活用」のもととなるさまざまなデータ取得の仕組みを解説してきました。では次に、そのようにして計測されたデータを「見る」ために必要な考え方や機能・設定について学んでいきましょう。○取得されたデータはそのままでは「分析」に使えない計測・取得したデータを「見る」というフェーズには、「集計」と「分析」という2つのプロセスがあります。データを見て活用するには、この2つの違いをきちんと理解しておく必要があります。またGA4の機能にも「集計」に関する機能と「分析」に関する機能があるので、2つの違いを理解すると使い方がわかりやすくなります。▶同じデータを元にさまざまな「軸」で集計できる図表071

切り口によってさまざまな集計レポートを見ることができます。

○「集計」とはある軸に沿ってデータを整理することGoogleアナリティクスに送信されたデータは、まずはそのままの状態(1行1行のログデータ=イベントデータ)で蓄積されているとイメージしてください。そのままの状態のデータは、整理(集計)されていないので、意味を持ちません。データを読み解くには、まず整理をして内容をわかりやすくする必要があります。これが「集計」です。同じ集められたデータであっても軸(切り口)によっていろいろな集計の仕方ができます。Googleアナリティクスのレポート画面で見ることができるデータは、このようにさまざまな軸で集計された「集計レポート」になります。GA4のレポート画面には、目的に応じた切り口でさまざまな集計レポートがあります。▶同じデータをもとにさまざまな軸で集計できる図表072

軸に沿って集計すると意味が生まれる▶Googleアナリティクス4の集計レポート図表073

1行1行のログデータをさまざまな軸で集計し、レポート画面に表示する○集計から問題の原因を発見する作業が「分析」GA4の集計レポートは、「ユーザー属性」「集客」「エンゲージメント」などを軸に集計されたデータなので、ある意味「簡易な分析をした結果」と言えなくもありません。しかし本書では、この集計結果を使ってさらに深くデータの中を見ていくプロセスを「分析」と位置づけます。Lesson02でもお話しした通り、データ活用には必ずビジネス上の目的があるはずです。分析とは、皆さんの業務におけるデータ活用の目的(施策)や目標数値に対し、実際の結果(Googleアナリティクスでの集計レポート)がどうだったかを確認した上で、課題がありそうな部分について、より「詳細な内訳」や「問題の原因」を探るために集計データを「分けて深く見ていく」作業と言えるでしょう。▶集計を見て深く「分析」する図表074

○「データ探索」を使って分析を深める一方で、集計レポートからより深く分析を行うための機能に「データ探索」という機能があります。データ探索は計測したデータを分析目的に従ってGA4の利用者が自由にデータを組み合わせたりしながら分析を行える非常に便利な分析機能です。データ探索については、Lesson46で解説します。本書での「集計」と「分析」の定義は、あくまでGA4のデータをわかりやすく使いこなすために筆者が考えたものです。一般的には、目的に応じてさまざまな考え方があります。

Lesson08[従来のGoogleアナリティクスとの違い]ユニバーサルアナリティクスとの違いを理解する[このレッスンのポイント]GA4はインターネット利用環境の変化を背景に開発された、まったく新しいツールです。従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)との違いについて、生活者の背景やデータ利用の目的から理解しましょう。○データの主な利用目的が変わったここまでにも述べてきたように、インターネット上のユーザー行動は、スマートフォンを中心にWeb、モバイルアプリ、動画を無意識に横断しており、企業のマーケティング施策もWeb中心からモバイルアプリや動画を活用するようになっています。GA4は、これらのユーザー行動の変化に対応するために新しく生まれ変わりましたが、当然データの利用目的も変わってきています。従来のユニバーサルアナリティクスはWeb上の行動を中心に計測しWebサイトを改善することが主な目的でしたが、GA4はWeb、モバイルアプリ、動画を横断したユーザー行動を計測・集計し、ユーザージャーニー全体を最適化することを目的として開発されています。▶従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)との違い図表081

○UIが簡素化し、アドホックに見られるようになった従来のユニバーサルアナリティクスは「Web行動計測」の考え方に基づき、あらかじめ150以上の標準レポートが提供されていました。これは分析者からするとデータを自由に掛け合わせることができず、分析しにくい面もありました。GA4では、Web、モバイルアプリ、YouTube動画の異なるプラットフォームの行動を同一ユーザーとして分析できるように、計測・集計の仕組みが大幅に見直され、レポート画面が簡素化しています。代わりに「データ探索」という機能が追加されて、計測したデータをある程度自由に組み合わせながら、いわゆるアドホックな(≒その場のニーズに対応した)分析ができるようになりました。分析の目的に従って「このデータとこのデータをクロスしてみたらどんな結果になるのかな?」ということが手元の操作で簡単に見られるようになったわけです。▶「データ探索」によるアドホック分析図表082

セグメント「デスクトップ」「モバイル」でレポートを分けて比較する○計測データが「イベント」に統一された従来のユニバーサルアナリティクスは、Web上の行動を細かく集計できるように、計測データの種類があらかじめ定義されていました。例えば「ページビュー」や「トランザクション」などです。一方、GA4は異なるプラットフォームの行動も計測するために、計測データの種類を「イベント」に統一しています。「ページビュー」というデータはアプリや動画の操作には適用できないからです。代わりに計測データの種類の定義を計測対象や目的によって自由に設定できるようになりました。次のLesson09でも解説します。GA4は「シンプル」で「自由度」が増した分、計測の設計が重要になってきます。この本で勉強していきましょう。

Lesson09[Googleアナリティクス4の「取る」「見る」「使う」]Googleアナリティクス4での「取る」「見る」「使う」を理解する[このレッスンのポイント]Lesson08で見たように、GA4では従来のユニバーサルアナリティクスからデータ計測の仕組みが大きく改良されました。あらためて「取る」「見る」「使う」のフェーズごとの特徴を細かく見ていきましょう。○取る(計測):「イベント」という単位で計測するLesson08でも触れましたが、GA4はWeb、アプリ、動画という異なるプラットフォームでのユーザー行動をシンプルに計測できるように計測データが「イベント」1種類になり、計測や分析の目的に従って自由にデータ定義を行えるようになりました。その分、導入時に事前の計測設計が必要になります。ただし「ページビュー」のようによく利用するデータについては、あらかじめ自動で簡単にセット(定義)できる機能があります。この「拡張計測機能」についてはLesson19で解説します。▶「取る」「見る」「使う」から見た機能比較図表091

○見る(集計/分析):「ユーザー」軸で分析できるユニバーサルアナリティクスで150以上あった集計レポートは、GA4では50あまりと3分の1程度まで削減されて簡素化されました。ユニバーサルアナリティクスではWeb計測向けに、「流入・回遊・コンバージョン」の流れに即してレポートが設計されていました。GA4ではWeb・アプリ・動画の計測に向けて、ユーザー軸のジャーニー視点でユーザー行動が理解できるようなレポート構成になっています。レポートについては、主に5章で詳しく解説します。またLesson08でも触れた通り「データ探索」により自由なデータの掛け合わせが画面上で行えるように機能が強化されました。あらかじめ与えられた集計レポートは大幅に削減されましたが、逆に「分析」の自由度はかなり向上したと言えます。○使う(施策):ユーザージャーニー全体の最適化が可能「Web・アプリ・動画」のユーザー計測と分析が行えるようになったことで、そのデータや分析の活用も広がっています。従来のWebサイト改善に加え、モバイルアプリの最適化や動画コンテンツなど個別プラットフォームの最適化にも利用できます。つまりユーザー軸で「ユーザージャーニー」全体の最適化を行えるようになっています。また、機械学習による予測機能が多く盛り込まれており、予測指標による分析や施策への活用が行えるのも大きなメリットです(図表092)。予測指標についてはLesson63で解説します。なお、このようにアプリや動画のユーザー計測も行えるGA4ですが、本書では「Web行動計測」についての解説を中心に行っていきます。▶予測指標のイメージ図表092機械学習モデルを使って、過去のデータからユーザーの未来の行動を予測し、施策のヒントが得られる本書は、ここで紹介したGA4の「取る」「見る」「使う」の流れに沿って解説を進めていきます。

Lesson10[導入の流れ]Googleアナリティクス4導入の流れを理解する[このレッスンのポイント]本章の最後に、GA4を導入する流れを確認しておきましょう。WebサイトにGA4を導入するには、計測タグを貼るだけでは分析の目的に必要なデータを十分に揃えることはできません。全体の流れを4つのステップで説明していきます。○STEP1:サイトの目的から計測設計を行うWebサイトの種類や活用の目的によって、「必要なデータが何か?」から考えていきましょう。Webサイトの何を改善していきたいのか、流入施策を最適化したいのか、ECサイトなので購入を計測したいなど、まずは何を計測する必要があるのかを整理し、どのような機能や設定が必要かをまとめていきましょう。Webサイトの目的や行っているWeb施策から、分析や改善に必要なデータは何か?を確認しましょう。ワンポイントSTEP2を先に行ってもOK!計測設計を先に行うことは重要ですが、データ計測のニーズは後からどんどん追加されていくものです。計測設計に時間がかかるようでしたら、先にSTEP2の計測タグを導入して実際のレポート画面を見ながら順次考えていくという流れでもOKです。○STEP2:計測タグの実装GA4専用の計測タグの実装を行います。本書では、Googleタグマネージャーでの実装をおすすめしています(Lesson14参照)。計測タグの実装を行う際には、サイト制作者やWebの技術に詳しい方と相談をするといいでしょう。GA4のタグはユニバーサルアナリティクスの計測タグとは異なり、同時に導入することが可能です。詳細は次のレッスンで解説します。参照Lesson14〜16で解説○STEP3:基本設定計測タグが実装できたら、まずは最低限必要な基本設定をしていきましょう。必ず確認してほしいのは「拡張計測機能」をオンにすることです。これによって、よく使うデータ項目(ページビューやスクロール計測など)が自動的に定義され、計測されるようになります。さらに、目的に応じて各種ツールとの連携設定を行うといいでしょう。Google広告やSearchConsole、BigQueryとの連携をすることが可能です。参照拡張計測機能はLesson19、Google広告連携はLesson59、SearchConsole連携はLesson60で解説○STEP4:カスタマイズ計測の追加最低限STEP3までできたらしばらく計測を続けてみましょう。そして、もっとこんなデータを計測したい、もっとこんな分析をしたい、というニーズが起きてきたらその都度そのデータを計測できるようにカスタマイズしていきます。特定のクリック計測や会員IDの計測などが可能です。もちろん、最初から必要なデータが決まっている場合はSTEP3と同時に行っても構いません。参照Webサイトに独自の設定やECサイトでの設定については、Lesson21〜24で解説▶Googleアナリティクス4導入のステップ図表101

○今後のレッスンの進め方について1章もそろそろ終わります。ここでは、Web行動計測の基本的なステップ「取る」「見る」「使う」に沿って、GA4全体を理解できる解説をしてきました。これからいよいよ実際の導入や設定に進んでいきますが、2章以降も「取る」「見る」「使う」の流れに沿ってレッスンを進めていきます。まず2~4章では計測設定(取る)についてのレッスン。5章以降で、レポートの見方や活用(見る・使う)のレッスンを行います。すでにGA4を導入済みという方は、5章から読んでもOKです。それでは、学習を始めましょう!GA4の全体像は理解できましたか?第2章からは「Web行動計測」を中心に一緒に学んでいきましょう。

COLUMNユニバーサルアナリティクスから移行するには現在すでにユニバーサルアナリティクスで計測を行っているWebサイトは多いと思います。Googleはすでにこのユニバーサルアナリティクスの計測を2023年6月末をもって終了することをアナウンスしており、それまでにGA4の導入と設定を完了しておく必要があります。そのような場合に、GA4の導入はどのように進めていけばいいのでしょうか。すでにユニバーサルアナリティクスを利用しているWebサイトの場合、まずは「デュアルタギング」から始めてみましょう。GA4の計測タグは、ユニバーサルアナリティクスの計測に影響を及ぼすことなく実装が可能です。このため、ユニバーサルアナリティクスの計測タグで現在の計測を継続しながら、GA4の計測タグを併行して実装し、導入を進めていくことができます。このデュアルタギングの期間で、少なくともLesson10で解説したSTEP3「基本設定」までは完了するようにしましょう。GA4タグを実装してデータが見れるようになると、ユニバーサルアナリティクスとの違いがより具体的に見えるようになります。この期間に、両方の違いを理解して、計測や分析の運用を移行していく準備を行いましょう。

Lesson11[Googleアナリティクス4を使う準備]Googleアナリティクス4のアカウントを作成する[このレッスンのポイント]GA4を使うための設定方法を説明します。まだサイトにGA4が実装されていない場合、このレッスンを参考に設定を行ってください。自身の環境については、次ページのチャートで確認できます。○Googleアナリティクス4を使う環境はありますか?GA4を使い始めるには、Googleアカウント、Googleアナリティクスアカウント、そして分析対象となるWebサイトがひとつは必要です。会社のWebサイトをこれから分析したい人、自分のWebサイトにGA4を導入したい人など、まだ一切Webサイトを持っていない学習者の方もいらっしゃるかと思います。そこでGA4に触れながら読み進んでいただくために、(図表111)にまとめた方法でGA4を使う準備をしてください。ワンポイントGoogleのデモアカウントを使う計測するサイトがまだ準備できておらず、GA4の画面を確認したいときは、Googleが運営するデモアカウントを追加することができます。下記URL内にアクセスし、「デモアカウントの追加」の項にあるリンクから、GA4のデモアカウントを追加・閲覧できます。GA4デモアカウントは2つあり、本書では「GoogleMerchandiseStore(ウェブデータ)」を主に利用しています。▶アナリティクスヘルプデモアカウントhttps://support.google.com/analytics/answer/6367342

デモアカウント名をクリックします。

▶Googleアナリティクス4を使う準備図表111

○Googleアナリティクスのアカウントを作成するGoogleアナリティクスのアカウント作成を始める前に、あらかじめGoogleアカウントを作成しておく必要があります。Googleアカウントの準備ができたらGoogleアナリティクスのサイトへアクセスし、アカウントを作成しましょう。まだ計測対象のサイトがない方は、ワンポイントを参考にデモアカウントを追加することでレポート画面を見ながらGA4の学習をすることができます。▶Googleアカウントの作成https://accounts.google.com/SignUp?hl=ja1GoogleアナリティクスにアクセスするGoogleアカウントにログインしている状態で、Googleアナリティクスのサイトにアクセスします。▶Googleアナリティクスhttps://analytics.google.com/analytics/web/?hl=ja

2アカウントの設定をする

3プロパティの設定をする

4ビジネスの概要を設定する[業種][ビジネスの規模][利用目的]任意で選択・設定します。

5利用規約に同意する

この後、[自分のメール配信]の画面が表示されたときは、配信希望のメールを選択して[保存]をクリックします。[プロパティの概要を確認する]の画面が表示されたときは、[×]をクリックすると閉じられます。

6プラットフォームを選択するデータストリームの設定画面が表示されました。

7データストリームの設定を行う

計測対象に複数のWebサイトがある場合は代表的なURLを入力します。

8測定IDを確認するデータストリームが作成されました。

この後、「測定ID」をタグマネージャーに設定します。Lesson16を参照してください。

ワンポイント測定IDを再度確認するには測定IDは、管理画面の[プロパティ]→[データストリーム]で、作成したデータストリームをクリックすることで、いつでも確認できます。

Lesson12を参考に管理画面を表示し、[プロパティ]→[データストリーム]を選択する

Lesson12[データ計測のための基礎知識]アカウント、プロパティ、データストリームを理解する[このレッスンのポイント]GA4の設定を進めるうえで、「アカウント」「プロパティ」「データストリーム」という3つの概念の関係を知っておくといいでしょう。ここではそれぞれの役割や仕組みを、GA4の管理画面も見ながら解説します。○アカウント、プロパティ、データストリームの関係まず最初にアカウントですが、各プロパティをまとめて設定・管理する、最上位の階層です。プロパティは、主に計測対象のWebサイトやモバイルアプリの設定を行う階層です。データ計測やGoogle広告とのリンクなどの各種設定も行います。データストリームは、計測したいWebサイトやモバイルアプリをGA4に登録するときに設定する項目です。いわばデータの収集源で、プロパティごとに複数のデータストリームが設定できます。詳細は、次のLesson13でも解説します。▶アカウント、プロパティの階層構造の概念図図表121

○Googleアナリティクス4の管理画面での構成

GA4の管理画面は、[アカウント]と[プロパティ]の2つのブロックに分かれています。[プロパティ]に[データストリーム]の項目があり、クリックすると詳細が表示されます。ここでは管理画面の構成に沿って、それぞれの役割を解説します(図表122)。アカウント階層構造の最上位に位置するアカウントでは、ユーザーのアクセス権限やアカウント設定、GA4で行った変更履歴を確認できます。プロパティデータストリームごとに計測されたデータを集約して、レポートに表示する方法を設定します。Webサイトやモバイルアプリのデータの保持期限や、フィルタの設定、データ削除などの各種設定が行えます。また、Google広告との連携や、BigQueryにデータをエクスポートしたり、コストデータやオフラインデータをインポートする「データインポート」などの設定ができます。データストリーム計測するWebサイトやモバイルアプリごとに計測タグ、測定IDの設定、生成が行えます。データストリームには「ウェブ」「Andoroidアプリ」「iOSアプリ」の3種類があります。「ウェブ」のデータストリームでは、「拡張計測機能」の設定、内部トラフィックの除外、参照元の除外などの設定が行えます。▶管理画面の画面構成図表122

GA4のどの画面からでも、左側にあるナビゲーションメニュー下の(管理)アイコンをクリックすると管理画面を開ける

Webサイトとモバイルアプリのデータを統合して計測する場合は、同一プロパティに各データストリームを設定する必用があります。

Lesson13[データストリームの基本]データストリームの役割と設定を理解する[このレッスンのポイント]GA4では、Webサイトやモバイルアプリを統合して計測できるようになりました。その計測に必要な仕組みがデータストリームです。ここではデータストリームの基本を解説します。○データストリームとはデータストリームとは、GA4で計測するデータとGA4の接続経路のようなものです。Webサイトやモバイルアプリごとに作成、設定したデータストリームで計測されたデータは、プロパティに集約されます。そして、複数のプラットフォームのデータをまとめてひとつのレポートで確認できるようになります。これにより、自社のWebサイトとモバイルアプリの両方を使っているユーザーも確認でき、より精緻なレポートになります。データストリームには、「ウェブ」「Androidアプリ」「iOSアプリ」の3種類があります(図表131)。運用するプラットフォームタイプに合わせて種類を選択しましょう。▶プラットフォームごとに3つのデータストリームが選べる図表131

○3つのデータストリーム「ウェブ」データストリームWebサイトのデータを収集する際に使用するデータストリームです。ひとつのプロパティに複数のウェブデータストリームを作成することもできますが、基本的にはひとつだけ設定します。もし複数のWebサイトを計測する必要がある場合も、ひとつのウェブデータストリームで計測することを推奨します。Webサイトごとにデータストリームを分けた場合、複数のWebサイトを横断して利用しているユーザーはデータストリームごとに別セッションとなってしまい、Webサイトを横断した分析ができなくなるので、注意しましょう。「Andorid/iOSアプリ」データストリームAndroidスマートフォンやiOSのアプリのデータを収集する際に使用するデータストリームです。アプリごとに複数のデータストリームを作成することができます。▶データストリームがレポートになる流れ図表132

Lesson14[計測タグの仕組み]Webサイトに計測タグを追加する流れを理解する[このレッスンのポイント]初めてWebサイトにGA4を追加する場合は、データストリーム作成後に発行される計測タグをWebサイトに設置する必要があります。2種類のタグ設置方法について、それぞれの流れと特徴を解説します。○ユーザーの行動データを送信する計測タグの役割GA4でデータストリームを作成すると、JavaScriptというプログラム言語で書かれた計測プログラム「グローバルサイトタグ(gtag.js)」が発行されます。この計測タグを計測したいWebサイトのすべてのページ内に設置することで、Webサイトで訪問者がページを閲覧するたびに、その行動データがGA4に送信されるようになります。▶GA4に行動データが表示される仕組み図表141

○計測タグの設置方法は2つ計測タグを設置する方法は、直接Webサイトへ計測タグを設置する方法(図表142)と、タグ管理ツールのGoogleタグマネージャー(以下、タグマネージャー)を利用して設置する方法(図表143)の2つがあります。

本書では、タグマネージャーを利用した計測タグの設置方法を解説していきます。具体的な設置方法は次のレッスンから解説します。2つの設置方法で計測する内容は変わりませんが、管理・運用に違いが出てきます。直接Webサイトへ設置する場合、追加や修正が発生すると、計測タグを設置したすべてのページを改修しなくてはなりません。一方、タグマネージャーを利用している場合はタグマネージャー上の修正だけですべてのページへ反映されます。また、GA4以外の計測タグも管理することで、Webサイトを改修することなく運用が可能です。▶計測タグを直接ページに設置図表142

▶タグマネージャーを利用して設置図表143

Lesson15[計測タグの実装①:タグマネージャーの準備]タグマネージャーを準備する[このレッスンのポイント]GA4を実装するために、本書ではタグマネージャーを使います。タグマネージャーを使ってGA4を使えるようにする手順を、Lesson15、16を通して解説します。ここではまずタグマネージャーを準備します。○タグマネージャーとはタグマネージャーは、Webサイトやモバイルアプリに埋め込むタグを簡易に管理できる、無料で提供されているソフトウェアです。タグマネージャーは、利用開始時に「スニペット」と呼ばれるタグマネージャーのタグを、計測するすべてのWebページに設置することで、WebサイトのHTMLを修正しなくても、タグマネージャーの管理画面で計測タグの追加や変更時を一元管理できます。▶Googleタグマネージャーhttps://tagmanager.google.com/▶タグマネージャー図表151

GA4と同じように、ブラウザ上で動作するソフトウェアで、無料で利用できる○タグマネージャーを使うための準備手順初めてタグマネージャーを使う際の準備の流れは、(図表152)の通りです。GA4で発行される計測タグ(gtag.js)の代わりに、タグマネージャーの「スニペット」を実装すれば、以降はタグマネージャーのWeb画面で機能の追加や設定が行えます。また、タグマネージャーアカウント内には、「コンテナ」を作成します。コンテナは、タグやプログラムをまとめておく入れ物のような概念で、アカウント内に複数作成できます。▶準備の流れ図表152

○タグマネージャーのアカウントを作成する初めてタグマネージャーを使う場合はタグマネージャーのアカウントを作成します。GA4と同様に、作成にはGoogleアカウントが必要です。GoogleアカウントはLesson11(アカウントの作成)で解説した手順で作成、または既存のGoogleアカウントを使い、タグマネージャーのアカウントを作成します。

1タグマネージャーにアクセスするタグマネージャーのWebサイト(https://tagmanager.google.com/)を表示しておきます。

2アカウントとコンテナを作成する

3利用規約に同意する

WebサイトやビジネスがGDPRに対応する必要があるのであれば、チェックマークを付けます。詳細は、法務部と確認のうえ、決定します。4スニペットをWebページに貼り付けるスニペットが表示されます。

タグマネージャーを使えば、GA4以外にも、広告タグの実装などもWebサイトの改修をすることなく行えます。ワンポイントスニペットを再表示するには?手順3で表示されたスニペットは、[ワークスペース]の画面右上にあるコンテナIDをクリックすればいつでも確認可能です。

Lesson16[計測タグの実装②:計測タグの設定]Googleアナリティクス4の計測タグをWebサイトに設定する[このレッスンのポイント]タグマネージャーには、広告ツールなどさまざまなタグのテンプレートが用意されています。その中でGA4専用のタグのテンプレートを使って、ページビューやユーザー数など、基本的な計測設定をする方法を解説します。○Googleアナリティクス4の計測タグを設定するタグマネージャーに用意されているGA4の計測タグを設定することで、ページビューやユーザー数などが計測可能になります。GA4用のタグテンプレートには、「Googleアナリティクス:GA4設定」と「Googleアナリティクス:GA4イベント」の2種類があります。ページビューやユーザー数など基本的な計測をする場合は、「Googleアナリティクス:GA4設定」を使用します。以下の手順で設定を行いましょう。1新規タグを作成する

2タグタイプを選択する

3測定IDを追加する

画面は開いたままにしてください。引き続き、次項で、下部の[トリガー]を設定します。○タグを発火させるトリガーを設定するタグを設定しただけでは、GA4は動作しません。動作させるためにトリガーを設定する必要があります。トリガーとは、「特定のページを表示したとき」や「ボタンをクリックしたとき」などタグを動作させる条件設定です。

また、タグマネージャーでタグが動作している状態を「Fired」と呼び、日本語では「発火」といいます。設定したGA4の計測タグを発火させるために、トリガーを設定しましょう。タグマネージャーのスニペットを設置したページすべてで発火させる場合は、次ページ手順2のように「AllPages」を設定します。1トリガーの設定をクリックする

2トリガーを選択するここではすべてのページで発火させます。

3設定を保存する

○プレビューモードでタグの発火を確認するタグマネージャーには、設定したタグが発火しているかどうかを事前に確認できるプレビューモードが備わっています。プレビューを実行すると、「プレビューモード」という画面で、設定したタグの発火を確認することができます。プレビューモードには「編集者」以上の権限が必要です。1プレビューモードに切り替える

2確認するサイトのURLを入力するプレビューモードをクリックすると、計測する画面のURLを入力する画面が表示されます。

3確認するサイトが表示される

Webサイトの読み込みに成功すると、[Connected!]と表示されるので[Continue]をクリックします。

4タグの発火を確認する新しくタグの発火をするための画面が表示されます。

「TagsFired」ではなく「TagsNotFired」と表示される場合は、トリガーの設定に間違いがないか見直しましょう。

ワンポイントWebサイトに接続できなかった場合の画面プレビューモードで右のような画面が表示されたら、読み込み失敗ということです。計測対象のWebサイトにタグマネージャーのスニペットが実装されていない可能性があるので、Lesson15を参照してスニペットの見直しや実装を確認してください。

○Googleアナリティクス4の画面で確認するGoogleタグマネージャーでタグの発火が確認できたら、GA4の「リアルタイム」レポートの画面で計測データの確認をしましょう。▶左メニュー[レポート]→[リアルタイム]図表161

○「公開」でWebサイトへタグを反映するプレビューモードで動作および計測の確認ができたら、プレビューモードを終了し、[公開]をクリックし、タグをWebサイトへ反映しましょう。1プレビューモードを終了する

2タグを公開するタグマネージャーの[ワークスペース]画面に戻りました。

3バージョンを確認して公開する「バージョン」とは、公開の履歴を管理するための情報です。

タグマネージャーで設定したタグが公開されます。

バージョン名などの入力は任意ですが、後から何を公開したのかを履歴から確認できるようにわかりやすい名称や説明を入力することをおすすめします。○Googleアナリティクス4で計測データを確認するタグマネージャーで設定したGA4タグを公開した後、実際に行動データがGA4で計測されているかレポート画面で確認します。プレビューモードで確認していたときと同様に、「リアルタイム」レポートで確認します。

Lesson17[Googleアナリティクス4の画面構成]Googleアナリティクス4を起動する[このレッスンのポイント]Lesson16までで計測のための準備が完了すると、ユーザーの行動データがGA4に蓄積できるようになります。ここでは、GA4の基本的な画面構成と、今後のレッスンを読み進めるために最低限必要な操作を確認しておきましょう。○Googleアナリティクス4のホーム画面計測対象のWebサイトを設定すると、GA4のホーム画面にレポートや分析情報が表示されます(図表171)。画面の左側にはナビゲーションメニュー(以下、左メニュー)が並び、レポートや他の機能へ遷移できます。画面上部にはアカウント名が表示されています。[▼]をクリックすると別のアカウントへ移動できます。▶Googleアナリティクス4の[ホーム]の画面構成図表171

○レポート画面を切り替えるGA4には、自動的に集計されるさまざまな種類のレポートがあります。左メニューの[レポート]から、レポート画面を切り替えられます(図表172)。なお、ライブラリ機能を使ってレポートを作成・編集したり、他の機能と連携した場合はレポートのメニューの表示順が異なる場合があることを、あらかじめ知っておきましょう。レポートの見方は、5章で詳しく紹介します。▶表示するレポートを切り替える図表172

GA4の日本語インターフェースでは、「概要」と「サマリー」が混在するなど、画面上の用語の不統一がたまに見られます。本書では左メニュー名を基本に記載しています。

Lesson18[ユーザーの権限]ユーザーの権限/追加/削除について理解する[このレッスンのポイント]GA4を利用するには、利用する内容に見合った権限をユーザーが持っている必要があります。権限にはさまざまな種類があります。ここでは利用するユーザーの登録・管理方法を把握しましょう。○ユーザーの権限の種類ビジネス上の重要性が高まる中、GA4のレポートを閲覧する関係者は、社内のWeb担当者以外にも他の部署の担当者や外部協力会社の人などへと増えています。GA4の管理者になった担当者は、各権限の内容を把握した上で、7種類から適した権限をユーザーに付与しましょう。例えば、データの集計/分析をするだけであれば「アナリスト」または「閲覧者」の権限を付与しましょう。▶ユーザーの権限とその内容図表181

Lesson18[ユーザーの権限]ユーザーの権限/追加/削除について理解する[このレッスンのポイント]GA4を利用するには、利用する内容に見合った権限をユーザーが持っている必要があります。権限にはさまざまな種類があります。ここでは利用するユーザーの登録・管理方法を把握しましょう。○ユーザーの権限の種類ビジネス上の重要性が高まる中、GA4のレポートを閲覧する関係者は、社内のWeb担当者以外にも他の部署の担当者や外部協力会社の人などへと増えています。GA4の管理者になった担当者は、各権限の内容を把握した上で、7種類から適した権限をユーザーに付与しましょう。例えば、データの集計/分析をするだけであれば「アナリスト」または「閲覧者」の権限を付与しましょう。▶ユーザーの権限とその内容図表181

○ユーザーの追加方法GA4では、[アカウント]と[プロパティ]の各階層でユーザーの登録と管理が可能です。管理画面を開き、[アカウントのアクセス管理]または[プロパティのアクセス管理]からユーザーを追加します。追加するユーザーはGoogleアカウントにログイン可能なメールアドレスが必要です。なお、追加した各階層の配下にもユーザー権限は反映されるので注意しましょう。1[アカウントのアクセス管理]の画面を表示する左メニュー下の[管理]ボタンをクリックして管理画面を表示しておきます。

2新規ユーザーを追加するアカウントのユーザーと権限の一覧が表示されました。

3追加ユーザーと権限を設定する

○ユーザーの削除方法「ユーザーの追加方法」を参考に、アカウントやプロパティのアクセス管理の画面を表示して、追加済みユーザー一覧から削除対象者を選択して削除することができます。1削除するユーザーの[アクセス権を削除]を選択する

2確認して削除する

ユーザーが削除されます。GA4は社内外問わず、どこからでもアクセスすることができます。そのため、退職や異動などにより、レポートを閲覧する必要のなくなったユーザーは削除しましょう。

Lesson19[イベント]Googleアナリティクス4の「イベント」を理解する[このレッスンのポイント]GA4では「イベント」という概念が重要になります。画面表示時に計測されるページビューをはじめ、コンバージョンなどさまざまな計測はすべて「イベント」として扱われます。イベントの基本を解説します。○Googleアナリティクス4のイベントとはGA4は、ページビューやクリック、コンバージョン、eコマースなどは、すべて「イベント」として扱い計測します。イベントには必ず「イベント名」を設定します。例えば、ユーザーがWebサイトにアクセスすると「page_view」というイベント名で計測されます。その他、クリックやコンバージョンなども任意のイベント名を設定して計測します。(図表191)の会員登録完了画面では、ページの閲覧を示す「page_view」とコンバージョンとなる会員登録完了を示す「sign_up」の2つのイベントを計測しています。▶イベントの発生例(ユーザーが会員登録を行った場合)図表191

イベント「page_view」は自動的に計測されます。イベント「sign_up」はタグマネージャーなどで実装して計測します。

○イベントの種類イベントは、GA4での設定方法などによって4つに分類されます。以下にそれぞれの概要を解説します。1.自動収集イベントGA4のタグを設置していれば自動的に計測されるイベントです。自動的に計測されるイベントには、(図表192)のようなものがあります。全イベントはヘルプページを参照してください。▶[]https://support.google.com/analytics/answer/9234069▶自動収集イベントの例図表192

2.拡張計測機能デフォルトで自動的に収集されるイベントの中には、拡張計測機能によって収集されるイベントがあります。拡張計測機能は任意で有効化/無効化ができます(図表193)。拡張計測機能には(図表194)のような種類があります。なお、「page_view」だけは無効化することができません。▶拡張計測機能の設定図表193

デフォルトではすべてが有効化されている。変更は、管理画面→[プロパティ]→[データストリーム]→該当する[ウェブストリーム]→[ウェブストリームの詳細]を表示し[拡張測定機能]欄右下にあるマーク(設定)から行える

▶拡張計測機能のイベントの例図表194

3.推奨イベントGoogleから推奨されているイベント名で、必要に応じて設定、実装を行い、計測します。推奨イベント名を適切に利用することによって、レポート画面でGA4の機能を利用しやすくなったり、機械学習のデータに利用することができます。推奨イベント名には(図表195)のような種類があります。この他にも多くの推奨イベントがあるので、ヘルプページを参照してください。▶[GA4]推奨イベントhttps://support.google.com/analytics/answer/9267735▶推奨イベントの例図表195

4.カスタムイベント推奨イベントに当てはまらない場合は、イベント名を任意の名称で設定、実装を行い計測します。イベント名は全角でも計測されますが、一部機能が使えなくなる場合があります。なるべく半角英数字と記号はアンダースコア(_)のみを利用しましょう。例えば、お問い合わせの完了数を計測する場合は「contact_thanks」などとするといいでしょう。○レポート画面での基本的な見方計測されたイベントは、「イベント」レポートで一覧で確認できます(図表196)。自動収集イベントや推奨イベント、カスタムイベントのすべてが一覧化され、それぞれのイベント名に対して「イベント数」という指標があります。イベント数の数字が、イベントが計測された回数となります。▶「イベント」レポート図表196

左メニューから[レポート]→[ライフサイクル]→[エンゲージメント]→[イベント]の順に選択する

上記のレポート以外にもイベントを見ることができます。レポートの見方については5章で詳しく解説します。

Lesson20[パラメータ、ユーザープロパティ]イベントとパラメータの関係性を理解する[このレッスンのポイント]計測したイベントに付随する情報は、パラメータを使って計測します。ここではイベントとパラメータの関係を解説します。イベントとパラメータの組み合わせを知って、より精緻なデータを取得できるようにしましょう。○パラメータとはイベントだけの計測では、「どこで」計測されたのか、「どんなページタイトルのWebページか」といったイベントに付随する内訳がわかりません。このようなイベントに付随する情報は、パラメータを使って計測できます。例えば、自動的に計測されるページビュー計測のイベント「page_view」には、「page_location」や「page_title」といったパラメータがあらかじめ設定され、付随して計測されます(図表201)(図表202)。▶イベントとパラメータの関係図表201

▶パラメータを組み合わせた計測例図表202

パラメータを付与することで、ページごとのイベント数を計測できる○パラメータとレポート画面での表示自動的に収集されるイベント、拡張計測機能で収集されるイベントには自動的にパラメータが付与され、計測されています。自動的に付与・計測されるパラメータはレポート画面上では、わかりやすい名称に変更されて表示されます。以下に、イベントに付与されるパラメータ(図表203)およびレポート画面での名称(図表204)の一部を例としてあげます。▶パラメータ名とレポート画面での名称図表203

▶レポート画面でのパラメータの表示図表204

「page_location」パラメータで計測されたデータが、「ページ階層とスクリーンクラス」というわかりやすい言葉に置き換えて表示されているパラメータ名は計測に必要ですが、レポート画面ではわかりやすい名称に置き換えて表示されるので、ふだん意識することはほとんどありません。

Lesson21[カスタムディメンション]Webサイト独自の項目を計測する[このレッスンのポイント]Lesson20で解説したように、GA4にはさまざまなパラメータがあります。しかし、そのままでは計測できないデータを追加したい場合は、このレッスンで解説するカスタムディメンションで追加します。○カスタムディメンションとは「カスタムディメンション」は、GA4の通常の設定では計測できないデータを追加できる機能です。例えば、バナークリック時のバナー名称や資料請求時の資料名、会員ランクやログイン状態、店舗エリアなどといった独自の項目を計測する際に使われます。Lesson19で、GA4はさまざまな計測をすべて「イベント」として扱うと解説しました。カスタムディメンションは、イベントに付与して計測します。例えば、コラムページでコラム著者名を計測したい場合、イベント「page_view」に対して「著者名」を追加して計測します。レポートには(図表211)のように表示され、著者別にページビュー数を見ることができます。▶カスタムディメンションで「著者名」を追加した「page_view」イベント図表211

カスタムディメンションはさまざまなイベントに使いまわしができます。利用できるカスタムディメンション数は制限があるため、なるべく使いまわしができる設計にしましょう。○カスタムディメンションの範囲カスタムディメンションには、集計範囲を表す「範囲」があります。この範囲には、イベントとユーザーの2種類があります。

「イベント」は、付与したイベントに対してのみ適用されます。イベントごとに値が変わるような場合に利用します。「ユーザー」は、すべてのイベントに対して適用されます。一度計測されれば、訪問をまたいでも維持し続けることができます。性別や生年月日などユーザーの情報が変わらない場合に利用します。○カスタムディメンションの実態Lesson20で、「パラメータは、レポート画面でわかりやすい名称に置き換えられ表示する」と解説しました。これはカスタムディメンションにも同じことが言え、独自のパラメータをレポート画面でわかりやすい独自の名称に置き換えて表示します。この「独自の名称」がカスタムディメンションです。実態はパラメータになります(図表212)。また、範囲を「ユーザー」で計測する場合はユーザープロパティという、パラメータとは別の項目を使って計測します。つまりカスタムディメンションとは、計測時はパラメータまたはユーザープロパティとして計測し、レポート画面でそのパラメータ、ユーザープロパティをわかりやすい名称に置き換える機能と言えます。よって、カスタムディメンションの実態はパラメータもしくはユーザープロパティになります。▶カスタムディメンション図表212

○カスタムディメンションの計測①:パラメータカスタムディメンションを計測するためには、あらかじめWebサイト上にその情報が出力されている必要があります。次に、Webサイト上に出力されている値をタグマネージャーで取得し、取得した値をGA4設定またはGA4イベントタグのパラメータ値に設定します。

例えば、著者名がHTML中のJavaScriptの変数に記載されている場合、タグマネージャーでは以下のように設定します。続いて、タグマネージャーの変数を使って著者名を取得します(図表213)。タグの設定[Googleアナリティクス:GA4設定]で、取得した著者名を[設定フィールド]に設定すると、ページビュー計測のタイミングで計測できるようになります(図表214)。▶[変数]→[ユーザー定義変数]→[JavaScript変数]図表213[変数]→[ユーザー定義変数]を新規作成し、[JavaScript変数]を選択。[グローバル変数名]にJavaScriptの変数名を設定し、保存する

▶[タグの設定]→[設定フィールド]図表214

○カスタムディメンションの計測②:ユーザープロパティ性別もあわせて計測する場合はユーザープロパティを設定します。性別がCookieのgenderというkey名に保存されている場合は、タグマネージャーの変数を使って性別を取得し(図表215)、取得した内容を[Googleアナリティクス:GA4設定]のユーザープロパティに設定します(図表216)。▶[変数]→[ユーザー定義変数]→[ファーストパーティCookie]図表215[変数]→[ユーザー定義変数:ファーストパーティCookie]で、[Cookie名]に、保存されているCookieのkey名を設定する

▶[タグの設定]→[ユーザープロパティ]図表216Lesson16で設定した[Googleアナリティクス:GA4設定]に取得した性別を[ユーザープロパティ]に設定

○レポート画面の設定パラメータ、ユーザープロパティを計測しただけではレポート画面上で確認することができません。レポート画面で確認するためにカスタムディメンションの設定を行う必要があります(図表217)。まず、著者名を設定しましょう。著者名はパラメータで計測しているため、範囲は「イベント」に設定します(図表218)。次に、性別を設定しましょう。性別はユーザープロパティで計測しているため、範囲は[ユーザー]に設定します(図表219)。▶Googleアナリティクス4のカスタムディメンションの設定図表217[設定]→[カスタム定義]を選択し、[カスタム定義]の画面を表示する

[カスタムディメンションを作成]をクリックして[新しいカスタムディメンション]を開く

▶[新しいカスタムディメンション]の作成(イベント)図表218

[新しいカスタムディメンション]で各項目を設定し、[保存]をクリックする▶[新しいカスタムディメンション]の作成(ユーザー)図表219

[範囲]は[ユーザー]を選択する[説明]欄には、どのイベントで計測されるカスタムディメンションなのかを設定しておくとレポート作成の参考情報になります。

Lesson22[内部トラフィックの定義]計測したくない内部トラフィックを除外する[このレッスンのポイント]自社や協力会社などからのアクセスは、レポートにおいてノイズとなるデータです。そのようなアクセスを除外することでより精緻なデータとなります。ここでは自社や協力会社のアクセスを除外する方法を解説します。○内部トラフィック除外とは自社や協力会社などからの計測したくないアクセスは、除外対象のグローバルIPアドレスを設定することで、計測から除外できます。以下に手順を解説します。なお設定は、データストリーム単位で行う必要があるため、複数のデータストリームを設定している場合はデータストリームごとに設定します。○STEP1:内部トラフィックの定義1GA4の管理画面で設定するデータストリームを選択するGA4の管理画面で[プロパティ]を表示しておきます。

2[タグ付けの詳細設定]を選択する[ウェブストリームの詳細]画面が表示されました。

3[内部トラフィックの定義]を作成する

4除外するIPアドレスを設定する

ワンポイントIPアドレスが複数ある場合の指定方法IPアドレスの設定では、最大10個まで登録できます。IPアドレスに範囲がある場合はCIDR表記で設定することも可能です。CIDR表記とは「192.10.100.xxx/24」のように、IPアドレスの後ろにスラッシュでネットワーク部のビット数を記述する方法です。CIDR表記を利用した設定を行う場合はネットワーク管理者などにご確認ください。○STEP2:定義した設定をテストする設定ができたら、[データフィルタ]画面を開き、内部トラフィック除外設定を行います。デフォルト設定で「InternalTraffic」が設定されており、「現在の状態」が「テスト」に設定されています。「テスト」とはその名の通り設定した内容が動作するかテストするための状態です。1[データフィルタ]画面でフィルタの状態を確認するGA4の管理画面で、[プロパティ]を表示しておきます。

デフォルト設定の[InternalTraffice]は任意の名称に変更できます。変更した場合、次ページ手順2・操作3の[ディメンションの値]は変更した名称を選択してください。2「リアルタイム」レポートで条件を設定する「テスト」状態で、[レポート]→[リアルタイム]レポートを表示します。

3アクセスユーザーを計測できるか確認する

○STEP3:内部トラフィック除外設定を有効に設定する「テスト」状態では、内部トラフィックはまだ除外できません。除外するためには、設定を有効にする必要があります。1[データフィルタ]画面で公開するフィルタを選択する再度、管理画面の[データフィルタ]画面に戻ります。

2[フィルタの状態]を[有効]にし、除外設定を有効化する

内部トラフィックの除外の設定が完了しました。

Lesson23[クロスドメイントラッキング]複数サイトの遷移を計測するクロスドメイン設定を行う[このレッスンのポイント]ECサイトで購入フローが別ドメインになっているケースなど、複数のサイトを同じプロパティ(ウェブストリーム)で計測する場合は、クロスドメイン設定を行います。このレッスンで仕組みと設定方法を理解しましょう。○クロスドメイン設定をする目的ショッピングカートが別ドメインのECサイトなど、ユーザーがサイト訪問してから目的達成のアクションを行うまでに複数ドメイン間を遷移する場合があります。GA4では別々のドメインでも同じプロパティの測定IDを設置して計測できますが、ドメイン間の遷移で「離脱」→「訪問」と計測されるケースがあります(図表231)。このようなドメイン間の遷移を同じセッションとして計測するためには「クロスドメイン設定」を行います。GA4は、30分以内に別の参照元から流入した場合でも同じユーザーとして計測する仕様ですが、クロスドメイン設定を行うことでより正確に計測できます。▶クロスドメイン設定が必要なケース図表231

○クロスドメイン設定を行うクロスドメイン設定は管理画面の「データストリーム」から行います。クロスドメイン設定が完了するとドメイン間を遷移した際のURLに「_gl=xxxxxx.xxxxxx」というパラメータが追加されるようになり、クロスドメイン設定したドメイン間の遷移では「拡張計測機能」の離脱クリックは計測されなくなります。なお、サブドメイン間の遷移はクロスドメイン設定は必要ありません。1GA4の管理画面でデータストリームを選択するGA4の管理画面で、[プロパティ]→[データストリーム]を表示しておきます。

2[タグ付けの詳細設定]画面を表示する

3[ドメインの設定]画面を表示する

4クロスドメイン設定するドメインを入力する

設定が完了します。サブドメイン間の場合はクロスドメイン設定は必要ありません。

Lesson24[クロスデバイスでの計測]UserID機能でWebサイトとアプリのクロスデバイス計測をする[このレッスンのポイント]通常、同一人物がWebサイトとモバイルアプリを利用した場合は別人として計測されますが、GA4では、UserID機能を利用すると、デバイスをまたいだ場合でも同一人物として計測することが可能です。○UserID機能でクロスデバイス計測を行うUserID機能とは、会員ログインをするECサイトやサービスサイトで、会員登録またはログイン時にユーザーに割り当てる一意の会員IDをGA4で計測する機能です。もし、Webサイトとモバイルアプリのアクセスで会員IDが同じであれば、GA4は同一人物として計測します。UserIDを計測するためには、会員登録またはログイン時に会員IDをWebサイトやアプリに出力しておく必要があります。Webサイトであればタグマネージャーで取得するためにdataLayerというJavaScriptコードに出力します(図表241)。それ以外にもJavaScriptの変数やCookieなどに設定する方法もあるので、Webサイトの管理者や制作者と相談のうえ、計測方法を検討してください。ログイン済みユーザーであれば、全画面で会員IDを出力しておくことが理想です。▶dataLayerの設定例図表241ワンポイントモバイルアプリでUserIDを利用するにはSDKを使用してアプリにUserIDを実装するには、iOSまたはAndroid向けの手順をそれぞれご確認ください。▶ユーザーIDを設定するhttps://firebase.google.com/docs/analytics/userid?hl=ja○WebサイトでUserIDを利用する準備WebサイトでUserIDを実装するには、Webサイトやアプリ上に出力されている会員IDをタグマネージャーで取得し、取得した会員IDを「GA4設定」の[設定のフィールド]に設定します。Lesson16で作成したタグにある[設定フィールド]に、(図表242)にように追加の設定をします。

▶[タグの設定]の[設定フィールド]図表242

[+]ボタンから[変数を選択]画面を表示させ、右上の[+]から変数を作成して、会員IDの変数を設定する○レポート用識別子を設定する

計測を始める前に、GA4がUserIDを使用できる状態に設定しておきます。管理画面の[プロパティ]→[レポート用識別子]から、[ブレンド]または[モニタリング対象]のどちらかを選択します(図表243)。▶レポート用識別子の設定図表243

[ブレンド]と[モニタリング対象]のどちらを利用してもUserIDの機能に影響はなく、クロスデバイスの計測は可能です。○UserIDが使えない場合は「Googleシグナル」を使う非会員、非ログインのユーザー、また会員IDがないサービスの場合はGoogleシグナルを利用してクロスデバイスの計測が可能になります。Googleシグナルは、Googleアカウントを持っていて、広告のカスタマイズを目的とした関連付けに同意しているユーザーの情報をもとにデータ収集する機能です。Googleアカウントの情報は保護された状態となっており、個人を特定する情報は含まれません。Googleシグナルを使っている場合、デバイス間でGoogleアカウントが同じであれば、同一人物として計測します。GA4は初期状態ではGoogleシグナルは無効になっています。Googleシグナルを有効化するためには管理画面より有効化設定を行う必要があります(図表244)。▶Googleシグナルの有効化図表244

GA4の管理画面の[プロパティ]→[データ設定]→[データ収集]から[Googleシグナルのデータ収集を有効にする]をオンにする

Webサイトとモバイルアプリの両方を利用しているユーザーは増えています。UserID機能を使って、デバイスを横断して使っているユーザーの行動を把握しましょう。

Lesson25[コンバージョン設定:基本設定]Webサイトの種類に合わせたコンバージョン設定を行う[このレッスンのポイント]Webサイトには必ず目的があり、目的の達成度を測るために数値目標が必要です。その数値はコンバージョン設定で行います。ここでは会員登録完了ページの表示をコンバージョンとして計測する場合を例に解説します。○コンバージョン計測の基準になるページを登録するコンバージョンとは、ユーザーが会員登録や資料請求など、Webサイトの目的である行動を起こしてくれた状態を指します。コンバージョン数を計測するには、特定のページに到達したときを計測します。会員登録ならば「登録完了ページ」、フォームによるお問い合わせが目標ならば「お問い合わせ完了ページ」などがコンバージョンページとなります(図表251)。GA4のタグを実装してページビューが計測されるようにしただけではコンバージョン数は計測されません。コンバージョンページのURLを指定して、コンバージョンの計測ができるように設定しましょう。▶コンバージョンページ図表251

ページビューが計測されていないページはコンバージョンの計測もされません。コンバージョンの設定をする前に、ページビューが計測されていることを確認してから設定しましょう。○コンバージョンの設定手順コンバージョンを設定するには、まずGA4でイベントを作成します。そして、作成したイベントをコンバージョンとして設定します。ここでは例として会員登録完了ページに到達したときにコンバージョンとする場合の設定を解説します。完了ページのURLは以下と想定します。https://www.example.com/reg_complete/

○STEP1:Googleアナリティクス4でイベントを作成する1カスタムイベントを作成する左メニューから[設定]→[イベント]を選択して表示しておきます。

2イベントの内容を入力する

○STEP2:イベントをコンバージョンとして設定する1新規のコンバージョンを指定する左メニューから[設定]→[コンバージョン]を選択して表示しておきます。

○コンバージョンが計測されていることを確認する設定したコンバージョンが計測されていることを確認するには[レポート]→[リアルタイム]レポートを確認します。このレポートの中にある「コンバージョン」を見て、設定したコンバージョン名で数値が計測されていることを確認しましょう(図表252)。

▶「リアルタイム」レポートの[コンバージョン]図表252

○「コンバージョン」レポート「コンバージョン」レポート(図表253)では、コンバージョン数の推移やコンバージョンしたユーザーの合計数など、コンバージョンイベント別に各指標を見ることができます。「リアルタイム」レポートでは数字を確認するだけですが、「コンバージョン」レポートではさまざまなディメンションを掛け合わせてコンバージョンの内訳を詳細に確認できます。▶「コンバージョン」レポート図表253

各コンバージョンのイベント名をクリックするとコンバージョンしたセッションの流入元が確認できる

ユニバーサルアナリティクスは同じセッション中に目標を複数回発生させても1とカウントされましたが、GA4はコンバージョンを発生させた回数分カウントされます。

Lesson26[コンバージョン設定:クリックのイベント]クリックのイベントをコンバージョンに設定する[このレッスンのポイント]資料ダウンロードや外部サイトへの送客といったユーザーのクリックなどをコンバージョンに設定する場合、URLの指定ができません。そのような場合はタグマネージャーを使ってコンバージョンを設定する方法があります。○クリックしたときのイベントをコンバージョンに設定するお気に入り追加のボタンやバナーなど、特定の箇所をクリックしたときのイベントをコンバージョンに設定したい場合があります。しかしGA4のタグを実装しているだけではクリックしたときのイベントは計測されません。イベントが計測されていなければコンバージョン設定もできませんので、まずはタグマネージャーでイベントの計測設定を行いましょう。ここではお気に入り追加のボタンをクリックした場合を例に解説します。1カスタムイベントを作成する左メニューから[設定]→[タグ]を選択して表示しておきます。

2タグタイプを選択する

3イベント名を設定する画面は開いたままにしてください。引き続き、次項で、下部の[トリガー]を設定します。

このとき設定するイベント名は任意で構いませんが、推奨イベントが使えるのであれば推奨イベント名を設定します。○トリガーの設定方法続いてトリガーを設定しますが、トリガーはWebサイトの仕様(HTMLの作り)によって、設定方法が複数あります。ここではクリック要素が下記のHTMLのように「id」が「fav」となっているボタンをクリックした例をもとに説明します。<divid=”fav”>お気に入り</div>1トリガーの設定を開始する上の手順から引き続き操作します。[タグの設定]の下にある[トリガー]エリアを表示しておきます。

2トリガーを選択する

3トリガーのタイプを選択する

4トリガーの内容を設定する

5タグの設定を保存する

○作成したイベントをコンバージョンとして設定する作成したイベントを、GA4側でコンバージョンとして設定しておきます。左メニューの[設定]→[コンバージョン]から設定します。1コンバージョンイベントを作成するGA4を起動し、左メニューの[設定]→[コンバージョン]を表示しておきます。

○コンバージョン設定の確認方法タグマネージャーのプレビューモードを使って計測確認をします。プレビューモードの使い方はLesson16を参照してください。GA4は前レッスンと同様に「リアルタイム」レポートを使って確認します。計測の確認ができたら、Lesson16同様、タグマネージャーを本番に公開して設定完了です。クリックを計測するにはある程度のHTMLの知識が必要です。もしHTMLがわからない場合はWebサイトの制作者など詳しい人に相談して設定しましょう。

Lesson27[コンバージョン設定:オーディエンストリガー]オーディエンストリガーでコンバージョンを計測する[このレッスンのポイント]GA4ではWebサイトの行動から特定の条件に合致した場合にコンバージョンとして計測することができる「オーディエンストリガー」機能があります。ここではオーディエンストリガーについて解説します。○オーディエンスとオーディエンストリガーとは「オーディエンス」機能は、ユーザーの行動をビジネス目的に合わせて条件化し抽出する機能です(図表271)。例えば、購入完了というコンバージョンに対して、キャンペーンページを見てから購入したユーザーだけ抽出するといった、特定の条件に沿ったデータ抽出ができます。「オーディエンストリガー」機能は、上記のようなオーディエンスの条件を満たした場合をコンバージョンとして計測する機能です(図表272)。GA4の計測タグを埋め込んだだけではユーザー行動を加味したコンバージョン計測は行えません。GA4では、オーディエンストリガーを利用することで、Webサイト上で特定の行動をとったユーザーのコンバージョンだけに絞って計測することができるようになりました。▶オーディエンス図表271

▶オーディエンストリガー図表272

○オーディエンストリガーを設定するカスタムオーディエンスの作成画面の右パネルに「オーディエンストリガー」の設定があります(図表273)(図表274)。カスタムオーディエンスについては、Lesson62で解説するので、詳しくはそちらも参照してください。▶オーディエンス作成画面での設定図表273

オーディエンスの作成画面で、[オーディエンストリガー]の[新規作成]をクリックして作成を開始する

[新規作成]後に表示されるダイアログで、[イベント名]に任意の名前を設定。[オーディエンスのメンバーシップが更新されると〜]の箇所は、ユーザーが条件を満たすたびにイベントを計測する場合にチェックマークを付ける。[保存]をクリックしてダイアログを閉じる▶オーディエンストリガーで設定したイベントをコンバージョンに設定図表274

オーディエンストリガーで設定したイベントをコンバージョンに設定することで計測が可能になる○オーディエンストリガーの設定を確認するオーディエンストリガーで設定したコンバージョンは設定後すぐには確認できませんが、オーディエンス作成時の画面にあるサマリーに条件に該当するユーザー数が表示されます(図表275)。この数字がゼロでなければ、設定には問題ないと言えます。ただし、この数字はすでに計測されているデータから算出している数字のため、まだ計測開始していない環境の場合は、後日あらためてコンバージョンレポートを確認してください。▶オーディエンストリガーの[サマリー]でユーザー数を確認図表275

オーディエンストリガーで設定したコンバージョンは1ユーザー1回、もしくは1日1回カウントされます。通常のコンバージョンとはカウント方法が違うため注意して使ってください。

Lesson28[eコマース計測]eコマースのイベントを計測する[このレッスンのポイント]ECサイトでは通常の設定に加え、eコマース関連の計測設定を万全にしておくことを強くおすすめします。販売状況だけでなく、集客やサイト内行動と紐づけて「販売に貢献した要因が何だったか」を分析できるようになります。○eコマースは「イベント」と「商品情報」を計測する前章までで、GA4のデータは「イベント」と「パラメータ」という概念で計測されていると説明してきました。eコマースの計測も同じように「イベント」と「パラメータ」が基本ですが、他のイベントと違い「itemパラメータ」が設定できます。itemパラメータは、サイト上でカートに追加されたり購入されたりした商品の情報を計測するための、eコマース用のパラメータです。itemパラメータで計測する商品情報などはサイト側で実装する必要があります。▶eコマースイベント、パラメータ、itemパラメータの構造図表281

eコマースイベントは、通常のパラメータに加え、itemsパラメータ(商品などの情報を持つitemパラメータのまとまり)を持つ○Googleアナリティクス4でのeコマース計測の設計GA4のeコマース計測は、1.イベント名を決める→2.送信するパラメータを決める→3.設定するという流れで設計作業を進めます。1.自サイトで使うイベント名を整理するGA4では、eコマース用のイベント名がすでに決められています。自サイトのどのページがどのイベントに該当するかを整理しましょう。▶eコマース用にあらかじめ決められているイベント名図表282

2.送信するパラメータを決める

次にパラメータの内容を整理します。例えば「add_to_cart(商品をカートへ追加)」のイベントで送信できるのは、カートに追加された商品の情報です。「purchase(購入完了)」イベントでは、購入した商品の情報に加え、transactionID(取引ID)やcoupon(クーポン)やshipping(送料)など、取引に関する情報を送信できます。このようにイベントごとに送信できる情報・必須項目が異なるため、どのページで、どんな値が送信されるか整理しておきましょう。eコマース関連のイベントについて詳しくは、以下のヘルプページを参考にしてください。▶Googleアナリティクス4イベントhttps://developers.google.com/gtagjs/reference/ga4events3.整理したイベント・パラメータを計測する送信するイベントとパラメータが決まったら、GA4で計測できるようにサイト側にdataLayerというJavaScriptコードを実装します。なるべくタグマネージャーのスニペットより前に実装しましょう(図表283)。「購入完了ページが読み込まれた」「カートに追加ボタンがクリックされた」など、GA4で計測したいタイミングでdataLayer.push()という関数が実行されるように実装します。商品情報の値は動的に取得する必要があるため、サイト開発者に協力してもらいながら実装を進める必要があります。実装方法について詳しくは、以下のヘルプページを参考にしてください。▶eコマース(GA4)デベロッパーガイドhttps://developers.google.cn/tagmanager/ecommercega4?hl=ja▶サイトに実装するdataLayerの例(add_to_cartイベント)図表283

各eコマースイベントを計測することで、売上だけでなくカート落ちや商品ごとの分析ができるようになります。○計測のためのタグマネージャー設定前項までで、eコマース計測の設計とサイトへの実装が終わりました。次に、実装した商品や取引の情報をGA4で計測するためのタグマネージャー設定を行います。1.トリガーの設定まず、サイト側に実装したイベントをすべて「カスタムイベント」トリガーとして設定します。特定のページのみを対象にしたい場合などは、「このトリガーの発生場所」で調整してください。▶カスタムイベントトリガーを設定する図表284

2.変数の設定

「データレイヤーの変数」で、使用するパラメータをすべて変数として登録します。(図表285)の例では、view_cartイベントで「currency」「value」「items」の3つの変数を作成します。「items」の中身((図表285)では「item_id」「quantity」「price」)は設定不要です。▶サイトに実装した変数ごとに「データレイヤーの変数」を作成する図表285

3.組み込み変数を有効化する

組み込み変数「Event」を有効化しておきます。この変数によって、サイト側でdataLayer.push()関数が実行されたときに、該当のイベント名が取得されます(図表286)。▶[組み込み変数の設定]図表286

4.タグの設定最後にタグを設定します(図表287)。パラメータ名はGA4で既定のものと正確に一致していないと計測されません。手入力するとスペルミスなどの可能性があるため、注意しましょう。値には先程作成した変数を設定します。各イベントに応じてイベントパラメータの種類を変える必要があるため、基本的にはイベントごとにタグを作成する必要があります。ただし、イベントパラメータが同じイベントについては、トリガーを複数設定することで、同じタグを複数のイベントで利用できます。▶イベントごとに[GA4イベント]タグを設定図表287

以上で計測の設定が完了します。タグマネージャーを公開する前に、必ずプレビューモードを使って検証を行いましょう。レポートの見方やデータの活用方法については、Lesson41で解説します。

Lesson29[Googleアナリティクス4でレポートを見る前に]ユーザーを理解するために何が必要か[このレッスンのポイント]サイトやサービスには必ず想定しているユーザー層があります。現在、どんなユーザーがサイトに訪問しているか、コンバージョンしているかをGA4で把握し、想定しているユーザーと合致しているかを調べることは非常に重要です。○Webサイトのユーザーは想定から乖離していないか世の中のさまざまなサービスや商品には「学生向け」「20代の女性向け」「企業のシステム担当者向け」など、想定しているユーザー層が必ずあります。リアルの店舗では、店頭で購買者の年齢や性別、来店回数を確認して、想定しているユーザー層と乖離していないかを推測できます。Webサイトでも基本的な考え方は同じです(図表291)。実際にWebサイトへ訪問しているユーザーと顔を合わせることはできませんが、GA4で集計している各データからユーザー層を推測して「想定しているユーザー層が利用しているか?」「乖離している理由は何か?」を調べて、サイト改善や広告施策へ生かしていきましょう(図表292)。▶想定ユーザーとの乖離を確認するには図表291※「ユーザー属性」「インタレストカテゴリ」はGoogleシグナルデータを利用▶レポートでわかったユーザー像から次の施策を考える図表292

○ユーザーの「属性」「地域情報」「環境」を見るにはWebサイトへ訪問しているユーザーの属性や地域情報は[ユーザー]→[ユーザー属性]、デバイス環境は[ユーザー]→[テクノロジー]のレポートで見ることができます(図表293)。地域情報はIPアドレスのデータをもとにおおよその地域データが表示されますが、性別、年齢、興味カテゴリ(インタレストカテゴリ)は、実際のユーザーデータではなくGoogleシグナルのデータから推計され、レポートに表示されます。デバイスカテゴリやブラウザ、OS、画面の解像度などは実際にWebサイトへアクセスしたユーザーのデバイス環境の情報です。各レポートの詳細はLesson33で解説します。▶「ユーザー」関連のレポート図表293

○ユーザーの流入(参照元)状況を見るにはWebサイトの利用ユーザーを増やすために想定ユーザーが多い媒体でサイトを訴求して集客をすることは、大事な施策のひとつです。各媒体で行った施策を評価するためにユーザーの流入状況を見るには、[ライフサイクル]→[集客]にあるレポートで確認します(図表294)(Lesson34参照)。初めてサイトへ訪れるきっかけとなった参照元は、「ユーザー獲得」レポートで確認できます(Lesson35参照)。セッションごとの訪問(トラフィック)の参照元は、「トラフィック獲得」レポートで確認できます(Lesson36参照)。流入の中でも参照元ごとのコンバージョン貢献度(アトリビューション)は、[広告]メニューのレポートで確認できます(Lesson61参照)。詳細は各レッスンで確認しましょう。▶「集客」関連のレポート図表294

○サイト内のページやアクションの状況を見るにはWebサイトに想定ユーザーがいるように、Webサイト内の各ページや機能にも想定する利用目的があります。例えば、トップページは「サイトの目的や特徴を伝える」、一覧ページは「商品ページへ誘導する」、商品ページは「商品の説明をしてカート追加をしてもらう」などが目的になります。それぞれ想定した目的の達成度合いは[ライフサイクル]→[エンゲージメント]のレポートで見ることができます(図表295)。GA4では、「サイト内で何らかのアクションをした」という行動を「エンゲージメント」という指標で表すようになりました(Lesson37参照)。サイト内の構造やページごとの役割を理解した上でレポートの各指標を見てみましょう。▶「エンゲージメント」関連のレポート図表295

メールアドレスや電話番号など、個人を特定できるユーザー情報をGA4で計測することはできません。ポリシーで厳しく制限されています。

Lesson30[ディメンション、指標]ディメンションと指標を理解する[このレッスンのポイント]GA4のレポートを操作する上で、主要な用語を理解しておくのは大切なことです。このレッスンでは、レポートを見るときに必須の「ディメンション」と「指標」についてきちんと理解しましょう。○ディメンションは「計測対象」、指標は「計測の単位」GA4の各画面でレポートを見たり、6章で取り上げるデータ探索(Lesson46参照)で独自にデータを集計するときは、「ディメンション」と「指標」を理解して操作を行う必要があります。例えば「Google検索からの訪問は1,000セッションでした」という場合、「Google検索(セッションソース(参照元))」が「ディメンション」、「セッション」が「指標」となります。つまり、計測対象となるものを「ディメンション」、ディメンションを計測する単位のことを「指標」と理解しましょう。GA4の各レポートはこの「ディメンション」と「指標」の組み合わせで構成されています(図表301)。▶レポート内でのディメンションと指標の表示場所図表301

ここでは[レポート]→[集客]→[トラフィック獲得]レポートを例に図解している

○ディメンションと指標の組み合わせレポートによく出てくるディメンションと指標の組み合わせを(図表303)で示しました。データ探索で独自にレポートを作成するときなどは、「○○ごとの、○○の数」という文にあてはめてレポートを作成するとディメンションと指標の区別がわかりやすくなります。また、ディメンションと指標にはスコープという「集計の範囲」の概念があり、正しい組み合わせで使う必要があります。▶ディメンションと指標図表302

▶ディメンションと指標の関係図表303

1つ目のディメンションを「プライマリディメンション」、2つ目のディメンションを「セカンダリディメンション」と言います。○ディメンションの切り替え、追加方法目的のデータを見るために、レポートのディメンションを切り替えたり、2つ目のディメンションを追加したい場合があります。切り替えを行うには、レポート上部のディメンション名をプルダウンメニュー内で切り替えます。ディメンションを追加する場合は、ディメンション名の右側に表示されている[+]をクリックして追加します(図表304)。▶ディメンションの切り替えと追加図表304

ディメンションと指標の組み合わせはカスタマイズできますが、ディメンションと指標を入れ替えることはできません。

Lesson31[Googleアナリティクス4の基本的なレポート]概要レポートと詳細レポートを理解する[このレッスンのポイント]GA4のレポート画面には基本的な構造があり、「概要レポート」と「詳細レポート」の大きく2種類に分けられます。このレッスンでは、それぞれのレポートの基本的な使い方を理解しましょう。○[レポート]メニュー以下のレポート(標準のレポート)GA4の左メニューの[レポート]以下のレポートは、「レポートのスナップショット」「リアルタイム」「ユーザー」「ライフサイクル」の4つに分かれています(図表311)。これらのレポートには、それぞれのカード(レポートにカード状に並ぶ情報)に必要なデータが表示される「概要レポート」(サマリー)と、ディメンションと指標が表示される「詳細レポート」の2種類があります。なお、データ探索のレポートと区別するために、本書では[レポート]メニュー以下のレポートを「標準のレポート」と呼んで区別します。▶[レポート]以下のメニュー項目図表311

左メニューの項目はLesson42の「ライブラリ」機能でカスタマイズすることができます。○概要レポートと詳細レポート概要レポートは、各レポートメニューの主要なデータをカード形式で表示するレポートです(図表312)。知りたい指標をすばやく確認するのに適しています。また、概要レポートの各カードをクリックすると詳細レポートへ移動します。詳細レポートは、ディメンションに対して関連する複数の指標を表示するレポートです(図表313)。セカンダリディメンションやアドバンスフィルタ機能などがあり、ユニバーサルアナリティクスの各レポートと似た構成になっています。▶概要レポート図表312

▶詳細レポート図表313

○標準で用意されている各レポートの内容(図表314)に、各レポートの内容をまとめました。主要な各レポートの見方については、これから続く各レッスンで取り上げていきます。▶標準で用意されている各レポートの内容図表314

Lesson32[ユーザー理解:「ユーザー属性」レポート]ユーザーの年齢、性別、地域を調べるには[このレッスンのポイント]Webサイトやアプリには「20代の女性向けサービス」など、ターゲットにしているユーザー層があります。実際にサービスを利用しているユーザーを把握することはサイトの改善、キャンペーンの施策を行う上でとても重要です。○利用ユーザーが想定ユーザーから乖離していないか調べる[レポート]→[ユーザー属性]→[ユーザー属性のサマリー]レポートでは、サイト訪問したユーザーの性別、年齢、興味カテゴリ、地域情報や言語のデータを見ることができます。[ユーザー属性の詳細]レポートでは、それぞれのユーザー属性のディメンションごとにサイト訪問した「ユーザー数」「エンゲージメント」「各イベントの発生数」「コンバージョン数」など、詳細な指標データを確認できます。「ユーザー属性」レポートは、Webサイトのターゲット層と実際のユーザー層に乖離がないかという観点で確認しましょう(図表321)。乖離しているなら、レポートから「流入元がターゲット層と合っていないのでは?」「コンテンツ・訴求内容がターゲット層と合っていないでは?」「ターゲットとしていない地域からのアクセスが多い理由は?」など、その理由を探すきっかけを見つけます。▶ユーザー属性に関するデータの重要性図表321

想定しているターゲット層との違いを深掘りして次の施策につなげよう○ユーザー属性ごとのエンゲージメント、コンバージョン「ユーザー属性の詳細」レポートを見るときのポイントは、ユーザー属性別に「どれくらい利用されているか」「コンバージョンしているか」を確認することです。エンゲージメント関連の指標データからは、ユーザー属性別の利用状況や利用時間がわかります。また、「コンバージョン」「合計収益」では、サイトの目標(コンバージョン)まで到達しているかがわかります(図表322)。▶「ユーザー属性の詳細」レポート図表322

「ユーザー属性」レポートからサイトの想定ユーザーと利用ユーザーに乖離があるかを確認しましょう。○ユーザー属性情報が取得される仕組みユーザー属性情報の中でも、「性別」「年齢」「興味・関心」を一般的なアクセス解析ツールで取得するには、Webサイト上で会員登録・ログインをしたときにユーザー属性データをアクセス解析ツール側で計測できるように実装・設定をする必要があります。会員ログインの仕組みがない場合、GA4では、ユーザー属性情報を「Googleシグナル」(図表323)という仕組みを使い、Googleアカウントなどの膨大な行動履歴情報の中から、個人を特定されない形で統計学的に推定したデータを表示します(図表324)。「地域情報」はユーザーがアクセスしているIPアドレスやネットワークの情報から各地域の判定が行われています。▶Googleシグナルの設定画面図表323

管理画面の[プロパティ]→[データ設定]→[データ収集]を開くと、「Googleシグナルのデータ収集」設定画面が表示される

▶Googleアカウントで確認できる属性情報図表324

Googleの広告カスタマイズ設定(https://adssettings.google.com/authenticated)の内容にあるような、Googleアカウントの行動履歴情報の中から、個人を特定されない形で統計学的に推定したデータを利用する

Lesson33[ユーザー理解:「テクノロジー」レポート]ユーザーのプラットフォーム、デバイス、OSを調べるには[このレッスンのポイント]Webサイトとモバイルアプリを横断して利用しているユーザーを、UserIDの実装やGoogleシグナルの情報をもとに集計できます。運営しているサービスでどれぐらいのユーザーが両方のプラットフォームを利用しているか把握しましょう。○Webとアプリの両方を利用しているユーザーを把握する運営しているサービスで、Webサイトとアプリの両方を持っている場合や、アプリのダウンロード訴求のためにサービス紹介をWebサイトで行っている場合など、ユーザーがどれぐらいの割合でWebサイトとアプリを横断しているかを調べるには、以前は複雑な実装や集計が必要でした。GA4では、UserIDを実装することでWebサイトとアプリのユーザー行動を把握できます(図表331)。また、Googleシグナルの情報から両方のプラットフォームを利用しているユーザーの割合を知ることができます。▶Webとアプリのユーザー行動を把握する図表331

GA4のレポート上で同じユーザーとして認識するには、[レポート用識別子](Lesson24を参照)で[ブレンド]か[モニタリング対象]を選択する

Webサイトとアプリの両方を計測していれば、[テクノロジー]→[ユーザーの環境の概要]レポートの「プラットフォーム」カードで、ユーザーの利用しているプラットフォームの割合が確認できる。図はWebとiOSを両方使っているユーザー○プラットフォームでユーザー体験に違いがないか調べるWebサイトやアプリの場合、同じコンテンツを閲覧してもPCとモバイル端末の違いや、デバイス、OSバージョンの違いなどがあり、ユーザーはそれぞれ異なる環境でアクセスをしています。新しい機能を実装したときなど、特定の環境でコンバージョンの低下が発生したりしていないかなどを、[ユーザー]→[テクノロジー]→[ユーザーの環境の詳細]レポートで調べることができます(図表332)。▶ディメンションを「プラットフォーム」「OSとバージョン」で表示図表332

サービスを利用しているユーザーの環境を把握したり、異常値がないかを調べる▶「ユーザーの環境の詳細」レポートのディメンション図表333

異常値の発見が得意な自動インサイトレポートとユーザー環境レポートを組み合わせて要因の特定を早めましょう。

Lesson34[集客理解:「集客」レポートを見る前提知識]集客をアップするためにレポートを利用するには[このレッスンのポイント]「集客」レポートはGA4の重要なカテゴリのひとつです。運営しているサイトには、どのチャネルやサイトからユーザーが訪れているかを理解することが大切です。各レポートの解説に進む前にまずは全体像を把握しましょう。○集客施策の効果を計測して改善につなげるサイト運営を行う中で、漫然とコンテンツの作成だけを行っていても、ユーザー数の増加にはつながりません。ビジネス成果に直結するユーザーを増やすには、広告やSNS、自然検索など各媒体でサイトへの「集客」施策を行い、サイトへの流入数を増やす必要があります。「流入」といってもユーザーはさまざまな目的・動機・経路でサイトへ訪問するため、集客施策も多様です。GA4は各流入を「初回流入(ユーザー獲得)」、「都度流入(トラフィック獲得)」という切り口で計測し、チャネルや参照元情報、キャンペーンパラメータごとに集計できます。特にGA4では一般的なアクセス解析ツールにはない、Google広告やSearchConsoleなど、Google製品と連携機能が強みです。▶初回流入と都度流入図表341

○ユーザーの訪問経路を分類した「チャネル」ユーザーがサイトへ訪問するきっかけや経路はさまざまですが、流入元をわかりやすくカテゴリ分け(分類)したものを「チャネル」といいます。GA4の決められたルールに沿って定義された「デフォルトチャネルグループ」は、ディメンションで利用することができます。一般的にデータ集計をする際、単位の大きさを表す言葉として「粒度」という表現をします。GA4の流入元を集計する際の一番大きな「粒度」はこの「チャネル」です(図表342)。

▶流入元の集計における「粒度」図表342

○デフォルトチャネルグループとキャンペーンパラメータデフォルトチャネルグループを理解すると「検索広告とソーシャルネットワークの広告では流入はどちらが多いか?」「コンバージョン数の多いチャネルはどれか?」など、現在の流入構成がわかるようになります。「検索」「ソーシャル」「動画」「ショッピング」などチャネルの分類はGoogle側のリストで自動分類されます(図表343)が、広告やリストにない流入は分類されません。これらを分類するためにはヘルプに記載されている定義を、各媒体からの流入時にキャンペーンパラメータ(Lesson57参照)として手動で設定する必要があります(図表344)。▶デフォルトチャネルの定義https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=ja▶[GA4]URL生成ツール:カスタムURLでキャンペーンデータを収集するhttps://support.google.com/analytics/answer/10917952?hl=jaanswer/9756891?hl=ja▶デフォルトチャネルグループ図表343

▶設定可能なキャンペーンパラメータ(utmパラメータ)図表344

※utm_term、utm_content、utm_idは2022年7月現在、GA4の「集客」レポートには項目として含まれないunassignedはチャネル定義のルールに一致していない流入です。流入数が多いときはキャンペーンパラメータをチェックしましょう。○「どこからの流入か?」を分析する参照元とメディア参照元とメディアという言葉は日本語の中でもよく使われる言葉ですが、Googleアナリティクスの世界では特有の意味合いがあるのでしっかり覚えましょう。まず「参照元」はサイト名やドメイン名を指し、「メディア」は広告、検索、メールなどの媒体の種別を指すと考えるとわかりやすいでしょう(図表345)。実際には細かな例外もありますが、最初の理解としては十分で、レポート画面も読みやすくなるはずです。▶「参照元」と「メディア」ディメンション図表345

○「参照元/メディア」で、さらに詳細な流入がわかる「参照元」と「メディア」は別々のディメンションですが、レポート画面や実務においては「参照元/メディア」のようにセットで扱われることが多いのも特徴です(図表346)。間にあるスラッシュは、「の」または「かつ」くらいの意味で捉えておきましょう。例えば「google/organic」であれば、「Googleが参照元で、かつ自然検索結果から流入」の意味であり、「google/cpc」は「Googleのcpc広告からの流入」です。このように、サイト名と種別を組み合わせて見るほうが「どのようなサイト、コンテンツまたは広告からの流入なのか」がわかりやすくなります。▶[集客]→[ユーザー獲得]→[最初のユーザーの参照元/メディア]図表346

Lesson35[集客理解:「ユーザー獲得」レポート]サイトに初めて訪れたユーザーの流入元を調べるには[このレッスンのポイント]GA4の「集客」レポートには、サイトに初めて訪れたユーザーの参照元情報がわかる「ユーザー獲得」レポートがあります。初めてサイトに訪れるきっかけが広告やSNSなのか、検索エンジンなのかがわかるようになりました。○ユーザーが初めてアクセスしたときのイベント「first_visit」広告やSNS、自然検索など各媒体でサイトへの「集客」施策を行う中で、ユーザーが自社のサービスを認知して、初めてサイト訪問するきっかけとなった施策を把握することは重要なことです。GA4はユーザーが初めてサイトに訪れたときに「first_visit」イベントを発生させ、ユーザーに「初めての訪問」という情報を付与させます。「ユーザー獲得」レポートでは、サイト訪問のきっかけとなった「first_visit」イベントに関連する参照元やメディア、キャンペーン別にユーザー数やエンゲージメント、CV数を知ることができます。▶初回訪問のイベント図表351

ユーザーの「初めての訪問」は「first_visit」イベントが発生しレポートで確認できる○「ユーザー獲得」レポートの使い方[レポート]→[集客]→[ユーザー獲得]レポートでは、first_visitイベントのエンゲージメントや、コンバージョンに貢献したメディア、広告施策を把握できます。指標「エンゲージのあったセッション数」の多い参照元やメディア、キャンペーンは、運営しているサービスに親和性の高い媒体と

判断できます。同様に指標「コンバージョン」の数では、各コンバージョンイベントに貢献している数を把握できます。また、初めて訪問したユーザー向けの機能やコンテンツをイベント計測している場合、指標「イベント数」のプルダウンから各イベント数がわかるため、どの機能やコンテンツが初めて訪問したユーザーに貢献しているかがわかります。▶「ユーザー獲得」レポートの[最初のユーザーのメディア]ディメンション図表352

「ユーザー獲得」レポートはユニバーサルアナリティクスにはなかった新しいレポートです。サイト訪問のきっかけから新しい気づきを発見してみましょう。

Lesson36[集客理解:「トラフィック獲得」レポート]セッションごとに訪れた媒体の成果を調べるには[このレッスンのポイント]Webマーケティングにおいて、ユーザーの流入経路を把握することは重要です。ユニバーサルアナリティクスでの「集客」レポートに該当するのが、この「トラフィック獲得」レポートです。○都度流入(サイト訪問)のイベント「session_start」[レポート]→[集客]→[トラフィック獲得]レポートは、ユニバーサルアナリティクスにあった集客系のレポートをシンプルにした作りのレポートになっています。GA4は、自動計測イベントの「session_start」がセッションに該当します(図表361)。GA4から追加されたエンゲージメントの指標、サイト内のイベント、コンバージョンの組み合わせから「どの媒体からの流入がユーザーのエンゲージメントが良かったか」を調べることが可能になりました。▶流入イベント図表361

○「トラフィック獲得」レポートの使い方セッションごとの流入を集計するには目的に応じて流入経路の分類の粒度を変えることが必要です。GA4ではユニバーサルアナリティクスと同じように粒度が大きい順番でGoogleが事前定義している「デフォルトチャネルグループ」と「メディア、ソース(参照元)、キャンペーン」「参照元プラットフォーム」のディメンションを選択できます(図表362)。それぞれの粒度で各指標から「流入の多さ」「ユーザーの反応」「目的への到達」を判断できます。▶「トラフィック獲得」レポートで粒度を変更図表362

[集客]のレポートでは、[イベント数][コンバージョン][合計収益]といったサイト運営目的への到達を計る指標が選択できます。

Lesson37[エンゲージメント:「エンゲージメントの概要」レポート]エンゲージメントの概念と仕組みを理解する[このレッスンのポイント]GA4では、新しく「エンゲージメント」という概念が導入されました。本レッスンではこの「エンゲージメント」の概念を理解するとともに、代表的なレポートの確認方法を解説します。○エンゲージメントとはサイトへの「深い関わり」を示すもの「エンゲージメント」とは、基本的には「深い関わりや関係性」を意味します。GA4では、Webサイトやアプリに対してユーザーがどう操作したのかによって、その関わり方を計測できます。覚え方としては「Webサイトやアプリに対してポジティブな行動をしたセッション」と考えるといいでしょう。GA4には、「エンゲージメント」に関する指標として「平均エンゲージメント時間」「エンゲージのあったセッション数」「エンゲージメント率」など、セッションに対して発生したエンゲージメントを表す指標があります。▶エンゲージメントの例:コンテンツが読まれたかどうかで判断図表371「エンゲージメントのあったセッション」の判定条件・10秒以上継続した・1件以上のコンバージョンイベントがあった・ページビューが2回以上あった

ワンポイントエンゲージメントの具体例エンゲージメントは、サイトの目的によって計測の判断基準が異なります。例えば、「メディアのコンテンツを読まなかったのか、熟読されたか」の違いとしては、スクロールされた割合を使います。eコマースでは商品詳細ページの滞在時間の長さ、学校や大学では紹介ビデオがどれだけ視聴されたかなどが、エンゲージメントの例として考えられます。

○エンゲージメント指標の利用例「エンゲージメント」関連の指標は、「ページとスクリーン」のレポートや集客系のレポートで利用されています(図表372)(図表373)。エンゲージメントは、GA4で新しく登場した概念ですので慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、「エンゲージメント」の概念が登場したことにより、「1ページだけ閲覧して離脱した」セッションでもすぐ離脱したセッションなのか、ページをポジティブに閲覧したセッションなのかがわかるようになりました。▶[エンゲージメント]→[エンゲージメントの概要]レポート図表372

▶「エンゲージメントの概要」レポートで使われるエンゲージメント指標図表373

▶[集客]→[トラフィック獲得]レポート図表374

▶「トラフィック獲得」レポートで使われるエンゲージメント指標図表375

エンゲージメントが低い参照元やサイト内のページを改善のポイントとして調べてみましょう。

Lesson38[エンゲージメント:「ページとスクリーン」レポート]ページの閲覧状況を確認しよう[このレッスンのポイント]計測しているデータの中でもよく利用されるのが、どのページが多く閲覧されているのかを調べるレポートです。GA4では、[エンゲージメント]→[ページとスクリーン]レポートでページの表示回数を見ることができます。○「ページとスクリーン」レポートの見方Lesson19で、GA4の計測概念はイベント単位に変わったとお伝えしましたが、「どのページがどれだけ閲覧されたか」というデータも、Webページは「page_view」、アプリ画面は「screen_view」というイベントで計測されます。Webサイトとアプリのデータが一緒になって集計されるので、「ページとスクリーン」というレポート名になっています(図表381)。▶「ページとスクリーン」レポート図表381

○「ページとスクリーン」のディメンションと指標「ページとスクリーン」レポートのディメンションはWebサイト(ウェブストリーム)とアプリ(アプリストリーム)の内容が組み合わされています(図表382)。(図表383)にそれぞれの説明を記載します。Webサイトかアプリのどちらかに絞ってレポートを見たい場合は、比較フィルタ(Lesson45参照)を使って、「ストリームID」「プラットフォーム」で「ウェブ」と「アプリ」を分けて利用しましょう。▶「ページとスクリーン」レポートのディメンション図表382

ウェブストリームのディメンションページタイトル=Webのページタイトルページ階層=Webのページパスアプリストリームのディメンションスクリーンクラス=アプリのスクリーンクラススクリーン名=アプリで実装したスクリーン名コンテンツグループコンテンツグループ=定義したコンテンツグループ※設定はタグマネージャーかGA4の計測タグで設定したコンテンツグループのみ表示される▶「ページとスクリーン」レポートで利用される指標一覧図表383

○Webページのスクロール数を計測するには「ページとスクリーン」レポートの指標に「ユニークユーザーのスクロール数」があります。この指標は、Webページが最後まで読まれたかを知るのに役立ちます。GA4の管理画面でデータストリームの詳細画面から[拡張計測機能]の[スクロール数]をオンにすると(図表384)、Webページの一番下(90%)までスクロールしたときに「scroll」イベントが発生し(図表385)、計測されます(設定についてはLesson19参照。デフォルトでオンになっています)。なお、この拡張計測機能は、「ウェブストリーム」のみ利用できます。▶拡張計測機能のスクロール数図表384

▶「ユニークユーザーのスクロール数」で読了を測る仕組み図表385

○最後まで読まれているページの数(読了数)を確認する「ページ下部90%までスクロールした」というデータは、レポート上の指標「ユニークユーザーのスクロール数」に該当します。「ユーザー」や「表示回数」といった指標と比較すると、コンテンツを質と量の両面から評価できます。例えば、(図表386)では「タグマネジメントツール『Googleタグマネージャ(TagManager)』についての紹介」というページを閲覧しているユーザーの多くは、読了していることがわかります。なお、「scroll」は90%までスクロールして発生するイベントなため、コンテンツエリアに対して下にあるフッターのエリアが長い場合、フッターエリアまで到達しないと「scroll」イベントが発生せず、意図した読了ポイントにならない場合があります。▶「ユニークユーザーのスクロール数」と「ユーザー」を比較した場合図表386

表示回数やエンゲージメント指標の他にscroll(読了数)のイベントも記事の評価にしてみましょう。

Lesson39[「リアルタイム」レポート]リアルタイムでアクセスしているユーザーを確認するには[このレッスンのポイント]「リアルタイム」レポートではサイトやアプリにアクセスしている「今の状況」を見ることができます。新しくページを追加したときや流入が増加しているときに利用しましょう。○「リアルタイム」レポートは「今」を確認するレポートGA4の標準のレポートやデータ探索レポートの場合、データが反映されるまで24時間以上必要になるケースがあるため、基本的に前日までのデータを見ていることになります。しかし、一部のデータは「リアルタイム」レポートでサイトやアプリにアクセスしている「今」のユーザーを確認することができます(図表391)。広告、SNSなど流入が急上昇しているタイミングや、新規コンテンツを追加した際の影響を見たり、新しいページの計測確認に利用できます。▶「リアルタイム」レポート図表391

▶「リアルタイム」レポートの各カード図表392

❶過去30分間のユーザー分単位で過去30分間のユーザー数を確認できる。デバイスカテゴリ別で割合が表示される

❷ユーザー(トラフィック系)サイトに訪れているユーザーの最初のトラフィックを確認できる。[▼]で[参照元]「メディア」[参照元プラットフォーム][キャンペーン]に切り替えできる

❸ユーザー(オーディエンス)作成したオーディエンスに属しているユーザー数を確認できる。[▼]で[ユーザー]、[新規ユーザー]の切り替えができる

❹表示回数(ページタイトルとスクリーン名)ユーザーが今どんなコンテンツを閲覧しているのかを確認できる。表示される内容は、Webサイトではページタイトル、アプリではスクリーン名

❺イベント数(イベント名)どんなイベントが発生しているかイベント名ごとのイベント数が確認できる

❻コンバージョン(イベント名)設定したコンバージョンイベントのコンバージョン数が確認できる

❼ユーザー(ユーザープロパティ)計測しているユーザープロパティ別でユーザー数を確認できる▶ユーザースナップショット図表393

❽の[ユーザースナップショットを表示]をクリックすると、ランダムで選択された1人のユーザーデータを細かく見ることができる。使用デバイス、アプリのバージョン、所在地域のほか、ユーザーが発生させた主なイベント、パラメータや関連するユーザープロパティを確認できる

タイムセールやSNSの反響があるときはぜひ「リアルタイム」レポートを確認しましょう。

Lesson40[「収益化」レポート]Webサイトやアプリのeコマース成果を把握するには[このレッスンのポイント]Webサイトやアプリに実装したeコマース系のイベント、パラメータを「収益化」レポートで見ることができます。eコマース系のイベント実装方法はLesson28で解説しています。○「収益化」レポートで集計するデータは3種類[レポート]→[収益化]以下のレポートは「Webサイト・アプリのeコマース」と「アプリ内購入(GooglePlayまたはAppleAppStore経由で購入するデジタルコンテンツ)」「アプリ内の広告」の集計データが表示されます。ここではeコマースについて、概要レポートと詳細レポート(「eコマースの詳細」レポート)の見方を解説します。GA4ではECサイト・アプリなど商品・購入に関わるデータを計測するイベント・パラメータが用意されており、イベントをサイト内に実装することで、購入された商品の売上額や売上数など計測できるようになります。「商品を表示した」「カートへ追加した」「購入した」というデータを計測することで、商品の売上に貢献している広告やSNSなど参照元や、購入したユーザーのサイト内行動を知ることができます。▶「収益化」レポートで集計されるデータ図表401

○[収益化の概要]レポート[収益化]→[収益化の概要]レポートは「eコマース」「アプリ内購入」「アプリ内広告」の主要な収益データをサマリーで表示しています。eコマースに重要な日々の収益合計や推移は「eコマースの収益」です。収益に貢献している商品名は「eコマースの購入数(アイテム名)」で確認できます。収益が急上昇している日や商品などは「何が要因だったか」を詳細レポートやデータ探索で確認しましょう。「収益化」レポートで利用するディメンションや指標は付録の「イベント&パラメータ一覧」で説明しています。▶[収益化]→[概要]レポート図表402

❶Web・アプリ・広告の合計収益のサマリー表示と推移を確認できる❷合計購入者数・初回購入者数のサマリー表示と推移を確認できる❸ユーザーあたりの平均購入収益額のサマリーと推移を確認できる

❹商品別の購入数を確認できる❺商品リスト別の購入数を確認できる❻プロモーション別の表示回数を確認できる❼クーポン別の収益を確認できる❽アプリ内購入の商品ID別の収益を確認できる❾広告ユニット別の収益を確認できる○eコマースの詳細レポート[eコマース購入数][収益化]→[eコマース購入数]レポートでは、Lesson28で実装したeコマースの詳細データを見ることができます。「どの商品の表示回数が多かったか」「商品表示された後、カートに追加される割合の多い商品はどれか」などを確認できます(図表403)。「商品の表示回数が少なく、購入数が多い商品」は、ユーザーがサイト内で商品に接触する機会があれば、より購入数が増える可能性があると考えられますので、トップページのバナーやSNS、メルマガで訴求する、という施策が検討できます。▶[収益化]→[eコマース購入数]レポート図表403

eコマースで計測したいデータは事前に整理してから、システム担当者と連携して実装しましょう。

Lesson41[「維持率」レポート]サイトに訪れたユーザーの維持率を調べるには[このレッスンのポイント]ユーザーがサイトやアプリに初めて訪問した後、再訪問している頻度や期間、ライフタイムバリューを確認しましょう。「維持率」レポートで概要を把握し、細かいデータの確認にはデータ探索を使います。○新規ユーザーが再訪問(維持)しているかを見るにはGA4では「ユーザー獲得」レポートなど、ユーザーベースの考え方からレポートが構成されています。獲得したユーザーが再訪問してくれたかを確認するレポートとして[レポート]→[維持率]レポートがあります(図表411)。ここではレポートの各項目の解説を行います。▶「維持率」レポート図表411

▶「維持率」レポートの各カード図表412

❶新しいユーザー、リピーター新しいユーザーとリピーターの切り替えができます。新規ユーザーはサイト、アプリに初めて訪問して新規ユーザーとして計測されたユーザー数。リピーターは、過去に一度でも訪問したことがあるユーザー数

❷コホート別のユーザー維持率コホート別に、1日、7日、30日で再訪問した割合。上図では、翌日再訪ユーザーは8%。7日後の再訪は2%、30日後は0%とわかる

❸コホート別のユーザーエンゲージメントコホート別に1日、7日、30日で再訪問した平均エンゲージメント時間を確認できる

❹ユーザー維持率初回訪問日の維持率を100%として、最初の42日間に再度サイトやアプリにアクセスしたユーザーの割合を日別で確認できる

❺ユーザーエンゲージメント初回訪問日から最初の42日間に再度サイトやアプリにアクセスしたユーザーの平均エンゲージメント時間を確認できる

❻ライフタイムバリュー新規ユーザーが最初に訪問してから120日間を対象に平均収益を表示する「維持率」レポートは各指標のサマリーを確認するのに適しています。詳細なコホートやライフタイムバリューはデータ探索で見ましょう。

Lesson42[レポートのカスタマイズ]ライブラリ機能でレポートをカスタマイズする[このレッスンのポイント]GA4で標準のレポートを修正するときや独自のレポートを作成したいときはライブラリ機能を使って作成します。本レッスンでライブラリ機能とコレクションの基本を理解しましょう。○ライブラリ機能を使うには編集者以上の権限が必要GA4では「ユーザー」や「ライフサイクル」などの目的に沿ってカテゴライズされた標準のレポートがあらかじめ用意されていますが、ディメンションと指標を組み合わせて自由にレポートを作りたいときはライブラリ機能を利用します。ライブラリ機能は権限が編集者以上のユーザーが利用することができ、レポートを公開をすることで各ユーザーがレポートを閲覧できるようになります(図表421)。日々のサイト運用の中で標準のレポートにないディメンションや指標が必要なときはライブラリ機能を利用しましょう。▶ライブラリ機能の権限図表421

ライブラリ機能で管理者や編集者がカスタマイズしたレポート、コレクションを「公開」

○概要レポートのカスタマイズ方法既存の概要レポートをカスタマイズする方法を解説します。カスタマイズの実施には、編集者以上のユーザー権限が必要となります。1レポートでカスタマイズを開始する

2追加したいカードを選択する

3カードの表示状態を保存する

続いて[現在のグラフへの変更を保存][新しいレポートとして保存]を選ぶとレポートが公開されます。4カスタマイズを完了する

○詳細レポートのカスタマイズ方法既存の詳細レポートをカスタマイズする方法を解説します。概要レポートと同じ操作の流れですが、詳細レポートは「サイズ(ディメンション)」と「指標」を選択するところが異なります。ここでは、既存の詳細レポートに「ディメンション:プラットフォーム」を追加する方法を解説します。1レポートでカスタマイズを開始する

2カスタマイズするサイズ(ディメンション)と指標を選択する

3レポートの変更を保存する

4グラフの種類を変える

5詳細レポートのカスタマイズを完了する

○新規レポートの作成方法(ライブラリ機能とコレクション)新規レポートの作成は、ライブラリ機能を使って行います。

GA4の左メニューの[レポート]以下には、標準のレポートが一覧表示されています。このメニューの構造について解説すると、概要レポートと詳細レポートを含む「トピック」がレポートの基本単位になっています。また、「トピック」をまとめたものを「コレクション」といいます。これらの用語は、ライブラリ機能でレポートを作成する際に使います。新規に作成したレポートは、既存の標準のレポートに追加して表示されるようになります。▶トピックとコレクション図表421

GA4の画面上では、「サマリー」は「概要」と同義で使われています。

概要レポートの新規作成1[ライブラリ]から概要(サマリー)レポートを作成する

[ライブラリ]は管理者、編集者権限のユーザーのみに表示されます。

2カードを追加する空のレポートが表示されました。

最大16個までカードを追加できます。[カードの追加]から概要レポートの編集のようにカードを追加します。用意されているテンプレートから作成することもできます。3作成したレポートを保存する

4レポート一覧に保存したレポートが表示されるレポート一覧に保存されます。この状態では標準のレポートに反映されません。作成したレポートを、コレクション、トピックに適用する必要があります(「コレクションに紐づけて他のユーザーと共有する」参照)。

詳細レポートの新規作成1[ライブラリ]から詳細レポートを作成する

[ライブラリ]は管理者、編集者権限のユーザーのみに表示されます。

2[カードの追加]をクリックする空のレポートが表示されました。

既存の詳細レポート編集と同じく、詳細レポートに表示させるサイズ(ディメンション)、指標を選択します。

3レポートを保存する

保存後、レポート一覧に表示されます。○コレクションに紐づけて他のユーザーと共有する新しく作成したレポートを他のユーザーと共有するには、コレクションに概要レポート、詳細レポートを紐づけて「公開」する必要があります。1[新しいコレクション]を作成するテンプレートから空のコレクションを作成できます。

2[空白]のコレクションを選択する

3コレクションにレポートを紐づける

作成したレポートはコレクションへ紐づけし、「公開」を行わないとレポートとして見ることができません。4レポートをコレクションに追加する

コレクションは5個までトピックを追加でき、各トピックには10個までレポートを追加できます。

5コレクションを保存する

6コレクションを公開する作成されたコレクションはライブラリの一覧に表示され、ステータスが[非公開]になっています。

[公開]するとプロパティを閲覧している各ユーザーとコレクションを共有できます。

COLUMNレポート画面に[!]の警告が表示されたらレポート画面の右上にやの警告が表示されることがあります。よくある2つの警告について解説します。データのしきい値Googleシグナルのデータ収集を有効にしているか、またはレポートにユーザー属性のディメンション、指標が含まれているとき、GA4の標準のレポートやデータ探索は、集計データからユーザーを推測できないようにするために、「データのしきい値」という仕組みで一部のデータを除外したレポートを表示する場合があります。

この「データのしきい値」はGA4側のシステムで定義されているため、調整することはできませんが、Googleシグナルをユーザー判別に利用しない設定にすることで、「データのしきい値」の適用を回避できる場合があります。設定を変更するには、管理画面の[プロパティ]→[レポート用識別子]で、「デバイスベース」を選択します。データのサンプリングデータ探索でレポートを作成するとき、対象となるデータがイベントの割り当て上限(無料版は1,000万イベント、有償版は10億イベント)を超えると、一部のデータを抽出して(サンプリングデータ)、その傾向をもとにレポートを生成する「サンプリング」が発生します。サンプリングレート(母集団に対する割合)によってレポートの精度が異なり、サンプリングレートが低いと実際のデータと比べて乖離した数字が表示されることがあります。

サンプリングを回避する方法としては、レポートのデータ抽出期間を短くしたり、計測イベント数を減らすため、不要なイベントを削除する方法が考えられます。有償版の場合は、「非サンプリングデータ」をリクエストする機能があります。また、BigQueryにエクスポートしたデータはサンプリングの発生がないため、実際に計測したデータとして集計することができます。

Lesson43[課題発見のための機能]課題発見のための各レポートの使い方[このレッスンのポイント]日々のサイト運用でGA4を活用する方法の一例を紹介します。KPIを日常的に確認するレポートや想定外の異常値に気づくレポートなど、目的によって見るレポートを使い分けましょう。○標準のレポートやライブラリ機能で傾向を把握するサイトを運用している中で、コンバージョンや主要なKPIをチェックすることは重要な業務です。GA4では標準のレポートやライブラリ機能を利用することで、各指標の大まかな数値を確認することができます(図表431)。定期的に確認するデータが標準のレポートやライブラリ機能で表現できない場合は、柔軟にレポートを作成できるデータポータル(Lesson67参照)と連携してデータを見ることをおすすめします(図表432)。▶標準のレポートでは大まかな数値がつかめる図表431

標準のレポート(左)やライブラリ機能のレポート(右)では、大まかな数値しかわからない▶データポータルで作成したレポート例図表432

標準のレポートやライブラリで表現できないレポートはデータポータルで作成。Lesson67で解説する

○異常値の発見には「自動インサイト」を活用する日々のサイト運用の中では、SNSからの流入が急上昇したり、サイト内を改修後に目的外のKPIが変化したりと想定外の出来事が多く発生します。GA4では「自動インサイト」機能(図表433)(Lesson44参照)で日々の数値から異常値を検知できます。異常値が発生したら、データ探索(Lesson46〜54参照)から深堀り調査をして要因を調べましょう。▶自動インサイト図表433

インサイトの項目をクリックすると、機械学習からの予測値(期待値)と実数値の簡易レポートが表示される

「自動インサイト」で急上昇している指標がわかります。○深堀り調査には「データ探索」を活用する現状の課題や次につなげる施策を発見するためにユーザー属性やライフタイムの状況を調べたり、サイト内のユーザー行動を調べるにはデータ探索の各手法を活用します(図表434)。データ探索では、GA4の特徴のひとつである「予測指標」を使って購入の可能性が高いユーザーや収益予測などが確認できます。データ探索の各手法は、Lesson46から解説していきます。▶データ探索図表434

データ探索を活用する際は、一から作成するだけでなく、[テンプレートギャラリー]に用意されているテンプレートから作成することもできる○「比較フィルタ」「セグメント」「オーディエンス」の使い分け課題発見のためにはデータを「PC別」「モバイル別」などに分けて見る必要が出てきます。GA4ではデータを分ける機能として「比較フィルタ」「セグメント」「オーディエンス」があります。標準のレポートでは「比較フィルタ」(Lesson45参照)、データ探索では「セグメント」(Lesson47参照)、Google広告の共有ライブラリでは「オーディエンス」(Lesson62参照)を利用します。(図表435)に主な違いをまとめました。▶データを分ける機能の適用場所の違い図表435

Lesson44[自動インサイトとカスタムインサイト]サイトで急激な変化があったポイントを知るには[このレッスンのポイント]自動インサイトの機能にはGoogleの機械学習が使われています。自動インサイトを活用すれば、今まで担当者が仮説を立ててから行っていた異常値の調査分析の手間と時間が大幅に削減できます。○異常値を知らせてくれる「インサイト」機能Webサイトを運用していると、ニュースやSNSに掲載された結果、サイトへのアクセスが急激に増加したり、サイト内の不具合からコンバージョンが急激に減少したり、想定外の出来事が多くあります。今までは各レポートから異常値を見つけて原因を推測する必要があり、調査に多くの時間が必要でした。GA4では過去データをもとに機械学習から異常値を通知する「自動インサイト」の機能が大幅に強化されました。急激にトラフィックが増えた参照元や減少したページなどがインサイトの画面にいち早く表示されるため、気づきやすく、調査時間も大幅に短縮できます(図表441)。インサイトには、異常な変化や新たな傾向を自動で通知する「自動インサイト」(図表442)の他に、通知条件を自身で設定することができる「カスタムインサイト」があります。インサイトは[レポート]と[広告]メニューの各スナップショットに表示されます。▶[レポートのスナップショット]図表441

▶自動インサイトの概要図表442

○「カスタムインサイト」の作成「カスタムインサイト」は、ユーザー自身で通知するデータの変化を定義できるインサイト機能です(図表443)。プロパティごとに最大50個まで作成でき、作成したカスタムインサイトを登録したメールアドレスに通知するよう設定も可能です。カスタムインサイト作成にはアナリストか編集者の権

限が必要です。▶カスタムインサイトの作成図表443[すべての統計情報を表示]からインサイトの一覧を表示し、右上にある[作成]からカスタムインサイトを追加する

異常値のきっかけはインサイト機能で発見し、データ探索を使って詳細を調査すると調査時間の削減ができます。

Lesson45[標準のレポートの比較フィルタ]デバイスやOS別にデータを比較してレポートを見るには[このレッスンのポイント]標準のレポートで「デバイス別やOS別で見たい」など、シンプルにデータを比較したいときは「比較フィルタ」を使います。同じレポートから比較フィルタによる違いを把握しましょう。最大4つまで追加できます。○標準のレポートでデータ比較を可能にする「比較フィルタ」標準のレポートでデータを絞り込むには「比較フィルタ」を利用します(図表451)。「デスクトップ」「モバイル」「タブレット」別(デバイスカテゴリ別)に各ページのエンゲージメントを比較したりして、サイト内の利用状況を把握できます。他にも「年齢」「性別」ごとの閲覧ページの違いや「広告から流入したセッション」の閲覧ページ状況を見ることができます。より詳細な調査はデータ探索を使う必要がありますが、標準のレポートだけで簡単な比較を行いたい場合には、比較フィルタは便利な機能です。▶比較フィルタの要素図表451

比較フィルタは標準のレポートだけで使える機能です。データ探索では使えません。○比較フィルタの使い方ここでは「デバイスカテゴリ別で閲覧しているページに違いがあるか」を調べることを想定して比較フィルタの使い方を解説します。まず、GA4のデバイスカテゴリがどのように分類されているかを確認しましょう。[レポート]→[テクノロジー]→[ユーザーの環境の詳細]レポートのプライマリディメンションを[デバイスカテゴリ]に変更すると、分類を見ることができます。レポートのデバイスカテゴリは「desktop」「mobile」「tablet」「smarttv」で分かれています。この分類を比較フィルタで作成し、[エンゲージメント]→[ページとスクリーン]に適用することでレポートは完成です。比較フィルタは最大4つまで適用できます。1デバイスカテゴリの分類を調べる[ユーザー]→[テクノロジー]→[ユーザーの環境の詳細]レポートを表示しておきます。

2比較フィルタを作成する

3ディメンションの詳細を設定する

4比較フィルタの作成を繰り返し、必要な数だけ作る

5[ページとスクリーン]レポートを表示し、比較フィルタのデータをチェックする[エンゲージメント]→[ページとスクリーン]レポートを表示します。

○比較フィルタから得た仮説をアクションにつなげようここまでの手順でデバイスカテゴリ別に閲覧しているページの違いをチェックできるようになりました。上図の弊社サイトではGA4や広告、技術関連の記事を公開しているため、「desktop」が多い仮説のひとつとして、「サイト訪問をしているユーザーは業務に活用するために弊社の記事を閲覧しているのでは?」という推測ができます。次のアクションとしては「desktop」からコンバージョンにつなげるためのサイト導線の追加や、「mobile」閲覧数を増やすためにモバイルデバイスで表示したときの回遊を増やすためのサイト改修が考えられます。利用するレポートにより、比較フィルタでは選択できないディメンションがあります。

Lesson46[データ探索の手法]新しい機能「データ探索」の使い方を理解する[このレッスンのポイント]GA4で追加された機能のひとつに「データ探索」があります。ディメンションや指標をレポート上でスピーディに変更して集計できるので、詳細を深く知るための時間を大幅に削減できます。○データ探索の手法の種類データ探索には、ユニバーサルアナリティクスのカスタムレポートのような自由形式の他、サイト内の離脱状況をステップ形式で把握できる「目標到達プロセスデータ探索」や複数のセグメントから重複しているユーザーを調べる「セグメントの重複」、個々のユーザー行動の詳細がわかる「ユーザーエクスプローラ」など、さまざまな探索の手法が用意されています(図表461)。▶[]https://support.google.com/analytics/answer/7579450▶データ探索の手法図表461

○データ探索の画面構成データ探索の画面は「変数」エリア、「タブの設定」エリア、「レポート」エリアの3つで構成されています(図表462)。各エリアの機能について解説します(図表463)〜(図表465)。▶3つのエリア構成図表462

▶[変数]エリアの詳細図表463

❶期間:レポートの期間を選択します。期間の比較も可能❷セグメント:[+]で追加して、レポートエリアで使用するセグメントを読み込む❸ディメンション:[+]で追加して、レポートエリアで使用するディメンションを読み込む

❹指標:[+]で追加して、レポートエリアで使用する指標を読み込む▶[タブの設定]エリアの詳細図表464

❺手法:「自由形式」「目標到達プロセスデータ探索」などレポートの手法を選択する(「データ探索の手法の種類」参照)❻ビジュアライゼーション:「表形式」「折れ線グラフ」「散布図」などレポートで表示するビジュアルを切り替えることができる❼セグメントの比較:レポートで表示するセグメントを変数エリアで読み込んだセグメントから選択もしくはドラッグで選ぶ

❽行:レポートで表示する行のディメンションを変数エリアで読み込んだディメンションから選択もしくはドラッグで選ぶ❾列:レポートで表示する列のディメンションを変数エリアで読み込んだディメンションから選択もしくはドラッグで選ぶ❿値:レポートで表示する値を変数エリアで読み込んだ指標から選択もしくはドラッグで選ぶ⓫フィルタ:レポートのデータを指定した条件で絞り込める▶[レポート]エリアの詳細図表465

❶タブ:表示するレポートを追加する。最大10個までタブを追加できる❷データのエクスポート:レポートのデータをダウンロードする。Lesson55参照❸共有:アクセス権限のあるユーザーと読み取り専用で共有できる

❹レポート上で右クリックしたときの選択項目選択項目のみを含める:選択した項目のデータのみ表示するフィルタが適用される選択項目を除外:選択した項目のデータのみ除外するフィルタが適用される選択項目からセグメントを作成:選択した項目に該当するユーザーのセグメントが自動的に生成されるユーザーを表示:選択した項目のデータのみ表示する「ユーザーエクスプローラ」が別タブで生成される○データ探索を利用する基本的な流れ1[データ探索]で適したレポートの手法を選択する左メニューから[探索]をクリックして[データ探索]を開いておきます。

ここでは[自由形式]を選んでいます。

2レポートで使う「セグメント」「ディメンション」「指標」を読み込む

3[適用]をクリックして選択項目を追加する

4[タブの設定]エリアに「セグメント」「ディメンション」「指標」を選択してレポートを表示する

データ探索の操作は慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、使いこなせば非常に便利な機能です。ぜひ活用しましょう。

Lesson47[データ探索のセグメント]データ探索で使うセグメントの基本的な使い方[このレッスンのポイント]「セグメント」は、データ探索のみで利用できる機能です。集計したデータを特定の条件で分けたり、絞り込んだりしてデータを見ることができます。セグメントを理解して使い方を覚えましょう。○「セグメント」に分けてデータを比較するGA4のレポートは「すべてのユーザー」のデータがデフォルトです。サイト改善やさまざまな施策を行うため、レポートから気づきを得るには、「コンバージョンしたユーザー」「検索機能を利用したユーザー」「○○から訪問したユーザー」などさまざまな分析軸からデータを分けたり、絞り込んだりして比較することが必要です。データ探索で利用できるセグメント機能は、ディメンションに用意されていない特定の条件を作るのに役立ちます(図表471)。▶セグメントを適用してレポートを絞り込む図表471

○カスタムセグメントを作成するセグメントを作成するには、[変数]エリアの[セグメント]にある[+]をクリックします。[カスタムセグメントを作成]画面で「セグメントのタイプ」(次ページ参照)を選択すると、セグメントビルダーが起動します(図表472)。この図では、「セグメントのタイプ」に「ユーザーセグメント」を選択し、❶ディメンションの条件に「click」イベントを発生させた場合という条件を設定しています。▶セグメントビルダーの概要図表472

○3種類のセグメントと対象となるデータ前述の「セグメントのタイプ」には「ユーザーセグメント」「セッションセグメント」「イベントセグメント」の3種類があり、選択するタイプによって対象となるデータが変わります。(図表473)(図表474)(図表475)では、(図表472)の「clickイベントを発生させた」セグメントを例に、それぞれの対象データを示しました。ユーザーセグメント(図表473)を参照。セグメントの条件に該当したユーザーの全イベント、全セッションが対象データ。オプションで「いずれかの時点で」にチェックマークを付けると期間中に一度でも該当条件を満たしたユーザーが対象データに含まれます。チェックマークを外すと直近の訪問で該当条件を満たしていない場合は対象データから外れるようになります。セッションセグメント(図表474)を参照。セグメントの条件に該当したセッション(session_start発生から次のsession_start直前まで)が対象データです。イベントセグメント(図表475)を参照。ユーザー、セッションセグメントと異なり最小単位の抽出条件です。サイトやアプリ内で発生したセグメントの条件に該当した「イベント」が対象データです。▶clickイベントを発生させたユーザーセグメント図表473

▶clickイベントを発生させたセッションセグメント図表474

▶clickイベントを発生させたイベントセグメント図表475

作成したセグメントは、抽出条件が正しいかどうか、他のレポートで必ず検証しましょう。

Lesson48[データ探索:自由形式]データ探索の「自由形式」を使いこなすには[このレッスンのポイント]このレッスンではデータ探索の手法の「自由形式」を解説します。各レポートの手法の特徴を覚えて目的に合った手法を利用しましょう。「自由形式」の使い方がデータ探索のレポートを作る基本形です。○「自由形式」は高機能なカスタムレポートデータ探索の「自由形式」は、表の行列がスムーズに組み換えられ、表示方法も折れ線グラフや散布図などにカスタマイズすることができます。ユニバーサルアナリティクスを利用していた方は、高機能になったカスタムレポートのイメージで操作するとわかりやすいと思います。また、数値が急上昇した要因の調査やGoogle広告へのオーディエンスへ展開するために、表示エリアの値(セル)を対象としたデータに絞り込む機能や、セグメントを作成する機能が便利です。▶データ探索で[自由形式]を選択する方法図表481テンプレートで[自由形式]をクリックするか、データ探索のレポートを開いた状態で[タブの設定]の[手法]で[自由形式]を選択する▶絞り込みやセグメントの作成図表482

セルを右クリックするとメニューが表示され、[選択項目のみを含める]や[選択項目を除外]で絞り込む機能や、[選択項目からセグメントを作成]の機能が利用できる○デバイス別の日別レポートを作成する自由形式レポートの作成サンプルとして、デバイス別に主要な指標を日別でモニタリングするレポートの作成手順を解説します。セッション(サイトの流入数)やコンバージョンに変化があるタイミングを視覚的に把握することができます。操作手順はLesson46で確認しましょう。1[自由形式]でディメンション、指標を追加する[変数]エリアに、以下のディメンション、指標を適宜追加し、表示させておきます。2[タブの設定]エリアに変数の項目を設定する

[タブの設定]エリアには、以下の項目を設定します。

3設定項目を確認する[タブの設定]へ変数をドラッグ&ドロップするか、各項目から選択して、図のように[タブの設定]ができていることを確認してください。

4完成したレポートを確認する

○レポートの気になる箇所を深掘りするセッションやコンバージョンが多い日など、詳細なユーザー行動を把握する必要があるときは、右クリックのサブメニューから、条件が自動適用されるセグメントの作成や「ユーザーエクスプローラ」で深堀りします(図表483)。▶選択項目からセグメントを作成図表483セルを右クリックして[選択項目からセグメントを作成]を選択

セグメントを作成し、[保存]ボタンで保存できる

レポートから作成したセグメントはオーディエンスとして保存できます。

Lesson49[データ探索:コホート分析]ユーザーの再訪問のきっかけを見つけるには[このレッスンのポイント]「コホートデータ探索」は、ユーザーがWebサイトに初めて訪れてから、どれだけ再訪問しているか、Webサイトに定着しているかがわかるレポートです。ユーザーが再訪問するきっかけを見つけましょう。○ユーザーグループ別にサイトの定着率を調べるコホート分析の「コホート」とは同じ属性を持つユーザーグループを意味します。データ探索の「コホートデータ探索」では、「コホートの条件(初回接触やイベント)」にマッチしたユーザーグループが、日、週、月の単位で再訪問しているかを確認できます。新規ユーザーの獲得を目的としてキャンペーンや施策などを行うとき、初回の訪問だけでなく再訪問(定着)を増やすことはサイト運営の課題のひとつです。コホート分析を使うと「再訪問が減少するタイミングを見つけて再訪問を促すメルマガを配信する」「再訪問をしてくれる割合の多いキャンペーンや施策を見つける」ことができるようになります(図表491)。▶コホート分析でわかること図表491

○「コホートデータ探索」の使い方

「コホートデータ探索」を利用するには、まずコホートの定義を[コホートへの登録条件]で選択します(図表492)。デフォルトでは[初回接触(ユーザー獲得日)]になっています。次に、再訪問の定義を[リピートの条件]項目で決定します。最後に[コホートの粒度]を毎日、毎週、毎月から選びます。▶コホートの定義図表492

▶「コホートデータ探索」の見方図表493

コホート❶「11/1~11/6に初回接触したユーザー:5,629ユーザー」のうち、❷翌週(週1)も訪問したユーザーが427、❸翌々週(週2)も訪問したユーザーが213、❹3週後(週3)も訪問したユーザーが146とわかる

[タブの設定]で[指標のタイプ]を[コホートユーザーあたり]にすると、コホートの単位を割合(定着率)に変えられるコホートの色が薄くなってくるところが、ユーザーが離脱しているタイミングを示します。そのタイミングに向けて、再訪問を促す施策を打ちましょう。

Lesson50[データ探索:目標到達プロセスの分析]離脱を防ぐポイントを見つけるには[このレッスンのポイント]「目標到達プロセスデータ探索」では、ユーザーが想定したサイト構造に沿ってコンバージョンや特定のページまで到達したかを調べることができます。ユーザーが想定通りに行動をとっているかチェックしましょう。○どのステップでユーザーが放棄しているか調べるデータ探索の「目標到達プロセスデータ探索」では、eコマースサイトの購入フローや新しく追加した機能などについて、「ユーザーが想定通りに利用しているか?」「どのポイントで放棄しているか?」を知ることができます。計測しているページやイベントをレポート上の「ステップ」として設定することで、各ステップの遷移数や放棄数がわかります(図表501)。最大10個までのステップを追加・編集できるので、想定したユーザー行動から、どのポイントで放棄が発生しているかをチェックして改修するポイントを見つけましょう。▶データ探索の「目標到達プロセスデータ探索」図表501

○目標到達プロセスレポートの作り方「目標到達プロセスデータ探索」を利用するには、レポート化したいステップの設定情報を調べる必要があります。筆者が所属しているアユダンテのサイトで「トップ→お問い合わせ→お問い合わせ完了」のステップでレポートを作成した例を紹介します。1各ステップに利用するページのURLを確認する

ステップに該当する「トップページ→お問い合わせ→お問い合わせ完了」ページのURLを確認します。今回は、図の青線の導線をステップとして作成します。トップページ=「/」

お問い合わせ=「/contactjp.htm」お問い合わせ完了=「/sendformjp.php」2[タブの設定]の[ステップ]で、各ステップの値を入力するデータ探索で[目標到達プロセスデータ探索]を作成しておきます。

3ステップ2、ステップ3の条件を入力し完成させる

4完成したレポートを確認するレポートが完成し、各ステップの放棄数や放棄率がわかります。ステップ2のデバイス別の放棄数も確認できます。

○どのステップの放棄率が高いかを確認する完成した目標到達プロセスレポートはレポートの下部に各ステップのユーザー数、完了率、放棄数、放棄率のデータが表示されます。ここからどのステップで放棄率が高いかを知ることができます。レポートを見るとステップ2からステップ3の放棄率が57.3%でした。また、デバイス別で見ると「mobile」ではステップ2からステップ3の遷移がなく、すべてが「desktop」からの問い合わせでした。○他のレポートやGoogle広告へ活用する上部のグラフエリアで右クリックすると[到達した(離脱した)ユーザーからセグメントを作成][ユーザーを表示]を選択することができます。作成したセグメントは、他のデータ探索へ適用して詳細な調査を行ったり、オーディエンス(ユーザーリスト)を作成してGoogle広告へ活用できます。▶離脱ユーザーからセグメントを作成図表502

○目標到達プロセスのオープン型、クローズ型の違い目標到達プロセスの種類は「オープン型」「クローズ型」の切り替えをすることができます。ステップを「トップページ→お問い合わせ→お問い合わせ完了」としたときを例に解説します。▶[タブの設定]の[目標到達プロセスをオープンにする]図表503

オープン型にすると、設定したステップの途中から開始したユーザーもすべてカウントする。「お問い合わせ→お問い合わせ完了」「お問い合わせ→離脱」「お問い合わせ完了のみ」のユーザーもカウントするクローズ型にすると、最初のステップ「トップ」を経由しないユーザーはカウントされない。「お問い合わせ→お問い合わせ完了」「お問い合わせ→離脱」「お問い合わせ完了のみ」のユーザーのデータはカウントされないレポートを作る前に通過点となるページやイベントを調べておくことがポイントです。

Lesson51[データ探索:セグメントの重複]作成したセグメントのユーザーが重複しているか調べるには[このレッスンのポイント]作成した複数のセグメントには両方の条件を満たしているユーザーがいます。例えば商品AとBを購入しているユーザーの重複が大きければ、商品Aを購入したユーザーに商品Bをレコメンドするなど新しい施策が発見できます。○セグメントの重複とはデータ探索の機能にあるセグメントを使うと、特定の条件に絞り込んだレポートを見ることができます。セグメントを使い始めると、セグメント間の比較をしたしたい場合が出てきます。この「セグメントの重複」を使えば、最大3つまで、セグメントの重なり合った数値を見ることができます。例えば「モバイルのユーザー」「デスクトップのユーザー」のセグメントから、「モバイルとデスクトップ」の両方を利用しているユーザーを知ることができます(図表511)。セグメントの作成方法はLesson47で解説しています。▶データ探索の「セグメントの重複」図表511

「セグメントの重複」を使うと、セグメントの重なり合った数値を見ることができる

○「セグメントの重複」を確認する「モバイルトラフィック」「デスクトップトラフィック」「地域:東京」のセグメントを作成した場合を例に解説します(図表512)。レポート上部には、重なり合いを示す図が表示され、下部にそれぞれの重なりや除外分の数値が表示されます。図上でマウスポインターを合わせると、その箇所の数値が表示されます。(図表512)では「デスクトップトラフィック」かつ「東京」のユーザー数が18,491ユーザーです。(図表513)は「モバイルトラフィック」から「地域:東京」のユーザーを除いた数値です。それぞれのセグメントからレポートを見ても重なるユーザーのボリュームはわかりませんが、[セグメント重複]を見ればひと目でわかります。▶東京地域のデスクトップからのユーザーを見る図表512

▶東京を除くモバイルトラフィックのみのユーザーを見る図表513

○「セグメントの重複」からセグメントを作成する

また、レポート上部、下部のデータ部分から、右クリックで重なりと除外条件のセグメントを作成できます(図表514)。作成したセグメントはオーディエンスや他のレポートで活用しましょう。▶「セグメントの重複」からセグメントを作成図表514

「セグメントの重複」から、施策を打つべき新たなセグメントを作ることができます。

Lesson52[データ探索:経路データの分析]ユーザーがどのようにサイト内を回遊しているか調べるには[このレッスンのポイント]「経路データ探索」を使い、実際のユーザーがサイト内でどのように遷移しているか、ユーザーの行動フローを把握しましょう。想定と異なっている遷移があるか見てみましょう。○ユーザーの行動経路を確認するデータ探索の「経路データ探索」は、樹形図(ツリー図)でユーザーのページ遷移がわかるレポートです(図表521)。実際のデータをもとにユーザーが想定していた通りにサイトを使っているか確認できます。レポートではユーザーが行動を開始する「始点」からの経路だけでなく、ユーザーが行動を完了した「終点」からさかのぼって経路を見ることもできます。サイト内でどのような経路をたどり、指定したページにたどり着いたかを確認できるため、ページ内のリンク構造やメニュー構成の改善に役立ちます。▶データ探索の「経路データ探索」図表521

○「経路データ探索」の使い方:始点ノードの種類は、「イベント名」「ページタイトルとスクリーン名」「ページタイトルとスクリーンクラス」の3種類があります。デフォルト状態では「イベント名」が設定されており、利用目的により異なりますが、Webページで次の経路を把握するには「ページタイトルとスクリーン名」に設定するのがおすすめです。各データポイントは「ノード」と呼ばれ、ノードを選択すると次のステップが表示されます(図表521)。ここでは、「アユダンテのWebサイトのトップページに訪れたユーザーが次にどのコンテンツへ遷移するか把握したい」という状況を想定して、レポートの作成手順を紹介します。1ステップ+1のノードの種類を選ぶ[データ探索]で[経路データ探索]を作成しておきます。

[ステップ+1]が[ページタイトルとスクリーン名]の表示に切り替わります。

2ノードを展開して確認する

ワンポイントページタイトルが表示されないときはイベント数が多い順から表示されるため、見たいノードの対象イベント数が少ないと表示されません。目的のページタイトルが表示されていないときは、ペン型のアイコンから表示します。

3デバイス別の内訳を調べるここではさらにデバイス別の違いを調べます。

○「経路データ探索」の使い方:終点「経路データ探索」レポートは始点の他に終点から経路を見ることができます。「特定ページの1つ前の経路はどのページだったか」「エラーページへ遷移する前のページはどこだったか」などを調べる際に役立ちます。特定のページを「お問い合わせ」ページとした場合を例に、手順を解説します。1[終点]のエリアから[ページタイトルとスクリーン名]を選ぶ

2該当ページを選択する

このように経路データ探索の終点を利用すると1つ前に閲覧したページを把握することができます。

流入元やユーザー属性別に行動フローを調べるには「セグメント」やデータ探索内の「内訳」「フィルタ」を利用しましょう。

Lesson53[データ探索:ユーザーエクスプローラ]ユーザー単位でサイト内の行動を調べるには[このレッスンのポイント]「ユーザーエクスプローラ」は、個別のユーザー行動をタイムライン形式で確認できるレポートです。コンバージョンしたユーザーのサイト内行動を確認し、ユーザー行動の理解に役立てましょう。○個別のユーザーがたどった行動を調べるデータ探索の「ユーザーエクスプローラ」は、ユーザー単位でサイトやアプリ内の閲覧したページや発生させたイベントなどユーザー行動を「タイムライン」形式で確認できるレポートです。ユーザー単位の定義はGA4がブラウザ単位でユーザーに付与するID(レポート上はアプリインスタンスID)や任意で取得しているユーザーIDが基準です(図表531)。▶「ユーザーエクスプローラ」一覧画面図表531

○離脱までの行動を見てみよう個々の「ユーザーエクスプローラ(ユーザーアクション)」のレポートでは、1人のユーザーがどのような行動を取ったのか、秒単位で各イベントが発生したタイミングがわかります。(図表532)で12月22日の❹の囲み部分では、セッション中にpage_viewを3回、scrollを1回、page_viewを2回して離脱していることがわかります。各イベントを選択すると右側のエリアでイベントのパラメータ、ユーザープロパティ(ユーザースコープのカスタムディメンション)、ユーザーが該当しているオーディエンス名がわかります。▶1ユーザーの行動を表示図表532

❶ユーザーのID、初回訪問の日付、地域情報や発生させている上位のイベント情報❷ユーザーの収益合計、エンゲージメント時間の合計❸日別でタイムラインが表示。クリックすると各イベントが時系列で表示

❹1回のセッション(session_start)から以下の行動をしていることがわかる1.page_viewを3回、2.scrollを1回、3.page_ciewを2回❺選択したイベントの「パラメータ情報」「ユーザープロパティ」「該当するオーディエンス条件」の各情報○コンバージョンしたユーザーやリピーターに絞り込む「ユーザーエクスプローラ」は表示される項目が多いため、ランダムに見たユーザーから気づきを得るのは困難です。「コンバージョンしたユーザー」「収益が多いユーザー」「リピート回数が多いユーザー」などにデータを絞ってから見ることをおすすめします。コンバージョンにつながっているユーザーがどのような行動をしているかを確認しましょう。

Lesson54[データ探索:ユーザーのライフタイム]ユーザーのライフタイムバリューを調べるには[このレッスンのポイント]ライフタイムバリューはユーザーが生涯にわたりどれぐらい利益をもたらすのか示すものです。「ユーザーのライフタイム」レポートには、機械学習の予測モデルが使われています。貢献度が高いと予測された行動パターンを発見できます。○Googleアナリティクス4でのライフタイムバリューとはGA4におけるライフタイムバリューは、計測期間においてユーザーがビジネスに対しどれだけ貢献したかを示すものです。「ユーザーのライフタイム」では、計測しているユーザーの合計数や収益データから、最も高いライフタイム収益をもたらした参照元/メディア/キャンペーンを知ることができます(図表541)。また、GA4の予測モデルから期待値の高いユーザー(購入の可能性が高く、離脱の可能性が低い)を獲得しているキャンペーンなどがわかります。なお、レポートに利用されているライフタイムデータは2020年8月15日以降にサイトやアプリを訪れた(アクティブだった)ユーザーに適用されます。▶データ探索の「ユーザーのライフタイム」図表541

○ユーザーごとに利用されるデータ「ユーザーのライフタイム」は、他のデータ探索とは異なり、選択できるディメンションや指標が限定されています。利用できるデータは、ユーザーが初めて訪れたときの初回訪問日や初回購入日、流入元などの「最初の接点」、最後の訪問日や最後の購入日など「最近の接点」、ユーザーのライフタイムにわたって集計された収益やエンゲージメントなど「ライフタイムの接点」、GA4の機械学習で生成された予測指標です(図表542)。「ユーザーのライフタイム」で定義される「ユーザーの識別」はLesson24で紹介したUserIDが優先され、次にデバイスID(WebはクライアントID、アプリはアプリインスタンスID)が使用されます。期間中にログインした状態とログアウトした状態がある場合は、ログインした状態のデータのみ利用されるため、ユーザー数の重複はなく、平均LTVなどの指標はUserIDを基準として正確に生成される仕組みになっています。▶「ユーザーのライフタイム」で選択できる項目図表542

定期的に「ユーザーのライフタイム」を確認して期待値の高いユーザーが多いキャンペーンや参照元を見つけましょう。

Lesson55[レポートの共有方法]さまざまなレポートを共有するには[このレッスンのポイント]GA4のレポートをチームメンバーに共有するには「データをダウンロードして共有する方法」と「レポート自体のリンク」を共有する2つの方法があります。このレッスンで各レポートの共有方法を覚えましょう。○レポートのデータをダウンロードして共有する週次レポートや月次レポートをGA4で作成し、チーム内で共有したいとき、レポートのデータをダウンロードして共有できます。標準のレポートとデータ探索のレポートで手順やダウンロード可能な形式が異なります。▶レポートの種類とダウンロード形式図表551

▶標準のレポートをダウンロードする方法図表552

標準のレポートの右上にある[共有]アイコンをクリックして[ファイルをダウンロード]を選択すると、PDFかCSV形式を選択してエクスポートできる▶データ探索のレポートをダウンロードする方法図表553データ探索の右上にある[データのエクスポート]アイコンをクリックしてファイルの形式を選択

注意:レポートをメールで定期配信する機能はGA4では実装されていません。ユニバーサルアナリティクスのように定期レポートをメール送信したい場合、GA4をデータポータルに接続し、データポータル内の「メール配信をスケジュール」機能で代替できます(2022年7月現在)。▶データポータル:メール配信のスケジュールを設定するhttps://support.google.com/datastudio/answer/9263641○レポートのリンクを共有する標準のレポートの右上にある共有アイコンから、「リンクを共有」を選択してレポートのURLを各メンバーに共有します。データ探索は一覧画面や自身が作成したデータ探索の右上にあるアイコンから共有モードに切り替えます。「共有」モードのデータ探索は「読み取り専用」で見ることができます。▶標準のレポートを共有する方法図表554

標準のレポートの右上にある[共有]アイコンから、[リンクを共有]を選択。[リンクのコピー]をクリックして、リンクを共有するチームメンバーへ送信する▶データ探索でレポートを共有する方法図表555

一覧画面では、作成済みのデータ探索のレポート一覧で、各レポートの右上の[…]アイコンをクリックし、[共有]を選択するとレポートを共有モードに切り替えられる

各レポートの右上にある[共有]アイコンをクリックすると、上図のダイアログが開く。[共有]をクリックするとレポートを共有モードに切り替えられる共有されたレポートは読み取り専用です。修正・変更をする場合は共有レポートをコピーしてから編集しましょう。

Lesson56[広告計測の基本的な考え方]Googleアナリティクス4での広告計測の基本を理解する[このレッスンのポイント]GA4で広告キャンペーンの効果計測を行う最大のメリットは、GoogleやYahoo!、Facebookなどの広告効果をGA4のひとつのレポートに集約できることです。ここでは計測と分析の基本を解説します。○計測と分析のための事前準備ディスプレイ広告や動画広告の普及など、デジタル広告の種類や予算は増え続けています。広告キャンペーン全体を包括して計測・分析が行える環境が求められるなか、広告計測機能はGA4の重要な機能のひとつです。そこで広告計測を行うにあたり、必ず押さえておかなければならない計測内容とポイントがあります。以下の設定や情報の確認は、必ずキャンペーンが始まる前にしておきましょう(図表561)(図表562)。キャンペーンが始まった後からでは計測ができず、効果測定のための集計や分析ができなくなります。▶広告計測のための3つの設定と確認図表561

あらゆる広告計測の基本となる考え方です。このレッスンをしっかり理解してからこの後のレッスンに進みましょう。▶必ず押さえておきたい広告計測のポイント図表562

○キャンペーン流入を見るための主なレポートは2つGA4でキャンペーン流入を見るレポートは、[レポート]→[集客]から開く、「ユーザー獲得」レポートと「トラフィック獲得」レポートの主に2つがあります(図表563)。「ユーザー獲得」レポートでは、初回訪問ユーザー(新規ユーザー)の流入の確認ができます。こちらは主に認知効果を確認するために利用するといいでしょう。マーケティングにおいて、企業や商品などを知ってもらいユーザーを呼び込むための施策に対しての効果を確認できます。「トラフィック獲得」レポートは、初回、2回目以降問わずセッションごとの流入を確認できます。主にブランディングなど認知も含めた企業や商品の比較検討や、顕在ユーザーのコンバージョンを目的とした広告効果を確認できます。レポートの具体的な解説は、Lesson35、Lesson36を参照してください。▶広告計測の基本的な考え方図表563

Lesson57[さまざまなキャンペーンの計測]キャンペーンや特定の流入を計測する[このレッスンのポイント]Google以外の広告やメールマガジンなど、特定の流入を計測する場合はGoogleアナリティクス専用の手動タグであるキャンペーンパラメータを利用しましょう。広告以外の流入計測にも利用できます。○キャンペーン計測用のパラメータを使う広告やメールマガジンなど外部から訪問する場合に、GA4で流入元がどこなのかを明確に計測するために使うのが「utmパラメータ」と言われる文字列です(図表571)。パラメータは「パラメータ名=値」の形式で表記します。▶設定可能なutmパラメータ図表571

○キャンペーン計測用パラメータの設定方法キャンペーン計測用パラメータは、リンクURLの後に「?」を付けてから入力します。パラメータ名と値は「=」でつなげ、複数のパラメータを「&」でつなぎます。(図表572)では、キャンペーンのリンクURLに設定するパラメータを例にとりあげました。値やパラメータ名の決め方については、(図表573)のように、ひとつのキャンペーンを複数の「参照元」「メディア」ごとに分解できるように設定することがポイントです。こうすることで、キャンペーン全体としての評価、各参照元、メディアごとに分解して評価できます。▶キャンペーンの計測パラメータの設定例図表572

▶パラメータの設計例図表573

どのキャンペーンで、どの参照元の、どの媒体のリンクからの流入かが分解できるように設定するのがポイント○パラメータに設定する値はわかりやすくルール化するパラメータに設定する値は、レポート画面で確認するときに内容や意味がわかりやすくなるようルール化しておく必要があります。部門や担当者ごとにバラバラのルールで運用していると、レポート画面で表示したときに煩雑になり、集計しにくくなります。同じ会社や組織であればパラメータの運用ルールを作っておくことをおすすめします。大文字と小文字の違いだけで違うキャンペーンとして計測されてしまいますので注意しましょう。

Lesson58[YouTubeEVCトラッキング]YouTube広告からの流入を計測する[このレッスンのポイント]Google広告と連携すると使える機能のひとつとして、YouTube広告の効果測定に使える「YouTubeウェブエンゲージビューコンバージョンイベント」を解説します。YouTube広告の間接効果を、GA4だけで確認できる機能です。○Googleアナリティクス4で確認できるYouTube広告の効果GA4で新しく追加された「YouTubeウェブエンゲージメントビューコンバージョンイベント(YouTubeEVC)」は、ユーザーがYouTube動画を10秒以上視聴し、動画視聴から3日以内にWebサイト上でコンバージョンに至ったときに計測されます。最近では、YouTube広告を見たことでブランドやサービスに興味を持ち、後日他のチャネルから訪問した上でコンバージョンする、といった消費者行動は珍しくありません。こうしたコンバージョンに対して、YouTube広告がどれくらい貢献しているかという「間接効果」を測れるのがYouTubeEVCです図表581。YouTubeEVCの計測にはGoogle広告とGA4のプロパティがリンクされていること、Googleシグナルが有効になっていることの2つが条件です。▶広告の「間接効果」と「直接効果」図表581

○レポートでYouTubeEVCを確認する方法YouTubeEVCは、標準のレポートのうち「最初のユーザーのGoogle広告の広告ネットワークタイプ」ディメンションが利用でき、かつ「YouTubeVideos」が計測されているレポートのみで確認できます(2022年7月現在では探索レポートでの利用はサポートされていません)。YouTubeEVCが計測されていると、「最初のユーザーのGoogle広告の広告ネットワークタイプ」に「YouTubeVideos」が計測されます(図表582)。指標については、2つの数値が合算して計測されます(図表583)。▶[最初のユーザーのGoogle広告のネットワークタイプ]図表582

▶YouTubeEVCは2つの数値の合算図表583

※2022年7月現在、この2つの数値を分けて見る方法はない

COLUMN動画広告の評価方法動画広告の課題として、効果測定が難しい点があげられます。特に認知を目的とした施策では動画広告を直接クリックしてサイトに来訪することが少ないため、間接的な効果を計測する必要があります。こうした場合、一般的には広告側でビュースルーコンバージョン(動画広告を再生した後に発生したコンバージョン)の計測を行ったり、態度変容調査やブランドリフト調査を行ったりという方法で効果測定が行われますが、手間や時間がとられてしまいます。GA4で新しく追加されたばかりのYouTubeEVCは、Googleシグナルを利用しているため、広告に手を加えなくても手軽に計測できるのが利点です。ただし認知を狙った広告の場合、最終的なコンバージョン(購入や申し込みなど)に至るには期間が必要なことも多くあり、GA4上でのコンバージョン数が計測されづらいことも想定されます。会員登録やメルマガ登録のような中間コンバージョンの計測を検討するなど、動画広告の評価方法をきちんと考えてGA4で計測するようにしましょう。利用できるレポートや指標が限られるなど機能としてはまだ限定的ですが、今後機能が拡充されればマーケティング施策の効果測定がより手軽に行えるようになるでしょう。広告では、施策の目的に合わせて「直接効果」「間接効果」を総合的に評価することが重要です。

Lesson59[Google広告との連携]Google広告と連携してデータをインポートする[このレッスンのポイント]Google広告と連携すると、GA4でGoogle広告で計測したデータを確認できます。また、GA4のデータをGoogle広告で活用することもできるようになります。ここでは連携方法について解説します。○Googleアナリティクス4でGoogle広告のデータを表示するGoogle広告アカウントと連携することによってGoogle広告側で計測しているデータ(表示回数、クリック数、費用など)が自動的にインポートされ、GA4でレポートを表示できます。▶Google広告と連携したレポート例図表591

同じGoogleのサービスだからこそ、表示回数やクリック数、費用といったデータをGA4のレポートでも見ることができます。1Google広告との連携設定を始める

2[リンク]をクリックする

3Google広告のアカウントを選択する

4連携アカウントを確認する

5[構成の設定]を設定する[Google広告アカウントを選択]で選択したアカウントが表示されたら、[次へ]をクリックしておきます。

[パーソナライズド広告を有効化]をオンにするとGA4の計測データ(オーディエンスリスト、リマーケティングのイベントなど)を利用したGoogle広告施策が可能となります。

[自動タグ設定を有効にする]を有効にすると「utmパラメータ」を手動で設定する必要がなく自動的に計測IDが付与されます。これにより作業のミスや設定の負荷を軽減できます。6連携設定を完了する[確認して送信]に、ここまでの設定内容が表示されます。

[結果]に[リンク作成済み]と表示されたら、設定完了です。

Lesson60[SearchConsoleとの連携]SearchConsoleと連携して検索キーワードを確認する[このレッスンのポイント]SearchConsoleは、Google検索結果の情報をサイト運営者に提供する無料ツールです。GA4と連携するとSearchConsoleの検索クエリ(検索キーワード)やランディングページのデータをGA4で見ることができます。○「SearchConsoleクエリ」レポートGA4とSearchConsoleを連携すると左メニューに「SearchConsole」のコレクションが追加され、「クエリ」「ランディングページ」の詳細レポートを見ることができます(図表601)。Google検索からサイト訪問へつながった「クエリ」別に「クリック数」や「表示回数」「クリック率」「平均掲載順位」が確認できます。クリック数や表示回数の多いクエリから、ユーザーにニーズのある関連コンテンツの追加やテーマ決めなどに役立ちます。Googleのプライバシーポリシーにより、検索クエリデータをGA4のサイト内行動と紐づけることはできません。各キーワードからコンバージョンやイベントがどれだけ発生したかも調べられません。▶[レポート]→[SearchConsole]→[クエリ]レポート図表601

○「Googleオーガニック検索レポート」Google検索からユーザーが訪れたページは「Googleオーガニック検索レポート」で見ることができます。このレポートはGA4のディメンション「ランディングページ」と紐づいているため、サイト内行動と組み合わせてデータを見ることができます。▶[SearchConsole]→[Googleオーガニック検索レポート]図表602

○SearchConsoleとの連携方法GA4とSearchConsoleを連携する際は、GA4の権限が「編集者」以上であることと、SearchConsoleでは「確認済みオーナー」である必要があります。事前に設定するアカウントの権限情報を確認しましょう。1プロパティからSearchConsoleをリンクするGA4の管理画面の[プロパティ]で[SearchConsoleのリンク]を表示しておきます。

2アカウントを選択する

3ウェブストリームを選択する4リンクの設定を完了する

[確認して送信]に、ここまでの設定内容が表示されます。

Lesson61[広告効果の把握]「広告」レポートでコンバージョンに貢献している流入元を把握する[このレッスンのポイント]広告レポートではコンバージョンを軸に貢献している各接点(流入元やチャネル)を把握することができます。各接点や広告の特徴を把握して、広告の評価や予算の再分配に利用しましょう。○コンバージョンに貢献している広告を評価する現在、自社のサービス訴求をする際はGoogle広告、ディスプレイ広告、メルマガ、動画広告や各SNSなど媒体が多くあります。さらに各媒体で訴求する広告も「サービスの認知目的」や「コンバージョン目的」など多岐にわたります。GA4の「トラフィック」レポートで表示される各チャネルや参照元とコンバージョンの関係性は、「ユーザーがコンバージョンしたとき(最後の接点)の流入元」が基準になっています。「広告」レポートにある「アトリビューション」は、コンバージョンに貢献した最後の接点だけでなく、コンバージョンに至るまでに接触した各接点(チャネルや流入元)に貢献度を割り当てることで、「サービスの認知に貢献した接点」、「比較検討に貢献した接点」「コンバージョンに貢献した接点」を目的別に評価するレポートです。▶「広告スナップショット」図表611

○Googleアナリティクス4のアトリビューションモデルGA4の「広告」レポートには、機械学習により生成された「データドリブンモデル」がデフォルトで設定されています(図表612)。各アトリビューションモデルの解説を表にしました。筆者がよく利用するモデルは、コンバージョンのきっかけとなった接点を評価する「ファーストクリックモデル」や、接点を均等に評価する「線形」などです。評価する目的に合わせてディメンションを「チャネル」だけではなく「参照元/メディア」「キャンペーン」に切り替えましょう。

▶モデルの解説図表612

自社サービスに対して各接点の貢献度以外にコンバージョンまでの日数や経路数をチェックしましょう。▶ラストクリックモデルと線形モデルで比較した場合図表613

○コンバージョンまでの経路傾向を把握する「コンバージョン経路」レポートではコンバージョンまでの経路の詳細を見ることができます。レポートの上部(図表614)では経路を「早期」「中期」「後期」と大きく3つに分けてタッチポイントを分類しています。上部の分類だけでも図のようにOrganicSearchが早期、中期に貢献していて、Directが後期に貢献していることがわかります。同じレポートの下部では、コンバージョンの多い経路順に「コンバージョンまでの平均日数」「タッチポイント数」を知ることができます。▶「コンバージョン経路」レポート図表614

Lesson62[カスタムオーディエンスの作成]オーディエンスを使ってリマーケティングリストを作る[このレッスンのポイント]「オーディエンス」を使うと、ユーザーのサイト閲覧行動やユーザー属性などのデータをもとに広告を表示するユーザーのグループを作成でき、Google広告でより細かなターゲティングが可能になります。○リマーケティング広告に使われるオーディエンスリマーケティング広告とはサイトに訪問したユーザーに対し、特定の広告を出して再アプローチする手法です。オーディエンスの作成はGoogle広告側でも可能ですが、GA4のオーディエンスであれば「特定のページにランディングしたユーザー」「特定の商品を購入したユーザー」など、より細かなターゲティングができます。オーディエンスは、オーディエンスの一覧画面にある[オーディエンス]から作成できます(図表621)。オーディエンスの新規作成画面にある[カスタムオーディエンスを作成する]をクリックしてオーディエンスの内容を設定します(図表622)。▶[設定]→[オーディエンス]図表621

オーディエンスを使うことで、多くのリマーケティングシナリオでのキャンペーンが可能になります。▶[オーディエンスの新規作成]の設定図表622

○カスタムオーディエンスを作成するカスタムオーディエンスは以下の3つの設定を行い作成します。①新しい条件を追加:リストに登録する条件を「ディメンション」「指標」「イベント」によって設定します。②条件のスコープ指定:リストに登録する条件の範囲を「全セッション」「同じセッション内」「同じイベント内」から設定します。

③有効期限:リストに入ったユーザーがリスト内に保存される期限を設定(最大540日)します。540日を超える日数を設定できるシステム(GA4やFirebaseCloudMessaging)で期間をできるだけ長く設定する場合は「上限に設定する」を選択します。▶カスタムオーディエンスの設定図表623

ここは、「リスティング広告から流入したことがない男性ユーザー」のリストを作成した

Lesson63[予測指標]ユーザーの行動を予測したデータを見る[このレッスンのポイント]機械学習はGA4の大きな魅力のひとつです。予測指標を使って「これから収益が見込めるチャネルに注力する」「収益が見込めないチャネルに対して対策を検討する」など、施策検討につなげることができます。○Googleアナリティクス4で使える機械学習これまでのGoogleアナリティクスでは、過去のユーザー行動を分析し、担当者が自分自身で未来の施策を考える必要がありました。しかし、多様で大量のデータから「何が成果につながっているか」という法則性を見つけ出し、施策を考えるのは容易ではありませんし、時間もかかります。こうした中で、GA4では機械学習モデルを使った「予測指標」「予測オーディエンス」という機能が追加されました。機械学習モデルを使うことで、過去のデータから「ユーザーの未来の行動」を予測できるようになり、施策につながるヒントを得ることができます。GA4の予測指標には、「購入の可能性」「離脱の可能性」「予測収益」の3種類があります(図表631)。▶予測指標の種類図表631

○予測指標を使うためにはデータが必要

機械学習による予測とは、簡単に言うと「大量のデータから、一貫性のある特徴を見つけ出すこと」です。そのため、予測指標を使うには、Googleが機械学習に利用できる形のデータがなるべく大量にあることが求められます。イベントはなるべく推奨イベントで計測し、継続してデータを収集するようにしてください。▶予測指標が利用できる条件図表632

○予測指標を利用するにはデータ探索の手法を[ユーザーのライフタイム]にすると、指標の中の「予測可能」カテゴリが使えるようになります(図表633)。▶[データ探索]→[ユーザーのライフタイム]図表633

○予測指標で分析してみよう過去のデータについて見てみましょう(図表634)。最もユーザーの合計数が多く、ユーザーの獲得に貢献しているのは「organic」ですが、LTVの平均が高く売上に貢献しているのは「email」だとわかります。ここに未来の予測データである「予測収益:平均」を追加してみます。LTVが高かった「email」と同じくらい「referral」からの収益が見込めることがわかります。▶予測指標の活用例図表634

予測指標によって「これから収益が見込めるチャネル」を見つけ出して集客に注力する、収益が見込めないチャネルに対して対策を検討するなど、施策検討につなげることができます。

Lesson64[予測オーディエンス]ユーザーの行動を予測してオーディエンスを作る[このレッスンのポイント]Lesson63の予測指標は、レポートの指標として使うだけでなくセグメントの作成条件に利用できます。セグメントに利用することで、サイトで望ましい行動をしてくれた人の分析や、その人達に向けた広告配信が可能になります。○予測指標はセグメント作成や広告配信に使える予測指標をセグメントに利用することで、「購入の可能性が高いユーザーと低いユーザーが見ているページの違い」のような分析が可能になります。さらに、このセグメントを「オーディエンス」として登録することで、購入の可能性が高いユーザーや離脱しそうなユーザーに絞って広告配信ができます。▶予測指標の活用イメージ図表641

予測オーディエンスを作成すると、プロパティにリンクされたGoogle広告のアカウントと自動的に共有され、広告配信が可能になる▶予測オーディエンスの種類と条件設定図表642

Googleの推奨イベントを使ってデータを計測しておくことで、機械学習を使った予測オーディエンスが利用できます。○Googleアナリティクス4を使った広告配信のイメージユニバーサルアナリティクスでは「過去に望ましい行動をしてくれた人」を条件に配信リストを作成するのが基本でした。しかし、GA4では機械学習を使った予測指標をもとに「今後望ましい行動をしてくれそうな人」という条件で指定できるようになりました(図表643)。Webサイトやアプリから離脱しそうなユーザーに絞ってキャンペーンの広告を配信したり、購入可能性が高いユーザーと低いユーザーで違うLPに誘導したりと、さまざまな施策を検討できます。▶Googleアナリティクス4のオーディエンス作成図表643

○予測オーディエンスの作成方法広告配信用のオーディエンスを作成するには、「設定」画面の「オーディエンス」から、右上にある[オーディエンス]をクリックします(図表644)。▶[設定]→[オーディエンス]図表644

[設定]→[オーディエンス]を開き、[オーディエンス]をクリックすると、予測オーディエンスの作成を開始できる○予測オーディエンスの利用「オーディエンスの候補」の中の「予測可能」に、予測オーディエンスの選択肢が表示されます。データの計測状況によって、利用可能なものと利用不可のものがあります(図表645)。条件選択では「上位○%」「下位○%」「カスタム」から選択できます。この%は「購入する確率が○%のユーザー」ではなく、「購入する可能性順でユーザーを並べたときの上位○%に含まれるユーザー」を指します。▶オーディエンスの作成図表645

Lesson27で紹介した「オーディエンストリガー」を利用すると、ユーザーが設定したオーディエンスに追加されたときにイベントが実行されるようになります。

Lesson65[BigQueryとの連携]Googleアナリティクス4の「生ログ」を出力するには[このレッスンのポイント]GA4とBigQueryを連携すると、GA4で計測している加工されていない生の状態のアクセスログ(生ログ)を出力できるようになります。BigQueryを活用することで、独自の集計や、他ツールとのデータ連携などが可能になります。○BigQueryで使用するプロジェクトを作成するBigQueryとはGoogleが提供するデータウェアハウスで、GoogleCloudPlatform製品のひとつです。データウェアハウスとはさまざまなデータを蓄積する、いわばデータ倉庫のようなシステムです。GA4にはBigQueryと連携できる機能が備わっています。連携により、GA4のデータをBigQueryに蓄積することができます。蓄積したデータを基幹システムなどのデータと連携したり、ダッシュボードツールで利用して、より詳細なレポートを作成できます。まだGoogleCloudPlatformにアカウントを作成していない場合はGoogleCloudPlatformのアカウントを作成しましょう。▶GoogleCloudPlatformhttps://console.cloud.google.com/▶GoogleCloudPlatformのアカウントを作成図表651

GoogleCloudPlatformにアクセスするとアカウント作成画面が表示されるGoogleCloudPlatformのアカウントはGA4と同じログインアカウントで作ると、その後のGA4との連携がしやすくなります。

1[新しいプロジェクト]を選択するGoogleCloudPlatformのWebサイト(https://console.cloud.google.com/)を表示しておきます。

2プロジェクトを作成する[新しいプロジェクト]画面が表示されました。

3BigQueryを有効にするプロジェクトを作成したら、次はBigQueryAPIを有効にします。

4BigQueryAPIを検索し選択する

5[有効にする]をクリックする

○Googleアナリティクス4とBigQueryを連携する1BigQueryのリンクを選択するGA4の管理画面を表示しておきます。

2リンクする

3プロジェクトを選択する

4エクスポートするデータを設定する

5エクスポートの設定を完了する

完了後からのデータがBigQueryに出力されます。○BigQueryにエクスポートされたデータを見てみるBigQueryにデータが出力されるようになると、GoogleCloudPlatform側で「analytics_xxxx」というテーブルに「event_xxx」というデータセットが自動的に生成されます。「event_xxx」をクリックし、プレビューを表示すると、出力されているデータを確認することができます(図表652)。▶データを確認する図表652

Lesson66[データインポート]外部データをインポートして連携するには[このレッスンのポイント]GA4で計測できるのは、Webサイトやモバイルアプリのデータのみに限られます。Webサイトとモバイルアプリ以外のデータを取得するには、外部ソースのデータを取り込む「データインポート」機能を使います。○データインポートとはデータインポート機能は、外部ソースのデータをGA4にアップロードして、計測したデータと結合しレポートの一部として表示できる機能です。例えば、CRM(顧客管理システム)にあるユーザー属性や、基幹データにある商品に関する詳細な情報、営業活動などによるコンバージョンなど、オフラインのさまざまなデータのインポートができます。インポートされたデータのほとんどは過去のデータに影響せず、インポート後にサイトに訪問したユーザーのデータの中から統合されます。データインポートは以下の手順で進めます。データインポートするための手順1インポートするデータを用意する

最初にアップロードするためのCSVファイルを用意します。1列目は統合のキーになる値を設定します。オフラインにあるデータをインポートすることで、データの分析や活用の幅が広がります。

2データソースを作成する

3インポートするデータの種類を選ぶ

用意しているインポートデータを選択し、アップロードします。

4インポートするデータを設定する

Lesson67[データポータル]データポータルのレポートを作成・共有するには[このレッスンのポイント]データポータルを使うと、GA4のレポート画面より柔軟なビジュアライズが可能です。また、作成したレポートはGA4の権限がない人にも簡単に共有できます。わかりやすいレポートを作って、データ活用を進めましょう。○データポータルとはGA4で計測したデータの集計方法は、GA4のレポート画面以外にもいくつかの選択肢があります(図表671)。ここで解説するデータポータルは、Googleが無償で提供しているダッシュボードツールです。さまざまなデータを簡潔にまとめ、表やグラフなどを一画面にまとめて見られます。データポータルで作成するレポートのデータ元を「データソース」と言います。データソースにはGA4の他、Google広告、SearchConsole、GoogleスプレッドシートなどのGoogleプロダクト、Facebook、CriteoなどGoogle以外の多様なプロダクトがあります。ひとつのレポート上に、さまざまなデータソースを集約できるのがデータポータルの大きな特徴です。▶データポータルhttps://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/datastudio/▶Googleアナリティクス4で計測したデータの主な集計方法図表671

○データポータルの作成方法GA4で利用しているのと同じアカウントで、データポータルにログインしましょう。データソースから「Googleアナリティクス」を選択し、利用したいGA4プロパティを選択して「追加」をクリックします。画面が切り替わると、自動で表が作成されます。新しくグラフを追加する場合や、画像や図形を追加する場合は上のメニューを選択します(図表672)。グラフや表を選択すると、右にディメンションや指標の編集メニューが表示されます。「フィルタ」機能を使うことで、表やグラフのデータのうち必要な項目のみに絞り込むことができます(図表673)。「特定のイベント名に絞り込む」「セッション数が◯件以上の参照元に絞り込む」など、柔軟にフィルタが作成でき、複数のグラフで使いまわせます。レポート全体にフィルタを設定したい場合は、「コントロール」を追加します。プルダウンや入力ボックスなど、指定方法もさまざまな種類から選べます。

▶データポータルの画面図表672

▶データポータルのフィルタ図表673

フィルタ機能を使うことで、表やグラフのデータのうち必要な項目のみに絞り込むことができる○セグメント機能には未対応セグメント機能はデータポータルでは使用できません。セグメントを使ったレポートが必要な場合は、データ探索を利用するか、データソースをBigQueryにしてGA4のデータをBigQuery経由で抽出するなどの工夫が必要になります。▶データポータルを使ったレポートイメージ図表674

ユーザーの合計数やセッション、参照元などさまざまな情報をひとつの画面で表示できる

レポートを作るときは、「この数値で何を伝えたいか」というストーリーを意識してグラフや表を作りましょう。○データポータルで作成したレポートの共有方法GA4ではユニバーサルアナリティクスにあった「ビュー」の機能がなくなったため、外部の代理店やお客様に、限定された範囲のレポートを共有するのが難しくなりました。データポータルはGA4のログイン権限がなくてもデータを閲覧できます。また、「特定のページのデータだけ表示する」といったフィルタもかけられるため、他の人とレポートを共有するのに便利なツールです。作成したデータポータルを他の人に共有するには、右上の[共有]メニューから共有方法を選択します。レポートの閲覧や編集には、データソースになっているGA4の権限は必須ではありません。なお、社外秘のデータが含まれるレポートは「インターネット上の誰でも」を選択して共有しないよう注意してください。▶データポータルの共有方法図表675

[共有]メニューをクリックし、共有方法を選択する▶共有設定の種類図表676

データポータルはGA4のデータ以外のデータを扱うことができます。さまざまなデータをまとめて見られるメリットを生かし、データの活用を促進させましょう。

イベント&パラメータ一覧Webサイトの計測に使用されるGA4のイベントをまとめました。計測の設計や、レポート作成時の参考にお役立てください。なお、ここで紹介するのはWebサイト用の自動収集イベント、拡張計測機能のイベント、推奨イベント(ゲーム用は除く)です。モバイルアプリ用のイベントについては割愛しましたので、Googleのヘルプページを参照してください。▶イベントリファレンスhttps://support.google.com/analytics/topic/9756175パラメータ「language」「page_location」「page_referrer」「page_title」「screen_resolution」は、カスタムイベントを含むすべてのイベントで収集されるため、記載を省略しています。自動収集イベント

拡張計測機能のイベント

推奨イベント(すべてのプロパティ向け)

推奨イベント(オンライン販売向け)

※1商品アイテムパラメータの一覧を参照※2イベント単位と商品アイテム単位のcouponパラメータは独立している※3イベント単位と商品アイテム単位のaffiliationパラメータは独立している

※4商品アイテム単位で設定されている場合は無視される商品アイテムパラメータ(items)eコマース関連のイベントでは、商品に関する情報を収集するためのパラメータが用意されています。以下に紹介します。

用語集アルファベットBigQueryGoogle社が提供するデータウェアハウス(さまざまなデータを蓄積する、いわば倉庫のようなシステム)。GoogleCloudPlatform製品のひとつ。CIDR表記「192.10.100.xxx/24」のように、IPアドレスの後ろにスラッシュでネットワーク部のビット数を記述する方法。Cookieサイト訪問者のWebブラウザごとに格納される一時的なデータ。ユーザーの新規・リピーターステータス、ユーザー属性や流入状況などを判定するデータとして使われる。eコマース計測注文情報、商品・価格データなど、主にECサイト向けに計測するGA4の機能。GoogleSearchConsole登録したWebサイトのGoogle検索におけるパフォーマンスを監視、管理できるGoogle提供の無料ツール。GA4と連携可能。GoogleTagAssistantGoogleが提供するChrome拡張ツール。Webサイトに実装したGA4やタグマネージャーのタグなど、ページの検証、診断、アラートを表示する。Google広告Googleのリスティング広告・ディスプレイ広告サービス。少額の出稿費用からGoogleの検索結果やWebサイトの記事内に広告を出稿できる。GoogleシグナルGoogleアカウントにログインしていて、広告のカスタマイズをオンにしているユーザーと関連付けられたWebサイトとアプリのセッションデータ。ログインしたユーザーと関連付けられたデータは、クロスデバイスレポート、クロスデバイスリマーケティング、クロスデバイスコンバージョンをGoogle広告へエクスポートするために使用される。GoogleタグマネージャーGA4の計測タグ、広告のコンバージョンタグなど、複数のツールのタグを一括管理できるGoogleのタグ管理ツール。GTMと略す。GoogleデータポータルGoogleが提供するデータをビジュアライズしてダッシュボードやレポートを作成できる無料のBIツール。Googleアナリティクス、Google広告やBigQueryなど各種データと連携可能。JavaScriptWebブラウザで機能するプログラミング言語のひとつ。GA4の計測タグはJavaScriptを使用している。LTV(ライフタイムバリュー)顧客生涯価値。1回の購入以外に、全期間のパフォーマンスでユーザーがコンバージョンに貢献した価値。

unassignedGA4のデフォルトチャネルグループで、チャネルルールに一致しない流入のこと。utmパラメータ→「手動タグ」を参照アアトリビューション分析1回の訪問で直接コンバージョンにつながった参照元・広告だけでなく、複数の訪問でコンバージョンに至ったユーザーが接触した参照元・広告の貢献度を測る方法。イベントGA4の計測単位。ユーザーがサイト内で発生させるさまざまな行動は「イベント」として計測される。エンゲージメント時間アプリの画面がフォアグラウンド表示されていた時間、またはWebページがフォーカス状態にあった時間の長さ。エンゲージメント率エンゲージのあったセッションの割合(エンゲージのあったセッション数をセッション数で割った値)。オーディエンス定義した特徴や行動パターンを持つユーザーのグループ。セグメントとしてリマーケティングに利用したり、ディメンションとしてレポートで利用したりできる。カカスタムインサイト設定した条件を満たしたときに、メールでアラートを出す機能。「SNSからの流入が日に5,000を超えたとき」「自然検索からの流入が週に2,000未満のとき」など。カスタム指標サイト独自に作成したデフォルト指標以外の指標。カスタム指標用のト計測タグを設置することで利用可能。カスタムディメンションGA4の既定のディメンション以外で追加でカスタマイズするディメンション(分析軸)のこと。イベントのパラメータ内容を「ユーザー」「イベント」の範囲で管理画面から登録することでレポートに利用できる。キャンペーンパラメータ→「手動タグ」を参照クロスデバイス計測PCとモバイルなど、複数のデバイスをまたいだ場合でも同一人物として計測すること。クロスドメイントラッキングGA4で計測するサイトが複数のドメインにまたがっている場合、ドメイン間をまたいだページ遷移をひとつのセッションとして計測するための方法。GA4では通常、ドメインをまたぐ遷移ではセッションが切れるため、クロスドメイントラッキングが必要になる。

計測タグHTMLに設置する、データを取得するGA4のJavaScriptコード(タグ)。検索キーワードユーザーがサイト内で検索した語句。search_termパラメータで指定。高基数基数とは、ディメンションに割り当てられた固有の値の数のこと。ディメンションによっては固有の値の数が決まっているものもある。たとえば「デバイス」の基数は「3」(パソコン、タブレット、モバイル)。一方、固有の値の数が1日で500を超えるディメンションは、高基数ディメンションとみなされる。合計ユーザー数(合計ユーザー)エンゲージメントイベント発生の有無によらず、サイトやアプリを操作したユーザーの合計数。購入完了数→「トランザクション数」を参照コホート同じ属性を持つユーザーグループのこと。GA4のコホート分析レポートでは、「コホートの条件(初回訪問やイベント)」にマッチしたユーザーグループが、日、週、月単位で再訪問しているかを見ることができる。コレクションGA4のレポート構造において、トピックをまとめたもの。コンテンツグループページ単位で計測しているデータを「分析の目的に合わせてグループ化」する機能。GA4ではタグマネージャーで設定する。コンバージョン数GA4では、コンバージョンイベントとしてマークを付けたイベントの数。主にお問い合わせ完了や購入完了のようなサイト目標を達成した数を指す。コンバージョンイベント(設定)[コンバージョン]から設定するサイト内の目標。コンバージョンイベント。サ再訪問2回目以降のセッション。参照元ユーザーがWebサイトへ訪問した際の参照元のサイト名やキャンペーン計測で設定した参照元情報。「リファラー」とも言う。サンプリング大規模なデータセットの中から有意な情報を得るため、すべてのデータの一部を抽出すること。しきい値レポートやデータ探索を閲覧する際、データに含まれるシグナル(ユーザー属性、インタレストなど)から個別ユーザーの身元を推測できないようにするために設けられている制限。ユーザー属性などの情報からユーザーを推測することを避けるため、レポートから一部のデータを除外する仕組み。

自然検索流入GoogleやYahoo!などの検索エンジンの(広告ではない)検索結果からの流入。自動タグGoogle広告のデータをGA4へ自動的にインポートするための機能。Google広告キャンペーンからのリンク先URLに自動的に「gclid」というパラメータが追加される。指標GA4のレポートの横軸にあたる、ディメンションを計測する単位のこと。手動タグutmパラメータを利用してキャンペーン計測をする方法。キャンペーン、参照元、メディア、手動広告コンテンツ、手動キーワードのディメンションを利用することができる。新規ユーザーGA4で計測を開始してから、初めてサイトへ訪れたセッション。または、クッキー削除有効期限切れなどで訪問履歴が消えているユーザーのセッション。スコープ(範囲)GA4のディメンション、指標のデータ範囲。「ユーザー」「イベント」の2種類の範囲(スコープ)がある。ストリーム→「データストリーム」を参照セカンダリディメンションレポートに追加して表示する2つ目の分析軸(ディメンション)。セグメントデータ探索内で特定の条件に基づき一部のデータに絞り込む機能。例えば、モバイルユーザーのデータのみのセグメント、購入が発生したセッションのセグメントや年齢別セグメントなど。セッションあたりのイベント数1セッションあたりの平均イベント発生数。セッション数ユーザーがサイトやアプリでセッションを開始したsession_startイベントの数。測定IDGA4でデータを送信するプロパティ、データストリームを指定するための識別子となるID。「GXXXXXXX」という形式で表示される。タタグマネージャー→「Googleタグマネージャー」を参照ダッシュボードデータポータルやGoogleアナリティクスの「ホーム」など、複数のデータを目的に合わせてひとつにまとめたレポート画面。

チャネル「OrganicSearch」「Direct」など、参照元やメディア情報を特定のルールに基づいて分類した流入経路のこと。直帰率エンゲージしなかったセッションの割合。データインポートオフラインや外部ソースのデータをGA4にインポートする機能。データストリームWebサイトやアプリからGA4へのデータの流れ。ウェブ、iOS、Androidの3種類。ウェブストリームを作ると測定IDが発行される。データ探索計測したデータを分析目的に従ってGA4の利用者が自由にデータを組み合わせたりしながら分析を行えるレポート機能。データポータル→「Googleデータポータル」を参照ディメンションGA4のレポートの縦軸にあたる、計測対象となるもの。GA4には、デフォルトでブラウザ、リンク先ページ、キャンペーンなどのディメンションがある。デバイスカテゴリサイトへ訪問した端末。GA4の場合、PC、モバイル、タブレット、SmartTVの4種類。デフォルトチャネル(グループ)GA4で既定で定義されているチャネルグループのこと。トピックGA4のレポート構造において、概要レポートと詳細レポートが含まれたレポート群の名称。トラッキングコード→「計測タグ」参照トランザクション数1回ごとの購入(注文)数。GA4ではpurchaseイベントのtransaction_idパラメータの数。ハパラメータGA4のイベントに付随する情報を計測するための機能。比較フィルタ標準のレポートでデータを絞り込むためのフィルタ機能。

ランディングページサイト全体の中でユーザーが閲覧を開始したページ(入口ページ)。LPと略す。離脱数ある画面でセッション内に最後に記録されたイベントが発生した回数。リピーターGA4で計測を開始してから、1度でもセッションを記録したことのあるユーザー。リファラー→「参照元」を参照リマーケティング過去にWebサイトに訪問したことがあるユーザーに再アプローチする広告配信方法。利用ユーザー数(利用ユーザー)アクティブユーザーの合計数。アクティブユーザーは、エンゲージメントセッションを発生させたか、first_visit/first_openかuser_engagementイベントまたはengagement_time_msecパラメータを発生させたユーザーのこと。ルックバックルックバックウィンドウは、アトリビューションによる貢献度評価の対象期間を表す。たとえば、ルックバックウィンドウが30日間であれば、1月30日のコンバージョンの貢献度は、1月1~30日に発生したタッチポイントのみに割り当てられる。

○スタッフリストカバー・本文デザイン米倉英弘(細山田デザイン事務所)カバー・本文イラスト東海林巨樹写真撮影蔭山一広(panoramahouse)編集・DTP宮崎綾子(アマルゴン)執筆協力吉成かすみ(アユダンテ株式会社)デザイン制作室今津幸弘鈴木薫編集瀧坂亮編集長柳沼俊宏

いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本2022年9月1日初版発行著者山浦直宏、高田和資、藤田佳浩発行人小川亨編集人高橋隆志発行所株式会社インプレス〒1010051東京都千代田区神田神保町一丁目105番地TEL0368374635(出版営業統括部)ホームページhttps://book.impress.co.jp/本書は著作権法上の保護を受けています。本書の一部あるいは全部について、株式会社インプレスから文書による許諾を得ずに、いかなる方法においても無断で複写、複製することは禁じられています。Copyright©2022Ayudante,Inc.Allrightsreserved.

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