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コツコツやる人のためのAdSense攻略本

コツコツやる人のためのAdSense攻略本著:オフィスペンぎん

目次本書でお伝えしたいこと考えを整理するゴールを設定する対策を立てるPV対策を優先するPV対策1:検索流入を増やす価値あるコンテンツを用意する価値の有無を確かめるコンテンツを拡充するデザインを改善するSEOで競争の土俵に立つ■titleタグにキーワードを入れる■hタグにキーワードを入れる■alt属性を記述する■被リンクを獲得する■ページスピードを改善する■サイトマップを用意するPV対策2:直接流入を増やすお金をかけずにサイトを拡散するお金をかけてサイトを拡散する検索エンジンに「検体」を提供するPV対策3:訪問者を引き留める

回遊性を強化するリンクで外に流出させない広告の設置・選別訪問者の心理状態にあわせて設置する自動広告は実際の挙動を確認する不適切な広告を排除するサイトづくりサイトで何を取り上げるか広告がつきやすいコンテンツを選ぶ既存の作品を利用する画像を活用するピラミッドの下層を狙う新しいイベントに注目するモチベーションを維持する現実味のある物差しで収益を見る事業化する得られるものに気づく付録:ざっくり一問一答あとがき

本書でお伝えしたいことこんにちは!オフィスペンぎんです。本書を手に取ってくださって、とても嬉しいです。ありがとうございます!私は、「書く仕事」をライフワークとしています。翻訳者でもあり、ライターでもありますが、いちばんキャリアが長いのはサイトづくりです。文章型コンテンツを量産してサイトで公開し、マネタイズしてきました。今では、包括的にサイト運営を行ったり、サイトマネタイズのコンサルティングを行ったりもしています。本書は、これらの経験を通じて培った、収益化のために持つべき意識と視点、それらに基づくノウハウを綴ったものです。私の場合、サイト収益の大部分はGoogleAdSenseで構成されています。ことにAdSenseは、答えというものが用意されていません。「絶対にこうしてはいけない」はあっても、「絶対にこうすべき」というのがありません。また、ページの検索表示基準や有効なSEO対策というのも、時間の流れとともに頻繁に変わるため、今日正しいことが、明日も正しいとは限りません。しかし、AdSenseに対応するための意識と視点というのは従来から一貫しています。本書は、読者の方がその意識と視点を把握することで、「コツコツ」を合理化し、無駄足を踏むことなく収益を最大化できるようになることを目的に書きました。著者:オフィスペンぎん

考えを整理するまずは、AdSenseでの収益化を進めるにあたって、ゴールとそれまでのルートを把握し、対策の根幹を固めます。

ゴールを設定するAdSenseは、広告のクリック(以下、タップを含みます)により報酬が発生しますが、クリックをゴールと捉えてしまうと、無駄な苦労を重ねてしまうかもしれません。Googleは、広告を通じて、広告主の「ビジネス上の成果」につながる可能性を重視しています。ビジネス上の成果とは、商品やサービスの購入、成約、申込、購読(サブスクリプション)などを指します。例えば、健康食品であればその商品の購入、英会話学校であれば入学、配信サービスであれば購読といった具合です。そのため、まずAdSenseのゴールは、広告主がビジネス上の成果を達成すること、もっとかみ砕いていえば、広告主の利益につながることだと考えるのが筋です。しかし、サイト運営者が訪問者の広告クリック後の行動を制御することは、実質的に不可能です。そのため、このゴールはあくまで「意識する」に留まります。つまり、誤クリックなどの訪問者の意図に逆らうような形でのクリックは、広告主にとって嬉しいものではないので、狙うべきではないといえます。このような流入は無効なトラフィックとして扱われて、そもそもほとんど収益につながりません。Googleのシステムでは高度なフィルタ機能を使用して、ユーザーの通常の操作と、広告主様へのリスクが生じる可能性のある操作とを判別します。広告主様へのリスクが生じる操作には、ユーザーの不正行為や自動ロボット、トラフィックソース、サイト運営者様の誘導による広告のクリックやインプレッションなどがあります。Googleのシステムにより、無効なトラフィックのほとんどは除外され、そうしたトラフィックについては広告主様が料金を支払うこともありません。Source:AdSenseヘルプ「無効なトラフィックを排除するためのGoogleの取り組み」加えて、広告を強引にクリックさせようと、訪問者に対して過剰にアプローチすると、訪問者に余計な負荷(インタラクションコスト)を与えてしまい、離脱を促すことになりかねません。訪問者の滞在時間が短く、離脱も頻繁になると、サイト評価に影響を与えるおそれがあり、そうなれば検索上位表示に不利になります。AdSenseでは、とにかくクリックさせようと気持ちが先行しやすくなりますが、それはゴールをクリックに設定しているからです。ゴールをその先、つまり広告主の利益に設定すれば、おのずとクリックの品質にもこだわることになり、Googleもそのクリック(トラフィック)を評価してくれます。

対策を立てる広告主の利益になることを前提に、やるべきことは訪問者に広告をクリックしてもらうことになります。もちろん「適切に」です。そして、そのためには適切に広告を設置・選別して、広告表示回数を増やすことが必須です。さらに、広告表示回数を増やすには、PV数を増やすことに尽きます。PV数はPageView数の略で、ページが閲覧された回数を指します。AdSenseの収益を引き上げるには、この根柢となるPV数を増やすことが何よりも重要です。ある程度PV数がないことには、広告の設置や表示を工夫しても奏功しません。PV対策を優先する思考のロジックに従うと、AdSense対策の根底はPV数を増やすことになります。収益性を考えたとき、打率(クリック率)を高めるより、打席数(PV数)を増やす方が、圧倒的にインパクトがあります。打率には上限がある一方で(経験上、改善を重ねても1%前後に収束します)、打席数は青天井だからです。

使える時間や労力には限りがあります。特に、クリック率の改善に躍起になっている状態が続くのは望ましくなく、その分の時間や労力はコンテンツやサイトの作成に振り分けた方が合理的です。具体的なPV対策は、検索流入を増やす、直接流入を増やす、訪問者を引き留めるに分けられます。それぞれ、以下で詳しく解説します。

PV対策1:検索流入を増やすPV数は、検索流入に大きく依存します。基本的に、検索で上位に表示されない限り、生活に余裕をもたらすほどの収益を生むPV数は望めません。

価値あるコンテンツを用意するPVは、価値あるコンテンツから生まれます。これは、ユーザーファーストなGoogleがサイト運営者に対して従来より一貫して求めているものです。コンテンツに価値がある、つまり訪問者にとって喜ばしいことがあれば、そのコンテンツを含むページは検索上位に引き上げられ、検索流入が期待できるようになります。特に、記事で構成されるページにおいては、ページを訪問することで、知りたいことを知れた、わからないことがわかったという知的満足性が大きな価値となり、その結果、問題解決が得られるかどうかまで重要視されます。Googleは、このような訪問者を満足させるコンテンツの価値を、さまざまな指標で評価しています。まず、考えるべきは訪問者のページ滞在時間です。滞在時間が短すぎる場合、例えば訪問して数秒で離脱した場合、訪問者はそのページで知りたいことを知れなかった(知的満足を得られなかった)と見なされるおそれがあります。つまり、そのページは、その訪問者が検索したキーワードに関して、価値を提供できていないと考えられます。また、もし訪問者が特定のキーワードを検索して自分のページを訪問したけど、ページを離脱して、同じキーワード検索の状態のままよそのサイトのページに移動し、そこで検索行為が終了したら、自分のページよりもよそのサイトのページの方が価値を提供できると判断されるおそれがあり、検索順位に反映されると考えるのが妥当です。そのため、特に狙ったキーワードでは十分な答えを用意しておき、自分のページを検索の終着駅にさせることで、Googleに価値を認めてもらい、結果的に検索上位を狙います。価値の有無を確かめる例えば、「また太ってつらい!」といった、単なる日記調のコンテンツを綴ったサイトは、検索上位にヒットさせづらいです。なぜなら、知的満足性に欠けるからです。著名人のブログを見て、同じような日記調のサイトで戦おうとする人もいますが、武器(知名度など)を持たない一般人では、コンテンツに価値をつけなければ、PVを稼ぐのは難しいです。例えば、「また太ってつらい!」と主観的な感情の吐露で終わらすのではなく、ダイエット法をテーマに、取り組んでいる内容と体重データなどの結果を掲載すれば、知的満足性(ダイエット法の有効性の確認)が生まれ、訪問者にとって価値あるコンテンツになりえます。おまけに、ダイエット法はマーケタブルなテーマ(対応する市場があるテーマ、詳しくは「広告がつきやすいコンテンツを選ぶ」をご覧ください)なので適した広告が表示されやすく、理論上はキレイな形になります。特に、コンテンツに価値がないことに気づかないのはマズイです。つくってもつくっても収益に結びつかず、泥沼にハマる可能性があります。自分が作ったコンテンツの価値を直視するのは、ちょっと勇気がいります。しかし、もしコンテンツを増やしても鳴かず飛ばずであれば、誰か他の人にコンテンツを見てもらって、客観的な意見やアドバイスを取り込むのが望ましいです。個人で攻める場合には、ある程度主観性を取っ払う必要があります。

コンテンツを拡充する拡充とは、拡大と充実のことです。コンテンツでいうと、拡大とは新規コンテンツを追加すること、充実とは既存コンテンツを改善することです。例えば、記事であれば、新規コンテンツを追加するのも大切ですが、一度アップロードした記事をリライトすることはそれ以上に大切です。リライトすることで、記事が補強され、鮮度も上がり、ページが再評価されます。個人的にも、リライトを重ねることで検索最上位にヒットさせたことは何度もあります。畑は違えど、スマホアプリにおいても、コンテンツの拡充、つまりアップデートが欠かせないことがうかがい知れます。望ましくは、アプリのように、コメントや評価を通じて、ユーザーの感想や要望を取り入れるプロセスが、サイトマネタイズにおいても欲しいところです。そのためには、サイトにコメント投稿機能をつける、SNSでどのようなコメントがついているかエゴサするなどの方法がありますが、実際にはなかなかコメントはつきません。そのため、誰か他の人に実際にコンテンツを見てもらい、アドバイスをもらうのが手っ取り早いです。

【コラム】記事をリライトして検索上位を狙う記事を書いてサイトにアップロードしたら、しばらく時間をおきます。その後、Googleサーチコンソールで検索パフォーマンスを確認します。検索パフォーマンスでは、検索エンジンにおいてどのようなキーワードでどれだけ表示されて、どれだけクリックされたかが数値で確認できます。表示回数に比べて、クリック数が少ないデータがあったら、それはそのキーワードで「惜しい」状態です。つまり、検索結果のページに「なんとか」表示はされているけど、クリックされていないということです。そこで、その惜しいキーワードに沿った形で記事をリライトする(充実させる)ことで、そのキーワードによる検索順位を引き上げます。これを繰り返して、さまざまなキーワードパターンに対応していくと、PV数の大幅な向上を期待できます。はじめにしばらく時間をおくのは、訪問データを一定数蓄積するためです。1ヶ月以上はおいた方が安定したデータが取れるので、待っている間は新規コンテンツをどんどん追加して、サイトの拡大に注力するのがベターです。

デザインを改善する検索流入を増やすのに、デザインの改善は間接的な効果があります。ここでのデザインは、狭義のデザイン、つまり訪問者がストレスなくどれだけ充実した体験(UX)ができるかを決定する、サイト設計のことです。サイトの視認性や移動性の最適化は、訪問者がサイトから離脱することを抑制し、さらには回遊性の向上につながります。すると、検索エンジンから「このサイトは、訪問者が長時間滞在するうえ、いろいろなページに移動し、充実した体験を得ているようなので、検索上位に表示する価値がある」と判断されることが期待できます。基本的には、ファーストビュー(ページを開いたときに、はじめに表示される画面)でメインコンテンツが確認できるようにする、コンテンツの後ろには関連性のあるリンクを設置する、コンテンツ中に関連する別ページへのリンクを差し込む、パンくずリストを設置する、などがあります。なお、ファーストビューは、広告の占める割合が大きすぎるとAdSenseのポリシーに抵触するおそれがあるうえ、離脱を促す要因にもなります。特に、スマホはディスプレイが小さいので要注意です。SEOで競争の土俵に立つSEO(SearchEngineOptimization)とは、検索エンジンにサイトを上位に表示してもらうための最適化のことです。ここにきてやっとSEOか、と感じる人もいるかもしれませんが、検索上位表示に必要なのは第一にコンテンツです。コンテンツあってのSEOであり、対策を講じたらすぐ検索上位に表示されるような都合の良いものではありません。競合とは、あくまでコンテンツの質と量で勝負します。今日のSEOは、以下に列挙するような基本的な対策を講じるだけで十分です。SEOに深入りして、眉唾な情報商材に手を出さないように気をつけてください。なお、SEO対策は、講じるのが当然ともいえます。競合はすでにSEO対策を講じて参戦しているので、言ってみればSEO対策は土俵に立つための最低条件ともいえます。■titletitleタグ内の記述は、ページのタイトルとして、検索表示時のアンカーテキスト、ブラウザータブに表示されるテキスト、ブックマークの名前などに使用されます。いずれもそのページにどのようなコンテンツがあるかを示すべきものなので、記述内容は相応に重要視されます。そのため、まずはtitleタグ内にそのページのコンテンツにかかわる重要なキーワードを入れます。ただ、titleタグ内の記述は、その実際の用途に支障のないよう簡潔にすべきであり、キーワードを詰め込みすぎて冗長になるのは避けるべきです。

titleタグ内にキーワードを入れるのは、SEOの「最古参」ともいえるもので、今でも有効と考えられています。

【コラム】キーワード対策と表記のゆれキーワード対策を講じていると、表記のゆれで悩むことがあります。表記のゆれとは、同じ意味で使用するのに、表記のしかたが複数ある状態をいいます。例えば、プログラマーとプログラマ、バイオリンとヴァイオリン、取り引きと取引きと取引などです。また、ここでは、お金を借りれると借りられる、のような誤用(ら抜き言葉)も含みます。キーワードとして、どの表記に照準をあてるか悩みがちですが、結論からいえば、どの表記でも大丈夫です。今の検索エンジンはとても賢いので、表記のゆれは包括して検索にヒットさせてくれます。そのため、キーワードの表記は、読みやすさや文体としての美しさを意識して選ぶことをおすすめします。

■hhタグは、文章中の見出し(headings)を構成します。記事は、見出しと段落で構成するのが基本です。見出しは、それに続く段落が要約されている簡潔な文とも言い換えられます。そのため、見出しの記述は重要視されると考えるのが自然です。今日のSEOでは、hタグ内の記述にもキーワードを含めるべきとされています。そもそもではありますが、コーディング上、見出しを適切に設置していないケースが多いです。pタグやdivタグに記述した文を太字にしたり、そのフォントサイズを大きくしたり、あるいはstrongタグやemタグで目立つように装飾すれば、見かけ上は見出しになるかもしれません。しかし、正しくコードを使用しなければ、検索エンジンに見出しとして見なしてもらえません。見出しは、必ずhタグで設定します。hタグは、h1からh6まであり、文章の階層構造に応じて各タグを割り当てます。h1直下の階層にはh2、h2直下の階層にはh3、h3直下の階層にはh4・・・といった要領で使用します。また、1ページ中において、h1タグは基本的に1回のみ使用します。h1タグの複数回使用は、たびたびSEOで議論にあがりますが、そもそも自然なサイト構成を意識すればh1タグはおのずと1回となります。h1タグの複数回使用は、本を読んでいたら途中で急に本の題名が変わるようなものです。■altalt属性は、残念なことに、けっこうないがしろにされています。alt属性には、ページ上の画像が何らかの原因で表示されないときに、代わりとして表示するテキストを記述します。基本的には、その画像が具体的に何を示しているのかを記述し、その内容は検索エンジンにも伝わります。例えば、ロゴ画像には、サイト名や商号などの固有のキーワードを入れておくべきでしょう。また、CSSの装飾では見出しとして不十分なので、見出しに画像をあてたいときがあります。画像を使うとキーワード対策ができないと心配するかもしれませんが、その場合はalt属性に見出しのテキストを記述します。重要な名前、コンテンツ、リンクを表示するときは、画像ではなくテキストを使用します。テキストコンテンツの代わりに画像を使用する必要がある場合は、alt属性を使用して簡単な説明テキストを組み込みます。Source:SearchConsoleヘルプ「ウェブマスター向けガイドライン」

alt属性に記述した内容は、通常、訪問者の目にふれません。しかし、だからといって、過剰に関係のないキーワードを詰め込むのはマイナス評価につながるリスクがあります。■被リンクを獲得する外部サイトにはられる自分のページへのリンクは、ページ評価の重要な指標です。このようなリンクは、被リンクやバックリンクなどと呼ばれます。しかし、被リンクを獲得するためには、ひたすら質の高いコンテンツを作り続けて自然発生を期待する以外、なかなか打つ手がありません。一方で、リンクは、クラウドソーシングなどで購入できます(有料リンク)。しかし、基本的にGoogleはリンクを購入してサイト評価を引き上げようとする行為を禁止していますので、逆効果になりかねません。加えて、リンクといっても、通常の評価を渡すリンクと、評価を渡さないリンク(nofollow属性が設定されたリンク)があり、有料リンクであれば評価を渡さないように設定することで、Googleのポリシーに準拠することになります。つまり、有料リンクは評価上げではなく、直接的な流入を期待するものになります。自然発生的なリンクは、サイトが本来持っている実力や信用、あるいはサイト同士の関連性を反映したものであるという考えがあります。有料リンクは、Googleのウェブマスター向けガイドラインに違反します。検索エンジンによるサイトの評価に悪影響を及ぼす可能性があるからです。ただし、その有料リンクが検索順位に影響を与えないように張られているならば、その限りではありません。Source:ウェブマスター向け公式ブログ「有料リンクについて」被リンクを少しでも獲得しやすくするため、訪問者に対してリンクの設置を促してみるのは一手です。例えば、ページ内に「もしお役に立てたら、お持ちのブログやサイトで紹介してもらえると励みになります!」といったメッセージをおいておきます。なお、SNS上の被リンクは基本的に評価が付与されないので、直接的なSEO効果はありません。しかし、SNSを通じて、多くの人がそのリンクからサイトを訪問すれば、その訪問者の行動は評価対象となるので、完全に無駄というわけではありません。■ページスピードを改善するページスピードとは、ブラウザーがページを読み込んで表示するまでの速さのことです。自分のサイトのページスピードは、Googleが提供するPageSpeedInsightsにURLを入力するだけですぐに診断できます。2018年、ページスピードがモバイル検索時において検索順位を決定する要素となる(通称「スピードアップデート」)との発表がありましたが、一応は「訪問者を非常に長い時間待たせているページにのみ影響する」との但し

書きつきでした。つまり、ページスピードの改善は、検索の表示順位を上げるためではなく、下げないようにするための予防措置になります。しかし、一方でページスピードが遅いと、訪問者の滞在時間が短くなるともいわれています。Speedingupwebsitesisimportant—notjusttositeowners,buttoallInternetusers.Fastersitescreatehappyusersandwe’veseeninourinternalstudiesthatwhenasiterespondsslowly,visitorsspendlesstimethere.サイトスピードを上げることは、サイト運営者のみならず、すべてのネットユーザーにとっても重要です。サイトスピードが速まることでユーザーの満足度は高まります。Googleの内部調査によると、サイトの反応が遅いと、訪問者の滞在時間が短くなることがわかりました。(著者訳)Source:Usingsitespeedinwebsearchranking,WebmasterCentralBlog(April09,2010)ページスピードは、表示順位の決定に対して、直接的にあまり影響を与えなくても、サイト滞在時間の減少に伴う離脱や敬遠によって間接的に影響を与えうるので、改善するに越したことはありません。細い回線でも、古い端末でも、快適に訪問できるページづくりを意識するのが望ましいです。ページスピードを遅くする主な原因は画像です。特に、スマホで撮った写真をそのままアップロードすると、データ容量が重いので、ページスピードが遅くなります。そのため、画像はアップロードする前に軽量化すべきです。今では、ネット上に無料で利用できる画像軽量化サービスがたくさんあるので、適宜利用してみてください。■サイトマップを用意するサイトマップは、サイトがどのようなページで構成されているかを示す、サイトの構造図ともいえます。サイトマップは、xmlサイトマップとhtmlサイトマップの2種類あります。xmlサイトマップは、訪問者が見るためのものではなく(公開されるウェブページではなく)、検索エンジンのデータ収集役であるクローラーに対して、このサイトはこんなページからできているよ、とページ情報を伝えるものです。文字通りxml形式のファイルとなりますが、ウェブサービスやソフトウェアで自動生成するのが手っ取り早いです。ページ数の少ないシンプルな静的サイト(用意してある情報を一定して表示するだけのサイト)であれば、たいていは無料のウェブサービスで事足ります。htmlサイトマップは、ブラウザーで見る通常のページとして公開されるものです。名前のとおり、htmlファイルで作られますが、phpファイルでも機能します。htmlサイトマップは、基本的に訪問者にサイト構造を伝える役割がありますが、通常は各ページへのリンクが網羅されることから、クローラビリティ(クローラーにとっての情報収集のしやすさ)を向上させることも期待できます。

しかし、サイトマップ自体は検索表示順位に直接影響を与えるものではありません。サイトマップを用意して、ページの存在を確実にクローラーに伝えることで、インデックスへの登録漏れを防止するのが狙いです。Q:WillaSitemaphelpmerankbetter?A:ASitemapdoesnotaffecttheactualrankingofyourpages.However,ifithelpsgetmoreofyoursitecrawled(bynotifyingusofURLswedidn’tpreviouslydidn’tknowabout,and/orbyhelpingusprioritizetheURLsonyoursite),thatcanleadtoincreasedpresenceandvisibilityofyoursiteinourindex.Q:サイトマップによって順位は良くなりますか?A:サイトマップは、ページの実際の順位に影響を与えませません。しかし、サイトマップによって(Googleがこれまでに確認しなかったURLを伝えることで、あるいはURLごとにページの優先度をつけることで)、より多くのページがクローリングされれば、Googleインデックスにおいて、サイトの存在感や可視性が向上します。(著者訳)Source:SitemapsFAQs,GoogleWebmasterCentralBlog(January15,2008)実際には、各ページ間のリンクがしっかりと設定されていれば、サイトマップがなくても、クローラーはページを割としっかり検出してくれます。そのため、完全なサイトマップを用意できなくても、過度に心配することはありません。ただ、そのような場合には、確実にサイト内で各ページにリンク移動できるように設定しておく必要があります。

【コラム】SEOの常識は変わりやすいSEO対策を紹介するサイトや書籍は多いですが、昔は有効と見なされていた方法でも、今では有効ではないケースがあります。例えば、metakeywords。サイトページのheadタグ内には、そのページに関する情報を記述することができ、ここでmetakeywordsを設定することで、そのページのキーワードを指定することができます。以前のSEO対策では、metakeywordsが重要視されていましたが、今日ではもはや意味がないといわれています。なぜなら、検索エンジンの精度が高まったことで、サイト運営者がわざわざキーワードを伝えなくても、キーワードを読み取れるようになったからです。さらに言えば、metakeywordsは不当なSEO対策の温床だったので(関係のないキーワードを入れたりできた)、排除されたと思われます。さらに、重要な指標として息の長かったmetadescriptionも、今日ではSEO上の効果はないと言われています。同様に、検索エンジンが高精度になったからと考えられます。ただ、検索表示時にページの概要として掲載されやすいので、しっかりと記述すべきことに変わりはありません。SEOの常識はとにかく変わりやすく、とりわけ表面的な対策であればあるほど淘汰されていきます。あれこれ効果があるかどうかわからない対策に労力を費やすよりも、Googleが昔から散々言っているように、優れたコンテンツを作る方が、長期的に見て優位に立ちやすいです。要するに、最低限やるべきSEOをやったら、残る労力はコンテンツの作成に振り分けたほうが合理的ということになります。

PV対策2:直接流入を増やす直接的な流入を増やすことは、それだけPV増が期待できる他、間接的に検索上位表示への対策にもなります。

お金をかけずにサイトを拡散するサイトの宣伝や拡散を委託する場合、一般的に高額になります。特に、はじめのうちは広告宣伝費を回収するだけでも大変ですので、まずはお金をかけずにできることを片っ端からやってみることをおすすめします。例えば、SNSで拡散することは簡単です。しかし発信力のあるアカウントは一朝一夕ではできないため、あらかじめSNSアカウントは用意しておくのがベターです。ウェブ上のQ&Aサービスに投稿するのも効果的です。作成したコンテンツを役立ててくれそうな質問に対してURLつきで回答することで、ページに誘導することができます。なお、Q&Aサービス上の被リンクは基本的に評価を渡しませんが、Q&Aサービスをまとめるサイトがあるので、まとめられた別サイトから評価が付与される可能性もあります(狙ってできることではないので、おまけ程度に考えた方が良いです)。私はこの他、家電量販店においてあるパソコンやタブレットに自分のサイトを表示しておくなんてこともやりました。成功したアプリ開発者が同じことをやっていたと知ったときには、やはり小さなことの積み重ねは大事だと再認識しました。100人獲得できる方法を1回行うのはお金がかかりますが、1人獲得できる方法を100回行うのはお金をかけなくてもできます。お金をかけてサイトを拡散する従来、広告を出すにはびっくりするぐらいお金がかかりました。しかし、クラウドソーシングが登場してから、割と安く、拡散サービスを個人でも利用できるようになってきました。そのサービスの多くが、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどで、インフルエンサーが紹介し、拡散してくれるといったものです。私は、何度か利用したことがありますが、インフルエンサーには本物と偽物がいると感じました。本物は純粋にフォロワーやファンが多い人のことで、専門性もあり、広告に訴求性が生まれます。一方偽物は、フォロワーやファンの数をかさまししているだけのアカウントで(フォロワーやファンの数も、クラウドソーシングで買えます)、依頼した広告のインプレッションなども、ほとんど内輪で生成されます。ただ、偽物(と思わしき人)に遭遇したことで、業者の世界を垣間見れて、それはそれでマーケティングのケーススタディにはなりました。一例だけ挙げると、そのようなアカウントには「主婦でブログの副業、毎月20万円達成!ノウハウをXXXで公開!」のような素人でも成功した的な紹介文が目立ちました。拡散サービスには、あたりはずれがありますが、どちらにせよ、サービス利用後には効果を検証すべきです。例えば、Twitterの場合は、ツイートアクティビティを確認したり、Googleアナリティクスで訪問者分析を行ったりします。検索エンジンに「検体」を提供する

とりわけサイト構築初期において、直接的な流入を増やすことは、検索表示に対して間接的に効果があります。それは、検索エンジンへの「検体」の提供になるからです。Googleは、サイト上の訪問者の動きを見ています。訪問者=検体であり、検体がなければ、そもそも適切にページやサイトを評価できません。検体を呼び込むという意味で、検索に依存しない訪問者の直接的な獲得は大切です。もちろん検体には、評価にプラスとなるような働き(長時間滞在、サイト内の他ページへの回遊など)をしてもらわなければなりません。そのため、呼び込むページはコンテンツの質と量、そしてデザインを含め、しっかり作りこんでおくのが望ましいです。

【コラム】シェアボタンは諸刃の剣?SNSでの拡散がPV増に効果的だというのは、容易に想像がつくと思います。しかし、シェアボタンは使い方によっては、ページに悪影響を及ぼすおそれがあります。シェアボタンは、表示のしかたによっては、どれだけ「いいね」の類が押されたか表示されます。「いいね」が多いのなら、ページが客観的にも評価されていることが伝わるので問題ありませんが、「0いいね」の状態で設置しているケースが目立ちます。これでは「このページは参考にならないよ」「このサイトは過疎ってるよ」と、自分から言いふらしているようなものですので、この場合は「いいね」の数が表示されないように再設定すべきです。ただ、私はシェアボタンにはさほど期待していません。シェアしてくれる人は、ページにシェアボタンがあろうがなかろうが、URLをコピペしてシェアしてくれます。それに、シェアボタンの読み込みには時間がかかるので、サイトスピードを改善する意味でも、設置しないという選択肢があって良いと思います。

PV対策3:訪問者を引き留める訪問者の離脱を抑え、サイト内の回遊を促すことでPV数は増加します。また、ひとりの訪問者に対して、広告を複数回提示することで、訪問者の趣味嗜好や欲求にあった広告が表示される確率が高まります。

回遊性を強化する苦労したすえ、ようやくサイトに訪問があっても、すぐに離脱されては不効率です。そのため、捕まえた訪問者を引き留めるため、サイト内を回遊してもらう工夫をします。回遊性は、GoogleAnalyticsの直帰率を見ることで確認できます。直帰率とは、セッション(訪問数)のうち、サイトのページを開いたけど、サイト内の他ページに移動することなく、離脱した割合です。直帰率が低ければ、そのサイトの回遊性は高いといえます。訪問者はとても正直なので、ページが役に立たないと思ったら、あるいは目的を達成したら、すぐにページを離脱します。そのため、価値あるコンテンツを提供すると同時に、訪問者の潜在的な知的欲求に応えるか、これを誘発させます。例えば、「ABC証券手数料」で検索する訪問者には、キーワードどおりABC証券の手数料を伝える必要があります。しかし、それだけで終われば、訪問者は「よし、わかった、さようなら」となります。そこで、訪問者は手数料を抑えて資産運用をはじめたいのだと予測し、証券会社が扱う商品(株式、投資信託、FX、債券、保険、先物、金・プラチナなど)ごとに取引手数料などが安い証券会社を紹介するページを用意します。また、取引手数料を気にするのなら、デイトレーダーのような短期取引型かもしれませんので、それに適したテクニカル分析やファンダメンタル指標について紹介するのも相性が良さそうです。その他、証券会社を決める前であれば、資産運用初心者かもしれないので、基本的な仕組みなどを解説するのも良いでしょう。コンテンツは、特定のキーワードを切り口に、訪問者がどのような人物かを想像して膨らませるのが理想的です。関連するページが複数用意できたら、その存在に気づいてもらえるようにデザインを整えます。例えば、記事であれば、記事冒頭、記事中、記事末尾に、関連ページへのリンクを設置します。特に、ニッチな内容を幅広く扱うロングテール型のサイトは、複数のキーワードでの検索流入が期待できる一方で、回遊性に乏しい(直帰率が高い)弱みがあります。そのため、ページのカテゴリー化を進めるなどして回遊性を強化し、収益向上を図ります。リンクで外に流出させない外部サイトが参考になる、あるいは外部サイトを参考にしたときなど、対外的にリンクを設定することがありますが、このようなときは別タブで開くようにします。別タブで開けば、自分のページはブラウザーに表示されたままなので、訪問者がリンクを踏んでも離脱を避けられます。リンク先のページを別タブで開くようにするには、aタグ内に「target=”_blank”」と記述しますが、セキュリティ対策としてrel=”noopener”も追記します(リンク元の改竄防止)。

<ahref=”リンク先URL”target=”_blank”rel=”noopener”>アンカーテキスト</a>

広告の設置・選別PV数が増えてきたら、打率をあげるために広告の設置を合理化し、選別を行います。

訪問者の心理状態にあわせて設置する広告をどこに設置すべきかは、特定の場所を基準に考えるのではなく、訪問者の心理状態を基準に考えます。例えば、記事型のサイトであれば、記事の後ろは特定の場所として定番です。なぜなら、訪問者はその場所にくるとき「読み終わったから、次に何しようかな」という心理的な状態になっているからです。また、ファーストビューも特定の場所として根強いです。なぜなら、読者はページを開いたとき、何かを探すという心理状態になっているからです。どちらの場合も、その心理的な欲求の答えとして、広告をクリックするという選択肢を与えています。とりわけ、ネット上では「広告はファーストビューと記事の終わりに設置する」という表面的なアドバイスを見かけますが、大切なのはその場所ではなく、その場所がなぜ有効であるのかを考えることです。例えば、全ての訪問者が記事の全てを読むとは限りません。記事の内容や構成によっては、記事を読み終わらずに離脱することも十分に考えられます。つまり、そのような兆候(記事の後ろの広告クリック率が相対的に低い、想定読了時間よりもページ滞在時間が短いなど)のあるページでは、記事の後ろの広告だけでは不十分なので、記事途中にも広告を設置すべきだと対策を導けます。もちろん、心理的な区切りになりそうな場所に設置します。PC表示の場合、サイドバーには他ページへの入口があると自然に認識されます。つまり、訪問者がサイドバーに目を向けるときは、心理的に「移動する」「探す」の状態なので、サイドバーにも広告は設置すべきです。心理的に不合理な行動を訪問者に取らせるのは難しいです。つまり、記事を読んでいる真っ最中に、広告をつきつけてクリックさせるのは、不適当といえます。さらに、そのような心理状態をかく乱する行為は嫌われます。実際のところ、収益が最大となる広告設置場所は、サイトやページによって異なり、設置パターンごとに比較検証しなければわかりません。しかし、訪問者の心理に焦点をあてると、収益性の高そうな場所の候補を選定しやすくなります。自動広告は実際の挙動を確認するAdSenseの自動広告は、Googleが広告の掲載に適した場所を判別して、自動的に広告を表示してくれるものです。表示をすべてまかせることもできるし、部分的に従来どおり広告ユニットを自分で設定して、残りを自動広告にまかせることもできます。広告コードをページにひとつ設定するだけという手軽さと、デバイスごとに最適なサイズで表示してくれるレスポンシブ対応は、自動広告の魅力といえます。しかし、自動広告を使用すると、広告が強引に表示されて、サイトのつくりや見た目が崩れることがよくあります。この点については多くのユーザーから声が上がっていたようなので、今後は改善される可能性もありますが、自動広告を使用する場合は、実際にどのように表示されるか確認するのは必須です。

不適切な広告を排除するAdSenseは、コードを設置するだけで、自動的にさまざまな広告を配信してくれますが、中にはサイトにそぐわない広告もあります。そのような広告は、AdSense管理画面から表示しないように設定できます。まず、管理画面の「ブロックのコントロール」→「デリケートなカテゴリー」で、カテゴリーごとに表示の許可・不許可を選択することができます。同画面では、各カテゴリーごとに、実際にどれだけ広告が表示され、収益の割合をどれぐらい占めているのかも確認できます。また、「ブロックのコントロール」→「広告レビューセンター」では、個別の広告に対してブロックすることができます。私は、だいたい1カ月に1回ぐらいはどのような広告が表示されているのか確認して、不適切なものがあったらブロックするようにしています。訪問者にとって不愉快な広告が出るのは、離脱を誘発しかねないので極力避けたいところです。怪しい広告は、ひとたびブロックしてもゾンビのように増殖しては、再び表示されるので、定期的に広告レビューセンターを確認するのがベターです。

【コラム】ダブルレクタングルは試す価値あり?広告を設置するとき、ダブルレクタングルにした方が収益性が高いことがあります。ダブルレクタングルとは、レクタングル広告を2つ、並列して設置することの通称です。ダブルレクタングルは、サイトマネタイズの黎明期から今日まで取られてきたオーソドックスな手法のひとつで、私自身も多用していました。しかし、ダブルレクタングルには、同じ広告が並列に表示されてしまうという問題があります。こうなると広告感が非常に強くなってしまいます。また、並列表示される広告枠に同じ広告を表示させないようにする仕組みはなく、この問題は長らく解消されていません。ですが、ダブルレクタングルには、この問題を差し引いても利益をあげるだけのポテンシャルはありました。ただ、ページの構成やコンテンツ、キーワードなどの要素によって収益は変わるので、有効性については、つまるところページごとに試してみないとわかりません。とはいえ、試すのは技術的に難しくないので、ぜひ一度効果を検証してみてほしいと思います。なお、スマホ表示やタブレット表示の場合は、ディスプレイの横幅がPCに比べて狭く、望ましいサイズでの並列配置が叶わないことがあるので、基本的にはPC表示で導入することをおすすめします。

サイトづくりマネタイズ向きのサイトをつくるためには、確実に意識しておいた方が良いことがあります。

サイトで何を取り上げるかAdSenseによるマネタイズを意識したサイト、つまり主にPVを稼ぐのに適したサイトをつくるとき、流行っている事柄を取り上げるか、流行ってはいないけど廃れない事柄を取り上げるか、分けて考えることができます。流行っている事柄とは、例えば、最新のエンタメやテクノロジーなどです。検索者数がとにかく多いので、爆発的なPVを期待できます。しかし、流行りには廃りがつきもので、一定時間が経過すると潮が引くようにPVも少なくなります。短期戦向けともいえます。廃れない事柄とは、例えば、既存のノウハウやハウツーなどです。検索者数にあまり波がなく、爆発的なPVがなくても、細く長く、安定したPVを期待できます。長期戦向けともいえます。ただ、これらはあくまで傾向であって、流行りがそのまま文化を形成して安定したPVを生み出すケースもありますし、イノベーションなどによって廃れないと思っていたことが息絶えることもあります。例えば、私はクラシック音楽で攻めました。クラシック音楽には、もはや流行りがないので爆発的にPVが増えるようなことはありませんが、廃れることもないので、安定してPVを生んでくれます。コンテンツが増えてターゲットの全体数を実感するぐらいになると、月に1回程度の更新でも、収益を出し続けてくれます。広告がつきやすいコンテンツを選ぶサイトにどのような広告が表示されるかは、扱うコンテンツに大きく依存します。例えば、美肌について取り上げるサイトであれば、化粧品、ケア用品、サプリメント、美容施術、美容機器など、さまざまな広告が表示されることが期待できます。さらに、このような需要の高い分野の広告は、広告主間の競争も激しいので、クリック単価も高くなりやすいです。一方で、広告が表示されにくいコンテンツというのもあります。例えば、文学や哲学に関するコンテンツをまとめたところで、これらに関連する市場は小さいです。そのため、コンテンツに沿った広告は表示されづらく、また広告主間の競争もないので、クリック単価が低くなりやすいです。私は、このような広告の呼びやすさを決定するコンテンツの性質について、マーケタブル(marketable)であるかどうか、と呼んでいます。マーケタブルとは、市場向きかどうか、消費があるかどうか、ということです。市場や消費のないところに、広告はありません。一般的に、金融や保険、美容、資産運用などは市場が巨大なので、十分マーケタブルといえます。ただ、この手のコンテンツを取り扱うサイトはとても多く、競争も激烈なので、もし個人でほそぼそと運営するサイトであれば、キーワードを掘り下げて、ニッチに特化した方が得策です。

なお、YMYLコンテンツ(YourMoneyorYourLifeにかかわるコンテンツ)はマーケタブルである一方、ページの評価基準が厳しいので、そのあたりも加味して取り扱うコンテンツを決めるのがベターです。WehaveveryhighPageQualityratingstandardsforYMYLpagesbecauselowqualityYMYLpagescouldpotentiallynegativelyimpactaperson’shappiness,health,financialstability,orsafety.低品質なYMYLページは、個人の幸せ、健康、財産の安定性、安全に負の影響をもたらしかねないため、GoogleはYMYLページに対して高い品質評価基準を設けています。(著者訳)Source:GoogleGeneralGuidelines(December5,2019)検討しているコンテンツがマーケタブルかどうかは、検索エンジンで関連するキーワードを検索すればわかります。検索結果ページの上部にスポンサーページがあれば、広告がある=市場がある、ということになります。例えば、「保険おすすめ」「ローン金利」などで検索すれば、通常はたくさんスポンサーページが表示されるはずです。既存の作品を利用するコンテンツをつくるとき、既存の作品を利用する手があります。まず、キーワードとなるのがパブリックドメインです。パブリックドメインとは、著作権などの知的財産権が消滅している、あるいは発生していない状態のことです。つまり、パブリックドメインとなった作品は、他者の知的財産権を侵害することなく利用できます。例えば、先ほどもふれたとおり、私はクラシック音楽に目をつけましたが、クラシック音楽の多くはパブリックドメインの状態なので、アレンジ譜を作成して、ユニーク・コンテンツとしてサイトに掲載することができました。音楽作品であれば、JASRACのサイトで権利の状態を調べることができます。ただ、実際に作品を使用する場合には、おおもとの作品にかかる権利以外の権利にも気をつける必要があります。例えば、著作権の他に、著作隣接権なども把握しておく必要があります。パブリックドメインの作品の他、使用が許諾された素材を使うのも一手です。特に個人の場合、スキルにも時間にも限りがあるので、素材の活用も選択肢に入れるのが望ましいです。中には、すべて自分でやろうと意気込む人もいますが、「餅は餅屋」の精神で、時にはできないことをその道のプロにまかせた方が、サイトづくりは成就しやすいです。なお、素材の多くは、パブリックドメインと異なり、権利が作成元に留保されています。つまり、権利が消滅しているわけではなく、許諾された用途でしか使用できません。特にロゴやプロフィール画像は、素材で済ませてしま

うと、別の用途(商品への印刷やキャラクターグッズ化など)に使えず困ることがあるので、サイトマネタイズ以外にも展開するなら、自ら権利を留保するかたちでオリジナルの画像を使う方が良いです。画像を活用する特に記事のようにテキストをメインコンテンツとする場合、画像を意識的に取り入れるのが望ましいです。画像には、内容をわかりやすく伝える意図がある他、ディスプレイ広告と馴染みやすく、広告の浮き彫り感を薄める役割もあります(広告が判別できないほどに融和させるのはNGです)。画像は、サイトスピードが遅くならないように、ウェブサービスなどを使って軽量化してからアップロードします。フラットデザインのイラストやアイコン画像などはそもそも軽いですが、それでも一度軽量化することをおすすめします。なお、画像を使用するときは、alt属性も忘れずに記述してください。ピラミッドの下層を狙う特にノウハウ系のコンテンツの場合、ターゲットは既存の知識量や技能量に基づき、初心者から上級者に分けられます。経験上、ターゲットは初心者が多く、上級者が少ない、ピラミッド型の構造をしていることが多いです。

ノウハウ系のコンテンツをつくるとき、作成する人はそもそも詳しいので、どうしても自分基準で価値あるコンテンツ(上級者向けのコンテンツ)をつくりがちです。しかし、実際には初心者向けのコンテンツの方が、対象者が多い分、PVが稼ぎやすかったりします。「え、こんな当たり前のことでいいの?」と思ってしまうかもしれませんが、実は当たり前のことは世間的には当たり前ではなく、収益の鉱脈であったりします。新しいイベントに注目する全国的なイベントは、年間を通じて一定の期間にしか検索されませんが、その時がきたら爆発的に検索され、一気にPVを稼げます。例えば、バレンタインデーやクリスマスといった楽しいイベントから、税金の支払や確定申告といった楽しくないイベントまで、さまざまです。ただ、このようなマネタイズするのに「おいしい」コンテンツは、すでに競争が激しく、企業もガッツリ資金を投入して参戦するので、個人で新規参入するのは容易ではありません。

そのため、今までになかった新しいイベントが発生するときが狙い目になります。例えば、行政であれば、新しいイベント(新制度など)は頻繁に起きています。早いうちから検索上位を勝ち取れば、それ以降の競争に優位に立てますので、はじまりが狙い目です。

【コラム】AdSenseとアフィリエイトでは攻め方が違う成果報酬型のアフィリエイトは、クリック報酬型のAdSenseとは、攻め方が異なります。AdSenseと同じ要領でバナーを設置するだけでは、ほとんど報酬につながりません。AdSenseはコンテンツあっての広告ですが、アフィリエイトは広告あってのコンテンツです。つまり、アフィリエイトの場合は、その広告プログラムの趣旨や目的に沿ってページをつくり、消費を促さなければなりません。一方、AdSenseでは、広告のクリックを誘導してはいけないという鉄の掟がありますので、こういったサイトづくりはご法度です(そもそもどんな広告が配信されるかわかりませんが)。AdSenseは、ポリシーに違反しない限り、どんなコンテンツであってもページに置くだけで収益が望めますが、アフィリエイトの場合は専用のコンテンツをつくらないと収益化が難しいです。

モチベーションを維持するサイトマネタイズは、山あり谷ありの長い戦いです。うっかり時給換算して落ち込むこともありますので、モチベーションを維持する工夫は軽視できません。

現実味のある物差しで収益を見るAdSenseで獲得した収益は、数字のまま捉えるのではなく、現実におけるどんな価値に相当するのかを意識すると、幸福感や達成感が得られます。例えば、ある期間の収益が500円なら、「お昼代が浮いた、ラッキー!」と思えます。また、この意識の持ち方は、目標を更新するのにも役立ちます。500円の収益ではワンコインランチですが、次は焼肉定食を、その次は懐石料理を食べてやると、目標を徐々に現実味のある物差しで高くしていくのは楽しく、長続きします。あるいは、3日間の収益でランチが食べられたから、次は2日間で、その次は1日で、そうしたら実質無料で毎日ランチが食べられる!と達成までの時間を短くするように目標を立てるのも良さそうです。割とこのような発想をする人はいると思いますが、私の場合、収益が大きくなってくると、次第に収益を無機質な数字でしか見られなくなり、幸福感や達成感を覚えづらくなってきました。そこで、これはAdSenseの収益で買ったんだ!と現実の価値に置き換え、今度はこれを買うぞ!と目標を常に更新して、モチベーションを維持しています。事業化する私は、AdSenseの収入増に対応するため、節税を目的に開業届を出しました。つまり、サイトマネタイズが事業となりました。本来は節税目的でしたが、事業化したことで、自分の中で「やってる感」が強まり、より意欲的に取り組むようになりました。自己陶酔感はあまり人に見せたくはないですが、自分の中ではモチベーションをあげるという意味で、プラスに働きました。そう何回もできることではありませんが、下がったモチベーションを一気に引きあげる切り札として、頭の片隅においておいてほしいと思います。得られるものに気づく安定してPVを稼げるサイトができると、AdSenseやその他広告プログラムを使わず、自分で広告主を見つけて、広告を有料で掲載するという選択肢が増えます。広告主との直接取引では、提案や書類の発行、入金の確認、場合によっては催促など、やることが多いですが、その分収益面でのインパクトがあります。人を集めるサイトはビジネスを展開する可能性を秘めていることに気づくと、モチベーションもあがると思います。また、私は日ごろから気になっていた人にインタビューをして、自分の運営するサイトで公開したことがあります。インタビューは、収益性を考えず、純粋に知的好奇心から行ったものですが、結果的に人とのつながりが生まれ、人生における楽しさも増大しました。本書のカバーイラストを描いてくれたマッハドッターbraveさんも、インタビューを通じてつながりました。サイトをつくっていなかったら、まず知り合うことのなかった縁です。収益化を目的にサイトをつくっていたとしても、そのサイトづくりに伴う副産物(経験)は、人生にとって価値あるものです。サイトマネタイズは、利益を得るためだけのつまらない作業ではなく、さまざまな収穫があってライ

フワークにもなりえる楽しい作業だと考えるようにしてみてはいかがでしょうか。

付録:ざっくり一問一答最後に、収益化やサイトづくりなど全般について、ざっくりとよくある質問にお答えします。答えは経験に基づく主観的なものですが、何かの気づきになればと思います。

Q:AdSenseで儲かるサイトといえば?A:素材系サイト。検索上位が狙いやすく、回遊性も高く、リピートも期待できる優れもの。Q:AdSenseで儲からないサイトといえば?A:テキストコンテンツに限っていえば、日記ブログなどの主観的すぎるサイト。Q:独自のSEO対策は取っている?A:万人が取っているようなSEO対策しか取っていない。Q:根拠はないけど、こだわっていることは?A:ファビコン、利用規約、プライバシーポリシー、cookieポリシー、問い合わせフォーム、運営者情報、404ページ、サイトマップなど、脇を固めるとサイトが評価されやすい気がする。Q:パフォーマンスの良い広告ユニットは?A:今ではレスポンシブなディスプレイ広告。関連コンテンツは、収益的には大したことないけど、回遊性が向上するので必須。自動広告のうち、全画面広告はクリックされやすい、でもアンカー広告は全然。Q:アンカー広告は使わない?A:自分でも鬱陶しいと感じるし、パフォーマンスもそこまで良くないので、基本的には使わない。

Q:AdSense以外の広告収益プログラムを利用している?A:アマゾンアソシエイトぐらい。Q:アマゾン以外のアフィリエイトはやらない?A:ほとんどのアフィリエイトプラグラムは、紹介するサービスが限定的なため、おのずとコンテンツに縛りができてしまい、AdSenseと併存させづらいのでやらない。Q:AdSense以外のクリック報酬型プログラムを併用すべき?A:今はAdSenseの広告表示数に上限がないので、AdSense一本勝負の方が収益も高く、仕訳の手間もかからない。GoogleAdManagerを運用できるならアリかも。Q:コンテンツ選びで考えることは?A:長期的に見て廃れやすいコンテンツは除外する。Q:サイトづくりで発注することは?A:ロゴやオリキャラなど、素材ではまずいイラストは発注する。テキストコンテンツは基本的に自作。Q:コンテンツづくり以外で重視していることは?A:インタラクションコストを下げることは意識している。Q:コンサルティングでよく指摘することは?A:画像のalt属性を記述していない人が圧倒的に多く、もったいない。

Q:プログラミング言語がわからないと収益化は難しい?A:もともとHTMLもCSSもわからない状態からはじめて、ある程度は収益をあげていたので、必須ではないかと。ただ、プログラミング言語が使えるようになると、効率性は格段に上がる。Q:使っているプログラミング言語は?A:HTMLとCSS以外では、PHPとJavaScript。データベースを使うときはSQLも。Q:PHPができて良かったことは?A:includeを使うことで、各ページの特定箇所に一気にAdSenseコードを挿入できるようになった(一元的に管理できるようになった)こと。Q:JavaScriptができて良かったことは?A:イベント処理。主にjQueryで実装。Q:サイトマネタイズに対する心構えは?A:「蒔かぬ種は生えぬ」、「塵も積もれば山となる」、「餅は餅屋」Q:サイトマネタイズに必要なツールは?A:記事型のサイトであれば、PC付属の基本ツールとGoogleの無料ツール(GoogleAnalytics、GoogleSearchConsoleなど)で十分。Q:あったら便利なツールは?A:どこでも、どの端末でも作業できるようにクラウド化するためのツール。GoogleDrive、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなど。

Q:サイトマネタイズにかかる経費は?A:直接的な経費はサーバーレンタル代、ドメイン管理料、CMS利用料ぐらい。年間経費は、CMSを使う場合は1サイトあたり12,000円ほど、CMSを使わない場合は1サイトあたり4,000円ほど。前者であれば1日33円、後者であれば1日11円稼げれば黒字。Q:スマホで作業している?A:スマホではサイトのパフォーマンスを確認するか、思いつきをメモするぐらい。Q:失敗したことは?A:失敗だらけ。ファイル名やディレクトリ名を整理しようと変更したことで、ページのURLが変わってしまい、URLに紐づけされていた評価が消えた(使っていたCMSでは技術的にリダイレクトできなかった)など、完璧主義になって、訪問者からしたらどうでも良いことを調整するのはリスク。

あとがきAdSenseは、コンテンツをつくったら、つくった分だけ収益があります。しかし、たいていは微増に留まります。そのため、コツコツと微増を積み重ねられる人にこそ向いていると思います。しかし、コツコツやっていると、誤った方向に進んでしまっても気がつかないことがあります。せっかくの苦労が無駄に終わったと気づくときのダメージは、けっこう大きいです。コツコツと頑張る人が、それなりの成果を手にできる。そうあってほしいと思い、本書ではコツコツの合理化に焦点をあてました。本書が少しでも役に立てば嬉しいです。もし「この本書いたやつ、気になるなぁ」と思いましたら、メールやTwitterなどで、ぜひ話しかけてください!著者:オフィスペンぎん

をはじめとする広告プログラムの運用、プロモーションサポートなどでサイトをマネタイズ、ノウハウに基づいたコンサルティングも行っています。日英中翻訳者兼ライター。EMail:nagai@officepenguin.comTwitter:@officepenguintw

表紙デザイン:マッハドッターbraveドット絵のネコの勇者、「ネコブレイバー」をはじめ、多くのドット絵のLINEスタンプ、絵文字を作成しています。LINEスタンプ:https://line.me/S/shop/sticker/author/37653LINE絵文字:https://store.line.me/emojishop/author/733257

Twitter:@brvflame

■ご注意ください本書の内容は、発行時点のものです。特に規約やソフトウェアに関連する内容は、最新のものをご確認ください。本書の内容は、参考に供するものであり、本書または本書の使用に伴い生じる結果について、著者並びに本書関係者は責任を負いかねますので、あらかじめご留意ください。■知的財産権の帰属本書のコンテンツに係る著作権等の知的財産権は、著者であるオフィスペンぎん(著作者、著作権者)の所有に帰属します。個人での非商用利用を除き、本書の一部または全部を、著作権者の同意なしに複写または複製することは禁じられています。■ご意見・ご感想著作者まで(EMail:nagai@officepenguin.com)

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