はじめに
この本を手に取ってくださった社長様へちょっと待ってください・・・もし、あなたが今、そこそこの現状に満足をしていて、御社には何も改善する必要がないとお考えなのであれば、ここから先は読まないでください。
なぜなら、あなたには、あなたの会社を現在11倍の利益構造をもつ会社にする門外不出のノウハウは必要ないでしょうから……。私は、本が書きたくて書いているのではありません。
社長であるあなたへ、一刻も一刻も早くお伝えしなければならないことがあります。
これを知らなければ、あなたのビジネスが立ち行かなくなってしまう・・・・これを知らなければ、あなたの会社が時代に取り残されてしまう・・・・これを知らなければ、あなた自身がこれ以上成長できなくなってしまう・・・そんな、危機感をもって、この貴重な貴重な情報をいち早くお伝えすべく、緊急に筆をとっているのです。
そして、私のそんな思いが伝わったのでしょうか…。
今、この本を奇跡的に手にとり、興味深く読み始めた社長様!社長様は、今どんなことをされている方ですか?社長様のことを教えてください。
毎日早朝から遅くまで、社員ともども頑張っているのに、思ったように収益があがらないとお嘆きの社長様でしょうか?新規事業を探しているがなかなかいいものが見つからない、こう思われている社長様でしょうか?業界の厚い壁に阻まれ、閉塞感でいっぱいの社長様でしょうか?もし、今、現在御社の売上げが思うように上がっていないとしても、コストをかけずに利益だけを「2倍」、「3倍」いや「10倍」にする方法があるとすれば知りたくはないですか。
- 社内で一丸となっているのに、一向に売上げが伸びない。
- 売上げがあるのに利益が残らない。
- 夜中まで仕事をしているのに、それにあった収入が得られない。
そんなお悩みはありませんか。
なかなか売上げが伸びない!売上げはある程度あるのだが、期が終わってみると全く儲かっていない!もし不幸にも社長様がそうであれば、これから先を読み進めてください。
そしてそれが御社の実態なら、ごめんなさい。はっきり申し上げます。それは、社長様のやりかたが間違っているのです。でもご安心ください。それは、社長様のせいではありません。
ご覧ください。
2014年3月に国税庁が発表した「平成24年度分法人企業の実態(会社標本調査)」では、赤字会社は調査法人全体(253万5272社)70・3%の177万6253社となっています。
いかがでしょう。驚くべき数字じゃないですか。大多数がそうなのです。なぜ、こうなってしまうのでしょうか。誰も言わないことですが、実は、これには日本型ビジネスの大きな欠点があるからなのです。
社長様は、定価制度というものが日本にしか存在しないということをご存知でしたか。「えっー!なんの話だ?」という声が聞こえてきそうですね・・そうなのです。
海外には、メーカーが定めた定価というものがないのです。「だから、なんのことだ?」って思われている方も多いでしょう。説明いたしましょう。
まず、メーカーが決めている定価なるもの…これは、絶対的にあってはならないものなのです。だってそうでしょう。なぜ、社長の命の次に大事な利益を関係のない第三者、つまりメーカーが、勝手に決めるのでしょうか。
欧米的センスからするとこれはあってはならない暴挙です。物の価格は、本来は売り手、買い手の間の同価値合意であったはずです。
物々交換の時代は、交換をする2人がその価値が同じだと判断したときに交換が発生しました。価値が同等だとお互いが納得をしたときに交換が成立したのです。
時が流れ、現代では、その交換の一方が貨幣に変わっただけなのです。ですから、物の価値、すなわち価格は当事者間で決めるのが当たり前なのです。
しかし、現代日本においては、その当たり前のことが当たり前でないのです。このことがあなたのビジネスが、さらなる飛躍を遂げられない大きな理由の一つなのです。
みんな同じだから仕方ないと思われたでしょうか。
それを言い訳にしますか?でも、本来の社長様はそうではないのではないですか?だって、この本をご覧くださっているのですから・・社長様は、一気にその他大勢から抜け出し、社会的に尊敬され、認められる存在になり、何もかもが思い通りになり、自由を謳歌し、人生を楽しみ、おいしいものを好きなだけ食べ、ストレスから解放されることにで長寿を全うし、そして愛するものを気遣い、守りたいと思われているのではないですか。
「では、それは可能なのか?」社長様は、こうおっしゃるでしょう。
私は、断言します・・可能です!輸入ビジネスという、究極のビジネススキームを活用すれば、可能なのです。
輸入ビジネスは、科学です。決して再現できない芸術ではないのです。この本は、その秘密について微に入り細に渡り書いています。そして、社長様が、これをそのまま実行したら、あなたの運命は劇的に変わるのです。
なぜなら、輸入ビジネスは、自らが、一円の設備投資をすることなくメーカーになり、そして、一円のコストをかけることなく、国内の上場企業、優良企業、さらにはメーカー、そして名だたる物販業者をもあなたの傘下におき、あなたの手足のごとき販売部隊として活用できる究極のジョイントベンチャーなのですから…。
もし、社長様が、今のままでいいとおっしゃり、何も改善しないのであれば、残念ですが御社の利益構造を根本から変える機会を永遠に失うことになります。
しかし、数ある本からこの本を手に取った慧眼をお持ちの社長様のことです。この仕組みを使ってあっという間に成功の階段を上りつめていくことでしょう。私は、成功という名の山頂で一足先に社長様を待っています。
誰よりも早く息を切らせながら先頭を切って私のもとに駆けてくる社長様を迎えるために…!その時、私のこの本が、社長様のバイブルとしてあなたの小脇にあるのであれば、私には何物にも代えがたい喜びです・・・・・・まだ見ぬ社長様を思いながら・・・・ありったけの愛と感謝をこめて・・!
第1章輸入ビジネスの魅力とは
販売価格は自分で決められる!
「輸入ビジネスの最大の魅力は何か?」と聞かれれば、私はためらうことなくこう答えます。それは「あなたの販売する商品の販売価格をあなたが、勝手に自由に決められること」だと。価格決定権を持つこと。これはすなわち日本国内において、メーカーと同じ立場になるということです。
多大な設備投資のための資本投下をすることなしに個人規模の事業もしくは中小企業がメーカーの立場になり、仕入れた商品の価格を自分で自由に決められる。
これはものすごいことだとは思いませんか。
あなたが今、販売している商品が、メーカーによって定価が決められている国内商品であれば、量をさばかなければ儲けることはできないという現状がありませんか?しかし、量をたくさん販売するには、ある程度のまとまった資本も必要になってきますね。
でももし、あなたがメーカーの立場に立ち、自らが値付けできるとしたら・・・ものすごい高利益を得ることが可能になってきますよね。
じゃ、ここからが問題ですよね?そんなことができるのかと。実は、可能なのです。えーっと思われたでしょうか?説明しましょう。海外には定価というもの自体が存在しないのです。もう一度言います。海外には、定価制度と言うものは存在しないのです。
ご存知でしたでしょうか?えーっ、何を言ってるんだ!とお思いでしょうか?メーカーが、末端の販売価格(定価)を決定し、統制するということはないのです。
これは、資本主義の世の中ではあってはならない、大暴挙なのです。なぜかって?まあ、もうちょっと待ってください。もう一度言います。海外では価格決定権は製造元にあるのではなく、それを輸入販売する者、つまりあなたにあるのです。
つまり、1ドルで仕入れたものを10ドルで売ろうが100ドルで売ろうが自由なのです。これが『輸入ビジネスの最大の特徴』です。自分が納得する値段をあなたが自由に付けていいのです。
あなたの会社の利益を己の力でコントロールできるようになるのです。これが、自分の仕組みを持つ、仕組みを作るということです。すべてのビジネスにおいて儲ける秘密は仕組みを自らが作ることしかないのです。
まわりを見てください。
現実的に、仕組みを持っている人間しか儲かっていないでしょう?では定価制度とはそもそも何なのか、というお話をしましょう。
「定価」は日本独自のシステム現在の日本のビジネスモデルは、そもそも高度経済成長の1955年~1990年にGDPが51倍に成長するという驚異の時代に作られたものなのです。これは世界でも類例のないような成長曲線でした。
当時の池田内閣の戦後復興政策のモデルは、アメリカ型の「大量生産、大量消費」。多く作って多く消費してもらうわけですからどちらかというと薄利多売のビジネスモデルです。戦争で物が何もなくなっていた時代からの復興です。
その反動からこの時代はものがあふれていることが富の象徴、裕福な人間はものを持つ、という価値観であったため数多く作って数多く売るというスタイルがマッチし、非常に効果的でした。
ただ、そこには重大な欠点が生じることになります。実は、高度経済成長期以前、日本の商品価格は売り手側がそれぞれ自由に決めていたのです。呉服屋、豆腐売り、油売り。
その商品に特化した専門家、いわばプロが生産、販売にあたっていたので、価格もそのまま自ら決める、というのは当然でした。
ところが生産数、商品数が増えると売り手の数が間に合わなくなり、その商品に知識がない、販売の経験がない者でも商品が売れるような仕組みが必要になりました。
ただ、プロでないにわか小売店、販売員は商品をいくらで売ればいいかわからないわけです。そしてその時に、彼らは、一番聞いてはいけないメーカーに他店で販売している価格を聞いてしまったのです。
その結果、メーカーは自分の商品の販売を最大化するために、販売店、販売員の利益を極度に低く抑えた販売価格を教えたのです。それが、定価の始まりです。
ここで世界のスタンダードに目を向けてみましょう。世界の市場においては、買い手が売り手の所に買いに行くというのが一般的です。
しかし、高度成長期の日本においては、メーカーが営業員を雇って自らが出向いて行って販売するという形が長く続きました。これによって売上げを最大化できるからです。彼らが他店で売っている価格を伝えることで、他の店との価格調整が始まり足並みをそろえることになりますね。
その方法が一般的となり、広まった結果として基準が設けられることとなりました。これが日本独自のシステムである「定価」というものになったのです。物があれば誰でも売れるということは、メーカー主導で価格設定をしていくことにつながります。
そうするとメーカーは自分の商品をなるべく多く売りたいがために、小売価格を抑えていく、こうして小売商の粗利が30%や40%という世界的に見るとあり得ないくらいに低い水準が定着してしまったのです。
これは世界的に見てもダントツで低い数字です。ヨーロッパに行けば、仕入れ価格の3倍で商品を売るのは当たり前です。そもそも、問屋などの中間搾取の仕組みが存在していないので、小売商はメーカーから直接仕入れています。だから粗利70%程度が普通なのです。
高度経済成長下の日本では取引額が、年々どんどん増えていったので、低い粗利益率でも成り立ってきました。今のモノが売れない時代であれば、低い粗利益率では儲かるはずがありませんね。
薄利多売の時代は終わっているのに流通制度、定価制度はそのまま、利益率もそのままなのですから、粗利を確保できるはずもありません。結果、現状日本の企業70・3%は赤字という現状になってしまったのです。
そういった厳しい環境下、日本の流通の不可思議さに一部の人々が気づき始めました。海外での「当たり前」を日本に持ち込むだけで、何倍もの利益を得ることができるのだから…。海外の物販では基本的に中抜きも定価もありません。
海外の物販の考え方で面白いのは、海外のメーカーが買い手に一旦商品を販売し、所有権が移転したら、その後は、その商品は買った人の自由にできることなのです。これは、よくよく考えれば当たり前のことなのですが。
ですからその商品を安く売ろうが高く売ろうが売り手の自由。極論をすれば、買い手がその商品をただであげても、捨てたとしてもメーカーが一切、そこに口をはさむことは、筋違いなことなのです。
日本ではメーカー側が価格についてあれこれ指図するのですが、自分の所有権を離れたものについて影響を及ぼすという考え方がそもそも間違っているというのが欧米の常識なのです。物が不足している国から、物が満ち溢れた国となった日本では、新しいビジネススタイルが求められています。
世界レベルで考えることで、「定価」に縛られた日本の時代遅れのビジネススタイルから脱却し、展開するべき時がきたのです。輸入ビジネスの扉を開いてみませんか?
輸入ビジネスはどのように進めればいいのか
まずは「輸入ビジネスとは何か?」を知ることが一番です。輸入ビジネスとは、大まかに言ってしまえば「海外からヒットしそうな、売れそうな商品を探し出し、日本で売って利益を得る。その繰り返しで拡大するビジネスモデル」です。
そのおおまかな流れを説明しましょう。
まず、日本の市場でニーズ(必要性)、ウォンツ(欲求)があるにもかかわらず、市場にないものを発見し「市場が何を求めているか?」を探ることです。
これを海外の展示会に行き、探してくるのです。それを見つけた場合、どうするのか?次にいきなり買うのではなく、サンプルのオーダーをするのです。輸出価格をよく確認のうえ、日本での卸価格と小売価格を設定してください。価格の設定はおおまかで大丈夫です。
サンプルを取り寄せ、品質や機能、デザイン、サイズ、カラー、材質、仕上げなどをチェックしてください。このサンプルは、あとで本オーダーしたときの品質の照合サンプルになるので大事に保管しておくことが重要です。
商品が売れるか売れないかは、最終的にお客様の判断になるためサンプルを示してその商品に対するお客様の声を謙虚に聞き、それをメーカーにフィードバックしましょう。これは大事なステップです。
メーカーにフィードバックする理由は、日本市場に適合させるための品質や仕様の変更のためです。作られた商品を売るのではなく、売れる商品を作ることも重要になってきます。
その後、サンプルとオーダー品がまったく違うケースがあるので、大きなオーダーはせず、少量のトライアルオーダーをすることも重要になってきます。商品によっては、潜在的に欠陥を持っている場合もあります。
たとえば、1ヶ月たつとこわれるドライヤー、ある程度の頻度で使うと見られなくなるDVDプレイヤーなどです。そういった欠陥を見極めるためにもいきなり本オーダーはせず、少量のオーダーを入れるべきなのです。そして、その商品を実際に使ってみてある程度の期間検証することが重要です。
トライアルオーダーについては、メーカーによって、ミニマムオーダー(最低受注引受単位)を設定しているところもあり、ある程度の量を要求されるケースもあります。
しかし、そこで引き下がらず、じっくり交渉することも大事になってきます。上記までのステップが順調であり、売れる手ごたえがあれば、本オーダーを入れましょう。
輸入ビジネスでは同時に複数の案件を進めることが多く、それぞれの案件が今どのプロセスにあるかをしっかり把握している必要があります。
輸入ビジネスの流れをつかんでいないと、次に自分が何をすべきかが見えなくなって混乱するため、ここはしっかりとおさえておきましょう。
貿易ビジネスは時間差ビジネス
タイムマシン……このワードにワクワクした記憶は、ありませんか。私は、小さい頃すごく憧れたものです。自由に時代を行き来し、旅をしてみたいと。
歴史の謎に迫るため、過去のその時間、その瞬間に戻りその現場で、本当は何が起こったのかこの目で見てみたい、という夢を膨らませました。そんな夢のタイムマシンですが、実はもうすでに存在しているってご存知でしたでしょうか。
何のこと?と思われたことでしょう。そうなんです。タイムマシンは、もう出来上がっているのです。それは、ズバリ飛行機です!それってどういうこと、と思われたことでしょう。
実は、こういうことなのです。今、我々がいるこの時間の日本が「現在」だとします。今すぐ羽田に行き、西に向けて12時間飛んだとしましょう。着いたのはパリ、華の都です。そこには、あなたが見たことのない商品、日本にはない発想がそこにはあるのです。ここは明らかに未来なのです。
あなたが未来であるパリで日本にまだないものを発掘し販売したとしたら…。想像してみてください。ワクワクが止まらなくなりませんか。
今まで、日本で大ヒットした商品を調べると圧倒的にこの未来から持ち込まれたパターンが多いことに気付くはずです。今や知らないものはいないお掃除ロボット「ルンバ」などが代表的ですね。
実は私は十数年前、この商品のプロトタイプをドイツの展示会で見ていたのです。専門分野ではなかったため、手をつけませんでしたがそれが今でも悔やまれます(笑)。
逆に東南アジア方面に6時間ほど飛んでみましょう。アフリカ、南米、東アジアでもなどでもいいでしょう。安価な労賃のよって物が作られ、それに伴い、圧倒的な安価で販売されています。
この「過去」には日本やヨーロッパで売られているものと同等、もしくは少し落ちるがさほど違いのない商品が5分の1、10分の1の価格で売られているのです。
つまり過去にいけば圧倒的なコストパフォーマンスが得られるのです。あなたが今扱っている商品が5分の1でもしくは10分の1で仕入れられたら、どんなことになると思いますか。
輸入ビジネスは、ある種「時間差ビジネス」なのです。それぞれの国の進化の速度、発展速度を最大限に利用します。これが、タイムマシンビジネスという意味なのです。
あなたは、どう思われましたか?チャンスを感じましたか?まとめましょう。日本にない未来の商品を欲しいときは、未来へ。日本では100円で売っているものを10円で買いたいときは、過去へ。
それを現代へ持ち込みます。そして、その商品につける価格は、あなたの自由なのです。好き勝手につけていい。これが輸入ビジネスの本質です。
輸入ビジネスでの障壁の幻想
「輸入ビジネス」と聞いて読者の皆様は何を思い浮かべますか。
ポジティブに考えれば、
- 純粋に面白そう
- 海外に仕事で行ける
ネガティブに考えれば、
- 語学力の問題が…
- 様々な手続きの問題が…というイメージではないでしょうか。
しかし、そういう懸念は意外に問題にならないのです。展示会場で話される言語はほぼ百パーセント英語だけです。ほかの言語を覚える必要はありません。
英語についてもある程度のテンプレート的文章、それにプラスして関連する専門用語、貿易用語さえ覚えてしまえば、意外にスムーズに進みます。
そうはいっても、とおっしゃる方もご安心ください。今は優秀な翻訳機がたくさんあります。翻訳機さえあれば誰とでもコミュニケーションできてしまう時代です。これをお守りにしていけばいざという時にも役立ちます。
また英語という言語についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。もしかしたら日本以外の全世界の人間が英語を話している、もしくは話せる、という錯覚をお持ちではありませんでしょうか。
でも実際はどうでしょうか。
世界人口73・2億人、そのうち、英語を話す人口はなんとたった17・5億人なのです。そして、その中でいわゆる英語を母国語としている人々は3・9億人。つまり英語を話す人は、たった23・9%しかいないのです。
多くの外国人にとっても英語は外国語、ということです。実際に外国に行ってみるとイギリス、アメリカなど英語を母国語にしている国の人以外の英語は大したことない場合が多いのです。
しかし間違った英語、間違った文法でも堂々と話しています。日本人は間違いを恐れ、その結果何も話さないという傾向にありますが英語はツールであり、単なる言語なのです。
そこまで厳密なものではありません、極論すれば伝わればいいのです。日本人は少なくとも中学3年間、さらには高校から大学まで含めると通算10年ほど英語を勉強しているのです。
知識としては他の諸外国の人間よりも優れているはずなのです。ですから、何も恐れることはありません。自信を持ってとりあえず海外に行ってみる、これが大事になってきます。次に手続きの問題がありますね。確かに、専門的な手続きや書類は数多くあります。
しかし実は、実際に輸入ビジネスをはじめ、あなたが扱う必要のある書類はかなり限定されます。また、基本的に書類関係はそれを専門としている人に任せてしまうことが可能なのです。
輸送から保険、税関にいたるまで、それぞれのプロがおり、それを一括してやってくれる業者が存在するのです。あなたが外国から商品を仕入れる際の事務仕事のほとんどは、その道のプロがやってくれるのです。
あなたが最も力を注がなければいけないのは良い商品の発掘とその販売のみです。つまり、輸入ビジネスといえど基本的には単純に「物販」であると言えるのです。
企業規模が問題ではない!
輸入ビジネスは中小企業でも大企業に勝てるとてもフェアな世界です。すべての人々に均等なチャンスが与えられています。なぜか、に入る前に日本社会はどうなのか、ということを確認しましょう。
日本のビジネスシーンでは名乗る場合に、大企業や中小企業を問わずに、皆一様に自分のことを、「会社名」、「自分の名前」という順番で名乗ることが圧倒的に多いですね。
残念ながら、あなた個人という存在の評価ではなく、会社の看板や会社での肩書が自ずとあなたを評価する第一の物差しになってしまっています。
日本では、実に99・7%の企業が中小企業です。いわゆる企業の「看板」の大きさが物を言うのが、日本のビジネス社会といえます。個人能力ではなくて、所属する会社の規模、看板により優劣が決まってしまいがちです。
そして、物販においては会社の規模によって提示される値段まで違う場合がある、というのが日本での実情なのです。
それに比べて、欧米諸国は極めて「フェア」です。国際社会では、会社の規模はそれほど重要視されていません。あなたの個人スキルがどのくらいのものなのかを問われます。
彼らが求めていることは何でしょうか。まず、「長く取引できそうな相手か?」という点です。海外メーカーは外国と取引する際、基本的には多くの窓口を持ちたがりません。
ただでさえ、労力がかかる外国との通信、手続き、輸送を一つの窓口を通してやりたい、と思うのは自然なことだと思います。つまり、取引相手をいちいち変更をしたくないのです。
基本的には数量や条件よりもいかに長いパートナーシップを組めるか、ということを最重要視するメーカーが圧倒的に多いのです。
ですから、大企業のように通信する相手がコロコロ変わるシステムよりもオーナーと直接つながることでトップダウンでスピード感を持ってやりたい、と思っているメーカーが多いのです。
こうした心理をうまくついていけば後述する「独占販売権」についても簡単に取得することが可能になるのです。「独占販売権」。魅力的なワードだと思いませんか。これについては第5章で詳述します。
次に重要なのは「どれくらいオーダーできるのか?」だということです。しかしながら、これについては驚かれるかもしれませんがヨーロッパのメーカーは最重要視していない場合が多いのです。
まず、ヨーロッパ人は物量よりも先ほど書いた付き合っていっていい相手なのか、長く組めそうかという点を見ながら自分たちの商品を理解し、好きでいてくれているのか?という点も重視します。
ですから、たくさん売ってくれればあとは何でもいいというわけではないのです。特に職人やデザイナーに多い傾向です。こうした相互理解を深めたうえで「いかに商品をさばいてくれるのか」という点に流れていきます。つまり、このビジネスにおいて重要なのは「情熱」と「愛情」です。
あなたは限定された自分の得意な分野、専門分野、大企業がやらないようなニッチな分野で勝負していくことが望まれます。この情熱と、商品に対する愛情があれば、小が大を食う可能性が多分にあるビジネスなのです。
相手は、あなた個人と取引するというイメージが強く、前述の情熱と商品への愛情はもちろんのこと、今後の可能性、能力と取引しているのです。決して企業規模で意思決定しているのではありません。あなたの秘めた可能性にかけてみたくはありませんか。
BtoBビジネスの魅力
今まで読み進めてきてそもそも、輸入ビジネスって何?と疑問に思われた方もいるかもしれません。大須賀祐ならびに株式会社インポートプレナーが定義している輸入ビジネスとは「本来の貿易業に由来する本当・本物の輸入ビジネス」のことを指します。
我々株式会社インポートプレナーは巷に溢れる単なるせどりや転売、インターネットでの仕入れなどを駆使した売買の状態を憂い、誤解されがちな「輸入ビジネス」という単語を再定義しました。
輸入ビジネスとは自らが、莫大なる投資をすることなしにメーカーとなり、そして国内の上場企業、優良企業、さらには国内他メーカー、そして名だたる物販業者をもあなたの傘下に置き、自らの販売部隊として活用できる究極のジョイントベンチャーです。
ジョイントベンチャーとは、複数の企業が相互の利益のために共同で事業を行うことを言います。今、現在一つの業を興す場合の平均の資本金額は約300万円です。
総務省統計によれば、株式会社の最も多い資本金額は500万円が目安となると言われています。もし、あなたが店舗を構えるのであれば、その他に軽く2000万円以上のお金が必要になるでしょう。
物を作るという仕事を選ぶのであれば、工場等の設備で1億以上必要になるでしょう。あなたは設備投資、新たな人材雇用等のリスクを負うことなく、新たな業を興すことができるのです。
BtoBビジネスの魅力は、OPM(other people’s money)とOPT(other people’s time)、OPT(other people’s trust)を大いに活用できる、という点にあります。
先ほど、お伝えさせていただいたジョイントベンチャーの考え方にもつながります。大きな小売店には大きな店舗があります。さらには、多くの販売員がいます。
これを自分で用意しようとしたら店舗代、人件費などの費用とさらには建物の建設、雇用する時間というコストが発生します。また、土地を買うのにも信用が必要になってきます。
自分で用意できないのであれば他人が用意した状況を利用すればいいのです。これがBtoBの考え方と言えるでしょう。さらに日本にはそこに卸してくれる卸問屋という制度が存在します。
そちらには日々小売店に営業をかけ、日本全国に商品を卸してくれる営業マンがたくさんいるのです。あなたの商品を日本全国にいる営業マン達が営業してくれるのです。社員を自社で雇うと、給料、交通費、社会保険料などの販管費が毎月発生します。
しかし、BtoBであれば自ら多大なコストをかけることなく、相手のリソースを使うことで販路が広がるのです。かつ、その会社の看板という信用を借り、その会社が持つコネクションを大いに活用し、大手の小売店にも商品を並べることができるのです。
実は今我々輸入業者は、商品を売りやすい立場にあります。問屋販売店は基本的には、日々新商品を探していますが、なかなか売る商品が無くて困っているのです。
大手の企業は自らリスクをとることを好みません。在庫はリスクととらえているので在庫はなるべく持たないようにしています。さらには、クレームや商品を使用したことによる賠償責任が起こることを極端に恐れています。
そのためのリスクヘッジとして、輸入代理店、卸問屋などをいくつも挟み、責任の所在をあいまいにしている、という事実があります。
そこであらわれるのが責任のとれる中小企業、つまり社長様あなたなのです。ここの部分を担える人材、会社は小売店や卸売業者の数に対して圧倒的に不足しています。
輸入、というのは特殊な業界に思われるかもしれませんが新たな商品を発掘する能力、その部分を責任もって対応してくれる人材が必要とされているという現状があるのです。
商品は展示会で見つける!
先ほど飛行機という、タイムマシンに乗って過去と未来に行く、という話がありましたね。乗ったはいいけど乗った先でどうすればいいの、行った先でどうすればいいの、とお思いでしょう。
ズバリ、展示会に参加する。これが最も手っ取り早いのです。でも、展示会なんてプロじゃないと参加できないんじゃとお思いでしょう。心配いりません。展示会は登録しさえすれば、たとえ一個人でも参加できてしまうのです。
そもそも、展示会とはどういうもの?こんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
基本的には「インテリア」や「電化製品」、「ファッション」、「おもちゃ」、「車」等、様々なジャンルに分かれて世界各国、毎日といっていいほどどこかしらで開かれています。
そこには、新商品がずらりと並んでいます。日本でも、東京ビッグサイトや幕張メッセ等で開催されており、2000社から3000社のブースが所狭しと出展しているのです。
ニュースでも「おもちゃショー」や「ゲームショー」など日本の展示会が取り上げられているのを見たことがある方も多いでしょう。
ああいった新製品だらけ、技術力の発表の場に自ら飛び込むのです。ほしいものだらけだとは思いませんか。自分の好きなジャンルのものがずらりと揃った中を歩き回り、それを実際に日本に持ち込んで販売するのですから、こんなに夢のあることはありませんね。
そういった展示会に一歩足を踏み入れてほしいと思います。最初は大きめの展示会にご参加されることをおすすめします。でも、規模感や雰囲気もわからないのにどうやって探せばいいの?とお思いでしょう。
見本市を探す手段としては、まずジェトロ(日本貿易振興機構)が提供している「JMesse」がおすすめです。
アジア、欧州、その他海外の見本市が網羅されており、ジャンルや出展社数、来場者数が記載されているので好きなジャンルの大きい展示会が一目でわかるようになっているのです。それを参考にして、行く展示会を決定するのがいいでしょう。
海外の見本市に行く際は、必ず英文名刺を作ることです。そして名刺には屋号や会社名、名前、住所、電話番号、メールアドレスを入れることです。
電話されたくない、という場合はメールアドレスのみでも構いません。必ず、サンプルを送付してほしい住所、連絡してほしい連絡先は記入するようにしてください。
英文名刺を作り、自分の好きなジャンルの海外の見本市を調べて、商品を探しに行く──輸入ビジネスとはいえ、仕組みとしてはとてもシンプルな構造になっているのです。
ここまで本書を読んでいただいたあなたなら、このビジネスの魅力が存分に感じられたのではないでしょうか。
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