はじめに
「もっと時間を有効活用して、仕事で結果を出したい」「自分のための勉強をしたいけど、毎日忙しすぎる」「もっと家族と過ごす時間がほしい」「たまにはのんびりする時間を持ちたい」あなたもこんなふうに思っていませんか?1日24時間は、すべての人間に平等に与えられています。
しかし現実には、能力の差、収入の差、仕事の結果などで大きな差が生まれています。その理由は、なぜなのでしょう?それは、「時間の使い方」に差があるからです。時間の使い方で、人生がすべて決まるのです。
人の4倍仕事をして、2倍遊ぶ「神がかった時間術」
私は、精神科医としてインターネットや書籍を通じて、メンタル疾患や病気の予防につながる精神医学、心理学、脳科学の情報をわかりやすくお伝えしています。
私はよく、「樺沢さんは、夜寝ているのですか?」「樺沢さんには、影武者がいるのですか?」と言われます。
自己紹介がてら、私の日々のスケジュールを紹介しましょう。
- 毎日、午前中は執筆時間で年3冊の本を出版
- メルマガ、YouTube、Facebook、ブログを毎日更新
- 月6回の病院診療
- 月20冊以上の読書と書評を公開
- 月2、3回のセミナー、講演活動(いずれもオリジナルで新規の内容)
このスケジュールを、私は約7年間も継続しています。
多くのビジネス書がライターの手によって書かれていますが、私は書籍やメルマガなど、すべての文章を、一字一句、すべて自分の手で書いています。
「メルマガ毎日発行」「YouTube毎日更新」「月20冊の読書と書評」など、どれか一つをとっても、ずっと継続することはたいへんです。
これらは、通常4人ほどで分担して終わらせるのがやっとでしょう。だから、「影武者がいる」という都市伝説も生まれるのです。
毎日これだけの仕事を、それもほぼ7年継続しているので、睡眠時間を削って仕事をしていると思われますが、私は毎日7時間以上は必ず寝ています。
もしかしたら仕事量だけを見ると、私と同じくらい働いている人はいるかもしれません。しかし、さらに驚くべきことは、私の自由時間の多さです。
- 週4、5回のジム通い。
- 週2本の映画鑑賞
- 月15回以上の夜の会食、パーティー、イベント。
話題のレストランやバーめぐり・年100種類以上のウイスキーのテイスティング・年30日以上の海外旅行私ほど多くの自由時間、趣味や娯楽の時間を確保し、人生を謳歌している人は滅多にいません。
それも、毎日4人分以上の仕事をこなしたうえでの話です。私のこんな時間の使い方を友人に話したところ、彼は言いました。
「神がかっている!」そんな、神がかった私の時間術を「神・時間術」と名づけました。1日の中で、普通の人の4倍以上の仕事をこなして、2倍以上の自由時間を確保する。
そんな物理法則を無視した、「神・時間術」の秘密を知りたくありませんか?多忙地獄の行末は?「忙しくてしょうがない」「もっと時間がほしい」。
実は、15年前の私も、あなたとまったく同じ悩みをかかえていました。私は精神科医として病院に勤める勤務医でした。
勤務医というのは、勤務時間に拘束され、ほぼ毎日残業ですから、サラリーマンと変わりません。
午前中は外来で数十人の患者さんを診察し、午後からは病棟での診察をし、さらに救急病棟や内科病棟からも呼び出されます。その間にも、緊急の電話が鳴ります。
5時で診療が終わっても、会議や委員会に出席し、診断書や退院病歴などの書類を捌き、やっと一息ついたところで書籍や学術論文を読み、さらに論文を書くなど、自分の「勉強」をはじめるのです。
帰宅は11時過ぎ。1日14時間労働、終電間際の帰宅が当たり前です。そんな地獄のように多忙な生活をしていたある日、目が覚めると強い耳鳴りに襲われました。
疲れているだけだろうと放置していたら、日に日に耳鳴りが強くなり、やがて片耳はほとんど聞こえなくなりました。
あわてて耳鼻科を受診すると、「蝸牛リンパ水腫」(突発性難聴の類縁疾患)と診断されました。
「原因は何ですか?」と尋ねると、「ストレスです」と言われました。皮肉なことに、精神科医がストレスで病気になってしまったのです。
「このまま放置すると、耳が聞こえなくなるかもしれません」とも言われました。多くの患者さんと接していたのに、「仕事をしすぎると病気になる」という当たり前のことを忘れていたのです。
「忙殺」という言葉がありますが、仕事に追われると、「心」を「亡」くして、病気になって本当に殺されてしまうのです。
この日から、私は生き方を変えました。仕事中心の生き方をあらため、もっと自分らしく生きようと決意しました。そして、時間配分や時間の使い方を根底から見直しました。
つまり、「時間術」を変えたのです。
毎日、仕事に追われ、自分の時間を作るのが非常に難しかった中、私は時間の使い方を徹底的に工夫して、毎月2、30冊の本を読み続け、毎日、必ず文章を書き続け、自己投資、自分磨きを15年以上続けました。
その結果、アメリカへの留学のチャンスも手に入れ、本も出版できるようになりました。
2015年に発売した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、15万部のベストセラーとなり、現在は作家として執筆時間を自由に確保でき、自分の時間を自由に使える状態になったのです。
時間の使い方を工夫しないと、忙しさに殺されます。そんな「忙殺」状態だった私が、工夫に工夫を重ね、命をかけて磨きに磨きをかけてきた時間術。
そして単なる自分の経験、体験の紹介ではなく、最新の脳科学、心理学研究も取り入れ、科学的な根拠のもとに体系化したのが、この「神・時間術」です。
人生を変えたければ、時間術を変えなさい
「今の自分の人生を大きく変えることは無理だ……」「自分の将来は、たかがしれている……」「目の前のレールを走り続けていくしかない……」そう感じている人は、多いと思います。
だから、目の前の嫌なことを忘れるために、テレビやネットのおもしろ動画をだらだら見たりして、とりあえず「今だけ楽しい」という受動的な娯楽に時間を費やしてしまうのです。
あなたの時間の使い方を根底から見直してみませんか?「時間」は、人生の「通貨」です。「時間」を「どのように使うのか?」によって、ありとあらゆるものを手に入れることができます。
しかし、1日は24時間しかないので、「それをどのように使うのか」で人生が決まります。
つまり、時間術を制するものが、人生を制し、仕事で成功し、幸せな家庭を築くことができるのです。
仕事術にはいろいろありますが、最も重要な仕事術は、「時間術」なのです。集中力を高め、仕事効率をアップし、自分の自由時間を創り出す。
その時間を自己投資のために使い、自己成長しながら、さらに時間を生み出していく。
本書では、あなたの人生が楽しくなり、「実践して本当によかった」と思える、「神・時間術」をお伝えしていきます。
序章最高の人生を手に入れる「神・時間術」4つの原則
神・時間術第1原則「集中力」を中心に時間を考える
英語論文がまったく書けなかった理由
今でこそ、私はこうして時間術の本を書くまでになりましたが、昔は時間の使い方で、相当に苦労しました。
今から、20年ほど前、私は大学の医局に在籍し、アルツハイマー病の病理学的研究をしていました。
正確に言うと、昼は患者さんの診察をして、仕事が終わった5時くらいから実験を開始して、実験が終わるのは11時過ぎ。
終電近い電車で帰宅する日も多く、勤務時間14時間も珍しくない、そんなハードな生活をしていました。
実験結果が出ると、それを論文にして発表します。医学研究の世界では、論文といえばふつう「英語論文」を意味します。
実験の待ち時間を使って、論文を書こうとするのですが、ちっとも筆が進みません。疲れたときにパソコンに向かっても、1時間で5行。つまり、たったの2、3文しか書けないのです。
「なんて自分は英語ができないんだ。もっと、英語を勉強しておけばよかった」と、自分の英語力に失望します。
日本語の論文ならスラスラ書けるというのに、英語になるとまったく書けなくなる。それでも、毎日少しずつ書き進めていきますが、あまりの筆の遅さで、自己嫌悪に陥るほどです。
大学に在籍していると、大学からの給料が少ないので、土日は郊外の病院に当直に行くことがあります。
当直といっても、仕事は主に緊急対応だけなので、かなりゆったりとした時間を過ごせます。
ある日、当直の病院に着き、「よし、今日こそは論文を書くぞ!」と、なかなか進まなかった英語論文を書きはじめました。
すると不思議なことに、スラスラと筆が進むではありませんか。
いつもだと頭に鉛が入ったような状態で、まったく文章が思い浮かばないのに、そのときは英語の文章がおもしろいように頭に浮かんできます。
いつもの2、3倍の速さ、1時間で10行くらいのスピードで書き進めることができたのです。
「いやあ、今日は調子がいい。絶好調じゃないか」と、午前9時からの2時間ほどで、20行も書き進めることができたのです。
なぜ、今日はこんなに調子がいいのだろうかと考えたときに、私はハッとしました。いつも論文を書いていたのは、夜の9時前後。
それも、日中は患者さんを診察し、さらに実験もしながらの、身体も頭もヘロヘロの状態で書いていたのです。
しかし、その日は、午前中、それも身体も頭もまったく疲れていない、心技体ともに充実した状態である自分に気づきました。
「ああ、文章というのは、身体も頭も疲れていない、集中力の高い午前中にしか書けないんだ」と気づいたのです。
それ以後、英語の論文を「夜」に書くのは一切やめて、当直日の「午前中」に書くようにしたところ、論文の執筆速度が猛烈に速くなりました。さらに、論文の文章のクオリティも劇的にアップしたのです。
結果、私の初の英語論文は、病理学の分野では非常に権威がある一流雑誌「米国病理学雑誌」に掲載され、無事、博士号を取ることができました。
脳のゴールデンタイムを活用して、時間効率4倍
夜にはまったく書けなかった「英語の論文」が、午前中の時間を使うとおもしろいように順調に進めることができた。
その理由は、その時間帯が、「脳のゴールデンタイム」だったからです。
人間の脳というのは、起きてから2、3時間は、脳が疲れておらず、さらに脳内が非常に整理された状態にあるため、脳のパフォーマンスが1日で最も高いのです。
その時間帯は、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、論理的な作業、文章執筆、語学の学習など、高い集中力を要する仕事に向いています。
なぜ、こんな重要なことに今まで気づかなかったのか。脳のパフォーマンスが最低な状態で、無理な仕事をすることで、自分は膨大な時間を失っていたのです。
なんてもったいないことをしていたのでしょうか。
今でこそ、「脳のゴールデンタイム」という話は、脳科学本には普通に載っている話ですが、私が論文を書いていた1998年頃には、まだあまり一般的ではありませんでした。
実は、2000年以後、脳科学の研究が飛躍的に進歩しているのです。
脳について、今までわからなかったこと、ハッキリとしなかったことが、科学的なデータで明らかにされてきています。
脳科学的に最高のパフォーマンスを発揮できる時間帯に、それに合った仕事をすることで、仕事の効率を2倍以上に高めることが可能なのです。
仕事の効率を2倍以上高めるなんて無理だろう、と思う人もいるでしょうが、私の先の「英語論文」の例を思い出してください。
夜に書くのと比べて午前中に書くことで、スピードが2倍になると同時に、文章のクオリティも2倍近くアップする。
効率でいうと4倍くらいの効率になったのです。1日は24時間ですが、その時間は均等に流れていません。
朝の1時間は、夜の1時間の4倍の価値があるのです。しかし、それに気づいている人は、非常に少ない。
なぜならば、日本人の多くが、脳のゴールデンタイムを通勤時間とメールチェックに費やしている。まったく有効利用できていない人がほとんどだからです。
時間のジグソーパズル理論
私たちが日々行う仕事は、非常に集中力を要する仕事と、集中力をさほど使わなくてもできる仕事に二分できます。これを「集中仕事」と「非集中仕事」と呼びましょう。
どのタイミングで集中仕事をするか。たったそれだけで1日でこなす仕事量が決まります。
「集中仕事」の例としては、文章を書く、プレゼンテーションの資料を作る、英語の資料を読む、英文を書く、決算書のように1円でも間違っては困る重要な書類作り、などです。
「非集中仕事」の例としては、メール・メッセージのチェック、電話をする、コピーをとる、資料や本に目を通す、会議、打ち合わせ、来客対応などです。
脳が疲れていないイキイキとした状態の午前中は、注意力・集中力を要する、脳に負荷をかける「集中仕事」を要領よくこなすことができます。
しかし、午後になって脳が疲れてくると、脳に大きな負荷をかける「集中仕事」ができなくなります。
そこで、無理して「集中仕事」をしようとすると午前中の倍以上の時間がかかってしまうのです。「非集中仕事」は、いつでもできます。例えばメールのチェック。
これは、午前中もできるし、休憩時間にもできるし、食事をしながらでもできるし、電車での移動中にもできます。
メールチェックのような、疲れていても楽にこなせる、「脳負荷」の少ない「非集中仕事」を、午前中の脳が最もイキイキとした時間帯、「脳のゴールデンタイム」にこなすことは、とんでもない時間の無駄です。
しかしながら、朝の始業時の最初の30分でメールチェック、メッセージのチェックとその返信を行っているサラリーマン、ビジネスマンは多いと思います。
私は、「午前中の時間価値は夜の4倍」と考えますので、「30分のメールチェック」は「2時間の時間損失」に匹敵します。
私の場合、メールチェックは、少し仕事をして「ああ、疲れたな」という状態で、気分転換がてら行います。そうした疲れた状態でもこなせるのが、メールチェックに代表される「非集中仕事」です。
ジグソーパズルをイメージしてください。そこにジグソーパズルをはめるときに、その大きさにピッタリとはまるピースをはめるべきです。
しかし、ほとんどの人は、そのスペースよりも小さなピースをはめている。その余分なスペースが、時間の無駄です。
最後に、はまらない大きなピースだけが残ってしまい、「残業」という裏技で、強引につめ込み1日の収支をあわせるというのが、多くのサラリーマンが陥っている悪しきパターンです。
「集中仕事」は集中力の高い時間帯に行う。「非集中仕事」は集中力の低い時間帯に行う。
こうして仕事の配分を適切に行うだけで、仕事効率を2倍、最大で4倍にアップすることができます。
集中力を高めるのはやめなさい
ゴルフ・トーナメントのプレーオフ。ピンそば30センチにつけたプレーヤー。入ればバーディー・ショットで優勝が決まるという決定的な場面。1位と2位の賞金の差は、2千万円。ピンそば30センチですから、普段なら実に簡単なパットです。
しかし、痛恨のミスショット。ボールはホールの端をかすめてしまいます。そんな場面を何度か見かけたことがあるでしょう。
「これで勝てる!」という油断か。1打で2千万円の差になるプレッシャーか。4日間続けてきた緊張の糸が、もっとも肝心な最後の一瞬でプツリと切れてしまうのです。
また、1993年、カタールのドーハ。日本のサッカー、ワールドカップ初出場をかけた戦い。勝てばワールドカップ出場決定。1点リードで迎えたロスタイム。
しかし、ロスタイム20秒で同点のゴールを決められてしまいます。サッカーファンは決して忘れられない「ドーハの悲劇」です。
このように、プロスポーツの世界で、最後の最後に緊張の糸が切れて逆転負けをするというのは、よくある話です。
プロのスポーツ選手というのは、メンタルトレーニングを行い、「集中力」を維持する練習を徹底的にしています。
私たち「普通の人」と比べて、圧倒的に高い集中力を持っているプロのスポーツ選手ですら、集中力を完全にコントロールすることはできないのです。
まして、そうした訓練も受けていない、私たち「普通の人」が集中力をコントロールするというのは、至難の業です。
もしあなたが、集中力を自在にコントロールできるのであれば、すでにスポーツや学業の世界で、すごい結果を出せているはずです。
書店に行けば、「集中力を高める本」がたくさん出ています。読んで実践すれば、確かにある程度の効果は得られます。
しかし、「自由に集中力を高められる!」と実感できるほど、簡単なものではありません。
仕事が終わってヘロヘロになって家に帰りついて、そこからいきなり集中力を高めて、自分の勉強の時間に充てるというのは、「ほぼ不可能」と言っていいでしょう。
ですから、「集中力を高める」といっても限界があるのです。しかし、「集中力」を活用する、もっと簡単な方法があります。それは誰にでもできる、明日からでもできる、とてつもなく簡単な方法です。
それは、「集中力の高い時間に、集中力の必要な仕事をする」ということです。つまり、いつ、どの仕事をするのかを割り振るだけです。これなら、誰にでも100%、実行することが可能です。
「集中力の高い時間」というのは、「起床後の2~3時間」「休憩した直後」「終業間際の時間帯」「締め切りの前日」などがそうですが、そうした「集中力が自然に高まる時間帯」に、「集中力の必要な仕事」をすればいいのです。
どの時間帯にどんな仕事をするのか。集中力を加味した仕事の計画を立てるだけで、仕事の効率は、2倍、いやそれ以上変わってきます。
「集中仕事」と「非集中仕事」を、ジグソーパズルのように、それぞれ適切な時間帯に「当てはめる」だけで、仕事が圧倒的に効率化して、時間が創り出される。
これが、時間のジグソーパズル理論です。集中時間を最大化する方法は、第1章「脳の機能を最大に生かす集中力の高め方」と、第2章「朝の時間を最大に生かす脳のゴールデンタイム術」で詳しくお伝えします。
神・時間術第2原則集中力を「リセット」して時間を生み出す
一次元時間術から二次元時間術へ
時間というのは、「一次元」として考えられています。つまり、「線」のように、流れているということです。
そうすると、「電車での1時間の移動時間、ゲームをするのをやめて読書をしましょう」「メールチェックを1日5回なのを3回に減らして、できた時間を仕事に回しましょう」など、「無駄な時間」を減らして「有意義な時間」に置き換えるというのが、今までの時間術で語られてきたことです。
すなわち、「一次元時間術」です。30分節約して、その30分を別な時間に充てる。
時間を「置き換える」だけの一次元時間術では、1日24時間という壁を突き破ることは不可能です。
しかし、まったく発想を変えることで、1日24時間の壁を突破することが可能となります。
本書で紹介する時間術を図で示すと、横軸には「時間」、縦軸には「集中力」がきます。つまり、時間の進行が、「線」ではなく「面」になる。ですから、「二次元時間術」と呼ぶことができます。
第1原則でも述べたように、集中力が高い時間帯は、集中力が低い時間の2~4倍の仕事をこなすことができます。
集中力の高い時間帯に集中力を必要とすることをするだけで、「面積」は大きくなります。つまり、仕事量を増やすことができる、という発想です。
「集中力」×「時間」。この面積に相当するのが「集中時間」です。「集中力」は「仕事効率」と言い換えてもほぼ同じです。
その場合、「集中力(仕事効率)」×「時間」=「仕事量」になります。
もし、集中力を高めることができて、仕事効率を上げられれば、同じ時間内にこなす仕事量を2倍、3倍に増やすことだってできます。これこそが二次元時間術のすごいところです。
従来の物理学的な時間は、一次元で流れていますが、私の考える「集中時間」は二次元的に流れているのです。
この二次元のイメージを持つだけで、仕事効率アップのアイデアがたくさん湧いてきます。
緩急をつけて疲れる前に休む
第1原則で、「集中力を高めることは難しい」と述べましたが、実は簡単に集中力を高める方法があります。
100の集中力を120に高めることは難しいのですが、疲労によって低下している70の集中力を90に回復させることは簡単なのです。
なぜなら、適切なタイミングで、「休息」「リフレッシュ」の時間をはさめばいいだけですから。
仕事をして休み、仕事をして休む。疲れないうちに休むことが大切です。日本人は、「頑張る」のは得意なのですが、自主的に「休む」ことが苦手です。
「1日中、机に向かって、バリバリ仕事をするぞ!」という人も多いでしょうが、結局、頑張れば頑張るほど、集中力は低下し、疲労も蓄積し、結果として仕事全体の効率は劇的に下がります。疲れる前に休む。
それによって集中力を回復できれば、「集中力×時間」である「集中時間」の面積は広がります。結果として、仕事の効率化、時間節約、時間短縮につながります。
集中力を高める特効薬は「睡眠」
集中力を高めることはやめさない、といいましたが、先ほども説明したように、100を120にすることは困難ですが、もしあなたが平均よりも低い集中力、たとえば50の状態だとすると、それを70に引き上げることは簡単です。
その最も簡単な方法が、「睡眠」です。忙しい人に限って、睡眠時間が短くなる傾向があります。
睡眠時間を削って仕事や勉強に充てようとしているのですが、これは仕事の効率を確実に下げると同時に、健康も害し、命を削る行為なので、絶対にするべきではありません。
睡眠時間を削ると、ガンのリスクは6倍、脳卒中は4倍、心筋梗塞は3倍、高血圧は2倍、糖尿病は3倍以上へと跳ね上がります。
日本人男性を対象にした研究で、睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人に比べて死亡率が2・4倍高くなるという報告もあります。
つまり、睡眠を削ることは命を削ることに等しいのです。仮に、睡眠を削って仕事をしてはかどればいいのですが、睡眠を削ると、翌日以降の集中力が大きく下がります。トータルで大きな集中時間を失います。
また、8時間睡眠を基準として、6時間、4時間の睡眠時間を14日連続観察し、脳機能への影響を調べた研究があります。
それによると、作業機能、認知機能、覚醒維持機能のすべてが、8時間睡眠の人に対して6時間睡眠、4時間睡眠の人は日を追うごとに悪化しました。
6時間の睡眠でも認知機能の低下が認められるのです。
別の研究報告では、人が日中に明晰な状態を維持するためには、7~9時間の質のいい睡眠が必要であるとしています。
睡眠時間が短くなると、特に睡眠時間が6時間を切ると、翌日の集中力が著しく低下します。
翌日の集中力が低下するということは、「集中力×時間」の縦軸が短くなりますから、面積である「仕事量」が激減するということです。
睡眠時間を1時間削って、1時間仕事の時間を増やしても、翌日の集中力が仮に20%下がれば、20%多く働かないと、同じ仕事をこなせないのです。
つまり、8時間労働であれば、その20%の1・6時間働かなければいけなくなります。結局、それでは時間の収支はマイナスになります。
神・時間術では、集中力を減らす生活習慣を避けて、集中力を高める生活習慣を意識します。集中力を減らす生活習慣、その最たるものが「睡眠不足」というわけです。
逆に、今、睡眠不足になっている人は、睡眠時間を7時間以上にすることで、大幅な集中力アップと時間創出が期待できるのです。
集中力を完全にリセットする裏技とは
「高い集中力を必要とする本の執筆は午前中にしかできない」と書きましたが、実は午後や夜にも、高い集中力を必要とする仕事を上手にこなす裏技があります。それが、「運動」です。私は、週4、5回の運動を習慣にしています。
1回60分から90分の有酸素運動、それが終わると、頭も身体もリセットされます。言うなれば、朝起きたときと同じくらい、すっきりとした状態になります。
スポーツジムから外に出ると、一目散でカフェに駆け込み、パソコンを広げて執筆を開始します。
すると、朝起きたときの「脳のゴールデンタイム」と同じような状態になっていて、執筆が猛烈にはかどるのです。運動は、脳に対してものすごくよい効果を発揮します。
「有酸素運動」をすることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)という脳を育てる物質が分泌され、意欲を高めるドーパミンという脳内物質も分泌されます。
結果として、集中力が高まるだけではなく、記憶力、思考力、作業遂行能力など脳の多くの機能がアップするのです。
毎日の睡眠、あるいは運動の習慣など、日々の行動をほんの少し工夫するだけで、集中力を上手に回復させることができる。結果として、「集中時間」が創り出される。
新しい時間が生み出されるのと同じ効果を得ることができます。
時間を創り出す「集中力リセット術」については、第3章「昼の時間を最大に生かす午後のリセット術」と、第4章「夜の時間を最大に生かす運動&睡眠リセット術」で詳しくお伝えします。
神・時間術第3原則アメリカ式の仕事効率を手に入れる
仕事効率を2倍に高める
本書では「仕事の効率を高める」「仕事の効率を高めよう」という表現が何度も出てきます。
時間をやりくりするのではなく、集中力を意識して仕事効率を高めることができれば、単位時間の仕事量を増やすことができる。
つまり、「集中時間」(集中力×時間の面積)を生み出すことができます。
今まで1時間かかっていた仕事を、なんとか50分で終わらせられないのか?あるいは、45分に短縮できないのか?そんな発想と工夫を繰り返すことで、私が実践している「神・時間術」は磨かれてきました。
仕事効率を高め、より短い時間で、さっさと仕事を終わらせるということです。
仕事効率をアップさせるためには、「集中力」を意識することが基本となりますが、それに加えて、「仕事術的な創意工夫」や「仕事の無駄の排除」なども同時に行っていく必要があります。
ここまでに「集中力を2倍にして、仕事効率を2倍にしよう」という表現を何度か使いましたが、あなたはそれを読んで「さすがに、2倍に高めるのは無理だろう」と思ったかもしれません。
しかし、それは可能なのです。「労働生産性」という指標があります。
就業者一人当たりが働いて生み出す付加価値の割合であり、労働者がどれだけ効率的に成果を生み出したかを定量的に数値化したものです。簡単に言えば、「仕事効率」の指標のことです。
日本人は勤勉、日本人は優秀といわれますが、日本の労働生産性は、世界的にみてどの程度だと思いますか。
2016年の統計によると、日本の労働生産性は、OECD加盟34カ国中第22位です。主要先進7カ国では1994年から22年連続で最下位となっています。つまり、先進国でダントツ最下位の労働生産性なのです。
時間当たり労働生産性は、日本の42・1に対してアメリカは68・3。アメリカの労働生産性は、日本の1・6倍も高いのです。
労働生産性は、個人の生産性だけではなく、企業・組織としての生産性やイノベーションの進行とも関係するので、一概には言えないものの、日本人は個人でも組織でも生産性が悪い。
ざっくりと言えば、日本人はアメリカ人の1・6倍働かなければ、同じ価値を生産できない、ということです。
「日本人が優秀」というのはまったくの幻想です。日本人は、世界的にみて、圧倒的に効率の悪い働き方をしているのです。
それでも日本はGNPで世界第3位です。それは、すごいことです。つまり、効率が悪い分、長時間労働でカバーしてきたのです。
アメリカ人は5時に退社できるのに、日本人は2、3時間残業するのが当たり前という生活スタイルは、「労働生産性」の統計結果をそのまま反映していると言えるでしょう。
労働生産性の国際比較。
このデータは、非常に残念なデータではありますが、裏読みすれば非常に可能性のあるデータとも言えます。なぜなら、「改善の余地がものすごくある」と言えるからです。
仮に、日本人がアメリカ人なみの労働生産性を手に入れたとすれば、労働効率は今の1・6倍になるのです。
イメージとしては、アメリカ人の平均よりもやや効率的な労働者ほどの仕事ができるようになれば、労働効率が2倍になったということが言えるわけです。
生産性アップが日本人を救う
今、日本は世界第9位の自殺率の高い国です。私は、日本の「労働生産性」の低さが、日本の自殺率の高さと関係があると考えています。
「労働生産性」が低いのに、それなりの価値を生み出そうとするならば、必然的に長時間労働にならざるをえない。
そしてそれは、過酷な労働環境につながります。
今や世界第2位の自殺率の高さで知られる韓国の時間当たり労働生産性は、日本の42・1に対して、31・9ですから、日本よりもさらに約30%も低いのです。
自殺率の高いロシアやハンガリーの労働生産性も、やはり日本を下回っています。
「労働生産性」を高めるということは、日本人の労働環境を改善するということであり、日本人の自殺率を低減することにもつながります。
私も精神科医として強い関心を持って、長い間、労働生産性を高める、仕事効率を高める方法を研究してきました。
私の3年間のアメリカ留学中に、アメリカ人はなぜ労働効率が高いのか?アメリカ人は、どうやって仕事を効率的にこなしているのか?ということを徹底して観察しました。
結果として、アメリカ人の生産性の高い働き方、その秘密を発見したのです。本書では、そうした私のアメリカでの体験談を随所に盛り込みました。
それらアメリカ式の効率のいい仕事術を、私たち日本人の仕事に取り入れることができれば、仕事効率を1・6倍にする。あるいは、それ以上に高めることは可能な話なのです。
アメリカ式の効率化仕事術については、第5章の「仕事の時間を最大に生かす時間創出仕事術」で詳しくお伝えします。
神・時間術第4原則「自己投資」のために時間を使う
忙しくなる時間術はもうやめよう
「時間術」についての本はたくさん出版されています。あなたも、すでに何冊か読んでいるかもしれません。
それらの時間術を実行すると、おそらく1日で1時間、2時間という「自由時間」を創り出すことができるはずです。
しかし重要なのは、その「自由時間」を何のために使うのか、ということです。時間術によって生まれた「自由時間」を、「仕事」のために使う人が多いと思いますが、それは最悪の時間術と言わざるをえません。
時間術で生まれた「自由時間」で、「仕事」をする。さらに時間術を実行して「自由時間」を創り、さらに「仕事」時間を増やす。
これを繰り返すと、1日のほとんどが「仕事」の予定で埋めつくされ、社畜のように息をつく暇もない。コマネズミのように働く生活が死ぬまで続くことになます。考えただけでゾッとしますね。
私が紹介する時間術は、「忙しさから解放される方法」です。
仕事時間を固定して、その時間内にできる仕事の量を増やし、仕事の質も高めるという発想なのです。しっかりと実行すれば、必ず忙しさから解放されます。
では、時間術によって生まれた「自由時間」を、どのように活用すればいいのでしょうか。そこが時間術のキモであると思うのですが、そこまで書かれていない時間術の本がとても多いのです。
私は、時間術によって生まれた「自由時間」は、「自己投資」「能動的娯楽」「楽しむ」ために使うべきだと考えます。
ゲームをする人、読書をする人
あなたは、今の人生に満足していますか?今日のような1日が明日も続く。明後日も、10年後も、そして30年後も。おそらく多くの人は、それは避けたい未来だと考えるはずです。
今の自分を変えたい、自己成長とよりよい将来のために、この本を読んでいるはずです。
私は電車に乗るたびに、スマホでゲームやメッセージのチェックを熱心にやっている人を見ますが、その時間を「読書」に費やしたらどうなるだろうといつも思います。
電車の中でゲームをするか、読書をするか。東京都内の会社に勤める人の平均通勤時間は、片道1時間といいます。
つまり、1日往復2時間で、3日で6時間、電車での移動時間をすべて読書に充てれば、3日で1冊、月6冊は本を読めるのです。1年で72冊。10年で720冊です。
同じ会社に勤めて、同じ仕事をしていても、それだけのインプット量の違いが生まれるのなら、「自己成長」の度合いも違ってくるはずです。
多分、今とは、まったく違った人生が開けてくるに違いありません。「娯楽」には、「受動的娯楽」と「能動的娯楽」があります。
「楽しい」という点では同じかもしれませんが、テレビやゲームに代表される「受動的娯楽」は、ただ時間を浪費するだけです。
読書、スポーツ、楽器の演奏、ボードゲーム(チェスや将棋)などは、自己成長を促す「能動的娯楽」といえます。
「能動的娯楽」をさらにアウトプットと組み合わせることで、自己成長が加速度的に引き起こされます。「能動的娯楽」は、「自己投資」につながる娯楽なのです。
実は、「遊び」や「娯楽」をしながらも、自己成長ができる。それが本書で紹介する自己投資術です。
「自己投資」で無限の成長を手に入れる
時間術によって生まれた自由時間を仕事のスキルアップのための「自己投資」に使いましょう。
仕事のスキルアップをすれば、今までと同じ仕事をより短時間で片づけることができるようになります。
そうすると、さらに自由時間が生まれます。その時間を、さらに「自己投資」に使う。
さらに、仕事のスキルアップをするという、自己投資と自己成長、時間あ創出の無限スパイラルが生まれるのです。
今日の1時間を「自己投資」に向けることによって、「自己成長」が引き起こされる。
それによって仕事効率が10%、20%アップできるのなら、何百時間という時間を手に入れることができます。
「自己投資」ほど効率のよい時間の使い方はないのです。「自己投資」についての考え方は、第6章「自由時間を最大に生かす自己投資&リフレッシュ術」で詳しくお伝えします。
神・時間術最終目標「楽しむため」に時間は使う
アメリカ人は5時に帰って何をする?
私は、2004年から2007年までの3年間、米国シカゴのイリノイ大学精神科に留学していました。
「アメリカ人は5時に退社する」という話を以前から聞いていましたが、本当に5時に帰るのだろうか?実際は、もっと働いているのではないか?「ワークスタイル」にこそアメリカ人の高い仕事効率の秘密が隠されているに違いないと考えていた私は、そんな疑問をアメリカ留学前に抱いていました。
そして実際にアメリカに渡り、アメリカ人の働き方を生で見ることができたのです。実際は、どうだったのか。やはり、5時に帰っていたのです。
5時をすぎると、あわただしい雰囲気になって、遅くとも6時くらいまでには、ほとんどのスタッフは帰ります。
7時すぎて残っているのは、10人いるスタッフのうち、私ともう一人くらいのものです。8時をすぎると研究室には誰もいなくなり、シーンと静まりかえって、怖いくらいです。
アメリカといってもいろいろな職場があるので一概には言えないかもしれませんが、私が働いていた研究室では、5時には帰り支度をはじめ、6時にはほとんどのスタッフが帰っていました。
「ああ、本当にアメリカ人は5時に退社するんだな」と痛感したのです。そしてある日、研究室のスタッフ兼秘書でもあるバーバラにこんな質問をしてみました。
「毎日5時に帰って、何をしているんですか?」バーバラは当然のようにこう言いました。
「何をバカな質問をするの。家族と一緒にご飯を食べるに決まっているじゃない」彼女のこの、アメリカ人としておそらく「常識」であっただろう答えに、私はハンマーで殴られたかのような衝撃を受けたのです。
5時までは、仕事の時間。5時以降は、家族と過ごす時間。だから、夕食の時間は家族全員が揃って、一緒にご飯を食べられるように、5時までに必死に仕事を終わらせる。
これがアメリカ人の当然のワークスタイルだったわけです。アメリカ人は、「家族」を大切にする。
有名な話ではありますが、それはまさに「時間の使い方」に表れていたのです。夜のパーティーに招待されたら、必ずパートナーと一緒に参加するのがアメリカでのルールです。
アメリカ映画でよく見る場面でもありますが、それは、「5時以降は家族と過ごす時間」というコンセンサスがアメリカ人の間であるからです。
人生を謳歌するアメリカ人
私が3年間のアメリカ生活で痛切に感じたのは、「アメリカ人は人生を謳歌している」ということです。9時から5時という決まった時間。
5時、遅くても6時には退社するという制限時間を設けて、その時間内で仕事が終わるように全力で取り組む。
そして、5時以降は家族と過ごし、映画に行ったり、コンサートに行ったり、夏場であればピクニックに行ったりします。
「アメリカ人は、人生を楽しんでいる」と強く感じたのです。一方、日本人はどうでしょう。残業が当たり前で、5時に帰るなんてまず滅多にありません。
平日の夜にも普通に仕事関係の会食、打ち合わせ、接待、飲み会などが入り、休日は接待ゴルフ、家族全員で食事するのは週に数回で、過ごす時間もとても短い。
さらに、趣味や娯楽、「自分のための自由時間」はさらに少ない。そんな日常を送るサラリーマンが少なくないはずです。
私は、3年間のアメリカ留学を終えて、日本に帰って何をしようかと考えました。普通であれば、精神科医としてどこかの病院に勤務するという道以外は考えられません。
しかし、毎日夜遅くまで働き、夜中にも急患で呼び出され、休日も回診のために病院に顔を出す。
アメリカ人の「自由を謳歌する時間の使い方」を知ってしまった今、そんな常勤医の厳しい生活に戻ることは不可能でした。
赤のカプセルと青のカプセル、どちらを選ぶのか?というのは映画「マトリックス」のワンシーンです。
「楽しく、自分らしく生きる。そんな生き方がある!」という人間らしい「本物の生活」を知ってしまった今、「偽りの生き方」に戻ることは、もはや不可能です。
本物の世界で生きる、「青のカプセル」を選ぶしかありませんでした。
「人生最大の気づき」と「人生最大の決断」
「アメリカ人は人生を謳歌している」。その気づきを得た瞬間、私の頭の中の回路は完全に切り替わりました。なぜ、自分は「我慢比べ」のような人生を送っていたのだろう。
もっと自由な時間を確保し、自分のやりたいことをやって、「自分らしく」生きよう!そこで、自分が「本当は何をしたかったのか」を思い出します。
自分は本が大好きだった。そして、文章を書くことも大好きだった。
その時点ですでに3冊の本を出版していたのですが、もっと本格的に執筆活動をしようと、「作家」になることを決意したのです。
「日本に帰ったら、医者をやめて、作家になろう!」「医者をやめる」といっても、朝から晩まで働き続ける常勤医をやめるということで、私のアイデンティティは、今でも「精神科医」です。
作家になるというのも「病気の予防、心と身体の健康につながる情報発信をしたい」という精神科医の私にしかできない活動をしたかったからです。
アメリカから日本に帰り、10年が経ちますが、今では累計25冊以上の著書を出し、『読んだら忘れない読書術』は15万部のベストセラーになりました。
そして、毎日、3~4時間は文章を書き続ける生活を送っています。「実に楽しい。実に自分らしい」と思います。
私もようやく自分の人生を謳歌できるようになったのです。日本人は、「人生を楽しむ」ことに、何か罪悪感を持っている気がします。
しかし、人生をもっと楽しんでいいのです。「仕事」だけが人生ではありません。「我慢」「辛抱」「忍耐」だけが人生ではありません。
ライフとワークは両立できる
アメリカ人は、自分を大切にし、家族を大切にし、その上で全力で仕事にのぞみます。気力・体力も充実していますから、ベストパフォーマンスで仕事をこなすことができます。
日本人は、自分を犠牲にし、家族を犠牲にし、その上で仕事を頑張ります。精神的・肉体的にも疲弊しているので、ベストパフォーマンスで仕事をこなせません。
あなたは、どちらのワークスタイル・ライフスタイルで生きたいですか。
「ライフ(人生)を楽しむ」ことと「ワーク(仕事)で成果を出す」ことは、両立できないと思っている人も多いでしょうが、そんなことはありません。
時間に対する考え方と、時間の配分が間違っているので両立しないだけなのです。
本書で紹介する「神・時間術」を実行すれば、自分自身のことを大切にし、家族を大切にし、その上で全力で仕事にのぞみ、圧倒的に仕事で結果を出すことが可能です。
自己成長しながら、仕事で結果を出し、さらに個人的な趣味や娯楽を楽しむ。家族や恋人・友人との貴重な時間を楽しむ。あなたが人生を「楽しむ」ことこそが、この本の最終目標となります。
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