MENU

Bestrictbutpopularasamanager1アルバイトに、厳しくても愛される人になろう

目次

Bestrictbutpopularasamanager1-1仕事を任せることについて

あなたは仕事を任せると聞いて、どんなイメージを持ちますか?ちょっと視点を変えて、任される側の気持ちで考えてみましょう。「君に仕事を任せるよ」このセリフを聞いて、おそらく、人によりポジティブなイメージとネガティブなイメージの両方が想像されたと思います。

自分がやりたいこと、もしくは自分にやる気がある場合は、とってもポジティブな言葉に聞こえるはずです。やりたかった仕事を任されたと喜ぶ姿が想像できます。

しかしながら、自分が嫌いなことや苦手なことを任された場合、または自分にやる気がない場合は、非常にネガティブに聞こえるはずです。仕事を押し付けられてしまったと……。そうなんです。

仕事を任せるということは、相手のタイミング、相手のそのときの感情、任せる仕事の内容によって、仕事を任される側の印象がまったく違うのです。

そこでまず認識して欲しいのが、仕事を任せるということは、相手が社員であっても、アルバイトであっても、必ず相手がいて、相手の感情に作用する行動だということです。

つまり、仕事の任せ方、伝え方、伝える内容によって相手のモチベーションを左右するということです。仕事を任せる立場であれば、結局のところ、仕事なんだからやってもらって当然と考えたくなるのも理解ができます。

私も状況によっては、仕事だから黙ってやれ!と言いたくなることもあります。ただ、そのまま、その感情を言葉にするのはマイナスになることも多いのは、冷静な今なら想像できます。ちょっと視点を変えてみましょう。

今、あなたが店長や役職者、リーダーという立場でいるということは、プレーヤーとして優秀だったので、今の役目に抜擢されているはずです。リーダーとして優秀だから、リーダーの立場になったという人は世の中にはほとんどいません。

プレーヤーとして優秀だから、その責につくのが組織の自然な流れなのです。そして、おそらくプレーヤーとして優秀な人ほど、自分が一生懸命やってきた分、いいからやれという気持ちが強くなる傾向があります。

気持ちは理解できますが、そんな方に意識して欲しいのは、自分自身がトッププレーヤーから新人マネージャーに変わったことを自覚して、謙虚になるということです。

これが非常に大切なのです。プレーヤーとして優秀だったことは認めます。しかし、マネージャーとしては、ピカピカの新人なのです。

ここを謙虚に自覚できるかが、仕事を任せるスタートとして重要なのです。

そして、仕事を任せることのファーストステップとは、プレーヤーとしてではなく、リーダーやマネージャーとして、つまり仕事を任せる側の人間として、相手に合わせることから始めなくてはいけないのです。

この作業はプレーヤーのときとは全く違った価値観となるので、最初は苦しいかもしれません。はじめはできなくてもよいのです。その代わり、まずは自分が仕事を任せる側だという意識を持つことから始めてください。

また、仕事を任せる側の立場で考えてみると、仕事を任せると聞いて、あまりネガティブな感情が湧かないのには理由があります。おそらく、仕事を任されてきたあなたは、仕事を任されることの大きなメリットを知っているからではないでしょうか。

仕事を任されるメリットは、やはり「自分が成長できること」が一番でしょう。立場や環境が人をつくるということは間違いありません。少しずつ、仕事の質や量が変わることで、自分が大きく成長していくのです。

人によっては、仕事を任されることは、大きなチャンスなのです。ただ、あなたはそのメリットをよく知っていますが、相手が知っているとは限りません。

特に、社会経験の少ないアルバイトである彼ら彼女らが、そのメリットを深く理解しているとは思えません。なぜ、あなたがその人に仕事を任せるのか?期待を添えて、あなたが仕事を任せる理由を伝えることから始めてみましょう。

Bestrictbutpopularasamanager1-2仕事を任せることについて

次に、あなたの現在の状況を把握してみましょう。なぜ仕事を抱えてしまうのか、原因を一緒に考えましょう。

  1. 忙しくて教える時間がない
  2. 自分の仕事は自分にしかできないと考えている
  3. 任せたいけど、安心して任せられる人がいない
  4. 感覚的にやっているので、教えられるほどにノウハウが整理できていない
  5. 仕事を任せたいけど、どこまで任せればよいかがわからない
  6. まわりが忙しそうなので頼みづらい

私の経験上、大きな理由はこのくらいだと思います。確かにすべてよくわかります。1つひとつ具体的な対応を考えていきますが、その前にまず、どんな理由でも共通してやって欲しい作業があります。ToDoリストの作成です。

これはどんなに忙しくてもやってください。あなたの今追われている作業内容を1つひとつ書き出すのです。忙しいかもしれませんが、さすがにこれくらいはどんな状況でもできるはずです。

これなら既にやっているという人もいることでしょう。可能であれば、業務分解をして細分化ができればベストですが、難しいようであれば、簡単なToDoリストの作成で十分です。

これをやることで、まずはあなたの頭の中を整理します。そして、この先が重要なのですが、この洗い出したリストを3つに分けるのです。

分ける内容は、リスクが高いものから低いものに分けていきます。私はリスク分解と呼んでいるのですが、リスクの高さを基準にToDoリストを分けるのです。

注意して欲しいのが、仕事の難易度と緊急性を加味すること。それが予定通りうまくいかなかったことを想像して、考えてください。前述したように、人に仕事を任せる場合は、必ずリスクが伴います。

アルバイトに仕事を任せる場合は、なおさらリスクが高いと考える人もいるはずです。仕事の難易度、緊急性も含めて、うまくいかなかった場合にどのようなリスクがあるかを基準にリスク高・中・低と3段階に分けるのです。

3つに分けることにも意味があります。

  • リスク高 自分でやる作業
  • リスク中 信用できる人に任せる作業
  • リスク低 誰でもいいので人に任せる作業と分けます。

そして、まず手始めに、リスク低の作業をどんどん人に任せていくことから始めるのです。それでは、1つひとつ具体的な対応を考えていきましょう。

①忙しくて教える時間がない

仕事を人に任せる場合に、一番よく聞く悩みです。確かに、誰かに何かを教えるなら、自分でやったほうが早いという気持ちは深く理解できます。目の前の仕事に追われているときはなおさらです。

しかし、中長期的な視野で考えた場合は、ここは我慢して教えたほうが良いことは、おわかりだと思います。そこで、私がやっているのは、無駄と非効率を前提に任せる方法です。失敗を前提に仕事を任せるのです。

我々のように、人材の管理をしていると、そのアルバイトを効率的に使おうと考えます。それは正しい考えです。通常であれば、休憩時間以外は遊んでしまうことがないように、そして生産性を考えて、仕事の指示を出すことを意識しなくてはいけません。

しかし、今回のような場合は、そもそも指示をする時間すら取りたくないような状況です。それであれば、何度でも繰り返して失敗してもらって構わない仕事を任せてみるのです。効率などは完全に無視するのです。

仕事の納期に余裕があるものに限られますが、まさに丸投げです。あとよろしく!でいいのです。仕事の頼み方としては、本当は一番やってはいけない任せ方です。ただし、一言あなたの意図と謝罪を入れるだけで、大きな意味を持つのです。

申し訳ない、余裕がないからやり方を教えることができない。(謝罪)何度も失敗してもらっても構わないから、ちょっと自分でやってみてもらえるかな。失敗しながら仕事を覚えて欲しいので頑張ってみて。(意図)」

言い換えると、ここで一番大切なのは、あえて失敗する土壌をつくること。仕事を任せるための練習なのです。仕事を任せることで人が成長する理由にはいくつかあります。その中でも、とっても重要な要素に、失敗することがあるのです。極端な話、自分が任された仕事の中で、どれだけ失敗したかが、その人の今後をつくるのではないでしょうか。

成功者の後ろには、数多くの失敗が隠れていることは周知のことです。とはいえ、個人も会社も立ち直れないような失敗はさせられません。

まずは、小さな失敗を意図的にさせて、指示を出すあなたにとっても、指示を出される相手にとっても、双方にとって仕事を任せるために大切な失敗の練習をするのです。

どのような組織であろうと、失敗を恐れて、チャレンジができない組織には衰退しかありません。これは、双方にとって短期的にも長期的にも非常に有効な作業なのでやってみてください。

私の経験で言うと、まずは一週間OJT(現場トレーニング)として行うのがお勧めです。時間がないあなたは、まずはここから始めてみましょう。

②自分の仕事は自分しかできないと考えている

これは、先ほどのToDoリストのリスク分解が活きてくると思います。いや、先ほどの分解ではリスクの低い、人に任せられる作業はなかったという方もいるかもしれません。その場合は、もっと細かく分解をしてみてください。

大切なあなたの仕事の中でも、人に任せられる仕事は、細かく分解すると必ずあります。行動科学マネジメントで有名な石田淳さんをご存知でしょうか?弊社のコンサルもお願いしているのですが、行動科学マネジメントとは、人間の行動を科学的に研究し、ビジネスに応用したもので、特に人材育成に大きな結果を出しているメソッドです。

その石田さんに聞いて驚いたことがあります。

「ペットボトルの水をコップに注ぐ」という動作を、できるだけ細かく分解してみると、いくつの行動に分解できるか?ペットボトルを手に取る、キャップを開ける、コップを手に取る……と分解していき、私は10個の行動に分解できました。私としては、十分細かく分解したつもりでした。しかし、実は27個の行動に分解できるそうなのです。

詳しくは、石田さんの著書を読んで欲しいのですが、キャップを開ける行動も、ペットボトルを見るペットボトルに利き手と反対の手をのばすペットボトルをつかむペットボトルを引き寄せる利き手でキャップをつかむキャップを時計と反対回りに回して開けるキャップをテーブルに置くと既にここまでで、7つに細分化することができるのです。

これには私も驚きました。そして、これと同じように、あなたの仕事もすべて自分たちが思っている以上に細分化が可能なのです。「行動」を「作業」に置き換えて考えるといいかもしれません。あなたのやっている作業をもっと細分化してみてください。

すると、この作業なら人に任せることができるじゃないかというものが出てくるのです。その作業域を少しずつ広げてあげるのが、仕事を任せる流れになるのです。これが本当の意味の業務の細分化です。

ここまで細分化すると、意外と「ここは人に任せてみよう」というものが見えてきますので、ぜひ試してみてください。そして、気がつくとすべてを任せることができるように成長しているのです。

③任せたいけど、安心して任せられる人がいない

確かに、今はそうかもしれません。でも、信用は小さな積み重ねでしか築けません。ここは、焦らず、ゆっくり人を成長させましょう。そして大事なのは、今それを始めなくては、1年後も3年後も、1人で苦しむ未来が待つだけだということです。

行動しない人には、変化のある未来は待っていないのです。今まで仕事を任せようとしていなければ、安心できるパートナーがいなくて当然です。だってやってこなかっただけですから。

もし、今まで仕事を任せようとしてきたのに、任せられる人が育っていないのであれば、それはやり方が間違っているのです。それは誰の責任ですか?耳が痛いかもしれませんが、あなたの責任なのです。

解決には、あなたの行動を変えるだけです。行動を変えて、自分を変えてみてください。気がつくと、頼もしい仲間があなたのまわりにいるようになっていることでしょう。

④感覚的にやっているので、教えられるほどに、ノウハウが整理できていない

実は私も感覚派の人間なので、痛いほど気持ちがよくわかります。私がこの悩みから解消できたのには訳があります。このように本を書かせてもらうことがきっかけだったのです。

感覚的にやってきた自分の頭の中を、文章化したことで、自分では驚くほどに頭の中が整理できたのです。本を書けという話ではありません。

私のお勧めは、これを機にご自分がやっている作業をマニュアル化することなのです。マニュアル化については、2つの方法があります。

・自分でマニュアル化するメリットは、先ほど書いたように、自分の頭の中が体系化されて、非常に明確にすることができるようになることです。

・誰かに仕事を任せて、その人にマニュアル化してもらう実は私がお勧めするのは、こちらの方法です。

この方法は、アルバイトやパートが相手であれば、より効果的なのでぜひ試してください。

人はアウトプットするときに、大きな成長をするのです。以前、弊社ではネットショップを運営していたことがあります。その発送業務をパートに任せていたのですが、必ず月に2回程度はなんらかの発送ミスをしていました。ミスの多いことに、本人も悩んでいました。

そこで、私はこれから入ってくる新人さんのために、マニュアルをつくって欲しいとお願いしたのです。時間はかかってもいいから、より細かく、誰が見てもわかるようなものをお願いしますという指示程度です。約1ヶ月でマニュアルは完成されてきました。

完成したマニュアルの出来栄えは可もなく不可もなく、もう少し手直しする必要があるレベルです。ただし、重要なのはそこではありません。

それを作ったパートのスキルが、一気に向上したことです。マニュアル作成後、驚くことに発送ミスがなくなったのです。やはり、人はアウトプットすることが、一番のインプットになることを強く実感した出来事でした。

あなたのお店に、接客マニュアルや運営マニュアルが既にある場合も、再度作成すればいいのです。自分にインプットするか、相手をインプットするかはお任せしますが、どちらにしても、マニュアルをつくることが目的ではないことを覚えておいてください。

⑤仕事を任せたいけど、どこまで任せればいいかがわからない

ある程度、仕事を任せられるようになると、ここまでお願いしちゃっていいのかなと悩むこともあると思います。特にここは作業をお願いすることではなく、「責任」をお願いする領域の話になると悩むことが多いのではないでしょうか。

特に、今回のテーマは、アルバイト。アルバイトに責任を預けるのかということで考えましょう。私もセミナーなどで話をさせてもらうと、アルバイトにどこまでの責任を預けてよいのかという質問をよく受けます。アルバイトにとっての責任とはなんでしょう。

例えば、あなたが飲食店の店長だった場合、あなたのお店のアルバイトの仕事は、厨房やホールになります。たとえば、ホールスタッフの場合、お客様とのサービスの最前線で働く彼らの責任はとても大きいものです。

彼らの振る舞いや発言、態度次第で、お客様がまた来たいと思うのか、またはもうこんな店には絶対に来ないと思うのかが変わります。

そのお店がチェーン店だった場合、そのお店だけではなく、日本中、世界中にある、そのチェーン店ブランドのイメージを良くするのか、悪くするのかは彼ら次第です。そう考えるとアルバイトの責任はとても大きなものになります。

もっと大切な話があります。

そのお店で大切な記念日をお祝いしているご夫婦がいるとしましょう。このご夫婦は結婚50周年。苦楽を共にした50年のお祝いをしに、このお店に来たのです。2人にとっては、とても大切な記念日です。

そこで、もし、そのホールスタッフの態度が悪かったために、2人の記念日を台なしにしてしまったら……この責任は誰が取れるのでしょうか?間違いなく、この責任は誰にも取れません。

そのお店の店長であっても、社長であっても、その2人の大切な時間は戻すことができないのです。これは、高級レストランだけの話ではありません。ファミリーレストランだって、ファーストフードだって、誰かが誰かと過ごしている大切な空間なのです。もちろん、飲食店だけの話ではありません。

アパレルだって、ただ洋服を売っているわけではないでしょう。その買い物の時間が人によっては至福の時間ですし、その洋服は大切な誰かと一緒に過ごすためのとても大切なアイテムなのです。

また、商品をつくるにも時間がかかります。その商品をつくる過程には、たくさんの人の労力はもちろん、想いが込められているのです。

我々の仕事では、企業さんの新商品などを無料で街頭配布することがあります。そのサンプルが無料だと、アルバイトが商品の価値を勘違いして、余ってもタダだからいいだろう、タダだから大切に扱わなくていいだろうと考えてしまうことが過去にはありました。

それから、私はことあるごとに、この話をしています。たしかにあなたにとっては無料の商品かもしれないけど、ある人にとっては、どれだけの時間や想いが込められているか想像してみよう、と。それから、スタッフの商品に対する扱いが変わったことは言うまでもありません。

つまり、店舗でも会社でも、ただ「モノ」や「サービス」を売ったり、預かったり、取り扱ったりしているのではないのです。どんな仕事も、誰かの想いや時間、空間、価値、つまり誰かの「かけがえのないもの」を扱っているのです。

そう考えると、アルバイトの責任を、もっと大きく感じるようになるのです。そうなのです。すでに彼らは大きな責任を担った仕事をしているのです。そして、最も大切なのが、その責任に気づかせてあげることが大切なのです。

どこまでの責任を預けていいかという話に戻しましょう。私はこの責任の話に気づいてから、別に社員だから、アルバイトだからという基準では、仕事を任せる内容を変えることはなくなりました。

肩書きに関係なく、相手をどれだけ信用できているかということだけが唯一の基準です。信用をつくるためには、時間も労力もかかります。

しかし、効率的に積み重ねる方法をこれから書いていきますが、おそらく社員に仕事を任せるようになるのは、この時間の共有がしやすいからだと思っています。

弊社には信用できるアルバイトがたくさんいるように、アルバイトにも大きな仕事を任せることは、どの会社でも可能なことなのです。

そのためには、肩書きではなく、相手を見るのです。すると、必ず信用できる仲間が増えていくのです。マネジメントの父、ドラッカーの言葉を1つご紹介させてください。

「成長に必要なものは責任である。あらゆるものがそこから始まる。大切なのは肩書きではなく責任である。責任を持つということは、仕事にふさわしく成長したいと言えるところまで真剣に仕事に取り組むことである。責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる」

まずは、今ある責任に気づかせ、新たな責任を少しずつ任せてみることが必須なのです。

⑥まわりが忙しそうなので頼みづらい

たしかに、仕事を頼みづらいときはあると思います。私も社員に仕事を頼むときは、誰の余裕がありそうか、かなり慎重に見極めるようにしています。社員に関しては、自分のプライベートな時間を犠牲にして働くこともあり、気を遣うのは当然でしょう。仕事だから当然という気持ちがあっても、現状の状況を正しく判断してあげることは上司には必要です。

反対に言えば、余裕があるのに、自分の仕事をセーブしてまわりの仕事を手伝わないような場合は、厳しく注意することもあります。ただし、アルバイトに関しては、違う気の遣い方が必要だと思っています。

ご自分がアルバイトだったときを思い出して欲しいのですが、社員の仕事を手伝うというのが基本的なアルバイトやパートの役目である彼らは、仕事を頼まれることには慣れています。

仕事を頼まれることに、なんで私がやらなきゃいけないのとは基本的には思いません。ただし、基本的にはです。では、仕事を頼まれたときに、不満に感じるのはどのようなときなのでしょうか?考えてみましょう。

その1忙しいとき

ただし、働く時間が決まっている彼らにとっては、その勤務時間を超えてしまわなければ、当然不満に感じることはありません。

勤務時間内に終わる作業であればいいのです。問題は、残業が必要な場合です。よく、ここでやってしまうミスは、残業代を払えばいいだろうという感覚になってしまうことです。

私がフリーターのときにも、残業できる?と聞かれることもなしに、忙しいときには勝手に残業をさせようとする人をたくさん見てきました。

これでは、みなさんが忙しいから手伝いますという、好意もなくなってしまうのも無理はありません。日々忙しい人の感覚からすると、彼らのプライベートをどこかで軽視してしまうことがあるのです。

学生の場合はデートだから、遊びに行くから、パートの場合は食事をつくらなくてはいけないから、子供の世話をしないといけないから。

仕事が優先の社会人にとっては、すべてプライベートなこと。特に学生のデートや遊びなんて……と思う気持ちは出てくるかもしれません。でも、立場が違えば、大切にしていることが違うのも当然なこと。

みなさんが仕事を優先するように、プライベートを優先したい年頃もあるのです。ましてや主婦が家族を大切にするのは当然なことです。

つまり、その彼らが個人的に大切にしている時間を犠牲にしてしまわないか、そこに気を遣うことが大切なのです。それは、社員も同じだと思うかもしれませんが、まったく違います。

社員とアルバイトの大きな違いは、やはり仕事に対する優先順位です。その感覚でアルバイトに接するのは、社員のエゴでしかないのです。

だから許容範囲を超えそうな仕事は頼めない、という話ではありません。仕事を頼む際に、その状況を確認して、自ら判断してもらうことが必須だということです。

「ちょっとこの仕事を頼みたいんだけど、今日は余裕ある?飲みに行く予定とかあるんじゃないの?」「明日までにこれをお願いしたいのですが、お迎えに間に合う時間でできそうですか?」相手の状況に配慮した聞き方をするのです。

あとは、相手が判断します。どんなプライベートだって、こちらが理解をしている話であれば、できないものはできないとはっきりと言ってくるものです。逆を言えば、いつも気を遣ってくれる人のためには、可能であれば無理してくれるようにもなるのです。

その2

他の人との仕事のバランスこれは社員の場合とも一緒ですが、不公平にならないようにするのは非常に大切なことです。ある人は暇なのに、または楽なのに、ある人は忙しい、または大変だという環境です。

ある程度、役職やポジションによってはバラつきが出るのは仕方ないのですが、アルバイトの場合は、同じ時給、同じ環境で働いているので、特に大切なのです。

例えば、街頭でのサンプリング(無料配布)の例で話しましょう。外でサンプリングをするというのは、当然冬は寒いですし、夏は暑いものです。

ただし、配布する場所によっては、日なたで暑い場合も、日陰で寒い場合もあるものです。みんなが同じ環境でできればいいのですが、クライアントの意向が優先される我々の仕事では、そんなことを理由に配布する環境は選べません。

例えば、同じ時間に、同じ駅でサンプリングをするのにも、駅の西口は日陰で人も多く、東口は日なたで人が少ないという大きな環境の違いは必ず出てきます。

それこそ、2~3メートル離れただけで、まったく違った環境になるということも珍しくありません。暑い場合も寒い場合も、大変な場所も楽な場所も、同じ仕事でもバラつきが出てくるのです。

そこで、重要なのは、その場所を公平にローテーションする気遣いなのです。よく現場では、30分おきにローテーションをするように指示を出していたものです。なぜ、わざわざそんなことをするのかを伝えておくだけで、相手には気が利く人だと思ってもらうこともできます。

飲食店であれば、調理の中でフライヤーが大変であったり、ドリンカーが大変であったりという各店舗による違いは必ずあるでしょう。

先述したように、アルバイトの場合は、同じような時給で働く人たちが、同じ場所で働いているのです。不公平に関しては、意外と敏感に見ているのです。

かつて私がフリーター時代に、悔しい思いをすることが多かったのがこの不公平感でした。フリーターであったものの、アルバイトに関しては、一生懸命働いていたことは自負できます。

ただ、一生懸命働けば働くほど、社員にとってはありがたい存在になり、どんどん大変な仕事や難しい仕事を任されるようになりました。

はじめは嬉しいのですが、そこにやる気もないアルバイトがいる場合、同じお給料なのに、なんで自分ばかり忙しいのかと、気がつくと不満に変わってしまっていることも少なくありませんでした。

人は人と思えれば良かったのですが、当時の私はそこまで大人ではありません。不満が溜まって、社員とぶつかってしまったこともあります。頼みやすいところにばかり、仕事が集中しないようにしなくてはいけないのです。

話を戻しますが、忙しそうで仕事が頼みづらい原因として、どれだけ各自が忙しいのかを把握できていないことが多いのです。各アルバイトやパートの現状の仕事量や負担を把握し、バランスを常に考えておく必要があるのです。

これがある程度見えてくると、仕事を頼みやすい人が見えてきます。全体のバランスを見ながら、割り振りを考えるのは、アルバイトのみならず、部下を持つ人にとっては、大切な仕事の1つなのです。

全体のバランスを見ることを始めれば、必ず仕事の頼みづらさは軽減してきます。正しい判断ができるように、少しずつ全体が見られるように努力してみてください。

Bestrictbutpopularasamanager1-3アルバイトにとっての仕事って何?

あなたにとって仕事とは何でしょう?テレビ番組で聞いたことがあるような質問ですが、人それぞれの答えがあると思います。すべての答えが正解でしょう。

しかし、答えは様々ですが、そこには大きな共通点があります。仕事とは、お金を稼ぐことだということです。ちょっと寂しい気もしますが、大前提がお金を稼ぐことなのです。

お金をもらわない労働はボランティアや社会貢献です。仕事ではありません。

ただ、お金を稼ぐためだけに仕事をしている場合、もし、仕事をしなくても生活できるだけのお金を手にした場合は、仕事を辞めるのでしょうか。

今の会社で我慢をしている人などは、その会社を辞めることはあっても、多くの方が、結局は仕事を辞めないという選択をするでしょう。

ここに、人それぞれの仕事への意味があるのです。

自己成長のため、世の中との繋がりを持つため、夢の実現のため、社会に貢献するため、社員のため、自分のため、人それぞれの意味がそこには付加されているのが、仕事なのだと思います。

しかし、同様なことをアルバイトに言えるでしょうか?特に学生アルバイトについて考えてみてください。私の知る限り、おそらく同じ考えが学生アルバイトに当てはまるとは思えません。

その理由は、彼らの働く理由です。旅行資金を貯めるため、学費を稼ぐため、そして生活をするためというのが一番大きな働く動機です。ここまでは社会人と同じです。

しかし、彼らの本業は学生。おそらく、必要なお金が手に入った時点で、彼らはアルバイトを辞めるのが普通なのです。

いやいや、うちのアルバイトは、自己成長のため、友人をつくるため、お客様の笑顔のため、色々と素晴らしい理由で働いてくれているという人も多いと思います。

たしかに、うちのアルバイトにもたくさんいます。ただ、それを勘違いしてはいけないのは、はじめからそんな考えがあったわけではないということです。

言い換えれば、彼らの仕事にお金以外の意味づけをしてあげることは、私たちの重要な役割なのです。多くの学生アルバイトにとって、アルバイトはお金を稼ぐ手段であり、それ以上でも、それ以下でもないのです。

しかし、働くきっかけは稼ぐ手段だったものの、仕事を通じてたくさんのことを学ぶことで、やりがいを見つけることがあります。

私自身も、高校時代に一緒にアルバイトをした大学の先輩たちの言葉が、今でも記憶されています。「仕事とプライベートをしっかり分けろ。プライベートに口を出すつもりはないが、仕事は真面目に働けよ。格好悪いからな」。

そして、まじめに働くことで得た仕事のやりがいを感じることで、アルバイトにはまっていったのです。アルバイトは仕事への考えが甘いと感じる人は、過度の期待をしすぎなのです。はじめは、なくて当たり前なのです。

その状態から、みなさんが仕事を通じて伝えていくことで、彼らは変わっていくのです。「仕事」が「私事」となり、「私事」が「志事」に変わっていくには順序があるのです。ぜひ、あなたなりの仕事の楽しさや意味を教えてあげてください。

いつか、彼らが立派になって遊びに来てくれたときに、ここで学んだことが社会人になって本当に役に立ちましたと言ってくれたら、大きな喜びになることでしょう。

Bestrictbutpopularasamanager1-4アルバイトから見た、理想の社員って?

1つ質問をさせてください。

あなたのまわりで働くアルバイトは、なぜアルバイトをしているかご存じですか?学生の場合は、アルバイトであることが当然かもしれませんが、なぜ、そのアルバイトを選んだのか?家から近いから、就職に繋がりそうだから、時給が良いから、友人をつくりたいから等、理由には色々あるのです。

仕事の意味づけできているアルバイトでは、自己成長をしたいから、就職に役立つ考えを身につけたいから、社会に貢献したいからという立派な理由も多々あります。

フリーターの場合は、大きく2つに分かれます。夢ややりたいことがあってまだ就職したくない。または就職したいけどできない。望んでアルバイトをしているか、本当は就職したいかが大きく違うのです。

パートの場合は、自分の都合の良い時間に働きたいから、家事・育児と両立しやすいからと、その人それぞれの理由が存在します。

ちなみに就職したいのにできないのでバイトやパートをしているという人は、非正規雇用者の中で男性31%、女性15%となっています。

もう一度聞きます。

あなたのまわりで働くアルバイトは、なぜあなたの会社でアルバイトをしているのかご存知ですか?意外とその事情や目的を知らない人が多いのです。

自分がアルバイトだったら、社員の人にはそのくらい知って欲しくないでしょうか?特に最近は、会社の目的や目標を、アルバイトに共有しようとする会社が増えてきています。

これは、とっても大切なことです。

しかしながら、会社が彼らの個人的な目的や目標を共有していることは圧倒的に少ないのです。組織が大きいと、そこまで把握するのは難しいのは理解できます。

しかし、直接の関わりのある社員が、彼らの働く目的や目標を知らないのは、どうでしょうか。会社の目的や目標を理解しろと言うけれど、会社は自分たちのことを知ってくれていないじゃないか……私もこのような思いをしたことがあります。

このような気持ちがあるうちは、残念ですが彼らに理念を共有してくれというのは不可能な話です。そして最も重要なのが、ここでの会社というのが、直接にアルバイトやパートと接する社員であるあなたであるということです。

社員にとって、会社のイメージに影響を与える存在は間違いなく社長です。しかし、アルバイトにとっては、間違いなく目の前にいるあなたが会社のイメージを左右するのです。ここは、社員とアルバイトの大きな違いなのです。

大手企業であれば、彼らの会社に対するロイヤリティー(忠誠心)は、魅力的な条件や福利厚生などの環境を構築することでつくることは可能かもしれません。

しかし、中小企業の場合は直接接する担当社員の影響が8割なのです。自分たちがアルバイトをしていたときのことを思い出してください。

この店長が好きだから……、この社員に頼まれたら断れない……等、会社に帰属していたという意識よりも、人に帰属していたのではないでしょうか。

私の場合、会社の悪口ばかり言う社員の下で働いていたこともありますが、その人が私に良くしてくれる社員だったので、長い間一生懸命働けた経験があります。

もちろん、会社も好きでいてくれるほうがいいのですが、実際はアルバイトにとっては、会社なんてどこでもいいのです。一生働こうとは考えているわけではないのですから、会社がどうであろうが、自分が直接見える環境で良し悪しを判断するのです。

そう考えると、あなた次第で彼らのモチベーションは大きく変わるということなのです。理想の上司像は、千差万別でいいと思います。

ただ、あなたが理想の上司や社員として見られていることを意識して、どんなかたちであれ理想の上司や社員としての努力をすることが、アルバイトに大きな影響を与えている事実は認識しておかなくてはいけないのです。

あなたを好きになり、気がつくと会社も好きになるということもたくさんあります。あなたに出会って、仕事に対する価値観が変わりましたと言われたら、どんな気持ちがしますか?そのためにも、まずは相手のことを知る努力を始めましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次