MENU

時系列LTV

「」「」上限CPOは「ここまでかけていい」販促費販促費の管理は、利益を上げるうえで重要だ。5段階利益管理では、利益②「純粗利」から利益③「販売利益」を導き出す過程で販促費を管理している。「販売利益」が対前月や他の商品に比べて悪化している場合、「販促費の投資効率が悪くなっている場合」と「販促費の先行投資を強化した場合」の2つの要因が存在する。

しかし、後者の要因であった場合、「先行投資をしたのだから一時的に販売利益率が悪化するのは仕方がない」で終わらせていいわけではない。先行投資をしたなら、その投資がいつ、いくらになって回収できるのかを明確に把握しておく必要がある。そのためのマネジメント指標が「上限CPO」と「時系列LTV」だ。

 

「時系列LTV」とは顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益しかし、すべてのお客様が必ず4回購入するわけではないし、購入したとしても、いつ4回目の購入をするのかも人によって違う。よって収益を計算する際に必要となる指標が「時系列LTV」だ。LTVはライフ・タイム・バリュー(LifeTimeValue=顧客生涯価値)の略で、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益を指す。一般的には顧客の商品・サービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高いほど、LTVは高くなる。生涯といっても、通常、数か月から1年単位で区切って計算する。当社では、LTVを月ごとに時系列管理している。よって「時系列LTV」と呼んでいるのだ(図表27/

ただし、図表27では3〜6か月目、6〜11か月目、11〜12か月目、12〜24か月目をまとめている)。

そのため1か月ごとの売上、コスト、利益とLTVを対応させることができる。多くのDtoC企業は、1回目、2回目、3回目のサブスク継続率だけ見ているが、この場合、1か月ごとの売上、コスト、利益とLTVを連動して見ることができない。たとえば、数か月間継続していたお客様が1か月休んだ、もしくは初回に3か月分まとめて購入したお客様が、3か月後に2回目の購入があった場合、単一の計算式では正確なデータが算出できない。だから、LTVを月ごとで時系列管理する。

しかし、すべてのお客様が必ず4回購入するわけではないし、購入したとしても、いつ4回目の購入をするのかも人によって違う。よって収益を計算する際に必要となる指標が「時系列LTV」だ。LTVはライフ・タイム・バリュー(LifeTimeValue=顧客生涯価値)の略で、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益を指す。一般的には顧客の商品・サービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高いほど、LTVは高くなる。生涯といっても、通常、数か月から1年単位で区切って計算する。当社では、LTVを月ごとに時系列管理している。よって「時系列LTV」と呼んでいるのだ(図表27/ただし、図表27では3〜6か月目、6〜11か月目、11〜12か月目、12〜24か月目をまとめている)。

そのため1か月ごとの売上、コスト、利益とLTVを対応させることができる。多くのDtoC企業は、1回目、2回目、3回目のサブスク継続率だけ見ているが、この場合、1か月ごとの売上、コスト、利益とLTVを連動して見ることができない。たとえば、数か月間継続していたお客様が1か月休んだ、もしくは初回に3か月分まとめて購入したお客様が、3か月後に2回目の購入があった場合、単一の計算式では正確なデータが算出できない。だから、LTVを月ごとで時系列管理する。図表27で時系列LTVを見てみよう。商品AとBがある。価格は両方とも3000円だ。前述の例のとおり、100万円の広告で100人のお客様を獲得した(CPOは1万円)。この100人のお客様の初回注文では、商品A、Bともにお客様一人あたり平均購入額は3000円。ある人は1か月後に1個買い、ある人は2個買い、ある人は買わなかった。こうして100人の1か月後の購入額を平均すると、商品Aのお客様一人あたり平均追加購入額は1900円となる。初回の3000円と1か月後の1900円を足すと、時系列LTV(平均累計購入額)は4900円となる。これが1か月後の時系列LTVである。商品Aの2か月後を見ると、時系列LTVは6300円、さらに3か月後は7500円になった。定期購入を中止する人もいるので、少しずつ「のび率」が減少している。商品Aでは、一人のお客様を獲得するのに1万円かかっているので(CPOは1万円)、初回から11か月後までは赤字だが、12か月後にCPOが回収でき、これ以降はまるまる利益になる。これがCPOと時系列LTVの関係だ。時系列LTVは商品によって変わる。もう一度、図表27を見てほしい。1か月後の商品Aの時系列LTVは4900円、商品Bは4400円。2か月後の商品Aは6300円、商品Bは5500円。3か月後の商品Aは7500円、商品Bは6600円。だが11か月後を見ると、商品Aは9800円、商品Bは1万2000円と逆転している。商品Bはリピートするお客様の数は少ないが、それでもコアなファンを獲得していて、一度購入した人が繰り返し購入している。図表27にある一定期間の販売利益は、時系列LTVからCPOを引くと出てくる。一定期間の販売利益=時系列LTV(×純粗利率)-CPO※ここではLTVは売上(購入額)で算出している。実際の一定期間の販売利益を出す際はLTVに純粗利率をかけて算出するが、計算式が複雑になるので、ここでは純粗利率が100%の前提で説明する。たとえば、商品Aの12か月後の一定期間の販売利益は、時系列LTV1万1000円-CPO1万円=一定期間の販売利益1000円となる。当社では、あらかじめ得るべき一定期間の販売利益を決めている。1年間でどれくらい販売利益を出したいかを決めると、自然とCPOの上限が決まる。ここをきちんとコントロールすることが大事だ。たとえば、まず、商品Aで1年間に一人あたり1000円の販売利益を出すと決めると、CPOの上限は1万円と決まる。仮に100万円の広告費で、お客様を80人しか獲得できなかったら、CPOは約1万2500円になり、一定期間の販売利益1000円は達成できない。その場合、その広告はストップする。これが基本的な考え方だ。一人の顧客を獲得する経費内容は、企業によって異なる。広告以外にも営業など様々な販売活動がある。販促費はかければかけるほど売上が上がるが、効率の悪い広告や販売活動は一定期間の販売利益を圧迫する。ときおり、「グーグル検索したときに、自社の広告が一番上に表示されていればいい」という声を聞くが、それには大量の広告費がかかっているわけだ。もし一定期間の販売利益に結びついていなければ、まったく意味がない。施策の効果を数字で見ていくことが大切だ。なぜ、商品×広告媒体ごとに「時系列LTV」を出すのか当社では、商品と広告媒体ごとに時系列LTVを出している。当社は様々な広告媒体を使っている。同じ商品でも、広告媒体によってCPO、時系列LTVは変わる。たとえば、商品Aをグーグル広告で宣伝したとする。このときCPOは3000円。一方、別のポイント系サイト(ここで商品Aを買うとポイントがつく)ではCPOは1000円だった。ここだけ見ると、ポイント系サイトのほうがCPOが低いので、一定期間の販売利益が出やすそうに見える。しかし、1年後の時系列LTVを見ると、グーグル広告は7500円、ポイント系サイトは3000円だった。ポイント目当てで買った人はリピート率が低く、時系列LTVが低かったと考えることができる。1年間の販売利益は、グーグル広告:時系列LTV7500円-CPO3000円=一定期間の販売利益4500円ポイント系サイト:時系列LTV3000円-CPO1000円=一定期間の販売利益2000円グーグル広告のほうがCPOは高くても、一定期間の販売利益が多く出ていることがわかる。仮にこの商品の上限CPOを3000円と設定し、ポイント系サイトで販売すると、CPOは低いものの、赤字になってしまう。そのため、商品と広告媒体の組合せごとに時系列LTVを算出し、上限CPOを決めるのだ。また、「顧客獲得人数」をかけると、さらに正確な利益数字が計算できる。たとえば、グーグル広告とヤフー広告に100万円ずつ広告を出した。ヤフーでは100人のお客様を獲得し、グーグルでは80人だったとする。ヤフーのCPOは1万円だが、グーグルのCPOは1万2500円となり、この時点ではヤフーのほうが効率がいい。だが、継続して見る必要がある。その後、1年間の時系列LTVを見ると、ヤフーで獲得したお客様は一人平均2万円購入した。一方、グーグルで獲得したお客様は一人平均3万円購入した。まとめると次のようになる。ヤフー広告に100万円を払い、100人のお客様を獲得したので、CPOは1万円となる。ヤフー広告:広告費100万円÷獲得したお客様100人=CPO1万円その後1年間で、一人あたり2万円の売上が上がったので、一定期間の販売利益は1万円。ヤフー広告:時系列LTV2万円-CPO1万円=一定期間の販売利益1万円そして、この広告は100人のお客様を獲得しているので、全体で100万円の利益が出たことがわかる。ヤフー広告:一定期間の販売利益1万円×100人=全体利益100万円一方、グーグル広告に100万円を払い、80人のお客様を獲得したので、CPOは1万2500円。グーグル広告:広告費100万円÷獲得したお客様80人=CPO1万2500円その後1年間で、一人あたり3万円の売上が上がったので、

一定期間の販売利益は1万7500円。グーグル広告:時系列LTV3万円-CPO1万2500円=一定期間の販売利益1万7500円そして、この広告は80人のお客様を獲得しているので、140万円の全体利益が出たことがわかる。グーグル広告:一定期間の販売利益1万7500円×80人=全体利益140万円この場合だと、グーグル広告のほうが効率がいいことがわかる。広告媒体ごとにこのようなデータを出し、広告媒体ごとに上限CPOを設定する。まず、1年で一人のお客様からいくらの販売利益を出すのかを決め、逆算して広告媒体ごとの上限CPOを決めてみるのだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次