不況とは無縁の経営を行う3つの方法
「今回の不況が今までと違うのは消費市場で起きているということ。過去の不況を振り返ると、80〜90年代のバブル崩壊は土地への過剰投資、ITバブルの崩壊はITへの過剰投資、リーマンショックはサブプライムローンへの過剰投資、いずれも投資市場から起きた。経済活動は、本来BtoC(企業と消費者の取引)の消費市場が基本だ。消費市場を支えるためにBtoB(企業間の取引)という投資市場が存在する。世の中は消費市場だけでも成り立つが、投資市場だけでは成り立たない。しかし、経済の仕組み上、消費市場とかけ離れて、投資市場だけが先行して成長することがある。これが実態を伴わない経済発生の原理だ。投資市場の価格が上がりすぎて、消費市場価格が『高すぎて買えない価格』になった段階でバブルに突入する。それが続くと景気は上昇し、あるときに我に返ったように一気に落ち込む。過去の土地バブル、ITバブル、サブプライムローンの崩壊は、このパターンだった。だから予測できる。投資市場はあくまで消費市場の補完市場であり、投資市場で上がりすぎた価格は、消費市場の実需の価格にまで落ちて完結する。
具体的に不況を避ける方法は3つある。①消費市場で事業を行う②投資市場へ投資を行う場合、投資市場の相場で考えない。消費市場に落とし込んで計算し、割高か割安かを判断する(たとえば、広告への投資の際、『他社相場のCPOはこれくらい。もっと出すべきです』などという意見には一切耳を貸さない。自分たちで適正価格を計算し、投資の有無を判断する→第5章で具体的なノウハウを紹介)③借入に頼らず、手元資金で事業を行う(投資市場の崩壊は巡り巡って、消費市場で事業を行う会社に影響を与える。銀行から借入しにくくなる。投資市場は10年に一回崩壊する。それを想定し『借入しないと回らない』事業は行わない)
自分も含め人間は愚かだ。同じ失敗を繰り返す。だからこそ経済は失敗を繰り返すことを前提に、会社を経営しなければならない。今回のコロナ不況はこれまでと違い『消費市場』で起きた。『消費者がモノやサービスを買わない(買えない)』ことで経済が回らなくなった。
光明はある。消費者の実需が『消失』したわけではない。『停滞』しているだけだ。必ず復活するし、復活したときには反動で大きくなるかもしれない。それがいつになるかはわからないが、耐えた企業は復活時にひとり勝ちする。手元資金がある会社はすでに勝ち組路線にいる。手元資金がない会社は手元資金がある会社の傘下に入ることで勝ち組路線に入るのも一手だ。そしてそこで『勝ち組』のやり方を学ぶことだ。なんとか耐え、借入に頼らず、自分の手元資金で回せるビジネスモデルを再構築することが大事だ。
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