鬼 100則 97定期的な社員のガス抜きアンケート 現場の声と社長との距離は社長が思っている以上に大きい。「私は社員のことをいつも考えている」と声を張り上げる人ほどギャップは大だ。 社員の本音を聞き出すと経営改善のヒントが続々と出てくる。まるでお宝だ。 いきなり無記名アンケートをとると、罵詈雑言などであふれてしまい大変なので、順序を踏んで 2 ~ 3年計画でじっくり進めるのがベター。 まず第 1段階は、社員数にもよるが、毎月 2 ~ 3人あるいは毎週 2 ~ 3人との個別面談。事前に用意したシートに従って意見を聞く。 準備すべきは個々の社員データだ。入社歴や売上推移から表彰歴まで。また、家族の誕生日や全員の健康状態を気にかける。 そして本書で何度か伝えているが、相手の目を見て、ときにうなずきながらメモまでとる。しかも社長の話は 50%におさえる。積極的傾聴法だ。 「どうやったら、何がどうなったら会社はもっと良くなると思う?」 「会社をもっと良くしたいんだが、どうしたらいいと思う?」 というように積極的に、しかも謙虚に聞いてみよう。思いがけないヒントをくれるかもしれない。 いずれにせよ、まず第 1段階では 1対 1で少しずつガス抜きをした方がいい。 これが 1 ~ 2年続き、社長にとってトゲとなっている各種テーマがクリアされていった段階で次のステップへ。記名式アンケートの実施。これにより社員もいくらか遠慮がちの回答になり炎上しにくい。第 2段階にふさわしい意見が出てくる。 次に本番。無記名アンケートだ。 実施した A社では相当辛辣な、しかし正しいと思われる意見が次々と社長に突きつけられた。テーマ別に担当責任者に割り振り、皆で対策を練り改善を続けた。 1年後、なんと過去最高益。自分の投げたテーマに会社がどうこたえるか、社員たちは結果をかたずをのんで見守っている。 社長も心を開いて社員の心に寄り添って対応しよう。
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