鬼 100則 94人が育っても辞めない会社を作れ 入社以来、一生懸命頑張った甲斐もあり、 3、 5、 10年経つうちに仕事にも慣れ、人間関係もできた。そこそこ仕事の実力もつき、周囲からも期待されるようになった。すると、心に少し余裕が出てくる。 そんなとき、ふと「何かが違うのではないか。今のままで本当にいいのだろうか」という思いが頭をもたげてくる。それが何なのか、突き詰めて考えはじめる。 と同時に、今の状態がさらに 10、 20年経って果たして自分は一体どうなっているのだろうか、と自分のありたい将来についても考えるようになる。 仕事のやり甲斐、キャリア、仲間たちとの関係、年収、家庭、あらゆることが脳裏をかすめる。「もっと家族と交われる時間が欲しい」「地域とももっと交わりたい」「あんなに好きだった趣味も、中途半端なままにしておくのは惜しい」などなど。 そもそも自分にはもう少し大きな夢があったはずだ。自分ならもっとキャリアアップできてもいいはずだ。力のある人ほど、物事を長期スパンで捉えて冷静に現状を分析する。 社長が将来を嘱望していた彼は、いつの日にか何かのきっかけで別の世界に夢を馳せ、それまで築きあげた人脈・信用、蓄積してきたノウハウなどの全てを捨て去り、あるいは持ち去り、辞表を提出して、あなたのもとを去っていく。 会社の核となり、さらに 10年は活躍して欲しいと社長が期待をかけてきた人物の突然の退社ほど悲しいものはない。有能な人の去就は企業業績をも左右する。 そのような悲劇を招かないためにも、「社長は未来に向かって、目を輝かせながら、 1歩 1歩前進しようとしているのか」「そもそも社長、幹部、社員が心を一つにして目標達成を目指しているか」を今一度点検しなければならない。 また、「各人の仕事にやり甲斐があるか」「この職場にさらにとどまることによって確実にキャリアアップができるか」「社員はもちろん、その家族や友人たちからも喜ばれる未来が待っているか」などについても考える。 社長は、そして会社は、このように社員の人生と向き合い、彼を将来にわたって幸せに活躍させられるのかを真剣に考えなければならない。
目次
コメント